2019年06月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落198

198 But if we open our minds to the thought of the optimist, a feeling of well-being pervades us, bringing a sense of peace. For happy thoughts stimulate and expand, activating little used lobes in the brain; broadening our horizons and giving us a better understanding of the Cosmos and all that exists therein.
198 しかし、私達が楽観的な人物の想念に私達の心を開けば、幸福のフィーリングが私達に拡がり、平和な感覚がもたらされます。何故なら、幸せな想念は頭脳の中でほとんど使われていなかった脳葉(訳注:脳の内、全体の8割を占める大脳は、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の4つの葉[よう]から成るとされています)を刺激し、拡張して活性化させますし、私達の視野を拡げ、宇宙とそこに存在する全てのものに対するより良い理解を与えるからです。



【解説】
 明るい想念は私達の身体を活性化する訳ですが、とりわけ私達の頭脳の脳葉部分を活性化させ、私達の知覚性全般を拡大するということです。
 従来、私達は怒りや悲しみ等々、心の中に非活発な想念を戴くことにより、私達自身をそれらに同調させ、あらゆる部位を不活発な状態にしてしまったのです。それに代わって、生命本来の自由でイキイキした想念を心の中に招き入れることによって、私達の心自体も拡がり、寛容力のある本来の姿、宇宙の創造主に同期した存在に進化することも可能となるからです。
 全ては心に何を招き入れるかであり、私達は自らの神殿に招き入れる想念については十分に厳選する必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落197

197 I strongly advise each student to observe this law working in his own life; for it is a perfect example of the meaning of "like attracting like." If we open our minds to the gloomy thoughts of the pessimistic person, these vibrations will have a depressing, narrowing influence on our lives; and if the contact with this outlook is continued long enough, our thought-pattern may drop to the same bigoted, mental level.
197 私は個々の学習者に、自分自身の生活の中でこの法則が働いていることを観察するよう強く促しています。何故なら、それが「類は類を呼ぶ」の完璧な例示であるからです。もし、私達が悲観的な人物の憂鬱な想念に対し私達の心を開けば、これらの振動が私達の生活に意気消沈と偏狭さを与えるでしょう。そしてこの人生観との接触が長く続けば、私達の想念パターンは同じ頑迷な精神レベルに落ちるかも知れません。



【解説】
 何故、私達が明るく活動的な想念を抱く必要があるか、本項では著者が生徒である私達によくよく諭しているのです。毎日の想念パターンは私達各自の生活や体調、その他人生一般に大きな影響を与えています。それは体内の各細胞はもとより、周囲の分子・原子に強く作用することに他なりません。
 従って、人生を有意義に生きる為には、文字通り私達は心を入れ替えなければなりません。彼ら他惑星人の暮らしに近づく為にも、またご自身の人生を更に有意義にする為にも、毎日の心の持ちようはその基礎となるのです。
 これらの事柄は大変単純なことですが、書物で読むことよりも、実践を通してのみ理解出来るのです。即ち毎日のご自身の実践体験を通じて、その価値が初めて分かるものです。これら実践体験を積み重ねる中で私達は次のステップに映ることが出来るという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落196

196 Let us now take the example of the cheerful, optimistic person, who looks upon all manifestation and "knows it to be good." The uplifting thought frequencies from this person will elevate our own vibrations, and our day will be enriched through contact with him. And although not necessarily conscious of it, as long as this influence lasts our minds will be operating on a higher frequency level. Just like the house that was impregnated with love and laughter, drawing us back for frequent visits, we will seek this person's company.
196 今度はあらゆる創造の現れを見て、「良きものであると知って」いる陽気で楽観的な人物の例について取り上げましょう。この人物からの高揚させる想念振動は私達の波動を高め、私達の一日はその人物と接する中で豊かなものになることでしょう。そして、それを意識しておくことは必ずしも必要ではないのですが、この影響が続く限り、私達の心はより高い周波数レベルで運用されることになります。丁度、愛情や笑いで満ちた家のように、私達はそこを何度も訪れたいと思わせるように、私達はこの人物と同行することを求めることでしょう。




【解説】
 本項まで読み進める中でいつも思い出すのは、昔、ある方から”人間、明るくなくてはダメだ”と伺った話があります。当時、若かった私はその意味について良く理解出来ていなかったように思います。しかし、本文にあるように、心に抱く想念をより高次なものにして行く中では、創造主への信頼が高まり、また周囲の人々を導く立場になるにつれて、より良い方法に導く為に明るさが必要であることが分かります。
 Happy Go Luckyという言葉がありますが、それは単に楽天家ということではありません。自分が抱く想念の力を知るからこそ、努めて建設的な想念波動を心に招き入れる必要があるのです。
 そしてより重要な点は、そのように仮に苦境の中にあっても、楽観的な想念波動を保つのは、自らが招く想念波動が自分自身のみならず、周囲の多くの者に影響を及ぼすことを知っている為なのです。
 私達はこのように自らの想念の持つ大きな力について十分に自覚する必要がありますし、宇宙を流れる創造主の想念は明らかに明るく活気のある生命活動であるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落195

195 Those with whom we come in contact daily, will affect our lives; but only to the extent we permit them. For example, when we meet a disgruntled person and listen to him expound his philosophy of gloom, unless we are on guard, a feeling of depression will envelop us which may last for hours or even days. This is caused by the melancholy vibrations emanating from his mind and body, affecting our mind and body cells with a feeling of despair. But when we have understanding, we can refuse to accept his attitude, and keep our minds serene while listening to him. This balance of mind will counteract any harmful radiations that might otherwise influence us.
195 私達が毎日接する相手は、私達の生活に影響を与えます。しかし、それは私達がそれを許す範囲までです。例えば私達が一人の不機嫌な人物と会ったとし、その者が自分の憂鬱の哲学を講釈するのに耳を傾けたとすると、私達は警戒していないと、意気消沈のフィーリングが私達を包み、何時間或いは何日も続くことになります。これはその者の心と肉体から発散している憂鬱の振動によって引き起こされますし、私達の心と肉体細胞に絶望のフィーリングを作用させるのです。しかし、私達に理解があれば、私達はその者に耳を傾けている間にもその者の姿勢を受け入れることを拒み、自分達の心を澄んだ状態に保つことが出来ます。この心のバランスは私達に影響を与えるかも知れない有害な放射物を阻止するのです。




【解説】
 想念伝達の原理から言っても、私達は相互に影響を及ぼし合っている訳で、否が応でも互いに影響を与え合っているのです。
 そこで重要となるのは本項にあるように、100%相手を受け入れ自分も共感することには問題があるのです。相手が進化した他惑星人の場合にはむしろそうしなければ重要な真理を学び取れない訳ですが、相手が一般の私達地球人の場合には危険でさえあるのです。
 もちろん相手を理解する為に、相手の想念環境を知ることが大切ですし、なによりも相手の想念環境の背景を理解することは必要です。しかし、それらは理解すべきものであって、私達のそのまま取り入れるべきものではないのです。必要だとご自身が判断した範囲を取り入れれば良いのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落194

194 It does not matter whether we live in luxury, or in poverty; we have the right to choose our thought-patterns. Our bodies may be enslaved by the false economic barriers that have been raised on earth, but our minds are free. Thoughts are ours to control, when we better understand our bodies and our minds.
194 私達が贅沢な暮らしをしているのか、貧しい生活をしているかとは関わり無く、私達には自分達の想念パターンを選択する権利があります。私達の肉体は地上で培われて来た偽りの経済的障壁によって奴隷にされているかも知れませんが、私達の心は自由です。想念をコントロールするのは他でも無い私達ですし、そうすれば私達が肉体と心を今以上に理解することになるのです。




【解説】
 読者の方々も含め、中には株式に投資している方もいらっしゃるものと思います。私もかつて株を購入したこともありましたが、その時に本項でいう”経済の奴隷”というような状態を経験したことがあります。また、当時は株式新聞を食い入るように見ていた帰宅途中のサラリーマンも良く目にしたものです。それは株式市場は毎日のように大きく変動する訳で、自分の購入した会社の株がどのような値動きにあるかは大変気になることも良く分かります。
 しかしその結果、その方のもっぱらの関心事は日々の株式市場の動向になり、思考空間の大部分を株式に関連する事柄が占めることになります。それでは利益は得ても、宇宙や芸術、技術というような歴史を越えて生き続ける高品位な想念レベルとは全くの無縁の存在に陥ってしまうことでしょう。経済の奴隷と化してしまったのです。
 そういう意味ではお金を得ることと想念を浄化することは相反することが多いのかも知れません。しかし、いずれにしても私達各自が優先すべきは自らの想念パターンを上質なものとすることであり、先ずはご自身の心身を浄化した後、必要な環境条件は改質した心の想念環境が造り出す作用によって自ずと整備されるものと考えています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落193

193 Remember, we have shown earlier that thought can become a habit. We can develop thought-patterns of selfishness, discontent and greed; or we can cultivate thought-habits of humility, serenity and generosity. The choice is ours. And if a true analysis were to be made, we would find our lives are governed less by circumstances than by our thought habits.
193 私が以前、想念は習慣になり得ると説明したことを思い出して下さい。私達は自己中心や不満、そして貪欲の思考パターンを発達させることも出来ますが、一方では謙遜や落ち着き、寛容の思考パターンを育むことも出来ます。選択は私達の自由です。そしてもし、本当の分析がなされるなら、私達が自分達の生活が周囲の環境より自分達の思考習慣に多く支配されていることに気付くことでしょう。




【解説】
 これら一連の講座において説かれている重要なポイントの一つとして覚えて置きたいことは、私達各自がどのような想念・印象を自分に招き入れるかです。以前にも述べましたが、私達の心を良く表現しているものの一つに神社の本殿があるように思います。神道では本尊というものを置きません。本殿の中にあるものは鏡のみであるように思っています。
 つまり、汝自身を映すもの、自分自身の心を象徴しているように思うのです。しかし、その本殿に迎えているものは周囲に力を発揮し60兆にものぼる人体細胞の隅々にまで影響を与えるのです。その威力は恐るべき程です。
 即ち、良くも悪しくも私達は自分自身の心に抱く想念・印象に大きく影響を受ける訳で、それが習慣化すればより強固な力を発揮することになり、その修正にも大きな労力を必要とします。
 本項ではこれら習慣的な想念が私達を支配していることを改めて警告するものですし、その修正にも根気よく努めれば、やがては曇りない心とすることが出来ることを示唆しています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落192

192 So it is apparent that we, alone, suffer in these circumstances. And if prolonged, nature will exact a terrible price, because we not only keep the atmosphere immediately surrounding us polluted with our discordant thought vibrations, which will eventually alienate us from our friends, but all the while we are inexorably poisoning our physical bodies.
192 ですから、このような状況の下では私達だけが被害を蒙ることは明らかです。そして長引けば自然は恐るべき代償を迫ることになります。何故なら、私達は私達を直接取り巻く大気を私達の不調和な想念振動に保ち、それにより私達を友人達から遠ざけるほか、その間ずっと私達は自分の肉体に容赦なく毒を盛っているからです。



【解説】
 問題は怒りや憎しみだけではありません。とかく私達の心は成果をすぐに求める為、目先の結果の一つに一喜一憂し、不安定になりがちです。思い通りにならないと言って、憂鬱になり、全てを灰色の色メガネで見ることもしばしばなのではないでしょうか。
 このような場合も、私達は受け入れる想念・印象を閉ざし、自ら造り上げた殻の中で動きを停止してしまうものです。当然、これらの傾向は体内の生命活動とは一致しないものである以上、その結果は不健康が待っていることになります。
 このことからも、私達の最大の課題は私達の心の傾向にあることが分かりますし、その原因は心が独りでは生きて行けないことにあります。良き指導者が必要で、その為に各宗教が存在しているのです。しかしこのような宗教に依存しなくても大自然の生きもの達はイキイキ毎日の生活を享受しているのは何故でしょうか。それは彼らが直接、大地の声、宇宙からの想念・印象を聞いていることからだと思うのです。日々、創造主と接する中では何も不足は無く、満ち足りた生活を送ることが出来るのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落191

191 The target of our hatred may be totally unaware of our attitude; or if he is aware, he can turn these thoughts aside by refusing to allow them entry. In other words, he can recognize our mental immaturity and not accept these derogatory thought vibrations from us. This adds frustration to our hatred, and causes us still more harm.
191 私達の憎しみの標的は全く私達の気持に気付かないかも知れませんし、或いは気付いてもこれらの想念が入り込むのを拒絶して、それらの想念を脇にどけることも出来ます。言葉を替えれば、私達の精神上の未熟さを認めて、私達からのこれら他人を傷つけるような想念振動を受け付けなくすることが出来るのです。このことは私達の憎しみに失望を加え、私達に更なる害をもたらすことになります。




【解説】
 他人を恨むこと自体、論外と言うべきで、本項ではそれら憎しみの想念がどのように影響を及ぼすかを示しています。大切なのはこれら想念の最も大きな影響を及ぼすのは自分自身であることであり、相手はそれらを受付なければ影響を受けないのです。波長(周波数)を合わせるのはあくまで各自の意志によるからです。
 従って、私達は想念・印象への感受性を高めるにつれて同調すべき想念をより厳しく選択する必要があることに気付きます。元来、長年月、殺伐とした環境にあった私達の地球には未発達で低次な想念も多く残存している訳で、これらの波動の中に身を投じてはなりません。調和のある自然美の中で高品位な創造物の一員としてより高次な存在へと続く進化の道を歩む決心が重要となります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落190

190 While we are discussing these undesirable emotions which play such havoc with our minds and bodies, it would be well to point out the danger of holding a grudge. When we nurse thoughts of hatred, feeding them constantly in our desire for revenge, we are poisoning our minds and our bodies as surely as if we were taking a noxious drug by mouth.
190 私達がこのように心や身体に大混乱をもたらすこれら好ましくない感情について議論する中では、他人に恨みを抱くことの危険性について指摘しておいた方が良いでしょう。私達が嫌悪の想念を育み、私達の願望の中で常に復讐したいと思う場合、私達はあたかも、有害な毒素を口から飲み続けているように自らの心と身体に毒を入れていることになるのです。




【解説】
 私達は日々取り入れる想念・印象によって私達自身を育てているように思います。良質な想念・印象を取り入れることで私達自身の心身はより健康になり、それらを行動に移すことで更なる体験を積み、永続する記憶として自分のものとすることが出来ます。
 もちろんどのような想念・印象を受け入れるかは各自に委ねられていますが、どちらの道を選ぶべきかは少し考えれば容易に分かることです。実際にそれを妨げているのは私達自身の習慣性にある訳で、努めて新しい事柄に取り組むことが推奨されるのはこの習慣性を打破したい為にあるのです。
 私達各自は自分の人生に責任を負っており、その成否を他人に委ねる訳には行きません。自らの人生をどのように送り、終結を迎えるべきかは、こうした日々取り入れる想念・印象が左右しているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落189

189 Here, again, we have received the true picture of existing conditions through telepathic impressions, or feeling, from the body cells. For even though we were sightless, the discordant vibrations in the room would impress themselves upon us, belying any honeyed words which might be spoken.
189 ここでもまた、私達は肉体細胞からテレパシー的な印象ないしはフィーリングを通じて現状に関する真の状況を受信していました。何故なら、仮に私達が盲目でありその部屋の中でお世辞が話されても、不調和な振動は私達にそれ自体の印象をもたらすからです。



【解説】
 印象は単に心で感受するというよりは、身体全身で感受するということでしょう。とかく私達は目や耳を澄ませて、その感覚の先に何かを観ようとするのですが、実際には全身の細胞を味方にして、各々の細胞がキャッチした想念パルスを報告してもらうことだと考えます。
 つまり私達は頭脳ではなく、全身を使って想念波を感知すべきなのです。これについては動物の触角や全身の体毛等、あらゆる器官を通じて、気配を察知し、迫り来る事柄を予知することに似ています。
 人体には60兆個もの細胞があり、それぞれの感受した情報は有効に活用しなければなりませんし、それら細胞との意思疎通によりますます細胞は活性化し、創造物本来の美しさを表現するようになるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落188

188 We are given a good illustration of the tangibility of these emanations when we walk into a room where two people are quarreling. Upon our entrance the quarrel will stop abruptly, and both parties will turn to greet us with a false heartiness. Though they are trying to pretend that everything is normal between them, their eyes will still be bright with anger and their features tense, making their smiles appear fixed. And as we cross the room, the atmosphere around us will be vibrant with the strong thoughts of wrath. All present will be acutely embarrassed until the participants are able to bring their emotions under control. Unless the animosity between these two people is deep-rooted, the atmosphere will clear and a feeling of friendliness will return. However, regardless of how carefully they try to cover their true feelings with polite conversation, if the enmity between them continues under the surface, we can become aware of it through the feeling channel.
188 私達にはこれら発散物についての明白さについて、二つの人々の集団が言い争っている部屋の中に入って行った際の良い実例があります。この場合、私達が入るや、その口論は突如止まり、両集団は偽りの愛想で私達を歓迎するでしょう。彼らは彼らの間に何も変わったことはないように装いますが、彼らの目は怒りに燃えており、表情は厳しく、その微笑みはこわばっています。そして私達が部屋を横切って見ると、私達の周囲の空気は強烈な激怒で震えるでしょう。同席の者全員が、彼らの感情が制御できるようになるまでは、ひどく困惑させられることになります。二つの人々の間の敵意が根深いものでなければ、その空気は澄んで、有効のフィーリングも戻って来ることでしょう。しかしながら、彼らが丁寧な会話で自分達のフィーリングを如何に注意深く隠そうとしても、彼らの間の敵意が表面下で続くなら、私達はそれをフィーリングの経路を通じて感知することが出来ます。




【解説】
 動物は相手が自分に敵意や恐怖を抱いているか、或いは優しく受け入れて呉れる気持ちがあるかは容易に分かりますし、セラピー犬のように相手の痛みや苦しみに寄り添い慰めることさえして呉れます。それ程に人間以外の生きもの達は外観ではなく、想念・印象に大変鋭敏です。
 本来は私達もこうした想念波動の感受性を高めて行くよう努めるべきであり、そのことが進化の道の発見にも繋がるというものです。
 本項で掲げられている例はこれまでも私達各自が経験したことがあるような範疇に属しますし、日常生活の中で想念をごまかすことは出来ないことを知るべきでしょう。即ち、高度に発達した他惑星人にとって、私達の想念レベルを感知することは容易であり、私達は他惑星人の前で嘘をつくことは出来ません。全てはお見通しという表現がありますが、想念・印象の感受力を高めれば、相手の真意を察知することは極めて容易なのです。
 私達は自分自身の中にどのような想念・思念を取り入れれば良いかについては、十分に注意する必要があります。それほどご自身の肉体の行く末を左右し、周囲の者への影響も大きいからです。自らの神殿に何を導き入れるかが重要なように、湧き起こる想念を注視することが重要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落187

187 We have ready proof that whatever thought a man holds in his mind affects every cell in his body, for his outward expression gives ample evidence of this. Anger quickens the respiration, raises the blood pressure - even to the point of apoplexy - causes the muscles of the body to tremble, and distorts the features. So it is obvious that it is not the brain alone which is affected; for every cell in the body reacts to the violent emotion. What is more, emanations radiating from that body can fill a room.
187 私達には人が心の中で抱く想念は何であれ、自身の肉体のあらゆる細胞に影響を与えることについて、いつでも準備できる証拠があります。何故なら、人の外的な表情はこれに対する十二分の実証を与えているからです。怒りは呼吸を早め、血圧を卒中する所までさえも上昇させ、身体の筋肉を震わせ、顔の表情を歪めます。ですから、影響を受けるのは脳だけではないことは明らかです。何故なら、肉体のあらゆる細胞がその暴力的な感情に反応するからです。そして更にはその肉体から放射された発散物が部屋を満たすことも起り得るのです。




【解説】
 私達は各自のこれまでの痛い体験から、怒りその他の低次な想念が私達自身の肉体や周囲の空間に如何に悪い影響を及ぼすかを知っています。私達の想念が脳ばかりでなく全ての身体細胞に影響を及ぼし、遂には周囲の者や環境にも浸み込むほどの影響力を持っているのです。
 一方でこのことは、高品位で良質な想念を取り込むことが如何に大切かを示すものでもあるのです。仏様の歩いた足跡から次々に花が咲き起こった等々の逸話があるように、高品位な想念の持ち主は周囲の環境を浄化する力があることは十分に頷けます。
 従って私達は自ら受け入れる想念には十分注意しなければなりません。人を神の宮と例える場合がありますが、神社の本殿の中には何も本尊たる物が無いように、私達の心の中には本来、元々に備わっているものは何も無いのかも知れません。外から来る多様な想念の内、何を取り入れるかが大事で、常に良質な想念を招きいれることが大切なのではと思うのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落186

186 However, through our uncontrolled emotions many of us keep these glands over-active a great part of the time; thereby throwing the chemistry of our bodies out of balance. This goes back to the need of controlling the senses; for it is the sense-mind that arouses and tolerates these destructive emotions. So it might be well for us to take a closer look at these emotions, which, unless guarded against, make up so much of our lives.
186 しかしながら、私達の制御されていない感情から、私達の多くは大部分の時間、これら分泌腺を過剰に活動させ続けており、その結果、私達の体内の化学システムのバランスを陥れています。このことは諸感覚を制御する必要性にまで遡ることとなります。何故なら、これら破壊的な感情を引き起こし、許容するのは感覚心であるからです。ですから、それに対し警戒しない限り、私達に生活の多くを占めるこれら感情に対し、より綿密に観察することは賢明だと言えるでしょう。




【解説】
 どのような理由であれ、私達が時折抱く強い感情は、私達自身の肉体を疲弊させ、深刻なダメージを与えます。
 身体中に響き渡るそれらの強烈なる想念は、肉体各部の内分泌を刺激し続け、過度な負荷状況を長時間強いることになるのです。先に体内における想念の浸透を梵鐘に例える表現をしましたが、おそらく一度強烈な感情を放出した場合にはそれらの波動はその後長時間私達の肉体各部をその波長で振動させることになるに違いありません。もちろん、その結果は肉体細胞が疲弊し、健康を害することになるのです。
 このように私達の最大の敵はこのような感情であり、その元凶である想念である訳です。そのような誤った想念を心から消し去ることが重要なのですが、これら想念を押し留めるというよりは、より広い観点からより高品位な想念の中に吸収、融合させてしまい、私達をそれらレベルの想念から無縁のものにすることが大事だと考えています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第3章-段落185

CHAPTER Ⅲ
Effect of Emotions on the Body Cells
185 The little cell chemists within us perform their duties according to an exact pattern laid down by nature. But if through fear, anxiety, or anger, the mind distorts this pattern by over-activating certain glands in the body, the whole "assembly line" is thrown into confusion. The Master Builder, anticipating all situations, has provided both animals and humans with the ability to summon super-strength, unaccustomed agility, etc., when the body is in danger, by over-stimulation of these glands. This is the law of self-preservation in operation.
第3章
肉体細胞に及ぼす感情の影響
185 私達の体内の小さな化学者達は自然によって敷かれた一つのパターンに正確に従って、自分達の任務を果たします。しかし、恐怖や不安、怒りを通じて、心は体内のある種の分泌腺を過剰に作用させることによって、このパターンを歪め、全体の"流れ作業"が混乱に陥れられます。偉大なる棟梁(訳注:創造主)はあらゆる事態を見越して、動物や人間に、その肉体が危険にさらされた時に、これら分泌腺を過剰に刺激することによって、超人的や尋常でない俊敏さを奮い立たせる能力を与えているのです。これは自衛本能が作用する法則です。




【解説】
 時として報じられる事件に見られるような行動は、私達をこの世にもたらした創造主にとっては想定外の事柄であるに違いありません。本来はこのような蛮行は災害、その他危険な状況に遭遇した時、肉体を鼓舞して力を瞬発的に発揮させ、退避できるよう、私達に組み込まれたものであり、そのような蛮行を可能とするよう意図されたものではないからです。
 しかし、私達地球は争いの歴史、戦いの日々が続いており、人と人とが殺し合う中、各々の勢力の維持を図って来た為、自我の攻撃的な想念を実行する際にもそのような力を発揮させてしまったのです。
 このような緊張状態も本来、永続するものではありません。過度の緊張状態は私達の肉体各部に無理を強いる訳で、その結果、まもなく消耗し、短命な生涯に陥るものです。
 これに対して、私達はこのような緊張状態に陥りやすい自分自身を鎮め、自我への執着を捨てることで、より広い分野からのメッセージを受け取ることが出来るよう、常に自ら発する想念を監視する一方、宇宙からもたらされるインスピレーションに気付くよう、感度を高めておく必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落184

184 Remember, as long as we allow destructive emotions to govern our thoughts, we interfere with the natural operation of the body, and we set up an effective block against any incoming impression except those of a like nature. When properly analyzed, these emotions are expressions of the personal ego; and the personal ego must be controlled before we can reach the goal of selfless self-expression.
184 私達が破壊的な感情が私達の想念を支配するのを許す限り、私達は肉体の自然な働きを妨げ、同類の印象以外のやって来る如何なる印象も阻止する有効な障害物を設置していることを覚えておいて下さい。適切な分析を行えば、これらの感情は個人的なエゴの諸表現であることが分かりますし、個人のエゴは私達が無私の自己表現というゴールに到達する為には、統制されなければなりません。




【解説】
 「怒りは敵と思え」とは徳川家康の遺訓とされているようですが、本項で説かれて来た自らの感情(心が発する想念)の問題点について、家康自身が理解し、自ら発する破壊的想念の及ぼす影響について自覚されていたように思えます。
 その最も大きな影響を受けているのが、それら想念を発した自分自身であり、梵鐘がその余韻を長時間保ち続けるのと同様、しばらくは怒りが収まらない状況も続くものです。
 こうした想念の力は時に殺戮行為や破壊行為にまで及び、本人にとって新たなカルマ(償うべk因果応報の法則)をもたらすことにもなりかねません。
 私達は自らの心がこのように不安定であることを自覚し、自ら戒め、その成長に向けて養って行く必要があります。多くの体験を経て宇宙的真理を身に付け、理解を深め広げて行くことです。そうする中で邪鬼のような低次元の想念しか発せられなかった者がやがては穏やかな仏の姿に進化して行けるということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落183

183 Does this help you to see how important is your approach to life? how all lives are intertwined? Do you, through your anxieties and fears, keep those near you uncomfortable and upset? If so, recall the change the woman brought into her life once she had released her anxieties. Where, before her illness, her body cells were a tense, nervous mass because a chair was out of place, they now radiate a calm, peaceful feeling that is soothing to those around her. Face yourself honestly . . . for the truth cannot be hidden from your body cells.
183 このことは貴方に生活に対する貴方の接し方が如何に重要であるか、全ての生命が絡み合っているかについて理解する助けになっていますか?貴方は貴方の不安や恐怖を通して貴方の近くの者達を不快と混乱状態にさせていますか?もし、そうなら、この婦人が自分の不安を解放してから自分の生活にもたらした変化を思い起こして下さい。病気の前、椅子が一つ所定の場所から外れただけで、彼女の肉体細胞は緊張した神経質な塊になりましたが、今やそれらは周囲の者を落ち着かせる静かで平穏なフィーリングを発しています。正直に自分を見詰めて下さい。貴方の肉体細胞から真実を隠すことは出来ないからです。




【解説】
 本項について思うのは、これらの事柄は家庭ばかりでなく、皆様の職場にも当てはまるということです。会社の同僚や部下、その他職場の周囲の人達にあなたの心境は大きく影響を与えているのです。
 特に問題なのは、あなたが上司である場合ですし、その影響は職場のメンバー全てに大きな影響を与え、仕事の能率やメンバーの精神状態や体調さえ影響を及ぼすことになります。その結果、うつ病になったり、会社を辞める等々のケースも出しかねません。
 一方、上司がいつも落ち着いていて、メンバー各自の状況や抱える問題について関心を保ち、親身に応じること、人知れず応援すること、職場の課題についての取り組みを穏やかに行うことは、やがて職場全体に信頼感が広がり、メンバーが自主的に仕事に取り組む土台を作ります。
 私達はこうした目に見えない想念・印象に大きく影響を受けることを常に自覚し、日々心に抱く想念をチェックして正しい思いを抱き続ける必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落182

182 Her change of attitude reflects through the whole family. Now, their youngest boy, the only one still living at home, feels free to bring his playmates in after school for cookies and milk; and the grandchildren romp through the house with an abandon their parents were never permitted. The family has found a new fullness in life, a new freedom bringing laughter to replace the tension that once existed.
182 彼女の姿勢の変化は家族全員に反映します。家族の内、最も年少の少年は唯一、家の中で生活する存在ですが、学校が終わった後、おやつに自分の遊び友達を連れて来ても構わないように感じていますし、孫達は彼らの両親が決して許されなかったような放任の下、家中を走り回っています。家族は生活の新しい充実感をかつて存在した緊張感に代わって笑いをもたらす新たな自由を見い出したのです。




【解説】
 家庭内の雰囲気は、その主要な構成員の心境を反映するものです。家族にいさかいがあれば、緊張した雰囲気をもたらすことになってしまいます。当然、訪れた者にもその雰囲気はすぐに伝わる訳で、来客に如何に繕おうとも、その染み込んだ想念波動を隠すことは出来ないものです。
 一方、家族が和気藹々、調和して暮らしている場合は、穏やかで落ち着いた想念環境を造り上げる訳で、誰もが居て心地よいと感じるものです。
 同様に、国や惑星についても、それらの雰囲気はそこに暮らす人々の想念波動の総体を反映したものであり、おそらく外宇宙からの訪問者は明確にその惑星やその国の人々の状況を瞬時に分かってしまうに違いありません。
 先ずは私達にとって大事なことは、各自の毎日の生活をこのように調和のとれた穏やかな精神状態にして、自分ばかりでなく、周囲の者にリラックスした暮らしをもたらすことです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落181

181 Upon her recovery she again took over the household duties. However, with her new outlook on life, a feeling of ease now prevails in the home. Where once guests were made uncomfortable by her eyes darting anxiously around the room, checking to see whether a cushion was out of place, a curtain not hanging straight, or an ash tray needing emptying, they now find a charming, composed, hostess, Where once she would have dashed for a cloth at the first sign of a thin film on the recently dusted furniture, she now laughs and says: "If you can write your name on the piano, it proves you're educated."
181 回復後、彼女は家事の仕事を引継ぎました。しかし、生活に対する彼女の新しい展望から、安らぎのフィーリングが今やその家庭を覆っています。かつては部屋の周囲に神経質そうに睨んでクッションが所定の場所から離れていないか、カーテンが真直ぐに吊り下げられていないか、或いは灰皿が一杯になって代える必要があるかをチェックする彼女の眼差しによって客達が不快にさせられていた場所で、今度は魅力的で落ち着いた女主人を見い出します。彼女がホコリを払ったばかりの家具についたホコリの薄膜の最初の兆候に対して、かつては布切れを取りに走ったのが、今度は彼女は笑ってこう言います。「もし、このピアノの上にご自分の名前を書ければ、教育を受けていることの証しですわ。」




【解説】
 リラックスした心境で日常生活を送ることは大切です。とかく私達地球人は時間や自ら課した条件に囚われ、束縛された中で日々過ごしがちですが、それでは解決策をもたらすような良いアイデアを得ることは出来ません。
 もちろん何かに集中して成し遂げることも大事ですが、それらの状況の中にあっても自分を客観的に観察する余裕が必要です。よく言われるように舞台で演じる自分を客席で観る心境です。このようにいつ如何なる時も心に余裕を持たせることでインスピレーションを受け入れる態勢を作り出すことが出来るものと考えます。
 周囲のものを慈しみ、愛情を注ぐ一方で、宇宙的印象に門戸を開放し、生活することが重要だと考えます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落180

180 During the months of her enforced inactivity an amazing change took place in this woman. She found that the house-keeper managed very well without her. This awakened the realization that she had been laboring all these years under a self-imposed slavery to a false idea. The easy-going attitude the motherly servant introduced into the home, enabled the children to emerge from subdued little shadows, to become normal, boisterous youngsters; and as the woman listened to their uninhibited laughter, she could see that the same false standard which had ruled her life, had subjected theirs. Once she acknowledged this weakness and faced it squarely, she knew the doctor was right when he had said that anxiety and tension were the basic causes of her illness. Therefore, her first step on the road to recovery must be learning to relax.
180 彼女の強制的な不活動の数カ月の間、この婦人にある驚くべき変化が起りました。彼女は家政婦が彼女無しでも上手に家を管理出来ていることに気付きました。このことは彼女に自分が誤った着想に自ら課した奴隷状態の下、今迄の年月汗を流していたという悟りを気付かせました。その優しい使用人が家庭に導入したのんびりした姿勢は子供達に服従させられた影から、普通の騒がしい少年達にならせましたし、この婦人は彼らの抑制されない笑い声を聞いた時、彼女は自分の人生を支配して来たそれと同じ誤った規範が彼らの人生も支配して来たことに気付くことが出来ました。ひとたびこのことを理解し、それを真正面から直視した後、彼女は医者が不安や緊張が彼女の病の基本的原因である述べたのは正しかったことを知りました。それ故、回復への道の第一歩はリラックスの仕方を学ぶことでなければなりませんでした。



【解説】
 本来、私達は何ものにも束縛されるべきではありません。確かに今日、社会制度上は各自自分の生き方は自由に選択できる仕組みになっています。しかし、一向に改善されていないのは私達自身の心が長年造り上げた習慣や固定観念による束縛なのです。
 もっとも為政者にとっては大衆を習慣の奴隷に留めておく方が何かと便利な為、テレビその他の娯楽番組を通じて、大衆の覚醒を遅らせるようにする傾向の方が都合が良いものです。しかし、それでは惑星全体の進化にはつながりません。せっかく便利になった世の中です、もっと各自様々な事柄に関心を持ち、リラックスする中で新しい概念、新しい思想にチャレンジするべき時を迎えています。
 次々に湧き起こる新しいアイデアを実行に移す中で人体そのものも活性化し、それらの成果が人々に役立ち、新たな概念を生み出す等、インスピレーションの効果は大きいものがあります。これらはいずれも一切の束縛が無く、自由でリラックスした心身の状態からのみ生まれるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第2章-段落179


179 The doctor's answer carried a philosophy it would be well to heed. "Forty years from now, no one will know, or care. about a little dust on your piano today. So just relax and look into the future forty years. This will give you some idea of how unimportant criticism actually is in your life."
179 その医者の次の回答はよく心に留めるべき哲学を備えていました。「今から40年経てば、誰も貴方のピアノの上のわずかなホコリについて知りもしないし、気にも掛けることはないでしょう。ですから、ちょっとリラックスして、これからの40年間を覗き見て下さい。それは貴方に貴方の生活には実際如何につまらない批判主義があるかに気付くことになるのではないでしょうか。」



【解説】
 本項で記されているように、私達が日常支配されている事柄の多くは実は、永続するような重要な価値を持つものではありません。もっと私達は自分の人生の今後を左右する根本的な課題にこそ日々取り組む必要があるのです。
 長いようでも各人それぞれに人生最後の日は来るものです。その時、十分に生き、務めたとご自身が評価出来るよう、毎日を過ごしたいものです。
 この事例の場合、生きる源となる身体をいとえという医者からの忠告ですが、私達はそれに加えて自身の心も共に成長できるよう、宇宙的な印象を取り入れながら、バランス良く生活を送らなければなりません。

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