2016年06月

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落201

201 The Golden Age of the Lemurians lasted for approximately three thousand years. During this time they were in contact with Egypt and in fact all of the Asiatic countries but it was not until the fourth of the thousand year periods that their country was invaded by self-seeking individuals from other parts of the world. At that time there were people who came from the territory that is now known as Greece and Rome and settled in Lemuria. These people were of the lighter races; they won the confidence of the Lemurians, intermarried with them and gradually perverted the pure thought of the happy people. This foreign element slowly took upon themselves the rulership of Lemuria. They were hard, fearful rulers and greedy for wealth and power. They began to show favoritism and to instill in the minds of the Lemurians the thought of inequality. Where the people had once served each other for the love of action they were now forced to serve to enrich and empower the few. They learned the meaning of rebellion and selfishness and greed - those things which had never before found place among them. They learned to follow the example of their rulers and work for self instead of the All. They closed themselves to the guidance of their creator and turned into the mortal channel of expression.
201 レムリアの黄金時代はおおよそ3000年続きました。この間、彼らはエジプトと、また実際にはアジア諸国の全てと接触していましたが、4期目の1000年を迎える頃、彼らの国は世界の他の地域から自己を追求する人達によって侵入を受けたのです。その当時、今日ギリシアやローマとして知られる領域から来て、レムリアに定住した人々が居ました。これらの人々は肌の色が薄い人種でした。彼らはレムリア人達の信頼を勝ち取り、彼らと混血し、次第にその幸せな人々の純粋な想念を堕落させて行きました。この外来の要素はゆっくりレムリアの支配権を獲得して行きました。彼らは厄介な恐ろしい支配者で、富と権力に対して貪欲でした。彼らはえこひいきを表し始め、レムリア人の心の中に不平等の考えを染み込ませて行きました。かつて人々が愛の行為として互いに尽くしあった所に、今や彼らは少数の者を富ませ、権限を与える為に奉仕することを強制されました。彼らは反乱の意味や利己主義、貪欲について学んだのです。彼らは支配者達の例示に従い、全ての者の為ではなく、自身の為に働くことを学んだのです。彼らは自分達の創造主の導きに対して自らを閉ざして死すべき表現の経路に向きを変えてしまいました。



【解説】
 本章に関連してこのところ、ジェームス・チャーチワードの「失われたムー大陸」(たま出版、平成7年)を読んでいますが、本章では1931年に米国で出版されたその本の記述と多くが一致する内容が記されています。
 本文ではレムリアは「エジプトやアジア諸国の全てと接触していた」と記述されていますが、チャーチワードも同様に、レムリアを中心として世界各地に人々が進出して各々の文明を築いたと述べています。
 しかし、本項で記されているレムリアに白人が入り込んで来た顛末についてはチャーチワードの本には記されていないようです。他惑星人が保持する歴史の記録や宇宙空間に保持されているアカシックレコードは風雪にさらされた古代の遺物に比べて、はるかに明らかな歴史の流れを私達に提供して呉れることがよく分かります。
 レムリアが如何にして滅んだかは、同様の瀬戸際にある私達にとって重要な事柄です。かつての日本がレムリアの子孫であったとしても、現代の社会はそれに相応しいものである必要があり、私達は各自で自らの精神性を高める努力を惜しんではなりません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落200

200 Their architecture and works of art were magnificent in structure and beauty. Their temples were not so much for worship as they were a monument of beauty dedicated to the All-Power whom they served in their daily actions. For these ancient people needed no temple in which to worship - they recognized the All-Being dwelling in themselves and in every form of life upon the earth. Their idealism in the beginning was the virtue of God which was meant to be expressed in man, and because of this idealism they were bestowed with powers unknown to man today. The Lemurians did not abuse or misuse the laws of nature and while they were building up their empire it was an actual heaven upon earth. But like practically all civilizations they had their downfall in time. Virtue became lost in greed and selfishness, and towards the end of their existence they were no different than the present civilization. At last nature took a hand and sunk the land beneath the waters of the Pacific ocean.
200 彼らお建築と美術作品は構造や美しさにおいて壮麗なものでした。彼らの寺院は彼らが日常行動において仕える全能者に捧げられた美の記念塔であった為、拝礼の為ということではありませんでした。何故ならこれら太古の人々は中に入って拝礼する寺院は必要無かったからです。彼ら自身及び地上のあらゆる生命体の中に全能者が住んでいることを認識していたのです。初期における彼らの理想主義は人間に表現されるべき神の徳目でありましたし、この理想主義により、彼らは今日の人間には知られていない諸々の力を授けられていました。レムリア人達は自然の諸法則を乱用したり誤用することはありませんでしたし、彼らがその王国を建設している間、それは地上における本当の天国でした。しかし、実際には全ての文明と同様、やがて没落の時を迎えました。徳目は利己主義の中に失われ、彼らの存在の終り近くには、彼らは今日の文明と何ら変わりなくなりました。遂には自然は手を挙げてその大陸を太平洋の水の下に沈めたのです。



【解説】
 本章でレムリアのことについて記されていたことを受けて、現在、チャーチワードその他のレムリアに関する書籍を読んでいますが、それらレムリアの位置に関する記述は前項(196)と同じであり、おそらく真実に近いものと思われます。
 一方、本項では更に詳しく当時の人達の精神性についても述べています。まさに太古の一大黄金時代が築かれていた訳で、それをもたらしたのは、ひとえにレムリア人の精神性の高さ、即ち万物に因の働きを観て、自らをそれに仕える下僕と見做していたことによります。全てが平等で、またつつましい生活ぶりであったという訳です。
 しかし、それは長くは続くことなく、遂には一大災害とともに海中に没したのです。この件について、本文で気になるのは「レムリアの終わり近くには、彼らは今日の文明と何ら変わらなくなった」と記されていることです。著者は、私達の文明もレムリア同様の破綻の日も近いと暗に警告していることにも、気付く必要があります。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落199

199 Because of their alerted feeling the minerals in the earth were not hidden from them and they made use of all of the elements.
199 彼らの鋭敏なフィーリングの為、地球内部の鉱物は彼らから隠されることなく発見され、彼らはそれら全ての元素を活用しました。



【解説】
 私達の究極の目標の一つである鋭敏な知覚力について、当時のレムリア人は既にその段階に達していたということでしょう。生活の隅々にテレパシックな側面が応用され、科学技術や鉱工業の分野では目を見張る発展があったという訳です。
 私達が各自の感性を磨くということは、目に見えない因からもたらされる想念・印象により多く気付くことであり、未開拓の資源や未知の元素の発見等の分野において、計り知れない恩恵を当時の文明に与えたものと思われます。
 結局は滅びてしまったレムリアですが、私達の中にそれら知覚力を高め開発したいという欲求は、記憶の中にかつてそのような時を送った人達が居るからかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落198

198 They were a very industrious and active people, highly sensitive and intuitive. They were able to converse with each other through a form of mental telepathy and their actions were mainly guided by the greater intelligence of their being so they were able to obtain marvelous results. They were highly advanced in the science of the cosmos and through their understanding of the laws of action they had a remarkable control over the elements of the earth.
198 彼らはとても勤勉、活発で、高度な感受性を持ち、直観力がある人々でした。彼らは精神的テレパシーの形態を通じて互いに会話することが出来、彼らの行動は彼ら自身の存在のより大いなる知性によってもっぱら導かれていたために、彼らは驚くべき結果を得ることが出来ました。彼らは宇宙の科学において高度に進歩しており、活動の法則の理解を通じて、地球の各元素に対する驚くべきほどの統制を行っていました。



【解説】
 レムリアの人々の精神性について、著者は本項で語っています。それはあたかも著者自身がその遠い昔、その地で暮らしていたかのように、当時の人々の暮らしぶりについての記しているのです。これらの知識をどのようにして著者が得ることが出来たのかは不明ですが、本章で言うアカシックレコードの中には、こうした人々の精神活動が記録されており、それらに親しむことにより、当時の状況を手に取るように分かるのではないかと考えています。
 また、これらレムリアの人達が万物に神性を見出し、想念・印象に深い感性を有していたことは、私達日本人の基本的精神性にも通じる所があるように考えます。議論や論調で相手を打ち負かし支配するというような西欧的なものとは大きく異なり、自然の中に息づく法則を大切に、また畏れるという日本神道の基本にも繋がるものと言えるでしょう。
 毎日を誠実に、また力の限り行動して、理想を実現する中で、当初のレムリアは黄金期を迎えたという訳です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落197

197 The Lemurians were of the brown race and their average height was about five feet three inches, while here and there a giant would appear. The Alaskans of today resemble them more closely than any other race.
197 レムリア人は褐色人種で、彼らの平均身長は5フィート3インチ(訳注:160cm)である一方、そこここに大柄な人物も現れました。今日のアラスカ人が他の如何なる人種よりも似ています。



【解説】
 レムリア人を祖先とする種族について、本項はあくまで外見上としながらも、アラスカ人が最も似ているとしています。即ち、レムリア人は褐色人種にであり、アジア系の人達であった訳です。
 しかし、残念ながら私の知る限り、アラスカにレムリアの文明の痕跡が残っているとは思われません。極寒の中、狩猟で暮らす当地の人々がもし太平洋のレムリアから辿りついた人達とすれば、随分と厳しい環境で暮らすことになったと言える訳です。現在の学説では遠くベーリング海峡を渡ってアジアから渡って来たとされていますが、詳細は不明です。
 この太平洋を大きく占めていたレムリアがあったとすれば、そこから南北アメリカ大陸にもレムリアの人々が移り住んだということも有り得ることになります。実はこれについては以前、仕事でブラジルのパラナ州に何度も滞在したことがあります。その中で聞いた話の中に、昔探検家がジャングルの奥に進むと、そこにはあたかも日本人の体型をした現地人が居て大変驚いたとされているのです。クリチバという都市に長らく滞在したのですが、その地名は元来インディオの言葉で、「クリ」は「栗」、「チーバ」はインディオの言葉で「沢山取れる」という意味だとか。実際、当地はパラナ松と称される松があり、その実は「栗」のようで、食用になります。日本の「千葉」も「たくさん」という意味があるのかと考えさせられたことを思い出します。”ブラジルのインディオの言葉が日本語に近い”という奇想天外の話も、これらレムリアの沈没に関係しているとすれば、一応の整理が出来そうに思われます。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落196

196 Lemuria was a vast continent which included most of the islands of the Pacific - Hawaii, the Easter Islands, New Zealand, the Philippines and other smaller island groups. These islands were at one time the highest mountain peaks of the now submerged land. Lemuria was at one time a civilized part of the world; her people were highly cultured and possessed advanced knowledge of cause and effects. They lived not for self but for the All, recognizing each form as the expresser of Cosmic Intelligence. Each individual knew himself as a servant of the universal force. They went about their duties in a peaceful manner without thought of one man being greater than another, or of one piece of work being more important than the rest. No jealousy or greed existed among them - Lemurian land was the home of one happy family where discord was unknown and equality reigned.
196 レムリアは太平洋の島々のほとんど、ハワイ、イースター島、ニュージーランド、フィリピンその他を含む広大な大陸でした。現在のこれらの島々はかつては海に沈んでいる大陸の高い山の頂でありました。レムリアは一時期、世界の中で文明が栄えた地域でした。その人々は高度な教養を持ち、因と結果について進歩した知識を持っていました。彼らは自分の為に生きるのではなく、各々の形あるものが宇宙的知性の表現者であると認識し、全てのものの為に生きていました。各個人は自分自身が宇宙普遍の力に対する下僕であることを知っていました。彼らは自分達の仕事をするに、一人の人間が他の者より優れているとか、一つの仕事が他よりもより重要だとかの考えを持ちませんでした。彼らの間には嫉妬や貪欲は存在しませんでした。レムリア大陸は不協和音を知らず、平等が行き渡る一つの幸せな家族の家であったのです。




【解説】
 本項で著者アダムスキー氏は実際、太平洋のかなりな部分を占めていたレムリア大陸が存在し、その範囲はイースター島からニュージーランド、フィリピン、ハワイ等をカバーする程の巨大な大陸であったことを明言しています。
 そして、その文明の進化レベルは高く、人々は一大家族として暮らしていたことを伝えています。このレムリア大陸については、多くの著書が出版されているものの、消滅の年代も明確ではなく、今なお謎につつまれています。
 しかし、このようなケースに対してもアカシックレコードに触れることが出来れば、私達は直接、どのような日常であったかを察知することが出来るという訳です。その消滅に至る原因については追って説明がある訳ですが、このレムリアについては日本民族の起源にも当然関係があると考えています。
 レムリア沈没の一大異変の後、生存出来た人々の多くが周辺の地に逃れたものと思われますが、その一つが日本の地、当時は湿地帯の芦原の原野であった可能性もあります。湿地にトンボが飛び交う新天地にレムリアから移り住んだのが日本人のルーツかも知れないのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落195

195 Out of the Book of Memory, which the scriptures tell you shall be opened unto all, we have read the story of Lemuria, that mysterious land which sank beneath the dark waters of the Pacific Ocean.
195 聖書が言う全ての者に開かれるとされる記憶の書から、私達は太平洋の暗い水の下に沈んだ神秘の大陸、レムリアの物語について読んだことがあります。



【解説】
 太平洋に沈んだとされるレムリア大陸については、チャーチワード他、多くの著書が知られています。その文明の詳細については断片的な伝承があるだけで、全体を知る由もありませんが、このアカシックレコードに到達出来れば、その記憶を辿ることが出来ると著者は説いています。
 多くの文明がかつて地上に興隆したのですが、結局は長続き出来なかったとされています。その原因の多くが、自己崩壊の道を辿り、自然が持ちこたえられずに天変地異として滅びてしまったということでしょう。
 それらの文明が去った後、再びゼロからの出発として歩んで来たのが現代の地球文明ということになります。しかし、最近ではその文明活動も先々怪しくなって来てしまいました。相次ぐ戦闘が中東で起こっていますし、無差別テロ殺人や詐欺行為も平然と行われるようになってしまいました。これらはこの文明を構成する人々がもはや正常な精神状態を維持できなくなりつつあることを示していますし、経済的にも行き詰まりを見せています。
 本シリーズの最終に近い段階で著者が太古に滅んだ文明について章を改めて説明する理由について、私は分かる気がします。それは現代の私達はかつて滅んだ文明と類似した道筋を歩みつつあること、その先には文明の崩壊があることを警告しているように思うからです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落194

194 In the cosmic book of memory, often referred to as the Akashic Records, there lies the story of action as it has passed through millenniums of time. The ever-active fingers of consciousness have inscribed upon the Primal Essence of the Cosmos the indisputable and indestructible pattern of all motion and manifestation. The history of man as written upon the tablets of stone or upon parchment or paper is but a limited record of existence and is easily lost to the knowledge of future generations, but the Cosmic Record is a permanent structure and he who is able to read therefrom need have no missing pages in the history of life.
194 しばしばアカシックレコードと称される宇宙の記憶の書の中には、何千年もの時を経る行動の物語が眠っています。常に活動的な意識の指先は宇宙の根本的本質の上に全ての行動と創造の現出のパターンを刻み付けて来ました。石板や羊皮紙あるいは紙に書かれた人間の歴史は存在が限られた記録でしかなく、将来の世代の知識に対して容易に忘れ去られるものですが、その宇宙的記録は永久の構造を持ち、そこから読み取ることが出来る者にとっては、生命の歴史において如何なるページも失われることはありません。



【解説】
 どのようなものであれ、行為や活動作用には意識の力が必要であり、その結果、意識の中にそれらの記憶が残されるという訳です。虚空(Akashi)と称されてきた「意識」には、あらゆる行為や活動の記録が残されており、この記憶に親しむことが出来れば、居ながらにして世界の歴史を観ることが出来る筈です。
 いわば空間に記憶される訳ですが、そのことは今日的に言えば、ロギングが残されるということであり、携帯やパソコンの利用履歴が全て記録される現在の私達の実生活にも行われています。
 こうした中、私達も太古の地球の状況を知る為には、このアカシックレコードに到達しなかればなりません。かつてアダムスキー氏は膨大な知識を有しておりましたが、手元にあったのはわずかの辞典でしかなかったとされています。氏はその講演で様々な事例を紹介していますが、実はその知識はこのアカシックレコードを自ら読み取ることが出来た為と思われます。
 先ずは必要な情報はすべてこのアカシックレドードから提供されることを認識することが重要で、私達も日頃からその存在に親しむことが求められています。

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6月17日
竹島 正

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第18章-段落193

18 PAST CIVILIZATIONS
193 I have recently reread the accounts of Lemuria and the Triterian race, and will give them to you for whatever points of interest you may find in them. My friends from other planets have told me that many of the people living on their planet at present have lived upon the earth.
第18章 過去の諸文明
193 最近、私はレムリアとトリテリア族の記事を読み返した所なので、貴方が興味がありそうな点について何なりとお伝えしようと思います。他の惑星からの私の友人達は私に現在、彼らの惑星に住む多くの人達がかつて地球に住んでいたと教えてくれました。



【解説】
 本章では地上にかつて有った古代文明の実情について著者は私達の為に特別な章を設けて語っています。前章で太古の文明について論評を加えていた為、その根拠となる実際の歴史について、他惑星人から提供された情報を元に私達に語っているのです。
 また、本項では他惑星人もかつて、このような古代文明の興隆時に地球で暮らしたこともあると記されています。即ち、進化を遂げた他惑星人についてもかつては私達の地球で暮らし、学んでいたことを告げているのです。そういう意味では、各惑星は教室のようなもので、そこで私達が何を学ぶことが期待されているかをよくよく考えることが重要です。
 もちろん、順調に進級し、より進化した惑星へ転居(転生)される方もいるでしょうし、またいつまでも同じ教室で過ごさざるを得ない魂もある筈です。そのいずれにせよ、現在、各々が直面している課題を避けることなく直視し、解決を図って行く姿勢がその後の飛躍をもたらすのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落192

192 Perhaps I should explain why one and one equals three in Nature's Creative Mathematics. When a positive and a negative get together there is a manifestation; in electricity it is light, with male and female it is an offspring and so it is with all nature. In order to understand a manifested effect the conditions that caused it to be must be understood.
192 おそらくは、ここで自然の創造的数学においては何故、1+1=3になるかを説明すべきでしょう。陽と陰は結合した時、創造の現出が起こるのです。電気においては光、男性と女性の場合は子孫ですし、自然全てについて同様です。現出した結果を理解する為には、それをもたらした諸条件が理解されねばなりません。




【解説】
 本章最終項において著者は「1+1=3」という法則性の解釈について説いています。生物の生殖の話はその通りですが、更に重要な点は、「プラス」要素と「マイナス」要素という互いにあい対する側面を有したものが、相互に共有する状況になると、新たな成果が生じるということでしょう。
 相違あるもの同士が融合するとそれまでに無い新たな要素が生まれるという訳です。これについては「酸とアルカリ」、「酸化と還元」等、様々な側面で成立することになります。酸素の有る好気状態と酸素の無い嫌気状態の相互を繰り返し経験することで下水や排水の処理を高度化出来ること等は、極一部の関係者しか馴染みの無いことですが、排水処理の分野では著名な現象として活用されている技術です。
 著者が示唆している内容の内、最も大切なころは、物事を生じさせる背景にはこのような2つの力が互いに働き合ってその現象を生み出しているということです。あらゆるものの背景にこれら2つの要素が働いていることに気付くよう諭しているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落191

191 The science that we speak of here has reference to the abstract scientists who work from cause to effect; not the dogmatic orthodox ones who refuse to see beyond the effective world.
191 ここで私達が言う科学とは、因から結果へと研究する理論科学者に関連して述べており、結果の世界の先を見ることを拒否する教条的な正統派を指すものではありません。



【解説】
 物事の真理を洞察し、普遍的な法則を導き出す科学者の業績は私達一般人の宇宙に対する概念を向上させて来ました。まだ実用化されない段階であっても、私達は物質の本質について多くの事柄を学んでいます。素粒子の発見等は、物質世界を見る新しい視点を私達に与えつつあります。
 このようにある側面から発見された新事実はやがてより大きな視点の中に組み込まれ、再び全体を見回すことによって、私達の概念は一新されることになります。丁度、ジグゾーパズルのように、1片を本来の場所に組み込むことによって、思いも寄らない新しい世界、新たな概念を手にするのに似ています。
 私達ははじめから自らの心の意志で「こうあるべきだ」と教条的な姿勢で物事を見てはいけません。柔軟に事実を直視し、その持つ意義を探求することです。求める答えは既に与えられており、私達がそれに気付くまで自然はじっと待っていて下さるのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落190

190 We can say that scientific research is allowing the people of the world to have a closer view of Cosmic Reality.
190 私達は科学的研究が世界の人々に宇宙の現実性についてより綿密な見識を与えていると言うことが出来ます。



【解説】
 今日では極く普通の科学研究と同じレベルで、宇宙ステーションでの研究活動が行われていますし、宇宙は私達にとっても、また身近な世界となって来ました。地上では難しい実験条件も宇宙では容易に設定でき、その法則性を検証出来るということでしょう。
 私達は宇宙に出ることによって、私達の暮らす地球のことや太陽系について多くを知ることが出来ます。映画「2001年宇宙の旅」が上映された頃は、夢であった宇宙旅行の話も今日ではいよいよ現実味を帯びて来ています。
 このように私達の視野が広がるにつれ、私達の概念は飛躍的に拡大し、宇宙への理解も拡がるということでしょう。
 私達一人一人が生まれて来た真の目的を果たす為には、いくつになっても宇宙への関心や物質の奥にある因の存在への探究心を無くしてはなりません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落189

189 Science has progressed very rapidly in the last few years. Now, with the aid of fine instruments, the I.G.Y. research and the satellites, the scientists are able to delve deeper and deeper into the realms of Cause. They are beginning to understand and use Nature's Creative Mathematics; which is, one and one equals three. Old accepted theories are being replaced with more factual knowledge as the field of research broadens.
189 過去数年の間に科学は急速に発展しました。今や精密な装置やI.G.Y.(訳注:国際地球観測年)での研究、そして人工衛星のお蔭で、科学者達は宇宙の領域の奥深くまで掘り下げることが出来るようになりました。彼らは自然の創造的数学を学び始めています。その創造的数学とは1+1=3というものです。古くから容認されて来た諸理論は研究分野が広がるにつれて、より事実に基づく知識に置き換えられています。




【解説】
 実際のところ、まだ著者が本項で言う「1+1=3」の真意は計りかねますが、既に宇宙空間を取り扱う際には、平面上の座標をもってしては取り扱うことは出来ず、地上の座標についても既に球座標の値がGPS等で用いられているようです、従来の平面的な概念で宇宙空間を取り扱うことは出来ないようです。
 現実に飛行機の航路についても空間座標を元に最短飛行ルートが決定されるように、従来の座標系とは異なる概念が必要となっています。また、これらの基礎情報は私達が知らない間にも、GPSに接続したカーナビや携帯電話等、身近なところで既に実用化され、私達は気付かず利用しているという訳です。宇宙に関する情報は、日々の天気予報に観測衛星からの画像が用いられるなど、宇宙空間の情報は私達の生活と直結している時代を迎えています。
 更に私達はこれら宇宙に流れる法則性について探求を深める必要があることは間違いありません。宇宙の活動には「1+1=3」の効果があるとされています。互いの努力が新たな成果を生む等、その意味するところは更に深遠と観るべきでしょう。私達は万物の活動の中にその実像を観るように努力しなければなりません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落188

188 We are expecting an era of brotherhood among men of this earth and it is science that is making the greatest strides towards this accomplishment by unveiling the actual laws of action. Science is working under the law of relativity while religion is working under the law of divisions. The work of scientific research carries one into such a vast conception of the universe that there is no room for egotism, bigotry, fanaticism or intolerance. The individuals who really study creation are so absorbed in its unlimited activity that they become undiscriminating. They regard all men, whether they be black or white, as brothers and grant them the right to believe according to their ability to understand. They are not bound by the limited concepts of cast or creed or dogma but are always open to new revelations. They do not allow even the human form, itself, to block their path of research in the field of knowledge, for they are willing to sacrifice their own bodies for the benefit of other researchers and mankind as a whole.
188 私達はこの地球上の人々の間に兄弟愛の時代が来ることを予想しており、行動の実際の法則を明らかにすることによって、この達成に向けて大きな歩幅を成しているのは科学なのです。宗教が分裂の法則の下に作用しているのに対して、科学は相関性の法則の下に作用しています。科学的探究の作用は人を広大な宇宙の概念に連れ行き、自分本位や頑固さ、熱狂や偏狭の余地はありません。創造を本当に学んでいる各個人はその無限なる活動に没頭するあまり、その者達には差別が無くなります。彼らは全ての人間が黒人であれ白人であれ、兄弟であると見ますし、それらの理解力に応じて、彼らを容認します。彼らは階層や信条、或いは教義の限られた想念に制約されることなく、常に新しい発見の受け入れに寛容であり、率直です。彼らは人体でさえも知識の分野の研究を妨げることはさせません。何故なら、彼らは進んで自らの肉体を他の研究者や人類全体の利益の為に捧げるからです。




【解説】
 現在の中東地域における過激な宗教主義者の行動やその結果を見れば、もはや私達は宗教の限界というものを自覚しなければならない時期に来ていることが分かります。宗教の掲げる「教え」そのものは立派なものであり、当初は優れた役割を果たしていたものであっても、時代が移り、狂信的な人間その他、暗黒の勢力の手にかかれば、かくも残忍な狂信集団と化してしまう事実にこそ直視しなければなりません。
 これら宗教に対して科学の貢献がはるかに勝っていることを本項は説いています。誰もが同じ立場、共通の視野で科学知識を探求し、法則性を研究することによって、この文明は発展して来ました。これら科学の成果がこの文明を発展させて来たことは明らかである一方、もう片方の宗教分野・精神分野においては混乱し、時代遅れの概念のまま停滞していると言えるかも知れません。
 しかし、人々は精神性についてまだまだ向上心を有しており、それに対してどのような支援が行われるべきか、考えるべき時代となっています。アダムスキー氏の教えの集大成となった「生命の科学」は、この私達が探求すべき因の世界、精神作用に対し、従来の宗教的手法ではなく、科学的手法や観点から、精神性について取り組むべきことを説いたものとなっています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落187

187 Today our chemists make practical use of their knowledge. They produce new metals to meet the needs of increasing mechanical achievements and are harnessing the forces of nature to facilitate the turning of the wheels of progress. They whom the religionists have called godless men are today becoming the masters of the elements by acknowledging that One Principle governs all things.
187 今日では我々の化学者達は自分達の知識を実用的な用途に用いています。彼らは機械的性能を高める必要性に応える為、新しい金属類を作り出していますし、進歩の歯車の回転を促進させる為、自然の諸力を利用しています。彼らは宗教主義者からは神を否定する者達と呼ばれている一方で、唯一の法則が万物を支配することを自覚することによって、今日、諸元素の支配者になりつつあります。


【解説】
 既に私達は鉄に様々な金属や炭素を混ぜるとその性状が大きく変化することを知っていますし、古来から武器の製造等の分野で応用して来ました。また、今日では希少金属等との融合により様々な性質を呈することが知られているようです。
 これらの成果は一時代前は"錬金術"等の魔術、神秘として一括して取り扱われ、科学的な探究の道を歩むことはありませんでした。しかし今日では、それらは極細部に及ぶ探究の目を通じて、徐々に内容が解明されつつあります。即ち、古代の秘術が解明され、誰もが学べる科学の一知識になった訳です。
 そこで重要なのは、それらが個別特有の現象でなく、宇宙普遍の法則の下に探究され解明されていることです。時間や空間を超えて成立する法則を学ぶ中での応用例として、これらの成果が位置づけられている点にあります。従って、私達は如何なる側面に対しても、それが宇宙普遍の法則性として、どのような要素と関連しているかについて、常に考える必要があります。日常生活の中でもその背後で働いている宇宙普遍の法則性にこそ、気を配る必要があるということです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落186

186 The priests of the ancients were the only scientists of that day and whatever they achieved was used for selfish purposes of dominating character. It is said that they could prepare chemical substances which when used as incense would put an individual into a trance state, but what benefit was actually derived from such practice? No doubt there was quite a bit of benefit to the priests, for while their subjects were under such a spell they could be very easily relieved of all of their possessions and the act laid at the door of the most convenient gods.
186 古代の僧侶達は唯一の科学者でしたし、彼らが何を達成したにせよ、それは支配的性格の利己的な目的に用いられたのです。彼らは香料として用いられると個人を恍惚状態に陥れる化学物質を調製することが出来たと言われています。このような行為で何の恩恵が得られたのでしょうか。無論、僧侶には大変大きな恩恵がありました。何故なら彼らの臣民はこのような魅惑の下、容易に自分達の持ち物全てを捨て去り、その最も都合が良い神の扉に身を横たえたからです。



【解説】
 本項は地球における宗教団体の悪行について警告しています。おそらく創始者、教祖は純粋な意図と実際の自らの神秘体験に基づいて精神集団を創ったものと思われます。しかし、時代が経過するにつれて、団体を運営維持するために「金」が必要とされ、集まって来る求道者達からそれらの資金を得るよう改変されて行ったものと思われます。
 この現象は決して古代だけのものでなく、今日でも懸念される現象と言えます。多くの宗教団体がそれぞれ豪華な建物を有し、人々からその資金を得ているからです。
 一方、それら多くの教祖の生涯はいずれも質素で、シンプルなものでした。先日もラオスの寺院巡りをしていた際、案内して下さった方から、ラオスでは僧侶が黄色の僧衣を身に付けていますが、その黄色の由来について伺ったことがあります。ご存知の方も多いのではないかと思いますが、ゴータマ・ブッダは釈迦国の王子であり、ある意味、優雅な生活を送っていました。ブッダはその出家の際、身に付けていた全てを出会った者に呉れてやった訳ですが、その際、着ることとなったのは、死者を包んでいた白い布であったとのこと。そのいわば汚れた布を洗い、菩提樹の葉で染めたものを着ていたというのです。草木染の色があの黄色であったという訳です。
 現在でもラオスの僧は自らは一切の労働はしない代わりに、人々から与えられる托鉢物しか口にしないこととなっています。また同時に自分達が食べきれないものは寺に集まる貧しい人々に施しをしています。これらの光景を見ると、本項とは反対の真の宗教者の姿が見えて来るように思いました。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落185

185 We hear a great deal about the alchemists of the early days - Paracelsus, for instance, who was supposed to have transmuted baser metals into gold. "Miraculous!" the people say. Our scientists of today are able to produce gold from other substances; but the process is too costly to be of practical use.
185 私達は古代の錬金術師達についてとても多くのことを聞いています。例えばパラケルススは卑金属を金に変えたとされています。人々は「奇跡的だ」と言います。今日の私達の科学者達も他の物質から金を作り出すことが出来ますが、その方法は実用的使用にはあまりに費用がかかるのです。


【解説】 中世の錬金術の実像は今となっては知る由もありません。しかし、金属酸化物を還元処理して元の金属の光沢を見せる程度のことは行われていたことでしょう。彼らは物質相互の反応性に関する知識を有する化学者であった訳です。 しかし、当時の一般人にとっては、それは魔術の一種と思えたものでしょうし、錬金術士達はその秘密を魔術のように人々に見せ、自らの優位性、特異性を見せびらかしていたのかも知れません。問題なのはそれらを"神秘"として扱った為にその後の人々の知識や科学の発達には何らの貢献もして来なかったことです。 私達は誰もがこれらの知識を共有し、探究の道を進むべきであり、一部の人々の間の秘密の技術とすることでは、人々の進化に貢献するものとはならず、却って科学の発展を遅らせる元凶をなってしまいます。テレパシーも同様に、特殊な能力として片づけている限り、発展はないのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落184

184 The Hindus have a saying to the effect that the more wood you pile on the campfire at night the greater becomes the illumination but greater also becomes the circle of surrounding darkness. Our present wisdom like the light of the campfire is great and the more we learn the greater becomes our scope of perception regarding the possibilities we have not yet deciphered. The more knowledge we acquire the more we know how much there is yet to learn. Our field of perception has become so vast that the encircling darkness is almost appalling but the very fact that we have such a vast perception of unproven things means that they shall one day be proven. We have had the perception of ships traveling through space to other planets and that day is not too far in the distance when this becomes a reality just as jets and airplanes are now a common means of conveyance.
184 ヒンドゥ教には要約すると、夜キャンプファイアにマキを積み上げる程、その輝きは増すが、周囲の暗闇の輪もまた大きくなるという格言があります。そのキャンプファイアの光のような私達の現在の知恵も大きなものですが、私達が更に学ぶ程に、私達がこれまで解読して来なかった可能性について私達の展望はより大きくなります。私達が身に付ける知識が多くなる程、私達はこれから学ぶべきことが如何に多いかを知るのです。私達の知覚分野がそれ程に広がると、取り巻く暗黒はぞっとする程のものとなりますが、私達がこのような広大な未検証の物事を知覚していることは、それがいつの日にか証明されることを意味しています。私達は宇宙空間を他の惑星に向けて航行する宇宙船を知覚したことがありますし、今日ジェット機や飛行機が皆の輸送手段であるのとまさに同様に事実になる日は遠く離れたものではありません。




【解説】
 間違いなく私達地球人も近い将来、宇宙旅行に出られる時代が来ることでしょう。現在も多くの民間企業がビジネスとして宇宙旅行を実現させるべく準備をしています。
 今までは極く限られた宇宙飛行士のみが大気圏外から地球を見た訳ですが、これからは誰でも安全に宇宙に出ることが出来るようになることでしょう。そしておそらくはその効果は地球の現文明にとって大きな転機となる程の影響を与えることでしょう。今までの国家という概念は崩壊消滅し、惑星という社会概念が生まれて来るものと思うからです。
 一方、このように私達の視野が広がると同時に未知なる領域も増して来る筈です。宇宙には私達が未だ知らない多くの現象があり、今まで私達はそれらに頓着なく狭い領域に暮らしていたため、それに気付くことはありませんでした。
 探求の領域が拡がる程、それらを囲む未知なる領域も拡大するという本文の言葉は実に言い得た表現です。私達の進化には終わりが無く次々に探求すべき分野が現れ、探求の道に際限は無いことを良く表しています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落183

183 There are those who prophesy that this civilization is nearing its destruction because of its lack of wisdom. Well perhaps, but what would it profit us to go back and study the wisdom of the ancients? You could say that the ancient civilizations did not heed the words of wisdom that were given to them, and that is true. Lemuria, Atlantea, Egypt and Rome, were all great civilizations and they are gone. This is a new day with new problems and the door to the Cosmic Storehouse of Wisdom and Knowledge is wide open for each individual to enter. Our present problem is to maintain our balance; living in the world of effects and understanding causes.
183 この文明は知恵の不足から破滅に近づいていると予言する者達がいます。たぶんそうかも知れません。しかし、私達が立ち帰って古代人の知恵を学んだからといって、私達に何の利益があるでしょう。貴方は古代の文明は与えられた知恵の言葉を心に留めなかったとも言うことが出来るでしょうし、それは確かです。レムリア、アトランティス、エジプトそしてローマは皆、大いなる文明でした。そしてそれらは過ぎ去ったのです。新しい日には新たな諸問題があり、英知の宇宙的倉庫への扉は入る人、一人一人に対し広く開いています。私達の現在の問題は私達のバランスを保つことです。結果の世界に生きながら、因を理解することです。




【解説】
 私達が向き合うべきは古代の文明ではありません。仮に各々の文明には今日の私達とは違う進化した側面があったとしても著者の指摘のようにそれらは致命的な問題を抱えたまま解決出来ずに滅びてしまった訳で、決して参考にはなりません。
 現代の私達にはまた別の問題があり、それらを解決することが求められているのです。
 おそらく物質的には現文明はかつてない程に発展させて来ましたし、人々の生活レベルもかつての消えた文明をはるかに越える程、向上したものと思われます。その上で、私達に必要な事項として著者は改めて、物質面と精神面のバランスを説いていることに注目しなければなりません。
 両側面を各々均等に発達させ、バランスが取れた生活こそが理想であり、その為に既に物質的側面について十分学び応用出来ている私達が、次に探求し、応用すべきはもう一方の側面、即ち、因の存在とその作用、宇宙意識と呼ばれる普遍の精神体の作用と私達の関わりになります。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落182

182 Why should we base our life of today upon ancient philosophies? Should we enjoy going back to the ox-cart? I am sure that a great percentage of the population of the world would starve with only ox-cart transportation. Some of our so-called spiritual students are starving on the meager supply of mental food that is carried to them on the slow-moving vehicle of ancient myth and ritual. We are moving faster than we have ever done and we are compelled to keep up with our existing state of progress. Our mental expansion must coincide with and support our mechanical progress. Those who live too much in the past ask why we are rushing and where we are going;  may I answer in this way, we do not need the aimless rushing but we must keep pace with the fast moving events of life.
182 何故、私達は今日の私達の生活を古代の哲学の上に基礎づけるべきなのでしょうか。私達は牛車に立ち戻ることを楽しむべきなのでしょうか。私は世界の人口の大部分が牛車の輸送によっていては餓死してしまうことを確信しています。私達のいわゆる霊的学徒はゆっくり動く太古の神話と儀式の乗り物に乗って来る精神的食料の貧弱な供給に対し飢えています。私達はこれまで成したよりも速く動いており、私達は現在ある進歩に追いつかざるを得ないのです。私達の精神的拡大は私達の精神的進化に呼応し、それを支えなければなりません。過去に対し、余りにも多くを生きている者達は、何故私達が走っているのか、何処に私達が行こうとしているかを問います。それに対して私はこのように答えても良いでしょうか。私達は無目的に急ぐ必要はありませんが、生命のすばやく動く出来事にペースを合わせ続ける必要がありますと。




【解説】
 本項で印象的な言葉は"mental food(精神的食料")という著者の表現です。長年著者は哲学について、また人間の生き方について人々に教えて来たことは皆さまよくご存知の通りです。著者アダムスキー氏はロイアルオーダーをはじめとして、1952年のデザートセンターでの宇宙人との会見以前から、この方面の活動に生涯を捧げて来たのです。
 その著者が長年の体験から人々は"mental food"を必要としていると表現しているのです。またこの言葉はイエスの"人はパンのみにて生きるにあらず"の一節とも呼応しています。つまりは著者は人々には日常的に絶えずその精神性を高める上で、先を行くものの助言や至言、教えを必要としていることが、実感として分かっていたということです。
 本来の進むべき道を求める人には、皆それぞれの足元を照らす光が必要であり、導きがあることに越したことはありません。手さぐりで歩む中で少しでも先導して呉れる言葉が求められていることになります。
 様々な社会インフラが整備され、各自の生活も活発になる中で新しい事態にふさわしい導きの発信、提供こそが求められている訳で、本シリーズも微力ながら、その一つとして役目が果たせれば幸甚です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」第17章-段落181

181 "We have not yet been able to discover the whole greatness of the Ancient Wisdom," we are told. Well that may be true, but I dare say if a few of the ancients suddenly found themselves in one of our big cities today they would stand aghast at the miraculous works of our people. They would probably assume that they had reached some World reserved for especially advanced minds, and after having lived here for a while and trying to adjust themselves to our present understanding would decide that they were not of the elect and must have stumbled into this amazing place by mistake.
181 「私達はまだ古代の知恵の偉大さの全容について発見し得ていないのだ」と私達は告げられて来ました。それは真実かも知れませんが、敢えて言えば古代人の何人かが突如、今日の大都会の一つに身を置いたとすれば、彼らは私達の人々の奇跡的な業に驚嘆して立ち尽くすでしょうと言いたいものです。彼らはおそらく自分達が特に進化した心の持ち主のために用意されていた世界に到着したと思い込みますが、しばらくここで暮らした後に、自分達自身を私達の今日の理解に適合させた後は、彼らは自分達が選ばれたのではなく、誤ってこの驚くべき場所に転がり込んでしまったと判断することでしょう。



【解説】
 30数年前、仕事の機会で米国を約2ヶ月旅した中で見た驚きの光景は、今日、日本ではごく当たり前の姿となって実現しています。”ダイエット”、”スポーツジム”、”スイミングプール”、”レストランのサラダバー”等々、当時目にした光景はごく普通の姿として今日では目にすることが出来ます。
 また、少しでも知りたいことがあれば、図書館に行かなくても自宅から様々な資料を見ることが出来ますし、知識や情報は刻々と人々の間で共有出来るインターネット環境が整えられています。
 そうした中、それらを生かし、次なる進化を遂げる為に私達が何をし、何が出来るかに取り組むことが重要であり、不確かな古代の智慧の断片に頼るべきではないのです。著者は私達は決して古代の人達と比べて劣っている訳ではないことを私達に諭しています。
 私達現代地球人は、もっと自らの成し遂げた事柄の意義を学んで、次なる世代に引き継ぐ努力をする必要があります。間違いなく次は宇宙との関係、他惑星文明との接触の時代を迎える訳で、私達はいち早くその対応に備えなければなりません。

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