「宇宙哲学」 第20章

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落232

232 The space people will speak of nothing but the practical life - a life that is established upon earth, for earth is an integral part of the universe - a life that is livable here and now, for if there is to be heaven it must be established upon earth. No visitor from another planet has yet given any teachings that were impossible to live in this world; they all work according to the law of the Cosmos which is itself practical. They, as the wayshowers who have come before, will teach nothing that is mysterious or fanatical nor will they deal in emotionalism. They will speak of the unity of all life by the Breath of the Cosmic Father expressing through the forms made of the substance of the Mother Planet.
232 宇宙人達は実生活についてのことしか語ることはないでしょう。それは地球上で確立された生活についてです。何故なら地球は宇宙の統括された一部分であり、今日ここに生きて行ける生涯であり、もし天国というものがあるとするなら、それは地上において打ちたてられなければならないからです。他惑星からの訪問者は誰一人この世界で活かすことが不可能な教えを授けることはありませんでした。彼らは全て、それ自身実用的である宇宙の法則に従って働いています。かつて訪れた導師としての彼らは神秘なものや狂信的なものは何一つ教えることはありませんし、過激な感情を授けることはないでしょう。彼らは母なる惑星の物質から作られた形あるものを通じて表現されている父なる宇宙の息吹による全生命の一体性について語ることでしょう。




【解説】
 この地球に生きる私達は、全て自分達の力だけでこの文明を築いてきたと思っていることでしょう。しかし、実際には要所要所で他惑星人からの支援があったこと、とりわけ精神面では殆どが他惑星人の支援によると言って良いでしょう。
 しかし、私達はこれら他惑星社会から遣わされた師をうっとうしく思い、ひどい場合には磔(はりつけ)にしてしまう等の暴挙をはたらいて来た訳です。
 そしてまた、アダムスキー氏の場合も、せっかくの機会を表層的な「空飛ぶ円盤」問題に留め、本来の宇宙的生き方について学ぼうとする者は少なかったということでしょう。その証拠に、現在までアダムスキー氏の哲学書が出版され、読まれているのは米国ではなく、遠く離れた日本であるからです。これらの功績は故久保田八郎氏の貢献になるところ大ですが、同時に日本人の中にこうした統合的な宇宙観や人生観というものが根付いているからかも知れません。
 いずれにしても、これからの宇宙時代には、本書のような広大な宇宙空間に生きる者の心構えが必要なことは言うまでもありません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落231

231 Shall we know the space people by the miracles that they perform? Shall we acclaim a man Messiah because he may walk through fire unscathed or multiply a loaf of bread to feed a multitude? No, for there are many magicians who can to all appearances to the physical senses do the same; and did not the Christ say of the latter days of his dispensation, "False Christs and false prophets shall rise and shew signs and wonders to seduce if it were possible even the elect." So we cannot tell a man's true value by his ability to read our mind or perform works of magic.
231 私達は宇宙人達を彼らが演じる奇跡によって知ることになるのでしょうか。私達はその者が火傷を負うことなく火の中を歩き、あるいは大勢の者に食べさせる為、一個のパンを増やしたりすることで、その者を救世主と称賛することになるのでしょうか。いいえ。何故なら、肉体の感覚にとってこれら全ての見せ掛けの同じことが出来る多くのマジシャンが居るからです。また、キリストはその時代の晩年にこう言われました。「偽キリスト達と偽預言者達が起こり、選ばれた者をも出来れば誘惑しようと、しるしと不思議を示すだろう」と。ですから、私達は人の真の価値をその者が私達の心を読んだり、マジックの業を演じる能力によって語ることは出来ないのです。




【解説】
 本項はこれから起こる一大変動期を前に、本講座を学ぶ皆さんに、奇跡を行って見せるような者に対して警戒するよう説いています。
 とかく、不安定な世情において、私達は自らを導いてくれる存在を求める訳ですが、残念ながらそこを狙って来る邪悪な者も多いのが実状です。
 迷える子羊は導き手に従うのが常ですが、私達はより賢明に相手の本質を見極めなければなりません。UFOの分野も多くの偽者があり、偽の超能力者もありました。それら偽者に従ってしまった結果、挫折して元も子も失い、それまでの理想を捨てて、どっぷり現世に浸ってしまった人も多いのも確かです。
 私達は相手の本質をよく見極め、表層的なまやかしにダマされてはなりません。先ずはご自身の内なる感じを大切にすることが重要です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落230

230 Appearances! what imps of deception they are!
230 外見! それらは何という騙しの小悪魔でしょう。




【解説】
 確か聖書には弟子達が復活したイエスを前にしても、気付かなかったという記載があったかと思います。弟子達はかつてのイエスの外見にこだわり、復活したイエスの外見が僅かに異なっていたとしたら、気付かなかったことも有り得るのです。
 実はそれほどに私達は外見に左右され、内面の本質に気付いていないのです。
 このことは他惑星人を見分ける際にも言えることです。以前、アダムスキー氏の協力者の一人から、実際にあった話を伺いました。それはある小規模なミーティングでのことです。一人の女性に皆が着目したと言うのです。その物腰や発言等、誰もが彼女は他惑星人に違いないと気付き始めたと言うのです。
 するとその女性は、おもむろに2本のタバコを出し、2本とも口にくわえたというのです。それを見た人達は、今度は彼女は頭がオカシイだけだと思い直して、離れて行ったとのこと。その協力者は私にそのような見せかけの振る舞いをすることで、人々の関心を外したのだと言っていました。他惑星人が私達地球人の特徴を良く知り、自分達が安全に地球で暮らす為に、よく注意していることが分かります。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落229

229 And the people may truly wonder, for our new friends will be recognized only by those who are consciously alerted to impersonal feelings; they will not be recognized by their personal appearance for they will be as any other person upon the street, but they may be known by their words which will be totally impersonal and without judgment of any condition or person.
229 そして人々は本当に思い巡らすことでしょう。何故なら私達の新しい友人達は非個人的なフィーリングに対し意識的に警戒している人にのみ認識されるだろうからです。彼らはその個人の外見からは認識されることはないでしょう。彼らは通りのその他の人と変わりはないものの、彼らが話す全くの非個人的で如何なる状況や人物に対しても裁きを持たない言葉によって気付かれるかも知れません。




【解説】
 おそらくはアダムスキー氏が本書を執筆していた当時、氏の周囲には今日では考えられない程、多数の他惑星人が居たものと思われます。アダムスキー氏の協力者(コーワーカー)から伺って話の中にも多くの他惑星人の話が出て来ましたし、中には直接、それらの人々と交流があった話も聞いています。
 特に印象に残っているのは、彼ら他惑星人は一般市民として暮らしていたことで、故エマ・マーチネリ女史によれば、彼女が知る一人は今で言う家電量販店の配達員のような仕事をしていたということです。つまりは、自ら持つ知識をひけらかすことなく、アダムスキー氏への支援という任務に従事していたという訳です。
 同様なことは、かつてイエスが弟子を選ぶ時、湖の漁師からも指名したことが伝えられていますが、それも本人の持つ内面の資質や過去生にまでも見通した上でのことである訳で、見掛けや風貌によるものではありません。私達も真に他惑星人と交流を持とうとするなら、内部の印象にこそ鋭敏であらねばならないのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落228

228 Those who have accepted the reality of visitors from other planets are most desirous to meet these people and wonder how they can tell the real ones from the imposters.
228 他の惑星からの訪問者達の現実性を受け入れて来た人達は、これらの人々にとても逢いたいと願っていますし、どのように本物を偽物から区別できるか思い巡らせています。




【解説】
 他惑星人の存在を信じる人にとって、次なる課題は自らがそれらの人々に一度ならず会ってみたいと思うことは自然のことかと思います。或いは他惑星人に会ったと告白する人の体験に耳を傾けたいとする気持も理解できます。
 しかし、往々にしてこうした話題に入り込んで来るのは、ニセ者、ニセ情報であることが多いものです。せっかくの理解もニセの情報によって翻弄され、餌食になってしまっては元も子もない訳で、注意が必要です。
 とかく私達は現状の諸問題をすべて他惑星人に解決してもらいたいと思いがちですが、各自の人生は自分で切り拓く必要があることも確かです。しかし、こうした中にあっても、他惑星人は彼らの宇宙船で私達の頭上を飛行し、私達を励ますことも忘れてはいないようです。ここ数年、UFOの目撃体験をされたと知らせてくれる方々も増えているように思うからです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落227

227 We are in the Space Age and many of man's egotistical opinions will have to go to make room for our place as a member of the interplanetary family. Theories will be replaced with facts, and our perception will be broadened to encompass, to even so small a degree, the possibilities and purpose of life.
227 私達は宇宙時代の最中に居ますので、人間の自己中心的な意見は惑星間家族の一員としての私達の居場所を作り出す為にどけなければならないでしょう。諸理論は事実と置き換えられて私達の知覚は、ほんのわずかであったとしても、生命の諸々の可能性や目的を成し遂げるべく拡がることでしょう。




【解説】
 本項から、本書が記された1961年当時、既に著者アダムスキー氏は私達が宇宙時代に突入しつつあることや、今後は地球人として惑星社会の一員としての自覚と生命に関するより深い洞察力を育むべきことを説いています。
 その後60年余が経過した中、私達はようやく宇宙時代の扉を開きつつあるようです。放送や通信の面でもはや人工衛星は欠かせませんし、気象観測も大気圏外に打ち上げた衛星を活用する時代になりました。月や火星への探査も始まっています。
 一方、温室効果ガスによる地球全体の気象変化や飽和状態にある核兵器、原子力発電所事故等、地球規模の課題も未解決のままとなっています。
 もちろん、これらの問題は私達地球人の手によって解決を図るべきですが、それと同時に、私達各自の中で私達自身の今後の可能性を拡げること、生命への理解を深めることこそが、より以上に大切だと本項で著者は捉えているように思います。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落226

20 CONCLUSION
226 The old accepted thought patterns of people all over the world are changing rapidly. The underprivileged are crying for peace and equal rights with those who have enjoyed the good things of life. Even the orb of earth is shifting her position and yielding to the influences that are playing upon her body. There is nothing awesome or supernatural in this change, it is an urge that is felt by the earth and the inhabitants upon it at the change of every cycle.
第20章 結び
226 全世界の人々の古くから容認されて来た思考パターンは急速に変化しています。恵まれない人々は人生のうまい仕事を享受して来た者達と同じ平安と平等の権利を要求して叫んでいます。地球の球体でさえ、その位置を変えようとしており、その惑星体へ及ぼす影響を生み出しつつあります。この変化には何ら恐ろしいことでも、超自然的なことでもなく、それは毎回の周期の変化において地球と地球上の住人によって感じ取られる一つの衝動なのです。





【解説】
 地上の全てが変化の時を迎えていると説く「宇宙哲学」の結びの言葉は、本書が執筆された1961年当時から私達の生活の基盤であるこの惑星全体が、やがて来る大きな変動期に差し掛かっていることを警告しています。
 おそらく当時、本文を読んだ方々はあまり実感が無かったかも知れませんが、今日の私達にとっては、十分に納得できる内容です。年々大規模化し激しさを増す気候変動や火山の噴火、地震の頻発等々、これらは一概に地球温暖化などとひとくくりに説明することは出来ません。もっと大規模な変動期に私達が差し掛かっており、それを感じ取った人々が目覚めつつあるのです。
 アダムスキー氏と他惑星人による一連の活動は、これら変動期に私達が備えられるよう、特別な意味を持って計画されたものと言えるでしょう。各自、本文で示唆されている地軸変化に対しても十分な備えを覚悟しなければならないのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落232

232 The space people will speak of nothing but the practical life - a life that is established upon earth, for earth is an integral part of the universe - a life that is livable here and now, for if there is to be heaven it must be established upon earth. No visitor from another planet has yet given any teachings that were impossible to live in this world; they all work according to the law of the Cosmos which is itself practical. They, as the wayshowers who have come before, will teach nothing that is mysterious or fanatical nor will they deal in emotionalism. They will speak of the unity of all life by the Breath of the Cosmic Father expressing through the forms made of the substance of the Mother Planet.
232 宇宙人達は実生活についてのことしか語ることはないでしょう。それは地球上で確立された生活についてです。何故なら地球は宇宙の統括された一部分であり、今日ここに生きて行ける生涯であり、もし天国というものがあるとするなら、それは地上において打ちたてられなければならないからです。他惑星からの訪問者は誰一人この世界で活かすことが不可能な教えを授けることはありませんでした。彼らは全て、それ自身実用的である宇宙の法則に従って働いています。かつて訪れた導師としての彼らは神秘なものや狂信的なものは何一つ教えることはありませんし、過激な感情を授けることはないでしょう。彼らは母なる惑星の物質から作られた形あるものを通じて表現されている父なる宇宙の息吹による全生命の一体性について語ることでしょう。



【解説】
 本項は「宇宙哲学」の本文最後のテキストになります。その中で著者アダムスキー氏は自らのこれまでの体験を踏まえ、他惑星から地球に来る支援者は皆、私達にとって不可能なことは何一つ教えることはなく、全ては私達が実践可能な内容のみを教えていると諭しています。
 イエスも仏陀も、また多くの教師は皆、これら他惑星からの支援者であり、この他にも人知れず多くの方々が私達の間に入って活動しているのだと思います。
 私達にとってはUFO着陸等、一大事件が起こり、その宇宙船の中から宇宙人が公然と現れることを期待しがちですが、それよりはより実践的な生活のあり方、心の訓練等々、私達にはまだまだ基本的に学んで置くべき事柄が多いのです。その上で要らぬ恐怖心を起こさなくなった時、はじめて他惑星人も公然と姿を現す時代が訪れるものと思われます。
 いずれにせよ、私達は太陽系の住民の一人として宇宙と調和した生活を送る必要があり、相手構わず自国の領土・領海を拡大しようとする私達地球人のレベルではそのような未来も遠い先と言わざるを得ないことも確かです。先ずは貪欲さを捨て、調和した生き方を学ぶことが私達には必要なのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落231

231 Shall we know the space people by the miracles that they perform? Shall we acclaim a man Messiah because he may walk through fire unscathed or multiply a loaf of bread to feed a multitude? No, for there are many magicians who can to all appearances to the physical senses do the same; and did not the Christ say of the latter days of his dispensation, "False Christs and false prophets shall rise and shew signs and wonders to seduce if it were possible even the elect." So we cannot tell a man's true value by his ability to read our mind or perform works of magic.
231 私達は宇宙人達を彼らが演じる奇跡によって知ることになるのでしょうか。私達はその者が火傷を負うことなく火の中を歩き、あるいは大勢の者に食べさせる為、一個のパンを増やしたりすることで、その者を救世主と称賛することになるのでしょうか。いいえ。何故なら、肉体の感覚にとってこれら全ての見せ掛けの同じことが出来る多くのマジシャンが居るからです。また、キリストはその時代の晩年にこう言われました。「偽キリスト達と偽預言者達が起こり、選ばれた者をも出来れば誘惑しようと、しるしと不思議を示すだろう」と。ですから、私達は人の真の価値をその者が私達の心を読んだり、マジックの業を演じる能力によって語ることは出来ないのです。


【解説】
 これまで私達は自らを他惑星人とのコンタクト経験を持ち、人並み外れた能力を有すると称する人達に会ってきました。確かにそれらの人達は自らの体験の中でUFOの撮影や予言もどきの事柄を私達の前で話し聞かせたものです。
 しかし、長い年月が経過する中で、それらの人達は次第にその内側の人間性があらわになり、嘘やごまかしも明らかになって行きます。もちろん、出現した当初は多くの人達を惑わし、金儲けの餌食にしたことは言うまでもありません。
 私自身は他惑星人が個人的に支援するようなことは、ほとんど有り得ないことと考えています。よほどの危機的状況の時にのみ直接的な支援はあるかも知れませんが、彼ら(他惑星人)は私達地球人の暮らしに直接介入してはいけないのだと思われます。他の世界の者が直接、干渉してはいけないのです。見守り、時々に応じてアドバイスを与えるという訳です。
 私達の社会の事柄は私達自身で決定し、実行して行く必要があります。もはやイエスや仏陀の時代のように全てを導かなければならないレベルから、既に私達は自分達なりに文明を築いて来た訳で、これからは他の惑星社会と対等の立場に立てるよう、一段と精神レベルを上げることが望まれています。こらからの他惑星人についての対処の姿勢も従来とは異なり、より対等の立場に立つことが求められています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落230

230 Appearances! what imps of deception they are!
230 外見! それらは何という騙しの小悪魔でしょう。



【解説】
 自らの修行を通じて仏陀の教えを学ぼうとする者にとって、髪を落とすことは以後、外見に左右されない生活を送る一歩となる筈です。先ずは、自らを外見とは無縁の者にすることから修行が始まる訳です。
 この例からも分かるように私達は日々、自分の外見に過度な関心を持って生活していますが、それは私達の自我の驕りや恐れに起因しています。私達の本体はこのような肉体ではなく、内部の精神的存在であることを忘れてはなりません。また、生命にとって重要な肉体においても、肝心な部位はこのような外見とは無縁の存在であることも重要なところです。
 とかくこれら外見上の印象を多く受ける訳ですが、実際のところその良し悪しは私達の目が瞬時に相手に下した判断(裁き)に過ぎません。そこの根本を是正し、感覚の支配を取り除くことが大切です。また、自分の目が下した裁きが本当に妥当と言えるかについて、よくよく調べることも必要です。次々に来る対象に対し、勝手に良否の裁きを下しているのが現在の私達であるからです。
 もちろん寺の本尊を眺める中でその仏の顔からかもし出される優しさや厳しさの表情を見る時、私達は心に響くものがありますが、それ程、視覚が重要な器官であることは分かりますし、私達は自分の感覚を訓練しながら、それらが調和した機能を果たすよう心掛けること(即ち、修行)が必要です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落229

229 And the people may truly wonder, for our new friends will be recognized only by those who are consciously alerted to impersonal feelings; they will not be recognized by their personal appearance for they will be as any other person upon the street, but they may be known by their words which will be totally impersonal and without judgment of any condition or person.
229 そして人々は本当に思い巡らすことでしょう。何故なら私達の新しい友人達は非個人的なフィーリングに対し意識的に警戒している人にのみ認識されるだろうからです。彼らはその個人の外見からは認識されることはないでしょう。彼らは通りのその他の人と変わりはないものの、彼らが話す全くの非個人的で如何なる状況や人物に対しても裁きを持たない言葉によって気付かれるかも知れません。



【解説】
 私達自身、他惑星人に気付く為には何が重要かについて本項は説いています。
 アダムスキー氏を取り巻くエピソードの中には、多くの他惑星人の存在が出てきます。私の聞いている範囲だけでも、元映画俳優、冷蔵庫の販売員、その他氏の講演会を見守っていた人々等々、いずれも外見上私達と何らの差異は無く、実は地球人ではなかったことが後で判明するケースがほとんどです。アダムスキー氏の生前中はこれら他惑星から多くの支援者が地球に人知れず来訪し、氏の活動を支えていたのです。
 一方、これからの私達は自らの努力により、兄とも言える他惑星の人々を見出し、可能であればその方々との交流により、自らの進化の為にアドバイスを戴きたいものだと思っていることでしょう。もちろん、これら支援のみを求めるのではなく、自ら進んで自分にとって必要な要素を日常的に学び訓練することが重要ですし、悠久の時間の中では他惑星からの人々と出会える機会も少なからずあることも間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落228

228 Those who have accepted the reality of visitors from other planets are most desirous to meet these people and wonder how they can tell the real ones from the imposters.
228 他の惑星からの訪問者達の現実性を受け入れて来た人達は、これらの人々にとても逢いたいと願っていますし、どのように本物を偽物から区別できるか思い巡らせています。



【解説】
 アダムスキー氏の体験から多くの他惑星人が地球に暮らし、人知れず支援の仕事に就いていることが分かります。とりわけアダムスキー氏の周囲にはそのような多くの他惑星からの人達が居て、氏を支えていたことは容易に想像できます。
 同様な事柄は仏教にもあります。仏陀の周囲には様々な魅力ある菩薩や諸天が集い、仏陀の教えを授かる一方、衆生を導く機能を果たしています。仏陀と一体となった上で、それらの教えを広める役割を果たしました。
 現代の私達も状況は似ています。やがて仏陀は弟子達が悲しむ中、入滅の時を迎えますが、その後も仏教はアジアに広がって行きます。仏教寺院は自ら仏典を学び、自らを訓練する場として多く建立され、人々の祈りの場としても大きな存在となっています。このアダムスキー氏を中心とした他惑星文明の生きる哲学も今後、誰かの手によって脈々と伝え続けられなければなりません。その過程で、必ずや他の惑星の人々から適切な時、適切な形で支援を受けることもあることでしょう。先ずはこれらの真実を知った者から後に続く者に自ら学んだ事柄を伝え継承する義務があるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落227

227 We are in the Space Age and many of man's egotistical opinions will have to go to make room for our place as a member of the interplanetary family. Theories will be replaced with facts, and our perception will be broadened to encompass, to even so small a degree, the possibilities and purpose of life.
227 私達は宇宙時代の最中に居ますので、人間の自己中心的な意見は惑星間家族の一員としての私達の居場所を作り出す為にどけなければならないでしょう。諸理論は事実と置き換えられて私達の知覚は、ほんのわずかであったとしても、生命の諸々の可能性や目的を成し遂げるべく拡がることでしょう。

【解説】
 今日の時代に生きる私達は、かつて中世その他の時代に生きた人達より、はるかに恵まれた社会環境の下に生きています。興味を持った事柄は容易に調べることが出来ますし、自らの意見を発信することも可能となる社会に生きています。
 実はその延長線上には、私達が他の惑星文明との近づける間柄になりつつあることを、本項は説いています。もう少しで他の惑星文明と交流出来る段階に至っているのかも知れません。
 その際に問題となるのは、各自の内面の精神レベルかと思っております。単にテレパシー能力があるとか無いとかという話でなく、その者の持つ「概念」、「心境」が彼ら他惑星文明のそれと比較してどうかという問題です。
 これらの課題は、もちろん一挙に解決出来る訳でもなく、一人一人が毎日どのような心境、どのような想念を取り込んでいるか、またそれらについてどれ程の理解力を有しているかによります。毎日をどのように暮らすかによって、その人、更には関連の人々がどの程度まで精神レベルを高められるかが決まる訳で、毎日の生活こそが目的地に近づける原動力になるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第20章-段落226

20 CONCLUSION
226 The old accepted thought patterns of people all over the world are changing rapidly. The underprivileged are crying for peace and equal rights with those who have enjoyed the good things of life. Even the orb of earth is shifting her position and yielding to the influences that are playing upon her body. There is nothing awesome or supernatural in this change, it is an urge that is felt by the earth and the inhabitants upon it at the change of every cycle.
第20章 結び
226 全世界の人々の古くから容認されて来た思考パターンは急速に変化しています。恵まれない人々は人生のうまい仕事を享受して来た者達と同じ平安と平等の権利を要求して叫んでいます。地球の球体でさえ、その位置を変えようとしており、その惑星体へ及ぼす影響を生み出しつつあります。この変化には何ら恐ろしいことでも、超自然的なことでもなく、それは毎回の周期の変化において地球と地球上の住人によって感じ取られる一つの衝動なのです。


【解説】
 現在の私達の混乱も元は地球自体の変化に関連しているという訳です。私達はかつて無い変動期を生きており、多くの者がその変化に対して不安感を抱いています。それが今日の社会情勢にも繋がっているのです。
 このように変化の激しい時代にあって、本書をはじめとする他惑星文明の根本原理が伝えられた意義は大きかったと言うべきでしょう。時代は地球文明の宇宙開発というかつてない新しい時代に移行する最中、伝えられ、従来の古い宗教形態でなく、誰でも学べる科学の形をとって私達にそのエッセンスが伝えられました。
 残念ながら、現状では社会動向は混乱を増しており、人々は方向性を見失っているように思われます。本講座を学ぶ私達は一人でも多く本来の落ち着いた場所に到達出来るよう、他人にも影響を与える存在になる必要があります。残された時間を有効に使って、私達が託された機能を果たすことが望まれています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落232

232 The space people will speak of nothing but the practical life - a life that is established upon earth, for earth is an integral part of the universe - a life that is livable here and now, for if there is to be heaven it must be established upon earth. No visitor from another planet has yet given any teachings that were impossible to live in this world; they all work according to the law of the Cosmos which is itself practical. They, as the wayshowers who have come before, will teach nothing that is mysterious or fanatical nor will they deal in emotionalism. They will speak of the unity of all life by the Breath of the Cosmic Father expressing through the forms made of the substance of the Mother Planet.
232 宇宙人達は実生活についてのことしか語ることはないでしょう。それは地球上で確立された生活についてです。何故なら地球は宇宙の統括された一部分であり、今日ここに生きて行ける生涯であり、もし天国というものがあるとするなら、それは地上において打ちたてられなければならないからです。他惑星からの訪問者は誰一人この世界で活かすことが不可能な教えを授けることはありませんでした。彼らは全て、それ自身実用的である宇宙の法則に従って働いています。かつて訪れた導師としての彼らは神秘なものや狂信的なものは何一つ教えることはありませんし、過激な感情を授けることはないでしょう。彼らは母なる惑星の物質から作られた形あるものを通じて表現されている父なる宇宙の息吹による全生命の一体性について語ることでしょう。


【解説】
 本項が「宇宙哲学」の本文の最後に記されている部分です。私達も含め全ての学習者が求める導師は、結局、一様に同じ内容を伝えることになると本項は述べています。過去、何世紀にわたって地球には多くの教師が訪れ、私達にポイントとなる基礎知識を伝えて来たのです。
 しかし、私達はとかく「奇跡を起こす」ような能力者に惹かれ、またそれらの者の言いなりになる道を選ぶ一方で、これら地道な教えには興味を示さないでいます。その結果、巷では神秘主義(サイキック)が流行し、空想に基づく娯楽が増える一方で、本当の意味で因について学ぶことは行われていません。
 本項では他惑星人は仮にコンタクトしても個々人に対応した具体的な生活指導を行うとしています。私達が生きる人生に役立つ基礎知識しか授けることはないという訳です。
 私自身、残念ながら、こうした宇宙人から直接指導を受けるような場面に出会うことは今までありませんでしたが、いくつかの場面で助けられたことはあるように思います。
 随分昔の話になります。若い頃、米国に行った際、丁度、中西部の飛行場で便の乗り継ぎの場面でした。西海岸から乗って来た便から荷物を引き取り、広い空港ロビーをうろうろしながら次の航空会社のカウンターにようやくたどり着くと大勢の人だかりでした。乗るべき便名の欄に「Cancelled」の表示。実は、当時、この表示が何を意味するか、分からなかったものです。やがて現地が雪で飛行機が飛ばないことがわかり、既に夜もふけている中、これからどうしたものか途方に暮れてしまいました。しかし、しばらくして一人の紳士が私に近づき、自分も同じ飛行機に乗る予定だったが、飛ばないのでレンタカーで行こうと思うが、一緒にどうかと私に声を掛けてくれました。私はこの申し出に感謝し、航空券の払い戻しを済ませた後、その男性が用意した車に乗り込み、陸路で目的地に向かいました。
 今でも覚えているのは、真夜中、すっかり凍結した路面を手際よく彼が車を運転し、3、4時間後、私の滞在予定のホテルまで送ってくれたことです。彼自身は食品工場を経営しているようで、かつて日本にも行ったことがあると話していたことを記憶しています。
 読者の中には、このような体験の中で、何処が宇宙人なのかと言う方もあるとは思いますが、ここで詳しくは語れませんが、その旅行の中で重要なポイントがその場面であり、私自身としては、まさに必要な時に手を差し伸べてくれたと今もって感謝しています。
 実は、こうした私の対応は当時、今以上に不景気であった米国社会の中では一般的には大変危険な行為であったことが後から分かったのですが、支援を申し出た紳士を見た瞬間、私には何らの警戒心が起こらなかったのは事実です。私自身、当時、助けを受けたその人の身元を調査しようなどと思うことはなく、今日に至っています。
 多くの皆様が、同様な体験を持たれているかとは思いますが、私達の側で他惑星からの訪問者を受け入れる態勢が出来ていれば、そのような機会も遠からずやって来るものと思っています。
















ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落231

231 Shall we know the space people by the miracles that they perform? Shall we acclaim a man Messiah because he may walk through fire unscathed or multiply a loaf of bread to feed a multitude? No, for there are many magicians who can to all appearances to the physical senses do the same; and did not the Christ say of the latter days of his dispensation, "False Christs and false prophets shall rise and shew signs and wonders to seduce if it were possible even the elect." So we cannot tell a man's true value by his ability to read our mind or perform works of magic.
231 私達は宇宙人達を彼らが演じる奇跡によって知ることになるのでしょうか。私達はその者が火傷を負うことなく火の中を歩き、あるいは大勢の者に食べさせる為、一個のパンを増やしたりすることで、その者を救世主と称賛することになるのでしょうか。いいえ。何故なら、肉体の感覚にとってこれら全ての見せ掛けの同じことが出来る多くのマジシャンが居るからです。また、キリストはその時代の晩年にこう言われました。「偽キリスト達と偽預言者達が起こり、選ばれた者をも出来れば誘惑しようと、しるしと不思議を示すだろう」と。ですから、私達は人の真の価値をその者が私達の心を読んだり、マジックの業を演じる能力によって語ることは出来ないのです。


【解説】
 これまでにも多くの人達がいわゆる超能力者に惹かれて来ました。これから起こることを予言したり、肉眼では見えない筈のものを透視したり等、一部の人達はそのような能力を有していることは確かです。もちろん、マジシャン等、いわば偽者が多い中では、これら能力者の価値は十分にあることは確かです。しかし、本項で著者が述べたいことは、私達の師としてこれらの能力者が全て適しているということではないということでしょう。
 本当の人間の価値は、こうした単なる能力にあるのではないと著者は述べているものと思われます。地球を訪れている友好的な近隣惑星人は古くからの地球の歩みを見ており、私達が今、どのような局面にあるかを地球人自身より、はるかに理解しています。それ故、本当に現代の私達に必要な知識しか授けることはなく、まして自らの能力を見せびらかすパフォーマンスを行うこと等、考えられません。自らが一般の地球人ではないことを公衆の前で示すことは身辺上、極めて危険でもあるからです。
 かつてイエスが無理解な当時の地球人によって磔刑を受けたように、地球の保守勢力は他惑星の文明の流入には過敏に反応するようです。宇宙人(エイリアン)が残虐であるとか、宇宙人の地球侵略に対抗するストーリーの映画が盛んに造られるもの、こうした動きの一環であり、正常な宇宙文明との交流の妨げになっています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落230

230 Appearances! what imps of deception they are!
230 外見! それらは何という騙しの小悪魔でしょう。


【解説】
 聖書には弟子達に向かってイエスが自分を誰だと思うかと問うた時、ペテロだけが「キリストです」と答えてイエスから祝福されたとあります。それはペテロがイエスという肉体の内面にある本質を見抜くことが出来たことをイエスが喜んだことを伝えています。
 また同様に聖書には、イエスの復活後の場面で、イエスが弟子達の前に現れても、弟子達はイエスに気付かず、しきりに十字架の痕跡を見せるようイエスに懇願する場面が記述されています。つまりは、この場合は一見別人のような姿に復活したイエスを弟子達は見抜くことが出来なかったことを伝えているのです。
 私達はその認識の大部分を視覚から、即ち外見から下している為、そのものの内側の存在や価値に気が付いていないという訳です。内側の因に繋がる本質と、外側に表現された結果をバランス良く観ていないということが最大の問題点だとう訳です。
 また、注目すべきことは、本講座の「むすび」に何故、著者は改めて宇宙兄弟達(スペースブラザーズ)との出会いについて記述したかを私達は考える必要があることです。そのことについては全くの私見ですが、私は講座を学ぶ人達には、究極の姿として、これら宇宙の友人達とのコンタクトし、彼らから引き続き多くを学んで欲しいと著者自身が望んでいたからではないかと考えています。
 各自の次なる飛躍の為にそのようなステップが用意されているのかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落229

229 And the people may truly wonder, for our new friends will be recognized only by those who are consciously alerted to impersonal feelings; they will not be recognized by their personal appearance for they will be as any other person upon the street, but they may be known by their words which will be totally impersonal and without judgment of any condition or person.
229 そして人々は本当に思い巡らすことでしょう。何故なら私達の新しい友人達は非個人的なフィーリングに対し意識的に警戒している人にのみ認識されるだろうからです。彼らはその個人の外見からは認識されることはないでしょう。彼らは通りのその他の人と変わりはないものの、彼らが話す全くの非個人的で如何なる状況や人物に対しても裁きを持たない言葉によって気付かれるかも知れません。


【解説】
 UFO(宇宙船)に出会うことも、宇宙人(ブラザース)に逢うことも、私達の願いの一つであるかも知れません。アダムスキー氏存命中には、多くの協力者(コーワーカー)が氏の周辺にブラザーズの存在を目撃して来ました。アダムスキー氏の活動は氏一人で成し遂げられたのではなく、多くの宇宙兄弟達の支援によっていたという訳です。
 アダムスキー氏の死後、はや半世紀に近づこうとしていますが、氏が打ち立てた「生命の科学」をはじめとする宇宙哲学の意義は、この混迷を深める地上にあっては、ますます重要なものとなっています。当然、この壮大なプログラムを担う宇宙兄弟達は今も何らかの形で、この計画を進めている、あるいは支援する態勢にあると思います。
 そうした中で、この問題に比較的理解を得ることが出来た私達は、各自改めてそのプログラムの意義を思い、その担い手になるべく努力することが望まれています。その一環において宇宙船の目撃や宇宙人とのコンタクトを目指す場合は、彼らから有形無形の支援が得られるものと思います。彼らとの意思疎通は想念波であり、差別の無い心を整備して、その時に備えるということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落228

228 Those who have accepted the reality of visitors from other planets are most desirous to meet these people and wonder how they can tell the real ones from the imposters.
228 他の惑星からの訪問者達の現実性を受け入れて来た人達は、これらの人々にとても逢いたいと願っていますし、どのように本物を偽物から区別できるか思い巡らせています。


【解説】
 昔から人々はコンタクトマン(宇宙人と交流を持つ人)や宇宙からの訪問者に憧れ、容易にその偽物を信じた結果、多くの人達が苦い経験をして来ました。まして社会情勢や地球環境が荒廃して来ると、不安感が掻き立てられ、わずかな真理の断片を見せられただけで、残念ながら多くの人は容易に偽預言者の餌食になってしまうのです。
 しかし、私達は世の中に出回っている偽物をしっかり見抜く力を身に付ける必要があります。如何に高尚なことを述べていても、ちょっとして所作で、その人物の本質が見えてしまうことも多いものです。もちろん、私達は洞察力やテレパシー能力が必要ですが、そのような高度は能力を用いずとも、人格としてのその人物を見れば、良し悪しは十分わかる筈です。
 アダムスキー氏の協力者であった故エマ・マーチネリ女史から生前伺った話では、ある宇宙人は普通の電気店を営んでおり、時々エマを尋ねて来たとのことです。「アイスボックス・チャーリー」とあだ名で呼ばれていたその男性は、特にエマの前では自分が宇宙人とは名乗らないものの、アダムスキー氏からはブラザーズの一人だとエマには打ち明けられていました。時に彼はエマにクイズを出し、エマの洞察力を試したそうです。残されたエピソードからは、陽気な青年のように思われました。
 本講座を学ぶ私達は、これらの宇宙人と出会う場面もあるかと思いますが、大事なことは私達が如何に相手の正体に気付くかであり、その為の感受性を維持しながら、日常生活を送る必要があるということです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落227

227 We are in the Space Age and many of man's egotistical opinions will have to go to make room for our place as a member of the interplanetary family. Theories will be replaced with facts, and our perception will be broadened to encompass, to even so small a degree, the possibilities and purpose of life.
227 私達は宇宙時代の最中に居ますので、人間の自己中心的な意見は惑星間家族の一員としての私達の居場所を作り出す為にどけなければならないでしょう。諸理論は事実と置き換えられて私達の知覚は、ほんのわずかであったとしても、生命の諸々の可能性や目的を成し遂げるべく拡がることでしょう。


【解説】
 この地球の大きな転換期に向かっている私達が目指すべきは、宇宙を中心とした世界観だという訳です。言い換えれば、現状の行き詰った諸問題の解決を与えるのが宇宙であり、宇宙進出だというのです。
 しかし、この宇宙進出も私達が惑星間家族の一員にならなければ、多くの発展は望めません。その為に、私達は自らの自己中心的な意見を捨てて、率直な姿勢でそのメンバーに加われるよう努力しなければならないのです。
 かつてアポロ13号が宇宙船の故障により月着陸を断念した事例がありましたが、それは一説に月に核物質を持ち込もうとしたため、宇宙人から阻止されたのだという話がありました。地球人は平気で武器を宇宙空間に持ち込もうとしていますが、これらは当然、彼ら宇宙兄弟達から阻止されることになる筈です。
 解決は宇宙にある訳ですが、その宇宙に出て行くためには、私達地球人は宇宙に利己主義を持ち込むことのないよう、改心する必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第20章-段落226

20 CONCLUSION
226 The old accepted thought patterns of people all over the world are changing rapidly. The underprivileged are crying for peace and equal rights with those who have enjoyed the good things of life. Even the orb of earth is shifting her position and yielding to the influences that are playing upon her body. There is nothing awesome or supernatural in this change, it is an urge that is felt by the earth and the inhabitants upon it at the change of every cycle.

第20章 結び
226 全世界の人々の古くから容認されて来た思考パターンは急速に変化しています。恵まれない人々は人生のうまい仕事を享受して来た者達と同じ平安と平等の権利を要求して叫んでいます。地球の球体でさえ、その位置を変えようとしており、その惑星体へ及ぼす影響を生み出しつつあります。この変化には何ら恐ろしいことでも、超自然的なことでもなく、それは毎回の周期の変化において地球と地球上の住人によって感じ取られる一つの衝動なのです。


【解説】
 この地球、或いはこの太陽系全体が大きな変化を前にしているのかも知れません。しかし、それは宇宙における一つの周期の終りにさしかかっているに過ぎないことを本項は伝えています。地球全体が変化しようとしているのです。
 それにつけても本項で記述されている事項は50年前の記述(「宇宙哲学」の執筆は1961年とされています)とは思えない程、現代の世情を描いていることが分かります。即ち、現在、米国で起こっている「格差是正」の要求デモは平等の権利を求める一般大衆の抗議行動であり、「アラブの春」と呼ばれる中東の運動は既存の体制への反発で、両者ともに、本項の記述そのままの内容です。
 また、日本をはじめ世界各地で比較的大きな地震が頻発すること等を考えれば、この地球自体が何か身をよじるような動きにあるように思われてなりません。やがては新しい姿勢に落ち着くものと思われますが、まずは、こうした変化の時代に私達自身が生きていることを自覚する必要があると申し上げねばなりません。
ギャラリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
プロフィール

ganetworkjapan

アーカイブ
カテゴリー
  • ライブドアブログ