2020年04月

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落013

013 Those who are idealistically inclined will answer, "It is reality!" And those who are founded upon a cold scientific basis will answer, "Fact." Others will say that truth is that which is opposed to untruth or is that which is good. To those who gave the first two answers I shall say you are correct so far as you have gone but I shall proceed to catch you in a net of your own weaving. The latter answer that truth is that which is good is utterly misconceived and evasive.
013 理想的な傾向がある者は、「それは現実だ」と答えるでしょう。また冷徹な科学的基礎に立つ者は「それは事実だ」と答えるでしょう。他の者達は真理とは偽りに対立するものだ、あるいは良きものだと言うでしょう。その最初の2つの回答を出した者については、私はあなた方がそう言う限りにおいて、あなた方は正しいと言うべきでしょう。しかし、私は更に進んであなたをあなた自身の編目で捕らえようと思います。一方、真理とは、良きものだとした後者の回答は全くの誤解であり、言い逃れです。



【解説】
 私達一人一人がここで「真理とは」について自分自身に問いかけることから始める必要があるという訳です。
 少しでもそれに時間をかけるなら、私達自身、ほとんどそのような課題を考えることなく、これまで毎日を過ごして来てしまったことに気付くことでしょう。この真理について突き詰める姿勢は、実は大きな意義を持っているのではないかと思います。つまり、ある程度の年齢を重ねると人はこのような追及の心境は薄れ、専ら自己の保身や延命のことばかり考えるようになり、内向きの思考ばかりになってしまうからです。
 それこそが現在の高齢社会の問題であり、常に新しい課題に向けて挑戦、追及する姿勢が必要とされるのです。また、そのように宇宙を貫く原理を学び取ろうとする姿勢こそ、私達が永遠の生命に至る基本的な要件と言えるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落012

012 So to you of this present day - you who have acquired much knowledge of many things, I ask, "What is truth?"
012 そこで、多くの事柄の知識を多く得て来た今日のあなたに、私は問い掛けます。「真理とは何かと」



【解説】
 時や場所に関わらず成立する法則、私達全ての生命体がその原理に従って動いている法則こそ、真理と呼べるものでしょう。その真理の存在に気づき、目覚めたことを”悟りenlightenment”と表現する訳ですが、その悟りについて著者は私達に問いかけています。
 実はその悟りが無ければ、先々、師から教えられる内容を理解することは難しいということでしょう。先ずはその入口として各人が真理についてどのように考えているかを整理するよう求めているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落011

011 And for every such questioning voice there is another calling, "Follow me, I alone can give you the real truth!" And blindly the people follow, little knowing or understanding the purpose of life.
011 そしてこのような疑問の声の一つ一つに対しては、「私に従いなさい。私だけがあなたに本当の真実を授けることが出来るとする、別の呼びかけがあります。そして人々は生きる目的を少しも知ることも理解することもなく、盲目的に従うのです。



【解説】
 よく言われるように”偽預言者”は多いものです。本人はそう思っていなくても、十分に理解しないまま”自らの教義”を広め、集まってくる人々を指導することは、いわゆる”盲人が盲人を導く”結果にもなりかねません。そういう意味では、道を求める私達は慎重であらねばならないのです。
 実はこのUFO問題に関してもそれが真実であるが故に、多くの勢力が侵入し、様々な手段を駆使して妨害活動を行って来ました。その最たるものがUFOの推進力に関する研究分野です。その他にもアダムスキー氏亡き後の一連の混乱の中には様々な勢力の動きがあったことは、私自身、直接アダムスキーの協力者であった方々から伺っています。
 もちろん、これら勢力に対して、私達自身が自らの力で自らの進む道を選択し、歩みを進めるなら、その歩みを止めることは出来ません。これからは一人一人が自らの判断で自らの道を選択し、進むべき時代になっているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落010

010 Many generations ago when the Roman Empire was at the height of her glory and the weight of her dominance was felt by a host of people there arose in her midst a master mind who said to those oppressed, "You shall know the truth and the truth shall make you free." And the people eager for deliverance, cried out, "The truth! Give us the truth that we may be free!" They were told the meaning of truth but they could not comprehend and so we hear the echo of those words and of the billions like them quivering down the ages with an insistent appeal - "The truth! what is truth?"
010 何世代も前、ローマ帝国が栄光の絶頂にあって、その支配の重圧が受け入れ側の人々によって感じられていた時、その只中に抑圧された人々に「あなた方は真理を知り、そして真理はあなた方を自由にするでしょう」と言った一人のマスターの心の持ち主が現れました。そして抑圧からの救出を求める人々は、こう叫びました。「真理!私達が自由になれる真理をお与え下さい」と。彼らは真理の意味を教えられましたが、彼らは理解できず、私達は以来、何世代も揺れ動くひとつの一貫した訴え、「真理!真理とは何か?」という言葉のこだまや何十億という類似した声を聞いています。



【解説】
 最近、本文の「真理はあなたを自由にする」という言葉が、ヨハネによる福音書(8:32)に由来することが分かりました。再び、使徒ヨハネの記述からの引用です。長年、アダムスキー氏が使徒ヨハネであったとされて来ましたが、もし、そうであればイエスの傍らに常に居て、その言葉が発せられた際のイエスの真意を理解していたことも納得出来ます。
 既に同乗記等でお分かりのように、イエスは地球救済の為に地球に生まれて来た訳ですが、その計画はおそらく地球の歴史において、極めて大きな意義を持つものであり、その教えの重要さは色あせることはありません。こうした中で「真理」を学ぼうとする私達は再び、このイエスの言葉にあるように真理を学び、自由になる必要があります。言い換えれば、2000年余の昔に伝えられたイエスの教えを具体的にここから学び直す必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落009

009 As long as man has been in existence I suppose he has sought for truth without recognizing it when he had it firmly in his grasp.
009 人間が存在するようになってからというもの、人間は自分自身の手の中にしっかりそれを握っていたにも拘わらず、それに気付かず、真理を求め続けて来たように私は思います。


【解説】
 古代より私達は自然界に流れる諸法則を学び、また私達自身を統制する原理を知ろうと努力して来ました。その結果、科学技術の発展した今日でも私達の生活に宗教は深く浸透している他、世界中でそれら諸宗教の間の争いが生まれています。即ち、この真理という点で、私達は未だに普遍的な理解という境地に達していないのです。
 おそらく本書の元となる他惑星文明の理解度からすれば、古代人も現代人もほぼ同程度な精神レベルであり、場合によっては古代の地球人の方が真理についてより深い理解をしていたと思うかも知れません。
 現代の私達は得られた科学知識を物質・物体を製造する為に活用する手法は優れているのですが、一方の精神面ではむしろ退化し、劣っているのではないかと思うのです。それらを挽回する為にも精神的な知識をここで整理する必要がある訳です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第2章-段落008

2. Introduction 
The Truth about Truth
008 Political factions are clamoring against each other for the right of opinion; philosophers and scientists are arguing about the truth of their various theories; all over the world conflicting thought centers are springing up, each professing itself the only dispenser of the absolute truth and man finds himself wondering just what is truth.
2 まえがき
真理についての真実
008 政治の党派達は互いに意見の正しさを巡って大声を出して主張し合っています。哲学者達や科学者達は自分達の様々な理論の真実性について議論しています。世界中で互いに争っている思想の諸々の中心が急速に出現し、互いに自分だけが唯一絶対的な真理の提供者であると明言しており、人はただ、何が真実であるか知ろうと思い巡らせているのです。



【解説】
 本書が執筆された当時、地球世界はいわゆるイデオロギーで分断され、互いに敵対していたことを覚えておられる方も多いことでしょう。その後はご案内の通り社会は揺れ動いており、最近は新たな感染症の拡大も加わって、人々の不安が増しています。果たして地球人類が現状の困難を克服できるか、予断を許さない状況、新たな危機に面していると言えるでしょう。
 本文に戻れば、指摘されているように所詮、正当同士が自らの主張のみを正しいものとし、相手を非難する手法は、平時においても危機においても役立つものではないということでしょう。とりわけ、「真理」に対する意見は互いに自我の主張を高めるだけのもので終わってしまいがちです。そもそも主張する本人が理解できていない中で、相手より優位に立とうとするだけでは人々を導くことは出来ないのです。
 実はこれまでの経験が各自で異なる以上、一人一人が宇宙の真理を学ぶ道は人によって異なるように思うのです。各自に合ったルートを探して各々山頂を目指すべきなのです。そういう意味で審理への道筋を整理した本講座が有用と言えるのだと思います。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落007

007 The following lessons I humbly present with the hope that they may act as stepping stones in your quest for knowledge.
007 以下に続く教課を、私はそれらがあなたの知識への探求の道における踏み石として役立つことを願いながら、謹んで贈呈するものです。


【解説】
 各自の進化の道を示すという意味で、この”踏み石”のたとえは、著者アダムスキー氏のこのような講座への思いが良く表現されています。
 世の中には、これまで様々な考えがあり、本当に各自の最終目的地に続いているものもあれば、途中で迷いの森の中で行き止まりになる道も残念ながら多いのです。そういう意味では著者が責任を持って各自をゴールに導くことが重要となる訳です。
 本講座は本文にあるように私達が日々、一歩ずつ踏みしめることがやがては各自のゴールにつながることをここに宣言しており、その毎日の進歩に役立てていただけることを望みとしているものです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落006

006 Our neighbors on the sister planets of our solar system came to the realization a long time ago that every minutest particle in the Cosmos is inter-related with every other particle. Thereby in order to have even a small perception of the purpose of life, each phase must be studied in relation to the Whole. They shared a theory with all who were interested and gradually theories grew into facts as they explored further and further and unified all life. A humble reverence and love for All Knowing Intelligence as It expressed in every living form became their inspiration. Human relationship and behaviorism was taught to their children to aid them in individual expression of their own divinity.
006 私達の太陽系の姉妹惑星群上の隣人達は、遠い昔に大宇宙の中の一つ一つの極微細な粒子も他の一つ一つの微粒子と相互に関連しているとする認識に至りました。それ故、生命の目的に対する例え小さな理解を得るためにも、一つ一つの側面を全体との関連において学ばなければならないのです。彼らは一つの理論を関心のある者全てと分かち合い、次第に諸理論は、彼らが進んで探求し、全ての生命を統一するに至って、発展し、諸事実になったのです。一つ一つの生きる形あるものの中に表現されている全てを知る英知に対するつつましやかな敬愛が彼らのインスピレーションになりました。人間関係と行動主義が彼らの子供達に、自分達自身の神性の表現を助けるため、教えられました。


【解説】
 日本語の表現に、”お蔭様で”という言葉があります。多くなお世話になった方々への近況報告に用いられる言葉ですが、同様の趣旨で、自分の身の回りのあらゆる存在に対し、その人知れず受けた恩恵に対して感謝する意図も含んでいるものです。
 こうした理解の深さは本項で言うあらゆるものが密接に関係しているという教えにもつながっています。もちろん他惑星人は更に深い理解を持っている訳ですが、私達自身の根底にも同種の理解が流れているということでしょう。
 この理解こそ私達が自然を観察し、科学を探求する目的です。多くの発見が為され私達の知識が深まるにつれて私達自身は各自でこれらの知見を「自らの心境の進化に生かす必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落005

005 Principle, or source of origin, and nature's laws remain forever the same for they are immutable. Man's concept of the law expands as he desires to know more and more of his purpose in relation to the Cosmos.
005 原理、即ち起源の源と自然界の諸法則は永遠に同じであり続けます。何故なら、それらは不変であるからです。人のその法則に対する概念は、その人が自らの存在目的を大宇宙に関連して知ろうとすればするほど、拡がって行きます。


【解説】
 私達にとって基本的に必要な要素は、宇宙的源泉に対する探求心です。現状の理解のまま満足するのでは進歩はありません。そもそも私達の生きる目的は何か、私達の理解を深めようとする中で、はじめて進化の道を進むことが出来るからです。
 本項は、私達に各自が宇宙との関係において如何なる存在意義があるのかを理解しようと自らの視点や視野を拡げることを求めています。そういう意味で、本書「宇宙哲学」が執筆されたように思うのです。
 進化の道は無限に広がっており、絶えることはありません。とかく地上の諸問題に追われがちの私達ですが、本当に手を離してはいけないのが、この宇宙に対する信頼であり、印象やインスピレーションの贈り主である創造主、宇宙の源の存在です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落004


004 Observation is our greatest teacher but we must learn to see the Cause or the related purpose of all forms or manifestations.
004 観察は私達の最大の教師ですが、私達は因、即ち全ての形あるもの・創造の現れの相互に関連した目的を観るよう学ばなければなりません。



【解説】
 本項では「観察」の意義について定義しています。よく聞かれることは、私達自身が何か行動している時、その状況を丁度、客席から舞台上で演じている者を観るように、客観的な観察が必要だということです。ある意味、冷静に推移を見守るということでもあるでしょう。
 本項では更に深めて、私達の観察眼は現象の奥に存在する目に見えない因との関連を観ることを求めています。対象は自分でも他人でも良いのです。物事の生じた原因から作用の行く末まで、具体的な結果が現出する前に知覚することを意味しています。これは先の講座、「テレパシー」で学んだテーマですが、その能力発揮はこの分野で開花することになる筈です。
 仏教では多く「観」という言葉を用いますが、その「観」に対応するのが本項の「観察(Observation)」です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落003

003 Our present perception of mind and matter must be expanded to the realm of Cause in order to understand and take our place in the class room of everlasting learning.
003 私達の現在の心と物質に関する知覚力を理解の為に因の領域にまで広げ、永遠の学習の教室における私達の席を手に入れなければなりません。


【解説】
 これまでの私達地球人の探求分野は”物質”と”心”の2分野でした。しかし、本来の理解を拡げるには、これらの2分野の他に”因の領域”にも私達の知覚を拡げる必要があるとしています。
 物質(物体)については私達の目の前に目に見える存在としてある訳で、誰でも知覚出来ますし、心も自分の内側の諸活動として理解出来ます。しかし、因の領域については、自分の目では見ることが出来ない領域のものであり、容易に知覚することは出来ないのです。
 それに対して、如何にしてこれら因の領域に自らの知覚を拡張するかが問われているということでしょう。本講座を通じて、宇宙の法則や仕組みを学ぶことによって全容を理解し、各自の理解の幅を広げて行くことが求められているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落002


002 Cosmic philosophy embraces the Universe conceived as an orderly and harmonious system complete in itself.
002 宇宙哲学は整然として調和が保たれ、それ自体で完結している一つの体系として理解される宇宙を奉じるものです。


【解説】
 私達が学ぼうとしている宇宙の哲学とは、どのようなものかを講座を開始するに当たり、簡潔に述べられています。”宇宙哲学”とは、広大な宇宙を通じて一貫して流れる法則性やその調和した各要素のつながりを表現するものと言うべきでしょう。
 本来、無限に広い宇宙空間ですが、その何処にあっても等しく同じ法則性があることについては驚くばかりです。それは人知を超えた、言わば宇宙的法則が存在すること、また、その法則性を担保する者、即ち宇宙神とも言うべき創造主の存在を抜きに語ることは出来ないでしょう。
 私達は、こうした調和的世界の中で生かされており、広大で統制のとれた環境の中に生きているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第1章-段落001

1. DEFINITION
001 Philosophy has been defined as the love of wisdom. A systematic general conception of principle as applied to a philosophy of life. The knowledge of the cause of all phenomena both of mind and matter.
第1章 定義
001 哲学とは英知を愛することと定義されて来ました。それは人生観に適用される系統立った原理の一般的な概念です。また、それは心と物質の両面に関する全ての現象の因への知識でもあります。


【解説】
 本日から「宇宙哲学」の講座に入ります。ご案内のようにアダムスキー氏は「テレパシー」「宇宙哲学」そして「生命の科学」という通称”哲学三部作”と称される3冊の哲学書を著しています。この内、「テレパシー」は具体的な能力開発を目指した著書として最初に3部作の本として出版され、その後「宇宙哲学」はそれらの原理を含めた宇宙におけるこれら想念・印象の作用やそれを支える諸法則を整理した著作と言えるでしょう。そして最後に出された「生命の科学」は学習者の通信講座として執筆されたものです。
 この内、「宇宙哲学」は各章の記述は簡潔であり、内容のエッセンスをまとめたものとなっており、私達が今後、どのような視点で宇宙を見て行くべきか、また想念・印象の持つ潜在能力をどのように考えるべきかを示しています。
 今後、私達が各自の体験の中で経験することが本来、そのような意味を持つか、或は宇宙の仕組みはどのようになっているかを整理する上で、本講座は多くの示唆を与えて呉れるものと思われます

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落388

388 May God bless you. May this course become You. For then you, the Prodigal Son, will have returned home to your rightful inheritance . . . one with the Father.
388 神の祝福があらんことを。この講座があなた自身になりますように。何故なら、その時、放蕩息子であるあなたは、あなたの正当なる相続財産の待つ自分の家に戻っているだろうからです。父と一体になって。



【解説】
 テレパシー講座を締めくくるに当たって、著者アダムスキー氏は私達にこのテレパシー能力の開発とは、放蕩息子であった私達が創造主の父のもとに帰ることでもあるのだと説いています。
 これは私達が創造主の言葉である宇宙的な想念波・印象波を十分に知覚出来るようになれば、創造主の言葉をより良く理解出来るようになり、その言葉の表現者・父の息子として生きて行くことを見据えている為です。
 各自がこれから自ら宇宙的印象を求め、それらを表現することで自身を進化させると同時にその印象の贈り手である父を喜ばせるという訳です。
 本項でテレパシー講座が終了です。次回からは「宇宙哲学」の講座に入ります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落387

387 We all make mistakes These are part of our experiences. Do not be discouraged, for we have centuries to undo; so be grateful for even a small crumb that might become an integral part of you. The difference between a wise man and a fool is -a wise man learns from his mistakes, and never repeats them; while the fool keeps repeating the same mistakes.
387 私達は皆、過ちをおかします。しかし、これらは私達の経験の一部なのです。がっかりしないで欲しいのです。何故なら、私達には元に戻す為に何世紀もかかるためです。ですから、些細な手足の曲がりについても、それがあなたの総体の一部になることに感謝することです。賢い者と馬鹿者との違いは、賢い者は自分の過ちから学び、二度と繰り返しませんが、一方、馬鹿者は同じ過ちを繰り返します。



【解説】
 私達は経験、とりわけ失敗は体験から学んで行くのだと著者は最後に私達を諭しています。このテレパシー問題に対しても、私達が取り組んで行く中においては、数々の失敗を体験することでしょうし、少しでも実践されて来た方は、各自様々な痛い体験をして来たものと推察いたします。
 しかし、この生涯で得た失敗から私達各自は学ぶことが重要です。原因を評価、分析し、再び同様な失敗をしないことが求められているのです。
 各自の人生が有意義なものとなるかどうかは各自の体験をよく分析し、失敗経験であったとしても、それから学び取ることこそ重要と言えるのです。その体験の機会に感謝するぐらいのゆとりも必要です。私達のこれから続く、長い生涯の一時期、痛い体験をすることで長らく記憶にとどめるエポックとして、これらの体験を大切に記憶することがやがてその人の人格を形成するものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落386

386 Impatience is a major cause of unbalance in our lives, and interferes when impressions are coming to us. Our zealous desires often inject our own sense ideas in place of waiting for the full thought; and we distort the true meaning of the impression. Logic tells us to be patient and observant. We should learn to obey logic from the Cosmic angle.
386 せっかちが私達の生活の中の不均衡をもたらす主要な原因ですし、それは印象類がやって来た時に介入します。私達の熱狂的な願望は、しばしば本来の完全な想念まで待つべき所に、私達自身の感覚のアイデアを注入してしまうのです。そして私達は印象の真の意味をゆがめてしまいます。道理は私達に忍耐強く、またよく観察するよう教えています。私達は宇宙的角度から道理に従うことを学ばなければなりません。



【解説】
 何事にも粘り強く、忍耐が必要です。本項は私達がテレパシー能力を開発際の極意を示しています。結果を焦らず、落ち着いた信頼感を持って自分自身を見詰めることも重要でしょう。
 とかく、この待つ間に私達はせっかちにも自己中心的な願望要素をせっかく感受した宇宙的印象の中に紛れ込ませようとすることに注意するよう私達に諭しています。
 こうした雑念を遠ざけ、本来の宇宙的振動を最後まで保持し、そのアイデアの源泉を大切にすることでやがてはその源泉につながるパイプも太くなるということでしょう。私達が進歩する上で最も注意すべきはこうした自我による妨害です。戦う相手は自分自身という訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落385

385 Mind is but the medium between matter and Intelligence that associates the two for manifestation. The sense-mind is a minute part of Cosmic Mind. If the sense-mind hopes to be the recipient of Cosmic knowledge, it should not try to recreate, or change, the information given to it by feeling, or consciousness.
385 心は物質と英知の両者を創造のために結びつける媒体でしかありません。感覚心は大宇宙心の極小な一部分です。もしも、感覚心が宇宙的知識の受取人になりたいと望むなら、感覚心はフィーリングあるいは意識によって与えられた情報を再形成したり、変えてはならないのです。



【解説】
 本項では前項では明らかにされていなかった心の全体像についても示唆しています。
 即ち、心には四つの感覚から構成されている部分(感覚心、センスマインド)とそれらをも包括する宇宙的な心というものが存在するという訳です。
 また、心の機能として物質と英知とを結びつけることを掲げている点も重要です。言い換えれば、創造主が如何に意欲を持って印象の念波を発信しても、それらを具体化する為には肉体を持つ創造物を動かすことが必要であり、その働きを心が担っているという訳です。
 創造主が望むことを実現できるよう、その意思を仲介するのが心である訳で、このことからも心は感受した想念・印象をねじ曲げることなく、素直に実行に移せるよう素直な境地にあらねばなりません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落384

384 The mind is made up of the four senses, and they should be educated for the purpose of acquiring knowledge; rather than passing judgment. Mind is a catalyst, or go between, uniting matter and Intelligence. When, through its personalized reasoning mind combines the two wrongly, the results are usually unpleasant. Remember, we have said we are living in what could rightly be called a chemical universe; conceived out of Intelligence, and perpetuated by Force. Any student of chemistry knows that wrong combinations of chemicals can produce undesirable results. So any time your actions result in unpleasant experiences, analyze the combinations you have put together.
384 心は4つの感覚から成り立っており、それら4感覚は知識を獲得する為には、裁きを下すのではなく、教育されねばならないのです。心は物質と英知を結びつける触媒であり、仲介者です。心の個人化した推論を通じて心が両者を誤って結びつける時、その結果は大抵、不快なものになります。覚えておいて欲しいのは、私達はまさしく化学的な宇宙と呼んでよいもの、英知の中から孕まれフォース(訳注:宇宙の力)によって永続されるものの中に生きていると私達が言って来たことです。化学を学ぶどんな学生でも化学物質の誤った組み合わせは望ましくない結果を作り出すことを知っています。ですから、あなたの行動が不快な体験になったとしたら、その時はいつもあなたが両者を結びつけた組み合わせについて分析することです。



【解説】
 おそらく私自身も含めて多くの皆様が自分自身の心が四つの感覚から成っているという実感は無いのではないかと思っています。しかし、私達がとかく視覚や味覚その他の裁きにより、対象物に好き嫌いの判定を下し、優劣を付けている実態はお分かりの筈です。
 本項では、このような私達の心の本来の機能は、物事を結びつけることにあるとしています。本来は、宇宙的英知と物質とを結びつけることです。例えば、自動車のエンジンはガソリン燃料とエンジン機構を結びつけることで自動車を走らせる効果を生み出す一方、爆薬を砲弾につめて上空から落とし、人々を爆殺させる結果を生み出すのもこれらの作用によるのです。
 もちろん、どちらが正しい組み合わせかは明らかなのですが、問題は心は状況次第でそのような事にも手を染めかねないということでしょう。その結果、どのような状況がもたらされるか、少し調べれば明らかですし、私達は自らの行動がどのような結末を招くか、十分に注意すべきです。
 このように心は未熟であり、様々な体験を経て、学習の過程にあることを自覚することが必要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落383

383 The four senses, the arbitrary rulers of most lives, should be your servants. Each sense has a will of its own, its own reasoning faculty, and is possessed by its own fears. In many instances, it is the four senses through their condemnation of that which they have not previously experienced, that closes the door to new ideas.
383 ほとんどの人生の専制的な支配者である4つの感覚は、あなたの召使にしなければなりません。各々の感覚はそれ自体の意思を持っており、また、その固有の恐怖にとりつかれています。多くの場合、自らが過去に経験したことがないことを非難することで新しいアイデアに対して扉を閉めるのは、この4つの感覚なのです。



【解説】
 考えて見れば、私達が毛嫌いする悪臭や醜さ、騒音や不味さ等々、その嫌う由来は各々の感覚反応である訳です。私達はそれに対して香水や香木を求め、美しさを追求し、心地よい音色や美食を求め、それらに優劣を付けて来ました。しかし、そのいずれもが私達の人体の維持に役立っているものとは無縁のもので、あくまで喉を通った後に、その価値は意味をなさなくなる訳です。
 本当に人体に必要な要素はそうしたものではなく、別のところにある訳です。一方、これらの原因が私達の感覚にあると言って、それらを遮断したり、取り去ろうとするべきではないのです。重要な点はそれらを主人としないことだと本項は説いています。与えられた感覚を十分に活用して、私達の人生を豊かにすべきであって、それらを主人にしてはいけないのです。
 もちろん、その先にはこの私達自身も自分自身を主人にすべきではありません。より高次な宇宙的存在に帰依し、奉仕する役目を果たす一員、創造主の召使になるべきだと示唆しているように思うのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落382

382 We believe the effects of emotions have been well covered in this course. We have pointed out the detrimental effect destructive emotions have on the body, and have given you examples in your daily life whereby you can prove this for yourself. So watch your thought-pattern habits; for your emotions are controlled by them. People are like apples in a barrel-we either mellow with maturity, or we rot. Unlike the apples, we have control over which of these will be our destiny; for our thought-pattern habits will decide our lot.
382 私達はこの講座において、感情がもたらす影響について十分に言及されて来たと思っています。私達は破壊的な感情が身体にもたらす有害な影響を指摘して来ましたし、あなたの日常生活の中での例示を示しましたが、それはそれによってあなた自身で確かめることが出来るものです。ですから、あなたの想念パターンの習慣を観察することです。何故ならあなたの感情はそれらによって支配されているからです。人々は樽の中のリンゴに似ています。私達は成熟して熟するか、腐るかのいずれかです。しかし、リンゴとは違って、私達はそのどちらが私達の運命になるかについて、支配権を持っています。何故なら私達の想念パターンは私達のめぐり合わせを決めることになるからです。



【解説】
 私達はこれまでの経験から、私達が抱く想念、更にはそれら想念に同調し増幅させた状態である私達の時々の感情というものが、如何に私達の身体に対し影響を与えるかを知っています。私達が自身に取り入れ、身を委ねる想念とはその者を心身共に支配することになるのです。
 従って日常的に私達が抱く想念のパターンは重要です。今日では”生活習慣病”と分類される慢性疾患の問題が多く指摘されていますが、それ以上に私達が普段放っている想念や受容している印象パターンが大変重要だということです。それらの想念パターンは私達を良くも悪くも影響を及ぼし続け、私達の将来を決定付けるからです。
 私達はこれらの想念傾向を常に監視し、より良い方向に保つ必要があるのです。私達の目の前には無限の大洋、広大な宇宙があり、それらに向かって私達を導くのが私達の想念パターン、私達の心境であるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落381

381 The personal ego, interested only in perpetuating itself, is unaware of its unity with all manifestation; and selfishly concentrates its efforts upon the personal self. But when. through understanding, we can get the ego to turn its awareness outward, it will return to its natural free state; and the real Self will recognize its oneness with the Cosmos.
381 個人的な自我は自分自身の永続化のみに関心がある為、全ての創造物との一体性について気付いてはいません。そして自分自身への努力に自分本位に集中しています。しかし、理解を通じて私達は自我をその知覚を外向きに転換させることが出来る時、それはその自然で自由な状態に戻ることでしょう。また、その時、真の自己は宇宙との一体性を認識することでしょう。



【解説】
 通常、私達が自分自身と称する自我(エゴ)は常に自己防衛、自己主張の傾向を持ち、自己保身に明け暮れています。他人を利用し、他の創造物の成果を横取りして毎日を送っている存在と言うことも出来るでしょう。
 しかし、その一方で未来を見通すことが出来ない為、常に将来に対する不安を抱えており、また、逆にその不安をビジネスとする保険業も盛んになっているのです。
 本項はこのような私達自身の実状を踏まえ、先ずは宇宙の理解、外の世界への関心を私達に促しています。本講座は想念・印象波という目に見えない波動に対する感受性を高めることを求めており、それに従って私達が宇宙に関心を寄せることで、やがては宇宙と融和一体化という生きものとしての基本的な条件を満たせることを示唆しています。
 私達がテレパシー能力を高めることは即ち、こうした宇宙の構成員の一員として宇宙の諸法則を自ら表現する存在になることでもあるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落380

Conclusion
380 You have now become acquainted with the three tyrannical rulers that make up the life of the average person today: The ego, the emotions, and the four senses. We have shown you how each one influences your body and your mind.
結論
380 あなたは今や、今日の平均的な人間の生涯を作り上げている3人の専制的支配者に通じています。それらは即ち、自我、感情そして4つの感覚です。私達はあなたにこれらの各々があなたの身体と心に影響を与えていることを示して来ました。



【解説】
 本項からは講座のまとめになります。
 長年、私達を支配し、苦しめて来た3つの要素を本項は指摘し、それに立ち向かうよう私達を促しています。指摘されたエゴや感情、そして四感覚の影響を受けた結果、私達の多くは必要もないところや避けるべきところで、無分別な行動を起こし、大きな代償を払って来たのです。
 その結果は仏教で言う因果応報の通り、場合によっては次の生涯にまで影響を及ぼす輪廻の道を歩まなければならない状況に陥っているのです。
 こうした因果の鎖を断ち切るには、この3つの要素に立ち向かい、自らの本来の道に戻す必要があるのです。放蕩息子の例と同様、反省して本来の宇宙の源に復帰する努力を惜しむべきではありません。テレパシーはその第一歩として想念・印象という父なる創造主の用いる沈黙の言葉に耳を傾け、それに従う訓練の一つと言えるのです。
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