生命の科学 第4課

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落180

180 Can a man become immune to pain? Yes, we hear of those who can walk on hot coals without pain. But they have learned how to discipline their mind, and the mind had to be willing in order to be disciplined. This shows that whatever unpleasant conditions the mind faces, it is of its own creation through misapplication of the law. So it behooves the mind to become a willing student of cosmic principle if it is going to enjoy the blessings that life offers. This is where the memories from the past can serve man in recalling values he has gained through experiences he has had.
180 人間は痛みに動じなくなることが出来るでしょうか? もちろんです。私達は痛みを感じることなく、焼けた炭の上を歩ける人々について聞いています。しかし、彼等は彼等の心を如何に訓練するかを学んで来ており、心は訓練されることを喜んで応じなければなりません。このことは、例えどのような不愉快な状況に心が直面しようとも、それは法則の誤用によりそれ自身が造り上げたことを意味しています。ですからもし心が生命が提供する祝福を享受しようとするなら、心は宇宙の法則について喜んで学ぶ学生にならなければなりません。ここがこれまで体験を通じて得た貴重なものを人間に思い出させる過去の記憶が役立つところなのです。


【解説】
 著者は私達に痛みや苦しみは心が造り出すものであることを説いています。即ち、リンゴがかじられた時、リンゴに痛みは感じられないように、私達も苦痛から解き放たれることが出来るという訳です。
 古来、仏陀が生きていた時代、インドでいわゆる苦行に耐える修行が行われました。もちろん、これら「苦」に対する心の有りようをコントロールすることは大切なのですが、本講座ではこうした表面上の課題だけでなく、更に深い側面まで含んで学んでいることは特筆すべきでしょう。このように自らの苦痛をコントロールすることは私達が目指す長い道程において通過点の一つに過ぎないことも重要です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落179

179 The apple is made of matter and supported by conscious life the same as we are yet it does not scream when we bit into it. Why? Because it does not have the kind of mind that man has, endowed with a free will which is in constant opposition to Cosmic law.
179 りんごは私達と同じ物質から成り立っており、意識ある生命によって支えられていますが、私達が噛み付いても悲鳴を上げることはありません。何故でしょうか? それは人間が持つような、宇宙の法則に常に反対している自由意志を授けられているような心を持っていないからです。



【解説】
 著者は第4課の終りに当たり、リンゴを例えに出して説いているのが象徴的です。創世記に出て来る知恵の木の実をはじめとして聖書にはリンゴの話が多く出現しています。かじりかけのリンゴを会社のロゴとしてApple社の意図までは存じませんが、人間にとってリンゴは象徴的なものであることは間違いありません。
 そのリンゴについて私達が食べる際にリンゴはどのような感覚を抱いているのか、著者は私達に探ることの必要性を説いています。私達動物だけが、痛みを訴え、大騒ぎをする訳ですが、リンゴにはそのような感情を起こす部位はなく、生存すべてを宇宙の法則に委ねている為、苦痛は感じないということでしょう。このことは、卑近な例を揚げれば、肉体の痛みは十分にコントロールできることにも繋がるものなのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落178

178 For if we desire to be as our creator we must face all phases of life without being disturbed. The Creator faces his creation without discrimination. For should he like one and dislike another he would be dividing himself, and thus do no better than man. But all phases of creation are loved by its creator for its purpose is known. It is a human trait to discriminate and through this many hurts are received because the ego mind separates itself from the whole.
178 もし私達が創造主のようになりたいと望むなら、私達は心を乱されることなく生命のあらゆる側面を直視しなければなりません。創造主は自らの創造物を差別なく直視しています。何故ならもし創造主があるものを好み、他のものを嫌うならば、創造主は自らを切り裂くことになり、人間よりましなことができなくなるからです。しかし創造のあらゆる側面はその目的が知られているが故にその創造主によって愛されています。区別するのは人間の特徴であり、エゴの心が自身を全体から分離してしまう為、この過程を通じて多くの痛みを受けることになります。



【解説】
 先ずは重要なポイントは、私達は自ら裁く側に身を置くべきでないということです。全ては自分と同じルーツであり、同胞であることを前提とすれば、己の気に入らない事柄であっても、許せるものですし、寛容になれるものと思われます。
 一方、一見、毛嫌いするようなものであっても、見方を変えればその意義も見えて来る筈で、私達が最も慎むべきは、一瞥してその優劣を判断する(裁く)ことなのです。このように目の前に現れるものを次々に即断して行く姿勢こと、最も戒めるべきで、私達はそれらの存在についてよくよく観察し、その意味を学ぶことが重要です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落177

177 This is where duality sometimes comes in. For you may love someone dearly and yet you do injury to them. This conflict is caused by memory cells of a lower nature, and those of a higher nature. If we knew something about our self we would combine these memories in relation to each other instead of the extremes with nothing between to support either of them. This lack of understanding is the cause of mysteries and misunderstandings. And when we hurt anyone we hurt ourself for we are all the same. We do this because our mind has not been trained to act as a good catalysis. This can only be done when the mind knows the reason for life.
177 ここが二重性が入り込む所以です。何故ならあなたは誰かを愛おしく愛しているかも知れませんが、それでもあなたはそれらを傷つけるかも知れません。この矛盾は低次な記憶細胞と高次な記憶細胞とによって引き起こされているのです。もし私達が私達自身についてなにがしかを知っていれば、私達はこれらの記憶を相互に補完することなく極端に走ることを止めて互いに関連づけてこれらの記憶を統合させることでしょう。この理解不足こそが神秘と誤解の原因なのです。また、私達が誰かを傷つける時は私達は自らをも傷つけることになります。何故なら私達はすべて同じ存在だからです。私達の心が良い触媒として行動するよう訓練を受けていないが故に私達はこのようなことを起こしているのです。その心の行動は心が生きて行くことの理由を知るようになる時にはじめて実現することになります。



【解説】
 私達の中には、過去生に遡る様々な記憶が存在しています。時として現れる人間の二重性は、こうした要素に由来するのだと説かれています。
 イエスや仏陀も修行中に悪魔が出現したとされていますが、それらも人間が進化を遂げる前に解決しなければならない関門でもあるのです。
 もちろん、これらの要素は難敵ですが、それはあくまで未熟な己でもある訳で、私達は恐れることなくそれらを戒め、少しずつ本来の姿に戻して行くことが求められているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落176

176 It seems cruel to us to see a big fish swallow another, but it is just as cruel to see a man eat a carrot. For it is a living thing made of molecules just as you or I, or the fish. And the memory carriers do have records of all phases of life, from what we might call the cruelest to the highest.
176 大きな魚が他の魚を飲み込むのを見ると残酷に思えますが、それは人間が人参をかじるのを見て残酷と思うのと同じです。何故ならそれはあなたや私、或いは魚と同じ分子群からなる生き物であるからです。そしてその記憶を運び手は私達が最も残酷と呼ぶものから最高位のものまでの生命のあらゆる側面の記録を持っているのです。



【解説】
 私達を含めあらゆる生きものは、その存続の為にそれぞれに適した食物を必要とします。その摂取の状況は肉食獣が他の動物を襲って食し、また草食の動物が木の芽や花を盛んに食べる訳ですが、そこに残酷性を見るべきではないのです。
 これら一連の行為は自然のサイクルの一環であり、本来は自らの基礎として行っている行動であり、食物を通じての物質分子や記憶の連鎖・伝播でもあるのです。
 私達には一見、残酷なようn見える光景ですが、このような一連のサイクルの中に私達創造物は生きている、生かされているということでしょう。著者は今後、私達の感受性が高まる中で、こうした光景を見ることになるが、それを正しく受入れ、包括的に宇宙を理解せよと説いているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落175

175 If we are to know what we feel that we should - who we are - and what we have been, then we must use the same method that they have used. There is one thing that we must remember, we cannot judge and divide and discriminate, or resent, according to likes and dislikes and have this knowledge. For once you get impressions coming from the memory buds there will be all kinds. And some you will have a tendency to dislike or even be frightened by them. For remember here on earth there are very low stages of life's manifestation that the ego might not like. But without these manifestations life would not be complete, for all phases are necessary. But once they are understood the judgement against them ceases. Like a drama on the stage where cruelty is resented, yet without it the phases of life would not be truly expressed.
175 もし私達が知るべきだと感じている私達が誰で、また何であったかを知る為には彼等が用いて来たのと同じ方法を用いなければなりません。ここで覚えておかなければならないことは、私達はこの知識を持った上で、好き嫌いによって裁いたり、分割したり、差別したり、腹をたててはならないということです。何故なら、ひとたび記憶の芽からやって来る印象類を捕捉するや、あらゆる種類のものがやって来ます。そしてあるものについては、あなたは嫌う傾向になるでしょうし、恐怖すら覚えることでしょう。何故なら、地球ではエゴが好まないようなとても低い段階の生命の現れがあるからです。しかし、これらの現れが無くては生命は完全にはなりません。全ての側面が必要なのです。しかし、一度それらが理解されれば、それらに対する裁きの気持は消えてしまいます。残忍さに憤りが湧く舞台の上の劇のように、それがなければ生命の側面が真に現されているとは言えないのです。


【解説】
 このようにあらゆる創造物をいわば受容して、その内奥から与えられる知識・情報に触れる中で私達は進歩して行く訳ですが、著者は一つだけ私達に注意を与えています。
 即ち、得られる知見や光景の中には、私達の心が恐れを抱くようなものもあるが、それらを全て含めて先ずは受け止めよということです。
 そこに善悪の判断や好き嫌いの別を設けてはならず、全てが同じ構成員であることを先ず認める必要があるのです。”裁き”こそ、イエスが戒めていたことも、このことに関連してのことと思われます。
 先ずはあらゆるものを受入れ、自らの意識で包み込んで、そのものが何をささやいているのか、耳を傾け、やって来る印象を逃さないことです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落174

174 There is no specific pattern that can be given by which man must work, as there are no two people alike. So no set formula is given in this course as in others. Just become awakened or aware of the conscious intelligence that is operating within your being. And eventually this will become habitual to the mind's way of thinking. And the mind and the intelligence will become a unit instead of two separate parts as they are today. This is the way the space people have developed and they now can commune with any form without words.
174 人がそれに基づいて取組まなければならないような特定の行動形式というものは授けられるものではありません。二人として同じ人間はいないからです。それ故、この講座においても他と同様、定められた形式は与えられません。只、貴方の中で作用している意識的知性について目覚め、気付くようになることです。そうすれば、遂にはこれが心が考える際の習慣になることでしょう。そして心と知性は今日そうであるような二つの分離した部分から一つの一体物になることでしょう。これが宇宙人達が発達させてきた方法であり、彼等は今やいかなる形有るものとも言葉によらず交流できるようになっているのです。



【解説】
 この各自の意識を用いて対象を理解する作業は、いわば全く個人的なもので他人が代わってしてあげることは出来ません。また各人のバックグラウンドも異なる訳ですから、皆一様にこうすれば良いというような指導も難しいものと思われます。
 各自の個性が異なるように、各自は自ら工夫してこの意識によるアプローチを進めなければならないのです。その基本は自らの過去、即ちこれまで自分の心や他者から主張されて来たそれまでの教義等を一度、解き放って自身の身体細胞の刻々の働きを自らの意識に感じ取らせるよう、包み込むような心境になることです。これだけを心掛けることによって、次第に本来の生命力に触れ合うことが出来るようになることでしょう。そして遂には言語によらず、あらゆる存在と意思疎通が出来るようになると説かれているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落173

173 The method that the space people use in working with this great intelligence is, to observe all forms with their consciousness instead of the mind. In plain they become conscious of the form as though they were the form, which they really are for nothing is separated from the whole. And in this way man as a mind blends with the whole.
173 この偉大な知性とともに働く上で宇宙人達が用いている方法は、心に代わって意識で全ての形有るものを観察するということです。平易に言えば、彼等はあたかも彼等がそのものになったかのようにその形あるものを意識するようにするということであり、実際、彼等はそのもの自身になります。何故なら何物も全体から分離することがないからです。またこのようにして心としての人間は全体と混和するのです。


【解説】
 本項は、実は著者が私達に相手を理解しようとする際の私達のとるべき姿勢を示しているように思われます。つまり、私達が相手を理解したいとする時、私達は相手の話や表情を見て判断しがちですが、他惑星人は自らの意識を用いて相手を理解しようとすると言うのです。
 言い替えれば、自らの意識を相手に融合させるという訳です。即ち、表面上の要素から判断するのではなく、相手と融合して理解するよう心掛けることかと思われます。相手の身体細胞の内部に蓄えられた想念波動を理解するということでしょう。
 もちろん、対象はご自身でも自然界のあらゆる対象であっても良い訳ですが、私達にとって更に有益なのは、これまで地球を訪れた様々な導師について学ぶことではないかと思う訳です。彫刻家が仏像を彫る際も、木材の木の中に仏のイメージを描く中で似たような作業が行われているように思います。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落172

172 You can see that the mind is seldom aware of the conscious intelligent operation within the form. For when we sleep the consciousness operates the form while the mind knows nothing. Thus proving that there is a form of intelligence which never rests. And the mind must unite with this intelligence in order to be the knower. Once this is done man will eliminate all the unpleasant ways of life he now endures. And he will know what goes on in every form known, and its purpose. And divisions will no longer cause mysteries.
172 あなたには心は身体の中の意識的知性活動についてまれにしか気付かないことが分かるでしょう。何故なら、私達が寝ている時も意識は心が何も知らない間にその身体を運営しているからです。このことは決して休むことのないある知性体が存在していることを示しています。そして心が知る者となる為にはこの知性と結びつかなければなりません。ひとたび、これが為されると、人は現在耐えているあらゆる不愉快な人生を取り去ることでしょう。そして全ての形有るものの中で起っていることやその目的を知るでしょう。そうなればもはや分裂が神秘をもたらすようなことはなくなります。


【解説】
 私達が自らの身体内部の諸活動を知り、その休みない働き手から知識を学び始める時、私達は本来の進化の途を歩むことが出来ます。
 この認識が最も重要であり、私達自身がそのことに目覚めれば、以降は私達が知る世の中はこれまでとは異なり、全ては生命や駆動に満ちたものであることが分かります。
 あらゆる対象物が生き生きと映え、私達がその中の一員として生活している喜びに満たされることでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落171

171 We all must admit that as mentalists we know little about what is going on in our bodies. But we do know that a certain kind of knowledge is operating through the body that knows what to do when the mind does not. So the mind has been accepting this on blind faith as an established fact. Yet it is the duty and privilege of the mind to learn all that takes place within the form if it is ever to have a peaceful existence. And thus fulfill the purpose for which it was created and eliminate the conditions brought on by confusion and fear caused by uncertainties. Then the mind would not repeat mistakes as it does today.
171 私達は皆、心至上主義者の私達は自分の身体で何が起っているのかほとんど知らないでいることを認めなければなりません。しかし、私達は心が知らなくても身体を通して何を為すべきかを知っているある種の知識が作用していることは分っているのです。ですから、心はこのことを確立された事実として盲目的信仰の上に受け入れて来たのです。しかし、心が平安な存在であり続けたいのであれば、形有るものの中で起っているすべてを心が学ぶことが心の義務でもあり、また特権でもあるのです。そしてこのようにすることが、その形有るものが創造された目的を成就させ、不安状態による混乱や恐怖によってもたらされた状態を取り除くことになるのです。そうなれば、心は今日のように誤りを繰り返すことはなくなるでしょう。


【解説】
 実に私達の身体細胞の動きには無駄がありません。そればかりか、自然界の諸々の営みでは過ちというものがないように思われます。秋から冬に向かう時、木々はその葉を落とし、動物達に冬越しの寝具を提供する一方、動物達が好んで食べた木の実は彼等の糞とともに排泄され、肥料とともに新天地でやがて芽を出すことになる訳です。
 このような仕組みを誰が考え、誰がその教えを励行しているのか、自然観察をする中で、興味は尽きることはありません。
 おそらく動植物はこれら大自然の生態系の活動リンクを迷うことなく実行し、所定の役割を果たしていることでしょう。それらの一端を学ぶこと、こうした中で私達人間が果たす役割について学ぶことの重要性を著者は説いているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落170

170 This is the reason that the Will of man must will itself to the Will of this process if it is to know what it has been and its reason for being. We bring this to you in relation to our present science which is only on the brink of this knowledge. And as stated before, the space people have known and used it for thousands of years. And if man is ever to know his true self, this knowledge is very essential. For within it lies the absolute certainty of life.
170 これが人間が過去どうであったか、またその存在の理由を知りたいとするならば、人間の意志は自らをこの過程の意志に従わせようとしなければなりません。私達はこのことをこの知識のふちにいるだけの私達の現在の科学に関連してあなた方に授けているのです。そして以前述べたように、宇宙人達はこのことを何千年も以前から知っており、活用しています。そしてもし、人間が自分の真の自己を知るというのであれば、この知識はとても必須なものです。何故ならその中に生命の絶対的な確実性があるからです。



【解説】
 このように私達の自我(エゴ)とは関係なく、本来の生命活動を続けている各細胞内の遺伝物質を中心とした一連の活動は、私達の生命そのものを支えている訳ですが、私達の自我はこれらの事実について何らの関心がありません。唯一、関心を高めるのは、自身が病に罹り生命の終末が明らかになってからです。
 しかし、本項で著者が記しているのは、私達は積極的にこれらの各細胞内部で行われている知的活動についてもっと心を開き、関心を持って自ら教えを請うことであると指摘しています。私達が進化する為には何よりもその学習径路を辿る必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落169

169 Now let me describe what I have seen on instruments and diagrams that the space people study on this subject. Their method is simplified and easier to understand than the way our scientists are presenting their findings. As an illustration let us use two parallel lines, one white, the other black. One is masculine and the other feminine and at certain intervals they cross each other in the form of a figure 8. And they are constantly active. Within the figure 8 they produce from seven to nine different combinations depending upon the purpose. After reaching nine such loops the messenger is born with a specific message. And it carries the blue print of what the next step is going to be but it does not separate itself from the past. This is where the memory is carried on. And memory is the only part of man or any form that becomes eternal. For as we know, man is not a man without a memory. And you can see that by this process the memory of the past is steadily connected with the experiences of the present. And all of this takes place independent of the world of man.
169 ここで宇宙人がこのテーマについて学ぶ際の装置や図表について私が見たものを説明したいと思います。彼等の方法は私達の科学者達がその発見を発表するやり方より、単純化され平易です。実例として2本の平行線を用います。一方は白、他方は黒とします。一つは男性、もう一つは女性であり、ある時間間隔でそれらは8の字の形に交わります。またそれらは絶えず活動的です。その8の字の形でいる間に、それらは目的に応じて7~9の異なる結合を作り出します。そのような9種の輪が出来た後、ある特定の伝言を携えたメッセンジャーが誕生します。そしてそれは次の段階は何が為されるかの青写真を携えていますが、それは過去から分離したものとはなっていません。ここが記憶が受け継がれる場所であるからです。そして記憶こそが人間であれ、いかなる形有るものが永続する唯一の部分です。何故なら私達は人間は記憶無くして人間ではないことを知っています。これで皆さんは、この過程により過去に対する記憶は現在の体験と常に繋がっていることが分かるでしょう。そしてこの全ては人間の世界とは独立して起っているのです。


【解説】
 実際問題、遺伝物質DNAからどのようにして細胞内の各要素に指令を伝える伝令(メッセンジャーRNA)を造り上げるのか、実に本講座が執筆された当時、既に著者アダムスキー氏は、他惑星人社会から得た知識として分子レベルの極小世界で活発に行われている生命活動の様子を描いています。
 おそらく他惑星人社会では、このような分子の動きをこのように目に見える描写で表現しているということでしょう。
 また、このような分子・原子群の実際の活動について未だ地球社会では実用化に至っておりませんが、本項で示す所は、将来的にも私達地球人はもっと自らの細胞内で起こっている活発な生命活動について自らの事柄として学ぶべきであると示唆しているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落168

168 I use this portion of scientific discovery in relation to memory and heredity to show that this type of intelligence operates independent of the mind. But the mind must learn about it in order to cooperate. And in this way the mind will know what has transpired in the past and what is taking place in the present.
168 私は記憶と承継に関係するこの部分の科学的発見をこの種の知性が心とは独立して作用していることを示す為に用いました。しかし、心は協力する為にはそのことを学ばなければなりません。そしてこのようにして、心は過去に何が起ったのか、現在何が起っているのかを知ることでしょう。


【解説】
 私達の身体細胞の中にあるDNAやRNAと呼ばれる遺伝物質が実は記憶や知識の継承とも関係しているのだと著者は説いています。実際のところ、現代の地球人の知識レベルはA,C,G,Tの4種の塩基がDNAを構成するという大変シンプルな要素からなる配列でしかないという程度しかありませんが、本当は更に複雑な情報・記憶を記録しているものと考えます。
 しかし、本来は私達自身、自らの細胞に問い掛け、その持つ知恵を学ぼうとする姿勢が大切な気がしています。”汝自身を知れ”という命題は、私達の細胞自身から学ぶべき事柄が大きいことを表現しているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落167

167 Cells in a form are grouped for specific purposes. i.e. The cells used to make a heart could not be used to make a brain, etc. But each group is in harmony with the others to produce a manifestation of a perfect form for a specific purpose.
167 体内の細胞達は特定の目的毎にグループ化されています。即ち、心臓を造り上げる細胞達は脳やその他を造るのに用いられることはありません。しかし、各々のグループは特定の目的の為、完全なる肉体を現出させる為に、他と調和しています。



【解説】
 DNAにより各人が特定されるように、身体各部どこの細胞をとっても、その遺伝物質DNAは同一である一方、身体各細胞はその臓器により異なり、本文にあるように心臓は心臓特有の細胞からなる訳で、DNAの塩基配列だけで細胞の形成が決まる訳ではなさそうです。
 心臓の細胞は分裂も増殖もせず、生まれてから同じ細胞が一生働き続けるとされており、特殊な細胞とされていますが、執筆当時、著者がこの特殊は細胞のことに言及していることは驚異と言えるでしょう。アダムスキー氏は実に様々な事柄に精通していたことに驚くばかりです。
 私達の身体はこのように多様な細胞がそれぞれの役割を果たす中で維持されているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落166

166 Protons in a form are very important for the creation of a messenger. The germ called E in science, or COLI flourishes in the intestinal tract of any form, and is referred to as ribson. As every form must feed on something, the food must be converted into protons and other needs. The whole procedure is chemical, and apparently according to science, the ribson acts as a universal translator.
166 メッセンジャーを造り出すのにその生物体の中の陽子が大変重要になります。科学でE或いはCOLIと呼ばれる細菌(訳者注:"Escherichia coli" 、略称"E.coli"と呼ばれている"大腸菌"のこと)はどのような生物体でも腸管に繁殖し、リボゾームに関連し言及されています。あらゆる生物体は何らかのものを食する必要があり、食物は陽子やその他の必要物に転換されなければなりません。すべての手順は化学的であり、科学によればそのリボゾームは普遍的な翻訳者として活動しているとされています。(訳者注:原文の"Protons(陽子)"は"Proteins(蛋白質)"の誤記の可能性もありますが、そのままの訳としています。なお、原文の"ribson"は"ribosome(リボゾーム)"の綴り誤記と解釈しています)



【解説】
 リボゾームはメッセンジャーRNAの遺伝情報を読み取ってタンパク質を形成する反応を起こすとされています。また本文にあるように大腸菌ではそのような形質の物質が体内に詰まっているとでも表現した方が良いのかも知れません、
 このような旺盛な増殖能力を持つ大腸菌は現代科学においても様々な有用物質を生産することすら行われているようです。
 大腸菌が本来、私達動物の腸内で盛んに増殖し、腸内の残渣物を分解して呉れていることは、注目すべきでしょう。最近ではこれら腸内細菌の働きこそ、私達が健康を維持する上で大変重要な役割を担っているということが分かって来ました。自らの身体細胞のみならず、そこに共生する多くの微生物のお蔭で私達が生きているという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落165

165 In the study of life, on other planets, half of the DNA would be considered the feminine part, and the other half the masculine. And there is constant relationship going on between the two parts which produces the messenger called RNA. And this carries the information of heredity or specific instructions, depending upon the type of a form. And as you can now see, there is a trinity involved. Two phases of DNA and one of RNA. You can also see that the two parts of DNA manufacture the RNA with a specific message.
165 他の惑星における生命の学習では、DNAの半分は女性部分、残りの半分は男性部分と考えられていることでしょう。そして、それら二つの間にはRNAと呼ばれるメッセンジャーを造り出す不断の関係があります。また、これ(メッセンジャー)は生命体のタイプによって異なる遺伝の情報や個別の指令を運びます。そうなると、既にお分かりのように、三位一体がそこに関連されています。DNAの二つの側面と一つのRNAです。そしてあなたは、二つのDNAの部分が特定のメッセージを携えたRNAを造り出していることも見ることができます。



【解説】
 本項が執筆された時代から、これら遺伝物質に関する地球の研究は急速に進み、わずかな量しか存在しない場合でも、それらを増幅させて検出することが出来る等、技術的進歩は目ざましいものがあります。昨今の新型コロナウィルスのPCR検査等、私達の身近なものになっています。
 しかしながら、これらDNAやRNAに対して、私達は単なる物質としか捉えていないように思います。本来、私達自身の身体を造り上げる英知にも拘わらず、私達はそれらに対し敬意の念を持ってはいないのではないでしょうか。その側面については、持っている知識は浅いものであったとしても、古代の人々の方が優れていたように思われます。
 現在、地球では”遺伝子組み換え”操作等、人間によるいわば神の摂理の改変が画策されることさえなされるようになり、私達地球人はそれらの知識を悪用する方向に進んでいることを危惧するものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落164

164 DNA according to scientists is a master blue print which carries instructions of life. And anyone who has given thought to the creation of form life, whether of man or an insect, must admit that there is some kind of intelligence that directs the structure of the form. As there are no two identical forms, this suggests that there are minor changes in each case. And that the matter which is used in making the form must have a certain kind of intelligence in order to receive directions.
164 科学者達によればDNAは生命の指令を運ぶ設計原図であるとのことです。そして人間であれ昆虫であれ、生命体の創造に考えを寄せた者は誰でもその形ある者の構造を指揮するある種の知性が存在することを認めなければならないでしょう。また、全く同一な形が無い以上、各々の場合においてわずかな変化があることが分かります。そして形有るものを造る中で用いられた物質もまた、指示を受ける為にある種の知性を持っている必要があるのです。



【解説】
 如何に優れた繊細な指示を出す者が居ても、その指示を理解し、指示通りに行動する者が居なければ、作品は生まれません。各細胞においてもDNA・RNAのいわば知性分子に応えるだけの知性が細胞内の各構成要素に備わっている必要がある訳で、要は全ての物質が生命活動を担う知性を有しているということです。
 こうして考えると、私達は如何に恵まれた環境の中で暮らしているかが分かりますし、私達自身は何ら下積みの生活をすることなく、身体各部の細胞や自然界全体の無償の支援を受ける中で、幸せな生命活動の途を歩んでいることが分かります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落163

163 This is the true Cosmic Self. This discovery has been made with the help of our space brothers many years ago, but not until now do our scientists realize its value and potential. And they named it DNA and RNA. Yet the space brothers have been using this knowledge for thousands of years. And they have applied it in their daily life by schooling their minds to be obedient to impressions coming from these memory carriers.
163 これこそが真実の宇宙的自我というものです。その発見は何年も前に宇宙兄弟達の支援によって成されましたが、最近まで私達の科学者達はその価値と潜在能力について認識して来ませんでした。それで科学者達はそれをDNAやRNAと名付けました。しかし、宇宙兄弟達は何千年もの間、この知識を活用し続けています。そして彼等はこれら記憶の運び手からやって来る印象類に従うよう自らの心を訓練することによって自分達の日常生活にそれを応用して来たのです。




【解説】
 本項では、主な記憶分離はDNAやRNAだと明かしています。これまで私達はこれら核酸成分をもっぱら遺伝物質であるとし、細胞分裂の際にそれぞれの遺伝形質を継承するものとして来ましたが、実際には、これらの遺伝物質こそ、記憶を運ぶ分子達であるという訳です。
 即ち、これらの記憶分子達は、自らが属する細胞の果たすべき機能を統率する一方、その細胞を通過する想念波を記憶保存する大きな役割も持っているということです。
 私達はこのように私達自身の60兆個もの細胞群に包まれて生きている訳で、これら優秀な分子群の助けを借りれば、本来はもっと有意義に暮らして行くべき存在であることが分かります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落162

162 We can say that these tiny memory molecules are actually conscious entities capable of maintaining the form and guiding the mind if the ego allows it to do so. They are the knowers of all that has ever been or is. This proves that the human mind once properly schooled can commune with all forms in nature. And mysteries regarding life would not longer prevail. And secrets and guess work would cease to be, for these tiny memory molecules have recorded all action.
162 私達はこれら小さな記憶分子達が実際、形有るものを保ち、もしエゴがそれを許すなら心を導くことができる意識的な実体であると言うことができます。彼等はかつて存在したあるいは現在存在する全てのものを知る者です。このことは人間の心は一旦適切に訓練されれば、自然にある全ての形有るものと親しく語り合うことが出来うることを意味しています。そうなれば、生命に関する神秘はもはやはびこることはないでしょう。また秘密や憶測の作業は終わりを遂げることでしょう。何故ならこれら小さな記憶分子群は全ての行動を記録しているからです。




【解説】
 私達を形作っている物質の中に全ての記憶が収められていることは、これまで地球には無い概念です。また、各々の分子・原子が私達にその持つ情報を提供しようとしていることは重要です。つまりは、私達は自身の身体細胞からでも、また周囲にある様々なものから、絶えず新しい知識を得ることが出来るからです。
 一度、このことを理解するや、例え自身は暗黒の牢獄に閉じ込められたとしても、何ら苦も無く、私達の想念活動は自由に宇宙空間を巡り行き、また精神的には何一つ不自由の無い暮らしが出来るというものです。
 私達の周囲にはこうした宇宙の知性が満ちており、必要に応じてあらゆる情報を感知することが出来るのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落161

161 We know something about psychometry that permits a person to hold a ring or a watch belonging to another and give the owner a reading. These people have schooled themselves to accept impressions that come, without any feeling of doubt. And these impressions come in vibrations from the molecules that have had the experience.
161 私達はある人物に他の者に属する指輪や腕時計を握らせ、その持ち主にリーディングを与える精神測定(サイコメトリー)について幾分か知っています。これらのことが出来る人々は如何なる疑問の感じを持たずにやって来る印象類を受け入れるよう自分自身を訓練して来ました。そしてこれらの印象はその体験を持った分子から振動としてやって来るのです。



【解説】
 物質に想念が記録されることは重要です。とりわけ争いや悲しみが続く地球においては、それらに由来して人々が発した想念があらゆる物質に染みついているからです。このような低次な環境は地球に棲む私達地球人が造り上げて来た結果であり、私達一人一人が向上しようとする中にあっては、障壁とも言える存在であるのです。
 しかし、このようないわば逆境の中にあっても、精進の硬い意志を持ち、自らの途を切り開く者には、自ずと創造主の支援も与えられるものと思われます。しかし、同時に私達は自分自身に取り入れる想念を絶えず見張っていて常に適切なもののみを受け入れるよう、注意しなければなりません。
 また、一方、心を寄せて来た指導者の想念に少しでも近づきたいと思う中で、指導者の遺品を大切にする気持が怒るのも当然のことでしょう。仏陀が亡くなってから仏舎利塔が各地で建立されたことや、クリスチャンがイエスの十字架を握りしめるのも、そうした心情に由来するものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落160

160 i.e. Scientists have recently discovered that the memory of life's experiences are recorded within each molecule within the cells of a form. And each form of man is made of trillions of cells. And each cell in turn is made of thousands of molecules which carry a memory pattern of past and present action and a pattern for future action. These molecules are grouped for service to the many parts of the body according to the function of the part but all are interrelated. They not only carry the memory of the progress that an individual form and mind has made, but also the progress of all matter from the lowest conceivable stage to the present. This could be called the foundation of form growth guided by the memory molecules known as consciousness. This gives us a clue how a consciously alerted person who has learned to submit his critical mind to the obedience of conscious impressions that are given steadily by the molecules, can receive much information.
160 即ち、科学者は生命における体験の記憶はその身体の細胞内に記録されることを最近発見しています。そして人体は何兆もの細胞からなっているのです。そして個々の細胞は過去と現在の行動や未来の行動に関する記憶パターンとを運ぶ何千もの分子から構成されています。これらの分子群は肉体の多くの部分の機能に応じて各部に奉仕するようグループ化されていますが、皆相互に関連しています。それらは個々の肉体や心が成した進歩の記憶だけでなく、認識できる最も低次な段階から今日にいたるまでの全ての物質の進歩をも運んでいます。これは一つの意識として知られる記憶分子達に導かれた形有るものの成長の土台と呼ばれるべきものです。これは意識的に警戒状態にある人がこれら分子達によって絶えず与えられている意識的印象に自身の批判的な心を解き放つことによって、如何に多くの情報を得られるかがカギとなっています。




【解説】
 本項から、私達が発する一刻一刻の想念が身体の細胞を構成する分子・原子に記憶されることが分かります。また、それは同様に宇宙開びゃく以来の様々な想念波動がこれら分子・原子の中に貯えられているということでもあるのです。
 これらの知識は他惑星社会の知識であり、地球上ではこれまで語られることはありませんでした。しかし、想念波動が物質に浸透することは、私達が日常生活において留意すべき事柄でもあるのです。例えば、無数にある想念波動の中で好んで低レベルのものを心に入れることは不必要であるばかりか、有害でもあるのです。また、逆に努めて宇宙的な想念を選択して取り入れるようにすれば、益々健やかで有意義な時を過ごせる筈です。
 そしてこのように高次な想念・インスピレーションを受け入れる為には、本文にあるように心を批判的な姿勢にしてはならず、因なる波動に対して寛容で受容的な態度を保つことが必要だということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落159

159 Yet even the human form has evolved because matter lends itself unto the Cosmic Will and keeps progressing. And the matter of which the human form is made has a certain influence upon the mind or ego. So the mind has progressed also to a small degree. Not because of its own will but because of the part that the body intelligence plays upon it.
159 しかもこの人体ですら、物質が自らを宇宙の意志に委ね、進歩を続けているが故に進歩して来ました。そして人体を構成する物質が心或いはエゴに幾分かの影響を与えています。その為、心もまた、わずかながら進歩してきました。心自身の意志の故でなく、肉体の知性が作用する部分の故にです。




【解説】
 私達自身が良く知るように、私達は決して順調な歴史の歩みを経て今日に至っている訳ではありません。しかし、太古の人類の骨格等を現代人と比較して見ると明らかに、現代人の方が洗練された骨格に思えます。
 おそらくはある程度、穏やかな年月を経過する中で、私達はより柔和な顔つきになって行くのではないかと思われます。私達各人の抱く想念がその者の外観をも変化させるものと考えています。
 そういう意味では、私達が最終にどのような身体顔つきで死を迎えるかは、その人のそれまでの精進がそこに表現されるものと考えています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落158

158 We have the evidence that all matter that does lend itself, is in a constant state of existence. And is everlastingly being refined into a higher state of expression or service to all parts, fulfilling the Cosmic Purpose. We know this to be true for the earth made of matter has existed for billions of years and has gone through many changes. Yet human civilizations have come and gone. One continues under the will of a creator, while the other ends through the will of the mind. This does not mean that the matter of which man is made ends. Nor does it mean that the consciousness ends. But the ego mind has an end when it insists on acting independent of the Cosmic Intelligence. For the only things that continue on are Cosmic Consciousness and matter, through the process of constant action and newness.
158 私達には自らを貸し与えているすべての物質が常に変わらぬ生存状態にある証拠があります。そしてそれは宇宙的目的を成就する為、より高い表現状態やすべての部分に奉仕する中で、永続的に洗練されているのです。物質から出来た地球が何十億年も存在し、多くの変化を経て来たことにより、私達はこのことが真実であることを知っています。しかし、人類の文明はこの間、去来して来ました。ある文明は創造主の意志の下、続きましたが、他は心の意志を経た結果、終っています。このことは人間を作っている物質が終りになるということを意味するものではありません。また、その意識が終ることを意味するものでもないのです。エゴの心が宇宙的英知から独立して行動することを主張する時、終末を迎えるのです。何故なら、永続する唯一のものは永続的な活動と新鮮さの過程を通じた宇宙意識と物質であるからです。




【解説】
 本文を読んで感じることは、1952年他惑星人社会がアダムスキー氏と公式に会見し、地球人に他惑星文明を知らしめた当時、世界は核爆弾開発競争の真っ只中でした。そして今日では”地球全体の気候変動”が大きな影響を及ぼす時代となっています。
 これから先の地球の行く末は苛酷なものとなるのではないかと誰もが恐れていますが、それは文明全体の危機になるかも知れません。
 これに対して今日ではもっぱら二酸化炭素排出の影響のみに焦点が当てられていますが、本当はそれ以外の様々な問題、例えば太陽系全体の変動や過去に放った放射性物質の影響等々が重なっているように思います。人々の放つ想念、怒りや恐怖その他、地上における争いも大きな原因となってる筈です。
 そうした中、この惑星が果して存続できるかどうかは不明ですが、仮に亡びるとしても、個々の分子・原子には何ら影響は無く、宇宙の源泉に帰還し、再び新たな創造の役目を担うと本項は説いているように思います。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落157

157 Do we not classify intelligence on a basis of an expression or manifestation? Isn't it true that we judge a man's intelligence by how well he expresses himself or how well he produces something or behaves? And if he does not come up to the standards of society he is called a moron. Doesn't this manifestation which appears to be more orderly in bringing forth results, baffle men representing intelligence? I would say that it does, and we will notice this more as we go on. It shows that there is an overall Cosmic Intelligence as well as Cosmic laws that governs all creation. And this intelligence does not need a form as it embodies itself in all forms for various purposes. And all manifestations through the gases and mineral kingdoms will themselves to this intelligence except man.
157 私達は知性を表現や創作を基礎に分類していないでしょうか。私達はその者が如何に上手に自らを表現するかとか、如何に上手に何かを造り上げるとか振舞うとかによって、その者の知性を査定しているということではないでしょうか。そしてもしその者が社会の標準に達していない場合、その者はまぬけと呼ばれます。そういう意味では、はるかに整然と結果をもたらしているように見えるこの創造作用は知性を代表する人間を当惑させてはいないでしょうか。私はそうだと思いますし、私達は先に進むにつれてそのことに気付くことになることでしょう。全ての創造物を支配する宇宙の法則とともに総体的な宇宙の知性が存在するのです。そしてこの知性は様々な目的の万物の中に自らを体現している為、ひとつの形を持つ必要はありません。そして気体や鉱物の王国の中のすべての創造物は、人間を除いてこの知性に自らを委ねているのです。




【解説】
 私達が”宇宙の知性”と呼ぶものがどのような働きをしているのか、本項は私達自身に改めて考察するよう求めています。
 即ち、私達が宇宙の知性(因)を観察する上で、何をどのように見るべきかが重要なのです。つまり、その対象が知性(intelligence)を有しているかどうかは、外見では計れないこともポイントの一つです。問題は対象が如何に繊細、かつ無駄なく動作を全うし、その行動に美しさがあう等、芸術性を見る時、私達はそれを知性が溢れるものとしている訳で、それと同じ視点で対象を観ることが求められている訳です。
 昔から文化を担う様々な芸術家が尊ばれたように、私達は身の回りから拡がる宇宙の活動全てをこれと同じ視点で観察すべきということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落156

156 In the first two stages we find that some kind of intelligence as we call it, was the director behind the scenes.
156 この最初の二つの段階の中、私達がある種の知性と呼ぶものがそれらの光景の背後の指導者であったことに気付きます。



【解説】
 こうした宇宙の起源への探求活動の中で、私達は因なる指導者を発見すると著者は説いています。
 即ち、気体物質をはじめとして、あらゆる物質の起源を探る中で、私達は万物の背後にある指揮者を発見するとしているのです。このことは大変重要で、私達が因を探求すればするほど、因には一定の意図があり、それに基づいて指示を出していることが分かるようになるというものです。
 因を探求するにつれて、私達は創造主の意図を理解するようになるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落155

155 I trust that we now have some light or understanding of the first kingdoms, and how it may have been possible for creation to take place from what appeared to be nothingness, into form manifestation. Yet we may go a little further and ask, where did the gases come from in the beginning? And what, or who, set the law of attraction and repulsion in action where the various gases either combine with or repel one another .
155 私達は今や第一の王国について、また、どのようにして一見何も無いように見える所から形有るものに創造が起こり得るのかについて、いくらかの光明あるいは理解を得ているものと信じています。私達は更に進んで最初にガス成分は何処から来たのかと尋ねるかも知れません。そして何が、あるいは誰が様々な気体が互いに結合したり反発したりする活動に親和や反発の法則を設けたのかと。




【解説】
 太古の人達は気中における分子・原子の存在は理解していなかったでありましょうしh、現代の化学的知識もなかったことから、気体を文字通り、”無”と考えていたのかも知れません。
 しかし、今日の私達は気体成分を分子の質量別に分析する機器も有しており、各ガス化させた物質の存在密度を測定することが出来るようになっています。
 このように現代では様々なガス状物質を把握できる訳ですが、それらガス状物質が何処から来たのかについては分かっておらず、ビックバン等の仮設が提唱されているに過ぎません。
 おそらく、他惑星人社会では、より明確・具体的な知識が得られていると思われますが、私達にとってはそれらの知識を求めるよりも、先ずは自身の探求として宇宙の原初の姿を考えることが必要なのではないでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落154

154 The primal force of creation, the Cause, or purpose, is constant. While the manifestations or effects of the cause are transitory. All of this is governed by varing vibrations, speeds or frequencies, which in their change constantly produce new effects. And each is important to the other, for no part could perform as it does in the absence of the others.
154 創造の主なる力、因、あるいは目的は不変です。一方、形の現れや因の結果はつかの間のものです。それらすべては振動や速度、周波数の変化に支配されており、それらの変化にあたって、絶えず新しい結果を生み出しているのです。そしてそれぞれは、他にとって重要であり、いかなる部分も他の存在無しには自らの任務を果たすことができません。




【解説】
 本国では宇宙空間における絶え間ない活動の状況を私達に説いています。
 その根本的な”因”(Cause)は創造主の意図であり、不変である一方、物質世界にあっては、各創造物の活発な運動の世界になっています。言い換えれば山川草木、空気の流れ共々絶えず活動の中にあって、しかも互いに影響を及ぼしあっており、変化の途にあるのです。
 その為に、これまでの哲人はこれを”無常”と読んでいた訳ですが、本文から分かるように、それは個人の思い通りにならない世の中といったことではなく、もっと宇宙的な活動の世界であることを意味していると言えるでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落153

153 All gases contain the potential of repeating the cycle again and again. Everything in nature seems to be doing this. Which means that the gases in their original state seem to be constant, while the forms come and go. All of this takes place in a continuous state of action in varing degrees which we could call speeds or frequencies.
153 すべてのガス成分はその循環を何度も何度も繰り返せる能力を有しています。自然におけるあらゆるものがこうしているように見えます。つまり、形が行き来する一方でガス成分の元々の状態は変わらないように見えることを意味します。これら全ては私達が速度や周波数と呼ぶような様々な度合いの中、連続した活動状態として起っているのです。




【解説】
 私達は目に見えない気体の世界(即ち、”無”)から、形あるもの(即ち”有”)が生まれ、またそれら形あるものも、やがては”無”に帰還するという一連のサイクルの中に生きているという訳です。
 このような概念は仏教の輪廻転生が伝わるアジアにおいては容易に受け入れられる訳ですが、欧米社会においては受け入れがたい場合もあるかも知れません。しかし、本講座においては、生命や物質の連続性について、このような科学的なアプローチをしているのです。
 アダムスキー氏の伝える他惑星社会の哲学は、物質の本質を分子・原子の微小世界にまで洞察した科学的見識に基づいているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落152

152 This alone is proof that space is made of the elements which produce the many forms known to man that depend only upon the combination of the elements. As stated before, it can be said that the birthplace of forms is in space. And the miraculous part is that the law known as disintegration can also be called the law of birth. For when disintegration takes place, regardless of the form, the elements of which it was made return to the original state.
152 このことだけでも空間が人間に知られている多くの形有るものを作る元素から成り立っており、それら形有るものはその元素の組み合わせのみに依存しているということの証しとなります。以前に述べたように、形有るものの誕生の地は空間にあると言えるでしょう。そして分解として知られる法則はまた、誕生の法則として呼ばれるべきであることは奇跡的なところです。何故なら、形有るものに関わらず、分解が生じる時、それを作っていた元素が元の状態に回帰するからです。



【解説】
 全ての存在が空間を源泉とする訳で、私達も遂には死を迎えた後は肉体は空間に帰還するということになります。また、こうしたいわば分解の過程の一方で、それらの原子・分子が再び、形あるものとして再生される訳ですから、空間に戻ることは、再生の途を歩む一過程に過ぎません。
 固体や液体が燃えて気体に移行する炎は、こうした物質の解放を私達に見せている訳ですが、その後は宇宙空間にある他の様々な原子・分子と混和して、新たな創造物の形成に進む訳で、これらの過程は切れ目がある訳ではないのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第4課-段落151

151 We know that wherever there is activity from any source, energy is the result. We classify this energy as friction, static electricity, or kinetic. And it can be seen when clouds are forming and moving at a good rate of speed and take on what we call static electricity. And when they have a full charge they discharge this force in the form of lightning. If there are two or more clouds discharging towards each other and cross lines of force like two electric wires, at the point of crossing they produce a flash and an explosion. And at this point a lightning bolt may be created. This bolt contains most of the minerals known on earth. Prior to the discharging of the clouds there was apparently nothing but empty space between them, yet there must have been something there at the point of crossing to create a lightning bolt. The necessary elements were there and only needed the proper conditions to solidify them into the form we call a lightning bolt.
151 私達は如何なる源泉からにせよ、活動がある所には、エネルギーが結果として生まれます。私達はこのエネルギーを摩擦や静電気、あるいは運動エネルギーに分類します。そして雲が形成され高速度で移動していわゆる静電気を取り込んでいる時、それを目で見ることができます。そして満杯まで充電されると、それらは電光の形でこの力を放出するのです。もし二つ以上の雲が互いに放電しあい、2本の電線のように力線を交叉させている場合、交叉する点において、それらは電光と爆発を生じさせます。そしてこの時点で稲妻が造り出されるでしょう。この稲妻は地球上で知られているほとんどの鉱物を含んでいます。雲からの放電の以前にはそれら(雲)の間には見掛け上からっぽの空間があるだけでしたが、それでも交叉する時点で稲妻を造り出す何かがあった筈です。必要な要素はそこにあり、稲妻と呼ぶ形態にそれらを固化する為の適当な条件だけが必要だったのです。



【解説】
 ここで著者は、従来の私達の言い方とは異なるような、運動とエネルギーの説明をしていることに注意したいと思います。
 つまり、これまで私達は、潜在的なエネルギーがあるから、それに応じた運動が生じると教えられて来ました。しかし、ここでは、運動がエネルギーを生み出すとしているのです。
 本項では積乱雲の中の猛烈な上昇気流が雨滴粒子間の静電気を生み、遂には稲妻のような高温プラズマの状態をもたらし、そのプラズマの中では、様々な分子・原子が生成されるような創造作用が生じていると示唆しているのです。この稲妻による気中放電については、その中で無機成分から有機物が形成されることは、地球の科学者も確認しているところであり、夏の夜空の電光は私達の身近にある創造作用の現れでもあるのです。

ギャラリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
プロフィール

ganetworkjapan

アーカイブ
カテゴリー
  • ライブドアブログ