2019年08月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落241

241 Exercise 2. Thoughts can be received from jewelry or other personal effects; for the frequency of the owner has been recorded upon the metal, or cell structure, of the object. It is interesting to try this experiment without the owner's knowledge, then see how nearly correct your analysis has been. If that person knows what you are attempting, thoughts pertaining to the object will naturally pass through their mind; and these could be picked up by you. This would be thought-transference from the person, rather than testing your ability to receive recorded impressions from the cell structure of the object.
241 練習 2. 想念は宝石や他の個人の持ち物からも受信出来ます。何故なら所有者の振動がその対象物の金属や細胞構造に記録されているからです。持ち主に対する知識の無いまま、この実験を行おうとすることは興味深いものがあり、どれくらい近く貴方の分析が正しかったかを知ることです。もし、その人物が貴方が行おうとしていることを知っていれば、その物体に関連する想念類は自動的にその人物の心を通過することでしょう。そしてこれら想念は貴方に拾い上げることが可能となります。これは、その物体の細胞構造からの記録された印象類を受信する上での貴方の能力を試すというよりは、その人物からの想念移動になることでしょう。




【解説】
 他人が所持していたものから、その者のことが分かってしまう能力もテレパシー能力の一つということです。具体的な仕組については明確に述べられていませんが、基本はその物体に残留している想念波動を感知するということでしょう。
 また、その残留想念から、発した本人を知るということもあるのです。世の中のIDのような想念に伴われている何らかの要素により、それら想念波動と本人とが関連つけられるということでしょう。その延長として、何か本人が使用していた物に触れて、本人がどのような人物人格であったかを知ることが出来ることにもなる訳です。
 想念と想念の結びつきが高速度で行われることで、主人公に辿り着くということも有り得ることですし、現在生きている本人と想念伝達を通じて交流も出来るということでしょう。そういう意味でいわゆる「絆(きずな)」というものは、こうした相互の関連性を示すものとも言えるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落240

240 All experiments should be conducted as a game, for a serious attitude will produce tenseness; thereby defeating your purpose. Human nature being what it is, tension from trying too hard is bound to enter, so your first attempts should be for short periods only. These experiments should be discontinued at the first sign of fatigue, for nothing constructive can be accomplished then.
240 全ての実験はゲームとして行われるべきです。何故なら真剣な姿勢は緊張を作り上げ、それによって貴方の目的を挫くことになるからです。そもそもの人間の性質として、一生懸命やり過ぎると緊張が入り込むことになるのです。そこで貴方の最初に行う試みは短時間にしておくべきです。これらの実験は疲れの最初の兆候が現れたら、中断しなければなりません。それ以降、何ら建設的なものは達成されることはないからです。




【解説】
 本項と類似した印象の延長戦上として、以前にも紹介した「仕事は楽しく」という表現を再び提示したいと思います。経験上、何事もそうですが、心に余裕がないと良い仕事は出来ないように思います。心がリラックスしていて何ものをも受容出来る心境でなければ心に新規の想念波動など入って来るものではないと思われるのです。
 心にゆとりがあり、何ものをも受け入れる状況であれば、自ずと想念波動にも気付きやすくなりますが、心が何かの想念のみに集中している間は、他の印象波に気付く筈もないのです。
 テレパシー訓練も同様に、心が余裕を持って訓練に向き合える間に限るべきですし、少しずつ成長させること、毎日の精励にこそ価値があるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落239

239 Exercise 1. Two people can experiment with sending and receiving messages. Try this while in the same room, then at a distance; confining your attempts to simple impressions at first. When you are the "sender," form the mental picture clearly in your mind, then release it. Do not concentrate! Concentration does not add power to your thought, but rather interferes with it through the tension it creates in your mind. This is fully explained in Part ・ of this course. The recipient should remain relaxed, allowing his thoughts to flow freely. It is considered a good average if at first you can successfully exchange three out of five impressions.
239  練習1. メッセージの送り手と受け手の2名で実験出来ます。最初は単純な印象に試みを限定し、同じ部屋の中で試した後、次に離れて行います。貴方が「送り手」の時には貴方の心の中に明確な心像を作り上げた後、それを放出します。集中してはいけません。このことはこのコースの第3部に完璧に述べられています。受け手はリラックスを保ち、自分の想念が自由に流れさせるようにしなければなりません。最初は5つの内、3つのやりとりが成功すれば、良い打率だと考えられます。



【解説】
 本項ではテレパシー訓練を行うに当たっての注意点について説いています。通常、私達は自らの思念の実現力を高めようとして極度に集中したり、"行"を行ったりしがちですが、それでは心を緊張させるだけで効果はむしろ下がるとしています。
 つまり、私達の身体細胞を通じて想念を発するには何よりも自分自身をリラックスさせ各々の細胞を緊張から解きほぐし、自由活発な本来の宇宙的融合状態に保つ必要があるのです。
 また同時に、思念を心に留めるのでなく、解き放つことも重要なポイントです。もちろん"長年の願望"という面もあるのですが、想念波動が本来の活躍をする為には心からいち早く放出されて宇宙空間に働きかける必要がある為です。
 私達各人は誰でもこれら想念波動を感知する能力を備えている訳で、それを活用することで人生を更に豊かにすることが出来るというものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落238

Suggested Exercises
238 If you wish to test your ability to receive impressions, there are many simple experiments you may try. But while doing so, always bear in mind these three important facts. First, when you allow the feeling to give the impression freely, there is no division between your mind and the mind of the one with whom you wish to communicate. Second, all objects are living forms. In their structure, besides the elements necessary for them to maintain their individualized form, each cell contains the same Intelligence which gives you life. Each particularized cell can receive impressions, and is capable of transmitting its experiences. Third, control your sense reactions carefully. They must remain completely neutral. Do not let your senses tell you anything is impossible simply because they have not had experienced it previously.
推奨される練習例
238 もし貴方が印象を感受する自分の能力を試したいと思うなら、貴方が出来る幾つかの実験があります。しかし、それを行っている間、常に心に留めて置いて欲しい大切な事実が三つあります。第一は、貴方がフィーリングに対し自由に印象を与えるように許す場合、貴方の心と貴方が意思疎通を行いたいと思う人物の心との間には何らの区別は無くなるということ。第二は全ての対象物は生き物であること。それらの構造の中には個々の形を保つ為に必要な元素の他に、一つ一つの細胞には貴方に生命を授けているのと同じ英知が含まれているということ。一つ一つの個別化された細胞は印象を受け取ることが出来、またその体験を発信することが出来るということ。第三は貴方の心お諸反応を注意深くコントロールすることです。心の諸反応は完全に中立に保たれなければなりません。貴方の諸感覚が貴方に何事も過去に経験したことがないという理由だけで、不可能だと告げさせてはなりません。




【解説】
 私達がテレパシー能力を修得する際の極意が本項に簡潔にまとめられています。
 先ずは想念を感知する心自体、他の者と実は融合出来るし、事実融合しているという訳です。更にはその想念波動の記憶先として各原子分子があり、私達自身の身体を構成するこの微細要素に通過したあらゆる想念波動が記録されるという訳です。また、これら想念波動は実現力を備えていることに注意せよということです。
 おそらく古代よりこれらの真理の断片が"極意"として伝えられて来たものと思われます。とりわけ、想念・印象の実現力については日本では言霊(ことだま)と称され、人間の発した言葉には良し悪しに関わらず実現力があることが認識されていました。即ち、どんな事柄も心に抱くことは実現するということです。
 それ故、私達は日常的にも心には望ましい事柄のみを抱くこと、またその実現を信じることが求められる訳です。また万物に神宿るとして、物質を単なる"物"とは見なして来なかったことも特徴的と言えるでしょう。これら古来の思想こそ、宇宙時代に向けて私達自身が身につけなければならないものと言えるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落237

237 Let us use the example of a wayward child. The parents will correct the child for a breach of discipline, but they do not condemn it. They understand that as the child grows, it will gradually learn right from wrong. All human beings throughout the Cosmos, are children learning lessons . . . and should be recognized as such. Jesus exemplified this when He said, "Father, forgive them; for they know not what they do." If this law is obeyed, we shall have no trouble in employing the Cosmic Language.
237 わがままな子供についての例を用いましょう。両親は躾を破ったとしてその子供を正しますが、責めることはしません。両親は子供が成長するにつれて次第に誤ったものと正しいものの違いを学ぶようになることを理解しています。宇宙を通じて全ての人類はレッスンを学ぶ子供達であり、そのように見なされるべきなのです。イエスはこう言ってそれを例示しました。「父よ許して下さい。彼らは自分達が何をしているのか分かっていないのです」。もしこの法則に従えば、私達には宇宙的言語を導入しても何ら問題は起きないでしょう。




【解説】
 本項ははからずも私達がテレパシーを真に学び始めると遭遇する周囲とのあつれきについて、よくよく私達に説いているのです。本文の最後の言葉に著者の思いが良く表れています。
 即ち、私達がより宇宙的な分野を学び、宇宙に遍満する想念・印象の波を感知出来るようになると、私達と周囲の差が拡大し、私達の目からは他の一般人が陥っている状況を時に疎ましく見え、時には責めるようにもなりかねません。
 そのような状況に対し、著者はイエスが自らはりつけに遭う最中に語ったとされる言葉の真の意味を伝えると同時に、進化した他の惑星人が私達をどのような視点で見ているかを伝えています。そこには自らを殺そうとしている者に対しても哀れみを示す程の深い理解が本来、必要だというのです。
 目下の段階では、私達はわずか一歩を他の者に先んじただけであり、私達自身、未だ多くの解決すべき問題点を抱えています。私達自身がこのように暖かく見守られていることに感謝し、同時に周囲の者にも同様の気持で接する必要があるというものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落236

236 Since we are part of this world, we must differentiate between the acts in our lives. We are allowed to analyze for the purpose of understanding, but must not divide or condemn. We have not the right to sit in judgment on our brother. He has come this way to learn his own lessons. And just as we cannot attend school for our children and expect them to receive an education, so we cannot attend the School of Life for another. We can offer a helping hand or a guiding word, but at no time should be try to force our will upon him. Remember, he may be struggling to learn the lessons we have already mastered, but he must master them himself.
236 私達はこの世界の一部である以上、私達の生命における諸活動の間を識別しなければなりません。私達はその理解の目的の為に分析することが許されています。しかし、差別したり、責めたりしてはならないのです。私達には兄妹に裁きを下す席に座る権利はありません。その兄妹は自身の教科を学ぶ為、ここに来たのです。また、私達が私達の子供達に代わって学校に行くことで子供達に教育を受けさせることが出来ないことと全く同様に、他の者に代わって生命の学校に出席することは出来ません。私達は助けの手を差し伸べたり、導きの言葉を掛けることは出来ますが、如何なる時であっても私達の意思をその者に強制しようとすべきではありません。覚えておいて欲しいのは、その者は私達が既にマスターした諸教科を学ぼうと努力しているかも知れませんが、彼は自分でそれらをマスターしなければならないということです。




【解説】
 東南アジアの仏教は通常、小乗仏教とか南伝仏教、或いは上座部仏教と称されています。確かな知識ではありませんが、日本に伝わった北伝仏教、大乗仏教とは大きく違うところがあるとされて来ました。とかく日本では衆生の救済を願う大乗仏教の方が各自の修行を尊ぶ小乗仏教より、優れているとされがちです。しかし、現実に東南アジアで過ごして見ると、その見方とは異なる印象を持ちます。
 本項は同様に各人がこの地(惑星)に生まれた宿縁を全うする中で所定の学びをすることが重要であり、その学びを私達が本人に代わって行うことは出来ないことを改めて説いています。
 また同様に、仮に私達が他の者よりも多くを学び取っていたからと言って、相手に強制したり、ましてや相手の至らなさを非難することは厳に慎しむように命じています。
 もちろん必要な助言は与えるべきですが、最後は本人の選択と決断、実践に掛かっているのです。こうした中、地上で暮らす各々が各自の勤めを果たすことが基本であり、その姿を見せることで衆生の目覚めを願うのが南伝仏教の本意であり、また本項で著者が説く所です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落235

235 There is one thing you must keep firmly in mind when practicing telepathic communication. Let no thought go out from you bearing discrimination, judgment, or harm to another form. And at all times guard vigilantly against allowing similar thoughts to enter your mind. Cosmic impressions, with their all-encompassing understanding of the whole, are the only three avenues which can be of any help to us in climbing the Ladder of Life.
235 貴方がテレパシー通信を練習する際にしっかり記憶して置かなければならないことが一つあります。それは貴方から差別や裁き或いは他の形あるものへの危害を帯びた如何なる想念も出してはならないということです。そして、常に同様の想念が貴方の心に入り込まないよう絶えず見張っていることです。全体に対する全てを包み込む宇宙的印象類のみが私達にとって生命の梯子を登る上での助けになり得る唯一の3つの大道なのです。



【解説】
 ポイントはたとえ瞬時たりとも裁きや怒りが心に入り込むことを防ぐことです。それらは私達自身にも、また私達が発する想念波動が影響を及ぼす人達にとって、有害の源となるからです。
 この背景には私達の抱く想念波動の持つ大きな力、物事の実現力、未来に対する影響力が私達が想像する以上に大きいことがあるのです。
 私達が日頃、どのような想念を抱いているかは、その者の将来を決定づける大きな要素です。そういう意味からも私達は日常、自分達がどのような想念活動を行っているのか、十分に注意しなければなりません。もちろん、良質で宇宙的な想念を抱き、或いは招き入れることが出来れば、肉体細胞は本来の調和的な活動の姿に復帰し、支障(病気)はすぐにも解消されるものと思われます。
 宇宙への信頼こと、私達の導き手であるのです。日本語には"日頃の心がけ"という表現がありますが、日常、私達が時々刻々どのような心の状態を維持しているか気をつけていることが大切だということです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落234

234 The third channel of Cosmic impression, is the cell to cell communication. Remember, that every atom in the universe speaks the cosmic language, and is capable of communicating with every other atom. We have shown that the Mother principle in creation forms matter by gathering together atoms vibrating at different rates to bring forth manifestation. This Mother principle is equal to the Divine, or Father principle of creation; therefore, you will find in it no judgment or discrimination; for this would be discriminating against itself. Nature respects man equally; so does Cosmic, or Natural law. As the sun shines alike on the just and the unjust, judging no form-life, so does Cosmic Matter lend itself impartially to all manifestation. When we can look upon all form-life and see it in its true light, Nature unlocks her secrets, and gladly shares them with us.
234 宇宙的印象の第3の経路は細胞から細胞への意思疎通です。宇宙空間の中のあらゆる原子は宇宙的言語を話し、他の全ての原子と意思疎通が出来ることを覚えておいて下さい。私達は既に創造における母性原理は、創造物を生み出す為に異なる速さで振動している原子達を集めることによって形有るものを形成していることを示して来ました。この母性原理は聖なるもの、即ち、創造における父性原理に等しいのです。ですから貴方はその中に如何なる裁きも差別も見つけることはありません。何故なら、これは自分自身に対する差別になってしまうからです。自然は人を平等に尊敬します。ですから、宇宙や自然法則も同様です。太陽が正しい者にも不正な者にも等しく輝くように、宇宙の物質も全ての創造に分け隔てなく自身を委ねています。私達が全ての形ある生命を見て、その真実の光を見ることが出来る時、自然は諸々の秘密を明かして、それらを喜んで私達に分ち与えるのです。




【解説】
 生命活動の中、生きもの達が生まれ、成長しそして再び死を迎える等、様々な生命活動を私達は観ることが出来ます。これらは皆、分子・原子レベルの結合や分離の結果であり、その背景には細胞間の意思疎通、即ち想念・印象の交流があるのです。
 このことは各自の身体内部でも生じていますが、宇宙の中のあらゆる場所で起こっていることでもあるのです。本項の細胞と細胞の間の意思疎通はごく日常的に行われているものです。
 私達自身の身体は60兆もの細胞から成り立っているのですが、これらの間には日常的な想念伝達もありますし、近隣惑星等で暮らす惑星の住人の細胞に由来するものもあるかも知れません。
 しかし、最も身近な存在である私達自身の身体細胞こそ、日常的に親しみ、育成してより宇宙的な身体に昇華できるよう大切にしたいものです。まさに各自、ご自愛下さいという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落233

233 For instance, those of you who have read INSIDE THE SPACE SHIPS, will notice that the space people mentioned in the book compared their way of life to ours quite impartially. They did not criticize or pass judgment upon us; they merely analyzed the two phases of life. They pointed out the path of brotherhood we should follow, but they did not condemn us for our selfish shortcomings. Rather, theirs was an attitude of compassionate understanding for a wayward, younger brother. These more highly evolved people are the only ones we should look to for enlightenment and help. Their thought frequencies are as accessible to us as the impressions from lower planets; but here again, because they do not conform to our normal thought patterns, we allow them to pass through our minds unnoticed.
233 例えば同乗記を読んだことのある皆さんは、その本に書かれている宇宙人達は何ら分け隔て無く彼らの生き方と私達の生き方を比較していたことに気付くでしょう。彼らは私達を批判したり、裁いたりはしていません。彼らは単に、生命の二つの姿を分析して見せたのです。彼らは私達が従うべき兄妹愛の道筋を指摘しましたが、彼らは私達の利己的な短所に対し非難することはありませんでした。むしろ彼らの姿勢は一人のわがままな弟に対する思いやりのある理解の姿勢でありました。これら更に高度に進化した人々は私達が啓発と支援を期待すべき唯一の人達です。彼らの想念振動は低次な惑星からの印象類と同様に私達が近付き易いものです。しかし、ここでもまた、彼らが私達の通常の想念パターンと一致しないが為に、私達は気付かないままそれらを私達の心の中に通過させているのです。




【解説】
 著者はここでは明確には述べていませんが、同乗記その他、氏の伝えたこの太陽系における私達が暮らす地球の位置づけを考えれば、本項の意味する所はより鮮明になる筈です。即ち、太陽系の中で最も遅れた惑星、人間的に進化が遅れている星が地球であり、悠久の歴史の中で様々な救世主が地球を訪れて来たとされています。
 それらの導師は皆、私達が進化する上で克服すべき課題を説き、人々を導いて来た訳です。現代の途上国支援と同じく、教師役は本国に帰国してからも引き続き担当した国のその後の進展を見守るでしょうし、次なる渡航に向けて準備もする筈です。
 このようにこれまで地球に関わった導師達は皆、その後も私達の行く末を案じ、また支援の想念を抱いてくれるのです。そういう意味でも私達は自分に向けて発せられている支援の印象に気付くべきであり、無為にそれら支援を放置し捨て置くべきではありません。自らの振動を高め、これら高貴な想念と共鳴出来る心身を作り上げることが必要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落232

232 The second channel of Cosmic impression, comes from the same interblending of the Cosmos which brings the thought frequencies from the lower planets; but in this case the thought frequencies are coming from people of higher development than those on earth. Impressions from them can be of great value to us, since they can help us better conditions in the world.
232 宇宙的印象の第二の経路は、低次な惑星からの想念振動をもたらすのと同じ宇宙の混和現象から来ますが、この場合、想念振動は地球人よりも高次に進歩した人々から来ます。彼らの印象は私達にとって大いなる価値を持っています。それらの印象が、この世の中の状況をより良くする為に私達の手助けをしてくれるからです。




【解説】
 仏典には"仏国土"という表現があります。宇宙空間に仏が住む無数の星と惑星があるという訳です。この仏国土から発せられる慈悲の想念波動は私達にも向けられていることでしょう。これら宇宙的な想念・印象も私達が生きる上で道しるべとなって呉れる筈です。
 先日も夜中のTVで美しい星空を映す番組が放送されていました。青い夜空の中で無数の星々が天空を揃って回転する様は、私達が本来恵まれた宇宙的な環境の元、生きていることを示すものでした。
 これら宇宙の下に生きている私達には本項で示すように多くの偉大な宇宙人から支援の想念も向けられていることでしょう。私達は残念ながらこのような天空に溢れるばかりの星空を日常見ることは出来ませんが、少しでもこれら天空の真実を自覚して宇宙の賢者からの指導の声にも耳を傾けたいものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落231

231 While not of Cosmic value, when you receive a thought from a relative or a friend who is now living, you can accept it. This communication is natural, and will often carry an important message from a loved one. But guard against thoughts of discrimination or dissension--even from those we know best. For a discordant thought is just as harmful when received from someone dear to us, as it is from a total stranger.
231 宇宙的価値を有しないものの、現に生きている親類や友人から想念を受けた場合には、貴方はそれを受け入れても良いでしょう。この意思伝達は自然であり、しばしば愛する者の大事なメッセージを運ぶことでしょう。しかし、差別や口論の想念からは、私達が最も良く知っている者達からのものであっても、守ることです。何故なら、不調和な想念は私達と親密な者からのものであっても、全くの未知なる者からのと同様、有害であるからです。




【解説】
 親しい者同士の以心伝心と言う表現があるように、親しい間柄には想念伝達の径路が確立するということでしょう。互いに許しあった仲には想念波動の面からも太い伝達径路が形成されるという訳です。
 著者はこの種の想念伝達については可としており、互いに活用することが望まれます。しかし同時に、これらの間柄にあっても差別や非難その他のマイナスの要素のものは遠ざけねばならないと忠告しています。
 私達が最も親しくなるべきは創造主であることを考えれば、私達は常にこの生命を与え、支えて呉れている創造主に対し感謝の念を親しみを持つべきでありましょう。創造主とのパイプこそより太く揺るぎないものに育て上げることが大事なのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落230

230 The first channel of Cosmic impression comes from Cosmic Cause, or true Life Force, to the pure cause, or life force within us. We have shown that this Force in Intelligence permeates all manifestation, carrying no judgments or divisions. This is the Law of Relativity wherein, through interrelationship, pure knowledge is accessible to those who seek in humility. For the Cosmos can become an open book when we overcome our personality.
230 宇宙的印象の第一の経路は、宇宙の因、即ち真の生命力から、私達内部の純粋なる因、即ち生命力に向けてやって来ます。私達はこれまで英知におけるこの力が全ての創造物に染みわたり、如何なる裁きも分裂ももたらさないことを示して来ました。これは謙虚さを希求する者にとって相互に関係することによって、純粋な知識に触れることが出来る相関法則なのです。何故なら、大宇宙は私達が自らの個人性を克服する時、開かれた一冊の本になり得るからです。




【解説】
 よく説かれることですが、私達生きるもの全ては同じ空気を呼吸し、同じ星の元に暮らしています。また生きものを構成する原子・分子についても皆、共通であり、太古の昔から生きものを構成して来たこれら原子・分子の変遷を考えれば私達生きものを構成する原子・分子は実は各生きものの間で大きな違いはないことに気付きます。
 また同時に、これら生きもの達が生き生きと暮らす為にはオーケストラのコンダクターのように一定のリズムを指揮することが必要です。本項は全ての生きものに対して宇宙の本源から絶えず生命活動を促す力が注がれていると説いているのです。そしてその力こそ、私達人間が最も大事にしなければならない想念波動だという訳です。この径路こそ私達を進化に導く源泉なのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落229

229 For the most part, impressions coming from all three channels of effect are steeped in discriminations and judgments; but occasionally a message may come which contains certain gems of Cosmic Truth. The average person will recognize these gems and because of their presence, will then accept the entire message, divisions, personal promises, etc., as being of Cosmic origin. Whereas, the very presence of discriminations proves it to be from a confused source.
229 大抵の場合、これら結果の3つの経路から来る印象類は差別や裁きに染まっています。しかし時には、宇宙的真理について或る種の珠玉を含んだメッセージもやって来るかも知れません。平均的な人はこれらの珠玉に気付き、その存在の為に次にはその全体のメッセージや分裂、個人的な約束等々を宇宙の源泉から来るものとして受け入れてしまいます。しかしながら、差別の存在そのものが、それが混乱した源からのものであることを証明しているのです。



【解説】
 テレパシー研究を進める中で私達が陥りやすい問題について、本項が説くポイントは重要です。とかく私達は何かに全てを託しくなりがちです。これは多くの宗教分野に当てはまります。初めて聞くその教えの中に何か少し輝くものを見出したが故に、その後その源泉から発せられる全ての情報を受け入れてしまったために、本来の道を見失うケースも多いのではないでしょうか。
 中東の過激集団は信者の導入時には崇高な教えを説くことでしょうが、その後、実際に行っている事柄は常識を超えた残忍なことばかりです。
 本項では、そこまでの危険までは言及されていませんが、私達の周囲には私達を餌食にしようとするオカルト集団も多いということでしょう。
 そうした中、私達自身に受け入れるべき想念・印象についてはその性質を見極め、真に宇宙的なものか否かを吟味する、あるいは感触で知る能力を身に付けなければなりません。自らを世の中に溢れる邪悪なものたちから守り、泥沼の中でも一人一人が美しいハスの華を咲かせることが求められているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落228

228 The third channel to be shunned is that of the memories of discarnate entities who have lived in this world. These thoughts are often mistaken for "spirit communion." Remember the illustration we used about tuning into a thought frequency Plato had set in motion while he lived? This same principle applies to thought frequencies from others who have lived on earth; but unless they have evolved above the personal pettiness of most Earthlings, these thoughts are of no value to us. We are growing and unfolding daily, so except for a few outstanding minds who have sojourned here, we have advanced past the place in development these people had reached. The Law of Progression is a fundamental law of the Cosmos.
228 遠ざけるべき第三の経路はかつてこの世界に生存し肉体を失った存在の記憶の経路です。これらの想念はしばしば「霊的な交流」と誤解されています。私達が用いたプラトンが生きていた間に起こした想念振動に同調した事例を思い出して下さい。これと同じ原理が過去に地球に住んだ他の者達から来る想念振動にも適用されるのです。しかし、それらが大部分の地球人の個人的な些細な事柄を越える程進化したものでない限り、これらの想念は私達に何ら価値はありません。私達は日毎に成長し目覚めています。ですからここに逗留した一部の秀でた心を除けば、私達はこれらの人々が到達していた発達の場所を既に越えて進化しています。進化の法則は宇宙の基本的な法則なのです。




【解説】
 地球という惑星が宇宙空間に誕生してから今日まで、想像すらできないほどの数の人々が地上で暮らし、過ぎ去って行ったことでしょう。まさに私達一人一人はこのように星々に転生を繰り返す宇宙の旅人であるのです。
 各々の人生で何かを学び終えた人々は、次なる館を目指して移り行く訳ですが、同時にその発した想念はしばしの間、地球に残留するということでしょう。
 問題はこれら残留する想念波動が私達に有用であるか否かです。客観的に考えれば私達は緩やかであっても進化している訳で、これら昔の残留波動が有用とは必ずしも言えないのです。私達自身、少なくても昔よりは進歩した社会に生きている訳で、これら過去の想念に捉われることはむしろ避けるべきことなのです。私達の進歩、進化に役立つ宇宙的な高品位なものに私達の指向を移して行かねばならないのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落227

227 The second channel of effect that we should avoid comes to us through the interblending of the Cosmos, bringing thoughts from other planets, or systems, where the inhabitants have not yet evolved to our level. These, too, will carry divisions, judgments, discriminations, etc. Such thoughts are of no help to us. They will only add to the confusion already prevalent in the world today.
227 私達が避けるべき第二の経路は宇宙の混和を通じてやって来るものであり、他の惑星や太陽系等、その住人が私達のレベルまで未だ進化していない所の想念をもたらすものです。これらもまた分裂や裁き、差別等々を運んで来るでしょう。このような想念は私達には何の助けにもなりません。それらは今日の世界に既に流行っている混乱に付け加わるだけです。




【解説】
 私達は文字通り無数の想念波動が飛び交う宇宙空間の中に生きています。これら想念の内、最も影響を受け易いのは現在同じ惑星に生きている他の人間が発している想念であり、次に他の惑星に生きる人達から発せられている想念波動であるという訳です。
 これらの内、私達が取り入れて良いのは、私達自身より高次元、高品位のものであり、他は私達の進歩に役立つものでない限り捨て去るべきで、決して取り入れるべきものではありません。
 繰り返しになりますが、これら想念波動を感知した際にその持つ性質を見極めることが大切で、同調すべきでない類は近づけてはならないのです。しかしそれらの状況に出会ったとしても恐れることはなく、それら怒りや悲しみ、憤りの想念に対し、優しく接し、浄化することで本来の穏やかなものに改質、中和させることも必要だと考えます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落226

226 The first channel of effect that you should guard against comes from the average human mind. Since there are over two-and-a-half billion people on our planet, most of whom live under the daily influence of thought-patterns of avarice, personal judgment, and a thousand and one petty worries, you must try constantly to protect yourself against attracting these impressions to your mind. Remember, like attracts like. So endeavor to keep your thoughts on a level where they will not attract these emanations. If one is to develop to the state of Cosmic understanding, although these impressions will come to him, he will recognize their character and not lend himself to them. This is a major thing to watch for.
226 それに対し身を守るべき第一の経路は平均的な人間の心から来るものです。私達の惑星には25億を越える人々がおり、それらのほとんどが強欲や利己的な裁きで千一夜の些細な心配事という日常的な想念パターンの影響下で生きている以上、貴方はこれら諸印象を自分の心に誘引しないよう自身を常に守らなければなりません。類は類を呼ぶことと覚えておいて下さい。ですから貴方の諸々の想念をこれらの放射物を誘引しないレベルに常に保つよう真剣に努力することです。もし、人が宇宙的な理解の状態まで進化すれば、これらの印象がやって来ても、それらの性質が分かり、自身をそれらに委ねることはないでしょう。これが警戒すべき主要な事柄です。




【解説】
 先ず最初に注意したいのは、この惑星に私達と同様、現在暮らしている人達から発せられる低次元の想念波動です。類は類を呼ぶとあるように、とかく私達は同レベルの想念と同調しやすいものです。よほど注意していないとこれら無益な想念波動が私達に入り込み易いという訳です。
 もちろんこれらに対して、身体に入って来る際に、その性質を見抜くことが出来ればそれらの侵入は無いということでしょう。私達は同意した想念だけが、私達に入り込み、それらに私達に生き方を託すことになるのです。
 そういう意味から、現在生きている人、地球に生きる人々が日常放っている想念こそ、最も影響を与える存在であり、多少に関わらず私達は影響を受けていることになるのです。一人一人がこれら低レベルの想念波動に影響を受けることなく、本来の道を歩むことを決心することが、如何に尊い貴重なものであるかは、この例を見ても明らかです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落225

Summary of Part Two
225 There are six channels of impressions; three of effect, and three of Cosmic value. As we have shown you, the three of effect carry discriminations, divisions, and hatreds, so well-known in the world today.
第2部要約
225 印象には6つの経路があります。3つは結果の、残り3つは宇宙的価値を持っています。これまで示したように結果の3経路は差別や分裂そして憎しみ等、今日の世界で良く知られている要素を運びます。




【解説】
 本項から第2部の要約が記されています。
 これから私達が各自を訓練し、想念波動への感受性を高める中で想念波動の発信源について事前によく知って置くべき想念波動の径路について本項以降で整理されています。
 とかく未熟な私達は感受した新奇性のあるアイデアに即応し、直ちに受け入れてしまいがちですが、それら想念波動には本来の宇宙的なものと世俗的なものがあり、様々な発信源があることを認識しなければなりません。
 これらいわば感受した想念が託して良いものかどうかを先ずは探ることも必要でしょう。あるいは日頃の生活態度の中で自ずと良質なものしか入って来なくなれば最高です。私達は自身の質を高め、高品位なものにしか自動同期しないような体質づくりも必要となるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落224

224 We have shown earlier the influence uncontrolled emotions play in our lives; how bad temper can separate us from our friends and cause people to avoid us; how anxiety can bring unhappiness to us and to all around us. Therefore, is it not clear that our first task should be the conquering of these destructive emotions? No one can do this for us. Only we can change our thinking habits. However, now that we have a clearer understanding of the workings of our bodies and minds, this should be an easier goal to reach.
224 私達は先に、制御されない諸感情が私達の生活に及ぼす影響、即ち、如何にして不機嫌が友達から私達を引き離し、人々が私達を避けるようにさせ得るか、如何にして不安感が私達や私達の周囲の者全てに不幸をもたらし得るのかを示して来ました。従って私達の最初の任務はこれら破壊的な感情を克服することにあるべきだということは明らかではないでしょうか。誰もこれを私達に代わって行うことは出来ません。私達だけが私達の思考習慣を変えられるのです。しかしながら、私達は私達の肉体や心の働きについてより明確な理解を得ている今、これは到達するに易しいゴールである筈です。




【解説】
 私達はこれまで私達の激しい感情や憤慨その他が如何に私達自身を痛めつけ周囲の環境を破壊して来たか、また私達自身が如何にダメージを受けて来たかは各自身に染みている程、経験を積んでいます。
 これらの状況を見れば、私達の当面の課題はこれら自身の感情の制御にあることは明白です。またそれらの事柄は各自の問題であり、他人は何もしてあげられないという訳です。相手に説いても本人が実践しない限り、変わりようはないのです。
 おそらく有史以前の昔から、私達地球人に対し、これら感情の抑制について多くの師が教えて来たことでしょう。それにも拘わらず文明が発達した現代においてもあまりに多く感情の制御が行われない為に起こる事件が多いことが懸念されます。
 これらの事柄はそうした状況の中に身を置いて訓練する環境が私達の惑星の現状なのかも知れません。私達全体のレベルがこれら事件として表面に出ていると思うものです。何よりも自己統制(セルフコントロール)が私達地球人の課題と言えるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落223

223 But to accomplish this he must first learn to control his emotions, his sense reactions, his selfish desires; and to understand that he is one with all creation. He must comprehend that the atoms vibrating in his present body have been used and reused throughout creation; therefore, they have participated in every phase, from the lowest conceivable form, to immense planetary bodies that ages ago were absorbed back into space. There are no divisions except those man has imposed upon himself.
223 しかしこれを達成する為には、彼は自らの感情や自らの感覚の反応、利己的な願望をコントロールすることを学ばねばなりません。そして自分が全ての創造と一体であることを理解する為にでもあります。人は自分の現在の肉体の中で振動している原子群は創造を通じて利用され、また再利用されて来たことを理解しなければなりません。ですから彼ら原子群は考えられる最も低次な形状物から大昔に宇宙空間に吸収された惑星体に至るまであらゆる段階に参画して来たのです。人が自分自身にこれらを押し付けない限り区分というものは無いのです。




【解説】
 私達自身の肉体が実は悠久の昔から続く創造と分解の歴史の中で決して消えることなく、様々な存在を生み出して来た分子・原子から成っており、それぞれの分子・原子はその記憶を保持しているのです。それ故、私達は他の者、他の創造物を決して他人とは観ることはなく、自分の肉体と何ら変わらない同胞と観なければなりません。
 このことが進化した他惑星人達がエゴに囚われている私達にも命の危険を顧みず支援の手を差し伸べる遠因でもあります。自分の兄弟姉妹と思うからこそ諦めることのない援助を続けているのです。
 現在、地球では個人主義が席巻し、互いに助け合う気風が薄れています。昔のように貧しい中、人々が助け合って暮らしていた社会から、他人から利益を得ようとする者ばかりが増えてしまっているようです。こうした中、私達が為すべきは、あらゆるものが互いに関連し合い、繋がって生きている事実を学び、互いに調和して生きて行くことなのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落222

222 To the impatient mind, man's progress seems discouragingly .slow; but the Living Soul is ever unfolding and expanding. And though at times we may appear to have slipped back two steps where we have taken one, slowly but triumphantly man is preparing himself to become an occupant in another of the many mansions in the Father's house.
222 せっかちな心にとって、人間の進歩はがっかりする程、遅く見えます。しかし、生ける聖霊は永遠に開示し続け、拡張し続けます。そして時として私達は一段昇った所で、2段滑り落ちるかも知れませんが、人はゆっくりではありますが、意気揚々と父の家の多くの館の内のもう一つの館の主人となるよう準備を進めているのです。



【解説】
 本項では人間が各々の惑星間での生まれ変わりを通じて進化の道を歩むことを説いています。これら転生の教えは仏教において色濃く伝わっていますが、本項では宇宙的視野においても正しいことを示唆しているのです。
 結局、私達の進歩には長い時間がかかるということであり、一生の内で各自が学び取る内容も限られているということでしょう。しかし、永遠なる宇宙の時間軸から観れば、私達の一生などほんの一瞬に過ぎません。それ故、その短い一生をどのように過ごすかは大変重要なのです。
 芸術家がその一生の内にどれ程の作品を残すかが常に問われるのと同様、私達各自は自らの一生をどう生き、どう進化させられるかについて十分に注意を払い、日々の生活を送るべきなのです。そうする中で私達は各々準備が整った段階で次なる飛躍としてもうひとつ上の段階の惑星に転生するということでしょう。「父が用意した別のマンション」にという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落221

221 It is the instinctive, inborn desire in Man for a better understanding of all he sees about him, that keeps his eyes raised heavenward and his hand ever reaching for a higher rung on the Ladder of Life. If this were not so, he would have been content with a sub-human existence; never seeking the answer to why the Sun God rode through the sky each day, or how his protector from the storm, the mighty oak, sprouted from a tiny acorn.
221 人が生命の梯子のより高い段を目指して両目で天空を見上げ、手を上の段に伸ばすのは、自分に関するより良い理解を得たいとする本能的な生まれながらの願望です。もしそうでなければ、人は類人の状態で満足していたでしょうし、何故毎日太陽の神が昇るのか、どのようにして小さなドングリから彼を嵐からの守護者となる樫の木が芽吹くのか知ろうとはしなかったでしょう。




【解説】
 先日、ある神社で東日本随一と言われる樹齢1370年以上の大杉を見る機会がありました。普通、神木をされる大樹は巨木であるが故に長年の風雪で幹が痛んでいるものが多いのですが、そこの杉は大変若々しく堂々とした姿をしており、地面から真っすぐに幹周り8mにも及ぶ太く立派な幹を伸ばしておりました。人々の敬愛や信仰の証として周囲に柵が整備され、幹にはしめ縄が回されていました。神々しいとはこのようなことかと思った次第です。
 聖徳太子の時代に神社が建立された時に植えられたものと伝えられており、1300年余の時間の長さを実感させるものとなっています。
 もちろん、私達は各自、過去生も含めて長い年月を生きて来た者でありましょう。その中で、少しずつ進化の道を歩むことを続ければ、1本の苗木からこのような巨木にまで自然は私達を育てて下さるということでしょう。その為には各自はこの杉の木のように揺るぎない信仰を基礎として真っすぐに伸びていく決意を必要としているのです。

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