2014年11月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落214

214 So we can see that surrounding us in space are planets below us in development, and others far beyond the scope of our understanding. Impregnated vibrations from both lower and higher planets, through the blending and interblending of the Cosmos, influence our world in an ever-changing pattern.
214 ですから、宇宙の中で私達を取り囲んでいる惑星は進化において私達より下位にあるものもあり、一方では私達の理解の範囲をはるかに超えたものもあることが分かります。低次と高次の両方の惑星から帯びた振動は、大宇宙による混合を混和作用を通じて、永遠に変化し続けるパターンの内に、私達の世界に影響を与えているのです。

【解説】
 私達の惑星が宇宙空間を通過する際の軌道上に様々な惑星を起源とする微粒子群が存在し、それらと接触することによっても私達は様々な影響を受けることを本項は示唆しています。またこれら宇宙空間自身も丁度、海の潮流のように絶えず流れ、混じり合っている訳ですから、私達が今後遭遇するこの種のアイデアは到底事前に予測できるものではありません。宇宙は絶えず変化しているという訳です。
 宇宙の中には高次から低次に至る様々な想念レベルがあり、それらが渦巻く中に私達が日々突入しています。これらやって来る想念は地球で暮らす数十億の人々の想念も含め、私達が遭遇する訳で、これらの中から何が有用なのかを瞬時に見極める必要があるということでしょう。
 全てをやって来る想念に身を委ねるのではなく、それらが適切なものかを絶えず観察して、有用なものを取り入れることが必要で、その為にも私達の心の中を常時観察・監視することが重要となります。くしくも本日、聞いていたアダムスキー氏の講演の音声記録の中に、月からは毎日10トンもの塵が宇宙に向けて放出されているという当時のニュースが紹介されていました。宇宙空間にはこうした様々な天体を起源とする微粒子が流れているということです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落213

213 True, the space people I have met from our system are more advanced than we on earth. That is why they have such compassionate understanding of our present struggles; for they once met and conquered the same problems which face us today. They know we will eventually place our feet upon the rung where they now stand, while they in turn, will climb even higher.
213 私が会った私達の太陽系の宇宙人達は、地球の私達よりさらに進化しています。そのことが彼らが現在の私達の奮闘に同情的な理解がある理由です。何故なら彼らもかつては今日私達が直面しているのと同じ諸問題に出会い、克服して来たからです。彼らは私達が何時かは彼らが現在立つ踏み段に私達の両足を置くだろうことを知っていますし、その間、彼らは更により高く登ることでしょう。

【解説】
 何事も経験が重要です。生命の進化の場合も自らどのような努力をして何を得たのか、その際どのような心境を持っていたかなど、重要な点は良く記憶しておくべきでしょう。
 宇宙人問題についても彼ら宇宙兄弟達が私達に同情し、手を差し伸べて下さるのはかつて自分達もその道を通ったからに他なりません。他人の痛みや苦悩を自らの体験上知っているからこそ、適切な支援の手を差し伸べることが出来るのです。
 途上国支援の仕事も全く同様で、かつて私達が通って来た様々な問題が今これらの国では歩みつつある中で、必要なアドバイスをするのが仕事になっています。その場合、重要なのは実務の経験です。自ら体験した者がその体験の中で得たものを伝え活かしてもらう訳です。
 同様に私達地球人もアダムスキー氏をカウンターパートとして他惑星人社会からこれまで様々な支援を受けて来ました。あれから随分と年月が経過しましたが、そろそろ成果を見せる時代が来ているように思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落212

212 Earth is one such class room in the Cosmos. It is a holy place, where we are given the opportunity to grow in understanding that we may climb to another rung on the endless Ladder of Life. When, through our own efforts, we place our feet upon a higher rung, we must then pause to assimilate the lessons to be learned at that level. But climbing far below us, struggling through the phases of development we have already mastered, are the dwellers of countless other planets.
212 地球は宇宙の中のこのようなクラスの一つです。それは私達に終わることのない生命の梯子でもう一つ上の段に登れる理解への成長の機会を与えられている聖なる場所なのです。私達自身の努力によって両足を上の段に置いた時、私達は次に立ち止まってその高さで学ぶべきレッスンを理解し、自分のものとしなければなりません。しかし、私達のはるか下方を登っていて、私達が既にマスターした発達の諸段階で奮闘している無数の他の惑星の住人達がいるのです。

【解説】
 物事を立ち止まって整理することはとても重要です。自分にとって今何が必要か、これまで何を身に付けて来たのかを客観的に自ら評価することです。よくあるケースはただ闇雲に何かを進めようとするのですが、その場合は経験上あまり良い成果が得られないように思われます。
 静かに自分を振り返り、整理する作業を実は本項で求められている訳です。
 しかし、同乗記その他素晴らしい世界の存在を知ると、私達はとかく一足飛びにその世界に入りたがります。優れた世界に憧れ自らが暮らす世界を捨てたくなるものです。しかし、それでは本項に表現されているように目の前の階段を一気に飛び上れないままいつまでも上を仰ぎ見ているに過ぎません。
 一つ一つの階段を登るのは、一歩一歩の足場を確保し、各段に自らを踏み込むことが必要で、その上で次の談に踏み出すことは言うまでもありません。
 何かある程度の期間毎に内省をして何を学んだか、今の問題は何かを静かに考える時間が必要と思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落211

211 It must always be borne in mind that all levels of mental development exist throughout the Cosmos. Since in recent years so much publicity has been given to the coming of visitors from other worlds, and particularly since some theologians now recognize that the mysterious visitations spoken of in the Bible undoubtedly referred to space people, many Earthlings are inclined to think that all dwellers on other planets are more advanced than ourselves. This is not true. All planets are class rooms in the Cosmic School of Life; and there exist many grades, from those far below us in development, to the very highest . . . which are beyond our present comprehension.
211 宇宙全体を通じては、あらゆる精神的発展レベルが存在することを常に頭に入れて置かねばなりません。近年、他の世界からの訪問者の来訪についてあまりに多くの宣伝広報が為されましたし、またとりわけ何人かの神学者は聖書の中で伝えられた神秘的な訪問は宇宙人を指しているものと今や認識している為、多くの地球人は他の惑星の全ての住人は私達よりはるかに進んでいると考えがちです。これは真実ではありません。全ての惑星は生命の宇宙的学校の中のクラスであり、私達よりはるか下から私達の現在の理解を超えた最高次のものまで多くの段階が存在するのです。

【解説】
 映画「スターウォーズ」などを見ると、戦い好きの宇宙人や技術は高度なものを持っていてもその精神レベルは地球人以下等、様々な宇宙人が出現しています。実際はどうか分かりませんが、本項で著者が示唆する内容にも呼応しているのかも知れません。
 私達は夜空を見つめては外宇宙から来る宇宙船を待ち望む者であり、多くの者が宇宙人の生活振りに憧れを抱くことも確かです。また過去には、仏陀やキリストをはじめとする人類全体の師とも称される方々が地球に来訪され貴重な教えを残して行ったことも確かです。現にこの生命の科学シリーズも源はそれらと同じであり、それ故にこそ現在地球に語り継がれている宗教や哲理の大半は大変似ている内容を私達に指し示しているのです。
 こう考えれば、宇宙は高貴な者の住む惑星もある訳ですが、一方ではこの地球以下の惑星も多数存在する訳で、私達は長い階段の中の1ステップの惑星に過ぎません。このことを良く自覚してUFO・宇宙人問題に対応しないと地球を植民地にしようと企む宇宙人から悪影響を受けることにもなりかねません。
 自ら考え、自覚して常に正しい道を選択すること、その選択に役立つ知識・見識の普及が重要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落210

210 The thought frequencies pervading these dusts and gases are not altered by their trip through space. So when we intercept one of these vibrations that has come from another world and is now moving in our atmosphere, it does not mean we are in contact with a dweller on that planet. It can mean we have merely picked up a discarded thought from there, which contains no more value than any of the billions discarded by our own Earthlings.
210 これらのチリやガスに浸透している想念振動は、それらが宇宙空間を旅する間、変化することはありません。その為、私達がこれら振動の一つを掴み取ったとしても、それは私達がその惑星の住人とコンタクトしていることを意味するものではありません。それは私達が単にそこから捨てられた一つの想念を拾い上げたことを意味するだけで、私達地上の者が捨てた何十億もの内、いずれかを含む程度の価値しかないのです。


【解説】
 毎朝異なる形の雲を見せてくれる空ですが、宇宙に繋がるその空からも本項に記されている他惑星を起源とする様々な微粒子がやって来ます。宇宙は互いに物質の行き来がある交流の場でもあるということです。
 私達がそれら塵の中に保持された想念に気付くこともあるでしょうが、それは遥か昔に放たれた想念のかけらに過ぎず、現在の私達には価値の無いことの方が多いと本項は説いています。
 しかし、私達の志向によっては、その中に有用なものを発見でき、新しい概念の一端を知る機会ともなる訳で、それら貴重な印象に気付けるかどうかは、まさに個々人の能力、感受性であるとも言えます。
 類は類を呼び、互いに近しい波動を持つものは融合する傾向にある訳で、私達の志向に沿った想念・印象が自然と集まるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落209

209 These gases and dusts will travel the waves of the sea of space, mingling and intermingling with similar dusts and gases from other worlds, until eventually they are gathered unto another planet through the same motion that cast them free from their home body. For centuries man has been aware of this star dust falling to earth, and science has studied it closely. While this cosmic dust sifts down from countless other worlds, our planet, in turn, is broadcasting dust particles and gases from its own body into space.
209 これらのガスやチリは宇宙空間という海の波に乗って移動し、他の世界からの類似したチリやガスと混ざりあい、混和して遂にはそれらの故郷の天体から放たれたと同じ運動を通じて、別の惑星に集められます。何世紀にわたって人はこの星屑が地球に降っていることに気付いており、科学はそれを綿密に研究して来ました。この宇宙のチリが他の無数の世界からの篩下(訳注:ふるいの目を通過する粉の意)である一方、私達の惑星はその天体からチリやガスを宇宙空間に放出しているのです。



【解説】
 宇宙に存在するもの全ては、再び創造の過程で再利用され、活用されています。しかし、どう考えてもそれらは現在と同じ形態のまま再使用されるというよりは一旦は、高温高圧の精化の過程を経て元素自身の純粋な形態に戻された後、活用されて行くように思っています。
 しかし、一方では原子自身は何ら変化は無い訳で、それらが体験し、かつて同調した想念・印象を忘れることはありません。太古の昔に遡る様々な記憶は保持されているものと思われます。
 こうして宇宙創生の昔からの記憶が様々な原子によって持ち寄られ、蓄積される訳です。私達は必要に応じてこれらの無尽蔵の知識を求めればよく、その答えを持つ原子の一つがそれに応えてくれるかも知れません。宇宙の英知はそのような所にも働いているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第4章-段落208

CHAPTER IV
Other World Impressions and Thought Habits of Earth
208 Now let us return to a fuller explanation of the blending and interblending of the Cosmos. As a planet moves through space, traveling at awe-inspiring speeds both on its axis and in the orbit it follows around the sun, it is eternally depositing portions of its body in space as dust, gases, etc. The atoms forming these particles are all impregnated with thought frequencies from that planet - just as were the cells of the dwellings mentioned earlier impregnated with the thought vibrations of the occupants.
第4章 他の世界の印象と地球の思考習慣
208 さて、ここで宇宙における融合と混和のより完全な説明に戻りましょう。惑星は宇宙空間をその自転軸及び太陽の周囲を付き従う公転軌道の両方で荘厳なスピードで運行していますので、その天体の幾分かを宇宙空間の中にチリやガスとして永久的に放出し続けています。これら粒子を形成する原子は丁度、以前お話した家の細胞が住人の想念振動を染み込んでいるように、皆その惑星からの想念振動を染み込ませているのです。

【解説】
 地球の公転速度は時速10万キロ、赤道上の自転速度は1700キロとされています。このように高速で移動する惑星からは絶えず宇宙空間に様々な粒子やガスが放出されていると同時に宇宙空間に存在する様々な物も地表面に沈着することが考えられます。宇宙は絶え間なく物質面でも交流しているという訳です。
 長年月の間にはこれら惑星間に様々な物質の交流が生まれ、互いに影響を与え合っているという訳です。
 問題はこれら物質を通じて各惑星の想念も運ばれるということであり、少なからず私達は他惑星から影響を受けていることになります。こうして宇宙空間にあるあらゆるものは物質を交流することによって密接に結びついているということでしょう。日々の呼吸その他自ら発する物質が帯びる想念によって他の者は他の惑星に影響を与えることも有り得る訳です。





ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落207

207 These are but a few examples of what I meant when I referred to impressions as being from effect to effect. This thought can be enlarged upon almost indefinitely; the only limitation placed on it is the scope of our imaginations. Each person should search thoughtfully into his daily life, recognizing and studying as many of these examples as possible. The key to opening the consciousness to commune with the Cosmos, is a thorough, impartial analysis and understanding of . . . mind. For it is through consciousness man expresses; so the better his understanding of the many pases of creation which are capable of influencing his mind - both from within the body, and from space itself - the more comprehensive will be his understanding of Cosmic Cause.
207 これらは、私が結果から結果への印象と表現した時に意味したことの多少の事例でしかありません。この考えはほぼ無限に拡大出来ます。唯一置かれた限界は私達の想像力の限界です。各自はこれらの事例を可能な限り多く見つけ出し、学びながら自分の日常生活を注意深く調べ上げるべきなのです。各自の意識を大宇宙との交流に開くカギは、......心を完璧に片寄らず分析し、理解することです。何故なら、人が表現するのは意識を通じてであるからで、肉体の内からと宇宙自体の両方から自分の心に影響を与えることが出来る多くの創造の歩みを良く理解すればするほど、大宇宙の因の理解は幅広いものとなるでしょう。


【解説】
 印象の交流は創造物の間でも積極的に行われている訳で、人体の例を元に本章では具体事例について説かれて来たところです。
 本項では、その印象の交流には際限はなく、制限は自らの想像の限界にあり、それを広げるには自らの概念・意識を広げる必要があると述べられています。具体事例をよくよく観察し、そこに起こっているメカニズムを正しく理解することで、はじめて私達の意識が広がるという訳です。
 私達自身の精神と肉体がどのように自分自身も周囲にも影響を及ぼし、また及ぼされているかを公平、冷静に理解することが重要となります。そうする中で宇宙の因との関係も明らかになり、想念・印象の持つ作用と意義を理解することになるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落206

206 In infancy and young childhood, before the indoctrination of accepted beliefs has filled the mind with preconceived ideas, the young life is governed almost entirely by impressions. Long before a baby can talk, it can receive thoughts and respond to them. Therefore, is not the importance of the parent's attitude self-evident? Remember, our children are little mirrors reflecting our emotional stability or instability.
206 古くからそのまま受け入れられて来た信条による洗脳が行われる前の幼児期や幼年期においては、年少者の生活のほとんどは印象によって完全に支配されています。赤ん坊が喋れるようになるはるか前、赤ん坊は想念を受け取り、それら想念に応答します。それ故、両親の姿勢が重要であることは自明のことではないでしょうか。私達の子供は私達の感情の安定あるいは不安定さを映す小さな鏡だということを忘れないで下さい。


【解説】
 何事も自らの経験・体験を拠り所として学んで行くことが必要です。本項で述べられている内容も私達が社会の一員となるにつれてその社会の古い習慣や信仰に次第に染まって行き、本来の道を歩むことが妨げられることを示唆しています。
 本来は幼児期には既に印象を感知し自らの印象・想念に基づいて行動していたものが、両親その他社会の風習の中に埋もれてしまうということを本項では警告しています。家庭や地域社会における従来型の宗教が時に本人の進化の妨げとなる訳です。
 特に最近は中東諸国において宗教に根差した争いが目立ちますし、無垢な年少者が洗脳され狂信的なグループの手先となって命を落としたり、相手を殺害したりしていることが気がかりです。こうして本来成長を遂げるべき若者達を自分達の主義主張に組み入れ利用する者は末永く重いカルマを引きずるのは当然としても、それ以上に私達は未来ある少年達に真の進化の道を積極的に示す必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落205

205 Authorities now recognize it is the delinquent parent rather than the delinquent child who is the real culprit. This delinquency is not confined to the neglected child, for many of these young criminals come from homes where they have been given every advantage; but it would be interesting to make a survey of the mental outlook of their parents.
205 今や当局は本当の元凶は非行の児童よりは非行の両親であることを認識しています。この非行問題は捨て置かれた児童に限定されるものではありません。何故なら、これら若い犯罪者達の多くは、あらゆる点で恵まれた環境を与えられた家庭から出ているからです。しかし、彼らの両親達の心の視点について調査することは興味深いことでしょう。


【解説】
 青少年犯罪の多くが家庭、中でも経済的貧しさの問題というよりは両親の物の見方に対する姿勢に原因があることを著者は私達に説いています。もちろん経済的な要因も大きいこともあるのでしょうが、それ以上に周囲の大人達の持つ想念パターンの影響がより大きいということです。非行に走る若者は経済的には恵まれた家庭から多く出ているという訳です。
 即ち大人達の精神状態がその子供達に大きな影響を与える訳で、私達自身が如何なる人生観を持って日々を過ごしているかが特に重要となります。
 実は最近、仕事でラオス・ビエンチャンに来ています。この国は経済発展はこれからの段階ですが、敬虔な仏教徒が多く暮らしており、街には数多くの仏教寺院が点在しています。先日もThat Luang寺のお祭りがあり、早朝に出掛けてみました。夜明け前、寺院周囲の広場に何千何万という人々が集まっていました。皆家族揃って正装し、手には僧侶に布施する品物を持って次々に人々が集まって来ます。ゴザを敷き座って僧侶が巡回するのを楽しげに待っています。広場にはスピーカーから読経が流れ、それに皆手を合わせている光景がありました。またそのお祭りに合わせて全国から数多くの僧侶も集まっています。
 アジア最貧国と称され、かつてのベトナム戦争では大きな被害を受けたラオスですが、人々の信仰心は篤く、また大変明るく楽観的な国民性が特筆するところです。日々の暮らしをどのような心境で送ることが真の幸福なのか、目下見聞する機会を与えられています。

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いつもご覧戴き、ありがとうございます。
都合により、次回更新は週明け月曜日になる見込みです。

2014年11月11日
竹島 正

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落204

204 Since the adult mental attitude overshadows and molds the mental attitude of the young, we should be particularly careful in our dealings with children. The young mind, not yet cluttered by our accepted tenets, is naturally receptive to impressions. Because the child is dependent upon us, both for physical care and love, this makes a very close tie; and our thoughts will have a direct bearing upon the mental and emotional development of the young life. If we are tense and irritable, the child will become nervous and filled with a feeling of insecurity; if we are calm and balanced, the child will feel secure.
204 大人の心の姿勢が年少者の心の姿勢に影響を与え、形づくることから、私達は子供達を取扱う際には特に注意すべきです。私達が受け入れた諸々の教義に未だ散らかされていない若者の心は自然と印象に感受性があります。子供は身体上の保護や愛情の両面において私達に頼っていますので、これはとても親密な絆を形成しますし、私達の想念は年少者の生命における心や感情の発達に直接的に関連します。もし、私達が緊張し苛立っていた場合、子供は神経質になり、不安なフィーリングで満たされることでしょう。もし、私達が静かで調和がとれていれば、子供は安心を感じることでしょう。



【解説】
 以前も述べたところですが、ルーサー・バーバンクの著書(The Training of the Human Plant, 1917)の中に人間の子供が最も感受性が高いと記されています。確かに言語については学習に時間が必要ですが、本件のテーマであるテレパシーについては実は大人以上に鋭敏ではないかと考えています。
 赤ん坊は言葉は発しませんが、相手の気持ちや周囲の雰囲気とは敏感に反応します。それは言葉によらない意思疎通を行おうとしていることもあるように思われます。
 ともあれ、この世に創造されまだ生命誕生の息吹に満ちているこの段階の子供が将来どのような発展を遂げられるか、私達は注意深く見守る必要があります。決して大人たちの争いや不安その他、低次な想念波動の影響を与えてはならないのです。
 将来、私達の惑星を担うこれらの新規来訪者が正しく育ち、期待されている任務を果たせるよう各々の成長を祈るばかりです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落203

203 We have shown the detrimental influence destructive emotions have in our lives; yet, there is a simple demonstration to prove how easily their hold can be broken. If we can get an angry person to accept a pleasant thought, his strong, destructive emotion will quickly fade. The mind cannot retain thoughts of anger, fear, anxiety, worry, or any of the other destructive emotions which plague it, when one is happy. In this balanced state, we are using Nature's law of harmony; which relaxes the mind, releases tension in the body, and opens the way for unhampered telepathic reception.
203 私達は、私達の生活の中で破壊的な感情が持つ有害な影響について示して来ました。しかし、如何にそれらの支配が容易に壊れるかを示す簡単な実例があります。もし、私達が或る怒っている人間に、楽しい想念を受け入れさせることが出来れば、その者の強い破壊的な感情はすぐに消失することでしょう。心はその人物が幸せである場合、怒りや恐れ、不安や心配、その他、心を病に陥らせている破壊的な感情を保持出来なくなります。そのバランスのとれた状態では、私達は大自然の調和の法則を用いており、それは心をリラックスさせ、身体の中の緊張を解放し、妨げられることのないテレパシー受信への道を開くのです。

【解説】
 怒りや悲しみの想念が自分自身をも破壊する程の大きな影響力を持つことは、これまでも説かれて来た訳ですが、その想念もひとたび幸福感に置き換えられると全て一瞬で消え去るものだと著者は私達に説いています。
 よく悩んでいる者が信頼出来る誰かに相談し、アドバイス等を受ける中で心境が変化し、気持ちが軽くなる事例は、この場合のように抱く想念が入れ替わった結果に相当します。客観的な周囲の状況は何一つ以前のままであっても、本人の気持ちが180度転換し、楽しい心境になると自ずと物事も良い方向に変化することになります。宇宙の生命活動と一致した想念の実現力はそれ程、強大な潜在力を持っているのです。
 従って私達は常にこのことを頭に入れて周囲の者の悩みを聴き、相談相手になる必要があります。実際は問題を解決するのは本人なのですが、その解決の発端はその本人の心境の変化にある訳で、私達はその1点に対し支援をすることが求められています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落202

202 I cannot stress too strongly the importance of our daily attitudes; for it is during the long hours of routine living that our thought-habits are formed. While it is an admirable practice to devote a specified number of hours each day to study, if, with the closing of the book, the mind reverts to the old thought-pattern of worry, the benefit gained from study is nullified.
202 私は私達の日々の姿勢の重要性について強調してもし過ぎることはありません。何故なら、私達の想念習慣が形成されるのは、決まりきった日常の生活の間であるからです。毎日、特定の時間を学習に充てることは賞賛に値する訓練ですが、その一方でもし、本を閉じると同時に心が心配の古い想念パターンに戻ってしまうなら、学習で得た恩恵は無になってしまいます。



【解説】
 時々刻々心が抱く想念が私達自身を作り上げています。従って、もちろん良質な書物を読んで気分が一時期高揚したとしても、本を閉じた瞬間に元の想念状態に戻るのであれば、結局は効果は限られたものにならざるを得ません。
 とかく心は様々な言い訳を使って、旧来の生き方を続けようとしますので、それに対しては何らかの覚悟が必要になるものと考えています。
 ここでは不安に思う心に対し、楽観的な見方に転換するこtが説かれていますが、その効果を得るためには、心底そのことを理解し、24時間心の状態をそのような心境に保つ必要があります。その上で、具体的にこの想念の実現力がどれほど強力なものか良く観察することです。
 せっかく学ぶ以上は、片足を旧来の岸に置いたままにせず、全身を新しい船の上に乗せて進むことで、はじめて彼岸に渡れるというものでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落201

201 Since we all have certain daily routines we must follow, it is advisable to learn to do everything with joy. Be happy there is a task for you to do, and be thankful you are able to do it. No task is irksome, regardless of how menial, unless we give it the power to irritate us. Do not allow the little vexations of life to control your mind and upset the functioning of the body cells, for this closes the door to receptivity.
201 私達は皆、何らかの決まりきった仕事を持っていますので、何事も楽しく実行する仕方を学ぶのは賢明です。貴方には仕事があることに幸せを感じること、そして貴方がそれを為すことが出来ることに感謝することです。仕事は如何につまらないものであっても、貴方がそれに苛立ちのパワーを与えない限り、退屈なものにはなりません。生活に関するどんな小さな苛立ちにも貴方の心を支配させてはならず、肉体細胞の機能を狂わせてはなりません。何故なら、これは感受性への扉を閉めてしまうからです。



【解説】
 若い頃、勤務先の先輩から「仕事は楽しく、遊びは真剣に」とアドバイスを受けたことがあります。日常の仕事の中に喜びを見出し、また楽しめる余裕を持って仕事を行うこと、また各自の趣味については真剣に取り組まないと上達しない等のことを表現したものであり、私が今なと大切にしている言葉の一つです。
 社会における各人の担当業務はいずれも地味なものであり、多くは別の者に役立つ分担業務です。しかし、つまらない仕事に見えたものでも、病に倒れ、仕事が出来なくなれば如何にその仕事が出来ることが幸せであったかが良く分かります。仕事を持つことは直接社会の役に立つ任務の一端を受け持つ訳で、それを喜びとすることは人生を楽しむ秘訣でもあります。
 その心境を達成する為には、心の不平不満、苛立ちを感謝の気持に転換しなければなりません。私達の抱く想念が穏やかで楽しいものであれば、自然と周囲もそのような状況に変化するものと思われます。仕事を楽しめるようにすることが人生を充実させる秘訣のように思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落200

200 Now, consciously change your thought-pattern by replacing the above thought with a cheerful one. Notice how the sensation of heaviness dissipates, and the body actually seems to lighten as the cells resume their normal activity. Notice how with the relaxing of the brain cells, thoughts once more flow freely. It is in this state of coordinated harmony between the mind and body cells, that true telepathic reception is possible.
200 今度は前述の想念を快活なものに置き換えることで、意識的に貴方の想念パターンを変えて下さい。如何にその重苦しい感じが消失し、身体が実際に個々の細胞が正常な活動を再開するにつれて、実際軽くなるように思えることに気付く筈です。頭脳細胞をリラックスさせることで、如何に想念が再び自由に流れるかに気付くことです。心と肉体の細胞との間のこの調和したハーモニー状態の中で、真のテレパシー的受信が可能となるからです。



【解説】
 テレパシーは私達の心から来るものではなく、全身の細胞からもたらされる訳で、これら細胞が本来の活動が出来るよう、リラックスさせることが基本です。本項では私達に努めて穏やかでリラックスした状態に私達の心を持って行くと体内の変化が進み、目に見えて状態が変化すると説いています。
 私達はこうして原因と結果のつながりが理解出来れば、自分がどの方向に進めば良いか明確になる訳で、以後は迷うことはありません。少しずつ体験しながら進歩して行くことが出来ます。
 重要な点は、自分で体験し、学ぶことであり、自分の体験を通じて得た知識、体得した見識だけが次の人生に持ち運べる内容かと思っております。単に書物を読んだだけの知識は浅く、すぐに忘れやすいものです。それに比べて自ら体験した事柄は末永く記憶されることは間違いありません。自ら体験して得た知見ほど大切なものはなく、他者に対しても自信を持って伝えられることになります。そういう意味で各自の人生経験が他者にも大いに役立つのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落199

199 You can easily demonstrate this in your own life. Consciously implant a thought of worry or anger in your mind, then study the effect it has on you. You will notice a feeling of heaviness spread rapidly through your body as the discordant thought impinges its influence upon the cells, disrupting their normal activity. Still holding the thought, watch how the law of affinity attracts impressions of a similar nature; and how each additional thought adds to the weighty feeling in the body. Here, we are breaking Nature's fundamental law of harmony. And because of the barrier of tenseness created in the mind, causing inharmonious functioning of the body cells, telepathic reception is almost impossible.
199 貴方はこれをご自身の生活の中で簡単に実証して見せることが出来ます。意識的に貴方の心の中に心配あるいは怒りの想念を植え付けて、その後それが貴方に及ぼす影響を研究することです。その不調和な想念が各細胞にその影響を打ち付け、それらの正常な活動を妨げるにつれて、貴方は重苦しい感じが急速に貴方の身体中に広がることに気付くことでしょう。依然としてその想念を持ち続けた場合、親和の法則が如何に同種の性質の印象類を引き寄せ、更には個々の加わった身体に重苦しい感じを付け加えるかを観察することです。ここに私達は大自然の調和と言う基本法則を破っているのです。そして心の中に造り上げられた緊張の障壁の為、肉体細胞の不調和な機能をもたらして、テレパシックな受信はほとんど不可能になることでしょう。



【解説】
 そもそも何故楽観的な生き方が必要なのかについて、本項は逆説的に私達に解説しています。疑いや悲観的な考えはこれまでの私達には多く見られた訳で、その結果、遂には身体影響まで及ぶ悪影響に私達はさらされて来ました。そのような状態ではテレパシー能力の開発もおぼつかない訳です。
 私達は自身の60兆にも及ぶ膨大な数の英知ある存在を擁しており、それらが印象類を感受してくれる訳ですから、それらが働きやすい環境を整備することが大事です。それが楽観主義の本質です。
 その結果は体内に宇宙的な波動が共鳴し、本来の生命力が満たされることとなり、私達はこれまで自らの心の誤った観念をはじめて脱ぎ捨てることが出来るという訳です。もちろん仏陀のように瞑想の過程で自覚することも大切ですし、日常生活の行動の中に生命の息吹を発現する中でも、自らの使命を表現することが出来ます。こうして私達は自ら抱く想念・印象が実は大変大きな力を有していることを知り、その取扱いを大切にするようになるのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」 第2部第3章-段落198

198 But if we open our minds to the thought of the optimist, a feeling of well-being pervades us, bringing a sense of peace. For happy thoughts stimulate and expand, activating little used lobes in the brain; broadening our horizons and giving us a better understanding of the Cosmos and all that exists therein.
198 しかし、私達が楽観的な人物の想念に私達の心を開けば、幸福のフィーリングが私達に拡がり、平和な感覚がもたらされます。何故なら、幸せな想念は頭脳の中でほとんど使われていなかった脳葉(訳注:脳の内、全体の8割を占める大脳は、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の4つの葉[よう]から成るとされています)を刺激し、拡張して活性化させますし、私達の視野を拡げ、宇宙とそこに存在する全てのものに対するより良い理解を与えるからです。



【解説】
 英語に楽観的な生き方を表す"Happy go lucky"という表現があります。起こり得る全てのことを受け入れる覚悟があり、一瞬一瞬の今を大切に日々の生活を充実させ、かつ楽しむ姿勢を示すものです。
 本項では、著者は前項(197)に対し、全て楽観的な生き方をせよと私達に説いています。もちろん私達自身や周辺の社会に問題がない訳ではありません。それは地球の開闢以来長年月続いている問題で、その全てを自分独りで立ち向かうことは出来ませんし、目に見えて解決の方向に進まないからと言って、落胆しても何ら状況は変わりません。
 それよりは先ずは自分自身が手本を示す上から、人間本来の姿を表現することが重要となります。進化した他惑星人は私達の数万年先を生きる手本であり、私達は彼らを見倣って生きることが必要です。「キリストに倣いて」("Imitatio Christi")は有名ですが、同様に一人一人が「同乗記」によって伝えられた他惑星人の生き方に私達のこれからのヒントが記されています。

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