2018年04月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落391

391 There is one thing to always remember, the consciousness is the all inclusive power and intelligence. And it is the conceiver and creator of all form life. And the mind was created to execute its instructions. The consciousness knows and sees all while the mind does not, and it should be its student. It must learn to obey conscious instructions when it becomes tired of making mistakes.
391 いつも覚えていて欲しいことが一つあります。意識は全てを包括する力であり知性だということです。そしてそれは全ての形有るものを産むものであり創造主なのです。そして心はその教えを実行する為に創られたのでした。意識は全てを知っており、観ているのですが、一方、心はそうではなく、その生徒であるべきなのです。心は過ちを犯すことに飽きたなら、意識の教えに従うことを学ばねばなりません。


【解説】
 本講座で私達は何を学び、理解すべきか、本項はその要点を私達に告げています。ここで注目したいことは、万物の創造の源は意識であり、それは全知全能ということです。一方、私達の役割はそれが私達に与える助言、インスピレーションに従って行動し、そのイメージに込められた意図を地上に実現することです。
 全ての事柄がこの一言に尽きる訳で、このことから私達が印象に耳を傾け、実践することが如何に大切か、また求められているかが分かります。
 これまでの多くの教師が私達のもとを訪れましたが、皆、異口同音にこの真理を説いてきたように思います。それ故、各自の日常の中に如何に印象に殉じた生活を送るかが重要となります。もちろん、私達はこの意識の源から来る純粋な印象に従うべきことは言うまでも無く、汚れた私達自身や同類の者達からの想念に同調するものではありません。
 こうして地上に創造主の意図を再現することが私達の役割であり、それを観ることが創造主の喜びであるのです。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第10課-段落390

390 It took me many years to master this for I did not have the knowledge to work with that you have received in these lessons, regarding the consciousness and the mind
390 このことをマスターするのに私は多くの年月を要しました。私は意識と心に関係してあなた方がこれらのレッスンで受け取った指針となる知識を持たなかったからです。



【解説】
 本項で著者がこれまで独学で本講座の内容を学んで来たことを述べています。そしてこの講座が他惑星社会の支援を受けて編纂されたとしても、その内容には著者がこれまで独力で身に付け、編み出した奥義のエッセンスが込められているということでしょう。
 いわゆるテキストと称されるものは数多くありますが、重要なのは著者自身が辿った過程、進化の道程に沿って説かれていることです。後から進む私達がこうした先達の通った道筋を後から辿ることで、各自追体験しながら、誤りのない道を進むことが出来るからです。
 そういう意味では、私達一人一人も同様であり、各自の足跡、歩んだ道程を何らかの形で残し、後続の者の参考とすることも意義あることかと思われます。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第10課-段落389

389 I cannot tell you too much of what you might see, for if I did you would be working on what I have told you, instead of getting your own impressions. But after practicing this method for a while you may write me of results. I will then know if you are doing it right or not. You do not need to go outside and look at the sky in order to do this, for you can do it within your room. But do not be discouraged if you do not succeed in the first few tries. For there will be many habitual obstacles that will have to be removed before good results can be obtained.
389 私は貴方がこの後、見るかも知れないことについてあまり多くを語ることは出来ません。もし語れば、貴方は自分自身の印象を得ようとする代わりに、私が話した事柄について努力することになると思うからです。しかし、この方法をしばらく練習した後に、貴方は私に結果について手紙を書くのも良いでしょう。そうすれば、私が貴方が正しい道を進んでいるか、そうでないかを知ることができることになります。貴方はこれを為すのに、外に出て空を見なければならないということはありません。貴方はそれを貴方の部屋の中でも出来るからです。しかし、最初の数回の試みで成功しなかったとしてもがっかりしてはいけません。良い結果が得られる前には、取り除かなければならない多くの習慣的障害があると思われるからです。



【解説】
 これからは各自が自ら開拓した分野で探求して行くべきであると、著者は説いています。また自分の置かれている環境に関わらず宇宙に関心を持つべきであり、そこから得るものも多いとしています。
 これらは決して何か神秘的な修行をせよということでなく、自らの意志で私達は自分の意識を宇宙にまで拡大し、そこから有益な想念・印象を得ることが出来るということでしょう。初期のアダムスキー氏の著書「宇宙のパイオニア」はこうしたアダムスキー氏のいわゆる”意識による旅行”の過程で得た知見に由来するとされています。
 とかく私達は地上に縛り付けられた生活を送りがちですが、一日の終わりにこうした宇宙に自らを解放した後、眠りに就くことも良いのではないでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落388

388 From here we can expand the mind into the awareness of the conscious sea of life, like we did with the telescope. And on into space, the incubator of all forms. And the more interest you have in invisible space, the more the consciousness will be impressing your mind with that which the eyes do not see. For there is far more activity in the space that you thought of as nothingness, than your mind ever imagined possible. Then you will receive impressions or pictures that you never had before. And revelations as you did with your hands in space activity and the forming of events yet to come.
388 ここから私達は丁度、望遠鏡を用いて行ったように、心を生命の意識の海の知覚へと拡張することができます。そして全ての形あるものの孵卵器である宇宙に向かって広がるのです。そして貴方が目には見えない宇宙への関心が高まるにつれ、意識は益々貴方に目が見ていないことを貴方の心に印象づけることでしょう。何故なら、そこには貴方が皆無だと考えていた宇宙には貴方が想像していた以上に遥かに多くの活動があるからです。そうなると貴方はかつてない印象や映像を受け取ることとなるでしょう。そして貴方が自分の手について得たような啓示が宇宙の活動や物事の形成についてもやって来ることでしょう。



【解説】
 私達は自分の手を教材として視覚からもたらされる情報の他に、直接、手を構成する細胞の分子・原子達から印象を得るように、私達は更に進んで宇宙に目を向ける必要があると説いています。
 これまで私達は宇宙を何も無い空間に過ぎないと認識して来ましたが、実際にはそれは万物創造の極めて充実した活動の場であると著者は説いています。この創造の場こそ、私達の想念がその効果を発揮し易い場であり、また生命本来の創造力が満ちた場所ということになります。
 そうした活発な領域を知り、それらと印象の交流を進めることが私達を本来の進化の道に導くことになるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落387

387 This type of study will create confidence in your advancement that you may not have had until now. And you will know that you are working in the right way. For you will be observing that which the physical eyes cannot see and the spoken word cannot express. And you will begin to understand your body and its functions which are independent of the mind, although related to the whole.
387 この種の学習は貴方がこれまで得たことのない貴方自身の進歩への確信を造り出すことでしょう。そして貴方は正しい道を前進していることがわかることでしょう。何故なら貴方は肉体の目では見えず、話し言葉では表現できないものを見ることになるからです。そして貴方は心とは独立しているが、全体とは関連している貴方の肉体とその機能を理解するようになるからです。



【解説】
 本項が私達に説いていることは、私達各自の身体こそ、この学習、進化の上で最も適した教材だということです。私達は日々の生活から自分の精神状態、即ち心の状況も、また自身の身体の調子も良く分かる筈です。そうした中でこれまでの目や耳からの情報でなく、直接自身の身体細胞、或いはそれらを構成する分子・原子から来る印象に関心を向けることが大切です。
 私達の心に瞬間的に飛び込んでくるこれらの印象・想念は、大変素早い為それらを言葉で解釈することは難しいものだということでしょう。印象を受信した後、改めてその内容をかみ締めてそれが何を示唆しているのかを知る必要があるのです。その為には心は次々に来る印象を先ずは無抵抗に受入れ、後になってそれがどのような部分に当てはまるのかを知ろうとすることになるものと思われます。ヒントを得た後も、そのヒントの全容を掴めないながらも、それを大切に取り扱うことが必要だと考えるものです。

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都合により、明日から今週いっぱいお休みを戴きます。
次回の更新は4月23日(月)になる見込みです。

宜しくお願いいたします。

2018年4月16日
竹島 正

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落386

386 One should never discourage the mind as it proceeds to gain knowledge. So perhaps it would be best to leave the eyes open and focus the attention on the hands. Through this you will begin to realize what the hands mean to you and what an asset they are to your life. After you have received good impressions of the importance of your hands, close your eyes and see what you will get then. If you are operating properly, without your mind guessing, you should see your hands constructed of thousands of molecules all very active, never stopping to rest for a moment. And you should receive the knowledge of the type of molecules that construct the nails, joints, etc. And you should be able to see the structure of your hand and the movement of energy better than any instrument could show. You can do this to any part of your body, if you want to know how your body functions.
386 人は心が知識を得ようと前進する時、決して心を落胆させてはいけません。ですからこの場合、おそらく両目を開けて両手に注意を集中するのが最も良いと思われます。このことを通じて貴方は両手が貴方にとってどのような意味を持つか、またその両手が貴方の生涯にとってどんなに財産になっているかを理解し始めることでしょう。貴方が貴方の手の重要性について十分な印象を受け取った後に、両目を閉じてその後、何が印象として得られるか観察して下さい。もし、心が空想すること無く貴方が適切に行動しているなら、貴方は貴方の両手が何千もの一瞬たりとも休むことなく全て活動的な分子から構成されていることを見ることでしょう。そして貴方は爪や関節等を作り上げている分子達の知識を受け取ることでしょう。また、貴方は貴方の手の構造やエネルギーの動きについて如何なる装置よりも良く見ることができるでしょう。貴方はもし、貴方の肉体がどのような機能を果たしているかを知りたいと思えば、このことを他のどの部位に対して行うことができます。



【解説】
 日本語には"貴方の手足となって"という表現がありますが、まさに手と足は私達が生きて行く上で無くてはならない程の貢献をしています。よく人が死に向かう時、自らの手をじっと見ると言われておりますが、この最も身近な存在こそ、長年その人を支えて来たものだと言う訳です。
 本項では私達の印象への感受性を高めるのに、ご自身の手を教材にせよと説いています。私達は手の存在に如何に助けられているか、その機能はどのように発揮、実現されているかを学んだ後、目を閉じて手の分子・原子が活動する状況、血液が流れ、細胞が動く状況の下、それらが発する印象を感じ取れと説いています。
 長年、生命を共にして来た自らの手と印象の交流をする中で、各自の感受性も高められるという訳です。想念・印象は何処かの不可思議な世界から来るのではありません。細胞を構成する分子・原子から発せられるのだと著者は示唆しているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落385

385 For some this will be difficult with their eyes open, for the attention will be distracted by things that are seen, so it will be best to close the eyes in order to focus the full attention on the impressions or pictures that come. At first this should not be done for more than five or ten minutes at a time. And do not expect too much at the beginning.
385 ある者にとっては眼を開けていてはこれが難しいでしょう。見えるものによって注目がそらされてしまうからです。そこでやって来る印象類や映像類に全注目を集める為、眼を閉じることが最も良いと思われます。最初はこれを一度に5分ないし10分間以上行われるべきではありません。また、最初から多くを期待してはいけません。


【解説】
 私自身、本格的な座禅を知りませんが、本項で著者が説く内容はそれに近いものと思っています。心を落ち着ける為に瞑想すること、またそれが私達の視覚を鎮める為であることが説かれているのです。
 また、注目したいのは、このような瞑想は長時間行うべきではないとも指摘していることです。瞑想から直ちに効果が出るというようなものでないことも大事なポイントでしょう。
 そもそも私達が自身の心境を静かにかつ鋭敏に保持する為に、これら全ての動作がある訳で、その実行により心身の疲れや惰性が生じるようでは意味が無いということでしょう。私達がやって来る想念・印象に対し如何に受け止め、それらの意図に沿って行動できる態勢を構築することが重要となるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落384

384 So now let us proceed with the first step: First your mind must relax, and this can only be done when the mind loses interest in itself in its own behalf. Like a boy who is interested in baseball, but if he wants to learn and see something else he has to put his first interest completely out of his mind and give full attention to that which he is about to learn or see.
384 それでは今から、その第一段階に進みましょう。最初は貴方の心はリラックスしなければなりませんし、これは心が自分自身の利益に関して自分自身への関心を失う時にのみ起こり得るのです。野球に興味を持っている少年に例えれば、もし彼が何か他のことを学び、理解しようとするならには、その最初の興味(訳注:野球)を完全に心の外に追いやって、自分がこれから学ぼう、あるいは理解しようとすることに対して全力で注視する必要があります。


【解説】
 以前聴いたウエイン・ダイヤー氏の講演の中でも、私達は自分の関心事にあまりに集中していることに課題があるのだと指摘されていました。悩みは私達の心の中にあり、身体全体を含めてもその他の部位には無いこと、即ち悩みは私達の心が生み出しているということでした。また、仏教においては心が自由でなく何かに囚われている状態を"執着"と表現しています。本項では私達が取り組む第一歩として、その執着を取り除き、心を解放せよとしているのです。
 新しい想念・印象を受け入れる為には、私達の心は開かれた状態でなければなりません。"止水明鏡"という表現がありますが、心の中を通過する、即ち水面をかすかによぎる波動に気付く為には、私達は自らの心を平らに穏やかに保つ必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落383

383 At this point your reasoning facilities may enter for one phase of impressions follows the freakish imagination and is destructive, while the other is exhilarating and constructive. So then constructive logic must be employed in order to reach a true evaluation. And this must be independent of personal opinions if you are to know the truth about anything. This is a good policy to follow in living and working with others in every day life.
383 この点において、貴方の推論の才が登場するかも知れません。何故なら、印象類のある段階で尋常で無い空想が後に続き、それは破壊的なのですが、他方では気分を浮き立たせ建設的であるものも続くからです。ですから、その時は真実の評価に到達する為に建設的な論理を用いなければなりません。そしてもし貴方が如何なることにせよ真実を知ろうとするなら、このことが個人的な意見の影響を受けずに行わなければなりません。これは日常生活の中で他人と生活し働く上で従うべき良い方針でもあります。



【解説】
 同一の印象でも、それに含まれる様々な要素がある訳ですが、私達の心はそれに対して常に自分の都合の良い側面や破壊的な側面を捉えがちです。
 しかし、それは単に自分の心が求めている要素を基に空想しているに過ぎません。本来はもっと建設的な意味合いを含んでおり、心湧き立つ要素を帯びているのだと著者は説いています。
 とかく私達は空想に浸りがちですが、印象に向かうべき姿勢はこれら個人的な意見を排して建設的な要素を筋道に据えて解釈する必要があるのです。そうした姿勢での探求によって実生活に生きるヒント、インスピレーションを得ることが出来る訳です。
 また、最後に著者はこの姿勢は同時に実生活における他人との関係にも応用できる原理だと説いています。相手の意見の中の建設的な側面を見ようとする姿勢が大事だということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落382

382 Even though the space people had not come our way, showing that man can travel space, we would have succeeded in doing this sooner or later, accomplished by following the impressions given by consciousness. For man's goal is to blend his mind with consciousness.
382 例え宇宙人が我々の方に来て人間が宇宙を旅行できることを示すことが無かったとしても、私達は意識から与えられる印象類に従うことによって遅かれ早かれこれを為すことが出来たと思われます。人間のゴールはその心を意識に融合させることだからです。


【解説】
 1968年に公開された映画「2001年宇宙の旅」を当時観た時、映画の中で描かれている巨大コンピュータの持つ驚異的な知能に驚いたものですが、今日では「顔認証」は「人工頭脳ロボット」、車の自動運転等々のAI技術がまさに映画の示唆したように発展の一途を辿っています。
 同時にGPSや放送衛星、気象衛星、偵察衛星等々、宇宙空間に打ち上げられた人工衛星が私達の生活を便利なものにして来ました。
 今後は同映画に描かれているように、本格的に宇宙に飛び出す時代になるものと思われます。そして宇宙空間に出ることが私達の心を大きく拡張させ、より根源的な宇宙の本質について考える契機となることでしょう。既に多くの宇宙飛行士達が宇宙に出た後の心境の拡がりやより深遠なるものの存在について証言していることは、ご存知の通りです。
 それら宇宙への私達の関心を引き上げる為に、彼ら他惑星人の宇宙船が危険を冒しても地球に姿を見せて呉れるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落381

381 There are not too many people who know the difference between that which is real and the copy. Inventors and artists use this method, and that is how some new inventions that man's imagination thought impossible have come about, for the real is always possible.
381 どちらが本物でどちらが複製物であるかの違いを知る人は多くはありません。発明家や芸術家はこの方法を用いており、それが人間の空想が不可能だと思って来たような新しい発明品が生まれることの次第です。何故なら真実なるものは常に可能なものだからです。



【解説】
 いつも思うことは本物の印象と偽者の識別をすることの難しさです。湧き上がる印象を大切にするようになっても、この識別は容易ではありません。私は印象を受ける度に、それが指し示す状況がその後正しいものであったか否かを常に追及しようとしています。つまり、印象を受ける度にその源泉とその示す方向性が正しいか、自分がその印象に本当に従うべきか自身に問い掛けるようにしています。その上で、関心が持てればその印象に従います。もし、その結果が印象通りの結末でなかった場合は、その時の自分の判断が誤りであり、当時の心境を反省するというものです。
 人それぞれ取り組まれる内容は異なるかと思いますが、無数の小石が広がる浜辺で貴重な宝石を見つけるのは困難が伴いますが、光輝く宝石は自ずと美しい光を放っており、見る人が見れば容易に探し当てることが出来るものでしょう。先ずは輝く印象を感受することが始まりです。

ジョージ・アダムスキー 「生命の科学」第10課-段落380

380 One must be very careful to avoid wishful thinking which the mind usually likes to promote. Or imagination which the mind likes to promote in its own favor. For the imagination does promote pictures as there are two phases of impressions. The imaginative mind likes to create freaks such as constructing a man's head with two faces. One in the back and one in the front, but nature does not construct a head like this. I mention this for the impressions and pictures that will come through consciousness will be closely related to imagination. And the mind is quite an expert at this for it has copied its action from consciousness. There must be something genuine before there can be a counterfeit and this is the case with the imagination, so one must be careful.
380 人は心がいつも促進しようとする願望的思考を避けるよう注意深くあらねばなりません。或いはまた心が自身への味方を増やそうとする空想についてもです。何故なら、空想は印象には二つの局面があるようなイメージを促進するからです。空想性を持つ心は顔が二つあるような人間の頭を作り出す等、倒錯物を造り出したがります。顔の一つが後側にもう一つが表側にあるようなものをです。しかし、自然はこのような頭を造り出しません。私はこのことを、意識から来る印象類や映像類は空想にとても近い関係にある為、述べているのです。そして、心は意識からその行動を写し取って来ている為、この点において全くの熟達者なのです。偽者が存在する以前に何か本物があるに違いありませんし、これが空想についての実状です。ですから注意深くあらねばならないのです。



【解説】
 私達が意識からの印象に従おうとする一方で、それを利用して自らの支配を拡大させようとする感覚心の問題があると著者は警告しています。実に私達にとって手ごわい敵は私達自身の心である訳です。
 心は本文に記されているように意識から来る印象を捻じ曲げたり、不要な要素を付け加えたりして本来の意味を自分の都合の良いように変質させるという訳です。何とも救いようのない話ですが、それでも私達は各自の感覚心を制御することによって少しずつ本来の姿に戻さなければなりません。
 裁きを無くし、自身のありのままの姿を直視して、素直に意識の助言に従えるかどうかが進歩のカギという訳です。本項で何度となく「幼児のように」と説かれているのはその素直さが重要だからに他なりません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落379

379 Impressions will come in some cases like a still small voice and you will swear that someone is talking to you, but it is your consciousness explaining things in words you are accustomed to. And sometimes with impressions that you cannot find words to express. But when pictures are impressed upon you, especially in color, they are focused by the consciousness on the screen of your mind which is located in your forehead. At least this has been my experience. Perhaps this is the reason for those who do not understand referring to this as the third eye, or all seeing eye. In Buddha statues there is a jewel in the forehead, signifying extended sight, and it forms a triangle between physical sight and itself. Jesus called this, single visioned and single minded. And when he said the renewing of the mind, he meant exactly what we are trying to do here by associating the mind with the consciousness to form a single unit. Where divisions between the two cease to exist. For then man becomes a total man.
379 印象はある場合にはひそかな小さい声としてやって来るでしょうし、貴方は確かに誰かが貴方に話し掛けていると言うでしょうが、それは貴方の意識が貴方が慣れ親しんだ言葉によって物事を説明しているのです。またある時は貴方が言葉で表せないような印象としてもたらされます。しかし、映像が貴方にもたらされる時、特にそれがカラーである場合は、それらは貴方の額の場所に位置する貴方の心のスクリーンに意識によって投影されているのです。少なくても、これは私の経験です。おそらく、これは人々が第三の目、或いは全てを見る目として引用することを理解しない理由です。仏像には、額の中に一つの宝石が埋め込まれ、拡張した視覚を象徴しており、それは肉体の視覚とそれ自体で三角形を形成しています。イエスはこれを一つになった目、一つになった心と呼んだのです。そしてイエスが心の復興と言った時、彼はまさしく私達がここで心を意識に親しませ、一つの単位を形成するよう努力していることを意味していたのです。そこでは、両者の間の分裂は消滅します。それ以後、人は完全なる人間になるのです。



【解説】
 私達が"意識の指導に従う"と言った時、それが具体的にそのような状況なのかについて、本項は説いています。場合によっては声が聞こえたりすることもあるでしょうが、それらは誰か他の人が話しかけたりするものではなく、意識が私達の心に分かり易い形態で内容を示しているのだと説かれています。また目の前に光景のイメージが見えることもあるかも知れません。
 大事なことはこれら有用な印象を大切に取り扱うことだと考えます。また日常的な動作においても意図することなく身体が勝手に動いて結果として大変良い結末をもたらした経験も読者の方々の中には多いものと思われます。印象に従うことが如何に理にかなっているかの実例は多くの方が各々お持ちのことと思います。
 私達は学習を進めるにつれて、これらいわゆるインスピレーションに従った行動や生活の役割が高まって行くことになり、それらの割合が増すことで意識による生活が送れるようになる訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落378

378 You must remember at all times that only a little of the entire picture will be revealed at a time. Again like the jigsaw puzzle, you cannot look at all of the pieces and know where they fit. For the picture must be put together piece by piece and this takes time. Never try to fill in with some of your mental ideas accumulated in this world for they are of personal nature. Do not question for one minute what you receive for that would be like questioning God. And you should know by now which is accumulated knowledge from this world and which are cosmic impressions. Do not be confused for earthly impressions may come also, as many of these to which the mind is accustomed are of Cosmic Nature and may fit into the picture at a given point but perhaps not at present. Due to earthly experiences these ideas sometimes try to crowd into positions before there is a place for them. It is like an artist who gets an impression of red shading, when yellow should be used, with the red to follow.
378 いつも覚えておいて欲しいことは、一度には全体像のほんの一部しか明かされないということです。再度、ジグゾーパズルのように、貴方は断片の全てを見ても何処にそれらが当てはまるのか知るという訳には行きません。何故なら絵は小片を一つずつ繋ぎあわせられなければなりませんし、これには時間がかかるのです。決してこの世界で貯えられた貴方の精神的なアイデアを当てはめようとしてはなりません。何故ならそれらは個人的な性質のものだからです。一瞬たりとも貴方が感受したものに疑問を投げかけてはなりません。神を問いただすようなものだからです。また、貴方は今では、どれがこの世からの蓄積された知識で、どれが宇宙的印象かを識別できる筈です。地球的印象も来るでしょうから、混乱しないようにして下さい。何故なら心が慣れているものの多くが宇宙的性質を帯びており、それらもいつか適当な時期にその全体像に当てはまるかも知れませんが、おそらくその時点ではないと思われるからです。地球上の経験から、これらのアイデア達はそれら本来の場所以外に群がろうとします。それは黄色を用いるべき所に赤い陰を付ける印象を受けた画家のようなもので、本来は黄色の後に赤を用いるべきなのです。




【解説】
 注意したい点は、著者は何度となくジグソーパズルのたとえを私達に説いていることです。即ち、多くの場合、宇宙意識からの印象は断片的に私達にやって来るということです。それらを繋ぎ合わせることで、初めてそのメッセージの全体像が明らかになるという訳です。
 その具体的なイメージを掴むには、忍耐、献身的な受容態度が必要になり、たとえインスピレーションの発端がやって来ても私達は受容的な心境を維持する必要があるという訳です。
 おそらく私達はこれらの印象が持つ知識を一度には理解出来ない為、同一の発信源に対して次なる印象を感受する機会を待つことになるのかも知れません。
 その間にも私達の側では従来型の心の動きがあり、それらが混乱を引き起こしかねません。こうした中、私達は与えられた知識の断片を大切に取り扱って、それらの本来の収まる場所に気付き、より大きなビジョンを掴む必要があるということです。このようにしてインスピレーションをご自身の進化・発展に繋げる必要があるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落377

377 Remember that consciousness will convey impression to the mind that will seem foreign, like all new things do at first. But let your mind become as a little child listening and observing impressions and pictures that may come without questioning or trying to make a better picture out of the revelations.
377 覚えておいて欲しいのは意識は最初、あらゆる新しいものがそうであるように、心にとってよそものに思えるような印象を運んで来ることです。しかし、貴方は疑問を挟んだり、その啓示からより良い全体像を作り出そうとすること無く、心を幼子のようにして、そのやって来る印象と映像に耳を傾け観察させるのです。



【解説】
 "幼子のようにならなければ"とはイエスの言葉でありましたが、その言葉は本来、本項の内容を意図していた訳です。私達にとって大切な条件は意識が私達に授ける印象に対して、素直に受け入れ、学ぶ姿勢です。
 とかく私達は感受した想念・印象を自己の都合の良いように改変しがちですが、本項はそれを戒めています。私達に必要なことは、それらの印象をそのまま受入れ、記憶して、それらが何を示唆しているか、見極めることです。またその為にも、それら印象の源泉を信じることが大切です。
 中にはその内容が判明するまで長年月要する場合もあるでしょうし、数秒の内に明らかになることも多いのですが、先ずは焦らず素直に受け入れ、記憶し、行動することが必要だと考えます。
 多くの場合、それらの印象は人生の転機にもなる重要な示唆を含んでいることも多く、それらの印象を人生を拓くヒントとすることが求められています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第10課-段落376

376 Do not try to see too much at one time. Use the same method as with the instrument by extending your mind into consciousness little by little. Do not force it, let it be natural. For if we get into the eternal sea of life there is plenty of time. It is much better to have a slow growth than to try and grow fast and miss something that could cause confusion later. Let patience be your foundation and the extension of our mind into consciousness gradual.
376 一度に多くを見ようとしないで下さい。貴方の心を意識の中に広げるに当っては装置を用いる時と同様な方法で少しずつ用いなさい。それを強制してはならず、自然のままにしておきなさい。もし私達が生命の永遠なる海に入るなら、そこには豊富な時間があるからです。努力して急いで成長しようとして後になって混乱を生じるような何かを見落とすよりは、ゆっくりした成長を遂げた方がはるかに良いのです。忍耐を貴方の基礎とし、私達の心を意識の中に拡張させることをゆるやかなものとすることです。



【解説】
 大切な点は私達自身が"意識"を理解し、少しずつ進化することです。ひとたび私達が結果の世界を生み出す"意識"の存在に目覚めることが出来れば、後は時間をかけてゆっくり理解しながら進めば良い訳です。時間は十二分に存在するからです。
 そういう意味では、その入口に到達することが最も重要です。その為に多くの指導者が地球を訪れ人々をその門まで導いて来たということでしょう。その門をくぐれば後は各自で進めば良いというものです。
 "重要なのは目に見えない"とは"星の王子さま"のキツネの台詞でしたが、私達はこの意識の存在を自覚出来るようになることが、その門をくぐる最低限の資格ということになるものと思われます。この世の中にとっては、それは狭き門ですが、その門をくぐった後は豊かな人生が広がっていることは確かです。

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