テレパシー 第1部 第1章

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落029

029 When we are able to employ this same joyful, relaxed state of mind in our daily living, our consciousness will be raised to the place where impressions of a universal value will come to us naturally. This does not mean that man will then ignore the world around him, for he was born on this earth to live as a participating unit with the whole of humanity, and he has not the right to withdraw. True understanding, or evolvement, will enliven his interest in his fellowman, for he will then recognize a kinship with all he beholds.
029 私達がこれと同じ楽しく、リラックスした心の状態を日常生活に適用するなら、私達の意識は宇宙普遍の価値がある印象類が自然と私達にやって来る位置に押し上げられることでしょう。このことは人が自分の周囲の世界を無視するようになることを意味するものではありません。何故なら人はこの地上に人類の全てと共に一つの構成単位として生きる為に生まれて来たからです。そして人には脱退する権利は無いのです。真実の理解、或いは進化というものは同胞への関心を活気づけます。何故なら人はその後自分の見る全てのものに親近感を認めるようになるからです。


【解説】
 先ずは私達の精神状態、心の状況をリラックスした、何ものにも開放的な状態にすることが必要だと説かれています。心が何かに執着していたり、怒りその他の興奮状態では印象への関心など持てる筈もありません。
 心を常に宇宙から来る印象類を待つような状況に保つことで、自然とそれらに気付くようになり、やがては自らの進化に繋がる宇宙的な志向を身につけることになります。その結果は、本文に記されているように、人間本来の創造主の似姿としての役割を果たせるようになるというものです。
 私達は肉体とともに結果の世界に生きている訳ですが、同時に心や想念という原因の世界にも生きている訳で、まずは後者の心や想念の保持すべきレベルを高め、より高次、広範囲からの印象に対して、心を開放して置くことが必要だという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落028

028 The more highly-developed space people have learned that, in its natural state, all life expresses as a joyous, free execution of each action. They do not consider the performance of their daily chores burdensome, but rather, view them as a privilege whereby they can render further service to Cosmic Cause by enabling it to express unhampered through them. They are trained from infancy in the proper care of their bodies and use of their minds. They will not harbor a discordant thought, for they know what it does to the chemicals of the body. Their sense-mind is coordinated with the Feeling, or Cause Mind; so each individual cell of their body responds to the commands given by the sense-mind. By use of this law, their bodies remain firm and youthful regardless of age. They know that all life is constantly active, and that each particle of creation performs its duty in a free, unimpeded expression of Cause.
028 より進化を遂げた宇宙人達は自然状態では全ての生命は、その一つ一つの行為の楽しく自由な遂行として表わされていることを学んで来ました。彼らは自分達の日々の雑用を負担とは思わず、むしろ自らを通じて邪魔されることなく表現することを可能とすることによって宇宙の因にたいして更なる奉仕に尽くすことが出来る特権だと、それら雑用を見なすのです。彼らは幼少時から身体の適切な保護と心の用い方について訓練を受けます。彼らは不調和な想念に留まる場所を与えません。何故なら彼らはそれが肉体の化学物質に作用することを知っているからです。彼らの感覚心はフィーリング、即ち因なる心と調和しています。ですから彼らの個々の細胞はその感覚心によって与えられる指令に反応するのです。この法則を用いることによって、彼らの肉体は年齢に関わり無く引き締まっており、若々しさを保ちます。かれらは全ての生命は常に活動的であり、各々の創造の小片は自由で妨げられることのない因の表現の中でその義務を演じていることを知っているのです。


【解説】
 テレパシー能力の開発は、実は遠隔透視が出来るなどという側面よりは、宇宙本来の人間の生き方、あり方に直結することの方が重要だと言うことが出来ます。
 本項で著者が説いているように、進化した他惑星の兄弟達は自らテレパシー能力を高めた結果、本来の人間の行き方を学び取っており、それにより宇宙創造主から与えられた自然界の環境の中で、調和しバランスのとれた日常生活を送っているとのこと。体調管理や心の管理も出来ている結果として長命な生涯を送っているという訳です。
 つまりは、無尽蔵とも言える宇宙の因からの印象類に心を開放すれば、様々なアドバイスがもたらされ、それに沿って行動する中で物事における因の働きに気付くことになります。身の回りの生活の中に宇宙に繋がる美しさを発見出来るに違い有りません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落027

027 The study of telepathy will in no way interfere with, or contradict, any religious belief you may have. For telepathy is not a religion, but a Universal Law. Knowledge of this law will give you a greater understanding of yourself and of your relationship to the Cosmos in which you live.
027 テレパシーの学習は貴方が持っている如何なる宗教上の信念を干渉したり、否定したりすることは一切ありません。何故ならテレパシーは宗教ではなく、宇宙普遍の法則の一つであるからです。この法則の知識は貴方に貴方自身と貴方が生きている大宇宙と貴方の関連性についてより大きな理解を授けることでしょう。


【解説】
 これまで述べられて来たように、テレパシーとは瞬間的な衝動とも言える形態による印象の伝達プロセスである訳で、これは宇宙における生命活動の根幹にも通じる原理・法則とも言えるものです。
 従って、テレパシーは何か新しい宗教や信仰を推奨するようなものでなく、具体的な作用という訳です。
 当初、何か特異な能力と考えられがちであったテレパシーは、このような万物の原理である以上、誰にでも生来備わった能力の一つであり、素直にその能力を開花させることが望まれています。また、同時にそれらの能力が高められるにつれ、より多くの情報が宇宙から流れ込むこととなり、生活が充実し、豊かになることは間違い有りません。洞察力も深まる筈です。
 私達はテレパシーを音声によらない意思疎通の手段と最初は考えていましたが、実際にはテレパシーはそれだけに留まらず、人の人生を実りあるものにする上で、重要な宇宙や因から適時適切な指導を受ける経路を確立する意味があるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落026

026 We will endeavor to explain the necessity of blending Cosmic Man with Earthly man. Telepathic reception will come from both; but when receiving impressions, we must always keep in mind the difference between the man of little understanding, and the Cosmic Man. The thoughts coming from the man of little understanding will contain discriminations, divisions, judgments, and personal feelings; while the Cosmic Man's impressions, coming from Cosmic Cause to all effect, will convey understanding and compassion, without judgment. This is Truth expressing; and in the presence of Truth there is an absence of doubt.
026 私達は何とかして宇宙的人間と地球的人の融合の必要性を説明することとしましょう。テレパシー的な感受はどちらからも来ますが、印象を受ける場合、私達は常に少ししか理解していない人と宇宙的人間の間の違いについて心に留めて置かねばなりません。少ししか理解していない人から来る想念類は差別や分裂、裁きや個人的なフィーリング類を含みますが、宇宙的人間の印象類は宇宙的因から全ての結果にもたらされるものであり、裁きを持たず、理解と思いやりを運んでいます。これは真理を表わしていますし、真理の前では疑いというものはありません。


【解説】
 私達は実際には日常的に他の人間からの想念伝達(テレパシー)を多少なりとも受けているということです。
 しかし、その中身については想念の放出者の性質を帯び、またその内容も放出者の理解力に応じたものとなっています。従って、受ける印象全てが同調するに相応しいものでは無いとも言えるでしょう。
 つまりはテレパシー能力を開発するということは、その見極める能力も高めて行くことが必要となります。地球だけでも70億人いる訳で、それらの人々が日々発する想念が互いにも影響を与え合っていると言うことも出来ます。しかし、その中にあって私達はその全てに同調する必要はなく、本来の進化に必要な想念を見極める必要があります。
 私達が取り入れなければならないのは、本項で言う人間の内部の宇宙的な部分から来る想念・印象で、そこから発せられる印象類の素晴らしさを良く自覚し、自らも内部の宇宙的な部分に日々親しむよう努力することが重要です。無数の想念・印象の中で自分はどのような方向性の印象を求めているか、を明らかにしておく必要があるように思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落025

025 Man was created to be the perfect expression of all expressions; and he was endowed with the ability to reason that he might understand each effect in the scheme of life. He is innately capable of comprehending all states of Cosmic expression; from the very lowest, to the highest. But through ignorance he has prostituted this Divine gift; and now judges and condemns that which he sees about him. Whether he realizes it or not, by his judgments he exalts himself above the Creator; thereby causing a feeling of separation between himself and the Giver of all Life. But when he casts off the fetters forged by his carnal mind, he becomes the Knower; and is then one with the Cosmic Cause of all creation. All nature works in harmony with the Supreme Intelligence which gave it birth. Man stands alone; the sole distorter of the Law.
025 人は全ての現れの完全なる表現者として創造されました。そして人は生命の体系における一つ一つの結果を理解するかも知れないという推論の元にその能力を授かりました。人は生まれながらにして全ての宇宙的表現の状態を把握することが出来ます。最も低次なものから最高位のものまでです。しかし、無知の故に人はこの神聖な贈り物を売り渡して来ました。そして今や自分の回りに見るものを裁き、非難しているのです。人がそのことを理解しているいないに関わらず、その裁きによって人は自分を創造主の上に高ぶらせているのです。その結果、自分自身と全生命の贈与者との間に分離感をもたらす原因を造っています。しかし、人が自分の肉欲の心によって造られた足かせを投げ出すなら、人は知る者となります。そして全創造物の宇宙的因と一体になるのです。全ての自然はそれを誕生させた至上なる英知と調和して働いています。人のみが独り立っているのです。唯一の法則の曲解者として。


【解説】
 現在、仕事である国に来ています。そこで感じていることは、本項で記載されていることそのもののように感じられます。気候は暖かく、緑が多い環境。年間にわたって降水量にも恵まれ、街路樹にはハイビスカスやサルスベリが咲き、冬でも様々な花が絶えることはありません。当然、小鳥達も数多く、種類も豊富です。そのような国で仕事が出来るのは何とも幸せそうですが、問題もあるのです。どうも年々、治安が悪くなっている状況があるからです。
 経済状況が悪くなっているせいか、白昼でも少年達が街中で薬物の売買をしていたり、働き口が見つからない人達が公園等にたむろしていたりする訳です。これらはひとえにこの惑星を任された人間の側の不適切な運用によるもので、自然界の植物や動物達には何ら落ち度はありません。何故かくも人間が豊かな自然の中にありながら、各もかけ離れた生活、住居の周りに鉄の檻(おり)を巡らし自宅を守る必要がある環境の中で暮らさなければならないのか、大きな問題、矛盾点を実感しています。
 本項はその原因を心自らが生来の贈り物を自分の心を高ぶらせる為に、売り渡した故だとしています。アダムとイブの寓話に遡る心の問題が究極の姿として、現代社会の姿に反映しているということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落024

024 There is one vitally important truth we must always bear in mind. The Cosmos has no beginning-and it has no ending. It is all that ever was-is-or ever will be... eternal activity.
024 私達が常に心に留めておかなければならない、命にかかわる程重要な一つの真実が存在します。宇宙には始まりもなく、終わりもないということです。それはかつて存在した、現在存在する、未来に存在するだろう全て、永遠に続く活動であるからです。


【解説】
 本項は改めて私達が生きている宇宙は始まりも終わりもなく、永遠に存続し活動を続けるということを私達に説いています。それは何故必要であったか、著者の意図について考えることが大事なところです。
 私達地球人の寿命は所詮限られたものです。その中で本来、達成できるレベルは極く限られたものになるかも知れません。しかし、本文中には敢えて記されていない訳ですが、人間には転生があり、人生は継続することを考えれば、その歩みは次の人生に繋がる一歩になる筈なのです。
 特に最初の内は、目に見え(結果に現れ)る効果は少ないのですが、結果(成果)が得られなかったとしても、その精進は大切な部分を取り組んでいることに注意が必要です。これまでとんでもない程の長年月、最低の人生を送って来た訳ですから、それを本来の姿に戻すには、同程度の年月が必要な訳でしょう。
 しかし、本項は「命にかかわる程重要だ」と述べている通り、私達の住む宇宙は滅びることはなく、未来永劫躍動する生命を養ってくれる、文字通りの天国であり続けると私達に説いており、安心して一歩一歩進んで来るよう諭しているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落023

023 If this lesson is to be of any value to you, you must begin with yourself. You must learn your component parts, why each part works as it does; what controls your thinking, and why there is such an apparent conflict between your inner self and the world about you. You must understand your emotional reactions before you can be the expressor of the fullness of life.
023 このレッスンが貴方にとって何らかの役に立つようにするには、貴方はご自身について始めなければなりません。貴方は貴方を構成する各部を学び、何故個々の部分がそのように働くのか、貴方の考えを支配しているのは何か、また、貴方の内側の自分と貴方の周囲の世界との間にかくも明らかな諍いがあるのかについて学ばなければなりません。貴方が生命の完全さの表現者になるには、貴方の感情による諸反応を理解しなければならないのです。


【解説】
 結局、私達は私達自身の心なるものに向き合わなければ、何一つものにならないと本項は説いています。
 書物に書かれてある先人の教えを読んで学ぶことは必要です。しかし、本当に自ら納得し、体験することによってその知識は身に付くものではないかと考えております。思うだけでなく、実践する中で、その原因と結果の生きた法則をよくよく観ることが大切だということでしょう。
 特に日常生活の中で、時折、私達が見せる感情の起伏が問題です。そのような状態は往々にして自身の身体ばかりでなく、周囲にも計り知れない悪影響を及ぼす訳ですが、それらの感情をコントロールする上でも、それがどのような原因で生じるのか、自ら原因を究明せよと本項では求めています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落022

022 We cannot lay down a definite pattern for everyone to follow, as there are no two humans alike; we can only present the Law to you. It will work according to each individual understanding and application, and these will differ from person to person. The principle we give here applies equally to all.
022 私達は誰もが後を従うような確定したパターンを敷設することは出来ません。二人同じ人間はいないからです。私達は唯一、その法則を貴方に示すことが出来るだけです。その法則は各個人の理解と応用に応じて作用する筈ですし、これらの事柄は人によって異なることでしょう。しかし、私達がここで授ける原理は全てに等しく適用されます。


【解説】
 どうすればテレパシー能力を高められるか、その具体的方法は各自によって本来異なるものだと本項は諭しています。
 一人一人によってその「心」なるものの体験が異なり、各自の志向も違うことが背景にある訳で、誰にも当てはまるのが、本書に書かれている原理・理論なのです。
 具体的な応用は、各自の試行錯誤で進めて行くことになりますが、重要なことは自ら試み、実行したことと、それに対応して現れた結果をよくよく覚えて、次に繋げることだと考えています。また、「自分の場合はこう考えて生活して見たら、良い結果が出た」等々、同行の仲間と話し合うことも他人の経験を学ぶ良い機会です。
 しかし、それにも増して重要なのは、創造主はいかなる場合でも私達各々を導き、生きるヒントを瞬間的な印象の塊という形で絶えず贈り続けて下さるということです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落021

021 It has been said, "A natural man knows the way of the Spirit, while the unnatural man knows not the way of the Spirit." This means, that once man recognizes his oneness with Cosmic Cause and begins to use its laws, he will have no further need of a teacher; for the Law gave him life....and the Law will be his teacher. The great universal language, which we use daily and know not, speaks to us in the deep reverberations of the thunder; and communes with us in the silence of Creation's deepest repose.
021 「自然人は聖霊の道が分かる一方、不自然な人には聖霊の道が分からない」と言われて来ました。この意味は、ひとたび人が宇宙の因との自らの一体性を自覚し、その法則を活用し始めるなら、その者には今後、教師は必要で無くなるだろうということです。何故なら、その法則が彼に生命を与え、、、そしてその法則はその者の教師になるであろうからです。私達が毎日用いており、知らずにいるその偉大なる宇宙普遍の言語は、雷鳴の深い響きの中でも私達に話し掛け、創造主の最も深い休息の沈黙の中でも私達と心通わせて来るのです。


【解説】
 「フィーリングの衝動」というものが、自然界のあらゆるものを動かし支えている訳で、その莫大なる力を「聖霊」その他の言葉で表現されて来たものと思われます。その声は私達に生きるヒントを与え、私達自身、自分で気が付かない内に、その声を活用しているということです。
 従って、このことを進めて行けば、私達には次々に必要なアイデア、助言が与えられ、また私達自身も何らかの形でその湧き起こる想念の塊を放出することで互いの意思の交流を図ることとなり、いわゆる生物・無生物を超えて心を通わせることが出来るものと思われます。
 著者が言う「宇宙の因」とはそのようなフィーリング衝動の送り手であり、湧き出す源を指すものです。その為、私達がこのような宇宙の源泉と親密になれれば、他に師や書物は不要となり、宇宙の因から直接導かれる生活、即ち本項で言う「natural man(自然人)」になれるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落020

020 There is nothing mysterious or unknowable about this means of thought-transference, for man lives by it daily. A thought cannot be given audible expression without first being formulated in the mind. This is automatic with the average person, and he is usually quite unconscious of the fact that his mind is (1) directing every outward movement of his body; (2) composing and arranging his thoughts before giving them audible expression; (3) receiving a continuous flow of thought-impressions from the outside. From this continuous flow of impressions the undeveloped mind rejects all that is not familiar, and retains only those thoughts which confirm the opinions his mind has already formed. That is why, until man understands himself, he is guided only by the world of effect.
020 この想念移動の手段について何も神秘なものも未知なることもありません。何故なら人は毎日それによって生きているからです。想念は心の中で最初に組み立てられることなく、聞き取れる表現を与えられることはありません。これは普通の人間では自動的に行われており、人は普通は自分の心が、・肉体の外向きのあらゆる運動を指揮し、・自らの想念を聞き取れる表現にする前に組み立て整理し、・外界から絶えず流れ込んで来る想念-印象類を受信しているという事実について全く意識しておりません。この連続した印象の流れの中から、未発達の心は馴染みのないものは全て拒絶し、代わって自分の心や既に作り上げた意見類を確証する想念類のみを保持します。それが人が自分自身を理解するまでは結果の世界によってのみ導かれる理由です。


【解説】
 ここではテレパシー能力そのものも含めて、私達の心というものがどのような作用を行っているか記されています。
 本文に明示されているように、私達の身体各部を動かす指令を与えるのも心ですし、印象を整理して音として想念を表現するのも心であり、更には外部から想念を受信するのも心だとしています。
 つまり、私達の心は未だ言葉として表現される前の印象の段階からその取扱いに関与しており、心が受け入れたくない想念や馴染みのない印象類は排除している所が重要なポイントです。
 心が本来、何を頼りにすべきかを自覚できない為、このような精妙なる印象の世界よりは心が確実だと信じる結果の世界、その印象が表現された後の世界に拠り所を見出そうとする訳です。
 しかし、このことについては皆様ご承知の通り、仏教では結果の世界は移ろい易く空しいものだと説いています。最近読んでいる本の「無量寿経」の話が出ており、そのお経の中に「波揚無量自然妙声 随其所応 莫不聞者 或聞仏声 或聞法声 或聞僧声 或寂静声 空無我声 大慈悲声 波羅蜜声」というくだりがあるそうです。この中の様々な「声」を聞くとあるのは、本項でいる「印象」、テレパシーを示唆するものと思われます。ちなみに「その声を聞くところにかなって歓喜すること無量なり」とするところが、お経の名前の由来かと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落019

019 Telepathy was the means of communication I used during my first meeting with a visitor from another planet, when I conversed with the occupant of the scout ship from Venus. It was partially explained in my second book, INSIDE THE SPACE SHIPS, as a Law of Nature, cr one of the Universal Laws.
019 テレパシーは私が金星から来たスカウトシップの乗組員と会話した際、他の惑星からの訪問者との私の最初の会見の間、私が用いたコミュニケーション方法でした。その一部は私の第二の本、INSIDE THE SPACE SHIP(訳注:「空飛ぶ円盤同乗記」)の中で、自然の一つの法則や宇宙普遍法則の一つとして説明されています。


【解説】
 もしテレパシーという瞬発衝動という私達内部に湧き起こるものに気付くことが出来るようになれば、互いに言葉は通じなくても、互いの意思は容易に通じ合えるという訳です。もちろん他惑星人はこの分野の達人ということになるでしょう。
 「同乗記」の中でアダムスキー氏は様々な人達と会った訳ですが、その壮大なる宇宙船の内部では地上以上にテレパシー感覚が鋭敏になり、受ける印象類も地上に比べはるかに多く、また力強いものであったにちがいありません。
 宇宙兄弟達は、こうした環境の中で充実した生活を送っている訳ですが、それは彼らが彼ら自身の努力精進で造り上げて来たものであり、かく言う私達もテレパシー能力を高めることで、彼らを手本としてより良い世界を造り上げなければなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落018

018 Conscious thought is known on all planes of consciousness. Its character cannot be hidden either by soft whispers, or dramatic inflections; nor can its meaning be concealed by the clever manipulation of chirographic symbols. Cosmic thought is stark truth; it cannot be distorted. It is the law of activity which must, and does, indiscriminately produce action and reaction in whatsoever form becomes its point of contact.
018 意識的な想念は意識の全ての局面において知られます。その性質は穏やかなささやき、或いは劇的な抑揚によって隠されることは出来ませんし、その持つ意図は書道の文字の賢い操作によって隠すことも出来ません。宇宙的な想念とは厳格なる真実であり、ねじ曲げることは出来ないのです。それは何物であれそれが接触する形有るものにおいて区別なく作用や反応を生み出さねばなりませんし、現に生み出している活動の法則なのです。


【解説】
 テレパシーとは何かを本項では説いています。
 私達はとかくテレパシーを何か特殊な能力と考えがちでしたが、実はそれが宇宙で繰り広げられている「意識的な想念」の作用なのだという訳です。つまり想念というものは必ず伝達先の個体に何らかの作用をもたらすものだということで、言葉や文字その他上辺(うわべ)の取り繕いで隠せるようなものではないとしています。
 私達はここで自ら発する想念の威力について十二分に自覚する必要があることに注意すべきです。自ら発した想念が受け取り手に直接作用を及ぼす訳ですし、互いの怒りの想念が周囲に拡散すればやがては戦争への広がることも有りえるものです。今日世界中で人々の争いが起こっておりますが、平和的に物事を進められないのが私達地球の問題なのです。
 そうした戦いの中では憎しみの想念が更に憎しみを生み出し、エスカレートしているということでしょう。私達はこの想念の作用を十分自覚して、この惑星の状況をこれ以上悪くしないよう、正しい想念の放出者であらねばなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落017

017 So the feeling impulse, which we have called mental telepathy is the great, universal language. One day, when it is understood by all people, it will break down the artificial barriers of race and creed. Before it, self-pride, deception, and vanity will fall; and by its very universality, humanity will be united-- Man with Man--and Man with all Nature. For this is the one language that every atom in the universe is able to speak and understand.
017 ですから私達が心のテレパシーと呼ぶ、感じの瞬発衝動は偉大なる普遍言語なのです。いつか全ての人々にそれが理解される時、それは人種や宗教という人工的な障壁を打ち砕くことでしょう。それを前にしては、自負やごまかし、そして虚飾は崩壊し、そのまさに普遍性の故に人類は団結することでしょう。人と人、更には人と全ての自然とがです。何故ならこれが宇宙における全ての原子が話し理解することが出来る唯一の言語であるからです。


【解説】
 私自身は本項がこのテレパシーを学ぶ講座の中で最も重要な箇所ではないかと考えております。そもそも講座に臨む出発点が大事であり、私達がどの方向を目指して歩みだして行くのかを本項は示しているからです。
 他惑星社会では平和で争いごとは無く、皆各自の才能に応じた自己表現を実現し、助け合って調和ある暮らしをしている訳ですが、それはこのテレパシー能力が発達していることによります。
 言葉や文字による言いつくろいや、相手に真意を見破られないように振舞う等、地球社会では疲れる日常も多い訳ですが、ひとたびテレパシーが普及し始めればそのようなものは見抜かれ正直者だけが暮らせる社会になる筈です。また動植物も含め、あらゆる創造物とも交流出来れば、地中深く存在する鉱物資源も含め、全ての創造物と一体感のある穏やかで、かつ活動的な生活に生まれ変わるものと思われます。
 その状態こそ、太古の昔からおぼろげながら伝承されて来た、万物に神宿るとする古代人の思想を本来の姿に発展させたものになる筈です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落016

016 There is only one true universal language....the invisible, creative, feeling impulse, which is Cosmic Intelligence, flowing as Cosmic Force, through all manifestation. This Cosmic Cause, or Universal Force. is ever in motion. It must, of necessity, act upon, or transfer itself, from one object to another.
016 唯一一つだけ、真の普遍的言語が存在します。それは目には見えず、創造作用がある、フィーリングの瞬発衝動であり、大宇宙の英知、全ての創造物を通じて宇宙の力として流れているものです。この宇宙の因、即ち宇宙普遍の力は常に活動しています。それは必然的に一つの目的物から別の目的物へ作用し、或いは自らを転送させなければならないのです。


【解説】
 本項ではテレパシー伝達の媒体は「フィーリングの瞬発衝動(インパルス)」であると明らかにしています。またこの「衝動」こそは宇宙の生命力の源であり、全ての創造物に流れているという訳です。
 只、言葉に表現する場合は、このような内容になる訳ですが、私達各人は著者がどのような状態をイメージしているのか、各自の知覚力を総動員してその発見に努めなければなりません。
 確かに「衝動」とは瞬時の行動意欲ですし、画家が一心に絵筆を振るっている時のように、衝動に基づく一つ一つの行動の理由は背景の説明を加えることはありません。ひたすらイメージが湧くままに絵の具を付け、カンバスにそのイメージを再現させているに違いありません。その状況は自らがその衝動が現象世界に流れ落ちる水を通すパイプとなって、何ら抵抗を加えることなく、そのままを表現することのみに努力しているということでしょう。
 私達は宇宙空間を貫くこうしたフィーリングの瞬発衝動に対し、よくアンテナを張って、著者の示すところを理解するように努める必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落015

015 What is this medium of communication which is so easily received, and, with understanding, so readily interpreted?
015 それほどに容易に受信され、理解されて直ぐにも解釈されるというこのコミュニケーション媒体は何でしょう?


【解説】
 どのようにして文字や音声を介さずに互いの意思が伝えられるのでしょうか。
 これについて私達はとかく「目と目で分かり合える」とか、「互いに相手の表情を見て感じ取れる」とか言う訳ですが、本講座においては後述されるように、視覚や聴覚以外の経路があるとしている点に特徴があります。
 深海奥深く暗黒の世界に棲息する魚や蟹達は何一つ不自由なく生活している訳で、私達も視覚に依存する生活を見直す必要があるかも知れません。
 しかし、これについてはアダムスキー氏が「生命の科学」の中で盛んに述べられていたように、私達は単に既存の感覚を排除しようとするのではなく、従来の感覚はそのままに活用する一方、横暴となっている感覚の裁きを止めさせ、同時に来る印象を受け入れることで、内部で起こっている様々な精妙なる活動に気付くことが重要だということになります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落014

014 The men who first conceived the idea of a universal language might be astonished to learn they had received their inspiration from the pages of Nature's own handbook. For although few people are aware of the fact, there exists a universal language as ageless as the Cosmos itself. This is the language which includes not only the expressions of man, but the expressions of every living thing; yet it is a language so simple that even a new-born child can understand it.
014 普遍的言語のアイデアを最初に抱いた人達は、自分達がそのインスピレーションを大自然自身のハンドブックのページから得たことを知れば、驚くかも知れません。何故なら、大部分の人々は気付いていないのですが、大宇宙自身と同じく永遠に続く一つの普遍的言語が存在するからです。これは人間の表現のみならず、ありとあらゆる生き物の表現をも包括し、しかも生まれたばかりの子供でも理解することが出来るほど簡単な言語なのです。


【解説】
 本書のタイトルでもある"Universal Language(普遍的言語)"が私達がこれまで親しんで来た言語の他に、大地創造の昔に遡って存在していたことを著者は私達に教えています。
 世界中で誰もが共通の言葉を話せたら素晴らしいと思った背景には、これらの内容は大自然の仕組みの中に既に存在していたことがあり、そこからの導きがその発想の源泉だという訳です。テレパシーという普遍的言語は何かゼロからスタートする新しいテーマではなく、新生児にも出来る想念の伝達だということでしょう。
 相手が何を思っているかは瞬時に感じ取ることが出来、その伝達に言葉は用いられることなく、無音で印象そのままが直接双方に同期して現れるといった具合かと思われます。いずれにしても、テレパシー能力を高めることは、人間同士ばかりでなく、他の動植物、更には大自然との交流も深まるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落013

013 We generally think of a language as being a system of word-pictures, either in the form of the written symbol or vocal sound; so in seeking an acceptable means for the exchange of knowledge, we have naturally turned to these familiar methods of expression. However, with either the spoken word or written character, we are dealing with decidedly limited fields.
013 私達は概して言語というものを書き留められた記号か音声の形式による言語イメージとして考えており、その為、知識の交流の為の好ましい手段を探すに当って、私達は自然とこれら親しんだ表現方法に関心を向けて来ました。しかしながら、話された言葉や書かれた文字では私達は断然、限られた分野しか取扱っていないのです。


【解説】
 文字にはアルファベット等の表音文字と漢字等の表意文字がある訳ですが、これらのいずれも本来の「知識の交流」には限界があり、不十分な機能しか果たせないと説いています。
 つまり、私達が思いつくアイデア、自分自身で得た心境など、相手に伝えたいと思っても言葉では伝えきれないということでしょう。言葉にはイメージを伝える機能はあるものの、それは極く限られた内容だという訳です。小説家が言葉を選ぶように、真に伝達する内容を文字で表現することは難しいということです。
 その点、これらの印象をもって直接的に受け止めることが重要となり、それが本講座を学ぶところとなっています。これらの能力は私達の従来の学問では取り扱うことが無かった以上、いわゆる学歴には関係なく、文明のレベルとも係りありません。未開のジャングルで暮らす人々の方がこの種の能力に優れていたり、太古の人々の方が勝っていたことも十分考えられます。
 私達は、これまでの常識、前提をひとまず脇に置いて、第一歩からこの学習に進む必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落012

012 In recent years there has been a greater trend, than ever before known during this present civilization, toward the advancement of ideas that would produce a better understanding, and a more enduring relationship, between men and nations. The advent of radio, television, wireless telegraphy, etc., has done much to unite the world. Naturally, this has led to discussions among learned men as to the feasibility of evolving a universal language; for they know it would further facilitate intercourse between the peoples of different nations. Although several so-called universal languages have been compiled, such as Esperanto and Ro, to date no word-system has been developed which will meet with the approval of all nationalities.
012 近年ではこの現在の文明の中で、これまでに無い程、人々と国々の間でより良い理解と永続できる関係を作り出す概念の発達に向けたより大きな傾向が存在するようになりました。ラジオやテレビ、無線電信その他の出現は世界を結束させる為に大いなる役割を果たしました。自然の成りゆきとして、このことは知識人の間に普遍的な言語を発展させる実用性について議論を導くこととなりました。何故なら、彼らはそれが異なる国の人々の間における交流を促進することを知っているからです。エスペラントやロー語等、いわゆる普遍的言語と呼ばれる幾つかの言語が編纂されましたが、今日までどの言語体系も全ての国家の承認を得る程には発展していません。


【解説】
 本文が執筆された1958年当時と比較して、その後の世界における交流の拡大状況には目を見張るものがあります。衛星放送や電子メール、インターネットの普及により、今日では居ながらにして地球各地の友人と連絡をとり、また航空機により私達庶民も海外旅行に出掛けることが出来るようになりました。
 こうする中で、問題となるのは言語の違いです。昔はめったに訪れる訳ではなく、異国として言葉は通じなくてもやむを得ないとして来ましたが、これからは現地の方々と共同で仕事をするケース等、より深い相互理解が求められる上から、互いの共通言語が必要になることになります。
 本項では、エスペラントについて触れられていますが、もはや現実的ではなくなってしまいました。以前、アダムスキー氏がこれからは米国英語が共通語になると何処かで述べられていた記憶があります。遙か昔、私の中学・高校の頃です。その後の動きを見ると、今日では英語が国際社会の共通言語になっているように思います。
 しかし、後述されるように、世界共通語のニーズは、より深い所から湧き上がって来ている点に、私達は着目しなければなりません。動植物を含めた印象の交流こそ、テレパシー開発の目標なのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落011

011 In olden times, telepathy was attributed to black magic or witchcraft; but through actual experiments carried out by the universities, it has conclusively proved itself to be a definite fact with which to be dealt. However, that first statement made by the Psychical Research Society has been a dangerous snag upon which science is now floundering; for working from the hypothesis that telepathy is outside the "normal" operation of the recognized sense organs has caused science to place the subject in a field of mystical assumption; rather than of practical analysis. This has resulted in a well-meant but worthless foundation upon which to build. It is now time to lift telepathy out of the confusion surrounding it, and place it once more upon its true foundation as the cosmic universal language.
011 昔、テレパシーは黒魔術や魔法に帰するものとされて来ましたが、大学によって実施された実際の実験を通じて、それが明白なる事実として取扱われるべきものであることが最終的にはっきりしました。しかし、心霊研究協会によって出された最初の声明は今や科学がもがいている危険な障害となっています。何故ならテレパシーはこれまで認識されてきた感覚器官の「正常な」作用の範囲外であるとの仮説から来る研究は、科学に対し実際の分析よりは何か神秘的な仮説の分野にその課題を設定させてしまったからです。このことは結果としてよかれと思ってのことでも、打ち立てるには価値のない基礎になってしまいました。今やテレパシーをそれを取り巻く混乱から引き上げて、宇宙普遍の言語としての真の基盤の上に乗せるべき時になりました。


【解説】
 おそらく中世ヨーロッパの昔は、正統とされない能力者は魔女・異端として、時の教会組織から迫害を受けたものと思われます。それから時代を経てテレパシー研究が始まったものの、依然として通常の感覚とは異なる作用を出発点とする研究であった為、その後の正常な発展が出来ないでいると本項は解説しています。
 何事も最初の出発点、見据えるべき方向性が大事だという訳です。
 実は、他のテレパシー研究者と違い、私達は既に他の惑星人の持つテレパシー能力について聞き及んでいる訳ですし、立派な実例を知っていることがここで大変重要になります。テレパシー能力を身につけることはどういう意味があり、どのような状況になるかについて、その最終形を知っている訳で、その点、安心して先に進めることになります。
 同じような身体を有する中で何処に他惑星人達との相違が起こるのか、私達は理解力が不足していると言いながらも、その状況に近づくため、一歩一歩前進する必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落010

010 Interest ran high for a short time, but the subject was eventually relegated to the shell of unsolved problems. It was not until ten years after the termination of World War I, that science considered telepathy important enough to incorporate it into the work of the research departments of several of our leading universities.
010 少しの間、興味は高まりましたが、結局、そのテーマは未解決の問題という殻に追いやられてしまいました。科学がテレパシーを我が国の先導的な大学の幾つかの研究部局の仕事として組み入れるに足る重要な課題と考えたのは、第一次世界大戦の終了から10年が経ってからのことです。


【解説】
 世の中、何事も最初は興味本位で関心が高まりますが、問題の本質はそうたやすく取り扱われるものでない為、結局は何も理解されないまま放って置かれるのが常のようです。
 ある人には理解でき、実践出来るものが別の者には理解できないことも多いものです。理解力を高める為には、人それぞれ努力を積み重ねる必要があります。同じ景色を見ても受ける印象、感動する度合いが何故かくも異なるのかは、本人の受ける想念の幅、光で例えるなら受ける想念の波長域が広いか狭いかの違いがあるように思われます。これまでの経験が乏しく、他の者への関心より自分自身への拘りが勝っていれば自ずと印象の幅も狭くなってしまうように思われます。
 さて、こうしてテレパシーの研究は第一次世界大戦後に研究分野の一つとして取り上げられることになったと本文は解説しています。人間の持つこのような潜在能力がその後、どのように研究されたか、私自身、調査不足を否めませんが、少なくてもまだ一般にはテレビ番組等で「超能力者」として紹介されている限りは、その後の研究においても真の精神科学として確立してはいないように思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落009

009 Our present civilization has always been awed by the ability of certain of its members to receive visions of forthcoming events, or mental impressions of incidents occurring at a distance. Not until 1885 was this enigma labeled and placed in the scientific files for investigation. In that year, the Physical Research Society through Mr. Myers, an outstanding figure in that field of investigation, issued the following statement: "We venture to introduce the word 'Telepathy' to cover all cases of impressions received at a distance without the normal operation of the recognized sense organs."
009 私達の現在の文明はこれまでも、その構成員の中に将来起る情景、或いは遠くで起っている事故の心的印象を受けるある能力を持つ構成員によっていつも畏れられて来ました。1885年以前はこの謎めいた出来事は調査の必要な科学的ファイルの中に分類され置かれることはありませんでした。その年、この分野の調査では著名な人物であるマイヤー氏を通じて物理研究協会(訳注:実際には"the Society of Psychical Research心霊研究協会"と称される学術団体であった)は以下の声明を出しました。「私達は『テレパシー』という言葉を認識されている感覚器官の平常な作用によらず、感受する全ての印象事例を指し示すものとして思いきって導入することとする。」


【解説】
 「テレパシー」という言葉の由来は19世紀後半に遡るという訳です。しかし、その後の学術的な解明は進んでいないのではと思われます。その他の科学技術の進歩と比較して、人間の精神的内面に関わる分野の難しさを示しているとも言えるでしょう。
 しかし以前に、この種の「技術」に対して、軍事的側面から研究が行われているとかという記事を見たことがあります。遠く離れ地表と隔絶された深海の原子力潜水艦の乗組員への意思伝達や敵の動静を遠隔地から把握する能力者を配備する等の事例です。
 このように実はテレパシーは現代社会においても未だに神秘のままであり、特殊な能力として見なされ、その価値を見出した軍事部門が密かにその能力を高め、相手よりも優位に立とう等という「地球的な応用」について人知れず取り組まれているものと思われます。
 しかし、私達は、そもそもテレパシーを誰もが応用できる基本能力として推奨したい訳であり、動植物その他万物共通の言語の一環として学ぼうとしているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落008

008 One of these volumes, which has been mouldering for centuries in the Mental Library of mystery, is labeled...Telepathy.
008 これら蔵書の一つ、神秘に関する心の図書館に何世紀にわたって朽ちている一冊にラベルが貼られています。テレパシーと。


【解説】
 このテレパシー問題は、原始の人類創造の時代に遡る重要なテーマなのかも知れません。身の回りを見ても圧倒的に大多数の他の生きものは言語によらないコミュニケーション手段を持っており、独り人間だけが言語に頼り、文字に依存する生活を送っているように思われます。
 何処の地に行っても、ネコやイヌ達は穏やかに過ごしておりますが、現地の言葉を理解出来ない外国人はいろいろな面で不便や不安を抱えながら生活することになります。
 しかし、よく考えれば、万物の頂点に立つ者、創造主の似姿として人間が創造された限りは、私達人間には、そのテレパシー能力が十分備わっていることは確かです。本書を通じて私達はその修得のヒントを掴み取らねばなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落007

007 Ofttimes, the Power which rules mortal action-the God of Reason-is kind to the eager searcher; and will vouchsafe an additional hint to spur him on toward the unraveling of the mystery. Occasionally, this Power, which is so far above man's reason, impresses a truth upon an individual consciousness; driving him to seek further. So man grows in knowledge, each step leading to something a little higher; but no mystery can ever be completely solved. For back of all apparent or deduced phenomena, lies the Cosmic Intelligence...full understanding of which is not given to mortal mind to comprehend.
007 しばしば現世の活動を支配する大いなる力、理知の神は熱心な探究者には優しくて、神秘を解きほぐすことにその者を仕向ける為、追加のヒントを与えるものです。時としてこの力は、人間の理性を遥かに超えるものですが、各自の意識に更なる遠くを求めさせようと一つの真理を印象付けます。その為、人は知識において成長し、毎回が少しずつ高い何物かに導くステップになるのです。しかし、神秘は完全には解き明かされることは出来ません。何故なら、全ての明白な、或いは推論された現象の背後には、宇宙の知性が横たわっており、その完全なる理解は現世の心には与えられることはないからです。


【解説】
 ここで重要なことは、真理の探究者に対して創造神は常に優しく接し、その者にヒントを与えて呉れるということです。もしそうでなければ、私達地球人はとっくの昔に退化し、滅んでいたに違いありません。「求めよ、されば開かれん」の言葉は、こうした天の摂理を説いた訳です。
 このテレパシー問題も私達にとって未知の様相が多い分野です。その真理を理解するには単に文字による知識としての蓄積では意味を持ちません。自分自身、各自実体験を積むことで初めて理解するものであり、その為にはただ、座して書物を読むだけでなく、行動し実践する中で経験を積み、中で働く法則を発見して行く必要があります。
 私達地球人にどれほどの時間が残されているのかは分かりませんが、せっかく著者が残して呉れた教材を十二分に活用し、各自の進化や社会の向上につなげることが、本講座に取り組む意義となっています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落006

CHAPTER I
Telepathy - The Cosmic Language
006 Upon the bookshelves of the Scientific Mind, neatly labeled and dated with methodical accuracy, are arranged innumerable recognized, but unsolved riddles of life. From time to time, an inquiring mind will unshelf a volume from the dusty archives and bring it to the attention of his colleagues.
第1章
テレパシー - 宇宙的言語
006 整然とした正確さできれいにレベルされ、日付け分けされている科学的心と題された書棚には、数限り無く認識されてはいても解決していない生命の謎が並んでいます。時として探究心のある心がその埃にまみれた書棚から一冊を取り出し、それに仲間の注目を引き寄せようと示すことでしょう。


【解説】
 3年ほど前にトルコを訪れたことがあります。その地中海沿いの地域には未だローマ時代の遺跡が多数保存されており、ツアーの行程の中でそれらのいくつかを見学したものです。私にとっては初めてのローマ時代の街並みでしたが、大きな石が敷き詰められた広い道路や上下水道、更には水洗式の公衆トイレなど、基本的には今日と変わらない街路の佇まいであったことが記憶に残っています。
 その遺跡の中に大きな石造りの建物があり、図書館の跡とのことでした。当時どのような書物が残され、研究されていたかは分かりませんが、更に遠くエジプト文明においてもアレクサンドリアには大きな図書館があったとされる等、様々な重要な発見や記録はいつの時代でも綴られ残されて来たものと思われます。
 本項の記述も同様に、このテレパシー問題は太古の昔から指摘されて来たテーマであると述べられています。しかし、一部の例外を除けば、私達の知識は未だ未だ貧弱です。2000年前イエスがこれから起こる近未来のことを弟子達に告げた際にも、弟子達はただただ驚き、後世の人々はそれを奇跡として奉ってしまい、自分達の何処にその能力が隠されているのか、探求はしなかったという訳です。
 それから何十もの世代を経て、私達は再び、このテレパシーに取り組もうとしています。音や文字によらないコミュニケーション、近未来の予知等々は自然界の他の動植物ではごく普通の事柄として実践されているのですが、ようやく私達人間もその取っ掛かりを掴もうと手を伸ばしたところと言えるでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落005

005 To attain this goal, he must understand that touch is a nerve reaction; while feeling is a state of alertness. The state of true alertness is conscious consciousness ... which is all-inclusive Cosmic Knowledge. -George Adamski
005 このゴールを達成するためには、人は触感は一つの神経反応である一方、フィーリングは警戒の状態であることを理解しなければなりません。真の警戒の状態とは意識的な意識であり、全てを包含する宇宙の知識なのです。 ジョージ・アダムスキー


【解説】
 この「テレパシー」が出版されてから本年(2014年)で56年も経過してしまったのですが、私達はまだ著者の言う真のフィーリングを理解できておりません。アダムスキー哲学書の中で最も早期(1958年)に出版されたのが「テレパシー」であったことは、アダムスキー氏が会った宇宙兄弟達と私達地球人の間で最も能力の違いがあったのが、このテレパシー能力であったことに由来するものと思われます。
 一連の学習を通じて確かに物事がうまく進むようになったとか、健康になったという話は昔から多く聞くところですし、学習の効果として挙げることもできるでしょう。しかし、本質的な意味で未だ私達は目に見えず、耳に聞こえないフィーリングを取り扱う世界については良く知らないままになっています。
 これら新しい分野の知覚力については、一朝一夕に身に付く筈もなく、私達は継続的に学びながら、時間をかけて少しずつ理解を拡げる必要がある訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落004

004 His capacity to progress and expand his thoughts from the coarser to the finer expressions, could be likened to a kaleidoscope containing a sphere, a triangle, and a square. Each turn of the kaleidoscope produces a new pattern...no two alike. When man expands his awareness to a oneness with the Cosmos, the same law of diversity, in an ever-changing, growing pattern, will give him the fullness of life
004 その進化と自らの想念を粗雑なものからより精緻な表現に拡げて行く人の能力は、丸や三角、また四角形を入れた万華鏡になぞらえることが出来るでしょう。万華鏡を一回転させる毎に新しいパターンが作り出され、二つとして同じものはありません。人が自分の知覚を宇宙と一つになるまで広げる時、その同じ多様性の法則が未来永劫に変化し続け、成長し続けるパターンとして、人に生命の充実性を与えることでしょう。


【解説】
 私達の目指す進化の先にある状況について、本項は私達に伝えています。
 これまで私達は何か静かな瞑想時のような恍惚感のような状態を想像しがちでしたが、本項で説かれていることは大きく異なります。刻々と活動する中で、想念は高速で出入りし、様々な内容が心を通過し、丁度万華鏡が作り出す文様のように様々なイメージが活発に生じるとしています。その状況は"diversity"(多様性)と呼ばれていますが、それはまさに熱帯雨林の中の植物種や動物種が多様性に富んでいる生物界にも相似するところがあります。
 言い換えれば、私達も各自各様の進化を遂げるばかりか、日々刻々私達自身も様々な変化を遂げ、各々独自な才能を発揮出来るということでしょう。私達の目指す場所に到達した後はまた、各自に適した多様なる進化の道があるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落003

003 Man is a thought in action. However, through his limited understanding he has caused the distortions which have resulted in the chaos he finds around him today. Man has the tools with which to work; but he has lost his awareness of their ability to serve him in the greater field of selfless, self-expression.
003 人は行動する一つの想念です。しかし、その限られた理解のために、人は今日、自分の周りに見る混沌の原因となる歪みを引き起こしています。人には役立つ諸道具が備わっています。しかし、人は無我の自己表現という、より大いなる分野で自分に仕えるはずのそれらの能力についての知覚を失ってしまっているのです。


【解説】
 人間の本質は行動する想念だと本項は説いています。言い換えれば想念を基に行動する姿に人間の本質がある訳で、そこには想念と行動という二つの側面があることになります。この内、想念はその行動の源となるものであり、想念を行動で表現することに私達人間の本来の役割があることになります。
 また、本文では、私達には既に様々な能力が備わっていて、それらを使わないまま、或いは誤って使う為に歪んだ環境や混乱をもたらしているとしています。私達の何処に誤りがあるのか、それがどのようにして現実の状況に結びついているのかを探求すべきことは言うまでもありません。
 それには創造主の指導の声に耳を傾け、自然の法則に沿って命を惜しまず行動している自然界の生きもの達を深く観察し、自分との違いを学ぶことが重要でしょう。本書に記されている自然界の仕組みについて正しい知識を身に付けることも必要になるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落002

FOREWORD
002 Telepathy is the natural ability inherent within all forms of life to communicate their feelings to all other forms. Nature responds unquestioningly to this law, and each element gives freely of itself to bring forth as a united whole, the fruition of manifestation
まえがき
002 テレパシーは他の全ての形有るものとフィーリングを伝達する為に全ての形有る生命の内側に本来備わっている自然の能力です。自然は疑い無くこの法則に呼応しており、各元素は統一された全体として、発現の結実をもたらす為、自身を無償で与えています。


【解説】
 自然界にある全ての生きものには生来、テレパシー能力が備わっていると説かれています。即ち、私達は何か新しく技能を修得するというよりは、自分の中で長年使われなくなっていた潜在能力を呼び起こすことが重要となる訳です。
 あらゆる生きものに音声や文字によらないコミュニケーション能力があることは、大空に舞う鳥の群れが一糸乱れぬ編隊で飛行したり、顕微鏡下で活発に活動する微生物郡の動き一つを見ても、その能力の存在が分かります。
 またもう一方では、こうしたテレパシー能力はもっぱら創造の過程で発揮されており、特に原子・分子のレベルの活動においてはこのテレパシーがより大きく作用していることを本文は示唆している訳です。即ち、人間の眼には見えない創造の微細・精妙な過程ではより顕著に作用するということだと考えます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第1部第1章-段落001

TELEPATHY
THE COSMIC OR UNIVERSAL LANGUAGE
BY GEORGE ADAMSKI

COSMIC
RELATING TO THE UNIVERSE AND
TO THE LAWS BY WHICH
ITS ORDER IS
MAINTAINED

PART Ⅰ
Forward
Chapter 1 Telepathy - The Cosmic Language
Chapter 2 The Four Senses of Man
Chapter 3 Feeling - The Cardinal Sense
Chapter 4 Thought AS Energy
Summary - Part Ⅰ

テレパシー - 宇宙すなわち万物共通の言語
ジョージ・アダムスキー 著

宇宙とその秩序が保たれている諸法則に関連する宇宙的要素について

第1部
まえがき
第1章 テレパシー - 宇宙的言語
第2章 人間の4つの感覚
第3章 フィーリング - 基本的感覚
第4章 エネルギーとしての想念
要約 第1部


【解説】
 この「テレパシー」はアダムスキー氏の哲学3部作の内、最も早期に出版されました。それほどにこの内容はアダムスキー氏が他惑星人とコンタクトした際に最も私達地球人に不足しているもの、身に付けなければならないテーマだと思われたことだと推察されます。
 とかく通常の人間には無い「超能力」、或いは科学的な説明が出来ない不可思議な現象とされがちなこれら能力は、実は訓練により誰もが身に付けられる能力です。その学習教科が本書である訳ですが、本書は単たる技術・能力を身に付けることだけを目的とはしていません。技術・技能もある面では必要でしょうが、それにも増して世の中や物事の原理、真相を大局的に理解することの方が遥かに重要です。
 即ち、私達は超聴力者を信奉する者ではなく、その人の生き方、人間としての誠実さ、創造主への姿勢こそ重きを置く者です。そういう意味では、テレパシー能力はその歩む過程で自然に身に付くものであり、付随的な能力です。各自が本書を通じて、その進化の道を歩まれることを祈る者です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落029

029 When we are able to employ this same joyful, relaxed state of mind in our daily living, our consciousness will be raised to the place where impressions of a universal value will come to us naturally. This does not mean that man will then ignore the world around him, for he was born on this earth to live as a participating unit with the whole of humanity, and he has not the right to withdraw. True understanding, or evolvement, will enliven his interest in his fellowman, for he will then recognize a kinship with all he beholds.
029 私達がこれと同じ楽しく、リラックスした心の状態を日常生活に適用するなら、私達の意識は宇宙普遍の価値がある印象類が自然と私達にやって来る位置に押し上げられることでしょう。このことは人が自分の周囲の世界を無視するようになることを意味するものではありません。何故なら人はこの地上に人類の全てと共に一つの構成単位として生きる為に生まれて来たからです。そして人には脱退する権利は無いのです。真実の理解、或いは進化というものは同胞への関心を活気づけます。何故なら人はその後自分の見る全てのものに親近感を認めるようになるからです。


【解説】
 私達の当面の課題は不安定になりがちな自らの心を、自然界の他の生物を手本として、より安定的に、明るくゆったりした状況に保つことです。それは私達が回帰する創造主の下では全てが活発、活動的で、歓びに満ちていることに他なりません。初夏の野原にほんのわずかでもしゃがんで野の花の咲く茂みを覗けば、明るく輝く野草のジャングルの中をテントウ虫他の昆虫達が忙しく働いている調和した別世界を垣間見ることが出来ます。
 日常、これと同じ気分に何故なれないかは私達自身の問題なのです。以前、ある方から「明るくなければ本物ではない」という主旨のお話を伺ったことがあります。つまり、従来インテリは世をはかなみ厭世的になることが当然だとする風潮がありましたが、それは誤りだということです。それは心が勝手に造り出した産物に過ぎず、真実は明るくゆったりとした流れの中にあるということです。
 日本にも昔から「陽気暮し」や「他力本願」という言葉があるように、心を穏やかに保ち、宇宙に流れる創造の力の中に自らの活路を見出せとする主旨の教えがありました。それと同様、まずは自然を観察し良く知ることから心を平安に保つ第一歩が始まるということでしょう。
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