2013年11月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落447

447 The Brothers would like to know how many of you have developed sufficiently through this course to organize a group for this study. And in this way you would be helping others, as well as yourself, to understand the self. And by so doing we could have a better world's society.
447 宇宙兄妹達は貴方がたの何人がこの学習コースを通じてこの学習の為のグループを組織するまでに十分発達したかを知りたいと思っています。また、このようにして貴方は自分自身と同時に他人をも助けることになるのです。そしてそのように行動することで、私達はより良い世界社会を得ることが出来るのです。


【解説】
 結局のところ、私達に期待されている所は、この学習を通じて私達自身が他の多くの人々を組織し、学習の場を形成することにあることが分かります。即ち、一通りの知識と経験を得た後は、今度は他の人々を招き支援する活動を、他惑星の兄弟達が望んでいる訳です。
 この意図の中には、道を同じくする者を集め、相互に研鑚すること、体験や知見を分かち合うことによって社会全般への浸透を目指すことがあるでしょう。
 私達はもちろん、「サイの角」のように、ただ独りになっても目標とする道を歩む者ですが、一方で、絶えず同行の士を招きいれ、互いに歩む大らかさや優しさも必要です。互いに思う事柄を分かち合うことによって、他人が経験し会得した真理の断片を学ぶことが出来ますし、経験者から有益な助言も得ることが出来ます。グループ学習が本来、重要な意義を持っていることを本項は説いています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落446

446 As things on earth keep on developing it is possible that new knowledge will be coming from time to time from the Space Brothers. So if you choose to be informed you may ask to have your name entered on the list. And also let us know how well you have done with the lessons and what questions you have pertaining to the course. It probably will be impossible to answer your questions individually, but when time permits we will compile a booklet of questions and answers.
446 地球上の物事は発達し続ける為、新しい知識が時々に応じて宇宙兄妹達からもたらされる可能性もあります。ですから、もし貴方がその知らせを受けることを選択する場合は、そのリストに貴方の名前を入れるよう要望されてもよいでしょう。そしてまた、貴方が教課を如何に良く学んだか、また教課に関連してどのような疑問を持ったかについても私達に知らせて欲しいのです。皆様の質問を個別に回答することはおそらく不可能でしょうが、時期が許せば私達は質疑応答の小冊子を編纂することでしょう。


【解説】
 著者存命中はニューズレターの形で求める人々に時々の最新事情が提供されていました。多くの方がご存知のように日本では日本GAPのニューズレターがそうであった訳です。
 しかしながら、今日ではそれら参画していた方々も亡くなり、書物として「生命の科学」が日本においては出版されているに過ぎません。世界でもこの「生命の科学」が一般の書店で購入出来る形で販売されているのは、日本だけだと思われます。
 元来は1課ずつ購入し、学習を行う通信教育の形態であったようですが、私自身、その詳細は知りません。しかし、著者アダムスキー氏はUFO問題と出会う以前からRoyal Order of Tibetその他の名称で、広範囲な実践哲学の啓蒙活動を行ってきた経験があり、本講座もそのような形態をとっているものと思われます。そうした中で、多くの生徒諸氏との交流が生まれ、人々の成長に必要な知識をアダムスキー氏は相対で伝授し、助けていたということでしょう。
 今日では、それらかつての活動は行われていない訳ですが、本講座の価値は変わるものではありません。一人一人が真摯に向き合う中で、自身の中から自ずと答えが湧き上がって来るものだと考えています。互いに学び合うという意味からも、本項のコメント欄に寄稿されることも意義あるものと考えます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落445

445 The twelfth lesson is of course the summation of all of the lessons and I hope that all who have taken this course have made it a part of themselves through their sincere effort to understand life. This is but a beginning for each time you restudy the many points given, you will enlarge the development of your Cosmic self. You do not need anything else for you have all of the tools necessary for your continued development.
445 第12課はもちろん、全ての教課のまとめであり、私としてはこのコースを学んだ全員が真面目な努力を通じて、生命を理解しようとすることを自らの一部にして来られたことを願うものです。これはしかし、始まりでしかありません。貴方が再学習する度に多くのポイントが与えられ、貴方は貴方の宇宙的自我の発達を拡げることになるからです。貴方は他に必要なものは一切ありません。貴方は貴方の継続的な発達に必要な道具の全てを持っているからです。


【解説】
 本項はこの「生命の科学」講座の学び方について重要な助言を私達に与えています。
 この種の学習は一度に全てを理解するようなものではありません。人には前世も含めて様々な背景があり、理解の度合いも異なります。
 重要なのは、本項で述べられている"restudy(繰り返しの学習)"ということになります。一度読めば身に付くような内容ではなく、一つ一つ自ら理解して行くことが重要であり、いわば生活の一部として、この講座と向き合えと説いている訳です。
 それ程に本講座は宇宙の進化した兄弟達によって編み出され、注意深く構成されていると言ってよいでしょう。毎日を考えながら、また自分の感受性や理解力を磨きながら本書の一節ずつを読み返すことが成果を生むと著者は述べています。また、その為に必要な資源、材料は全てご自身の細胞の中に備わっており、外に何かを求める必要は一切無いという点も重要な所です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落444

444 Lesson eleven on the exploration of Cosmic Space explains space as consciousness. And how when the mind blends with it it can explore any phase of space. Returning to the statement, where a man's heart is, there he is also, let us analyze the meaning of this. i.e. A person walking into a building can be attracted to one single thing and fail to see the other things in the building. I will use this as an illustration of alertness. Two men enter a tavern for a glass of beer. One is very observant and many things register on his mind such as a large beautiful picture and an attractive lady seated alone at a table. When they have finished their refreshment the two men leave. The observant one commented on the unusual picture and the attractive lady there alone. The other man who had been interested only in the drink had not seen any of these things but his interest was aroused and he suggested that they go back so that he could view them. I use this only to show how two people may travel consciously yet one will see much more than the other.
444 宇宙空間を探検する第11課は意識として宇宙を説明しています。また心が意識と融合する時に心がどのようにして宇宙のあらゆる側面を探検できるかについてもです。人の心がある所、その者もまたそこにあるという声明に戻ってその意味を分析しましょう。即ち、建物の中に歩いて入る人物があるたった一つの事柄に関心を引き付けられていた為、建物の中の他のものを見過ごす場合です。私はこれを警戒状態の例として用いることにします。二人の男が1杯のビールを飲む為、バーに入ります。一人はとても観察力があり、例えば大きな美しい絵があったとか、テーブルに独り魅力的な女性が居たとかという多くの物事がその心に記録されます。二人が一息ついた後、彼らは立ち去ります。観察した男は珍しい絵や一人そこに居た魅力的な女性について話しをしました。一方の男は飲むことしか関心が無く、これらのことのいずれも見ていませんでした。しかし、彼の関心が呼び起こされた為、彼はそれらを見に戻ろうと提案しました。私はこの例を如何に二人の人達が意識的に旅行してもある者はもう一方の者より多くを見るかも知れないことを示す為、用いているのです。



【解説】
 実は私達を取り巻く空間、宇宙空間は意識そのものであると第11課は説いています。
 私達はその意識空間を自由に旅することが出来、事実その初歩段階の行動を時として行っている訳ですが、感受性が鈍い為、多くの有益な知識に気付くことなく終わっているという訳です。
 自分自身の意識を身体外部にまで拡大させれば、その周囲の雰囲気や対象物の実態も感知することが出来ます。これまでも宇宙空間に出た宇宙飛行士達が口々に無音、暗黒の宇宙から様々な強い印象を受けたことを地球帰還後に語っており、宇宙空間には地上に比べてより純粋で出力の高い印象が流れていることが分かります。
 日常生活において大事なことは、私達は定例的な地上の仕事を済ませる一方、こうした宇宙空間への感受性を同時に高めて置くことです。決して私達は地上の自らの肉体に閉じこもる必要はなく、自らの意識を拡大させ、絶えず宇宙空間に自らの関心を広げて置くことだと考えます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落443

443 Lesson ten is on Cosmic Traveling. Jesus said that wherever a man's heart is there he is also. It means that man is wherever he is consciously aware of being.
443 第10課は宇宙旅行です。イエスは人の心がある所には、その者も居ると述べていました。それはまた、人は意識的にどこに居ようともそこに居ることを知覚することを意味します。


【解説】
 私達が最も未発達な部分がこの分野と思われます。また同時に、この分野での人々の言動が多くの誤解を生んでいることも確かです。意識を拡大させ、自由に宇宙空間にまで広がって行くことは、私達に意識との融合することが如何に自身の理解力を増進させるかを示すものです。
 海外出張の経験の中でいつも感じるのは、言葉の問題です。この言葉の問題が無ければ、即ち言葉でなく印象で互いに意志を理解することが出来れば、世界中、何処に行っても不便は無い訳で、相手が何を考えているかが分かれば危険もありません。印象を感知出来れば、人間に限らず全ての生きものと理解し合えるということも出来るでしょう。
 こうした中にあっては、宇宙の何処に行こうと何ら不便は無く、ますます宇宙の探求を楽しむことが出来る筈です。先ずは自分自身で少しずつ肉体の殻から抜け出て、自由な活躍も出来るよう、訓練する必要があるという訳です。

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都合により、次回の更新は週明け、月曜日になる見込みです。

竹島 正

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落442

442 Lesson nine is on Cosmic and carnal cell activity. This is like any thing that we construct by using nature's materials to make things suitable for man's use. Through habits of the mind we create carnal cells. For the mind like the Son has the potentials of the Father. When the mind does not give credit to the Father it assumes that it operates on its own. And this brings a separation between the Cosmic Creator and the mental creator through the mis-use of the Cosmic Law. This is why the Father and the Son must work as one. As Jesus said, メ I and the Father are One. I the mind and consciousness are one. Or I of myself do nothing but the Father that worketh through me does all of the work.モ Meaning, I the mind do nothing but the consciousness through the mind does it all. For a mind without consciousness is dead.
442 第9課は宇宙的細胞と肉欲的細胞の活動についてです。これは人間の使用に適するように自然の材料を用いて物を私達が作るのに似ています。心の習慣を通じて、私達は肉欲的な細胞を造り上げているのです。何故なら、心は父の潜在力を持つ息子のようなものであるからです。心が父の功績を認めない間は、心は心自身によってそれが動かされていると思ってしまいます。そして、このことが宇宙の法則の誤用による宇宙の創造主と心による創造者との間に分離を生じさせるのです。これが父と息子が一つになって働かなければならない理由です。イエスが言ったように「私と父は一つ。心である私と意識は一つになっています。あるいは私自身である私は何も行っておらず、私を通して働く父が行っているのです。」つまり、心である私は何も行っておらず、心を通じて意識が全てを行っています。意識無しには心は死んでしまうからです。


【解説】
 私達の身体の内、基本的な部分は私達の心の支配の及ばない細胞群で構成されていますが、一方で心に隷属する細胞も心が作り出しているということです。このような細胞が肉体を支配するようになると私達は習慣に隷属し進化の道を外れて行くことになります。
 薬物中毒、アルコール依存症などはこれら心が作り出してしまった細胞群が深く関与しているものと考えます。こうした細胞は他の身体細胞に紛れて全身に分布しているとすれば、物理的な手法で取り除くことは困難であり、心自体の改善こそ目指すべきことです。
 本講座で著者が繰り返し述べている内容の一つに心の限界と問題点があります。実際、心は知見を文字に記載し、記録、活用するという方策をとりますが、一方、意識は宇宙を貫く膨大な印象類を保持し、受け入れる者に惜しみなく供給し、その活用を促しています。私達は、自らの心も含めてこれら意識の息子であることを自覚し、他の生きものと同様、印象に従い創造主が望まれている人生を歩みたいと思うものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落441

441 Lesson eight is on Cosmic Oneness and how when one may feel separate from another or other forms the feeling comes through lack of knowledge. As Jesus has said, "if you hurt any one of these you have hurt Me." There is no division or separation in the Allness. And if we let the consciousness which is the creator of all forms replace the domination of the mind the feeling of loneliness and separation will vanish. And these feelings will be replaced by the closeness of the Creator or our own Cosmic counterpart.
441 第8課は宇宙的一体性についてであり、人が他人あるいは他の形有るものから分離していると感じる時、その感じは知識の不足から如何にもたらされるかを示しました。イエスが「もし、貴方がこれらの者達のいずれかを傷つけるなら、貴方は私を傷つけたのだ」と言ったようにです。全体性の中にあっては分裂や分離は無いのです。そしてもし私達があらゆる形有るものの創造主である意識を心の支配に置き換えるならば、孤独感や分離感は消え去るでしょう。そしてこれらの感じは創造主あるいは私達自身の宇宙的片割れとの親近感に置き換えられることになります。


【解説】
 本項で紹介されたイエスの言葉は、本来、一体感とは宇宙のあらゆるものと自分が繋がっており、自分の身体のように感じる程のレベルまで連動しているものだと私達に説いています。
 その理由については第8課で記されている通り、各々を構成する分子・原子レベルにおいて意識が行き渡り、記憶や知性が備わっていることによります。
 従って、私達の意識を拡大させ、自分の身体以外の対象とも一体感を持てるように融和的な心境を保つことが出来れば、自ずと宇宙本源から多くの印象がもたらされ、物事の解決策を得ることが出来るように思います。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落440

440 Lesson seven was on Cosmic memory and the importance of memory in order to benefit from past experiences. The mind is not a good retainer of memory unless it blends with the consciousness where memory is eternal.
440 第7課は宇宙的記憶と過去の体験から恩恵を受ける為の記憶の重要性についてでした。心は記憶が永続する意識と融合しない限り、記憶の良い保持者にはなれないのです。


【解説】
 記憶というものが如何に大切かは第7課で学んだ通りです。人間形成の上からその人が体験し身につけた知識をもし失うことになれば、人生そのものが無駄になってしまいます。
 しかし私達の心は単独では記憶を長期間保持することは出来ない訳で、記憶の源は意識が保持していると説かれていました。意識の中に記憶がある訳で、私達は意識と交流できれば、膨大な宇宙の記憶ともアクセスすることが出来、無尽蔵の知識が得られるものと思われます。
 言い換えれば、その際必要な知見や情報は心が知らなくても意識が必要に応じて提供して呉れるという訳です。ですから意識を信頼し、そこから与えられる印象に鋭敏になることが出来れば心が何ら知識を持たない分野でも、不安なく進んで行けることになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落439

439 Lesson six was on newness. In order to rejuvenate the body one must rejuvenate the mind first. And this is done when the mind is interested in all new things which is progress.
439 第6課は新しさについてでした。肉体を若返らせる為には、人は先ず心を若返らせねばなりません。そしてこれは心が全ての新しい物事に関心を持つ時に起りますし、それが進歩である訳です。


【解説】
 他惑星人は年をとらないとは、よく聞く話です。毎日新鮮な気持ちで絶えず新しいことに取り組むこと、探求の道を歩むことが、より健康で快活、明朗な人物を造り上げることになるものと思われます。そこには私達の心のように、本来の宇宙に流れる生命の躍動力を妨げるものがなくなっており、老化ということも起こらないものと思われます。
 毎日、毎時間を有意義に過ごすことが、肉体細胞を本来の活発な状態に維持するものと思われます。
 それに対して、私達はこれまでの怠惰な性格から抜け出ない為、とかく習慣に流され、新しさを失い、そのことが肉体の老化に直結しています。
 従って、老化を防ぐには、まず絶えず新しい側面に関心を持ち、自らの心のしりごみを打破して新しい体験を進んで取り入れることでしょう。これから多くの国が高齢社会に進む訳ですが、いくつになっても健康で活躍できる人々が増えなければなりません。年齢を重ねるにつれ、良くも悪くも長年の蓄積が表に現れるものです。どうか日々の学習の成果が各自の生活に目に見えて現れますよう、心より祈るものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落438

438 In lesson five we explained that the intelligence and power of all life comes through consciousness. And also how the Creator is manifesting Himself through all form life.
438 第5課では私達は意識を通じてもたらされる全生命の知性とパワーについて説明しました。またどのようにして創造主が全ての形あるものの生命を通してご自身を現されるのかについても述べたところです。


【解説】
 第5課の中で著者は、私達は三次元である物質世界に生きていると同時に、四次元世界に依存し、その中にも生きていると説いています(第187項)。その四次元世界こそ、意識のことを指している訳です。
 世の中には、この種の真理を説く多くのサイトがありますが、皆一見して同様な内容を説きますが、必ずしも全て正しい目的地に導くものではないように懸念しています。本講座の大切なところは、これが他惑星文明から贈られた教材とも言えるものである点にあります。いわば学習過程の生徒が自分で考えながら作成したノートのようなものではなく、全てを知る教師が生徒の為に編み出した教材という訳です。そういう意味では、神秘的な要素は極力取り除いて新たな気持ちでこの「四次元」という表現を受け止めるべきかと思っています。
 さて、私達が掴まなければならない意識についてですが、何故著者が「意識」という表現を用いたかについても考える必要がありそうです。目に見えない宇宙に遍満する生命力はこれまで私達が用いて来た「意識」というイメージに最も近い存在であることも背景にある筈です。そういう観点から、私達は自分の意識をこの宇宙の意識に合致させるよう、常に躍動する宇宙の生命力を感じ取り、それに従うよう、自分を訓練し、時間や空間を超越したその存在について学ぶ必要がある訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落437

437 In lesson four the relationship of all creation was explained from the smallest to the greatest manifestation that one can conceive. See it all interrelated with no divisions, each dependent upon the other.
437 第4課では全ての創造物の関連性が人が知覚出来る最小の創造物から最大の創造物に至るまで説明されました。全てが区切り無く相互に関連しており、各々が他に依存していることを見なければなりません。


【解説】
 第4課では、宇宙空間のガス状物質があらゆる創造物を造る源であり、そのものは過去から未来永劫、変わらずに創造活動を続けるものだと教えられました。その結果物としての私達の肉体をはじめとするものは、いつか再びその原始の形態に変わるでしょうが、その源は変わることはありません。
 同時に私達の経験が各細胞のDNA等に記憶されるのと同様に、各分子原子にも知性があり、記憶を運ぶとすれば、私達は実に多くの経験や知見を既に有していることになります。
 こうした意味において、宇宙に存在するものは、互いに文字通り、血肉を分けた兄弟であり、互いの経験を同じくしていることになります。自らの兄弟としてあらゆるものを受け入れることの大切さは、こうした相互の関連性の理解に根ざしたものなのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落436

436 The third lesson was on the application of Cosmic Law. Be sure that you apply this law in your daily life at least to some degree until it becomes the master of your life. See this law in operation in every form, for it motivates all forms.
436 第3課は宇宙的法則の応用についてでした。その宇宙的法則が貴方の生活の支配者になるまでは、貴方が自分の日常生活において少なくてもある程度はこの法則を貴方が応用しているということを確信していなければなりません。この法則があらゆる形有るものの中で働いているのを見ることです。何故ならそれは全ての形有るものを突き動かしているからです。


【解説】
 宇宙の法則についての私達の概念は貧弱です。しかし、私達自身も少なからずその法則を日常的に応用しており、それをマスターするまで、長い時間をかけて進めていくということでしょう。
 「法則」については、宇宙あらゆる場所、時間を越えて成立するものであることは確かなことであり、物理学の法則をはじめとして、宇宙空間全域に常に作用しているものと言えます。その宇宙的法則は既に私達の細胞レベルではよく熟知され必要な生命活動に応用されているのですが、肝心の私達の精神活動には心の理解力や知覚力が未熟の為、十分に学ぶことが出来ないでいます。
 しかし、手本は最も身近な存在である自身の肉体の生命活動の中に見ることが出来る訳で、私達はまず自身の観察から始めることが出来ます。「汝自身を知れ」という言葉の中には全ての内容は自身の心の課題も含めて、自分自身の探求が重要だということが説かれているように思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落435

435 In lesson two we explained the mind and its component parts. So see to it that your mind is not purely occupied with outside perceptions. And demand that your mind takes equal interest in being aware of the component parts of your body and its purpose. Ever aware of the marvel of its working and that of all other forms.
435 第2課では私達は心とその構成要素群について説明しました。ですから貴方の心が外部の知覚によって純粋に占められているのではないことに気を付けることです。そして貴方の心に貴方の肉体と構成要素群とその目的について等しく感心を持つことを要求することです。常にその肉体や他の全ての形有るものの驚くべき働きについて気付かなければなりません。


【解説】
 第2課のまとめです。
 この一連の生命の科学の学習を通じて、私達は心が各感覚要素から成り立っていると学んで来ましたが、単純にそれら外部の知覚だけで心が成り立っている訳ではありません。その知覚情報を受け取った後に、自ら判断する自我(エゴ)が存在するという訳です。
 この種の取扱いで難しいのは、とりあえずは自らの自我(エゴ)が正しく状況を認識し、必要な是正を行わなければ何事も始まらないことです。先ずは自分自身に対して最も身近な存在である自身の身体の働きや自我と係り無く肉体や自身の精神活動を支える為、休み無く働いている肉体細胞の生命活動に気付けと求めています。
 こうする過程を通じて、私達は次第に因の領域にまで知覚の範囲を拡げることが出来るということになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落434

434 The first lesson dealt with the analysis of life and the awareness of cause and the importance of being aware of cause and effects at the same time. So continue to increase your awareness whether by mental observation or conscious impressions.
434 最初の課では生命の分析や因を知覚すること、更には因と諸結果を同時に気付くことの重要性について取扱いました。ですから、心による観察によってであれ、意識の印象によってであれ、貴方の知覚力を引き続き増強させることが必要です。


【解説】
 第1課の要点です。
 第1課では原因と結果についての観察・洞察が大事であることを学びました。本項ではその短い言葉の中に、絶えず現実世界で起こっていることに関心を持ち、同時にその背後にある要因や意識の作用や働きについて気付くよう努力することが重要であると説かれています。
 やはり最もいけないことは、無関心で過ごすことであり、無視することでしょう。自分のことしか関心を持たなければ、こうした知覚力は薄れて行くことは必然です。
 私達はこの講座の第1課として、自らの知覚力を整え、意識に遡る感受性を高めることを、先ず最初の課題にすべきなのです。またその為には、心の関与を可能な限り制限して、文字通り「無心」の状態下で自分の内面から湧き起こる意識からの印象に耳を傾け受け入れることが必要で、現実社会を暖かく見守り、その発展を願う姿勢が望まれる所です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落433

433 After centuries of living as society has, habits have become the masters of men's minds. And this has been strengthened by each generation. So, as said before, it is not easy to get rid of them. But we must keep diligently at the task and replace old habits with new knowledge. This is the way to find and know the other half of yourself.
433 この社会が続けた何世紀もの生活の結果、諸習慣は人の心の主人になってしまいました。そしてこのことは世代を経るごとに強化されています。ですから以前に申し上げたように、それらを取り除くことは容易ではありません。しかし、私達はその仕事に精を出し、古い習慣を新しい知識に置き換えなければならないのです。これは貴方自身のもうひとつの半身を見つけ、知る方法なのです。


【解説】
 よく聞くアダムスキー氏の言葉に「習慣の奴隷」という表現があります。私達の地球での生き方を忠告している言葉ですが、私達の長年の生活パターンの結果、想念の持ち方、心の姿勢も習慣的パターンを繰り返しながら、時間を過ごしてしまっているという訳です。
 しかしその結果は、長年月、肉体細胞の生命活動が不要なストレスや有害物質にさらされる為、老化の急速な進行等が起こり、最後は心自体も衰え、終末を迎えることになります。
 この問題を解決するには、常に自らが造り上げてしまった習慣を打ち破り、新しい心境、新たな発見を求めて自然を探求することです。絶えず学ぶ姿勢、意識からの印象をキャッチしようと探究心を維持し、心を鎮める中で、日常の仕事に当ることにより、少しずつ習慣の殻を脱ぎ捨てることが出来るものと思われます。
 同乗記には、他惑星の人々は実に多くの旅行をすると記されています。私自身、最近は出張がちの生活が多くなりましたが、旅行先で、日常とは異なる様々な経験や人との出会い、自然環境等々、旅行には心に新鮮さを取り戻す大きな効果があるように思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落432

432 As stated earlier in the course you have a right to make analysis for the purpose of understanding, but not with criticism or belittling. This phase seems so close to the line of analysis that sometimes what we say is taken for criticism or judgment. But your motive is your guard against making this mistake. If your motive is noble with the purpose of understanding you need not worry what the other person may say. And if you make a mistake in analysis acknowledge it. This will prove that your purpose was noble.
432 本講座の初期に述べたように、貴方は批判やけなす態度でなく、理解する目的の為に分析する権利を持っています。この側面は私達が批判や判定と見なされる状況と時として大変近い延長上にあるように見えてしまいます。しかし、貴方の動機はこの過ちを犯すことに対する守り手になります。もし貴方の動機が理解する目的という高貴なものであるなら、他人がどのように言おうとも心配する必要はありません。また、貴方が過ちを犯したならば、それを認めることです。これにより貴方の目的が高貴なものであることが証明されることでしょう。



【解説】
 実はよく言われることの一つに、アダムスキー哲学やUFOを探求する人の多くが自分以外の人々の生き方や暮らしを批判し、自分達だけが他人の知らない知識を持っていると考えているのではないかということがあります。
 確かに、本講座を含め、私達が学ぼうとしている内容は、過去の地球のあらゆる思想・哲学・宗教の根本原理に根ざしたかつてない内容であり、同様に他惑星の文明についても多くの人々が知らされていない知見を得ています。
 しかし、各々の人生の状況から、これらの知識を現段階で受け入れられないからと言って、その者の生き方を批判することは誤りであると本項は説いています。重要な点は「分析」にあり、理解することです。もちろん、誤った解釈は直ちに誤りを認めることです。こうして状況を理解し、ある面では共感することも大事なことです。
 このような事柄は、実は相手にアドバイスを提案し、少しでも本来の生き方を示唆するよう私達に期待しているからこそ、説かれているように思われます。相手とコミュニケーションしながら、現実を分析して見せ、さり気なく本来の道を示すことを著者は私達に望んでいるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落431

431 Always remember that the things that we call good, bad, or indifferent are only a misapplication of the law through the lack of understanding. Also all of this took place within the Cosmic Kingdom and not outside of it. Compare yourself to the child within the home who makes mistakes, but through them he learns the right way of doing things. If life is to be understood all of its phases must be faced.
431 常に覚えておいて欲しいのは、私達が良い、悪い、或いは良くも悪くもないと呼んでいる物事は理解の不足から来る法則の誤用でしかないことです。また、これら全てが大宇宙王国の中で起っており、その外で起っているのではないことについてもです。貴方自身を家庭の中の過ちを犯す子供にたとえなさい。子供はその過ちを通じて物事の正しいやりかたを学ぶものです。生命というものを理解しようとするなら、その側面の全てを正視する必要があります。


【解説】
 私達が普段、「良かった」とか「悪かった」としていること自体、宇宙の法則から外れていることだと説かれています。全ては宇宙の王国の中にある訳で、そこには良し悪しというような判断基準は有り得ないということでしょう。
 私達はとかく自らが心地よい結果に終わるものを「良し」とし、不快に思ったり、悲しく思うものを忌み嫌うものです。もちろん地震や台風の被害等、各自の人生に大きく影響し、命まで落とすほどの災害も起こる訳ですが、それさえも宇宙の流れの中のひとコマと受け入れる必要があると説かれているものと思われます。
 宇宙という膨大な家の中で、一つ一つ体験を積みながら成長して行く子供に私達はたとえられている所ですが、それは同時に、その子供を両親が暖かく見守っていることをも示唆していることに私達は気付く必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第12課-段落430

SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE
Lesson Twelve
Summation - The Rewards Of Continuous Progress
By GEORGE ADAMSKI

430 In the eleventh lesson we cautioned you not to leave any of your revelations out which were a part of you. The reason for this is very important for life is like a jigsaw puzzle and no part can be left out if you are to have a complete picture. And if you substitute something for the part you do not like the picture will not be as it should be. As we have lived a life of likes and dislikes this tendency will be present and one must overcome this to have a true picture of life. For should you substitute something to replace the things you did not like you would create a mystery and we want truth and reality.

生命の科学-学習コース
第12課
総括-継続する進歩の報い
ジョージ・アダムスキー著

430 第11課では私達は貴方に貴方自身の一部である貴方の如何なる啓示も追いやることの無いようにと警告しました。この理由は大変重要なことです。何故なら人生とはジグソーパズルのようなもので、完全な絵を得ようとするなら、如何なる部分も追いやることは出来ないからです。そしてもし貴方が自分が好まない部分を何か他のもので置き換えてしまったら、最終的な絵は本来あるべきものにはならないでしょう。私達は好き嫌いの人生を生きて来ましたので、この傾向が出るでしょうし、人は人生の真の全体像を得る為にこれを克服しなければなりません。何故ならもし貴方が好きで無い物事を何かで置き換えてしまうなら、貴方は一つの神秘を造り出すことになりますが、私達は真実と現実を求めているのです。


【解説】
 「生命の科学」講座のまとめの章として、本課はこれまで説かれていた内容を振り返り、改めてその要旨を整理しています。
 その冒頭に記されているのは、前課(第11課)で説かれていた啓示の取扱いについて再度、注意を与えています。つまりは私達が進化を遂げ始めると、意識から来る様々な印象、或は過去の記憶が蘇る訳です。その際、私達の過去の存在レベルから言っても多くは心地よい体験ではないかも知れません。しかし、その時、それから逃げたり、他の関心事に置き換えることをしてはならないと説かれています。
 つまり、ありのままを受け入れ、好き嫌いの判断をすることなく、そのものを受け入れよと説いている訳です。それは、こうした内容も含めて自分が成り立っているということでしょう。
 このことは私達の感性が鋭敏になる際に必ず通る道であり、その時、嫌悪したり目をそむけたりせず、ありのままを受け入れ、更に先を目指すことだと説かれています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第11課-段落429

429 This does not include visions and travel only but also what we call telepathy. So you may not only get revelations in the form of visions but the impression of thoughts and what they represent. And remember we have not always been noble characters so some scenes and impressions may not be too pleasant to our present understanding yet they were a part of our development, a part of our life. So they should be accepted as a part of history and not rejected for they are you. How often have we said if I had my life to live over I would do things differently. We grow towards nobility by improving upon our past deeds.
429 この啓示とはイメージや旅行ばかりでなく、私達がテレパシーと呼ぶものも含みます。ですから貴方はイメージという形式のみでなく、想念やそれらが何を象徴しているかをも含めた啓示を得ることでしょう。そして覚えておいて欲しいのは私達はこれまで常には高潔な性格では無かったので、その光景や印象の中には今日の私達の理解にとって余り心地よいばかりのものではないことも有り得ることですが、それらも私達の発達の一部分であり、私達の生涯の一部なのです。ですからそれらは履歴の一部として受け入れるべきであり、拒絶すべきではありません。それらは貴方自身であるからです。私達はこれまで何度、もし自分の人生をやり直すことになるなら、物事を違ったやりかたでするだろうと言って来たことでしょう。私達は私達自身の過去の行為に基づき改善することによって高貴な存在に成長するのです。


【解説】
 もちろん過去の自分の記憶に向き合うことは、辛い体験や自ら犯したひどい行為等も当然含まれる訳で、必ずしも心地よいものばかりではない筈です。
 しかし、このありのままの自分は受け入れなければなりません。逆に言えば現在の私達はその分、進歩して来たと言うことが出来るというものです。
 本文で述べられているように、人は死後、新たな人生において各自異なる側面を体験するものだと説かれています。様々な経験を積む中で、人はその奥行きを増し、豊かな知性を会得するということではないでしょうか。そういう意味では、各自の気質や知性の背景には、このような過去の人生経験があると言うことも出来るものと思われます。
 これからも永劫続く人生の歩みの中で意識とのつながりを頼りに、バラエティーある体験をせよと、今後も創造主は私達に様々な機会を与えてくれるものと思われます。
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