生命の科学 第4課
164 DNA according to scientists is a master blue print which carries instructions of life. And anyone who has given thought to the creation of form life, whether of man or an insect, must admit that there is some kind of intelligence that directs the structure of the form. As there are no two identical forms, this suggests that there are minor changes in each case. And that the matter which is used in making the form must have a certain kind of intelligence in order to receive directions.
164 科学者達によればDNAは生命の指令を運ぶ設計原図であるとのことです。そして人間であれ昆虫であれ、生命体の創造に考えを寄せた者は誰でもその形ある者の構造を指揮するある種の知性が存在することを認めなければならないでしょう。また、全く同一な形が無い以上、各々の場合においてわずかな変化があることが分かります。そして形有るものを造る中で用いられた物質もまた、指示を受ける為にある種の知性を持っている必要があるのです。
【解説】
如何に優れた繊細な指示を出す者が居ても、その指示を理解し、指示通りに行動する者が居なければ、作品は生まれません。各細胞においてもDNA・RNAのいわば知性分子に応えるだけの知性が細胞内の各構成要素に備わっている必要がある訳で、要は全ての物質が生命活動を担う知性を有しているということです。
こうして考えると、私達は如何に恵まれた環境の中で暮らしているかが分かりますし、私達自身は何ら下積みの生活をすることなく、身体各部の細胞や自然界全体の無償の支援を受ける中で、幸せな生命活動の途を歩んでいることが分かります。
163 This is the true Cosmic Self. This discovery has been made with the help of our space brothers many years ago, but not until now do our scientists realize its value and potential. And they named it DNA and RNA. Yet the space brothers have been using this knowledge for thousands of years. And they have applied it in their daily life by schooling their minds to be obedient to impressions coming from these memory carriers.
163 これこそが真実の宇宙的自我というものです。その発見は何年も前に宇宙兄弟達の支援によって成されましたが、最近まで私達の科学者達はその価値と潜在能力について認識して来ませんでした。それで科学者達はそれをDNAやRNAと名付けました。しかし、宇宙兄弟達は何千年もの間、この知識を活用し続けています。そして彼等はこれら記憶の運び手からやって来る印象類に従うよう自らの心を訓練することによって自分達の日常生活にそれを応用して来たのです。
【解説】
本項では、主な記憶分離はDNAやRNAだと明かしています。これまで私達はこれら核酸成分をもっぱら遺伝物質であるとし、細胞分裂の際にそれぞれの遺伝形質を継承するものとして来ましたが、実際には、これらの遺伝物質こそ、記憶を運ぶ分子達であるという訳です。
即ち、これらの記憶分子達は、自らが属する細胞の果たすべき機能を統率する一方、その細胞を通過する想念波を記憶保存する大きな役割も持っているということです。
私達はこのように私達自身の60兆個もの細胞群に包まれて生きている訳で、これら優秀な分子群の助けを借りれば、本来はもっと有意義に暮らして行くべき存在であることが分かります。
162 We can say that these tiny memory molecules are actually conscious entities capable of maintaining the form and guiding the mind if the ego allows it to do so. They are the knowers of all that has ever been or is. This proves that the human mind once properly schooled can commune with all forms in nature. And mysteries regarding life would not longer prevail. And secrets and guess work would cease to be, for these tiny memory molecules have recorded all action.
162 私達はこれら小さな記憶分子達が実際、形有るものを保ち、もしエゴがそれを許すなら心を導くことができる意識的な実体であると言うことができます。彼等はかつて存在したあるいは現在存在する全てのものを知る者です。このことは人間の心は一旦適切に訓練されれば、自然にある全ての形有るものと親しく語り合うことが出来うることを意味しています。そうなれば、生命に関する神秘はもはやはびこることはないでしょう。また秘密や憶測の作業は終わりを遂げることでしょう。何故ならこれら小さな記憶分子群は全ての行動を記録しているからです。
【解説】
私達を形作っている物質の中に全ての記憶が収められていることは、これまで地球には無い概念です。また、各々の分子・原子が私達にその持つ情報を提供しようとしていることは重要です。つまりは、私達は自身の身体細胞からでも、また周囲にある様々なものから、絶えず新しい知識を得ることが出来るからです。
一度、このことを理解するや、例え自身は暗黒の牢獄に閉じ込められたとしても、何ら苦も無く、私達の想念活動は自由に宇宙空間を巡り行き、また精神的には何一つ不自由の無い暮らしが出来るというものです。
私達の周囲にはこうした宇宙の知性が満ちており、必要に応じてあらゆる情報を感知することが出来るのです。
161 We know something about psychometry that permits a person to hold a ring or a watch belonging to another and give the owner a reading. These people have schooled themselves to accept impressions that come, without any feeling of doubt. And these impressions come in vibrations from the molecules that have had the experience.
161 私達はある人物に他の者に属する指輪や腕時計を握らせ、その持ち主にリーディングを与える精神測定(サイコメトリー)について幾分か知っています。これらのことが出来る人々は如何なる疑問の感じを持たずにやって来る印象類を受け入れるよう自分自身を訓練して来ました。そしてこれらの印象はその体験を持った分子から振動としてやって来るのです。
【解説】
物質に想念が記録されることは重要です。とりわけ争いや悲しみが続く地球においては、それらに由来して人々が発した想念があらゆる物質に染みついているからです。このような低次な環境は地球に棲む私達地球人が造り上げて来た結果であり、私達一人一人が向上しようとする中にあっては、障壁とも言える存在であるのです。
しかし、このようないわば逆境の中にあっても、精進の硬い意志を持ち、自らの途を切り開く者には、自ずと創造主の支援も与えられるものと思われます。しかし、同時に私達は自分自身に取り入れる想念を絶えず見張っていて常に適切なもののみを受け入れるよう、注意しなければなりません。
また、一方、心を寄せて来た指導者の想念に少しでも近づきたいと思う中で、指導者の遺品を大切にする気持が怒るのも当然のことでしょう。仏陀が亡くなってから仏舎利塔が各地で建立されたことや、クリスチャンがイエスの十字架を握りしめるのも、そうした心情に由来するものです。
160 i.e. Scientists have recently discovered that the memory of life's experiences are recorded within each molecule within the cells of a form. And each form of man is made of trillions of cells. And each cell in turn is made of thousands of molecules which carry a memory pattern of past and present action and a pattern for future action. These molecules are grouped for service to the many parts of the body according to the function of the part but all are interrelated. They not only carry the memory of the progress that an individual form and mind has made, but also the progress of all matter from the lowest conceivable stage to the present. This could be called the foundation of form growth guided by the memory molecules known as consciousness. This gives us a clue how a consciously alerted person who has learned to submit his critical mind to the obedience of conscious impressions that are given steadily by the molecules, can receive much information.
160 即ち、科学者は生命における体験の記憶はその身体の細胞内に記録されることを最近発見しています。そして人体は何兆もの細胞からなっているのです。そして個々の細胞は過去と現在の行動や未来の行動に関する記憶パターンとを運ぶ何千もの分子から構成されています。これらの分子群は肉体の多くの部分の機能に応じて各部に奉仕するようグループ化されていますが、皆相互に関連しています。それらは個々の肉体や心が成した進歩の記憶だけでなく、認識できる最も低次な段階から今日にいたるまでの全ての物質の進歩をも運んでいます。これは一つの意識として知られる記憶分子達に導かれた形有るものの成長の土台と呼ばれるべきものです。これは意識的に警戒状態にある人がこれら分子達によって絶えず与えられている意識的印象に自身の批判的な心を解き放つことによって、如何に多くの情報を得られるかがカギとなっています。
【解説】
本項から、私達が発する一刻一刻の想念が身体の細胞を構成する分子・原子に記憶されることが分かります。また、それは同様に宇宙開びゃく以来の様々な想念波動がこれら分子・原子の中に貯えられているということでもあるのです。
これらの知識は他惑星社会の知識であり、地球上ではこれまで語られることはありませんでした。しかし、想念波動が物質に浸透することは、私達が日常生活において留意すべき事柄でもあるのです。例えば、無数にある想念波動の中で好んで低レベルのものを心に入れることは不必要であるばかりか、有害でもあるのです。また、逆に努めて宇宙的な想念を選択して取り入れるようにすれば、益々健やかで有意義な時を過ごせる筈です。
そしてこのように高次な想念・インスピレーションを受け入れる為には、本文にあるように心を批判的な姿勢にしてはならず、因なる波動に対して寛容で受容的な態度を保つことが必要だということです。
159 Yet even the human form has evolved because matter lends itself unto the Cosmic Will and keeps progressing. And the matter of which the human form is made has a certain influence upon the mind or ego. So the mind has progressed also to a small degree. Not because of its own will but because of the part that the body intelligence plays upon it.
159 しかもこの人体ですら、物質が自らを宇宙の意志に委ね、進歩を続けているが故に進歩して来ました。そして人体を構成する物質が心或いはエゴに幾分かの影響を与えています。その為、心もまた、わずかながら進歩してきました。心自身の意志の故でなく、肉体の知性が作用する部分の故にです。
【解説】
私達自身が良く知るように、私達は決して順調な歴史の歩みを経て今日に至っている訳ではありません。しかし、太古の人類の骨格等を現代人と比較して見ると明らかに、現代人の方が洗練された骨格に思えます。
おそらくはある程度、穏やかな年月を経過する中で、私達はより柔和な顔つきになって行くのではないかと思われます。私達各人の抱く想念がその者の外観をも変化させるものと考えています。
そういう意味では、私達が最終にどのような身体顔つきで死を迎えるかは、その人のそれまでの精進がそこに表現されるものと考えています。
158 We have the evidence that all matter that does lend itself, is in a constant state of existence. And is everlastingly being refined into a higher state of expression or service to all parts, fulfilling the Cosmic Purpose. We know this to be true for the earth made of matter has existed for billions of years and has gone through many changes. Yet human civilizations have come and gone. One continues under the will of a creator, while the other ends through the will of the mind. This does not mean that the matter of which man is made ends. Nor does it mean that the consciousness ends. But the ego mind has an end when it insists on acting independent of the Cosmic Intelligence. For the only things that continue on are Cosmic Consciousness and matter, through the process of constant action and newness.
158 私達には自らを貸し与えているすべての物質が常に変わらぬ生存状態にある証拠があります。そしてそれは宇宙的目的を成就する為、より高い表現状態やすべての部分に奉仕する中で、永続的に洗練されているのです。物質から出来た地球が何十億年も存在し、多くの変化を経て来たことにより、私達はこのことが真実であることを知っています。しかし、人類の文明はこの間、去来して来ました。ある文明は創造主の意志の下、続きましたが、他は心の意志を経た結果、終っています。このことは人間を作っている物質が終りになるということを意味するものではありません。また、その意識が終ることを意味するものでもないのです。エゴの心が宇宙的英知から独立して行動することを主張する時、終末を迎えるのです。何故なら、永続する唯一のものは永続的な活動と新鮮さの過程を通じた宇宙意識と物質であるからです。
【解説】
本文を読んで感じることは、1952年他惑星人社会がアダムスキー氏と公式に会見し、地球人に他惑星文明を知らしめた当時、世界は核爆弾開発競争の真っ只中でした。そして今日では”地球全体の気候変動”が大きな影響を及ぼす時代となっています。
これから先の地球の行く末は苛酷なものとなるのではないかと誰もが恐れていますが、それは文明全体の危機になるかも知れません。
これに対して今日ではもっぱら二酸化炭素排出の影響のみに焦点が当てられていますが、本当はそれ以外の様々な問題、例えば太陽系全体の変動や過去に放った放射性物質の影響等々が重なっているように思います。人々の放つ想念、怒りや恐怖その他、地上における争いも大きな原因となってる筈です。
そうした中、この惑星が果して存続できるかどうかは不明ですが、仮に亡びるとしても、個々の分子・原子には何ら影響は無く、宇宙の源泉に帰還し、再び新たな創造の役目を担うと本項は説いているように思います。
157 Do we not classify intelligence on a basis of an expression or manifestation? Isn't it true that we judge a man's intelligence by how well he expresses himself or how well he produces something or behaves? And if he does not come up to the standards of society he is called a moron. Doesn't this manifestation which appears to be more orderly in bringing forth results, baffle men representing intelligence? I would say that it does, and we will notice this more as we go on. It shows that there is an overall Cosmic Intelligence as well as Cosmic laws that governs all creation. And this intelligence does not need a form as it embodies itself in all forms for various purposes. And all manifestations through the gases and mineral kingdoms will themselves to this intelligence except man.
157 私達は知性を表現や創作を基礎に分類していないでしょうか。私達はその者が如何に上手に自らを表現するかとか、如何に上手に何かを造り上げるとか振舞うとかによって、その者の知性を査定しているということではないでしょうか。そしてもしその者が社会の標準に達していない場合、その者はまぬけと呼ばれます。そういう意味では、はるかに整然と結果をもたらしているように見えるこの創造作用は知性を代表する人間を当惑させてはいないでしょうか。私はそうだと思いますし、私達は先に進むにつれてそのことに気付くことになることでしょう。全ての創造物を支配する宇宙の法則とともに総体的な宇宙の知性が存在するのです。そしてこの知性は様々な目的の万物の中に自らを体現している為、ひとつの形を持つ必要はありません。そして気体や鉱物の王国の中のすべての創造物は、人間を除いてこの知性に自らを委ねているのです。
【解説】
私達が”宇宙の知性”と呼ぶものがどのような働きをしているのか、本項は私達自身に改めて考察するよう求めています。
即ち、私達が宇宙の知性(因)を観察する上で、何をどのように見るべきかが重要なのです。つまり、その対象が知性(intelligence)を有しているかどうかは、外見では計れないこともポイントの一つです。問題は対象が如何に繊細、かつ無駄なく動作を全うし、その行動に美しさがあう等、芸術性を見る時、私達はそれを知性が溢れるものとしている訳で、それと同じ視点で対象を観ることが求められている訳です。
昔から文化を担う様々な芸術家が尊ばれたように、私達は身の回りから拡がる宇宙の活動全てをこれと同じ視点で観察すべきということです。
156 In the first two stages we find that some kind of intelligence as we call it, was the director behind the scenes.
156 この最初の二つの段階の中、私達がある種の知性と呼ぶものがそれらの光景の背後の指導者であったことに気付きます。
【解説】
こうした宇宙の起源への探求活動の中で、私達は因なる指導者を発見すると著者は説いています。
即ち、気体物質をはじめとして、あらゆる物質の起源を探る中で、私達は万物の背後にある指揮者を発見するとしているのです。このことは大変重要で、私達が因を探求すればするほど、因には一定の意図があり、それに基づいて指示を出していることが分かるようになるというものです。
因を探求するにつれて、私達は創造主の意図を理解するようになるという訳です。
155 I trust that we now have some light or understanding of the first kingdoms, and how it may have been possible for creation to take place from what appeared to be nothingness, into form manifestation. Yet we may go a little further and ask, where did the gases come from in the beginning? And what, or who, set the law of attraction and repulsion in action where the various gases either combine with or repel one another .
155 私達は今や第一の王国について、また、どのようにして一見何も無いように見える所から形有るものに創造が起こり得るのかについて、いくらかの光明あるいは理解を得ているものと信じています。私達は更に進んで最初にガス成分は何処から来たのかと尋ねるかも知れません。そして何が、あるいは誰が様々な気体が互いに結合したり反発したりする活動に親和や反発の法則を設けたのかと。
【解説】
太古の人達は気中における分子・原子の存在は理解していなかったでありましょうしh、現代の化学的知識もなかったことから、気体を文字通り、”無”と考えていたのかも知れません。
しかし、今日の私達は気体成分を分子の質量別に分析する機器も有しており、各ガス化させた物質の存在密度を測定することが出来るようになっています。
このように現代では様々なガス状物質を把握できる訳ですが、それらガス状物質が何処から来たのかについては分かっておらず、ビックバン等の仮設が提唱されているに過ぎません。
おそらく、他惑星人社会では、より明確・具体的な知識が得られていると思われますが、私達にとってはそれらの知識を求めるよりも、先ずは自身の探求として宇宙の原初の姿を考えることが必要なのではないでしょうか。
154 The primal force of creation, the Cause, or purpose, is constant. While the manifestations or effects of the cause are transitory. All of this is governed by varing vibrations, speeds or frequencies, which in their change constantly produce new effects. And each is important to the other, for no part could perform as it does in the absence of the others.
154 創造の主なる力、因、あるいは目的は不変です。一方、形の現れや因の結果はつかの間のものです。それらすべては振動や速度、周波数の変化に支配されており、それらの変化にあたって、絶えず新しい結果を生み出しているのです。そしてそれぞれは、他にとって重要であり、いかなる部分も他の存在無しには自らの任務を果たすことができません。
【解説】
本国では宇宙空間における絶え間ない活動の状況を私達に説いています。
その根本的な”因”(Cause)は創造主の意図であり、不変である一方、物質世界にあっては、各創造物の活発な運動の世界になっています。言い換えれば山川草木、空気の流れ共々絶えず活動の中にあって、しかも互いに影響を及ぼしあっており、変化の途にあるのです。
その為に、これまでの哲人はこれを”無常”と読んでいた訳ですが、本文から分かるように、それは個人の思い通りにならない世の中といったことではなく、もっと宇宙的な活動の世界であることを意味していると言えるでしょう。
153 All gases contain the potential of repeating the cycle again and again. Everything in nature seems to be doing this. Which means that the gases in their original state seem to be constant, while the forms come and go. All of this takes place in a continuous state of action in varing degrees which we could call speeds or frequencies.
153 すべてのガス成分はその循環を何度も何度も繰り返せる能力を有しています。自然におけるあらゆるものがこうしているように見えます。つまり、形が行き来する一方でガス成分の元々の状態は変わらないように見えることを意味します。これら全ては私達が速度や周波数と呼ぶような様々な度合いの中、連続した活動状態として起っているのです。
【解説】
私達は目に見えない気体の世界(即ち、”無”)から、形あるもの(即ち”有”)が生まれ、またそれら形あるものも、やがては”無”に帰還するという一連のサイクルの中に生きているという訳です。
このような概念は仏教の輪廻転生が伝わるアジアにおいては容易に受け入れられる訳ですが、欧米社会においては受け入れがたい場合もあるかも知れません。しかし、本講座においては、生命や物質の連続性について、このような科学的なアプローチをしているのです。
アダムスキー氏の伝える他惑星社会の哲学は、物質の本質を分子・原子の微小世界にまで洞察した科学的見識に基づいているのです。
152 This alone is proof that space is made of the elements which produce the many forms known to man that depend only upon the combination of the elements. As stated before, it can be said that the birthplace of forms is in space. And the miraculous part is that the law known as disintegration can also be called the law of birth. For when disintegration takes place, regardless of the form, the elements of which it was made return to the original state.
152 このことだけでも空間が人間に知られている多くの形有るものを作る元素から成り立っており、それら形有るものはその元素の組み合わせのみに依存しているということの証しとなります。以前に述べたように、形有るものの誕生の地は空間にあると言えるでしょう。そして分解として知られる法則はまた、誕生の法則として呼ばれるべきであることは奇跡的なところです。何故なら、形有るものに関わらず、分解が生じる時、それを作っていた元素が元の状態に回帰するからです。
【解説】
全ての存在が空間を源泉とする訳で、私達も遂には死を迎えた後は肉体は空間に帰還するということになります。また、こうしたいわば分解の過程の一方で、それらの原子・分子が再び、形あるものとして再生される訳ですから、空間に戻ることは、再生の途を歩む一過程に過ぎません。
固体や液体が燃えて気体に移行する炎は、こうした物質の解放を私達に見せている訳ですが、その後は宇宙空間にある他の様々な原子・分子と混和して、新たな創造物の形成に進む訳で、これらの過程は切れ目がある訳ではないのです。
151 We know that wherever there is activity from any source, energy is the result. We classify this energy as friction, static electricity, or kinetic. And it can be seen when clouds are forming and moving at a good rate of speed and take on what we call static electricity. And when they have a full charge they discharge this force in the form of lightning. If there are two or more clouds discharging towards each other and cross lines of force like two electric wires, at the point of crossing they produce a flash and an explosion. And at this point a lightning bolt may be created. This bolt contains most of the minerals known on earth. Prior to the discharging of the clouds there was apparently nothing but empty space between them, yet there must have been something there at the point of crossing to create a lightning bolt. The necessary elements were there and only needed the proper conditions to solidify them into the form we call a lightning bolt.
151 私達は如何なる源泉からにせよ、活動がある所には、エネルギーが結果として生まれます。私達はこのエネルギーを摩擦や静電気、あるいは運動エネルギーに分類します。そして雲が形成され高速度で移動していわゆる静電気を取り込んでいる時、それを目で見ることができます。そして満杯まで充電されると、それらは電光の形でこの力を放出するのです。もし二つ以上の雲が互いに放電しあい、2本の電線のように力線を交叉させている場合、交叉する点において、それらは電光と爆発を生じさせます。そしてこの時点で稲妻が造り出されるでしょう。この稲妻は地球上で知られているほとんどの鉱物を含んでいます。雲からの放電の以前にはそれら(雲)の間には見掛け上からっぽの空間があるだけでしたが、それでも交叉する時点で稲妻を造り出す何かがあった筈です。必要な要素はそこにあり、稲妻と呼ぶ形態にそれらを固化する為の適当な条件だけが必要だったのです。
【解説】
ここで著者は、従来の私達の言い方とは異なるような、運動とエネルギーの説明をしていることに注意したいと思います。
つまり、これまで私達は、潜在的なエネルギーがあるから、それに応じた運動が生じると教えられて来ました。しかし、ここでは、運動がエネルギーを生み出すとしているのです。
本項では積乱雲の中の猛烈な上昇気流が雨滴粒子間の静電気を生み、遂には稲妻のような高温プラズマの状態をもたらし、そのプラズマの中では、様々な分子・原子が生成されるような創造作用が生じていると示唆しているのです。この稲妻による気中放電については、その中で無機成分から有機物が形成されることは、地球の科学者も確認しているところであり、夏の夜空の電光は私達の身近にある創造作用の現れでもあるのです。
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