生命の科学 第4課

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落163

163 This is the true Cosmic Self. This discovery has been made with the help of our space brothers many years ago, but not until now do our scientists realize its value and potential. And they named it DNA and RNA. Yet the space brothers have been using this knowledge for thousands of years. And they have applied it in their daily life by schooling their minds to be obedient to impressions coming from these memory carriers.
163 これこそが真実の宇宙的自我というものです。その発見は何年も前に宇宙兄弟達の支援によって成されましたが、最近まで私達の科学者達はその価値と潜在能力について認識して来ませんでした。それで科学者達はそれをDNAやRNAと名付けました。しかし、宇宙兄弟達は何千年もの間、この知識を活用し続けています。そして彼等はこれら記憶の運び手からやって来る印象類に従うよう自らの心を訓練することによって自分達の日常生活にそれを応用して来たのです。


【解説】
 多くの方がご存知のようにDNAが二重ラセンの構造であることは1953年米国で発見されましたが、その発見に宇宙兄弟達の援助があったと本項は明かしています。今日では個人を特定出来る程、DNA分子の解析技術も高まって来ましたが、これらDNA分子に私達の想念体験が記憶されるというレベルまでには、私達の科学レベルは到達していません。
 しかし、本項にあるように、他惑星人がその発見を支援したのは、それだけの理由があったことに私達は気付く必要があります。
 即ち、電気が私達の生活に無くてはならない要素であるのと同様、これら微細な分子達と意思を交流することが、これからの私達の進化の拠り所になるということを、本項は示唆しているのです。
 これから私達が相手にしなければならないのは、顕微鏡でも見ることが出来ない微小なる英知集団と印象を通じて交流することだと本項は説いており、その為の心の態勢を整えること、妙なる印象に気付くよう、自らの身体内で日々活動するこれら微細なる英知者に対して心を鋭敏にすることが重要となっています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落162

162 We can say that these tiny memory molecules are actually conscious entities capable of maintaining the form and guiding the mind if the ego allows it to do so. They are the knowers of all that has ever been or is. This proves that the human mind once properly schooled can commune with all forms in nature. And mysteries regarding life would not longer prevail. And secrets and guess work would cease to be, for these tiny memory molecules have recorded all action.
162 私達はこれら小さな記憶分子達が実際、形有るものを保ち、もしエゴがそれを許すなら心を導くことができる意識的な実体であると言うことができます。彼等はかつて存在したあるいは現在存在する全てのものを知る者です。このことは人間の心は一旦適切に訓練されれば、自然にある全ての形有るものと親しく語り合うことが出来うることを意味しています。そうなれば、生命に関する神秘はもはやはびこることはないでしょう。また秘密や憶測の作業は終わりを遂げることでしょう。何故ならこれら小さな記憶分子群は全ての行動を記録しているからです。


【解説】
 微細で文字通り数え切れない数の分子によって記憶が保存され、運ばれており、それらの分子達と交流することで無尽蔵の知見を得ると本項は伝えています。
 これについては、細胞内のDNAという遺伝情報を司る分子は、それを構成するアミノ酸配列によって必要な情報を次の個体あるいは新しい細胞に伝えることは既に私達も知るところとなっています。
 しかし、ここでは私自身の現時点でも個人的な発想として、これらDNA等の分子・原子の内、各々の原子核の周りを回る電子の振動に想念波動が作用しているのではないかと思っています。一般に振動は様々な波が合成して作られるように、様々な波動を受け入れることが出来、この電子の波動に時々の想念波動が組み込まれるようなイメージを持っている訳です。
 以前、時間変動する流速の測定結果をフーリエ解析という手法で解析したことがありますが、変動する現象を様々な波の合成と見立てて各波長毎の大きさをスペクトルとして見る手法を試みた訳です。私達の想念波もこのように、体内の原子の波動に取り込まれ、記憶として原子に運ばれて行くということかと思われます。プラスの想念、マイナスの想念など、様々なパターンを各原子がスペクトルのように記憶して行くということかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落161

161 We know something about psychometry that permits a person to hold a ring or a watch belonging to another and give the owner a reading. These people have schooled themselves to accept impressions that come, without any feeling of doubt. And these impressions come in vibrations from the molecules that have had the experience.
161 私達はある人物に他の者に属する指輪や腕時計を握らせ、その持ち主にリーディングを与える精神測定(サイコメトリー)について幾分か知っています。これらのことが出来る人々は如何なる疑問の感じを持たずにやって来る印象類を受け入れるよう自分自身を訓練して来ました。そしてこれらの印象はその体験を持った分子から振動としてやって来るのです。


【解説】
 各自の身の回りのものにも、その人の体験、即ち発した想念や同調した波動が残るという訳です。
 その原理は何も神秘な要素はなく、各原子の持つ波動に組み込まれた後、原子がその後、その振動を持ち運ぶということでしょう。このことは、私達の日常の想念が、周囲の者にも実質的に浸透し、影響を及ぼしていることをも示すものです。
 時々刻々、私達がどのような体験を積み重ねているかは、このようにして自分の身体だけでなく、周囲の環境にも影響を及ぼしています。良い想念を抱くことが如何に大切かが分かります。
 かつて地球には多くの偉大な魂が人々の救済の為に訪れており、その方々の痕跡は今も各地に残っていると思われます。これら偉大な魂を慕う人々は、それらの教師が残した書や身の回りの物を大切に受け継ぎ、師を懐かしみ、遺志を新たに自覚しようとすることでしょう。先々、私達が本項で言う能力を身に付けた時、重要なのは、地球には山とある問題ばかりに志向することではなく、私達の進歩に必要な高次な思念を受け入れることです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落160

160 i.e. Scientists have recently discovered that the memory of life's experiences are recorded within each molecule within the cells of a form. And each form of man is made of trillions of cells. And each cell in turn is made of thousands of molecules which carry a memory pattern of past and present action and a pattern for future action. These molecules are grouped for service to the many parts of the body according to the function of the part but all are interrelated. They not only carry the memory of the progress that an individual form and mind has made, but also the progress of all matter from the lowest conceivable stage to the present. This could be called the foundation of form growth guided by the memory molecules known as consciousness. This gives us a clue how a consciously alerted person who has learned to submit his critical mind to the obedience of conscious impressions that are given steadily by the molecules, can receive much information.
160 即ち、科学者は生命における体験の記憶はその身体の細胞内に記録されることを最近発見しています。そして人体は何兆もの細胞からなっているのです。そして個々の細胞は過去と現在の行動や未来の行動に関する記憶パターンとを運ぶ何千もの分子から構成されています。これらの分子群は肉体の多くの部分の機能に応じて各部に奉仕するようグループ化されていますが、皆相互に関連しています。それらは個々の肉体や心が成した進歩の記憶だけでなく、認識できる最も低次な段階から今日にいたるまでの全ての物質の進歩をも運んでいます。これは一つの意識として知られる記憶分子達に導かれた形有るものの成長の土台と呼ばれるべきものです。これは意識的に警戒状態にある人がこれら分子達によって絶えず与えられている意識的印象に自身の批判的な心を解き放つことによって、如何に多くの情報を得られるかがカギとなっています。


【解説】
 おそらく本項はこの一連の講座の中で最も重要なポイントの一つになるものと思われます。
 私達が何故恵まれているかと言えば、各自を生かし支えてくれる人体の細胞自体が知性を持ち、記憶を運び、絶えず進化する道を歩んでいる中で、その身体を任されているからです。人体の細胞とそれを構成する分子・原子が太古に及ぶ記憶を有しており、私達はそれらの知識を所蔵した図書館を携行しているようなものです。
 この記憶分子(the memory molecules)について、本項では具体的には明かされていませんが、今日的にはDNAを中心とする遺伝情報を運ぶ分子群のことを示すものと思われます。
 もちろん、私達の日常は人間が作り出した様々な問題があり、蒔いた種を刈り取るように私達はそれらを解決して行かねばなりませんが、それでも容易に解決を見ないからと言って、悲観すべきではありません。大自然は進化発展の途上にあり、私達自身、その大きな流れの中でゆっくりながらも進化はしている訳で、自然の流れに沿うだけでも解決に至る場合も多いように思います。
 何よりも重要なことは、各自が自由に出来るこの身体に全ての必要物が備わっていて、私達は只、自らの心を落ち着かせて、細胞や分子原子からのささやきを受け入れることだけで良く、これら全てを与える創造主に感謝することです。まさに「ご自愛」下さいという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落159

159 Yet even the human form has evolved because matter lends itself unto the Cosmic Will and keeps progressing. And the matter of which the human form is made has a certain influence upon the mind or ego. So the mind has progressed also to a small degree. Not because of its own will but because of the part that the body intelligence plays upon it.
159 しかもこの人体ですら、物質が自らを宇宙の意志に委ね、進歩を続けているが故に進歩して来ました。そして人体を構成する物質が心或いはエゴに幾分かの影響を与えています。その為、心もまた、わずかながら進歩してきました。心自身の意志の故でなく、肉体の知性が作用する部分の故にです。


【解説】
 地球人の祖先が何処から来たのかは知りませんが、私達の人体自身もその構成成分自体が進化している為に、その恩恵を受けているという訳です。確かに人間の寿命も伸びていますし、人々の顔付きも昔の人間と比べて進化しているように思えます。また、ダーウィンの進化論のように、必要性に対応した進化というものも人間に起こっているのかも知れません。
 しかし、より重要な点は、これら物質上はゆるやかなりとも進化の道を歩んでいるのに対し、心の状態は古来と大差はない、或いは逆に低下しているのかも知れないのです。ほんの些細な事柄に怒りを覚えたり、他人を騙したりする事例は、近年増える傾向にあることは残念なことです。手にした科学技術に相応しい知性を持たないことが最大の課題なのです。各地で起こる戦闘行為ほど、この問題を反映しているものはありません。
 状況を打開する為には、各自が自らの心の状態を冷静に評価して、この心の訓練、開発にいそしむことが重要です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落158

158 We have the evidence that all matter that does lend itself, is in a constant state of existence. And is everlastingly being refined into a higher state of expression or service to all parts, fulfilling the Cosmic Purpose. We know this to be true for the earth made of matter has existed for billions of years and has gone through many changes. Yet human civilizations have come and gone. One continues under the will of a creator, while the other ends through the will of the mind. This does not mean that the matter of which man is made ends. Nor does it mean that the consciousness ends. But the ego mind has an end when it insists on acting independent of the Cosmic Intelligence. For the only things that continue on are Cosmic Consciousness and matter, through the process of constant action and newness.
158 私達には自らを貸し与えているすべての物質が常に変わらぬ生存状態にある証拠があります。そしてそれは宇宙的目的を成就する為、より高い表現状態やすべての部分に奉仕する中で、永続的に洗練されているのです。物質から出来た地球が何十億年も存在し、多くの変化を経て来たことにより、私達はこのことが真実であることを知っています。しかし、人類の文明はこの間、去来して来ました。ある文明は創造主の意志の下、続きましたが、他は心の意志を経た結果、終っています。このことは人間を作っている物質が終りになるということを意味するものではありません。また、その意識が終ることを意味するものでもないのです。エゴの心が宇宙的英知から独立して行動することを主張する時、終末を迎えるのです。何故なら、永続する唯一のものは永続的な活動と新鮮さの過程を通じた宇宙意識と物質であるからです。


【解説】
 私と同様、本講座を学ばれている方は、本項で言う「心」を本来の有り方に改めて行こうと決心されている方だと思います。問題は本項で指摘する心の離反問題がどの程度のことを言っているのかということかと思っています。一人一人の人間は、その生涯はとりあえずは一定程度、有限であり、その与えられた期間で期待された成果が得られなければ消滅することは止むを得ないということでしょう。
 一方で、文明が存続できるか否かについては、個人の問題を超えたはるかに大きな問題です。本項はかつての古代文明、ムーやアトランティスが高度に文明を発展させた後、この心の問題が主因となって滅びたとしています。
 そういう意味では、昨今の世の中は次第に世情は悪質になり、他人を利用し、騙して利益を得ようとするような風潮も見られるようになりました。これらは厳しさを増す経済情勢も要因ではあるものの、結局は心(マインド)の問題に帰着するものと言えます。
 この文明を本来の道を進めるよう、各自が出来ることを行動することが大切です。それは具体的な行動でなくても、想念のレベルの支援でも十分効果を持つものと考えます。私達は常に援助の手を差し伸べてくれる意識と私達の想念に呼応する分子・原子達と一緒に生活して行くことを考えれば、それはほんの少しの心の転換で始められることでもあると本項は教えています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落157

157 Do we not classify intelligence on a basis of an expression or manifestation? Isn't it true that we judge a man's intelligence by how well he expresses himself or how well he produces something or behaves? And if he does not come up to the standards of society he is called a moron. Doesn't this manifestation which appears to be more orderly in bringing forth results, baffle men representing intelligence? I would say that it does, and we will notice this more as we go on. It shows that there is an overall Cosmic Intelligence as well as Cosmic laws that governs all creation. And this intelligence does not need a form as it embodies itself in all forms for various purposes. And all manifestations through the gases and mineral kingdoms will themselves to this intelligence except man.
157 私達は知性を表現や創作を基礎に分類していないでしょうか。私達はその者が如何に上手に自らを表現するかとか、如何に上手に何かを造り上げるとか振舞うとかによって、その者の知性を査定しているということではないでしょうか。そしてもしその者が社会の標準に達していない場合、その者はまぬけと呼ばれます。そういう意味では、はるかに整然と結果をもたらしているように見えるこの創造作用は知性を代表する人間を当惑させてはいないでしょうか。私はそうだと思いますし、私達は先に進むにつれてそのことに気付くことになることでしょう。全ての創造物を支配する宇宙の法則とともに総体的な宇宙の知性が存在するのです。そしてこの知性は様々な目的の万物の中に自らを体現している為、ひとつの形を持つ必要はありません。そして気体や鉱物の王国の中のすべての創造物は、人間を除いてこの知性に自らを委ねているのです。


【解説】
 私達は結局は自然の中で生かされています。毎朝、見上げる青空には様々な形をした雲が湧き、ゆっくりと流れており、川や山等、全てが季節の流れに沿って各々の生命を発現させています。これらの一連の活動が、ある共通の知性の下に動かされているとしたら、その知性は私達がひれ伏す程の偉大な存在であることであることは容易に分かります。
 本項はその知性が存在し、しかもそれは全てのものの中にくまなく存在していると述べています。もちろん、浅はかな私達とは比べようもない大きな存在であり、ガス状の分子・原子達はその知性に従って創造活動に参画しているという訳です。
 これら全てのものが頼りにしている知的な存在に私達人間もいち早く気付き、そこから惜しみなく与えられるアドバイスに喜んで従うことがポイントとなります。人間の世界にはこれまで人間が作り上げてしまった諸々の問題もあるでしょうし、過失による償いが必要とされているケースもあるかも知れません。しかし、多くの問題を抱えている私達にとって必要なことは、青空の下、次々に真っ白い雲が湧き上がる様を見上げる中で、私達がこれら美しい環境の中に置かれ、他のもの達に役立つよう、各々の才能を発揮することが望まれていることに気付くことです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落156

156 In the first two stages we find that some kind of intelligence as we call it, was the director behind the scenes.
156 この最初の二つの段階の中、私達がある種の知性と呼ぶものがそれらの光景の背後の指導者であったことに気付きます。


【解説】
 先ず、本文で言う「最初の二つの段階」が何を指すかについては、前出の(141)と(146)をはじめとする二つの段階を指すものと考えます。つまりは、ガス状物質の活動の変化による微細な液滴の生成、更には液体から固体の生成の二つです。その変化の中に創造主の指令を見ると著者は語っているのです。
 私自身、昔、類似した体験を持ったことがあります。具体的に何の液体であったかは忘れましたが、過飽和、あるいは過冷却の液体がビーカーに入っており、通常、何もしなければビーカーの中の液体はそのままの形を維持しているのですが、そこを揺らすか何かの刺激を与えた途端、ビーカーのガラスの壁面に見る見る内に結晶が生成されて行く様を見たことがあります。
 実はこの場合、分子・原子のレベルでは猛烈な速度の反応がビーカー内の液体分子に起こっており、分子・原子は一斉に共通した目的に向かって動いていたことになります。
 何より印象深いのは、その結晶の模様が美しかったことですが、その結晶の形についても突き詰めれば分子・原子の形状を反映したものであると言われており、微細な構成要素から目に見える段階での結晶の形が関連する等、創造主の指導は終始一貫していることに驚きます。更には、各々の分子が一斉に形を作り上げるべく、驚くべきスピードで整列を始め、誰一つ不協和音を唱えることなく、完全な結晶体を造り上げて行く光景からは、これら指導を理解する素直な分子・原子達がいとおしく思える程に賢いものであることが分かります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落155

155 I trust that we now have some light or understanding of the first kingdoms, and how it may have been possible for creation to take place from what appeared to be nothingness, into form manifestation. Yet we may go a little further and ask, where did the gases come from in the beginning? And what, or who, set the law of attraction and repulsion in action where the various gases either combine with or repel one another ?
155 私達は今や第一の王国について、また、どのようにして一見何も無いように見える所から形有るものに創造が起こり得るのかについて、いくらかの光明あるいは理解を得ているものと信じています。私達は更に進んで最初にガス成分は何処から来たのかと尋ねるかも知れません。そして何が、あるいは誰が様々な気体が互いに結合したり反発したりする活動に親和や反発の法則を設けたのかと。



【解説】
 前項に引き続き、尾瀬での話です。夏の山の天気は午後になると雷雨になることが多いようです。
 先日も、午前中は夏雲の湧く快適な天候でしたが、昼過ぎからは急に灰色の雲が出現し、雷鳴とともに大粒の雨が降り出しました。幸い早めのコース変更により、私自身は大雨に遭わずに済んだのですが、多くの方がずぶ濡れで山小屋に到着される事態になりました。その時も雨粒が落ちてくる前に、雨が来ることを想定して先を急ぐ中、空の変化に頓着なく、歓談している多くのグループを見ましたが、こちらも何と言ってよいか困ったものです。
 一方では、鳥達はしっかり森の中の大木の枝下で既に待機していました。その鳥達の姿を見て、改めて自分の直感が正しいことを確認し、事実、そのようになりました。
 さて、この雨ですが、何処から来たかを考えれば、上空の大気、ガス体がその由来であることは間違えありません。その大気の中の水蒸気(気体)が冷やされて凝縮したのが雨粒になって地上に落下すると一般には解説されています。
 しかし、地表に降る雨粒になるまでに、そのような変化が起こっているのか、私達は良くわかっていないのではないでしょうか。実験室で水蒸気を溜めた大きな袋を冷やしたからといって雨を降らすことは出来ません。水の分子が霧の粒子のような微細な塊になり、更にはそれらが急速に成長して落下する等、様々な現象が起こっている筈です。
 この例は雨の場合でしたが、雷や風、気温その他、気象現象は私達の生活に大きな影響をもたらしていますが、それら全てが気体の王国の活動である訳です。
 その気体の王国で行われている諸活動、更には元来の気体成分がどのように産み出されて来たのか、創造の根源に関する課題の探求が次に必要になります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落154

154 The primal force of creation, the Cause, or purpose, is constant. While the manifestations or effects of the cause are transitory. All of this is governed by varing vibrations, speeds or frequencies, which in their change constantly produce new effects. And each is important to the other, for no part could perform as it does in the absence of the others.
154 創造の主なる力、因、あるいは目的は不変です。一方、形の現れや因の結果はつかの間のものです。それらすべては振動や速度、周波数の変化に支配されており、それらの変化にあたって、絶えず新しい結果を生み出しているのです。そしてそれぞれは、他にとって重要であり、いかなる部分も他の存在無しには自らの任務を果たすことができません。


【解説】
 話は少し横道にそれますが、先日(8月中旬)尾瀬檜枝岐を訪れた時のことです。実はその年の2月、冬景色の写真を撮りに行った所でもあります。冬に撮影した同じ場所に行って、冬と夏の自然の姿を対比した写真を撮りたいと思ったことが、旅の主な目的でした。
 冬と同じルートを当時撮影した写真のプリントを見比べながら進む訳ですが、実はあまりの状況の違いに同じ場所を特定する作業は難しいものとなりました。理由の一つが冬、雪道を歩いていた時は、本来の道路面から何mも高く積もった雪の上を歩いていたため、視点の高さが異なること、更に冬、幹と枝ばかりであった木々が、夏は枝も伸び、葉も繁らせて一回りも二回りも大きくなっていたからです。場所によっては、山の稜線も変わったのではないかと思われる所もありました。それに引き換え、道の看板その他、無生物については、容易に発見することが出来、改めて生命活動が力強いものであることを実感した次第です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落153

153 All gases contain the potential of repeating the cycle again and again. Everything in nature seems to be doing this. Which means that the gases in their original state seem to be constant, while the forms come and go. All of this takes place in a continuous state of action in varing degrees which we could call speeds or frequencies.
153 すべてのガス成分はその循環を何度も何度も繰り返せる能力を有しています。自然におけるあらゆるものがこうしているように見えます。つまり、形が行き来する一方でガス成分の元々の状態は変わらないように見えることを意味します。これら全ては私達が速度や周波数と呼ぶような様々な度合いの中、連続した活動状態として起っているのです。


【解説】
 一つ一つの創造物は結果物であり、個体としてはある一定程度の期間しかその形を保持することは出来ません。どのようなものであっても、時間の経過とともに形は移ろうものです。
 これは私達自身についてのみならず、創造物を育んできた惑星自体も同様です。太陽や星の寿命の話の中には、最後は超新星となって爆発し、再びガス状物質となって宇宙空間に拡がって行くと言われています。
 こうしたガス状物質が実は万物の基本的状態なのだと本項では解説しています。つまりはその宇宙における気体の王国においては全てが永続し、創造主の意図に直ちに対応する分子達が次なる発現のチャンスを待っているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落152

152 This alone is proof that space is made of the elements which produce the many forms known to man that depend only upon the combination of the elements. As stated before, it can be said that the birthplace of forms is in space. And the miraculous part is that the law known as disintegration can also be called the law of birth. For when disintegration takes place, regardless of the form, the elements of which it was made return to the original state.
152 このことだけでも空間が人間に知られている多くの形有るものを作る元素から成り立っており、それら形有るものはその元素の組み合わせのみに依存しているということの証しとなります。以前に述べたように、形有るものの誕生の地は空間にあると言えるでしょう。そして分解として知られる法則はまた、誕生の法則として呼ばれるべきであることは奇跡的なところです。何故なら、形有るものに関わらず、分解が生じる時、それを作っていた元素が元の状態に回帰するからです。



【解説】
 普通、私達は形あるものが分解し、気体に還るのを見届ける際、大気に戻ると同時に、それらが再び元に戻ることのない分散の状態に移行すると観て来ました。その延長線上の概念として、一滴の水が大海に戻るように、二度と再び相揃うことのない、別離として受け止めて来ました。
 しかし、本項では、このような分解の過程を、新たな創造の過程の始まりとして、積極的に捉えていることに留意しなければなりません。
 言い換えれば、原子は破壊されることなく永続する訳で、その分解・解散の過程は、新たなる誕生への一歩とも言えます。もちろん、そこにはもはや同じ原子の組み合わせはなく、新しい形あるものの形成、新しい体験が生まれる訳です。
 こうしたいわば物質の大きな循環の過程において、私達の正体はどのようになっているのかが、次なる問題と言えるでしょう。
 私達が丁度、母なる海のように、これら万物誕生の場である気体の王国に取り囲まれて過ごしていることは、意識の海に暮らすこととも類似しており、創造主の見守りの中に息をつないでいることにも繋がる概念ではないでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落151

151 We know that wherever there is activity from any source, energy is the result. We classify this energy as friction, static electricity, or kinetic. And it can be seen when clouds are forming and moving at a good rate of speed and take on what we call static electricity. And when they have a full charge they discharge this force in the form of lightning. If there are two or more clouds discharging towards each other and cross lines of force like two electric wires, at the point of crossing they produce a flash and an explosion. And at this point a lightning bolt may be created. This bolt contains most of the minerals known on earth. Prior to the discharging of the clouds there was apparently nothing but empty space between them, yet there must have been something there at the point of crossing to, create a lightning bolt. The necessary elements were there and only needed the proper conditions to solidify them into the form we call a lightning bolt.
151 私達は如何なる源泉からにせよ、活動がある所には、エネルギーが結果として生まれます。私達はこのエネルギーを摩擦や静電気、あるいは運動エネルギーに分類します。そして雲が形成され高速度で移動していわゆる静電気を取り込んでいる時、それを目で見ることができます。そして満杯まで充電されると、それらは電光の形でこの力を放出するのです。もし二つ以上の雲が互いに放電しあい、2本の電線のように力線を交叉させている場合、交叉する点において、それらは電光と爆発を生じさせます。そしてこの時点で稲妻が造り出されるでしょう。この稲妻は地球上で知られているほとんどの鉱物を含んでいます。雲からの放電の以前にはそれら(雲)の間には見掛け上からっぽの空間があるだけでしたが、それでも交叉する時点で稲妻を造り出す何かがあった筈です。必要な要素はそこにあり、稲妻と呼ぶ形態にそれらを固化する為の適当な条件だけが必要だったのです。


【解説】
 稲妻が原始の地球において無機物の気体から有機物を生成する役割を担ったことは、以前、お話を聞いたことがあります。ガス状の窒素からアミノ酸が生成することが密封されたガラス容器の中を放電させることで確認されたのです。
 このように稲妻(電光)は強烈なエネルギーを気中の分子・原子に与える中で、それらが反応性を高め、様々な活動が見られるということでしょう。
 一方、私達が未だ十分に知らない事柄の中に、大気中には多くの金属元素があると本項で明かされていることがあります。稲妻が通過した所には、様々な金属元素が認められると本項では説いています。通常、私達が考えるのは、これら金属は通常、固体の形態でしかないと考えかちですが、水銀やよう素の蒸気の例のように、気体として存在することもあり得るのではないかと思う次第です。昨今の原発事故以来、放射性セシウムの拡散が問題となっていますが、それらは固体の微粒子と言うよりは、分子・原子に近い大きさとなって大気中に漂い、広範囲な地域に拡散しているのではないでしょうか。
 金属・鉱物も目に見えない空間に多量に存在しており、創造に掻きたてられるエネルギーの供給を待っているということかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落149

149 In order to clarify what we mean we can use the illustration of the creation of form when liquids transform into solids. A drop of water placed on dust will absorb the dust unto itself. And if a small amount of water is allowed to move slowly over dust it will absorb so much that the liquid vanishes and a mud ball takes its place. It is no longer liquid, but moisture that holds the dust together to form a sphere. Should there be enough liquid to absorb all of the dust that might be available there is no saying how large this sphere could become.
149 私達の意味するところをはっきりさせる為、液体が固体に変容する際の形あるものの創造についての例を用いることにしましょう。塵の上に載せられた一粒の水はその上に塵を吸収させます。そしてもし、小さな水玉が塵の上をゆっくり移動するようにさせたら、それは塵を最後には液体が見えなくなるまで吸収し、遂にはそれに代わってひとつの泥玉ができることでしょう。それはもはや液体ではなく、球体を形作る為に塵を繋ぎ止めている水分なのです。もしすべての塵を吸収するに十分な液体があれば、この球体が何処まで大きくなるか誰も発言することは出来ません。


【解説】
 この項では、乾いた地面に滴下された水が泥玉の形成に利用される様子を示しています。個々の泥の微粒子を一つの泥玉の形にまとめあげているのが水ということになります。
 ここで、これまでの講演記録等から分かるように、アダムスキー氏がこの泥玉(mud ball)と言う際には、実はこの泥玉に対し特別な意味を持って話されていることについて、申し上げねばなりません。
 その内容は、この泥玉こそ、私達人間のエゴを象徴しているのです。つまり、自らは乾燥し、こま切れになった泥の塵でしかなかったものが、内部に「水」を持つことによって形あるものとなり、どんどん、その大きさを増長させて来たという訳です。
 その結果、泥玉は自らが最初から大きな泥玉であったと勘違いして、自我を増長させ、自分は他の者とは違う存在だと主張しはじめることになるというものです。
 このように、私達自身の出所を深く考えることによって、私達と他の存在との間にはほとんど大きな差異はなく、共通の結合力を持つ、創造主に起因する存在が働いていることを知ることがポイントです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落148

148 But should the cloud get heavier by continued slowing up of its action the atmosphere will begin to feel moist for now the gases are coming into a liquid state and moisture will start dropping to earth, which is the second kingdom in action.
148 しかし、雲がその活動を減じ続けることよって濃密になって行けば、大気は湿気を感じるようになるでしょう。何故なら今や、ガス類は液体状態になりつつ有り、水分はやがて地上に落下しはじめることでしょう。それは活動する第二の王国のはじまりなのです。


【解説】
 分子・原子の活動は気体である時が最も活発であり、動く速度も大きい訳です。それが活動を減じる中で各分子・原子が集合して液体に形を変える状況を本項では述べています。
 いわば形の無い状態が最も活動性が高く、活動性が低下するにつれて形あるものになって行く訳です。これは私達創造物、即ち形あるものは、その全てが形の無いもの、目に見えない非常に活発な活動状態にあるものが、次第に目指す形を創り出すべく、その波動を下げて物質化したというような創造の過程を暗に示しているように思えます。
 言い換えれば、自分自身も含めて、あらゆる形あるものの由来は、混沌とした原始のガス状物質にその源があるということでしょう。一つ一つの分子・原子はあるいはそれらを構成する素粒子が、それらを導く創造主の意図を十分に把握して、各々の務めとして形あるものの形成に参画したということになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落147

147 This is a good example of what takes place : When we look into a beautiful clear sky, we do not see anything but the sky. Yet we know that between us and the blue are layers and layers of gases such as oxygen and hydrogen, etc., that we do not see. But once they slow up their activity a cloud will appear. And once it slows up its activity it may then reactivate itself and become totally invisible as it returns to its invisible gas. Yet even here we may speculate that some change has taken place among the original gases.
147 起っていることの良い例がこれです。私達が美しく澄んだ空を見入ったとしても、私達にはその空しか見えません。しかし、私達は私達とその青い空の間には私達には見えない酸素や水素等のガスの幾重もの層があることを知っています。しかし、一旦それらが活動を弱めれば、雲が発生することでしょう。そしてその雲も活動を弱めれば目に見えない気体へと変化する為、完全に目に見えなくなってしまいます。しかしながら、私達はその元の気体の間で何らかの変化が起ったと考えるかも知れません。


【解説】
 青空で雲が生成したかと思うとやがて消失することは、私達もよく目にすることです。これら雲の出現も惑星上で起こっている創造作用の一つであると本項は述べています。
 その雲の生成に対し、そのような視点で望んでいるかが問題なのです。つまり、私達に創造作用の現れとして目に見せてくれているのが、大空における雲の生成と消失であり、私達はその中で行なわれている活動を創造主の働きとして認識しなければなりません。
 実は身の回りには創造主の働きの典型となる事例は山とある筈であり、それに気付いていない人間の鈍感さこそが問題とされねばならない訳です。周囲で日々起こっている事象の中に神の働きを自然と見ることが出来るようになれば、人生は素晴らしいものになることは間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落146

146 Now let us visualize the steps of creation into form when the liquids begin to solidify by slowing up their action within the liquid kingdom as the gases did to form the liquids. For once the liquids begin to solidify they vanish just as the gases did. Even though they are ever active in the pattern of creation.
146 さて、気体が液体を形成したように、液体の王国の中でその活動を緩慢にし液体が固化し始める際の形有るものに至る創造の歩みを思い描いて見ましょう。何故なら、一端、液体が固化し始めるとそれら液体はガスの場合と同様に消滅するからです。しかしそれでも、それらは創造の形式の中では依然として活動を続けているのです。


【解説】
 形あるものへの創造の過程として最も身近な液体から個体への変化する例は、水が氷になる過程ではないでしょうか。もちろん、水が冷えれば氷になることは誰でも知っている訳ですが、本講の学習の中ではより深い観察が必要です。
 誰でも真冬に空から舞い降りる雪の結晶の顕微鏡写真をご覧になったことがあると思います。雪の結晶の研究については中谷宇吉郎が有名ですが、雪粒子が多くの研究者を魅了するほどに美しく、奥が深いものであることに私達は気付く必要があります。
 雪の結晶の美しさは創造作用という宇宙普遍の法則が単なる機能主義でなく、芸術性にも富んだものであることを示しています。
 よく私が申し上げることですが、自然物というものは、クローズアップしてどんどん細部を覗くにつれて、美しさが増してくることに驚かされます。この点については、例外は一切ありません。つまりは創造の作用が働くミクロの世界においては、美しさが支配しているということも出来るでしょう。
 これは水の例ですが、更により複雑な分子や構造体の生成に当っては、更に高度な創造作用が起こっているに違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落145

145 One of the planets of our system would be a good place to start. As it represents one of billions of planets which in turn produce the many forms borne upon it
145 私達の太陽系の中の一つの惑星は話しを始めるのに良い例となるでしょう。何故ならそれは、何十億もの惑星を代表しており、その後はその上に多くの形有るものを産み出すものだからです。


【解説】
 これまで私達地球人は、人間が独力で今日の文明を築き、他の自然に対して君臨して来ました。その傲慢さは人間が地上の全てを支配できるとし、その活動に伴って排出する廃棄物を空や水、大地に撒き散らしています。しかし、人間自身の肉体はもとより、文明の青果物である建物や機械その他に至るまで実は使用するエネルギー源も含め、その全てはこの惑星が提供したものです。
 私達は未だ正確にはこの星(地球)がどのようにして誕生したのか、分かっておりません。しかし、少し自然を観察すれば、大地に強大な力が加わって地層が歪み、山や谷が出来たことは地層の歪みから分かりますし、地下深い地層から石炭が出土することで、かつてその地層が地表面に現れていた時、植物が生い茂っていたことが分かります。
 この惑星がどのようにして今日の姿に至ったかを知ろうとするには、天地創造の真義を学ぶ大きな意義があります。私達が拠り所とする地球がどのように誕生し、生物が生まれたかを知ろうとすることは、この惑星を預かる者としての義務でもある訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落144

144 At this point let us go back and analyze, or speculate on what the steps would be to build a form embodying all of the elements necessary for self reproduction.
144 ここで自己再生に必要な要素全てを体現する形有るものを作り上げるのにどのような段階があるかについて振り返って分析し、また考察して見ましょう。


【解説】
 目に見えないからと言って、その存在を認めて来なかった私達ですが、本講座を通じて、私達は目に見えるもの、形ある創造物と目には見えず創造を支える因なるものをはじめとする存在に対しても、十二分に尊ぶことを求められています。
 気体はそういう意味では、因の作用に直結する分子・原子達の集まりと言えるでしょう。
 私達は自らの命の拠り所である空気について、日頃、認識することなく、タダでそれを利用しており、その存在に感謝することはありませんでした。まさに空気のような存在としていた訳です。夏の日照りの最中、木陰で涼しい風が頬を伝う時、私達ははじめて空気の存在を自覚し、自らが自然から慈しみを受けていることを知ります。
 気体は通常、無色透明ではありますが、以前述べましたように、多くの分子・原子が存在する活発なる世界です。それは空高くまで拡がり、宇宙本体との境はありません。創造の第一段階はこれら気体の分子・原子群が思念に呼応して反応することは間違えありません。その作用が宇宙空間にまで広がり、創造作用が発揮される時、空間から物質が出現することになるということだと考えています。
 目に前の空間、気体分子の充満する領域(王国)の中に、あらゆる可能性があるということかと考えます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落143

143 So we naturally assume that all planets and forms are made of very much the same materials. And they vary only in size and fineness or coarseness of structure.
143 ですから、私達はおのずと全ての惑星や形有るものはとても似た物質から成り立っているものと考えています。それらは構造における大きさ、繊細さや粗さが異なっているに過ぎません。


【解説】
 私達は既に、物質は全て分子・原子の微小成分から成り立っていることを学んでおりますし、その分子・原子の由来が宇宙空間のガス状物質であることを知れば、結果として見えてくるものは何でしょうか。
 それは宇宙万物に対する親近感であり、一体感です。自分と宇宙、更には他の生物全てがこの同じルーツから生まれ、生かされているということ。全てのものが自分と兄弟姉妹の関係にあるという訳です。
 この事実は決して新しい発見でもなく、少し考えれば誰でも思いつく概念です。それを長年月妨げて来たのは自分は他人とは異なるとか、物事を区別して違いだけを注目して来た私達の姿勢に原因があります。
 本講座を学ぶ私達は、あらゆるものに寄り添い、一体感を持って接し、想念レベルに至る交流を進められるよう、心を寛容的、受容的に保つ必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落142

142 Through this mixing process extreme heat and extreme cold and the many variations between result as the action continues. And some combinations of gases and liquids cause mild or violent combustions. But out of these come the solidification of liquids that are composed of gases and parts of matter. But they are so fine that we have not as yet been able to make a microscope or instruments able to detect them. Yet they are there, and have to be in order to produce what we know exists on this planet.
142 この混合の過程を通じてその活動が継続するにつれて、極端な高温と極端な低温、そして様々な中間領域が産み出されます。そして気体と液体の内、いくつかのものの組み合わせによっては、穏やかな、あるいは荒々しい燃焼を引き起こします。しかし、これらから気体と物質の一部からなる液体の固化が起ります。しかし、それらはとても微細な為、私達はそれらを検知できる顕微鏡や装置を作り上げることは未だ出来ていません。それでもそれらはそこに存在しており、この惑星で私達が知る存在するものを造り出す為にはなくてはならないのです。


【解説】
 本項に関する最も身近な例は、夏の青空に突如出現する雲とそこから生まれる雨粒であるように思います。
 空気は文字通り、肉眼からは無の世界と思いがちですが、本項で説かれている内容を当てはめれば、実は絶え間ない気流の流れと冷却・加温の諸作用が目まぐるしく生じている活動的な世界ということが分かります。
 肉眼では察知できないものの、空気層の中では互いに反応し、混合する活発な気流が存在し、その活動の結果、微小な水滴粒子の集団である雲が生まれ、上層まで上り詰めた気体の塊は冷却されて氷の粒子に変化します。地表の熱い空気の塊が上昇して雲に形を変える中で、目には見えない微細な粒子間で、活発な変化が起こっていることに驚かされます。
 これら微細な粒子が創造作用を担っていることに気付こうとする姿勢が重要だと本項は説いています。肉眼に頼らず、細部の活動にも気付いて行こうとする志向が大切だということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落141

141 In the gaseous state the highest activity exists. And the gases continuously combine and separate to bring forth the different combinations within the kingdom. Some combine and slow up their action and continue to do so until they become a form. In the first part of the slowing stage they become liquids which we classify as chemical elements. Thus in the liquid stage one chemical element mixes with another and creates phases that are different than they were originally.
141 気体の状態の中に最高レベルの活動が存在します。そして気体達はその王国の中で常に結合し分裂して異なる結合をもたらします。あるものは結合しそれらの行動を緩め、それを続けることによって遂には一つの形あるものになります。緩やかになる最初の部分では、私達が化学の要素で分類するところの液体になります。このように液体の段階で化学要素は互いに混じり合う結果、それらが元にあったのとは異なる諸側面をつくり出します。


【解説】
 大気圏内ばかりでなく、宇宙空間においてガス状物質が創造作用の最初の段階を担っていることは明らかです。文字通り、万物は微細なチリと称せられる最小の構成要素から創られることになります。
 私達は気付きませんが、気体が最も分子が活発に活動していることは物理化学で学んでいるところです。これら分子達が結合、凝縮して液体になったり、生命体に取り込まれる等して、形あるものを構成する訳です。私達が刻々と呼吸を通じて体内に取り込んでいる酸素は、やがて体内の炭素と化合した二酸化炭素の形で同じ呼吸から排出されています。
 この呼吸が止まれば、生命の継続が出来ないように、私達は実に気体の王国の中に生き、気体に依存していることになります。そういう意味からも、隣国の中国その他の経済発展著しい新興国において依然として深刻な大気汚染が続く中、大気を清浄に保つことは非常に大事なことであると痛感するものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落140

140 For analysis we will start with the invisible gases which seem to our understanding almost nothing. But within this kingdom are groups that vary in consistency and purpose. And from these come the many forms, as they solidify
140 分析の為、私達の理解にはほとんど何も無いように思える目に見えないガス類から話しを始めることにしましょう。しかし、この王国の中にはその密度や目的を変化させるグループもあります。そしてこれらが凝固する際、それらの中から数多くの形が現れます。


【解説】
 目に見えるもののみを前提として暮らしている私達は、身の回りにある気体、大気について普段気にとめることはありません。しかし、本項で述べられているように、この目に見えない世界こそ、基本的な世界(王国)と言うことが出来る訳です。
 「八雲立つ」の例を引くまでもなく、ひとたび目に見えない気体の世界から、水蒸気の凝結が起これば雲が生じ、更には地上に雨や雪をもたらします。夏空に湧く様々な形を見せる雲は最もわかり易い創造作用の一つではないでしょうか。大地と大気の間の水の循環等、私達にとってかけがえのない働きを担っているのが、他でもない大気層、即ち気体の王国ということになります。
 私達はこの大気層を日常、意識することなく過ごしていますが、化学を学んだ人はご存知のように、1立方メートルで約1キロもの質量を持っている等、私達の身の回りの空気は「重い」存在でもあるのです。その証拠に熱気球はバルーンに熱せられ比重が小さくなった空気を溜めて、10名以上を載せたゴンドラを空高く浮き上げさせる程の浮力を生じさせることが出来る訳です。
 即ち、私達の身の回りの大気、更には宇宙空間に広がる気層には私達の想像を超える様々な分子・原子が濃密に存在し、活発に活動している訳で、先ずはその活動に気付くことが必要となります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落139

139 It is man' s duty as the highest expression of intelligence to understand all of life's phases in relation to himself.
139 英知の最高位の表現物として自分自身との関連におけるあらゆる生命の側面を理解することは人間の義務です。


【解説】
 万物における最高位の創造物である人間に対して、課せられている義務は「労」に汗することではなく、あらゆる事物、あらゆる生命諸相を理解することだと説いています。つまりは私達人間は他の様々な創造物から恩恵を受けて生きている訳ですが、先ずはそれら様々な創造物について学び、その生命活動を理解することが必要だということです。
 その為には各々の生きもの達がそのような生活を送り、他のもの達と相互依存の関係にあるか等々、私達の暮らしと関係づけて理解することが必要です。その点について、日本人は飛びぬけて優れた感性を有しているように思います。先日、四国松山を訪れる機会がありましたが、正岡子規をはじめとする近代俳句の中で写生(自然観察)が尊ばれたことを知りました。日常的な自然観察の中で自分達の暮らしと気象を含めたあらゆる創造物を理解する心境の表れの一つに俳句があるように思われます。
 この姿勢には目標の為にガムシャラに働くことや自らの願いを実現すべく一心に祈るような姿は含まれていないように思われます。それらの欲求はしばし脇に置いて、目の前の自然を理解することを最優先に人生を歩めと言っているように私には思えます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第4課-段落138

SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE
LESSON FOUR
The Relationship of All Creation
138 In the last lesson we stated that we would explain the relationship of all creation as simply as possible in order to eliminate confusion. We will deal with the many kingdoms that serve man. For without each he could not live and the Cosmic Plan would not be complete.
生命の科学-学習コース
第4課
創造物すべての関連性
138 前課では混乱を取り除く為に出来る限り単純に創造物すべての関連性を説明しましょうと述べました。私達は人間に奉仕する数多くの王国について取扱うことになります。何故なら、各々の王国が無ければ人は生きることは出来ませんし、宇宙の計画も完全にはならないからです。


【解説】
 本項ではあらゆる創造物の間の関係について簡潔に理解することを目的とすると述べています。もちろん細部の研究も必要ですが、先ずは全体の理解から灰って行くべきだとしているのです。即ち、最初は一見したところあまりに単純だと思われていたものが、細部を研究すると意外な事実も判明して来ます。しかしそれらを更に別の角度から見ると、より壮大な原理と法則が見えてきて、遂には当初の簡潔な法則に帰着することも多いように思います。
 その際、重要なのは、個別のテーマの関心以上に、その法則の目的、意図を見ることだと思っております。
 また、同時に自然観察する時、多くの王国(Kingdom)が人間の役にたっていると本項で明示されていることです。この場合、王国とは、分類学で言う「界」のことで、動物界、植物界と言われるようにその種の生きものの暮らす生活圏全体を示しています。言うまでも無く、人間を支えているのはこれらの王国です。食料や原材料の全てを人間に提供している訳で、これらの王国との関係を私達は身近に感じなければなりません。今日では生態学(Ecology)という言葉が定着していますが、こうしたことも創造物の間の関係を研究する学問分野ということが出来ます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落180

180 Can a man become immune to pain? Yes, we hear of those who can walk on hot coals without pain. But they have learned how to discipline their mind, and the mind had to be willing in order to be disciplined. This shows that whatever unpleasant conditions the mind faces, it is of its own creation through misapplication of the law. So it behooves the mind to become a willing student of cosmic principle if it is going to enjoy the blessings that life offers. This is where the memories from the past can serve man in recalling values he has gained through experiences he has had.
180 人間は痛みに動じなくなることが出来るでしょうか? もちろんです。私達は痛みを感じることなく、焼けた炭の上を歩ける人々について聞いています。しかし、彼等は彼等の心を如何に訓練するかを学んで来ており、心は訓練されることを喜んで応じなければなりません。このことは、例えどのような不愉快な状況に心が直面しようとも、それは法則の誤用によりそれ自身が造り上げたことを意味しています。ですからもし心が生命が提供する祝福を享受しようとするなら、心は宇宙の諸法則について喜んで学ぶ学生にならなければなりません。ここがこれまで体験を通じて得た貴重なものを人間に思い出させる過去の記憶が役立つところなのです。


【解説】
 苦痛は何であれ辛いものです。しかし心の持ちようでその痛みは軽減できます。以前にも何処かでお話したとは思いますが、私の体験上、緩和できる方法があります。先ず、「痛い、痛い」と騒ぐ心を落ち着かせ、身体の何処の部分が痛がっているのかを静かに自分で自分自身の身体の隅々まで意識を動かし巡らして探ります。次に、その周囲に意識を浸透させて、「安心して落ち着くよう」その部分に印象を送ります。しばらくは目を閉じてその部分が訴えていることに耳を傾け,聴いているとたいていの場合、痛みはスーッと消えてしまうというのが私の場合の対処法です。
 言い変えれば痛みとはその発信源で肉体細胞が異常を訴えている訳で、それの事実を先ず受け入れ、その後はそれを鎮め、細胞の調和を進めることによって痛みが無くなるということだと思っています。
 一方、このような苦痛が生じるのはそれまでの生き方に原因がある訳で、こうした苦痛を取り去るには不調和を起こさない生活習慣が不可欠です。宇宙の法則に従うことが最も抵抗が無く、スムーズな人生を送れる秘けつであり、本来、人間が生きる道なのです。私達の人生の中には成功も失敗もあります。それらの体験は楽しいものもある反面、苦痛を味わったものもある筈で、成功は法則の正しい活用事例、失敗は過った誤用事例として自らの体験から多くを学ぶ必要があるということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落179

179 The apple is made of matter and supported by conscious life the same as we are yet it does not scream when we bit into it. Why? Because it does not have the kind of mind that man has, endowed with a free will which is in constant opposition to Cosmic law.
179 りんごは私達と同じ物質から成り立っており、意識ある生命によって支えられていますが、私達が噛み付いても悲鳴を上げることはありません。何故でしょうか? それは人間が持つような、宇宙の法則に常に反対している自由意志を授けられているような心を持っていないからです。


【解説】
 静かな植物の世界は人間とは違う雰囲気が存在しています。第一、植物は動物とは異なり動き回ることはなく、わずかに花粉や種を飛ばすだけです。一見、渡り鳥やその他の動物と異なり、好きな場所に移動できず、不自由な身の上かと思いがちです。しかし彼等は一箇所にじっとしていますが、落ち着いて大地や大気を通じて地球の動きを日夜感じているような気がします。太陽の眩しい光や夜の暗闇を感じ、また夏の暑さに耐え、冬の冷え込みに身構え、四季の移り変わりを全身で味わっているのです。
 その植物達に多くの動物達が生存の糧を依存しています。また、植物達は、これらの動物達を養う為、進んで秋には実を着けます。この時期(初冬)には青空の下、細い枝先までもたわわに実を付けた柿の実を見かけますが、それらは餌となる昆虫が居なくなる冬の季節に、鳥達に甘い御馳走を提供しています。
 本文では、りんごの例について、りんごが食べられることを嫌がらないと述べられていますが、その通り、りんごには自身を守ろうとする自我の心は無いことが、これら植物の奉仕の活動の原点となっています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落178

178 For if we desire to be as our creator we must face all phases of life without being disturbed. The Creator faces his creation without discrimination. For should he like one and dislike another he would be dividing himself, and thus do no better than man. But all phases of creation are loved by its creator for its purpose is known. It is a human trait to discriminate and through this many hurts are received because the ego mind separates itself from the whole.
178 もし私達が創造主のようになりたいと望むなら、私達は心を乱されることなく生命のあらゆる側面を直視しなければなりません。創造主は自らの創造物を差別なく直視しています。何故ならもし創造主があるものを好み、他のものを嫌うならば、創造主は自らを切り裂くことになり、人間よりましなことができなくなるからです。しかし創造のあらゆる側面はその目的が知られているが故にその創造主によって愛されています。区別するのは人間の特徴であり、エゴの心が自身を全体から分離してしまう為、この過程を通じて多くの痛みを受けることになります。


【解説】
 本文で述べられていることは、全てをありのままに受け入れ、好き嫌いを無くすということです。この一見、当たり前に思われることが実は難しいのです。私達の日常の心の動きを観ていると、多くは好き嫌いで判断していることがわかります。つまり、自分の気に入るもの、気に入らないものを区分けして、自分(エゴ)が好むものを重用し、それに傾くのが人間の常です。これに対しては、まず、心に好き嫌いの判断をさせる前に、もっと公平に愛情をもって諸物に接することです。万物をいとおしく見ることが、心の好き嫌いを封じる唯一の手立てです。
 一方、本文ではこのような好き嫌いの原因となる「区別すること」が人間の本性だとも言っています。確かに人が幼児期から物事を覚える際、一つ一つの物の名前を覚えることから始まります。ここでの物の名前は他から区別する上で必要となる作業です。諸物の理解の為にはその特徴を知ることが重要で、そのためには分類作業が必要となります。昆虫や植物の世界で新しい種が発見されたと報じられるのも、こうした分類学が人間の世界においては確立されているからに他なりません。しかし、分類ばかり行っていては、肝心の個体の観察がおろそかになってしまいます。
 好き嫌いは、エゴの実像がよく現れる現象です。各自、これらの反応を観察した際に、その反応をありのままに直視し、それが何故、どのような理由や根拠で発生したのかを知ることができれば、少なくても同様な反応は以後、姿を消すことでしょう。エゴ自身がその誤りに気付いたからです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落177

177 This is where duality sometimes comes in. For you may love someone dearly and yet you do injury to them. This conflict is caused by memory cells of a lower nature, and those of a higher nature. If we knew something about our self we would combine these memories in relation to each other instead of the extremes with nothing between to support either of them. This lack of understanding is the cause of mysteries and misunderstandings. And when we hurt anyone we hurt ourself for we are all the same. We do this because our mind has not been trained to act as a good catalysis. This can only be done when the mind knows the reason for life.
177 ここが二重性が入り込む所以です。何故ならあなたは誰かを愛おしく愛しているかも知れませんが、それでもあなたはそれらを傷つけるかも知れません。この矛盾は低次な記憶細胞と高次な記憶細胞とによって引き起こされているのです。もし私達が私達自身についてなにがしかを知っていれば、私達はこれらの記憶を相互に補完することなく極端に走ることを止めて互いに関連づけてこれらの記憶を統合させることでしょう。この理解不足こそが神秘と誤解の原因なのです。また、私達が誰かを傷つける時は私達は自らをも傷つけることになります。何故なら私達はすべて同じ存在だからです。私達の心が良い触媒として行動するよう訓練を受けていないが故に私達はこのようなことを起こしているのです。その心の行動は心が生きて行くことの理由を知るようになる時にはじめて実現することになります。


【解説】
 アダムスキーは、かつて私的な会合で「人は誰でも殺人者の体験を持っているものだ」という趣旨の発言をしています。その意味は本文で述べられているように、人体の細胞が記憶として運んでいるものの中には低次なものも多いということでしょう。また現実世界では紛争地帯では今も互いに殺しあいを行っていることや私達の日常の近くでも殺人事件や傷害事件が起っていることに注意する必要があります。当事者になった場合には本人の全身の細胞がその体験を等しく記憶する筈です。また、映画やその他の娯楽についても、私達は疑似体験をさせられているというのが実体であり、社会の風潮を改善する為には、より高度な文化、芸術の普及を図る必要があります。
 一方、人は生きて行く上で、他の生き物を奪って、これをあやめ自らの身体の維持に利用しています。それは生物としての大きな自然の食物連鎖の一つとして考えれば、創造主の意図に従った姿であると言うことが出来ます。しかし、これらの循環の中では本来、最高位の創造物である人間としては自らの中にあるこれらの獣性を神性に調和させ、本来の役割を果たすことが求められています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落176

176 It seems cruel to us to see a big fish swallow another, but it is just as cruel to see a man eat a carrot. For it is a living thing made of molecules just as you or I, or the fish. And the memory carriers do have records of all phases of life, from what we might call the cruelest to the highest.
176 大きな魚が他の魚を飲み込むのを見ると残酷に思えますが、それは人間が人参をかじるのを見て残酷と思うのと同じです。何故ならそれはあなたや私、或いは魚と同じ分子群からなる生き物であるからです。そしてその記憶を運び手は私達が最も残酷と呼ぶものから最高位のものまでの生命のあらゆる側面の記録を持っているのです。


【解説】
 確かに蛇が蛙を飲み込む姿を見ることは、私達の心にとっては心地よいものではないかも知れません。一方、人間社会の中では、これらの残酷に見える部分は巧妙に隠されています。例えば、きらびやかな照明の下、雰囲気のある生演奏が流れる中で著名な三ツ星レストランで高級な肉料理を戴く場面等、私達にとって上等とされる生活の中ではこれら自然界の残酷な光景は表に出て来ません。しかし少し考えれば、牧場で肉牛として飼育され、成長した牛が、食肉市場に送られ、屠畜され肉が取り出されてレストランに供給されるシステムがあるからこそ、私達は肉料理を味わうことができる訳です。また、関連して言えば、靴や鞄等、身の回りで愛用されている革製品もこれらの過程で原材料が提供されます。
 このように私達が生命を維持し、生活して行く為に、他の多くの生物を犠牲にしている訳です。私達が生きて行く為に犠牲となったもの全てに対して、日頃から慰めと感謝の念を忘れる訳には行かないのです。また、目に美しい物、耳に優しい物、舌を喜ばせる物だけを追求することは、心(感覚)にとって理解できない都合の悪い事柄に目をそむける姿勢でしかなく、生命の実態を直視し、理解しようとする態度ではないことに注意が必要です。
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