2014年06月
109 Thought is not sent out in one straight line as a bullet travels from the barrel of a gun. It goes out in billions of straight lines in all directions. We may imagine a thought as a spark of light, with radiations extending as an equal force in all directions; giving the impression of a sphere at any point of its expansion. And like light, a thought vibration once created, will extend indefinitely unless intercepted by some object capable of absorbing and dissipating that particular ray of energy.
109 想念は鉄砲の銃身から打ち出される弾丸のように一本の直線として送りだされるのではありません。想念はあらゆる方向に向けた何十億の直線のように外に出て行くのです。私達は光のスパークのように拡大する過程のどの地点でも球体に見えるような、あらゆる方向に等しい力を広げながら拡大するものとして想念を想像しても良いかと思います。そして光のように、一旦造り出された想念波動は、そのエネルギー線を吸収し、消失することが出来る物体によって遮られない限り、無限に拡がって行くのです。
【解説】
本項は想念の伝わり方を示しています。私達が発する想念は、言い換えれば私達が発信源となって周囲に想念の波を放出するような訳ですが、それは仮に特定の目的、特定の対象への想いであっても、実際には宇宙全方向に対して発せられるものであると解説されています。
このことは発する本人の想念は誰でも感知できるものであり、およそ秘密の想いというものはあり得ないということでしょう。深海深く潜行する潜水艦との交信にテレパシーが使われようとしていたという話も十分可能性がありますし、世の中で重要な発明というものが実は同時期に異なる場所、異なる者から為されることが多いという話も、これら想念の全方位的な進行という特徴を反映しているものと思われます。アイデアをキャッチ出来れば、誰でも類似した発見が出来ることになるからです。
私達は日常的にある時は自ら想念を発し、またある時は他人の想念を感知することを繰り返している訳ですが、少なくても想念の持つ潜在的な実現力をよく理解した上で、その取扱いは丁寧にすべきことは言うまでもありません。自ら良い想念の発信者となり、良質な想念を感受することを日常の目標にすべきなのです。
107 We cannot explain Primal Creation from the effects we see about us, neither can we explain the creation of thought except as an activity brought about by the law of affinity. We do not know what causes certain attracting and repelling actions. We must simply accept the fact that such a law exists, and that it does command the combination of chemicals to create a form of energy. It is an aggressive force which radiates in all directions, causing pressure upon the surrounding force-space, thereby creating waves in that element.
107 私達は、私達の周りで目にする諸結果から、原始の創造を説明することは出来ません。想念の創造を親和の法則によってもたらされる活動という以外に言い表わすことは出来ません。私達はある種の引力と斥力が何によってもたらされるのか知りません。私達は単純に、このような法則が存在し、それがエネルギーの形を造り出す為、化学物質の組み合わせを命じているという事実を受け入れなければなりません。それはあらゆる方向に放射する積極的な力であり、周囲の力の空間に対し、圧力を生じさせ、それによってその要素に波を作り上げるのです。
【解説】
私達は各自がどのようにして今日に至ったかについて、考える必要があるでしょう。受精卵を始まりとして今日まで肉体が形成・維持されたことはある程度分かりますが、自分の魂となると何処から来たのかは不確かなままです。同様に私達が放つ想念がどのようにして生まれ、伝播されて行くかについても未知の分野となっています。
本項はそれらの事象の根源として、吸引と反発力の存在について明かしています。私達がこれらを身近に感じることが出来るのは磁石のN極とS極の間の吸引や反発力ですが、何処からそのような力が生まれるのかについては良く分かっていません。そもそも永久磁石においてそのような力が外部からのエネルギー無しで永続するということ自体、不思議です。
更に進んで想念についても周囲に作用・反作用の影響を及ぼしながら、進んで行く波とすれば、どうでしょうか。日頃、良い想念を取り入れよとする理由は、自身や周囲に想念が与える影響を考慮してのことだとすれば、良く分かります。
097 Normally, we are not aware of these thoughts; and we would indeed live in a slow-motion world if every action had to be expressed consciously in this manner. Yet no movement or action is possible without first having a blueprint drawn and an order given. The command for every physical move must first be a thought in the mind.
097 普通、私達はこれらの想念には気が付きません。また、もし一つ一つの行動が、このように意識的に表現されなければならないとしたら、私達は確かにスローモーションの世界に生きることになってしまいます。しかし、最初に青写真があり、指令が与えられなければ、どんな行動も不可能です。あらゆる肉体の動きに対する指令は最初に心の中の想念でなければならないのです。
【解説】
私達が抱える問題の源が「心」なのですが、その心は本項に示されるように、人間の様々な行動を一つ一つ指示するという重要な役割を持っていることが分かります。逆に言えば、心無くして私達は行動を何一つ起こせない訳です。もちろん、心が抵抗の姿勢を取る、或いは落胆して何もやりたくなくなった場合には、外部の者がどのように働きかけても一歩も前に進ませることも出来ません。心が凝り固まって何も受け付けなくなると、本人は何も出来ない状況に陥ってしまうことになります。
他方、私達の身体の中には心による影響を受けない器官も多くあります。心臓その他の臓器がそれです。それらは心が落胆しようと有頂天に喜んでいようと、或いは眠りについていても関わり無く所定の活動を行います。しかし、それらも心の指令を受ける器官と同様、何らかの指示を心とは別のところから受けているものと思われます。その指導的想念こそ、宇宙本源から放出されているものであり、私達が求めている印象の筈です。
これら心とは別に人体の維持に不可欠な生命活動を支えている印象類の流れを自ら探求することがこれからの私達の学習目的になるものと思われます。手ごわい「心」を見つめて、それを本来の位置に据えなおすことによって、それが可能になるということでしょう。
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