2018年05月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落412

412 Agriculture and the manufacturing of the necessary commodities is all based on production for use. And all individual talents are given an opportunity to develop and express. Every phase of their expression is extremely artistic and elevating to view as they express love in everything that they do.
412 農業や生活必需品の製造は全て使用に基づいています。また、全ての個人の才能はそれを発展させ表現する機会が与えられています。彼らのあらゆる表現の姿は彼らはその行うこと全てに愛を表現する為、極めて芸術的で高揚させるものとなっています。




【解説】
 本項のポイントは、金星その他の高次に進化した惑星では必要以上のものを生産しないということでしょう。反面、地球では利益が上がる場合にはその利益を増やし、商売(business)を拡げようと規模を拡大するのは普通です。しかし、その結果、資源が枯渇し、環境汚染が出現するのです。また自国の余剰産物を他国に輸出して自国の産業を維持しようとする動きも現在の地球では横行しており、途上国の正常な発展を妨げています。
 これらの事柄は、資源や環境の浪費・乱用に他なりません。その影響は国境を越えて地球全体にまで広がっているのです。
 一方、本項で述べられている"manufacture(製造業)"についても、言葉の持つニュアンスはむしろ"手工業"に近い響きを持っています。即ち、職人が一つ一つ丁寧に品物を作るような状況を示唆しているように私には思えます。一つ一つの製品が工芸品のように芸術性に富んだものではないでしょうか。ご存知のようにスカウトシップ自体、何千年もの間、モデルチェンジが無いような究極の設計であることも、彼ら他惑星人の物作りの思想を反映していると言えるでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落411

411 As each planet represents some phase of humanity, Venus represents Cosmic Love that binds all things together as one.
411 各々の惑星はそれぞれ人間性の何らかの側面を表現しており、金星は全てのものを一つに結び付ける宇宙の愛を象徴しています。



【解説】
 家庭や会社、その他組織の雰囲気は、原因はとにかく、その構成員の放つ想念・印象の総体に由来していることは確かです。また広く国や惑星全体も構成員の持つ精神波動を集約体現したものになる筈です。
 そういう意味では、金星は「愛」を象徴するとされていることから、およそ金星人の想念パターンが「愛」という概念に基本を置いていることが分かります。日本的に言えば、「慈悲」を含めた広い愛情ということでしょう。観音菩薩もそれに近いイメージかと思われます。
 おそらく世界各地で「聖母マリア」の奇跡や信仰がありますが、それも金星に由来しているものと思われます。太古から繰り返し支援を送ってくれているのも、金星に由来した方々ではないでしょうか。今度こそ、私達はオーソン他の方々の恩に報いる必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落410

410 There is just one head of Government with many co-workers who look after the affairs of humanity. And the respect for each other is very much the same as we found on Saturn.
410 そこには人類に関する事柄の世話をする多くの協力者を持つ政府の首長はただ一人存在します。そして互いに尊敬し合うことは土星で見られるのと大変良く似ています。



【解説】
 各惑星は一つの家族のように暮らしているということでしょう。その一大家族を見守る為に責任者が必要だという訳です。最終的に決断する人、全体を見渡して判断する人物が必要だということは極自然のことでしょう。
 ここで注目して戴きたいのは高度に進化を遂げた惑星社会においては、何事も確立しており、何らの問題も無いように思いがちですが、絶えず変化する宇宙空間の中では、その惑星を守る為、或いは構成員の問題を解決する為、政府機関が必要であり、最終判断を行う首長が必要だということです。
 まだ地球では各々の国の中でさえ混乱や争い事が多い訳ですが、将来的には本項に記されているように、地球上の全ての人々が一つの国民となるべきでしょう。国家間の争いを無くす為、国境は取り払う必要がありますが、現状ではそれを妨げる様々な要因があり、英国のEU離脱のように、逆の方向に進んでいるように思われます。
 いずれにしても、地球の私達が本来目指すべきは「一家族」(One Family)の概念であり、互いに助け合い、調和して暮らすことです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落409

409 Geometrically the people are very much the same as found on earth and other planets but they are interested in a wide scope of things and have very much the same type of environment that we found on Saturn.
409 幾何学的にはその人々は地球や他の惑星で見る人々とほとんど変わる所がありませんが、彼らは物事への幅広い関心を持っていて、土星で見られるのとほとんど変わる所の無い環境を有しています。




【解説】
 おそらく環境というものはそこに暮らす人間の放つ想念・印象から大きな影響を受けるものと思われます。仏陀が歩いた跡には花が咲いたというような逸話はその人物の放つ想念に環境が呼応した状況に周囲の者が驚いたことを伝えているのです。
 金星については、アダムスキー氏が亡くなった妻メアリーに再会した場面が金星旅行記に記されており、落ち着いた中に各人が各々の豊かな人生を送っている様子が示されています。
 その生活には必要なモノは無償で与えられることや各自の才能を伸ばす配慮がなされており、芸術性も重視されているように思われます。地球に比べ何ら束縛の無い生活ですが、その中で自分の役割を見出して社会に奉仕することは、ある面では厳しい自戒を求められる社会でもあります。
 現状の私達は決して金星や土星に生まれ変わったとしても大変苦しい生活を送ることになりますし、必ずしも心地よいものではないように思われます。病気というものが一切無い中で、原因はどうあれ、独り苦しむこともありえますし、絶えず他人から認められたいとする気持ちの中、自由放任型の生活の中では、自分を見失うかも知れません。先ずは私達としては、将来これらの高次な惑星に転生できた場合に備えて、自分自身、物事の本質を見定める訓練をして置く必要があるというものでしょう。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第11課-段落408

408 Now we will observe Venus and as we do we find a difference here for it is a smaller planet than Saturn and much of the time it is covered with clouds. Although the clouds break here and there and allow the sun to shine through, the air is humid but not oppressive. It is very much like other planets in formation for it has a variety of climates with ice and snow in some parts.
408 今度は私達は金星を観察しましょう。するとここでは違いを見い出します。何故なら、それは土星より小さな惑星で、多くの期間、雲に覆われているからです。しかしそれでも、そこここで雲が途切れることで太陽を輝き渡らせますし、大気は湿度を帯びていますが、重苦しくはありません。その構成は他の惑星ととても良く似ています。ある部分には氷や雪もあるような多様性に富んだ気候条件を有しているからです。



【解説】
 ご存知のようにアダムスキー氏は生前、他惑星人の宇宙船に乗って金星にも行ったことがあります。その間の出来事は金星旅行記に紹介されているところです。その旅行記を読んで分かることは、土星と同様、金星も地球に比べて遥かに進化発展した惑星社会であることが分かります。
 その実体験を踏まえて著者アダムスキー氏は本項で、私達に意識を用いて金星も観察せよと説いているのです。もし、私達が正しく意識を用いているのであれば、本項で記載のあるような金星の状況が察知出来るであろうということでしょう。
 土星や金星は私達の地球に対して太古の昔から支援を続け、多くの教師を派遣して来たものと思われます。それら導師の故郷がこの両惑星ということになります。今日私達に残されているのはこれまでのアダムスキー氏の著作であり、講演記録でありますが、本項では夜空の土星や金星と親しむことで、その文化の片鱗を理解すべしと示唆しているように思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落407

407 Jesus has said that where a man's heart is there he is also. It could be said that where a man's consciousness is there he will be.
407 イエスは言っています。人の心がある所、その者もまた居ると。それはこのようにも言えることでしょう。人の意識のある所、その者もまた居るであろうと。



【解説】
 イエスが言ったとされるこの言葉はどのような意味を持つか、よく考える必要があります。即ち、自らの意識が肉体から離れれば、肉体は単なる物体にしかなく、やがては朽ち行くだけですし、人が死を迎える際に、本人の本体が引き継がれるのは意識ということになります。その意識こそが自分の本体であり、肉体は仮の衣服に過ぎないということでしょう。
 それほどに大事な意識なのですが、私達自身、肉体については様々な健康法をはじめ美容その他について随分と気を使っていますが、肝心の意識については手当をまったくしていないように思います。
 私達が意識による宇宙旅行をする際、私達は自らの意識を自身の肉体から一時的に解放して、大自然、大宇宙の中を自在に探求するという本来の研究、進化の道を歩むことになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落406

406 Here I have given you just some of the high spots and not in detail form as you might expect but you can get the details if you succeed in going there consciously. And as I have been taken there physically by space craft I will know if your impressions are correct. And this will indicate how well you are able to travel consciously.
406 ここでは私は貴方に最も重要な部分だけをお話しており、貴方が期待するような詳細には触れておりませんが、貴方はそこに意識的に行くことに成功すればその詳細を得ることが出来ます。また、私はそこには肉体のままで連れて行かれた為、私は貴方の受けた印象類が正しいかどうかが分かるでしょう。そしてこのことは貴方が如何に上手に意識による旅行を出来るようになっているかを示すことでしょう。



【解説】
 本項で著者が述べているように、第11課を学ぶ私達は各自、自身で意識による旅行を試行するように求めています。つまり、これまでの学習により、私達はある程度の基礎的知識を得ましたので、今後はその応用例として自身で宇宙を旅して見よと説いている訳です。
 その結果についてはもちろん各自によって異なる訳ですが、重要だと思うことは、これらの知見は実践することが大切だという点です。単に知識として理解するだけでは十分ではありません。実践する中で確認することが体験として記憶され、また新たな心境が生まれるというものです。
 そういう意味では、従来の修行のように堂に篭もって沈想に集中することよりは、世間に出て衆生と交わる中で道を説くこと、また体験することが遥かに重要なことのように思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落405

405 In their presence one feels that he has been given a new birth in life. For their homes and surroundings are exquisite, a reflection of their consciousness as is everything on their planet. Planet Saturn is a balancer or tribunal planet for our system.
405 彼らの面前にあっては、人は自分が人生で新たな誕生を授かったと感じます。彼らの家庭や周囲の物はこの上なく洗練されたものであり、彼らの惑星上のあらゆるものがそうであるように彼らの意識の反映になっているからです。惑星土星は私達の太陽系の天秤、いわば法廷なのです。



【解説】
 アダムスキー氏は生前、周囲の人々からある意味異常と思われる程に、ブラザーズと呼ぶ彼ら他惑星からの人達をかばい、終始支援していたと伝えられています。言い換えれば、他惑星に比べれば、劣悪で過酷な環境での彼らの置かれた環境を理解し、彼らから与えられる助言や指導に忠実に従っていたという訳です。
 実はその背景には本項で述べられているように、彼ら他惑星人の真の価値や人格を知れば、彼らの為には全てを投げ出す気持ちも生まれる程の人達であったということでしょう。
 そうした高次な人達と接することは私達の人生にとって大変貴重な機会であり、読者の皆さまの仲にも必ずや何回かはそうした機会に巡り合うことも出来るものと思われます。
 最近はとみにそれら高次の人達と巡り会える機会を望むようになって来ました。各自の努力の方向性等、今後の進め方に助言を受けたいと思うからです。もちろん、答えは印象としてもやって来ることでしょう。しかし、一対一の会話の中で得られる内容は独り独習する中よりもはるかに多くのものを学べるように思われるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落404

404 And now when we associate with the people a strange thing happens. It seems that everyone is a part of our own being for they seem to see through us and know how we feel and what we are thinking. And we wonder if we are worthy to be here and what they may think about us. But this comes from the habitual mind reaction and soon we feel at ease for we sense that they understand and are accepting us as brothers and sisters and not as strangers. You cannot detect even a trace of jealousy, envy or judgment in them. And when invited to their homes we notice that they share all things equally. This is particularly noticeable among the women for they respect each individual with the same feeling that a mother has for her child. And this is a higher respect than sisters have for each other and their relationship to all is based on the need of the other. The men in turn respect the women with the same feeling that we have on this earth for a Madonna as they are the mothers of men. And the women respect the men equally as high and honor them as the expression of Cosmic Principle-the masculine part of consciousness. And both men and women recognize the consciousness within each form as Cosmic Divinity.
404 そして私達がその人々と交流するや否や、不思議なことが起ります。彼らが私達の内側を見通し、私達がどのように感じ、また何を考えているかを知っているように思えることから、誰もが私達自身の一部のように思えるのです。そして私達は自分達がここに相応しいのか、また彼らが私達をどのように考えているか、疑問に思うものです。しかし、これは習慣的な心の反応から来るものであり、すぐに私達は安らぎを感じます。何故なら私達は彼らは私達を理解し、私達を兄弟姉妹として受け入れており、よそ者とはしていないことを感じ取るからです。貴方は彼らの中に嫉妬や妬みあるいは批判の痕跡も見つけることはできません。そして、彼らの家に招かれる時、私達は彼らが全てのものを等しく分かち合うことに気付きます。これは女性間において特に顕著です。何故なら彼女達は母親が自分の子供に対するのと同じ感じで各個人を尊重しているからです。そしてこれは姉妹が互いを尊重すること以上に高い尊敬の念であり、彼女達の全体への関係は他の者の必要性に基づいているからです。代わって男性は女性達をこの地球で私達が聖母マリアに抱くのと同じ感じを持って尊敬します。彼女達は男性達の母であるからです。そして女性達は男性達を意識の男性部分である宇宙原理の表現者として等しく、高く尊敬し敬意を払います。そして男性も女性も各自の身体の内側に宇宙の神性としての意識の存在を認めているのです。




【解説】
 土星の社会はどのようなものか、本項は著者の体験をもとに私達にその一端を伝えています。いわば全ての人が達人とも言うべき鋭敏な知覚力を有しており、相手のことを瞬時に理解でき、言葉は不要ということでしょう。そしてそれ故に生活振りは理想を現実に実現しているという訳です。
 もちろんそこに生きる人々の精神レベルが惑星全体の環境に影響を及ぼす以上、あらゆる環境が至上なる深遠さに満ちているということでしょう。古来より仏陀は土星から来たと伝えられているように、まさに土星は仏国土と表現されることでしょう。
 よく天使の頭を取り囲むようにリングが描かれることが多いのですが、まさに土星こその惑星全体にリングが形成されています。このような高次な惑星から地球を訪れる人々には母国で暮らすよりはるかに多くの誘惑や危険が取り巻いていることでしょう。その中で派遣された本来の任務を実行する彼ら訪問者のご苦労もまたかみ締めるべきです。仏像に手を合わせる時に思い出したいことがらです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落403

403 These are the first impressions that consciousness give to the mind. It is all so beautiful that the mind has a tendency to question if it is real, yet it knows that it is walking on solid ground.
403 これらは意識が心に与える最初の印象類です。それは皆、あまりに美しいので心はそれが現実であるか疑う傾向がありますが、それでも心は堅固な地面を歩いていることは知っているのです。



【解説】
 本項で言ういわゆる"意識による旅行"について、とかく私達は何か夢のように不安定でとりとめのない現象かと思いがちですが、本項ではそれを否定しています。即ち、意識がもたらす印象は限りなく現実に近い確固たる経験だとしているのです。
 もちろん肉体が移行している訳ではないのですが、それと同様に明確な印象が得られるとしている訳で、単なる白日夢とは訳が異なるということでしょう。
 これまで私達はこの講座を学んで来た訳で、その学習経験を踏まえて、そろそろ意識による旅行、遠隔透視についても試して良いとする筆者の示唆が記されているように思われます。
 しかし、導師を持たない今日の私達にとって、重要なのは少しずつ確認しながら進めることであり、一度に多くの階段を昇るべきではないでしょう。日々の試行を通じて、成果を確認しながら、進めるべきかと思うものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落402

402 As an experiment let us go to Saturn. We are now on a solid body very little different from the earth except in circumference, for it is about seven times larger than our planet. The first thing that our mind it attracted to is the slightly different sky than we have known on earth. It is more opalescent than blue due to the rings of Saturn that reflect into the sky. It is almost breath taking in beauty and makes one feel he must be in God's presence. As many of the buildings are white they reflect the same opalescence from the sky, and the snow covered mountains do the same. In certain sections of the planet there are large glaciers and they reflect this coloring intensely as a mirror would. The frequencies of the colors seem to penetrate your being and you feel that you are a different individual than you have known yourself to be. You become consciously aware of that which you see and feel that you are in the Creator's household - the heaven for which you have been searching.
402 一つの実験として土星に行って見ましょう。私達は辺りの環境は別として地球とは私達の地球より7倍も大きい為にほんのわずかの違いしかない固体天体の上に居ます。私達の心を引き付ける最初の事柄はそれが地球で知っているのとはわずかに異なった空です。それは大空の中に反射する土星の輪(訳注:複数)に起因して青色よりも、もっと乳白色をしています。それはあまりの美しさで息も止まる程であり、人をして自分が神の御前に居るに違いないと思わせます。多くの建物は白色である為、それら建物は空からの同じ乳白色を反射しますし、雪を被った山々も同じように乳白色を呈します。土星のある地域では大きな氷河があり、それらは鏡のようにこの色彩を強烈に反射しています。その色彩の波長は貴方の存在を貫くかのように見えますし、貴方は自分自身がこれまで思って来たとは異なる個人であると感じます。貴方は貴方が見るものを意識的に知覚するようになり、貴方がこれまで探して来た天国、即ち創造主の家族の中にいることを感じるようになります。




【解説】
 おそらく著者アダムスキー氏にとって本項に示すように土星等の他の惑星に居ながらにして意識を移行させることは容易であったように思われます。事実、"宇宙のパイオニア"では更に生き生きと月や他の惑星の様子が綴られていますし、これらは本項で示す手法により、アダムスキー氏自身が観た光景であったのです。
 またその後の"土星旅行記"でアダムスキー氏は惑星間会議が開催されたと述べています。このことからも土星という惑星はこの太陽系の中で最も神聖な惑星であることが分かります。本文で記されているように土星の輪の存在が太陽光を乳白色に輝かせる作用がある等、現地に降り立った者でなければ知り得ない知見も私達に説いていることに私達は気付かねばなりません。
 私達が最初に意識的に探求すべき場所は、本項で示唆されているように、優れた文明、進化した人達が暮らす惑星であり、それらの他惑星にこそ、自身の意識を探求の旅に出すよう心掛ける必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落401

401 Before starting our excursion to some of the planets that we know about, let us take the position that is sometimes called day dreaming. When this takes place the mind withdraws its interest from the present surroundings and becomes absorbed in the so-called dream. Conscious consciousness draws the mind's attention to itself to such an extent that any one could pass before the one so absorbed and his presence would not be felt. In other words a sort of telecasting connection is made between the consciousness and the mind and time and distance do not mean anything for the mind is interested in the scenes that the consciousness is bringing to it. Many people while reading Inside The Space Ships lived the experience with me and partook of the same exhilarating feeling that I had while describing the scenery and the words of wisdom given to me. This is the state in which one must place himself - the union of mind and consciousness for both are equally real.
401 私達が知っている惑星のいくつかへの旅行を始める前に、時として白日夢と呼ばれている姿勢に就いて見ましょう。これが起る時、心は現実の環境からその関心を引き上げ、いわゆる夢と呼ばれる中に吸収されるようになります。意識的な意識が心の関心を意識自身へそのように引き寄せる為、その者の前を人が通ってもその存在は気付かれない程です。言い替えれば、ある種のテレビ放送の回路が意識と心の間に形成され、時間や距離は意味をなさなくなります。何故なら心は意識がもたらす光景に関心を持つからです。多くの人々が「同乗記」を読んでいる間、私と一緒にその体験を生きていましたし、私がその光景や私に与えられた智恵の言葉を表現する間、私が得た心踊る感覚と同じものを共にしたのです。これは人が自分自身を置かなければならない心と意識の統合の状態です。何故なら両者は等しく実在のものだからです。




【解説】
 私自身、本項で説かれているような"意識による旅行"を実行する段階には至っておりませんが、本文で説かれている内容から、頷ける部分も多いように思われます。
 つまり、著者が私達に説いているのは私達自身の心の関心の先を自分自身や周囲の環境にではなく、本来の関心事に向けるということです。よく幼児達が絵本を読む中で、その絵本の世界に没入してしまうのですが、そのように私達自身も自らの関心事、知りたいとする対象と一体化すること、融合することが必要だということでしょう。
 その為には、私達自身の取り組み姿勢をより純粋に、より謙虚に整えること、またその過程で感受した印象を素直に受け入れる必要があるように思います。その為には、二心あるような状況ではダメで、常に誠実な心境が必要かと思われます。宇宙をご自身の身体の一部と思えるような心境になれば、自分の意識で何処までも探求の旅に出ることが出来ることでしょう。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第11課-段落400

400 Cosmic Space or Consciousness knows no beginning or ending as we have said before, so there are planets and other forms in cosmic space without number. By other forms we mean suns, comets, etc., all just as solid as the earth. Now if the earth has produced out of its own body what we see upon it, it stands to reason that all other planets would be similar to the earth and consciousness conveys this to us. They all may differ according to their age as our planet has aged, for at one time there were less than 3 billion people upon it even though civilizations have come and gone. So the development of the people's minds will vary on the different planets the same as they vary in the different parts of this world, but the geometric pattern is not much different on other planets than we find on earth.
400 宇宙空間、或いは宇宙意識は以前申し上げたように始まりも終わりも知りませんので、宇宙空間には無数の惑星や他の形有るものが存在します。その他の形有るものとは、諸太陽や彗星、その他を意味しますが、全ては地球と同様に固体です。そこでもし地球がそれ自身の天体から私達がその上で見るものを創り出したとするなら、それは全ての他の惑星は地球と類似しているとする理由になりますし、意識もこのことを私達に伝えています。それらは皆、私達の惑星が年齢を重ねるようにそれらの年齢に応じて異なるでしょう、何故なら或る時、その上には数々の文明が興隆、衰亡したにも関わらず一時期は30億ほどの人々がいたからです。それゆえ、人々の心の発達がこの世界の異なる場所で違うように、惑星によって異なります。しかし、幾何学的なパターンは惑星によって私達が地球で見るより大きな差はありません。



【解説】
 古い写真を見ていつも思うことは、昔は緑少ない都市であった所が、わずか数十年で木々に緑葉が茂る落ち着いた街並みに変貌を遂げている事例が多いことです。これには人々が用いる燃料が木材から石油製品、更には電力に移行したことも関係するのかも知れません。いずれにしても○○並木や○○の名所とされる所のほとんどが実は人間の植樹によって生まれた所であることは注目すべきでしょう。いわばこれらの名園は人間の創造力の潜在的な価値を示すものです。
 このことは惑星全体についても言えることで、私達は自身の持つ影響力の大きさをもっと深く自覚しなければなりません。この惑星を上質で創造主本来の息吹が表現されたものとするか、或いは荒廃したゴミの山に捨て置くのかは実に私達にかかっているのです。
 過去の文明は結局、多くが滅びてしまった訳ですが、そこには単に自然災害によるというよりは、その文明そのものに問題があったと考えるべきでしょう。宇宙の法則に従う限り、私達は永続性を約束されているからです。自分自身では気付きにくい問題点も誰かが別の文明社会と接触する中でその差異が明らかになるものです。他惑星文明との交流はそうした意味合いにおいて私達がこの惑星文明を維持発展させる上で、欠くことが出来ない貴重なチャンスであることは間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落399

399 Can you now see the process in action and how planets were and are created? And can you see how the matter or elements of space have the potential of making all forms found on a planet, like a tree etc? And if your sense mind can perceive what the consciousness is now revealing you are making progress.
399 もう貴方はその活動過程とどのようにして諸惑星が創り出されて来たか、そして創り出されているかが分かるようになりましたか? また宇宙の物質、或いは諸元素が惑星上に見られる全ての形有るもの、例えば木々その他を創り出す能力をどのように備えているかお分かりになりましたか? そしてもち貴方の感覚心が意識が現在、明らかにしようとしていることを感知できるなら、貴方は進歩を為しているのです。



【解説】
 あえて極端な言い方をするとすれば、私達の地球もまた、その上に生息する私達の肉体も、本来は本分に記されているように宇宙空間で絶え間なく繰り返されている物質再生の過程の中の一段階に過ぎないということでしょう。いわば私達の肉体は宇宙の長い時間軸の中ではほんの一瞬の作品である訳です。
 そうした中で私達各自の心はこれら物質に寄り添って進化の道を歩んでいるということでしょう。むしろその心の旅路こそ本来の進化の道と言うべきでしょう。その進化の道は私達自身が歩まねばならず、誰の助けも借りることは出来ません。ダライ・ラマも「実践の書 How to Practise」で、心の修練は自身でしか出来ず、それには長い年月を要すると説いています。
 これら物質の気の遠くなるような破壊と再生の歴史と同様に、私達の心も同程度の修練の歴史を持っていると考えるべきなのかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落398

398 In the formation of planets this attraction continues and each added amount calls for a greater compression towards the center. Finally through a combustion within the center of the orb that is to be a planet it is given its own heat or warmth. This heat in turn solidifies the elements, and it also gives birth to the germs or seeds that were dormant in the particles making up the planet. And as a result the plant life, the insects and all form life that we know was borne out of the body of the planet. Our planet earth was born out of space and lives in space and moves through space at the rate of some 1100 miles per hour, so it is logical that all other planets are doing very much the same. Of course they vary in size and some have more of one kind of mineral than others, just as found in different parts of the earth, but they are all made of material found is Cosmic Space.
398 惑星形成過程ではこの引き寄せ作用は続き、各々の積み重なった物体はその中央に向けてより大きな圧縮を呼び起こします。そして遂には惑星となる筈の球体の中心部での燃焼を通じて、惑星自身の熱や暖かみが与えられるのです。この熱は次にその構成要素を固化するとともに、その惑星を作り上げている粒子の中で眠っていた胚や種を発芽させます。そしてその結果、植物や昆虫そして私達が知るあらゆる形有る生命がその惑星の身体から誕生したのです。私達の惑星地球は宇宙から生まれ出て、宇宙の中で生きており、1時間に1100マイル(訳注:時速1770キロ)程の速さで宇宙を移動していますので、他の惑星群も極めて似たように行っているとするのが論理的です。もちろん、それらは大きさは様々で、あるものは地球の異なる部分で見られるように、他に比べてある種の鉱物を多く含んではいますが、それらは全て、宇宙空間で発見される物質から作られているのです。




【解説】
 本項は宇宙空間における天体の形成がどのように行われるかを私達に示しています。おそらくは今後、各自が宇宙を探求する際に遭遇するであろう状況を前もって私達に伝えて置こうとする著者の配慮かと思われます。
 注目したいのは現実には天体は宇宙に漂流する粒子や塊というかつて何らかの天体を構成していたものが、再び結合して新たな天体が造られるという点です。おそらくこの地球も天体が崩壊して放出された構成要素を材料として形成されたということでしょう。まさにチリが集まり、固まって大地が出来たという訳です。
 この過程で宇宙空間に漂っていた植物の種子や菌の胞子がやがて新たに形成された惑星の表面で芽吹くことになるのです。こうした一連の創造の過程を経て大気の成分が整えられ、次に動物の発生に向かうものと思われます。
 重要なことは、私達が歩くこの惑星大地は限りなく宇宙空間の中でリサイクルされた構成要素から成り立っていることであり、私達はこの惑星のある瞬間に居合わせているに過ぎないことです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落397

397 The elements of matter are of various sizes and move through space at terrific speeds similar to a dust storm mixed with layers of gases. From time to time particles unite and when this takes place they gather other particles to themselves through the power of attraction that might be called electromagnetic.
397 その物質の構成要素は様々な大きさを持ち、空気層と混じりあう砂嵐に似た物凄いスピードで宇宙空間を移動します。時としてその粒子群は結合しますが、このことが起るとそれらは電磁気と呼ばれるかも知れない引力によって他の粒子群をそれらに集めます。



【解説】
 今の世の中、誰でも手近に地球上の大気の流れを見ることが出来ます。私の知っているサイト(https://earth.nullschool.net/jp/)ではリアルタイムの上空の気流の状況が動画として表現されています。それらを見ると実際の私達は地上においても実に激しい大気の流れの中に生きていることが分かります。ダイナミックな宇宙の活動という訳です。
 本項は更に宇宙空間でも絶えず同様な激しい気流が存在すること、またその中に新しい天体を造り出す創造的活動が行われていることを私達に説いています。これら気流を起こす原動力について著者は詳しくは説いていませんが、電磁気力に起因することを示唆しています。
 宇宙全体がこのような電磁気力によって揺り動かされており、私達はその真っ只中に生きているのです。渦の中に創造的要素が現れているという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落396

396 Our physical sight is like a window pane through which consciousness sees as spoken of in an earlier lesson, so we will proceed with conscious seeing.
396 私達の肉体の視覚は以前の教課で述べたように、意識がそれを通じて見る窓ガラスのようなものですから、私達は意識的に見ることの学習を進めることにしましょう。



【解説】
 これまでの学習から私達の持つ四つの感覚には大きな問題があることを学んで来ました。しかし、それら4感覚の本来の意義は本文に記されているようにその4分野を通して意識が外界を知る窓口である訳です。
 つまり書く感覚器官はありのままの状況を意識に提供すべきであり、また意識はその表層の情報から更に深い状況を知るという具合です。
 その過程で意識は感覚を統合し、表層に現れていない情報も感覚器官の悟らせることでしょう。私達、心はこうして意識と一体化することで多くを学んで行くという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落395

395 All planets and form bodies are born from the elements of space invisible to sense sight but not to consciousness.
395 全ての惑星と形有る物体は視覚には見えないが、意識には見える宇宙空間の諸元素から生まれています。



【解説】
 全てのものは宇宙空間から生まれるということです。通常の私達の目には何も無い空間のように見えますが、実は宇宙空間こそ万物の母であるのです。
 実際、地上の大気は1立方メートル当たり、約1キロの物質が詰まっている訳ですし、その空気の質量が無ければ飛行機が浮遊することも無いのです。
 同時にこれら不可視の空間こそ、万物の生みの親とすれば、私達はこれら創造力に満ちた環境の中に暮らしているということになります。また刻々と呼吸することにも単に酸素と二酸化炭素のガス交換の意味合いだけでない大きな意義もあるということでしょう。目に見えない生命力をある場合には"気"と表現されたり、般若心経で"空"と説かれていますが、それも本項で言う"宇宙空間"の働きを示唆しているものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落394

394 In the early days the mind felt that space was empty because the physical sight could not see anything in it, yet in recent years with instruments we find that space is active and full of invisible elements out of which forms are created. Consciousness has been trying to convey this to our minds consistently but the mind would not accept it as the sight could not see the invisible manifestations. And only through the instruments has the consciousness been proven right.
394 初期の時代には心は肉眼ではそこに何も見えない故に宇宙空間はからっぽだと感じていましたが、近年では諸装置を用いることによって私達は宇宙空間は活動的であり、形有るものが造り出される目に見えない元素類で満ちあふれていることが分っています。意識はこのことを一貫して私達の心に伝えようと努力して来ましたが、心は目に見えない創造の御わざを見ることが出来ない為にそれを受け入れようとはしなかったのです。そして諸装置を通じることによってのみ、意識が正しかったことが証明されて来ました。



【解説】
 過去の聖人達は私達に自分達が知覚した宇宙空間の様々な活動や役割について説いて来ました。しかし、いずれに場合も私達はそれらの真相は学ばず、ただ聖人達の言動を鵜呑みにするだけでした。しかし、科学の進歩により私達は自分の持つ感覚器官の能力を超えて、より遠くをまたより微細な世界を見ることが出来るようになりました。
 その結果、私達はようやくかつて地上を訪れた聖人達が知覚した世界観を理解出来る時代になっているという訳です。しかし、私達自らの認識を拡げようとしない限り、時代の恩恵を受けることは出来ません。
 重要な点は、私達が生きるこの地上はことごとく宇宙空間と繋がっており、絶えず相互に影響を与え合っているということでしょう。このところ続く気象の激変も宇宙空間の諸活動を反映したものでしょうし、太陽系の大きな変動期に関連しているものと考えるべきでしょう。私達の日常生活は宇宙空間とも密接に繋がっているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第11課-段落393

SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE
LESSON ELEVEN
Exploration of Cosmic Space
By GEORGE ADAMSKI
393 In the last lesson we promised you an expedition into space. So we will take this step and see how well you will perceive this logical procedure.
生命の科学-学習コース
第11課
宇宙空間の探検
ジョージ アダムスキー著
393 前の教課で私達は貴方に宇宙への探検をお約束しました。そこで私達はこの一歩を進め貴方が如何にこの論理的な手順を良く理解できるか見ることにしましょう。



【解説】
 日常の私達は特に宇宙に関心を払うことはありません。多くの世事に手一杯で宇宙のことを考えるゆとりさえ無いように思われます。しかし、その実態はテレビその他の誰かが作り上げた状況に私達が支配されているに過ぎません。私達の思考の範囲は狭められていて無駄な時間を過ごしているのです。
 一方、私達が暮らす惑星は宇宙と密接な関わりを持っており、最近の異常気象や地殻変動等も宇宙に密接に繋がっているものと思われます。
 かつて中世の矮小化され、既存の宗教教義に支配されていた私達が、再び自らの力で科学的進歩を遂げるようになったのは、ガリレオをはじめとする天体観測が発端であったのではなかったでしょうか。今日、再び宇宙に関心を持つ私達はこれを機にまた新たな時代を切り拓くステージに立っているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落392

392 We have now laid a good foundation for the next lesson which will take us on an exploration of Cosmic space. And we will see how many will be ready for that journey and go along with us to face reality.
392 私達は今や、私達を宇宙空間の冒険の旅に連れ出してくれる次の課の為の十分な基礎を敷き終わりました。それで、私達はどれ程の人数の者がその旅行への準備が出来ており、真実に直面する為、私達と一緒に進めるか見ることにしましょう。



【解説】
 著者は私達が自らの意識を使って、その探求の範囲を宇宙にまで拡げるべき段階に至っていると説いています。しかし、実際には私自身を含めて多くの方にとって、この課題は高く、その達成は容易ではないと考えています。
 重要な点は一気にそのような段階に到達しようと思わなくて良いことだと思います。一度に踏み出す一歩はわずかなものでも良いのです。例えば日常の時間の中で宇宙を意識し自らの知覚力、感知範囲を努めて宇宙に拡げて見ることも有用でしょう。そうする中で日の光は太陽、顔に当たる風は宇宙空間、踏みしめる大地は地球という惑星と繋がっていることも感じられるようになりますし、私達が宇宙に生きていることも分かる筈です。
 日々の生活の中で如何に宇宙的側面を捉えられるかがその出発点だと思うものです。

ギャラリー
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

最新コメント
プロフィール

ganetworkjapan

アーカイブ
カテゴリー
  • ライブドアブログ