2018年09月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落029

029 When we are able to employ this same joyful, relaxed state of mind in our daily living, our consciousness will be raised to the place where impressions of a universal value will come to us naturally. This does not mean that man will then ignore the world around him, for he was born on this earth to live as a participating unit with the whole of humanity, and he has not the right to withdraw. True understanding, or evolvement, will enliven his interest in his fellowman, for he will then recognize a kinship with all he beholds.
029 私達がこれと同じ楽しく、リラックスした心の状態を日常生活に適用するなら、私達の意識は宇宙普遍の価値がある印象類が自然と私達にやって来る位置に押し上げられることでしょう。このことは人が自分の周囲の世界を無視するようになることを意味するものではありません。何故なら人はこの地上に人類の全てと共に一つの構成単位として生きる為に生まれて来たからです。そして人には脱退する権利は無いのです。真実の理解、或いは進化というものは同胞への関心を活気づけます。何故なら人はその後自分の見る全てのものに親近感を認めるようになるからです。




【解説】
 私達が先ず学ばなければならないのは、自分の心を穏やかにそしてリラックスした状態で、より高位なレベルに保つことです。求めるインスピレーションはこうした心境の中で現れるものであり、決して怠惰な状態やギスギスした心の状態では現れないからです。
 他方、人間以外の生きもの達は皆、常にこの種の心境を保っている達人ではないかと考えてしまいます。普段のんびりリラックスしている一方で、迫り来る気象の変化や、敵や獲物の接近等々には俊敏に反応出来るからです。おそらくこれらは皆、テレパシーの要素を活用しているものと思われます。
 先日もテレビでイワシの大群がイワシを狙う大型の魚の来襲に対し、まるで一匹の巨大な魚のように密集した塊となって、攻撃をかわす姿を見ることが出来ました。大群が一糸乱れず素早く一団となって泳ぐ姿は、中の魚達が一体となった意識状態となっていることを示しています。これらはテレパシー能力の発現の典型とも言えるものであり、理想の形の一つと言えるものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落028

028 The more highly-developed space people have learned that, in its natural state, all life expresses as a joyous, free execution of each action. They do not consider the performance of their daily chores burdensome, but rather, view them as a privilege whereby they can render further service to Cosmic Cause by enabling it to express unhampered through them. They are trained from infancy in the proper care of their bodies and use of their minds. They will not harbor a discordant thought, for they know what it does to the chemicals of the body. Their sense-mind is coordinated with the Feeling, or Cause Mind; so each individual cell of their body responds to the commands given by the sense-mind. By use of this law, their bodies remain firm and youthful regardless of age. They know that all life is constantly active, and that each particle of creation performs its duty in a free, unimpeded expression of Cause.
028 より進化を遂げた宇宙人達は自然状態では全ての生命は、その一つ一つの行為の楽しく自由な遂行として表わされていることを学んで来ました。彼らは自分達の日々の雑用を負担とは思わず、むしろ自らを通じて邪魔されることなく表現することを可能とすることによって宇宙の因にたいして更なる奉仕に尽くすことが出来る特権だと、それら雑用を見なすのです。彼らは幼少時から身体の適切な保護と心の用い方について訓練を受けます。彼らは不調和な想念に留まる場所を与えません。何故なら彼らはそれが肉体の化学物質に作用することを知っているからです。彼らの感覚心はフィーリング、即ち因なる心と調和しています。ですから彼らの個々の細胞はその感覚心によって与えられる指令に反応するのです。この法則を用いることによって、彼らの肉体は年齢に関わり無く引き締まっており、若々しさを保ちます。かれらは全ての生命は常に活動的であり、各々の創造の小片は自由で妨げられることのない因の表現の中でその義務を演じていることを知っているのです。




【解説】
 とかく私達は両極端に走りがちです。何か少しでもうまく行かないことがあれば、落ち込んで憂鬱状態、何もしたくなくなる一方、少しでも円滑な滑り出しをすれば有頂天になり、他者への配慮などなく、闇雲に進んで身体を壊すまで走り通します。その結果、健康を害したり、また再び障壁に当たって落ち込むことになるのです。
 これに対して本文に記されているように、私達の心境を常に適切な状態に維持することが重要なのです。それには幼年期からの訓練が重要だという訳です。常に温和な心境を保つことが何故需要なのか、私達はよくよく考えて見る必要があります。つまり未熟な私達は仮に高次な印象を受け、高レベルな行動が可能となったとしても、実際の行動に私達の心も肉体もそれに十二分に応えるだけの力量を備えていなければなりません。ほんの僅かの欠点があったとしても、その行動に比例してそれらも拡大してしまうからです。そういう意味でもその人その人の現状に合った行動レベルを積み重ねることで、少しずつしか進歩は得られないように思っています。毎日の実践が大切なところはその意味かと思うものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落027

027 The study of telepathy will in no way interfere with, or contradict, any religious belief you may have. For telepathy is not a religion, but a Universal Law. Knowledge of this law will give you a greater understanding of yourself and of your relationship to the Cosmos in which you live.
027 テレパシーの学習は貴方が持っている如何なる宗教上の信念を干渉したり、否定したりすることは一切ありません。何故ならテレパシーは宗教ではなく、宇宙普遍の法則の一つであるからです。この法則の知識は貴方に貴方自身と貴方が生きている大宇宙と貴方の関連性についてより大きな理解を授けることでしょう。



【解説】
 テレパシーは科学上の原理であり、法則だとして各自が信仰する宗教とは無縁のものだと本項の説く所は明解です。しかし、従来は宗教団体のカリスマ教祖の超能力として、或いは宗教家の到達レベルの証として位置づけられて来たのではないでしょうか。
 それに対し「科学上の原理」という前提に立てば、テレパシーは本来誰にでも備わっている心の感性レベルとして位置づけられる筈です。またそれに必要な特別な用具というものはなく、誰でも生まれながらに備わっている自然の能力に気付くだけが求められているということになります。
 この法則に如何に気付きそれを自ら応用するか、自分自身の発見の道への一歩こそが求められています。仏陀にせよ、アダムスキー氏にせよその全生涯をこうした問題の解決法を模索して生きていた訳で、弟子や協力者達に自分が見聞し受持した法則を伝えて来ました。今度は私達が自らその法則を学び活用することが求められています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落026

026 We will endeavor to explain the necessity of blending Cosmic Man with Earthly man. Telepathic reception will come from both; but when receiving impressions, we must always keep in mind the difference between the man of little understanding, and the Cosmic Man. The thoughts coming from the man of little understanding will contain discriminations, divisions, judgments, and personal feelings; while the Cosmic Man's impressions, coming from Cosmic Cause to all effect, will convey understanding and compassion, without judgment. This is Truth expressing; and in the presence of Truth there is an absence of doubt.
026 私達は何とかして宇宙的人間と地球的人の融合の必要性を説明することとしましょう。テレパシー的な感受はどちらからも来ますが、印象を受ける場合、私達は常に少ししか理解していない人と宇宙的人間の間の違いについて心に留めて置かねばなりません。少ししか理解していない人から来る想念類は差別や分裂、裁きや個人的なフィーリング類を含みますが、宇宙的人間の印象類は宇宙的因から全ての結果にもたらされるものであり、裁きを持たず、理解と思いやりを運んでいます。これは真理を表わしていますし、真理の前では疑いというものはありません。



【解説】
 本項ではテレパシーを受ける側の私達自身の中に、宇宙的なものと地球的なものの2つの存在があると説いています。つまり、ニュースソースは2つあるという訳で、一方の放送チャネルは宇宙的調和をもった想念・印象を、他方は差別や偏見に満ちた、今日的に言えば"ヘイト"要素を持つものをもっぱら受信して来るというのです。
 類は類を呼ぶという言葉もあるように、それぞれの性質に見合ったレベルのものが寄せ集まって来るという訳で、最低から最高位に至るまで全てを含む宇宙において、どのような想念と同期するかは大変重要だということになります。
 こうした中で、私達はこの両者の内、どちらに軸足を置くべきかは明らかです。本項で示されているように私達の身近に宇宙的な要素があることは大変重要です。この相棒を堅持して毎日を送れば、自ずと本来の進化の道を歩むことが出来ます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落025

025 Man was created to be the perfect expression of all expressions; and he was endowed with the ability to reason that he might understand each effect in the scheme of life. He is innately capable of comprehending all states of Cosmic expression; from the very lowest, to the highest. But through ignorance he has prostituted this Divine gift; and now judges and condemns that which he sees about him. Whether he realizes it or not, by his judgments he exalts himself above the Creator; thereby causing a feeling of separation between himself and the Giver of all Life. But when he casts off the fetters forged by his carnal mind, he becomes the Knower; and is then one with the Cosmic Cause of all creation. All nature works in harmony with the Supreme Intelligence which gave it birth. Man stands alone; the sole distorter of the Law.
025 人は全ての現れの完全なる表現者として創造されました。そして人は生命の体系における一つ一つの結果を理解するかも知れないという推論の元にその能力を授かりました。人は生まれながらにして全ての宇宙的表現の状態を把握することが出来ます。最も低次なものから最高位のものまでです。しかし、無知の故に人はこの神聖な贈り物を売り渡して来ました。そして今や自分の回りに見るものを裁き、非難しているのです。人がそのことを理解しているいないに関わらず、その裁きによって人は自分を創造主の上に高ぶらせているのです。その結果、自分自身と全生命の贈与者との間に分離感をもたらす原因を造っています。しかし、人が自分の肉欲の心によって造られた足かせを投げ出すなら、人は知る者となります。そして全創造物の宇宙的因と一体になるのです。全ての自然はそれを誕生させた至上なる英知と調和して働いています。人のみが独り立っているのです。唯一の法則の曲解者として。



【解説】
 私達は自分自身の心が造り出した足かせの下で周囲から孤立し衰えの中、人生を終えるのでしょうか。幼年期は見るもの聞くもの珍しく新鮮な毎日でありました。壮年期には不自由な社会の中でストレスの多い生活を送り、老齢期は健康面でも不安な日々を送ります。そして最期の時を迎えるという訳です。
 人それぞれに人生の終わり方を迎える訳ですが、真の意味で生まれ来た目的を全うし得た人は少ないのではないでしょうか。もちろん各自にとって多くの理由があり、不運もあるのですが、圧倒的に問題であったのは、自身の心の在りようであったのです。
 私達は本来はもっと大きく拡がった視野の下、創造主に祝福された存在として生まれて来ました。しかし、自らの心に自分の支配を許し、形あるもの目に見えるもののみにすがって生きてしまい、本来の大自然、大宇宙の声には耳を傾けて来なかったのです。その結果、大自然の中で他の生きものとは隔絶した孤独な存在になってしまいました。同じ環境に居ながら穏やかに調和した生きもの達のハーモニーから離れた生活を送るようになったのです。
 従って私達が先ず為すべきことは、私達が見過ごしていた大自然を流れる声明の息吹を感じ取ることであり、他の生きもの達と親しむことであるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落024

024 There is one vitally important truth we must always bear in mind. The Cosmos has no beginning-and it has no ending. It is all that ever was-is-or ever will be... eternal activity.
024 私達が常に心に留めておかなければならない、命にかかわる程重要な一つの真実が存在します。宇宙には始まりもなく、終わりもないということです。それはかつて存在した、現在存在する、未来に存在するだろう全て、永遠に続く活動であるからです。




【解説】
 私達が取り扱っている想念や印象、その他生命に関することは、永遠に続くものだということです。宇宙には時間の制約はなく、私達の未来は永遠に受け継がれて行くことでしょう。
 本項を著者がどのような心境で綴ったのか推察は難しいのですが、私としてはそれ程にこのテレパシー開発には時間を要する事柄なのではないかと思っています。もちろん、過去(生)からの体験もあるでしょうが、地球という惑星環境の中で想念・印象に鋭敏になることはたやすいことではありません。多くのゴミのような想念・印象が渦巻く中で、かすかな輝きを放つ砂粒を見極めるようなものかと思っています。
 しかし、それらに気付くようにならなければ、真のテレパシー開発は難しいのです。そういう観点から、焦らず一歩一歩進みなさいと著者は私達を励ましているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落023

023 If this lesson is to be of any value to you, you must begin with yourself. You must learn your component parts, why each part works as it does; what controls your thinking, and why there is such an apparent conflict between your inner self and the world about you. You must understand your emotional reactions before you can be the expressor of the fullness of life.
023 このレッスンが貴方にとって何らかの役に立つようにするには、貴方はご自身について始めなければなりません。貴方は貴方を構成する各部を学び、何故個々の部分がそのように働くのか、貴方の考えを支配しているのは何か、また、貴方の内側の自分と貴方の周囲の世界との間にかくも明らかな諍いがあるのかについて学ばなければなりません。貴方が生命の完全さの表現者になるには、貴方の感情による諸反応を理解しなければならないのです。



【解説】
 各自の成すべきことは決まっているということです。この種の訓練は何よりも自分自身が変わること、自らの感性を高める工夫や努力無しには、何事も進まないということでしょう。単に本を読むだけでは進歩は限られるという訳です。
 その最も基本が自分の心の動き(感情反応)を観察することだとしています。つまり周囲の状況変化に対し、自分がどのように反応しているか、瞬間瞬間に生じる想念がどのようなものかを観察するということです。この過程を通じて私達は日常の想念活動の実態を知る訳ですが、その一方で湧き起こるインスピレーションについても知ることになり、ひいてはインスピレーションに従うことはどのような心境かを学ぶことになります。
 このように日々への応用、実践を通じて私達は心に湧き起こる想念・印象の大切さを学ぶことになるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落022

022 We cannot lay down a definite pattern for everyone to follow, as there are no two humans alike; we can only present the Law to you. It will work according to each individual understanding and application, and these will differ from person to person. The principle we give here applies equally to all.
022 私達は誰もが後を従うような確定したパターンを敷設することは出来ません。二人同じ人間はいないからです。私達は唯一、その法則を貴方に示すことが出来るだけです。その法則は各個人の理解と応用に応じて作用する筈ですし、これらの事柄は人によって異なることでしょう。しかし、私達がここで授ける原理は全てに等しく適用されます。



【解説】
 人それぞれに個性があり、これまで歩んだ道程も異なる訳ですから、それらをまとめて一つの指導書とすることは難しいということでしょう。如何なる場合も機能する法則だけを述べることが出来ると著者は述べています。この”法則”という言葉はかつて仏陀自身がもっぱら”法”を説いたことを思い出させます。常に誰にも当てはまる原理・法則の理解が先ず私達に必要だという訳です。
 もちろん、師の近くに居て師の行動から、或いは直接アドバイスを得ることが出来れば、それは本を読むことより、貴重な体験を積むことになる筈です。現にアダムスキー氏の周辺で氏を支援し、氏と交流した方々はそれぞれ人生を変えるだけの影響を受けました。
 今日では残念ながら、そのような機会は減りましたが、代わって私達には師の残した「法」がある訳で、各自その中身を学び、それぞれの日常生活に活かすことで、同様の効果を得るものと思います。私自身、思えばこの分野に半世紀以上、従事していますが、テレパシーの原理や作用について実感を得たのは、ごく最近のことで、実に長い年月を要しています。人によっては長期間、かかるかも知れませんが、重要なのは日々少しずつ、進歩しているという実感が持てることかと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落021

021 It has been said, "A natural man knows the way of the Spirit, while the unnatural man knows not the way of the Spirit." This means, that once man recognizes his oneness with Cosmic Cause and begins to use its laws, he will have no further need of a teacher; for the Law gave him life....and the Law will be his teacher. The great universal language, which we use daily and know not, speaks to us in the deep reverberations of the thunder; and communes with us in the silence of Creation's deepest repose.
021 「自然人は聖霊の道が分かる一方、不自然な人には聖霊の道が分からない」と言われて来ました。この意味は、ひとたび人が宇宙の因との自らの一体性を自覚し、その法則を活用し始めるなら、その者には今後、教師は必要で無くなるだろうということです。何故なら、その法則が彼に生命を与え、、、そしてその法則はその者の教師になるであろうからです。私達が毎日用いており、知らずにいるその偉大なる宇宙普遍の言語は、雷鳴の深い響きの中でも私達に話し掛け、創造主の最も深い休息の沈黙の中でも私達と心通わせて来るのです。




【解説】
 私達はよく"自然との一体感"等々の表現を口にしますが、その延長には本項のような自然の中に息づいている大きな知性の存在から多くを学ぶこと、示唆を受けることがありますし、私達の自然観にはそれがなければなりません。
 それらの示唆はインスピレーション或いは印象として私達にやって来ますので、その妙なる波動、瞬発的パルスに気付くよう、止水明鏡、澄み切った状況に保って置く必要があります。
 またこのような宇宙的波動は、その情報と同時に私達に問題の解決策を授けて呉れる為、これらの心境を保つことで、益々その者の人生も好転させる効果もあるというものです。即ち、特段、人生の成功を願わなくても自然との調和は否応なしに、より良い人生へと導かれることになるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落020

020 There is nothing mysterious or unknowable about this means of thought-transference, for man lives by it daily. A thought cannot be given audible expression without first being formulated in the mind. This is automatic with the average person, and he is usually quite unconscious of the fact that his mind is (1) directing every outward movement of his body;  (2) composing and arranging his thoughts before giving them audible expression;  (3) receiving a continuous flow of thought-impressions from the outside. From this continuous flow of impressions the undeveloped mind rejects all that is not familiar, and retains only those thoughts which confirm the opinions his mind has already formed. That is why, until man understands himself, he is guided only by the world of effect.
020 この想念移動の手段について何も神秘なものも未知なることもありません。何故なら人は毎日それによって生きているからです。想念は心の中で最初に組み立てられることなく、聞き取れる表現を与えられることはありません。これは普通の人間では自動的に行われており、人は普通は自分の心が、・肉体の外向きのあらゆる運動を指揮し、・自らの想念を聞き取れる表現にする前に組み立て整理し、・外界から絶えず流れ込んで来る想念-印象類を受信しているという事実について全く意識しておりません。この連続した印象の流れの中から、未発達の心は馴染みのないものは全て拒絶し、代わって自分の心や既に作り上げた意見類を確証する想念類のみを保持します。それが人が自分自身を理解するまでは結果の世界によってのみ導かれる理由です。




【解説】
 既に私達の心は本項で学ぶ以前に、私達自身が知らないだけでテレパシーに関する基本的能力は充分に所持しているという訳です。言葉による表現の前に、想念から言語体系に内容を組み立てたり、想念波を感じ取る能力も備えているという訳ですし、今まではその感受性が鈍く、また自らの好みのものしか取り扱わなかったということでしょう。
 このように私達の中には生まれながらにテレパシーに必要な基本的能力は備わっているのです。問題はその能力を自覚し、精華して行こうとする気構えがあるかどうかです。自らに備わっている埋もれた能力を開花させ、活用することは各自の義務とも言えるでしょう。この故に私達はこの学習に対して、他の何ものも新たに導入したりする必要はなく、全ては皆さまご自身の中に備わっているものなのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落019

019 Telepathy was the means of communication I used during my first meeting with a visitor from another planet, when I conversed with the occupant of the scout ship from Venus. It was partially explained in my second book, INSIDE THE SPACE SHIPS, as a Law of Nature, cr one of the Universal Laws.
019 テレパシーは私が金星から来たスカウトシップの乗組員と会話した際、他の惑星からの訪問者との私の最初の会見の間、私が用いたコミュニケーション方法でした。その一部は私の第二の本、INSIDE THE SPACE SHIP(訳注:「空飛ぶ円盤同乗記」)の中で、自然の一つの法則や宇宙普遍法則の一つとして説明されています。




【解説】
 本項では既にアダムスキー氏は1952年11月20日のデザートセンターでのコンタクトの際にはテレパシー能力を身に付けていたことが示されています。言葉によらない意思疎通は他の惑星の人々との間では特に必要となる能力でもあるのです。それは今後、私達が宇宙を旅する時代になればますます重要な能力ということになることでしょう。
 一方で、本項からは私達地球人を見守る他惑星の人々にとって、自分達の相手先とも言える対応窓口となる人物の選定については実に慎重であることが分かります。
 相手が十分な能力を持ち、今後与えられた知見を正しく伝えることに献身出来るか、或いは未だ公にしてはいけない知識を仲間にひけらかせようとすることに十分な自制心を持っているか等々、チェックしなければなりません。現に当時、原子力エネルギーの分野では兵器開発に邁進し、地球崩壊を早める危機にあった訳です。
 こうした中、真に信頼出来る人物を判定する為に、その人物から湧き起こる想念・印象を絶えずチェックすることは有効であり、著者アダムスキー氏はみごと、そのテストにパスしたことになるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落018

018 Conscious thought is known on all planes of consciousness. Its character cannot be hidden either by soft whispers, or dramatic inflections; nor can its meaning be concealed by the clever manipulation of chirographic symbols. Cosmic thought is stark truth; it cannot be distorted. It is the law of activity which must, and does, indiscriminately produce action and reaction in whatsoever form becomes its point of contact
018 意識的な想念は意識の全ての局面において知られます。その性質は穏やかなささやき、或いは劇的な抑揚によって隠されることは出来ませんし、その持つ意図は書道の文字の賢い操作によって隠すことも出来ません。宇宙的な想念とは厳格なる真実であり、ねじ曲げることは出来ないのです。それは何物であれそれが接触する形有るものにおいて区別なく作用や反応を生み出さねばなりませんし、現に生み出している活動の法則なのです。




【解説】
 私達がこれから着目しなければならないテレパシーに直結した要素とは、宇宙的な感じ(feeling)の瞬発衝動であり、この衝動はそれに共鳴する者に大きな力を与えることです。即ち、その衝動は誰にも隠すことが出来ず、誰とも共有される感情ということになります。
 このことは文字やその他により、これまで人間が脚色して来たようなごまかしは通用しないのです。
 また、この宇宙的とも言える衝動は、実は創造主の用いる指令との近いものであり、大きな影響力を持つものと思われます。私達各自がこの真理に気付き、少しでもその作用の大きさを畏れるならば、ますます自らが進化の途にあることを自覚出来るものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落017

017 So the feeling impulse, which we have called mental telepathy is the great, universal language. One day, when it is understood by all people, it will break down the artificial barriers of race and creed. Before it, self-pride, deception, and vanity will fall; and by its very universality, humanity will be united-- Man with Man--and Man with all Nature. For this is the one language that every atom in the universe is able to speak and understand.
017 ですから私達が心のテレパシーと呼ぶ、感じの瞬発衝動は偉大なる普遍言語なのです。いつか全ての人々にそれが理解される時、それは人種や宗教という人工的な障壁を打ち砕くことでしょう。それを前にしては、自負やごまかし、そして虚飾は崩壊し、そのまさに普遍性の故に人類は団結することでしょう。人と人、更には人と全ての自然とがです。何故ならこれが宇宙における全ての原子が話し理解することが出来る唯一の言語であるからです。



【解説】
 一たび私達がこの想念の衝動パルスの存在に気付く時、これまで私達が作り出して来た民族や宗教を含めたあらゆるバリアー(障壁)は氷塊するばかりか、私達は人間に限らずあらゆる生きもの達と親しく出来ると本項は説いているのです。
 本来のテレパシーは、このように人と人との間の交信術などというレベルのものでなく、宇宙根源の生命力に基づいた法則を身に付けるということでもあります。
 自らの想念が同時にありとあらゆる生きものの心にも想念波動のパルスとして一斉に湧き起るということは大変重要です。もちろん、これは私達各自がどのような内容を思っているか、創造主も御見通しということになります。著者アダムスキー氏が多くの箇所で"警戒の状態"を重要視していることの背景には、このような事情があるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落016

16 There is only one true universal language....the invisible, creative, feeling impulse, which is Cosmic Intelligence, flowing as Cosmic Force, through all manifestation. This Cosmic Cause, or Universal Force. is ever in motion. It must, of necessity, act upon, or transfer itself, from one object to another.
016 唯一一つだけ、真の普遍的言語が存在します。それは目には見えず、創造作用がある、フィーリングの瞬発衝動であり、大宇宙の英知、全ての創造物を通じて宇宙の力として流れているものです。この宇宙の因、即ち宇宙普遍の力は常に活動しています。それは必然的に一つの目的物から別の目的物へ作用し、或いは自らを転送させなければならないのです。



【解説】
 私達がテレパシーと現象と呼んでいるものの実態は宇宙を流れる力、宇宙的力を通じて伝わる感じの瞬発衝動なのだと、本項はテレパシー発動の原理を説明しています。
 逆に言えば、私達が考えること、思いつくアイデアは瞬時にパルス状の波となって宇宙全域に同時に共鳴し、距離の影響はないということかと思います。宇宙全体が一つの生きものとして、丁度私達が各自自身の身体の各細胞に自分の考えが染み通るように、一体化しているのと同様です。
 この宇宙普遍との呼べる力こそが、時々の各自の想念・印象を他の者に瞬間に伝えるという意味では、テレパシーの媒体とも言えるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落015

015 What is this medium of communication which is so easily received, and, with understanding, so readily interpreted?
015 それほどに容易に受信され、理解されて直ぐにも解釈されるというこのコミュニケーション媒体は何でしょう?




【解説】
 多くの方が自宅で犬を飼ったことがあるのではないでしょうか。飼い主と犬の間には言語によらなくても通じ合える関係が生まれることに、きっとご賛同戴けるものと思います。飼い主の様子を気に掛け、また時として自分の要求を訴える犬の存在は、飼い主にとってかけがえのない癒しになるものです。
 こうした犬と飼い主の間柄には、言葉による意思疎通というよりは、もっと直接的な意思の交流があるように思われます。
 また、犬は犬同士、或いは他の動物達とどのように意思疎通を図っているのか興味深いのですが、彼らは言葉を用いずに相手の状況は理解出来ることは間違いありません。本講座のテレパシーはこうした自然界の基本的な意思疎通の原理に基づいているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落014

014 The men who first conceived the idea of a universal language might be astonished to learn they had received their inspiration from the pages of Nature's own handbook. For although few people are aware of the fact, there exists a universal language as ageless as the Cosmos itself. This is the language which includes not only the expressions of man, but the expressions of every living thing; yet it is a language so simple that even a new-born child can understand it.
014 普遍的言語のアイデアを最初に抱いた人達は、自分達がそのインスピレーションを大自然自身のハンドブックのページから得たことを知れば、驚くかも知れません。何故なら、大部分の人々は気付いていないのですが、大宇宙自身と同じく永遠に続く一つの普遍的言語が存在するからです。これは人間の表現のみならず、ありとあらゆる生き物の表現をも包括し、しかも生まれたばかりの子供でも理解することが出来るほど簡単な言語なのです。



【解説】
 Universal language(普遍的言語)は、私達が気付かないでいるだけで、宇宙開闢の昔から今日まで存在し、生きとし生けるもの全てが容易に理解出来るものとしています。このことに由来して万人共通の言葉の必要性を自覚したのだと著者は説いています。つまり、あるアイデアが生まれる背景には何らかの事実があり、決して偶然によるもの、無関係な出現という訳ではないということでしょう。
 誰でも改めて学ぶことなく、生まれながらにそのテレパシー能力を持っていることも重要なポイントです。いつの間にか、私達が大人への成長する中で、そのような能力を失ってしまったということになるからです。幼児期の感性こそ貴重なもので、私達は各自そのような幼児期を思い起こして、感性を磨く必要もあるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落013

013 We generally think of a language as being a system of word-pictures, either in the form of the written symbol or vocal sound; so in seeking an acceptable means for the exchange of knowledge, we have naturally turned to these familiar methods of expression. However, with either the spoken word or written character, we are dealing with decidedly limited fields.
013 私達は概して言語というものを書き留められた記号か音声の形式による言語イメージとして考えており、その為、知識の交流の為の好ましい手段を探すに当って、私達は自然とこれら親しんだ表現方法に関心を向けて来ました。しかしながら、話された言葉や書かれた文字では私達は断然、限られた分野しか取扱っていないのです。




【解説】
 宇宙普遍の言語とはとのようなものかについて、私達自身も考える必要があるでしょう。私達漢字文化圏においては、本項で著者が示唆しているように漢字は元来、イメージを模式化して生まれたもの、表意文字として知られています。
 しかし、言葉では伝えたいイメージを完全に伝授することは出来ないのです。多くの詩や文は著者の心境を表すものですが、一つのイメージを完全に伝え切る為には、多くの言葉を用いてこと細かく説明する必要があるということでしょう。
 もし、私達が直接、作者の心境を探ることが出来れば、読者を作者の意向をもっと的確に把握出来るものと思われます。音として、或いは文字として発する前の心境を直接感知することが、大切な部分かと思います。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第1部第1章-段落012

012 In recent years there has been a greater trend, than ever before known during this present civilization, toward the advancement of ideas that would produce a better understanding, and a more enduring relationship, between men and nations. The advent of radio, television, wireless telegraphy, etc., has done much to unite the world. Naturally, this has led to discussions among learned men as to the feasibility of evolving a universal language; for they know it would further facilitate intercourse between the peoples of different nations. Although several so-called universal languages have been compiled, such as Esperanto and Ro, to date no word-system has been developed which will meet with the approval of all nationalities.
012 近年ではこの現在の文明の中で、これまでに無い程、人々と国々の間でより良い理解と永続できる関係を作り出す概念の発達に向けたより大きな傾向が存在するようになりました。ラジオやテレビ、無線電信その他の出現は世界を結束させる為に大いなる役割を果たしました。自然の成りゆきとして、このことは知識人の間に普遍的な言語を発展させる実用性について議論を導くこととなりました。何故なら、彼らはそれが異なる国の人々の間における交流を促進することを知っているからです。エスペラントやロー語等、いわゆる普遍的言語と呼ばれる幾つかの言語が編纂されましたが、今日までどの言語体系も全ての国家の承認を得る程には発展していません。




【解説】
 海外で仕事をされた方はお分かりになるかと思いますが、海外では仕事をする上で最も大きな問題は言葉だと思います。現在では何処に行ってもインターネットはつながりますし、携帯電話も使えます。しかし肝心の現地の人々との会話や付き合いとなると現地語の通訳さんに依存するのが実態ではないでしょうか。
 実は今から50年以上も前、アダムスキー氏による質疑応答の中に「将来、何語が世界共通語になるのか?」という質問に対し、アダムスキー氏が「アメリカ英語だ」と答えている日本GAPのニューズレターを読んだものです。ちなみに当時高校生であった私はそれを読んで、他の言語から英語に軸足を置き、今日に至っております。
 全世界的な交流が更に飛躍した今日、ますます普遍的な言語に対する需要は大きくなっているようですし、アメリカ英語への本格的な修得志向も高まっています。
 一方、このような共通言語へのニーズの奥には、私達人間がもっと共通の言葉を持つべきだという本質的な洞察があるものと思います。これまで互いに途絶された環境にあった故に各地方で異なる言語になった訳ですから、共通の環境になれば共通の言葉を持つのは当然な訳です。
 今後の地球社会がこの点でどのように展開するのかは分かりませんが、先ずは人間社会の共通言語として英語を、更に生きもの共通の意思疎通の径路として本講座で説くテレパシーを身に付けることが望まれているように思います。

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