テレパシー 第3部 第3章

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落360

360 When we analyze life closely, we find it conforms rigidly to immutable laws. For all its apparent complexities, life is the soul of simplicity.... a symphony of harmonious, synonymous motion. We also will find that the inspiration for the first investigation came from some vestige of existing fact which impressed itself upon human awareness. So we must admit the reality of a language that is accepted, and acceptable, to the animate and the socalled inanimate. It is the soul of all action, all substance, and all force.
360 私達が生命を詳細に分析する時、私達は生命が不変の諸法則に厳格に従っていることを発見します。何故なら、その外見上の複雑さにも拘わらず、生命とは平易さの真髄、調和があり、同調した活動の交響曲であるからです。私達はまた、その最初の研究は人間の知覚作用に印象づけられた実在する事実の痕跡を元になされるようになったことを知るでしょう。ですから、私達は生き物にも、いわゆる無生物にも受け入れられた、あるいは受け入れられる、ある言語の存在を認めなければなりません。その言語は全ての活動、全ての物質、全ての力の真髄なのです。




【解説】
 私達がテレパシーを探求するにつれ、明らかになって来る結論が本項で明かされています。
 即ち、生命というものが宇宙において、皆連動・連携した活動であることです。これは丁度、心臓の鼓動や呼吸のように絶えず一定周期を保つ普遍の活動であり、相互の関わりでもあります。
 こうした生命の息吹は宇宙に満ち、一大シンフォニーとして響き渡っているという訳です。このように洞察出来た時、私達は生物・無生物の区別なく、皆、共通の言葉としてテレパシーを取り扱うことが出来るようになる筈です。想念・印象は世界を支え、また造り出して行く原動力でもあるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落359

359 When we understand our bodies, control our senses, and open our minds to the flow of universal knowledge, true clairvoyance, clairaudience, and all the rest will develop naturally within us. But when we have grown to the place where these perceptions do unfold, we will have developed beyond personal desires. Our interests then will lie in universal revelations.
359 私達が自身の肉体を理解し、感覚を制御して自らの心を宇宙普遍の知識の流れに開放する時、真の透視、透聴またその他の能力が自然に私達内部に発達することでしょう。しかし、私達がこれらの知覚作用が花開く場所に到達した時には、私達は個人的な願望を越えて発達していることでしょう。私達の関心はその後は宇宙普遍の創造の現出にあることでしょう。



【解説】
 テレパシー能力を身に付ける本来の意義について、本項は明確に私達に示しています。私達は各自、自分自身をよく知るべきであり、自らの探求を通じて私達が本来あるべき姿を学ぶ必要があります。そこには当然、各人がこれまで歩んできた中で得た痛い体験もありますが、同時にこれらの学習の中で巡り合えた良質・高尚な経験もあることでしょう。人の一生は存外、短いものかも知れませんが、私達自身が永遠に続く生命の連続性に気付けば、人生はもっと豊かで落ち着いたものとなる筈です。
 この心境に到達でき、自らの心で宇宙を流れる精妙な印象の流れを感得出来れば、私達は宇宙と一体化出来、永遠の生命の一部となれることでしょう。
 テレパシー訓練は、こうして宇宙へ自身を開放し、その一部となる為に身に付けるべきなのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落358

358 One day, by means of this human instrument upon which we look so condescendingly today, we shall produce miracles of manifestation such as our world has never known. But recognition of its telepathic potentialities must come first. A definite self-training program must then follow if we ever hope to place these divinely created bodies on the same level as the mechanical devices we now deem so miraculous. There exists such a vast scope of working possibilities in the area of mental and psychological development, that the adventurous soul need have no fear of running short of fields to conquer.
358 いつの日にか、今日私達がそれほどに腰低く見上げるこの人間の道具を用いることによって、私達は私達の世の中がこれまで見たことのないような創造の奇跡を造り出すことでしょう。しかし、そのテレパシックな潜在能力に対する認識が最初になければなりません。もし私達がこれら神聖に創造された肉体を私達が今日奇跡だと考える機械装置と同じレベルに位置付けるなら、確固たる自己訓練計画が次に続かなければなりません。心や心理学上の発達の分野には広大で実際に役立つ可能性が存在しており、冒険好きな魂にとって征服すべき分野が不足する心配はありません。



【解説】
 先ずは私達各自がテレパシー能力を生まれながらに備えていることを自覚することが大切であり、十分な訓練を積めば必ず、その能力を開花させられると本項で著者は私達を励ましています。自らの能力を信じて、それを訓練によって育むことが重要なのです。
 他惑星人が地球に降り立ち、人々を導こうとするのも、その目的はこの一点に尽きる筈です。自ら手本を示すことで、私達地球人の覚醒を促したということでしょう。
 その教えは古代宗教のような神秘に基づく人々への支配ではなく、各自の精神的な改革を科学的知識に基づき各自に促すものであり、時代によっては異端者として既存の宗教から迫害されることもあったことでしょう。しかし、この科学的アプローチに基づくテレパシー能力の開発促進がない限り、私達地球人の進化はない訳で、本講座を学ぶ方々の今後の発展が他の者の模範となるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落357

357 During the past centuries Earth man's progress has been chiefly in mechanical fields. Every universal principle of which he has become aware, he has expressed in mechanical terms. And in man's earnest effort to acquire greater knowledge, he has forgotten to develop the one instrument that is capable of leading him to such knowledge.
357 過去何世紀もの間、地球人の進歩は主に機械分野においてでありました。彼は気付くようになった宇宙普遍の法則全てを機械的な用語として表現して来ました。そしてより偉大な知識を得ようとする真面目な努力の中で、彼はこのような知識に自らを導く可能性のあるその道具を発達させることを忘れてしまったのです。



【解説】
 本項で著者は、地球人類の歴史の中で産業革命と呼ばれる技術の進歩に比較して、私達人間にある想念・印象に対する知覚力、想念波動の持つ創造作用については全て進歩の歩みを止めたままになっていると指摘しています。
 確かに航空機やテレビその他の通信システム等、私達は高度な文明を発達させて来ました。しかし、人間の精神面については、未だ原始のままの未開発の状態です。むしろ、他人を陥れたり、あざむいたりして利益を上げようとするやからも増えており、殺伐とした世の中になりつつあると言っても良いでしょう。
 こうした中、誰もに本来備わっているこの能力を発達させれば、互いに相手の想いが分かり合える為、世の中全体として良質なものとなり、諸悪は駆逐されるに違いありません。私達が技術面ばかりに目を奪われることなく、「誠実な暮らし、創造主への信頼に根差した生き方を目指す意義は、こうした良質な心境を育むことが世の中を向上させる大きな力になるからに他なりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落356

356 If a man was submerged in a tank of water, he would influence and be influenced by the relative pressures existing between his body and the water mass. The same is true when dealing with the sea of the universe. For as surely as the law works in the coarser fields of manifestation (in this case the water), so it works in the finer. And what is the atmospheric, or etheric vibrations, but the pressure of life? The sooner we get away from our beliefs in mystery and superstition, the sooner we shall become the Knowers of Life in its fullness.
356 もし人が水槽の中に沈められたら、彼は自分の身体と水本体との間に存在する相対的な圧力に対し影響を与え、また影響を受けることでしょう。宇宙空間の海についても同じことが言えます。何故なら法則は粗い創造の場(この場合は水)で働くのと同じく、より精妙な場についても同様に働くからです。また、大気やエーテルの振動、否、生命の圧力についてはどうでしょうか。私達が神秘や疑いに対する思い込みから離れ去るやいなや、私達は生命の完全なる知者になることでしょう。



【解説】
 本項の記述から、著者アダムスキー氏は私達に、想念・印象というものは私達の全身で感じるものであることを伝えていることが分かります。決して、目や耳等の特定の感覚器官を通じて行われるのではなく、私達の身体全てで感受するものだということです。
 それはあたかも、私達が赤子が両親からいつくしまれるように、全宇宙に包まれ、その鼓動が伝わるのと同様です。まさに生命の海の中にあらゆる創造物が生きているのです。
 また、これらの教えの真髄は決して新しいものではなく、宇宙始原の昔から教えられ、伝わってきた真理であると言えるでしょう。今日の私達にも分かるように、その原理は実に単純、明快であり、誰にでも理解出来るものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落355

355 The human being is the most highly organized and sensitized instrument of manifestation. He is therefore most capable of tuning in to the lesser vibrations, objectifying them, and rebroadcasting them into the universe as higher expressions. We cannot help being affected by the varying frequencies of the chemical universe in which we live, nor can we help affecting others by the thoughts we send forth into the mind-ether of space. We need only to become aware of such relative currents to make use of these facts.
355 人間は最も高度に組織化され、鋭敏化された創造の道具です。ですから人間はより下位の振動に同調させ、それらを客観化し、それらをより高次な表現物として宇宙空間の中に再放射することが出来るのです。私達は私達が住む化学的宇宙の変化する振動によって影響を受けざるを得ず、私達が宇宙の心のエーテルの中に送信する想念によって他者に影響を与えざるを得ません。私達はそれらの事実を活用するためには、それらの相対的な流れについて気付くようになるだけで良いのです。



【解説】
 人間は最高位の創造物として他のあらゆるものを含め、全てを理解する能力を授けられています。そしてその理解は、物質の外観上の観察はもとより、それらが発する想念の全てを感受し、また自らが発する想念・印象を通じて、それらを含め全宇宙にその印象を伝達し、影響を及ぼす能力を有しています。
 また、同時に私達人間は広く宇宙空間やそれらに含まれる各々の発する想念・印象によっても影響を受けています。つまりは、私達は宇宙における想念・印象のルツボの中に生き、互いに影響し合って生活しているのです。
 言い換えれば、私達の日々発する想念は、私達自身だけでなく、私達の周囲のものにも大きな影響を与える事実に留意する必要があります。修身斉家治国平天下とあるように、各自の毎日の想念や心境がその人の環境を造り出すことにもなるからです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落354

354 No! The plant, the sea, the air, and the minerals of the earth have no faculty of independent reasoning. However, they possess the same natural guidance that causes human forms to be receptive to changes of conditions, for they contain the feeling element. Therefore, atmospheric and other conditions affect them just as they do humans; and they respond without question. For the same Life Force known as the Breath of Life in man, flows through their forms.
354 いいえ。植物や海、大気や地球の鉱物は独立した論証能力を有していません。しかし、彼らは人体が状態の変化を受容出来るのと同じ自然の導きを有しています。何故なら、彼らはフィーリングの要素を持っているからです。それ故、大気やその他の状態はそれらが人間に与えるのと全く同様に彼らに影響を与えますし、彼らは疑いなくそれに応答します。何故なら人間において生命の息吹きとして知られる同じ生命力が彼らの体の中にも流れているからです。



【解説】
 もちろん私達各自はこれまでの経験からフィーリングというものが、どういうものかについて多少なりとも分かっているものと思われます。通常は目や耳等の既存の感覚反応と合わせて知覚される為、これらフィーリングを独自の感覚とは思って来ませんでしたが、本項の内容からそれらは独自の経路から伝わって来ることが分かります。
 フィーリングと呼ばれる想念・印象の伝達経路は実は既存の感覚とは別の経路で伝えられることを理解することは重要です。本文に述べられているように、生物だけでなく、鉱物その他あらゆる存在物がこのフィーリングを介して通じ合えることが出来るのです。まさに万物同胞、万物に神宿るの心境です。
 これまで私達はこのような思想を未開人のアミニズムと蔑視して来ましたが、実は反対で、宇宙時代に向けて私達は自然界に普遍する共通言語としてのフィーリングを位置づける必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落353

353 Through millions of years of evolution, man is endowed with physical senses and a faculty for reasoning; and he has come to depend solely upon these avenues of perception. But what of nature? Does it possess the faculty of reasoning? Is it endowed with the organs of sight and hearing, taste and smell? Does the tiny seedling germinating in the warm, dark bosom of the earth use recognized sense perceptions to decide which chemicals to extract, and which to reject for proper growth?
353 何百万年もの進化の間、人間は肉体の諸感覚と論証の能力を授けられて来ており、これらの知覚経路のみに依存するようになりました。しかし、自然はどうでしょうか。自然は論証能力を持っているでしょうか。視覚や聴覚、味覚や嗅覚を授けられているでしょうか。大地の暖かく暗い懐の中で芽を出している小さな種は、適切な成長の為にどの化学成分を抽出しどれを拒絶するかを決定する為に感覚による知覚を用いるでしょうか。



【解説】
 私達人間が長年の感覚依存の生活の結果、今日ではそれら既存の感覚が全てを支配してしまった問題を、本項は指摘しています。本来はあくまで参考にすべき経路に対し、それらに全面的に依存することになった点を問題視しているのです。
 確かに自然界の他の生きもの達は論理的ではなく、その全てを本能とも呼べる直観で行っています。しかしそれらの能力は言葉を用いずともそれぞれの子孫に伝承され、何一つ困ることはありません。まして魚や昆虫などは、親から教わることもなく、独りで生き、成長して行くのです。
 これらの能力こそ、私達が学ぶべきものであり、自然の中に私達が教師とすべき生きもの達の生きる姿が数多くあるのです。本項は私達にとって必要な能力について改めて考えるよう促していると言っても良いでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落352

352 It is possible for the sense organs to be so sensitized, or refined, that they are capable of intercepting vibrations from a great distance, or they may receive higher frequency vibrations than can be heard by the normal individual. We are all aware that both our sight and hearing are limited to a very short range, compared to what our scientists know is possible. Yet, occasionally, individuals are born with exceptionally keen sight, or acute hearing; enabling them to see much greater distances, or hear higher or lower pitch frequencies than the average. But these are physical attributes. Two good examples are to be found in the bird and animal kingdoms. The bird, with its microscopic eyes can detect the movement of tiny life forms from high in the air. The silent dog whistle familiar to us all, is pitched too high to be audible to human ears, yet canines respond immediately.
352 感覚器官が鋭敏にされ、あるいは純化されることで遠距離からの振動を傍受したり、普通の人間が聞こえるよりも高い振動数を聴くことができるというのはあり得ることです。私達は皆、私達の視覚や聴覚は私達の科学者が可能だと知っている範囲と比べて大変狭い範囲に限られています。それでも時折、例外的に鋭い視覚や鋭敏な聴覚を持って生まれた人々もあり、はるか遠くが見えたり、平均より低い音律を聴くことができています。しかし、これらは肉体の属性です。二つの良い例が鳥と動物の世界に見い出すことができます。鳥はその顕微鏡的な眼で上空高い所から小さな生き物の動きを見抜くことが出来ます。私達皆に馴染みのある無音の犬笛は人間の耳には高過ぎて聞こえませんが、犬達はそれにただちに応答します。



【解説】
 感受性を高めるという意味においては、私達も自分の既存の感覚についても磨く必要があるでしょう。本項に紹介されているように、タカの視力やイヌの聴覚や嗅覚には人間をはるかに超える力があり、人間についても本来は更に広範囲な領域を捕らえる能力があるのかも知れません。つまり、想念・印象が大事だからと言って、創造主から与えられた既存の感覚も養い育てて行くべきなのです。
 その上で、私達はより精妙な印象の領域にまで、自らの知覚を拡げるということが大切であり、目に見える結果の世界とそれを支える原因としての生命力について合わせ学ぶ姿勢が必要だということでしょう。各自、身体をいたわり、心境を高める努力が求められています。同時に自然界において他の生物達が如何に自らの感覚を活用し、また驚くべき予知能力を生かしながら日々の営みを続けているかを観察すべきかと思うものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落351

351 We have shown earlier how emotions affect not only the brain, but the body as a whole. Every cell composing it reacts to the thought. So in the case of the above mentioned mental picture, the thoughts of deception in the mind of the man produced certain chemical changes in the cells of his body; and impressions from his body cells alone could have been received. However, in this particular instance, the thought actually passed through the brain-amplifier, and therefore created more forceful waves in the mind-element of space. These waves exerted definite pressures around innumerable people, yet they were ignored. One person-myself, in this case-being in a state of receptivity, became aware of this pressure acting upon my body, and allowed the transmission of it to register upon my brain without interruption.
351 私達は以前、どのようにして感情が頭脳だけでなく身体全体に影響を与えるかについてお示ししました。身体を構成しているあらゆる細胞が想念に反応するのです。ですから、上述した心の映像の場合、その男の心の中の策略の想念は彼の身体の細胞に何らかの化学変化をもたらしました。ですから彼の肉体細胞からの印象だけでも受信は可能だったのです。しかし、この事例の場合には、その想念は実際に頭脳増幅器を通った為、宇宙空間の心の要素の中により強力な波動を創り出しました。これらの波動は無数の人々の周囲に明らかなる圧力をもたらしましたが、人々は無視したのです。この場合、私一人が感受出来る状態であったため、私の身体に加わるこの圧力に気付き、その圧力を妨害することなく、私の頭脳へ伝え、登録させたのです。



【解説】
 本項は前述来の紹介事例において、その企ての想念波がどのようにアダムスキー氏によって把握されたか、具体的に解説しています。
 もちろん、波の伝搬には波を伝える媒体が必要なのですが、ここでアダムスキー氏は空間にある媒体を”空間の心の要素”と表現し、宇宙空間は人間の心のようなものだと示唆するのと同時に、私達の想念がこれら空間を伝搬し、遠隔地にも伝わっていることを説いています。
 これら空間を多くの想念が伝搬している訳ですが、多くの人々はそれらに無頓着であり、無視しているという訳です。今回の事例は、詐欺の発見でしたが、その他重要な科学の発見もある訳で、私達は互いにこれら発する想念によって相互に影響を受けていることになります。互いに正しい想念を維持することが如何に大事であるかが良く分かります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落350

350 What was it that enabled me to receive the thought of deception in this particular case? It was not the eyes or ears, for the meeting took place in another city, some distance from me. Was it the brain? No. The brain is merely a transformer and amplifier within the body. While it is true that any vibration striking the body is carried to the brain to be transformed into conscious perception, the actual reception of that vibration does not depend upon the brain, but upon the element of feeling within the nerve plasm of the body. This element is that positive nuclear spark, or soul, of the atoms composing the physical body. So the thought of deception came to me through the feeling channel.
350 この事例で私に策略の想念を受信させたのは何であったのでしょうか。それは目や耳ではありませんでした。何故ならその会合は別の都市、私の所からはかなり離れた場所で行われたからです。それでは頭脳であったでしょうか。いいえ。頭脳は身体の中の変換器や増幅器でしかありません。いかなる振動も頭脳に運ばれ意識的な知覚に変換されることは真実ですが、実際の振動の知覚は頭脳に依存せず、身体の神経原形質の中のフィーリングの要素に依存しています。この要素は肉体を構成しているプラスの核のスパークあるいは魂のことです。ですから策略の想念はそのフィーリングの経路を通じて私にやって来たのです。


【解説】
 ここで注目したいのは、とかく想念・印象等の議論では何か神秘的な要素を伴いがちですが、本講座においてはそれら印象類の伝搬が、私達肉体細胞の中にある細胞を構成する原子自体に由来する精妙な神経系によって行われるとする、極めて具体的な解説が為されていることです。
 この種の研究の原点を何処に置くかは最も重要で、本講座の前段にも記述があったかと思います。私達は神秘に原因を押し付けては前進はないのです。
 今回の具体例は、おそらくよく考えた末に提示されたものだと思われますが、アダムスキー氏は様々な相談事を引き受ける過程において、このような事例もあったということでしょう。改めて氏の活動の一端に触れることが出来る一文となっています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落349

349 Why did this idea come to me? I received the impression because the man in question, although deliberately saying one thing, was unconsciously broadcasting the scheme he had in mind, The other man, depending upon his auditory organs for enlightenment, believed the words he heard spoken. But because I was able to receive the transaction through the feeling channel, I discovered the deception. I revealed this impression to the intended victim, enabling him to take the necessary steps to guard against the fraud.
349 何故このアイデアが私にやって来たのでしょうか。問題の男が巧妙に一つのことを言っているにも拘わらず、無意識に自らの心の中に持っている企てを発信していた為、私がその印象を受信したのです。もう一方の男は光明を求めるのに自らの聴覚器官に依存していたため、その男が話したのを聞いた言葉を信じていました。しかし、私はフィーリングの経路を通じて両者のやりとりを受信出来ていた為、その策略を発見したのです。私はこの印象を意図された犠牲者に明かし、彼にその詐欺に対して身を守る必要なステップを取らせることが出来ました。


【解説】
 地上での商取引(ビジネス)の世界では、本項のような例は数多くあるものと思われます。こうしたビジネス上からも相手の真意を洞察出来るテレパシーの能力は残念ながら今日の地球上では自己防衛の為に必須なのかも知れません。
 如何に言葉や行為を繕うとも、その者の本心は想念波として発信される訳で、隠すことは出来ません。それ故、想念を鋭敏に感知出来る進化した他惑星人達は、はるか上空に宇宙船で滞空していても、眼下の者がどのような想念を発しているかは手に取るように分かる筈です。こうした地上のモニタリング活動によって、地球社会がどのような方向に歩んで行こうとしているのか、注視しているのではないでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落348

348 Science, in its investigation of telepathy, has come to the conclusion that it is the result of a refinement of the sense organs, whereby they are able to pick up light or sound vibrations from a distance. But let us take a case in particular. A mental picture appeared to me of a conference between two individuals with whom I was acquainted. I saw the room in which the meeting was taking place very clearly, and the voices of both men were as distinct as if they were standing beside me. There seemed to be the greatest friendliness between them, and their transaction appeared to be of the most sincere and amiable character. But I became aware that a deception was being premeditated by one of the men.
348 科学はテレパシーを調査した結果、それが感覚器官を純化させ、遠方からの光や音を捕捉できるようになった結果であるとの結論に達しました。しかし、ある事例を特に取り上げましょう。私に私が知り合った二人の人物の間の協議の場面の映像が現れたのです。私にはその会合がもたれた部屋がとてもはっきり見えましたし、二人の男の声もあたかも二人が私のそばにいるように明確でした。彼らの間にはこの上ない友好的な雰囲気があり、彼らのやりとりは大変誠実で好意的な性質のものでした。しかし、私は彼らの内一人によってある策略が企てられていることに気付いたのです。



【解説】
 そもそも目に見えない想念・印象を感知するテレパシーは既存の感覚器官とは全く異なる経路によることを本項の事例は明確に示しています。本事例の場合、外観上は何も問題が現れていない状況であったにも拘わらず、アダムスキー氏は一人の相手の企てに気付いており、これは企てていた本人の目に見えない想念をキャッチしたからに他なりません。
 テレパシーの能力を高めるとは、私達の目を凝らし、耳を澄ませたりすることとは関わりなく、感受するインスピレーションに鋭敏になろうとする訓練を示すということでしょう。その能力には知識や技術の習得は必要なく、ただひたすら心をよぎる想念・印象に対して誠実で素直な心境が必要だということでしょう。
 幼子のようになれとは、このことを説いているものと思われます。日頃から上質な想念を求めることによっても、それらに対する指向性を高めることになることでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落347

347 To explain fully this universal force and its workings would be impossible: for it would demand a knowledge of Primal Cause. But whatever method was used to throw the Cosmic Force of the Universe out of its natural state of equilibrium, and set it into primal concentration or chemicalization, was also the beginning of thought.
347 この宇宙普遍の力とその働きを完全に説明しようとするのは困難でしょう。何故なら、それには原始の因の知識が必要とされるからです。しかし、自然の平衡状態から宇宙空間の宇宙的な力を取り出して、それを原始の密度状態、即ち化学処理に作用させる為に、どのような方法が用いられるにせよ、それはまた想念のはじまりでもあったのです。



【解説】
 古来、日本には人が発する言葉には物事を実現させる霊力がある(”言霊”)とされて来ました。これは本項で言う”想念”の持つ実現力と近い意味合いがあるように思われます。
 本項では、これまでの平衡状態から次なる創造に向けて物質が動く際には、想念が作用すると説かれているように思います。私達の日常的想念がその内容やレベルに従って周囲に作用し、新たな環境を造り上げて行くということでしょう。
 そういう意味からも、私達は各自の発言を慎み、発する想念を監視して、それが相応しいものであるよう、努めることが重要なのです。こうした自らの潜在能力を十分に理解し、穏やかで包容的な想念を維持する重要性はそこにあるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落346

346 It is realized that those trained to use superficial knowledge and book-learning will continue to deem such truths as fantasy. Those who believe that all problems must be solved either with pencil and paper, or by physical experiments, will find it difficult to accept the theory of a universal language that is capable of revealing all existing knowledge.
346 上辺だけの知識や机上の学問を用いるよう訓練された人達は、今後もこれらの真実を空想だと見なすだろうことは分かっています。あらゆる問題が紙と鉛筆、或いは物理的実験のいずれかによって解かれる筈だと信じている者は、存在する知識の全てを明かす可能性がある宇宙普遍の言語についての理論を受け入れるのは困難なことでしょう。



【解説】
 これまでの地球の科学は限られた結果の世界で見つけた法則性を唯一の拠り所として、全てを理解しようとし、その結果、それらの知見から説明できないものを拒絶して来ました。
 確かに自動車や航空機、巨大な船舶等、これら知識の経験無しには造り上げられなかったことも事実です。しかし、これらは宇宙の中のほんの一部でしかなく、宇宙にははるかに広大無辺な活動が行われており、これらは本講座で学ぶ宇宙的活動、想念・印象の働きに基づいているのです。
 従って、これら広大な宇宙を理解しようと思えば、私達はその源である想念・印象の作用や具体的活動について、よく学ばねばなりません。原子・分子の微細な世界で起こっている現象を自らを通じて理解し、それを自分達の生活に生かす努力を惜しんではなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落345


345 Perhaps you have taken these reactions as a matter of course, attributing them to psychological rather than physiological sources. But the fact is, we cannot separate the two phases of expression; both are the result of chemical action. Any phenomena of sensation, whether it be a feeling of great joy because the sun is shining, or a pain in the stomach caused by eating some food for which the cells had no affinity, is the product of chemical reaction. In any channel of awareness, we cannot get away from the fact that we are living in a chemical universe. It matters little whether those chemicals manifest as a force, or as a substance.
345 おそらく貴方はこれらの現象を当然のごとく生理的というよりは心理的な源泉に起因する反応だと思って来たことでしょう。しかし、事実は私達はこの二つの表現の側面を分離することは出来ないのです。両者は共に化学反応の結果です。如何なる感情の現象も、それが太陽が輝いているが故の大いなる喜びの感じであっても、細胞に親和性が無く摂った食物によって胃に生じた痛みであっても、それは化学反応の所産なのです。如何なる知覚の経路であっても私達が化学的宇宙に生きている事実から離れることは出来ません。それらの化学物質が力として現れようと、物質として現れようと大差はありません。


【解説】
 最近世間を騒がせた違法薬物の問題も、元はと言えば、それを摂取することにより、体内の正常な化学反応や神経反応が大きな影響を受け、その結果、本人の気分に劇大な変化をもたらすことに起因しています。即ち、精神的な高揚感を得たいが為にそれら薬物に依存するようになるのです。
 このように私達の精神活動は化学物質やその反応から大きな影響を受けているのですが、上述のように物質に頼っていては物質万能主義に陥り、私達の進める進化の道とは離れてしまいます。私達は自分の精神的側面も物質に大きく影響を受けている存在であることを認識しつつ、自らの内面の改革を進めて行く必要があるのです。
 また、同時に精神面での進化は身体各部にも大きな影響を与える訳で、心身は互いに同期していると言った方が良いのかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落344

344 We find that fog and cloudy weather produce a sense of mental depression in many people. Even the direction at which the sun's rays strike the earth will influence us all to some degree. During the winter our natural ability is slowed down; but with the first promise of spring a feeling of exhilaration surges through our body cells, and we take a renewed interest in life. Seismological disturbances produce a general feeling of restlessness; electrical storms affect the nervous system. Examples of this chemical action upon the cell consciousness are almost endless.
344 私達は霧や曇りの天気は多くの人達に憂鬱な感じを作り出すことに気付いています。太陽の光線が地球に当る方向でさえも、私達全てに何らかの影響を与えることでしょう。冬の間、私達の自然の活動は低下しますが、春のきざしとともに快活さが私達の肉体細胞の中に沸き上がり、私達は生命に対する復活した関心を持つのです。地震の揺れは一般的な不安のフィーリングを作り出しますし、電気的嵐は神経系に影響を与えます。細胞意識に及ぼすこの化学作用の例はほとんど際限が無いくらいです。



【解説】
 私達は自然界の諸変化からも影響を受けながら、日々生活しているということです。天候や日照、気温や湿度等、多くの要素が私達の身体のコンディションや心境に影響を及ぼしていると説いています。まさに、私達は自然の懐の中に生きている訳で、私達が生きる上で自然との関わりは無くてはならないものです。晴耕雨読という表現の中には、これら自然の諸変化の中で適合して生きてきた人々の営みが写し出されています。
 一方、近づく災害について、本項は示唆とも見える一文を掲載しています。昨今、地震発生の前には地殻のズレや圧力によって電磁波が発生するという話(圧電効果)がありますが、その電磁波が私達の身体神経に影響を及ぼすとするものです。後日、何か胸騒ぎがあった等々の話は、これらが原因となっている可能性が高いということでしょう。
 広く諸感覚を鋭敏にすることがテレパシーとすれば、これら自然からのシグナルを感知して、災害から逃れること、動物的な本能を身に付けることが出来るということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落343

343 By observing the trend of human behavior during a change in atmospheric conditions, we have positive proof that chemical action does affect the cell consciousness. When the barometer drops a few degrees, many human mentalities drop with it. Any change in atmospheric pressures, such as those found at different elevations above sea level, influence the cell action of the body. This is noticeable to anyone, for the change of a few thousand feet will affect us all to some degree. As we climb higher, our heart action and respiration are speeded up, and at high altitudes physical exertion is an effort until the body cells make the necessary adjustment to the lighter atmospheric pressure with its accompanying lack of oxygen. Some people are so sensitive to this, that their bodies are aware of a change of only a few hundred feet.
343 大気の状態変化の間の人間の行動傾向を観察した結果、私達は化学作用は細胞の意識に影響を与えるという明確な証拠を得ています。気圧計が数度降下した時にも、多くの人間の思考状態はそれと一緒に低下します。大気圧のどんな変化も例えば海水面から異なる高度にある場合に肉体細胞の活動に影響を与えます。これは誰でも気付くことで数千フィートの変化は私達全てに影響を与えることでしょう。私達がより高く登るにつれて、私達の心臓の鼓動と呼吸は早まりますし、高い標高での肉体の消耗作用は肉体細胞が酸素欠乏を伴う薄い大気に馴れるまでの努力なのです。ある人々はこれに対し大変鋭敏で、彼らの肉体はわずか数百フィートの変化にも気付きます。



【解説】
 私達を取り巻く外界の変化は、私達の各身体細胞によって感知され、体内でその変化に対応する為に様々な活動が起こります。その影響を私達の心が受ける為、気分に変化が生じるのです。
 これらいわば、身体細胞がある種のセンサーとして見えざる外界の変化を把握しているのです。そういう意味からは、私達は目に見えない地殻深くで生じている変化に気付くことも出来るという訳です。しかし、その為には私達自身、自分の身体細胞の異変に気付く必要があり、漫然と生きるべきではありません。
 また、同時に、これら身体細胞の警告に過敏となってもいけないのかも知れません。本来の自分の生き方がこれら外界の変化によって左右されるべきではないからです。適度な鋭敏さと対処力が必要と思う次第です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落342

342 However, complete knowledge of this, or any other circumstance, is possible through the feeling channel. When a person is sensitive enough to interpret the vibrations emanating from the earth, this information can be received as easily as a thought from another human being. They will then be able to estimate the pressures being exerted, and deduce the natural results to follow. The tiny atoms manifesting in the strata of the earth will share this knowledge with those capable of intercepting it.
342 しかしながら、このこと、あるいはその他の環境に関する完璧な知識はフィーリングの経路を通じて入手可能なのです。人が地球から発せられている振動を解釈できるほどに鋭敏であれば、この情報は他の人間からの想念と同様に容易に受信可能です。そうなれば加わっている圧力を予測し、来るべき自然の結末を推論することも出来るでしょう。地球の地層の中で創造を担っている微小な原子達はそれを傍受できる者にこの知識を分ち与えてくれることでしょう。



【解説】
 ”洞察力”という表現は既存の感覚器官の範疇を超えて地中深く、あるいは天空はるか遠くで生じている状況を想念・印象レベルの波動で感知出来るテレパシー能力を指しているのかも知れません。地中深く発生する地震のケースでは、地震を引き起こす地殻に加わる強烈な圧力を受けている鉱物分子達と印象レベルでつながり、状況を理解することであるからです。
 このように私達はテレパシー能力を向上させることによって、自然災害にも適切に対応をとることが可能となるのです。
 現在、本講座が執筆された頃と比べると状況は切迫しているのかも知れません。太平洋を取り巻く地震帯や火山群の活動が急増していると思われます。各位におかれては、ますますテレパシー感覚を鋭敏にして、災害を乗り越えていただきたいと願っています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落341

341 For instance, geologists have discovered that a great earth fault lies along the Pacific coast of America, extending from Alaska to Mexico, and beyond. Varying pressures are being exerted here, and the earth around the fault has a certain strength of cohesion; but accurate readings of this are not ascertainable by the use of present day instruments. So a1though geologists know that this portion of the earth's surface is destined to move from time to time, producing earthquakes, because of their limited knowledge of actual conditions they cannot predict a definite date for these disturbances, nor can they estimate the severity to be expected.
341 例えば、地質学者はアメリカ大平洋岸に沿ってアラスカからメキシコ、更に遠くまで一つの巨大な断層があることを発見しています。変動する圧力がここで働き、また断層の周囲の地殻はある一定程度の結合力を持っています。しかし、この正確な値の読み値は今日の計器を用いては確かめることは出来ません。そのため地質学者はこの部分の地表は地震を発生させ、時折動く運命にあることは知っていても、現実状態に関する彼らの限られた知識の為に、彼らはこれらの変動の正確な日付を予想したり、予期すべき激しさについて予測することが出来ません。



【解説】
 阪神淡路にしても熊本阿蘇についても地震の震源には断層の地割れが出現しました。これはその破砕断面に沿って地殻の力が加わった結果、断層に沿ってズレが生じたものとされています。またこのように断層があるような場所は過去にも何度となく大規模地震が発生して来た場所であることをも意味しています。
 本項はこれより更に規模の大きい断層帯が太平洋岸に沿って存在していること、またその断層帯が一定程度の時間間隔で地球規模の大地震を引き起こす場所であることを述べています。
 今日でもこれらいわゆるプレートの移動による地殻変動は良く知られているところですが、近年ようやくその観測手法が出来つつあるのが地球の現状です。
 これらの地殻変動は私達の地上の文明に大きな影響を与える訳ですが、まだ私達地球の科学技術ではその全容をつかむことは出来ないでいます。しかし、これら地下深くの状況について、私達が想念・印象波に鋭敏となり、その変化を知り得るようになれば、もっと被害を減らすことが出来る筈です。この点では私達地球人は他の動物達より能力が劣っていると言うほかはありません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落340

340 Yet no civil engineer, nor geologist, nor seismologist can predict earthquakes. Why? For the simple reason they are not in possession of all the facts relating to the earth. Yet these facts exist as absolute frequency data!  For if they did not exist, there would be no cause to produce the eventual effect.
340 それでも土木技術者も地質学者、地震学者も地震を予測することは出来ません。何故でしょうか。それは彼らが地球に関しての全ての事実を保有していないという簡単な理由からです。しかしこれらの事実は絶対的振動データとして存在しています。何故なら、もしそれらが存在していないとすれば、そのいつかは起る結果(訳注:地震)を作り出す原因が無くなることになるからです。


【解説】
 地震予知が難しいとされる一方で、今日では大規模地震は周期的に起こることは良く知られています。過去の発生の記録から一定程度周期的に大規模な地震が発生しているからです。
 しかし、地震学者は正確に次回やって来る地震を予測することは難しいのです。それは現状地球の探査レベルでは地下で生じる様々な動きや力の均衡を知るすべを持っていないからだとしています。
 それに引き換え、進化した他惑星人はこうした地下の活動についても熟知しているようで、火山の噴火や地震の前にUFO出現事例も多いものです。彼らにとって地震の発生を予測することは可能な技術範囲と言えることでしょう。私達も地下に生じる力や諸変化に気付き、いち早く異変を察知することが大切で、それにもテレパシーを活用しなければなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落339

339 We must remember that thought, or conscious knowledge, knows no limitation for the well-balanced, unfettered individual; and we must also remember that every action, and every mechanical stress of pressure, is the source of a radiated vibratory wave. An example familiar to us all is the knowledge required by a civil engineer to ascertain the stability of any mass of substance. He must be thoroughly conversant with mathematics, stress analysis, weight loads, pressures, etc. He must know the tensile strength of the materials used, the weights of those materials, and be able to estimate the pressure to be exerted upon the finished structure. He is, of course, dealing with established facts that have been acquired through years of experience and research; and given all the data, he can deduce the stability of any specific construction.
339 良くバランスがとれ、自由に開放された個人においては、想念や意識上の知識には際限がないことを覚えておく必要があります。また、私達はあらゆる行動とあらゆる機械的圧力の力点が振動波の源泉であることも覚えておく必要があります。私達に馴染みのある例として、物体の安定性を確かめる為に土木技術者が必要とする知識があります。彼は数学や応力解析、荷重負荷や圧力等々に完全に精通している必要がありますし、完成した構造物に加わる圧力を推定することが出来ます。彼はもちろん、またこれまでの何年もの経験や研究を通じて得られた確定した事実を取扱うことも出来ますし、すべてのデータが与えられれば、どのような特定の建築物でも、その安定性を推定することが出来ます。


【解説】
 ここでは圧力について、それが放射された振動波に起因すると述べています。一見、振動と圧力とは関係が無いように思ってしまいますが、分子運動論で学んだように、圧力は分子の振動により伝達されることを考えれば、本質を突いた言葉であることが分かります。
 全ての力が、このように微小分子の振動に起因することは波動一般を取り扱うテレパシー領域の範疇になる訳で、後述の340の地震のコメントにつながる話題となっています。
 また、同時に建築家が構造物を設計する際に、これら全ての力について考慮する訳ですが、これらの知識を活用すれば自在に建物を建築することが可能だとも説いているのですが、これも後述の地震に関するこれまでの私達の知識に貧弱さとの関連づけて説いているのです。
 このように全ての力や物体を振動の現れと観るところに、宇宙的な洞察があり、世界は活動しているという言葉の源泉になっているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落338

338 For instance, there may have been many cases in which the destruction of a city by flood or earthquake has been predicted by those alerted to the chemical changes that were taking place in nature. Often. these prophecies proved correct. Yet, information obtained by this means is not generally accepted as authentic, and is usually ignored by those in a position to avert the disaster or alleviate the suffering.
338 例えば、自然界で起っている化学変化に注意を喚起された人達によって、洪水や地震によって都市が破壊されることが予知されて来た多くの事例があります。しばしば、これらの予言が正しかったことが証明されて来ました。それでもこの手法で得られた情報は、一般的に信頼出来るものとは受け取られず、大抵は災害を回避し、被害を緩和する立場にある人達によって無視されて来ました。


【解説】
 本項が記された年代から既に60年近くも経過していると思いますが、時代は本文にあるように、地球全体の気候変動や地殻異常
の時代に突入しつつあるようです。こうした中にあっては、様々な予知事例や予言等が流布されていますが、実際には多くの予言は当たらず、只、混乱だけが増しているように思えてなりません。
 そもそも私達が行う予知とは、何らかの想念波がそのようなイメージを持っていた為なのですが、多くは他人の発した想念に同調したか、あるいは本来の宇宙的想念波を正しく理解できない為に解釈を誤っている事例であり、結局、他の者に不要な恐怖心を与えてしまっているように思います。
 当然、防災を担当する部局ではこのような根拠の無い予知に頼って事業を進めることは出来ず、結果的に本来の予知が生かされない場合が多いことになります。
 しかし、私達は大きな時流の流れの中に生きており、全体的にはその流れを変えることは出来ません。唯一出来ることは各自が各々の人生を充実したものとすることです。たとえ災害に身を置く状況となっても、その中で学ぶことが出来れば、その災害も意義あるものと言えるのではないでしょうか。如何なる場合も生命を充実、全うすることが重要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落337

337 Here, again, we are dealing with the law of affinity, which brings all things to fruition. It is this law that impels each different form to draw to itself those chemical elements which will promote its growth and individuality; it is this law that stabilizes activity in all planes of manifestation making a definite analysis possible in any field where we have understanding. And it is only because the laws of the Cosmos are immutable that telepathy, clairvoyance, clairaudience, and kindred phases of development can be understood. For all so-called prophetic knowledge is nothing more than telepathic deduction. However, due to the fact that thought vibrations travel at such high speed that complete reception is instantaneous, it is rarely recognized as telepathy by the recipient, or by the researchers in the field of thought-transference.
337 ここでも再び私達は親和の法則を取扱っており、その法則はあらゆるものに達成をもたらすものです。個々の形あるものにそれぞれの生長と個性を促進させる化学元素を摂取させようと駆り立てるのはこの法則です。あらゆる創造のレベルにおいて活動を安定化させ、私達が理解するあらゆる分野において明確な分析を可能とするのは、この法則です。テレパシーや透視、透聴そして同類の発達面が理解されるのも、この宇宙の法則が不変であるからに他なりません。何故なら、いわゆる予言的な知識はテレパシーを用いた推論でしかないからです。しかしながら、想念振動はそれほどに高速度に移動する為、完全な受信も瞬間的であるという事実から、受信者や想念移動の分野の研究者達によって、それがテレパシーであると認識されることはめったにありません。



【解説】
 実はテレパシーは宇宙全体の親和の法則のほんの一部の作用に過ぎないと本項は説いています。想念・印象はその発信源が誰であれ、そのj放射の経路に対し、その想念波の意図を実現するよう、関連する分子・原子を呼び集め、そのイメージを実現させようとする一大法則であることが説かれているのです。
 想念波自体は、空間の距離に関わりなく瞬時に進むため、私達にとっては何処に居ても同時に伝わると感じられる筈です。それ程、高速での移動ではあるのですが、その全容を私達は瞬時に理解できるとしています。つまり、私達が漠然とあるアイデアがヒラメイたとしているのは、未だその全容が捉えられていないからですが、やがて訓練を積めば、多くの事柄を瞬時に理解できるようになることでしょう。
 このような宇宙の基本的な法則の理解がテレパシーには必要であり、決して技能を磨くだけの学習であってはいけないのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落336

336 True clairvoyance is merely the ability to direct the attention of the real Self without producing a state of concentration, and to relax the sense-mind of the body to the point where it is open and sensitive to all impressions. The recognition of any particular personal feeling will automatically interfere with the incoming vibration. If, at the moment of contact with a specific impression, the recipient allows his interest to dwell upon it impersonally, all knowledge pertaining to that impression will reveal itself; because the facts are related and cannot be separated.
336 真の透視とは集中状態を作り出すことなく真の自我の注目を導き肉体の感覚心を開放的であらゆる印象に鋭敏な所までリラックスさせる能力に過ぎません。如何なる個人的なフィーリングもそれが感知された場合には、自動的に流入する振動を妨げてしまいます。もし、ある特定の印象と接触した瞬間、受信者が自らの関心を非個人的にそこに宿ることを許すなら、その印象に関連する全ての知識が自ずと明らかになるでしょう。何故なら、事実は相互に関連しており、引き離されないからです。



【解説】
 昔の剣の達人の言葉に”無念無想”という表現があったかと思います。もちろん、先入観無しでという意味合いもあるのでしょうが、より深くは本項で説かれているように、感受しかけた想念・印象波を真に理解する為には、私達自身の心が自分の考えを空しくして、それらを受け入れるだけの受容力を持つことが必要だということでしょう。
 まして宇宙から来る想念・印象波は私達が経験したことのない新しい分野、新しい境地を帯びている可能性があります。それらを認識する為にはそれら想念波動が持っているイメージを先ずは素直に受け入れ、内容を吟味することが必要となります。
 私達が想念・印象波から恩恵を受ける為には、私達自身がそれら波動が帯びているイメージを把握する程に、先ずはそれらの波動に同調して見る必要があるということでしょう。剣の達人の心境はやって来る相手の想念をいち早く把握し、相手の動きに対応する心境を説いているのかと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落335

335 Inasmuch as all knowledge in the universe is thought vibration or frequency which permeates space, thus creating certain pressures, every form must of necessity exist within these pressures. So if the form is not too firmly encased in a hard shell of personal interest or indifference, it will become a figurative mixing bowl where all thought vibrations can unite and produce concrete knowledge of a universal nature.
335 宇宙における全ての知識が宇宙を透過し、ある種の圧力を創り出す振動ないしは周波数である限りは、あらゆる形有るものはその必要性から、これらの圧力の中でも存在しているに違いありません。ですから、その形有るものは、個人的な関心や無関心の硬い殻の中に堅固に包まれていない限り、それは比喩的に言えば、全ての想念振動が結合し、一つの宇宙的性質を持つ揺るぎない知識を作り出せる混合用のボウルになることでしょう。



【解説】
 本項は私達が保つべき心境について記しています。いわゆる柔軟性が大切だと多くの人が説いていますが、それもやって来る想念に敏感である状態を良く表現していると言えるでしょう。その反対に頑なな心には外から訪れる想念に共鳴することなく、自らの殻の中で一生を過ごすことになるのです。
 私達は先ず、自らの心を穏やかにかつ柔軟に保つ中で、宇宙からやって来る想念波を感受出来る心の状態(心境)を保持し、スタンバイする必要があります。これはアダムスキー氏の言う”警戒の状態”というものです。
 そうする中で、私達はより良質・高次な想念を身体に取り込み、それらを混合する中で、新しい想念・新しい形を誕生させることが出来るのです。宇宙から莫大な数の想念・印象波が送られて来るのは、創造主が私達各人によってそれらが融合一体化し、新しいイメージを自ら生み出すことを期待しているからに他なりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落334

334 All knowledge is available to man from the vast sea of thought in which he lives. Out of the billions of thought-rays that radiate from the center of projection of one action, only ten may be intercepted by human intellects; while the rest of the thought-rays will travel on through the universe. Yet, at any time they may be picked up by an individual who is receptive to them. Though all the writings of man be destroyed, a truth once recognized can never be lost; for it has made its impression upon the mind-substance of space, and remains a universal memory. In the ancient teachings these thought patterns, or individualized records of action, have been referred to as the Akashic records; while the Bible speaks of them as the Book of Remembrance.
334 人には自らが住む想念の広大な海から、すべての知識が入手可能なのです。一つの行動の放射の中心から発する何十億もの想念線の中で、人間の知性はわずか10個の想念しか感受しないかも知れません。しかし、その一方では残りの想念線は宇宙空間を進行し続けます。しかも、いつかそれらは感受できる個人によって取り上げられるかも知れません。人間の書いたもの全ては破壊されたとしても、一度理解された真実は決して失われることはありません。何故ならそれは宇宙の心の物質の上に印象づけられ、宇宙的な記憶として残るからです。太古の教えの中では、これらの想念パターンあるいは個々の行動の記録はアカシックレコードと言及して来ており、聖書はそれらを記憶の書と呼んでいます。



【解説】
 重要な点は、本項に記されているように、宇宙の中心から何十億もの想念波が絶えず放射されている中で、私達はその内のほんのわずかをキャッチしているに過ぎないことです。それほど無数の教えやヒントの中、私達は気付かずに毎日を過ごしているのです。
 こうした中、私達は毎日何らかの想念波動をキャッチして、それらを基に行動を起こし、体験を積んで行くのですが、その過程で発した私達自身の想念や体験事は宇宙空間に記憶され続けるという点も見逃すことが出来ないポイントです。即ち各自が発した想念もまた空間に記憶されるということです。
 こうして宇宙には過去の記憶が蓄積される訳で、進化した他惑星人はこれらの宇宙空間の記憶から歴史を学び、過去の過ちを分析することを可能としているのです。テレパシー能力の開発は宇宙空間から様々な側面から支援を受ける経路を拡げることに繋がっているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落333

333 Why should one delve into such a dangerous medium when he can recall his past without the aid of a hypnotist? When man gets to the eternal care of his real Self, this can be done in a true sense. Then will be revealed to him the many states through which he has passed in development; and the purpose for which the form of man was created. For the first time, he will then realize that he was a witness as one with the Father to all creation; for the story of creation and the part man played in it has been indelibly impressed throughout space. Therefore, since man is the product of space, and he is a Divine Thought in action, he ever strives toward his natural heritage; which is an understanding of the Primal Story.
333 人は催眠術師の助けを必要とせず自らの過去を思い出すことが出来るにも拘わらず、何故このような危険な媒体を探求しようとするのでしょうか。人間は彼自身の真の自我による永遠の庇護に到達すれば、これは正気の中で為されることになるのです。そうなれば、自分が成長の過程で通過した多くの状態を自らに現すことでしょう。また、その人が創造された目的についてもです。その結果、彼ははじめて自分が全ての創造の父と共に居た目撃証人であったことを自覚することでしょう。何故なら、創造の物語と人間が行動したふるまいは宇宙全体に消えることなく印象付けられているからです。従って、人間が宇宙の産物である以上、また人間が活動する聖なる想念である以上、人は自分の生まれながらの相続財産、即ち原始の物語の理解に向かって努力を続けるのです。



【解説】
 印象(impression)という言葉には何かの体験が刻印されるように記憶されるような状況のイメージがあります。本項は私達の全ての想念が宇宙空間に刻印されるとしています。この記憶は私達が読み解く能力が身についた後は容易に引き出すことが出来るという訳です。
 私達人間は本来、全ての創造過程に立ち会い、見届ける役割があり、その創造を学ぶ特権を有しているということでしょう。多くの他惑星人が宇宙を旅行するのはこうした創造の御業(みわざ)を学ぶ為に他なりません。
 これらの探求は自分自身で行うべきであり、催眠術などのように他人の力に依存しては断片的な知見は知り得ても、本質的な自身の進化には結びつきません。宇宙・創造主への探求はご自身で始める必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落332

332 Hypnotism is an exact science. In the hands of a competent person it is unsurpassed for the relief of pain. It has proved invaluable in aiding psychologists and psychiatrists to untangle confused impressions that have been causing mental disturbances to the patient. But it is not a parlor game! When used as such, it can create drastic upheavals in our minds.
332 催眠術はまさしく一つの科学です。力量のある人物の手によれば、痛みの解放にとって催眠術はこの上ない手法です。患者に精神的な動揺をもたらしている混乱した印象類を解きほぐす為、心理学者や精神科医を手助けする上でそれ(訳注:催眠術)は非常に貴重な手法であることが明らかにされて来ました。しかし、それは室内ゲームではありません。そのように用いられた場合には、私達の心の中に激烈な地殻変化をもたらす可能性があります。



【解説】
 一方で催眠術的な方法は、精神面の治療においておおきな力を発揮すると本項は述べています。患者の心を鎮め、気持ちを整理する上で近年、カウンセリング等が行われていますが、その際にも催眠術の要素は大きな力を発揮するということでしょう。
 よく経験することですが、痛みを軽減する上でご自身の心境は大きく影響するものです。つまり、ご自身で自分の痛みを減らすことは出来るものです。私達自身で自分の身体の反応を制御出来ると言った方が良いのかも知れません。特に薬を用いずともこうした効果はご自身の心を制御することで相当量、緩和される筈です。
 私達自身の心のありようが自身を左右していることについて、私達は早期に発見し、自覚する必要があります。まさに自身の思った通りに自身の人生を生きていることに気付き、早期に望ましいご自身のイメージを模索し、進化させる必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落331

331 Lying dormant through the years may be a memory involving some incident (either major or minor), that happened to your parents or to a neighbor, and which was discussed in your presence when you were very young. When a suggestion relative to any of these long-forgotten memories is given under hypnosis, they became readily accessible to us; for everything we have ever read, or heard, or seen, is stored in the mind.
331 貴方がとても小さい頃、貴方の居る前で貴方の両親あるいは隣人に起った(大きいにしろ小さいにしろ)何かの出来事に関連したある記憶が何年も休眠していたのです。催眠術下でこれら長い間忘れられていたものに関係して暗示が与えられると、それらが私達に容易に接することが出来るようになります。何故なら、私達が読み、聞き、見たもの全ては心の中に貯えられるからです。



【解説】
 誰でも幼年期の日常の記憶の断片については、よく覚えているものです。ここでは催眠術の中で被験者はこのような幼年期の記憶を呼び起こすことになると説いています。即ち、このような記憶は誰でも保持しており、催眠状態の中、心が鎮まった際によみがえったものである訳です。重要な点は何か神秘的な世界に入った訳でなく、元来全ての経験、想念は各自の心に記憶されているところです。
 従って、私達各人は本来、いつでも過去の経験を学び直すことが出来、未来に生かすべきなのです。二度も三度も同様な過ちを犯すべきではないのです。私達は各自の経験から多くを学ぶべきで、その事象となった原因と対応する結果についての相関性に気付くことが重要です。自らの体験を通じて、これら宇宙における法則性を学ぶことが出来れば、その体験は価値あるものになる訳です。そうでなければこれら体験に費やした努力を無駄にしたことにもなるのです。
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