2018年07月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落454

454 何故なら宇宙意識は水流を上に吹き上げる噴水のようなもので、それは次には無数の小さな水滴に分かれ、あらゆる方向に落ちますが、再び池の水本体と融合します。このようにその奥に包含される知識は、人がその存在を統合するやいつでも取り出され、用いられる為に常に存在しているのです。そして永遠の中における生命の姿は常に増大する理解という尖塔から眺められます。
454 For Cosmic Consciousness is as a fountain that sends its stream upward and then divides into myriads of tiny droplets that fall in all directions and again unite with the body of water in the pool. Thus the knowledge that is embraced within its bosom is ever present to be tapped and used once man unifies his being. And life in its entirety is viewed from the pinnacle of ever increasing understanding.




【解説】
 以前、静岡・三島に行ったことがあります。市街地の水路にキレイな水が豊富に流れていたのが印象に強く残っています。その水の由来は富士山からの伏流水とされ、その湧き出す泉は本項で言う意識の泉そのものです。
 このように豊富に湧き出る清涼な水は宇宙意識を象徴するものであり、人知に関わらず止むことなく永続して私達に提供され、私達自身もその水の恩恵を受けることで生命を保っています。
 また本文で言う噴水の礼では吹き上った水滴の一粒一粒が私達自身のことのように思われます。吹き上がってから再び元の水面に戻るまで宇宙的時間の中では短い一生ですが、それでも空中に居る間は、それぞれの存在を輝くものとなっているという訳です。私達各人は少なからず再び元の水面に戻りますが、先ずはその一生を充実して輝くものとすることが求められているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落453

453 So believe in your consciousness as you have in your mind and soon you will walk as one with your cosmic self from which you have been separated all of this time. The cup of the true essence of life is now before you. Drink of it daily and you shall never thirst.
453 ですから貴方は貴方の心に対して来たように、意識を信じることです。そうすれば直ぐにも貴方は自分がこの間ずっと切り離されてきた貴方自身の宇宙的自己と一緒になって歩むことになるでしょう。生命の真の真髄の茶碗は貴方の目の前に置かれています。それを毎日飲むことです。そうすれば貴方は決して渇くことはないでしょう。




【解説】
 著者は私達に宇宙意識というものが、どのように存在しているかを優しく説いています。おそらくはこの学習講座を締めくくるに当たって、再度私達にその重要な要素である宇宙意識をどのように把握したら良いか、改めて説いているのです。
 これまで私達は「宇宙意識」というものを、何か特別な存在、遠く宇宙に出なければ遭遇出来ないような存在と思っていましたが、ここでアダムスキー氏は実にそれは、私達の目の前にあると説いています。信じさえすれば、いつも目の前に私達の渇きを癒す飲み物が用意されていて渇くことがないと言うのです。
 それ程に私達の行く末でいつも必要な知識を授け、見守って呉れる存在である訳ですが、その支援を受ける為には、先ず私達自身がその存在を信じ、信頼(信仰)を寄せることが最低限度必要なことです。贈り主に気付き、感謝することは最低限のマナーということになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落452

452 May the heart and the consciousness of the Creator manifest in your consciousness. May you walk and talk with Cosmic intelligence. Blessed are those who cannot see or hear mentally yet believe, for of such is the Cosmos. For what the physical sight does not see is the power and intelligence by which we do see and hear.
452 創造主の御心と意識が貴方の意識の中に現れ出ますように。貴方が宇宙の知性と共に歩まれ、語らいますように。心で見聞き出来なくても、信じることが出来る者達は恵みを受けています。何故なら宇宙はそのようなものであるからです。肉眼が見えないとしているものとは私達が現に見聞きする元になっているパワーと知性であるからです。




【解説】
 私達の日常は大なり小なり様々な問題を抱えています。それを乗り越えるのに四苦八苦を重ねる毎日なのですが、それもこれも私達自身の過去からの要因の積み重ねが原因となっている訳で、その中で私達がもがくこともある意味止むを得ない道程であるように思われます。
 そうした中にあっても、この生命の科学の教えは、私達に解決策を示唆して呉れる宇宙的原理を授けるものであるのです。多くの私達が困難にまみれる中にあって、問題解決はひとえにこの普遍的原理を如何に体得し、行動するかにかかっているのです。
 かつてウエイン・ダイヤーは人々に向かって、一体あなたの何処が悩んでいるのかと問うたことを思い出します。自身の身体の何処も悩んでいることはなく、唯一、心だけが悩みを抱えていると諭していました。つまり、私達の心の抱く問題が私達全体を支配しているのであり、それは大変不合理と言わざるを得ません。もっと調和のとれた宇宙的振動を体内に採り入れること、心の不調和を改め、宇宙的な振動に再調律することが必要なのです。
 本文は、私達の心を目には見えない宇宙的振動、宇宙的意識に調和、共鳴させて、宇宙的要素の表現者になれと私達に説いているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落451

451 And so to get the pearl of your being you have to do a lot of digging. This will take courage and determination but it will be a reward of eternal happiness for those who accomplish through perseverance. And I will never dismiss you from my consciousness, nor will the Brothers. We will help you on the road of progress.
451 そして貴方の存在の珠玉を得る為には、貴方は多くを掘り進めなければなりません。これは勇気と決心を必要とするでしょうが、それは忍耐を通して達成する者達に永遠の幸せという報酬となることでしょう。また、私は決して私の意識から貴方を見捨てることはありませんし、宇宙兄妹達もそうすることはありません。私達は貴方を進歩の道筋の上で助けることでしょう。




【解説】
 覚えて置かなければならないことは、私達が探求しているのは自分自身の内部であるということです。何か真理を求めて遠い地を目指すことではありません。私達の内側に全ての問題点と解決策があるという訳です。
 それ故、各自が自らの精神状況を監視、探求する中で、私達本来の姿を見出す必要があるのです。長い期間、放蕩しても結局は自分自身を探求する以外に解決は無いということでしょう。
 本項で著者は、私達が自分を理解する中で、各自の秘めた才能(珠玉)を見つけることが出来ると励ましています。また、私達を遠く離れていてもいつも支援すると約束していることも大切に心に留めたいポイントです。つまりは、教師はいつまでも弟子を見守り、陰ながら支援して呉れることを約束しているのです。修行者を案じ、慈しむ仏陀の姿と重なる優しさが示されていることにも私達は感謝したいところです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落450

450 This series of lessons will be just as good 20 years from now as they are today, for there is no end to their revelations. They can be your guiding posts through the balance of your life. And I do know that most of you want the fullness of life. And I definitely know that you can have it by applying the knowledge within these lessons. Do not be discouraged by a slow progress for a slow progress is a firm growth. I do know that it is not easy at first for many habits have to be changed. But like everything else the finer quality and the most valuable gold is not on the surface. We have to dig for it which is hard work.
450 この一連の講座はこれから20年経っても今日と同様に優れたものであることでしょう。それらがもたらす諸啓示に終わりは無いからです。それらは貴方の生涯のかじ取りにおける案内標に成り得るものです。そして私は貴方がたのほとんどが人生の充実を求めていることは分っています。そして私は貴方がこれらの教課の中に含まれる知識を適用することによりそれを手に入れることができることを確実に知っています。進歩が遅いことでがっかりしないことです。何故ならゆっくりした進歩はしっかりした成長であるからです。私には最初はそれは容易で無いことは良く分っています。多くの習慣を変えねばならないからです。しかし、他のあらゆるものと同様に、より精緻な性質のものや最も価値のある金は表面にはありません。私達はそれを求めて掘り進めなければならず、その仕事はきつい仕事なのです。




【解説】
 私達に向ける著者の言葉は実に優しい響きがあります。この講座を繰り返し探求することで如何に私達が恩恵を受けるかを私達に語っています。
 最も敵とすべきは各人の習慣、怠惰な生活習慣です。いわば私達の本体を覆っているこの習慣物を打破しながら、探求は進められる訳で、硬い岩盤を一つ一つ解消しながら進むその作業は容易とは言えません。
 しかし、その成果は真の自己の発見、発現につながり、私達の人生を実り有るものとすることでしょう。その為には、途中で放棄することなく継続してツルハシを振るうことが必要です。最後に充実した人生を得る為には、中途で断念、放棄すべきではありません。著者は私達に進歩はゆっくりで良いのだと諭しています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落449

449 It would be wise for a person to reread at least one page of a lesson a day and live in the awareness of what it contains. And you will be amazed how much more you get than you did at first.
449 1日少なくても1頁を読み返してそれが含む内容を自覚して過ごすことは賢明なことでしょう。そして貴方は最初に読んだ時より、如何に多くのことを身に付けたかを知って驚くことでしょう。



【解説】
 毎日本講座のテキスト一頁を読んで、その日一日をその内容についての印象を広く求める態度は、非常に有益だと各自の学習のキーポイントを説いています。
 仏教で言えば毎朝の読経はそういう意味もあるということでしょう。私達は様々に変動する社会の中で生きており、ややもするとこれら時代の潮流に流され易い生活を送りがちです。ふと気が付くとテレビ番組に支配された生活に陥っていることも多いのではないでしょうか。
 しかし、これら習慣的な生活は滅びに至る道であり、各自本来の生き方を目指すべきことは明らかです。毎日一頁ずつでもその内容を自ら理解し、応用しようと行動することが各自の進化に繋がるというものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落448

448 The lessons that you have received have been blessed by the Brothers for each individual's purpose. And they should be honored as an individual gift containing an everlasting avenue of development. For we know that the mind cannot remember all of the phases given and you will have to go back and re-read many things in order for the mind to continue its development.
448 これまで貴方が受け取った講座は各自の目的の為に宇宙兄妹達から祝福されたものです。そしてその講座は永続する進歩の大通りを含んだ個人的な贈り物として敬意を払われるべきものです。私達は心と言うものは与えられた側面の全ては思い出せないことを知っていますので、心がその発達を続ける為には何度となく元に戻って繰り返し読む必要があるでしょう。




【解説】
 本項はこの学習コースが私達地球人の進化を願って、他惑星人が特別に用意した学習教科であることを端的に述べています。つまりは、一連のアダムスキー哲学と称されるものを一括りとして編み出された学習テキスト(経典)であるのです。
 本講座をこれまで学ばれて来た方はお分かりのように、本文は必ずしも整然とした体系化の元に表現されているとは言えませんし、時々の話題を通じて、当時の最新の情報を織り交ぜながら例を示しつつ、著者の日常の言葉で説かれています。
 従って、これらの中からそのエッセンスを取り出すには、各自が自ら工夫、考察してその説く所を抽出する必要がある訳で、そこに他惑星の兄弟達が私達に期待する要素があり、また類似した事象を私達自身が身の回りに発見することで理解が深まることになるのです。
 本文に記されている通り、私達の心は大変忘れ易い存在で、繰り返し読むことでそれを克服し、理解を深めよと説いています。精進という要素が私達が日常生きて行く上の一大原則であるのは、このことに由来するのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落447

447 The Brothers would like to know how many of you have developed sufficiently through this course to organize a group for this study. And in this way you would be helping others, as well as yourself, to understand the self. And by so doing we could have a better world's society.
447 宇宙兄妹達は貴方がたの何人がこの学習コースを通じてこの学習の為のグループを組織するまでに十分発達したかを知りたいと思っています。また、このようにして貴方は自分自身と同時に他人をも助けることになるのです。そしてそのように行動することで、私達はより良い世界社会を得ることが出来るのです。




【解説】
 本文からこの学習コースが宇宙兄弟達によって如何に注意深く編纂されたものであるかが分かります。私達学習者の理解度、進捗度に大きな関心が持たれていたのです。
 他方、私達は常に本文で表現されていることを、そのままそらんじて終わるということは意味を持ちません。この種の自己開発は、教材でもあり、訓練の対象でもあるのが私達自身です。その行動を通じて、本講座で伝えようとしている内容を把握し、気付いてそれらをより良い方向に昇華すること、即ち実践的経験を重要視しなければなりません。
 多くの人達が向上の道を求めており、それらの人達に対して進んで門戸を開き、自分達自身で彼ら宇宙兄弟達のこれまでの任務を引き継ぐ者達が求められていることになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落446

446 As things on earth keep on developing it is possible that new knowledge will be coming from time to time from the Space Brothers. So if you choose to be informed you may ask to have your name entered on the list. And also let us know how well you have done with the lessons and what questions you have pertaining to the course. It probably will be impossible to answer your questions individually, but when time permits we will compile a booklet of questions and answers.
446 地球上の物事は発達し続ける為、新しい知識が時々に応じて宇宙兄妹達からもたらされる可能性もあります。ですから、もし貴方がその知らせを受けることを選択する場合は、そのリストに貴方の名前を入れるよう要望されてもよいでしょう。そしてまた、貴方が教課を如何に良く学んだか、また教課に関連してどのような疑問を持ったかについても私達に知らせて欲しいのです。皆様の質問を個別に回答することはおそらく不可能でしょうが、時期が許せば私達は質疑応答の小冊子を編纂することでしょう。



【解説】
 本講座が執筆され、学習コースが発行された当時の状況を本項は良く表しています。
 ポイントの一つは著者アダムスキー氏はこの学習コースの受講者に対してその質疑に丁寧に答えようとしていたことです。また、最終的にはこれらを取りまとめて「質疑応答集」を編纂することも計画されていたことです。
 実はアダムスキー氏による「質疑応答集」は別途発行されていますが、それが本項で言う「質疑応答集」であったのか否かについては残念ながら確証はありません。
 またもう一つのポイントは、アダムスキー氏は受講者に対してその後の宇宙情報を提供することを約束していました。当時は、ニユーズレターの形式で各自に印刷物を郵送する他、手段がない中で文字通りの奉仕活動と言えるものでした。マスコミに頼らず、地道な普及活動が当時行われており、協力者(コーワーカー)の尽力がそれを支えていたという訳です。
 一方、今日私達を巡る環境は、より便利になり、パソコンを介して世界中と交流することが出来る時代になりました。本項の中身を振り返る時、この状況を私達が十分に活用出来ていないことに歯がゆさを感じるのは私だけなのでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落445

445 The twelfth lesson is of course the summation of all of the lessons and I hope that all who have taken this course have made it a part of themselves through their sincere effort to understand life. This is but a beginning for each time you restudy the many points given, you will enlarge the development of your Cosmic self. You do not need anything else for you have all of the tools necessary for your continued development.
445 第12課はもちろん、全ての教課のまとめであり、私としてはこのコースを学んだ全員が真面目な努力を通じて、生命を理解しようとすることを自らの一部にして来られたことを願うものです。これはしかし、始まりでしかありません。貴方が再学習する度に多くのポイントが与えられ、貴方は貴方の宇宙的自我の発達を拡げることになるからです。貴方は他に必要なものは一切ありません。貴方は貴方の継続的な発達に必要な道具の全てを持っているからです。



【解説】
 最終の第12課のまとめとして、本項で著者は私達にこの生命の科学学習コースの今後について、非常に大切な事柄を解いています。
 一つは、今後私達はこの講座の内容を自分のものとすべく生活姿勢全般の中に採り入れよとしている点です。即ち、各自自分の生活の中で、自身や他の生きもの達の生命(いのち)についてより深く理解するようこのテキストを基に学んで行けということです。自分自身の生き方を通じて探求し、応用せよということです。
 もう一つは、私達がより宇宙的な心境を深め拡張すればするほど、長年の問題となっている自分のエゴの部分は縮小するということです。より良い方向に進めば、自ずと問題も消え行くという訳です。
 そして何よりも大事なのは、私達は単に知識としてこの生命の科学を学ぼうとしているのではなく、自分自身を宇宙的な方向に開発し、より調和的な存在に精華することに大きな意義があるということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落444

444 Lesson eleven on the exploration of Cosmic Space explains space as consciousness. And how when the mind blends with it it can explore any phase of space. Returning to the statement, where a man's heart is, there he is also, let us analyze the meaning of this. i.e. A person walking into a building can be attracted to one single thing and fail to see the other things in the building. I will use this as an illustration of alertness. Two men enter a tavern for a glass of beer. One is very observant and many things register on his mind such as a large beautiful picture and an attractive lady seated alone at a table. When they have finished their refreshment the two men leave. The observant one commented on the unusual picture and the attractive lady there alone. The other man who had been interested only in the drink had not seen any of these things but his interest was aroused and he suggested that they go back so that he could view them. I use this only to show how two people may travel consciously yet one will see much more than the other.
444 宇宙空間を探検する第11課は意識として宇宙を説明しています。また心が意識と融合する時に心がどのようにして宇宙のあらゆる側面を探検できるかについてもです。人の心がある所、その者もまたそこにあるという声明に戻ってその意味を分析しましょう。即ち、建物の中に歩いて入る人物があるたった一つの事柄に関心を引き付けられていた為、建物の中の他のものを見過ごす場合です。私はこれを警戒状態の例として用いることにします。二人の男が1杯のビールを飲む為、バーに入ります。一人はとても観察力があり、例えば大きな美しい絵があったとか、テーブルに独り魅力的な女性が居たとかという多くの物事がその心に記録されます。二人が一息ついた後、彼らは立ち去ります。観察した男は珍しい絵や一人そこに居た魅力的な女性について話しをしました。一方の男は飲むことしか関心が無く、これらのことのいずれも見ていませんでした。しかし、彼の関心が呼び起こされた為、彼はそれらを見に戻ろうと提案しました。私はこの例を如何に二人の人達が意識的に旅行してもある者はもう一方の者より多くを見るかも知れないことを示す為、用いているのです。




【解説】
 私達は第11課では宇宙空間への意識による旅行について学んで来ました。実際のところ、まだまだ私達の現状より高いレベルですが、それでも著者は様々な喩えを用いてポイントを説いています。
 まとめの本項では、その内、私達が仮に意識による旅行を行えたとしても当人の知覚力が十分拡がっていないと得られる知識は限られたものになることを説いています。
 つまり、せっかくの機会も十分に活かすことが出来ないという訳です。
 それを防ぐには、日常から私達は自身の知覚力を鋭敏にしておく必要があります。神社の社殿同様に、私達の中にある鏡を曇らすことなく、常に磨き上げておき、何時如何なる時、閃光が照らされても、それらに対応出来るようにすることです。この精進を積み重ねて置けば、やがてその機会が訪れた時、大きな成果を成し遂げることが出来るという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落443

443 Lesson ten is on Cosmic Traveling. Jesus said that wherever a man's heart is there he is also. It means that man is wherever he is consciously aware of being.
443 第10課は宇宙旅行です。イエスは人の心がある所には、その者も居ると述べていました。それはまた、人は意識的にどこに居ようともそこに居ることを知覚することを意味します。




【解説】
 第10課は意識による旅行とも言える教科でしたが、私達が未だにその領域に達していないのは、私達自身が自らの意識というものを自己の肉体の外に拡張した経験の無いことに由来するものと思われます。
 多くの方がご存知の通り、アダムスキー氏は1952年11月20日の正式なコンタクトの前に自らRoyal Order of Tibet(ロイヤルオーダーオブチベット)その他の啓蒙団体を主宰していました。それらの活動の中でPioneers of Space(宇宙のパイオニア)他の書籍を自費出版しています。その内容はアダムスキー氏自身が意識による旅行の体験が元になっているとされています。
 後日、その内容のほとんどが正しかったとアダムスキー氏自身が語ったという話を聞いたことかあります。
 実は私達の中にも類似した体験を有している人も多いでしょうし、未来の事象を事前に垣間見た人も居ると思われます。これらはいずれも本項で言う、意識による時空を超えた旅行というものかと思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落442

442 Lesson nine is on Cosmic and carnal cell activity. This is like any thing that we construct by using nature's materials to make things suitable for man's use. Through habits of the mind we create carnal cells. For the mind like the Son has the potentials of the Father. When the mind does not give credit to the Father it assumes that it operates on its own. And this brings a separation between the Cosmic Creator and the mental creator through the mis-use of the Cosmic Law. This is why the Father and the Son must work as one. As Jesus said, メ I and the Father are One. I the mind and consciousness are one. Or I of myself do nothing but the Father that worketh through me does all of the work.モ Meaning, I the mind do nothing but the consciousness through the mind does it all. For a mind without consciousness is dead.
442 第9課は宇宙的細胞と肉欲的細胞の活動についてです。これは人間の使用に適するように自然の材料を用いて物を私達が作るのに似ています。心の習慣を通じて、私達は肉欲的な細胞を造り上げているのです。何故なら、心は父の潜在力を持つ息子のようなものであるからです。心が父の功績を認めない間は、心は心自身によってそれが動かされていると思ってしまいます。そして、このことが宇宙の法則の誤用による宇宙の創造主と心による創造者との間に分離を生じさせるのです。これが父と息子が一つになって働かなければならない理由です。イエスが言ったように「私と父は一つ。心である私と意識は一つになっています。あるいは私自身である私は何も行っておらず、私を通して働く父が行っているのです。」つまり、心である私は何も行っておらず、心を通じて意識が全てを行っています。意識無しには心は死んでしまうからです。



【解説】
 第9課では私達身体の中に心を主人とする肉欲細胞と、宇宙意識に従う宇宙的細胞の2種があることを学びました。本文にあるように私達の心は創造的要素も与えられている為、自らに従う子分を積極的に創り出そうとしているのです。おそらく高齢になるにつれて身体の中に占めるそれら心に従属する細胞も増えているに違いありません。それが老化を進行させているということもあるでしょう。
 これに対して私達は自身の末路をも含めてそれらの行く末の限界を改めて直視することが必要ですし、そもそも私達が誕生した目的を振り返る必要もあるのです。
 確かに私達の身の回りを見れば、そのほとんどは人間が製造、構築したもので成り立っていることが分かります。しかし、その真実を突き詰めると、そのいずれもが人間を表現の媒体として何か高位の意思が働いて製品化に漕ぎ着けたものであることが分かります。つまりは私達はこれら宇宙的な印象を実現した結果として、得られたものの恩恵を受けているのです。このことを自覚すれば全ての人間の活動のお蔭という訳にも行かず、全ては宇宙的なインスピレーションの現実化の成果を享受していることが分かる筈です。人間(心)の技と自慢するのは、傲慢でしかないのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落441

441 Lesson eight is on Cosmic Oneness and how when one may feel separate from another or other forms the feeling comes through lack of knowledge. As Jesus has said, "if you hurt any one of these you have hurt Me." There is no division or separation in the Allness. And if we let the consciousness which is the creator of all forms replace the domination of the mind the feeling of loneliness and separation will vanish. And these feelings will be replaced by the closeness of the Creator or our own Cosmic counterpart.
441 第8課は宇宙的一体性についてであり、人が他人あるいは他の形有るものから分離していると感じる時、その感じは知識の不足から如何にもたらされるかを示しました。イエスが「もし、貴方がこれらの者達のいずれかを傷つけるなら、貴方は私を傷つけたのだ」と言ったようにです。全体性の中にあっては分裂や分離は無いのです。そしてもし私達があらゆる形有るものの創造主である意識を心の支配に置き換えるならば、孤独感や分離感は消え去るでしょう。そしてこれらの感じは創造主あるいは私達自身の宇宙的片割れとの親近感に置き換えられることになります。



【解説】
 自然との真の一体感とは何かについて、第8課で私達は学んで来た筈です。通常、対象と一体になっていると実感する時、自他の区別はなく相互の思いが互いに伝わるというものですが、本項ではかつてイエスが説いた言葉を引用して、その状況を示しています。
 おそらく一体感とは互いの意識が融合する状況で、想念・印象を共有する状況と思われます。
 そうする中で、互いに自他の区別なく想念・印象が交流する訳で、もはや孤独感は消失することでしょう。またその延長上には自分が宇宙の一部、と感じ、宇宙への帰属感も生まれ、充実した心境になるもとは間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落440

440 Lesson seven was on Cosmic memory and the importance of memory in order to benefit from past experiences. The mind is not a good retainer of memory unless it blends with the consciousness where memory is eternal.
440 第7課は宇宙的記憶と過去の体験から恩恵を受ける為の記憶の重要性についてでした。心は記憶が永続する意識と融合しない限り、記憶の良い保持者にはなれないのです。




【解説】
 私達は体験を通じて学んで行く訳で、その体験を記憶していられなくなれば、再び同様の過ちを繰り返すことにもなりかねません。私達が成長して行くのは、これら経験を積み重ねることに由来しているのです。
 しかし、残念ながら私達地球人の記憶力は甚だ弱いものと言わざるを得ません。まして高齢になると新しい事柄や最近の出来事が容易に記憶されない事態が生じます。昔のことは覚えていられるのに、最近のことを記憶していないというのです。その原因は各人の記憶容量の限度によるものか、脳内部の衰えによるかどうかは分かりませんが、残念な現実と言わざるを得ないのです。
 一方で優れた音楽家が楽譜を見ずに長い曲を演奏する等、人間本来の持っている記憶の素晴らしさには驚くばかりです。このことについては本文の短い語句の中に示されているように、実は記憶は意識の中に蓄積され、意識と融合することがそれを引き出すことが出来ると示唆しているのです。
 意識が英知である所以がその記憶性にあるということでしょう。演奏家は自ら意識の扉を開いてその中に温存されている記憶を手繰り寄せて演奏しているという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落439

439 Lesson six was on newness. In order to rejuvenate the body one must rejuvenate the mind first. And this is done when the mind is interested in all new things which is progress.
439 第6課は新しさについてでした。肉体を若返らせる為には、人は先ず心を若返らせねばなりません。そしてこれは心が全ての新しい物事に関心を持つ時に起りますし、それが進歩である訳です。




【解説】
 おそらく人の願望の第一は「若さ」ではないかと思われます。特に高齢になると自らの老いが目立つことからも、ますます若さの大切さを実感するものです。
 一方、自然界では老木は人知れず倒れ、朽ちる一方、新しい世代の芽がそれを乗り越え、新芽を出し、森が再生される等、常に活動的であり、若々しい状態を保ちます。おそらくこれは自然自身の中に常に活動的な波動が流れており、老化という要素は存在しないことに起因しているということかと思います。
 これら自然界の活動は昼夜を問わず活発であり、丁度、夏野菜が驚くべきスピードで実るように、その変化は私達の目でも容易に見てとることが出来ます。本来このように自然界は目まぐるしい程に流転しており、活動的です。その活発な波動は創造的であり、それらに同調することは私達の肉体にも影響を及ぼします。
 他惑星人の長老は実に1000年もの寿命を生きているとされていますが、その方々の精神活動は、これら大自然の活動と同期同調しているが故に、老いというものが存在せず、若さが永遠に保たれているという訳です。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第12課-段落438

438 In lesson five we explained that the intelligence and power of all life comes through consciousness. And also how the Creator is manifesting Himself through all form life.
438 第5課では私達は意識を通じてもたらされる全生命の知性とパワーについて説明しました。またどのようにして創造主が全ての形あるものの生命を通してご自身を現されるのかについても述べたところです。




【解説】
 これら一連のアダムスキー哲学の中で根幹を成しているのが、本項にある意識(consciousness)です。これまで各自が学び探求して来た中で、どれ程この意識について理解を深めて来たのかが問われることになります。
 とかく初学者の間は、「意識」という言葉に捉えられがちであり、特殊な存在と概念しがちですが、学習を進めて行くにつれて、私達自身、日常的に活用し、助けられている存在であることが分かってくる気がして来ます。
 特に難しい存在でなく、野に生きる虫達や花や草木達が各々意識と繋がっていることで生命を謳歌しているのです。唯一その門を開く為に必要なことは、誠実や素直さといったごく単純な精神状態、心境のように思います。野のユリその他の比喩にあるように、この真実はイエスの時代から地球人に説かれてきた内容です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落437

437 In lesson four the relationship of all creation was explained from the smallest to the greatest manifestation that one can conceive. See it all interrelated with no divisions, each dependent upon the other.
437 第4課では全ての創造物の関連性が人が知覚出来る最小の創造物から最大の創造物に至るまで説明されました。全てが区切り無く相互に関連しており、各々が他に依存していることを見なければなりません。




【解説】
 第4課では万物の相互関係が説かれました。
 以前、テレビで作家五木寛之氏が仏教伝来の地を訪ねる番組がありました。そのシリーズの中で勧告の仏教寺院を訪ね、「最近、日本の学校で児童が"何故人を殺してはいけないのか"という質問を教師に投げかけ、教師は答えに窮したとい話があるが、それはどのように答えるべきでしょうか}と問い掛ける場面がありました。するとその高僧は「他人と自分は繋がっているので、他人を殺すことは自分を殺すことになる」と明確に回答したのです。
 本項で学ぶ相関性とは万物を見る時、このように自と他との区別無く、同じ同朋と認識することに繋がります。それは、身体各部の要素が互いに協力補完し合って、人体という有機体を構成しているのと同じです。
 すべてのものは、想念・印象の波動への共鳴から物質上の相互依存まで含めて、互いにつながり結びついているのです。その理解が調和ある行動をもたらすことになるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落436

436 The third lesson was on the application of Cosmic Law. Be sure that you apply this law in your daily life at least to some degree until it becomes the master of your life. See this law in operation in every form, for it motivates all forms.
436 第3課は宇宙的法則の応用についてでした。その宇宙的法則が貴方の生活の支配者になるまでは、貴方が自分の日常生活において少なくてもある程度はこの法則を貴方が応用しているということを確信していなければなりません。この法則があらゆる形有るものの中で働いているのを見ることです。何故ならそれは全ての形有るものを突き動かしているからです。



【解説】
 私達自身も含めて、私達はどのような世界に生きているのかについての見識を第3課では学んで来ました。現実世界をどのように観るべきか、そこに働く法則を知ること、学ぶことは各人がよりよく生きる上で不可欠なのです。
 その学習の中では、単に自然を観察するのではなく、その背後からそれらの活動を支え、促す目に見えない宇宙的衝動についても知ろうとすることが大切です。調和ある活動が行われる為には全体を指揮する存在が必要であり、これら調和ある自然の営みにはその根本原理が働いていると観るべきでしょう。
 これらの課題について私達は一度に全てをマスターすること等、出来ませんが日々の暮らしの中で一つずつ学び取ることで一歩ずつ実践、応用しながら宇宙の法則に近づくことになるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第12課-段落435

435 In lesson two we explained the mind and its component parts. So see to it that your mind is not purely occupied with outside perceptions. And demand that your mind takes equal interest in being aware of the component parts of your body and its purpose. Ever aware of the marvel of its working and that of all other forms.
435 第2課では私達は心とその構成要素群について説明しました。ですから貴方の心が外部の知覚によって単純に占められていることのないよう気を付けることです。そして貴方の心に貴方の肉体と構成要素群とその目的について等しく感心を持つことを要求することです。常にその肉体や他の全ての形有るものの驚くべき働きについて気付かなければなりません。



【解説】
 第2課では心の構成要素と各要素の動きについて学びました。本項ではその第2課の主旨について簡潔にまとめています。
 私達は第2課で何を学んで欲しかったのか、著者はそのエッセンスを本項の短い語句で語っているのです。
 とかく私達は外界の事物に依存した生活を送りがちでした。文字通り外界の変化、変貌に対して心を奪われていたという訳です。それでは移ろい易い現象の世界に支配され、消耗する毎日でしかありません。それに対して著者は私達人体の素晴らしい仕組みや活動についてもっと関心を抱けと説いているのです。
 私達の真の生き方は誰にも支配されることなく、自身を通じて表現される生命の仕組みを学び、目に見えない想念・印象の大きな働きについても積極的に学ぶよう説いています。このことは自分自身の人体を生きた教材、良き手本として活用しながら、物質の奥にある因の働きについても常に感知し理解することが大切であることが分かります。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第12課-段落434

434 The first lesson dealt with the analysis of life and the awareness of cause and the importance of being aware of cause and effects at the same time. So continue to increase your awareness whether by mental observation or conscious impressions.
434 最初の課では生命の分析や因を知覚すること、更には因と諸結果を同時に気付くことの重要性について取扱いました。ですから、心による観察によってであれ、意識の印象によってであれ、貴方の知覚力を引き続き増強させることが必要です。



【解説】
 本項は第1課の意義についてまとめています。
 先ず本講座を始めるに当たって私達には外見だけでなく内部に息づく生命力についても鋭敏に感受出来るよう感性を磨くことの必要性が説かれました。
 従来、私達は目に見えるもの、形として手にとって見ることが出来るもののみを拠り所として来ましたが、実はそのような一見不変と思われる結果物こそ変化し易く頼りにならないのです。
 最近は自宅で諸物を整理しているのですが、当時大切にしまっていたもので、自分の記憶の中では鮮明に残っているものの中には色あせ古びてしまっているものも多いことが分かります。一方で、庭木は元気に葉を伸ばして成長を続けており、生命は永続しても物質は移ろい易く永続しないことを実感しています。仏典にしても聖書にしても開祖の教えや信条は後世に伝わるものの、像その他物質的なものは時代の変遷の中で失われるものも多いのです。
 それ故、この講座に入門する私達に第一に求められることは、先ずは永続する存在への感性を向上させることにあるとしているのです。

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