2013年07月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第10課-段落366

366 As you have already learned in previous lessons, there is a constant chemical change going on, and the identity of one stage is absorbed by the identity of the next stage. So if one is to retain his individual identity through eternity he must lend himself constantly to the changes that are taking place. For personal ego has no place in the cosmic plan but individual identity has. For the individuals make up the cosmos. And by the personal ego allowing itself to be absorbed by the individual, which is sometimes referred to as saving oneself and earning eternal life, it becomes like the drop of water that allowed itself to be absorbed by the ocean of water. It becomes the ocean of water yet it retains its individual identity through its molecular structure. Referring again to the jigsaw puzzle, the piece that could be called personal has now been placed among others that eventually will make the picture. Thereby it loses its personal feeling of separation and takes on the feeling of the whole picture yet an individual part of it.
366 以前の教課で既に学んで来たように、絶えまない化学変化が起っており、一つの段階の正体は次の段階の正体に吸収されて行きます。ですからもし自分の個としての正体を永遠の中で保持したいとするなら、自らを生じている諸変化に委ねなければなりません。何故なら各自のエゴは宇宙の計画の中に占める場所は無く、各自の正体だけが場所を有しています。個々が宇宙を造り上げているからです。そして個人のエゴ自身をその個体に吸収させることを許すこと、時に自分を助けだして永遠の命を得ると呼ばれることを行うことで、自身を大洋に吸収させることを許した一滴の水のようになります。それは大洋になりますが、引き続きその分子構造からその個人の正体を保持しています。再びジグソーパズルを引用すれば、個人と呼ばれる一片は今や最終的に絵画を作り上げる他のものの中に配置されています。こうして個人の疎外感を失う代わりに個人はその一部を保持したまま全体の絵画の感じを抱くようになります。


【解説】
 自らの身体の中で絶え間なく行われている新陳代謝。この宇宙的変化の中にある私達は絶えず変化して行く定めにあります。その変化に対応していなければ、私達は直ちに時代遅れになってしまいますし、永続性を望むべくもありません。
 「老い」の特徴は「固執」に現れているように思います。日頃の化学変化に追従出来なければやがて古びた存在、朽ち果てるものになってしまいます。自然界を見れば、春夏秋冬の移り変わりの中で、自然の活動は永遠に繰り返され、しかも常に新鮮さ、若さを保っている点に驚かされます。
 私達の一生はせいぜい90年という時間でしかありません。その一生を地球で過ごした後、この星を去る者も多いことでしょう。一時的に過ごすこの星はそれでも、今後、宇宙の一員として継続維持されて行くものと思われます。
 絶えず変化する潮流の中にあって、一瞬一瞬を柔軟に生き、自らのエゴを宇宙の流れの中に消失させることを心掛けて生きる時、私達には何ら抵抗がなく、これらの変化の波と一体となり、宇宙全体を自らと同じように感じることになるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第10課-段落365

365 The Great Book states, "Have no false gods before Me." For the likeness and image is pure consciousness which is identical with the Cosmic One. It is the One that created the body and the sense mind. And the sense mind must make an effort to find its parent if it is going to fulfill the purpose for which it was created, or have life eternal as the parent does. For this is the only way that man can get back to the household of the eternal state and become one with it. Then and then only will he feel unity with all life and not the separation that he does today. The feeling of distance between himself and that which is eternal will vanish.
365 聖書は「わたくしの前に偽りの神を置いてはならない」と述べています。何故なら似姿や像というものは宇宙的存在と同一の純粋な意識であるからです。それは、この肉体や感覚心を造り上げた存在なのです。ですから感覚心は創造された目的、あるいはその両親と同様に永遠の生命を得る目的を成就する為にはその両親を探そうとする努力をしなければなりません。何故なら、このことが人が永遠に続く家庭に戻り、それと一体になる為に戻れる唯一の道だからです。そうすれば時として、人は全生命との一体感を感じ、今日までの疎外感は感じなくなるでしょう。自分と永遠なるものとの間の距離感は消え去るのです。


【解説】
 偶像を否定する宗教もありますが、これまで私達は仏像をはじめマリア像等、多くの信仰の対象となるような像を建立して来ました。本項ではそれらのイメージ(似姿)は、私達本来が目指す創造主の似姿である以上、そのものには偽りがあってはならないと注意しています。即ち、私達がもしそれらのイメージに心を寄せているとすれば、それは事実上宇宙意識そのものに繋がるものとなりえるからです。
 このように私達が優れた像に心を寄せるのは、同乗記に記載のある通り、他惑星人も日常、行っていることであり、身近な存在として創造主を絶えず意識する作用がある筈です。
 結局は私達各人は、創造主に近づきその家族の一員となれるよう努力をする中で、遂にはこれまでにない宇宙生命の存在と一体となる感覚が生まれ、以降は自らの行動は宇宙と調和したものになることが出来るということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第10課-段落364

SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE
LESSON TEN
Conscious Traveling
By GEORGE ADAMSKI

364 In lesson Nine I told you that I was going to illustrate how one can travel consciously to any part of Cosmic Space and learn what is there. And yet not employ any mysticism that is so well known in this world, or give oneself over to some mystical guide that we hear of people doing in the mystic circles. No person dead or alive has a right to enslave you for his or her purpose. The only one you have a right to acknowledge and will yourself to work with is the other half of yourself which is the image and likeness of the Creator or God.

生命の科学-学習コース
第10課
意識による旅行
ジョージ アダムスキー著

364 第9課では私はどのようにして宇宙の如何なる部分にも意識的に旅行出来るようになれるか、そしてそこにある物を学ぶことが出来るようになるかを解説しましょうと述べました。しかし、それはこの分野で良く知られているような如何なる神秘主義も導入するものでなく、人々が神秘主義グループで行われるような心霊ガイドに自分自身を委ねることも行いません。如何なる者も、それが死者であれ生者であれ、その者の目的の為に貴方を奴隷にする権利など無いのです。只一つ、貴方は悟りを得て創造主、言い替えれば神の似姿である貴方自身のもう一つの半身とともに自分自身を精進させる権利があるのです。


【解説】
 本講座の大事な所は、まさに「生命」に対する「科学的なアプローチ」によって、精神活動のレベルアップを図る点にあります。訳が分からないまま、指導者の言うままに神秘体験のみを求めるのは危険であると本講座第10課の冒頭で、著者は私達に注意しています。
 頼りにすべきは自分自身、即ち自分の半身であり、自身の中の宇宙的細胞群です。この自身の中にある英知と繋がる微小賢者と交流を深めれば、様々な事柄が明らかになることでしょう。同時にまた、私達の長年の懸案である感覚心やそれに従う異質なる細胞群も本来の性質におさまり、心身全体が精妙な性質のものとなる筈です。
 そうした上で私達は自らの意識を自身の身体の隅々まで巡らせることはもちろん、自身の領域を超えて遠く宇宙にまで拡げることが出来るという訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落363

363 In lesson ten I will try to illustrate how you can become aware of the things in the cosmic house. And that is the reason I explained entity worship at the beginning of this lesson. Which involves the present uninformed phases of psychism and the true meaning in relation to oneself. So that when the tenth lesson is given you will know the difference in your experiences. And know how to proceed without being involved in mystery, such as present psychics experience.
363 第10課では貴方がどのようにして宇宙の家の中の物達に気付くことが出来るようになるか説明しようと思います。またそれは、この教科(訳注:第9課)のはじめに神聖なる実体物への崇拝(訳注:「宇宙的細胞」と表現されているものを指すと考えられます)を説明した理由でもあります。それは今日の知識の無い神秘主義の段階と自分自身に関連した真の意味との両方を含むものです。ですから、第10課が与えられれば、貴方は自分の体験の中の違いを知ることになるでしょう。そして今日の心霊的体験のような神秘に巻き添えになることなく、どのようにして前進して行くかを知ることになるのです。


【解説】
 地上で生活しながらも宇宙奥深く存在する事物に気付くことは、どのようにして可能になるのかについて、次の第10課で説かれることになります。
 その前に本課(第9課)では、宇宙的細胞の存在について私達は学んで来ましたが、その宇宙的実体物(本文で言う"entity")への畏敬の念から、まずは始める必要があるという訳です。
 私達の感性が鋭敏になるにつれて、様々な印象類がやって来ますが、その中でも肉欲細胞に由来するものか、宇宙的な細胞からの適切なアドバイスなのかを自ら判別することが重要となります。自らを十分観察出来ていないと、利己心に流される結果にもなりかねません。それらの違いについて特に注意を払い、巧妙な感覚心やそれに従う肉欲細胞からの影響を排除し、正しい道を絶えず念頭に置いて歩む必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落362

362 There is nothing in the Cosmos that we cannot be a part of or know something about.
362 宇宙には私達がその一部になれないものや、それについて知ることが出来ないものは何もありません。


【解説】
 広大な宇宙の何処にでも私達は意識の力を用いて行くことが出来、それらの一部になる等、一体化出来ると説かれています。
 自らの身体内の宇宙的細胞には距離に係りなくメッセージを伝え、他の細胞と交流できる機能が存在することを示唆しているものと思われます。顕微鏡下で見る小刻みに振動しながら動き回る細胞の生命力の原動力は、この辺にあるのではないかと思われます。生物は何も無い所から、芽を出し花を咲かせ、果実を付ける等、豊かな環境を創り出しますが、それら諸活動はこうした細胞達の絶え間ない奉仕のお蔭でもあります。
 私達はこれら精神面の発達を何処か他に求めるのではなく、自らの肉体の中にある宇宙的細胞に求めることが望ましく、その指導に沿って生きることで自身も宇宙的要素が強められ、宇宙自体と一体化出来るようになると説かれているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落361

361 Remember that each one of us is but a single cell in Cosmic Consciousness and once we become united with this consciousness there will be no limits to the knowledge that we can have. This is what the Brothers are striving for and they are well on the way. They too had to struggle to get started and we have hardly started. But with determination, and using the knowledge they have given to us in the recent years we have the opportunity to travel right behind them. It is up to the individual, what he wants and how well he will use the knowledge at hand.
361 私達一人ひとりは宇宙意識の中の一つの細胞に過ぎず、ひとたび私達がこの意識と一体になれば、私達が持つ知識に限りはないことを覚えていて下さい。これは宇宙兄弟達が努力して目指していることであり、彼らはその道筋をしっかり歩んでいます。彼らもまた、始動には苦闘も必要でしたが、一方の私達は開始すらしていません。しかし、心を決め、彼らが近年私達に授けてくれたこの知識を用いることで、私達には彼らの後について正しい旅をする機会が出来ました。自分が何を望み、如何に手元にあるその知識を用いるかは、個人に委ねられています。


【解説】
 進化した他惑星人が今なお宇宙意識と一つになって得られる広大な知識を得ることに努力していることに注目すべきでしょう。既にテレパシー能力の開発や巨大な宇宙船の建造をはじめ、平等な社会システムの構築など、私達地球人のはるかに及ばない段階まで到達した人達が、更になお努力するほどに、この宇宙意識の持つ力は広大無辺ということです。
 一方の私達は、この歩みをスタート地点で足踏みしている状況ですが、これら優れた先人の後姿を遠くに見ること、その歩んだ道程を本文をはじめ、アダムスキー氏が書き残してくれた教科の中に見出すことで、私達もその道程に沿って歩みだすことが出来ます。
 UFO・宇宙問題には様々な要素がありますが、肝心な所はUFOの飛行原理等の問題ではなく、彼ら宇宙人が追い求め続けている、宇宙に遍満する意識との交流、一体化であると言えるでしょう。その知識を自分のものと出来るかどうかは、本人の取組次第という訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落360

360 As soon as a man places his foot upon the right path the chemical composition of his cells begin to change towards the goal. The pains and diseases he has had begin to disappear for he is beginning to use his full life force instead of just half of it as he did before. And all the cells of his body begin to take on new life. And the doors of knowledge begin to open wider and wider. And for the first time since he strayed away he will feel the closeness of his Creator.
360 人はその足を正しい道に乗せると直ぐに、自身の細胞群の化学的組成が目的地に向かって変化し始めます。その者が持っていた痛みや病は消えて行きます。何故なら彼は以前のように只半分の生命力を用いることから完全なる生命力を用い始めているからです。そして自身の身体の全ての細胞群は新しい命を身につけ始めるのです。知識の全ての扉がますます広く開き放たれるようになります。そしてその者は自分が道をはずれて以来、初めて自分の創造主を身近に感じることでしょう。


【解説】
 もちろん、身体の中に本来の生命力とは異質な細胞が混在していた訳ですから、健康に良い筈はありません。それが本人の意志でこれまでの生き方を反省し、本来の進むべき道を歩もうと決意した途端、身体の中のこれら異質な細胞に変化が生じ、隣接する宇宙的細胞に従いはじめ、やがては同化して本来の肉体になると説かれています。
 全ては本人次第である訳です。少しでも良い方向に一歩を印すことが出来れば、心身ともに変化が起こるということです。言い替えれば「病が治った」という事例も多いものと思われますが、本項から分かるように、誰かが治してくれたのではなく、本人が自ら変化することで、本来の姿に戻ることが出来たというべきでしょう。
 私達はまだ、十分に身体内部に英知を知る宇宙的細胞群を有している訳で、それらを思う存分活躍出来る環境を維持して、自ら造り出してしまった肉欲細胞を本来の性質に変質させることを見届ける必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落359

359 All that a person has to do is to look at the thoughts expressed by man today to see how foreign they are to cosmic principle. And we know how hard it is for a man to accept cosmic principles, showing the vast difference between the two manifestations. This is why he feels that he needs perfection, for the mild conscious feeling is still present as a perfect manifestation. Even though he became foreign to it he feels that there is perfection some where. And this feeling pulls him towards its accomplishment. But man will never reach this state by taking the highways of least resistance. This has been proven through the ages. Only here and there an individual has traveled on the right path, through self will and not yielding to opposition from the masses.
359 人が為さねばならないことの全ては、今日人間によって表わされた想念類が如何に宇宙的原理に縁遠いかを見ることです。そうすれば私達はそれら2つの現れの間にある途方も無い距離が見える等、人間にとって宇宙的原理を受け入れることが如何に困難であるかが分かります。しかし、これが人が完徳を必要とすると感じる理由です。何故なら穏やかな意識の感覚が完全なる現れとしてそこに存在するからです。人がそれに対して異質な存在になったとしても、人は何処かに完徳が存在すると感じているのです。そしてこの感じがその者をして成就に向けて引き寄せます。しかし、人は抵抗の無い道を通ってはこの状態に到達できません。このことは世代を通して証明されています。わずかにあちこちに個人が自己の意志を貫き、大衆からの反感に屈せず、正しい道を旅しているだけです。


【解説】
 自分や他人をよく観察すれば、それらの行動が如何に宇宙的な性質のものとかけ離れてしまっているかがよく分かります。これが地球の実情なのです。
 従って、それらに異議を唱えることは、イエスの時代の洗礼者ヨハネのように当局から弾圧されたり、多くの人々から反発を受けることもまた、現実でしょう。かつて多くの教師が地球を訪れ歩むべき道を説いた筈でしたが、未だにこの惑星は精神面に関する限り、太古からの状況が続いているという訳です。
 しかし、これに対し、実は人間の内側には、本来の目的地が存在すること、そこに向かって歩みたいとする要素が残っていると本項は説いています。それが私達にとっての救いではありますが、その道を歩むことは実は容易ではないとしています。多くの困難や苦痛を伴うその道を少数の個人がそこここで、一人歩んでいるというのが実情です。

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竹島 正

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落358

358 This is why people feel a division between themselves and the Creator with a great distance between the two, when in reality there is none. This effect known as the carnal man or ego promotes foreign cells through his aggression and they in time cause his body to be anything but healthy and perfect. Thus many types of diseases are brought about by his many unpleasant expressions as we mentioned before. For as we know, as a man thinketh so is he.
358 これが何故人々が自分自身と創造主とがとても大きな距離、離れていると感じる理由です。しかし、実際にはその距離は無いのです。肉欲的人間、或いはエゴとして知られるこの結果物は、その攻撃性を通じてよそ者細胞群を増殖させ、それらはやがてその肉体に健康でも完全無欠とは程遠い状態をもたらします。こうして、多くの病が以前述べたように、その者の多くの不愉快は表現によってもたらされるのです。何故なら、私達が知っているように人は考える通りの者になるからです。


【解説】
 私達はおそらく誕生した際は、多くは宇宙的細胞で満ちているものと思われますが、やがて生長するにつれ、エゴや発達した感覚心が造りだす肉欲細胞がはびこるようになるということでしょう。
 宇宙的細胞は穏やか、従順で潔い一方、感覚心に従う細胞や利己的、批判的な訳で、人体の不調和を生み出し続けています。こうした中では、宇宙根源と自分とはかけ離れたものだと思うことはある意味、当然です。
 よくある事例は、本人は「悪いことだ」と思いつつ、これまでの延長で悪事を続けるというケースです。決して本人は心底、楽しい訳ではないのですが、結局は習慣的細胞が本人の行動を支配してしまっているということでしょう。
 私達はこれらの習慣から離別し、もっと自然に生きるよう、自然界の動植物をよく観察して、シンプルな生き方を始める必要があります。絶えず創造主の見守る中で、日常を暮らすという姿勢です。自分の思い通りの自分になることは、日常発する想念の実現力をもっとも身近な例として、誰もが実演できることです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落357

357 Faith is the most important factor in life, for all men are not out for themselves and many are interested in the betterment of humanity. Each man must believe in someone and he might just as well believe in the ones who are interested in the betterment of his being, especially in the cosmic field. And he should learn to obey his conscious feelings that constantly remind him of his potentials. We have mentioned cosmic cells and carnal cells and that the cosmic ones are the primal force of all creation. And by multiplying they bring forth the secondary cells which are the offsprings of themselves with all the potentials of the original. This is where the two enter, the carnal man and the cosmic man, for the carnal one is the offspring of the original. And from here man begins to multiply his own ideas and by doing so he loses his cosmic identity in his creation of what we call foreign cells.
357 信頼は生きることにおいて最も重要な要素です。何故なら全ての人が自ら外宇宙に出ることはなく、多くが人類の向上に関心を持っているからです。個々の人間は誰かを信じていることに違いなく、その者はまた、自分の存在の向上、とりわけ宇宙的分野に関心を持つ者を信じています。また、その者は常に自身の可能性を思い出させる自分の意識的フィーリングに従うことを学ばねばなりません。私達はこれまで宇宙的細胞群と肉欲的細胞群について述べて来ましたし、宇宙的細胞群は全ての創造の主要な力であることを述べました。そしてそれらが増殖することによって、それらは元の全ての能力を有するそれら自身の子孫である第二段階の細胞群をもたらします。ここが肉欲的人間と宇宙的人間が入り込む場所となります。肉欲的細胞は原始細胞の子孫であるからです。そしてここから人は自分のアイデアを増殖させ始め、そうすることによってここで私達が言うよそもの細胞なるものを自ら造り出す中で、自らの宇宙的正体を失ってしまうのです。


【解説】
 本項はある意味、著者が自らの役割を明かし、あわせて地球の人々に著者の体験から多くを学んで欲しいと述べているものです。
 他惑星からの宇宙船に同乗し、宇宙空間の実状をその目で見た経験、更には進化した宇宙人との交流、他惑星への訪問等、著者が得た体験は、単に著者に与えられただけのものではありません。それは広く地球に暮らす人々に伝えられ、学ばれるべき内容のものでした。
 アダムスキー氏はこれらの体験を死ぬまで力の限り、人々に伝える一生であったと思われます。私はロチェスターに住んで居られた故シャーウッド氏からアダムスキー氏からの最後のメモを見せてもらったことがあります。疲労困憊の状況下で書かれた筆跡で、当時相当無理して東海岸を巡っていた氏の様子に胸が痛くなった思い出があります。
 生命の科学で取り扱っているテーマは実に奥深い内容があり、私達の過去生に遡る問題の本質が解説されていると言えるでしょう。感覚心が自らの子分の細胞を造りだしてしまう結果、肉体内に不調和が生まれ、それが高じて宇宙的正体を見失うという訳です。
 この問題の解決には、優れた教師が必要で、その意味で、本文に記された著者の言葉をしっかり受け止め、自分の日常に活かす必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落356

356 Unless man has faith in his fellow-man and the men of experience have the interest of humanity at heart and a desire to have others share their knowledge and experience, people as a whole will not benefit from their knowledge. Not any more than the masses are benefiting from the Space Brothers' knowledge.
356 人が自分の仲間への信頼が無く、体験を有する人達が心中から人類愛に対する関心と自分達の知識と経験を他の者達と分かち合いたいとの願いが無ければ、人々は全体として彼らの知識から恩恵を受けることはないでしょう。宇宙兄弟達の知識から大衆が恩恵を受けることと同じです。


【解説】
 自ら体験したことを分かち合う気持ちが無ければ、世の中は良くなる筈もありません。2000年前のイエスの来訪もイエスご自身が経験した中で得た真理を、この惑星で苦しむ人々に授ける為の計画であったように思われます。私達の住む地球には、その後も多くの教師が渡って来られ、様々な場所で生きる上で大切な事柄を教えて来ました。
 一方、私達が進化する上で大切な事柄や材料(教材)、そしてその可能性は全て私達自身の中にある点が重要なところです。誰に求める訳でもありません。自分自身の中に絶大なる可能性も、また問題点もあるのです。感覚心の制御・訓練の問題は、他人が操作することは出来ませんし、各自の身体内の肉欲細胞はご自身で浄化して行くしか方法はありません。
 こうした各自の奮闘はやがて各自の経験となり、後を振り返れば貴重な経験則が得られるものと思われます。その経験則から得られた本質を後から来る者が役立つよう伝授するというのが、本項の要点です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落355

355 But will the men of the world accept their knowledge when they return? For those who have developed to this stage without being an astronauts are faced with this same doubt.
355 しかし、この世の中の人達は彼らが帰還した時、彼らの知識を受け入れるでしょうか?何故なら宇宙飛行士になることなくこの段階まで発達させて来た者達もこれと同じ疑いに直面するからです。


【解説】
 立花隆の「宇宙からの帰還」は当時、いち早く宇宙飛行士の心境の変化を指摘しましたが、多くの宇宙飛行士が精神面で進化を遂げていることは確かです。それほどに宇宙空間に出ることは、本課で言う宇宙的細胞にも近づくことが出来、より力強い印象・想念を宇宙空間から受けることになるものと思われます。それは宇宙を頻繁に旅するとされる他惑星人が進化を飛躍的に遂げている背景でもあることでしょう。
 一方、地上に住む現状の私達は、自らの努力でこの宇宙飛行士と同様の体験を得るまでに進歩したいものです。それには自らが何を目指すのかを明確にした上で、目標に向かって歩むことです。生命の科学講座もそうした一環として役立てたいものです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落354

354 The earth and space are of cosmic nature, thus man is not forbidden to view any part, or all, while living here. I am sure the astronauts will have that experience, once they venture into space, providing they are well schooled in receiving impressions. They will have the opportunity to live in two states of life-one the sense mind educated in the world's environment, the other-conscious awareness of living space. They could receive impressions of cosmic space while at the same time their sense minds could be wondering what was transpiring down on earth. They will have a remarkable opportunity to compare earth's knowledge and conscious knowledge. And will be in a position to blend the two into one. For they will be viewing that which cannot be seen with sense sight and that which can be seen with sense sight. And they will know the difference between that which is real and that which is not for the cells of the cosmos will communicate with them through impressions. And the sense mind will transform the information into sound when the astronauts speak to others.
354 地球も宇宙空間ともに宇宙的性質のものであり、人はここに生きている間、その如何なる部分も全体も見ることを禁じられてはおりません。私は宇宙飛行士達がひとたび宇宙に踏み出すや、印象類を感受することを十分訓練されていれば、その体験をするだろうと確信しています。彼らは生命の二つの状況の中で生きるという好機を得ることでしょう。一つは世の中の環境の中で教育されて来た感覚心、もう一つは生きている宇宙空間の意識的気付きです。彼らは宇宙的空間の印象類を受けることができますが、一方では彼らの感覚心は眼下の地球で何が起っているのか知りたいと思うことでしょう。彼らは地球の知識と意識の知識とを比較するという注目すべき好機を得ることになります。そしてこれらの二つを一つに融合する立場に立つことになるでしょう。何故なら、彼らは感覚心では見られないものと感覚心で見られるものとを見ることになるからです。そして彼らは真実のものと真実でないものの違いを知ることでしょう。何故なら宇宙の細胞達が印象類を通じて彼らに伝達するからです。そして宇宙飛行士達が他の者に話す時、感覚心はその情報を音声に変換することになります。


【解説】
 宇宙は印象・想念に満ちているということでしょう。宇宙飛行士達は宇宙に出て、従来地上では体験したことのないような静寂さと同時に活発な印象交流を体験するものと思われます。
 そうする中で喧騒の地上における感覚心の活動レベルと宇宙における精妙な想念レベルとの両方を同時に比較できることでしょう。
 今日でもなお、まだ民間の宇宙旅行は計画段階でありますが、早晩、実現するようになれが、資金さえあれば宇宙を垣間見ることが出来るようになります。
 私達の存在の原点は宇宙にある訳で、その源泉への憧れは、夜空の星々を見ることによっても育まれるものと思われます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落353

353 Some may ask, what if there is no improvement over a period of time ! It seems under these conditions the sense mind returns to the original state, but it has lost its identity. The normal cells unite with other cosmic cells and the carnal cells are gradually absorbed by the cosmic ones. There will never be a time, once a man learns the other half of himself that he cannot view the Cosmos at will. For then he will be the cosmic self.
353 ある期間経っても進歩が無い場合はどうなるのかとお尋ねになる人もいるでしょう。それは感覚心がもとの状態に戻りますが、感覚心のアイデンティティ(訳注:自分が自分であること、正体)は失われてしまう状況のように思われます。正常な細胞群が他の宇宙的細胞群と団結し、肉欲的細胞群は徐々に宇宙的細胞群に吸収されて行きます。一旦、人が自分自身のもう半分を学べば、意のままに宇宙を見られないようなことは一時も無いでしょう。何故なら、その時、彼は宇宙的自我になっているからです。


【解説】
 このように宇宙の意識から私達は支援を受け続けて来た訳ですが、それにも限界があるということです。その期限は不明ですが、いつかは感覚心は正体を宇宙的細胞に吸収され、もとの状態に戻ると説かれています。本件についてアダムスキー氏の他の著作では、「記憶が消失する」と述べられていたように思います。即ち、通常は記憶が何らかの経路で死後も運ばれる訳でしょうが、この場合は、完全に個人の記憶が無くなってしまうということを意味するものと思われます。
 一方、私達が自らの宇宙的半身に目覚めることが出来れば、自由に宇宙を見ることが出来るとしています。居ながらにして宇宙かなたの状況を感知出来るようになるということでしょう。自分自身、インスピレーションを得る機会が多くなった等の効果が上がっていれば、進歩の道程にあることは間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落352

352 As said before, there will never be a time that the sense mind will not be receiving impressions from cosmic consciousness. As it is the knower and creator it cares for its creation, especially the sense mind through which it can express its totality. And the Law Of Grace is used, giving the sense mind an opportunity to unite with it and become one manifestation. We are given this opportunity through re-birth.
352 以前に申し上げたように、感覚心が宇宙意識から印象を受けていない時は一瞬たりとも無いでしょう。宇宙意識が知る者であり創造主である為に、それはその創造物、とりわけ感覚心については感覚心を通じて宇宙意識の完全性を表現できるが故に加護するのです。そして恩寵の法則が用いられ、感覚心に宇宙意識と一体化した現れになる一つの機会が与えられます。私達は生まれ変わりを通じてこの機会を与えられています。


【解説】
 このように問題のある私達の感覚心なのですが、それがどうして惜しみなく宇宙意識から支援を受け続けることが出来るのかを、本項は説いています。親が子供を見守るように、私達は常に宇宙意識から適時適切な支援の想念を賜っているということです。
 私達に期待されている行動をとれるよう、本人が受け取るか否かに係らず常に見守り、安らぎを与えてくれる存在に対して、私達は感謝の気持ちを忘れてはなりません。
 これらの状況が自動的になされるようになった時、私達は真の意味で生まれ変わることになります。「意識と一体になる」という表現がありますが、自らの自然な行動が創造主の趣旨に合致したものになる時、因に居る創造主もお喜びになることは間違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落351

351 If the sense mind pays close attention without self opinions it can differentiate between the two. For one will have a personal tinge to it, while the other remains cosmic, like the shades between the riley water and the clear water. And the sense mind with its free will can choose one or the other. The astronauts will have to learn this in order to differentiate between the wishful thinking of the sense mind and cosmic reality.
351 もし感覚心が利己的な意見を持たず注意深い配慮を払えば、その二つを識別することが出来ます。何故なら丁度濁り水と清水との間に陰影が違うように、一方には個人的な色合いがあるでしょうが、他方は宇宙的なままであるからです。そして感覚心は自由意志を持つ為、そのどちらか一方を選ぶことが出来ます。宇宙飛行士達は感覚心の希望的考えと宇宙的現実とを識別する為、このことを学ぶ必要があるでしょう。


【解説】
 私達は、これまで学んで来たように様々な問題を抱えながらも、感覚心を切り離すことは出来ない訳です。その感覚心を成長させ、本来の姿に戻すことが課題となっています。
 本項の場合、本来は自ら蒔いた種ではありますが、それらが源となる誤った想念と宇宙的想念とを区別して、必要な方を採用しなければなりません。その際、私達の感覚心が冷静に見つめれば採用すべき方を選択することが出来るとしています。
 やってくる印象類、想念に対して見極める能力が本来の私達には備わっているという訳です。これらのことは、私達の日常でも、宇宙空間で勤務する宇宙飛行士にも同様に起こっており、どのような心境の時に、良い判断が出来たか、よい作品が生まれたかを覚えて置き、次回に繋げることが大切です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落350

350 Here also one must be careful which ones he will give recognition to for abnormal impressions created by cells of that type join and move with the normal ones, just as fast. Like riley water mixing with clear water.
350 ここでもまた、人はどちらに承認を与えるかについて注意しなければなりません。その種の異常細胞で造り上げられた異常な印象類は正常なものに取り付き、一緒になって素早く動くからです。それは、清らかな水に混じる濁り水に似ています。


【解説】
 私達が取り扱っている印象の領域は、とてもデリケートなもので、一瞬一瞬油断は出来ません。一見、よさそうに思えても実は感覚心のたくらみであることも多いものです。ハトのように穏やかでヘビのように賢く観て行く必要がありそうです。
 これまで多くの人が実見記や同乗記、更には「テレパシー」「宇宙哲学」「生命の科学」を学んで来たものと思われますが、私達の関心は長続きせず、残念ながら一時期の好奇心で終わってしまった方も多いように思われます。
 巧妙な私達の心は、隙を見つけては私達を誘惑する訳ですが、私達はそれらの誘いに下ることなく、真相を見極めなければなりません。こうして自らを浄化して行く中で、心身の汚れも取れて行くに違いありません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落349

349 I stated at the beginning of this lesson that space is permeated with cosmic cells. All cells are conscious entities that make up the mind and all forms known and yet to be known. Our scientists recognize this now and our astronauts are being taught how to receive impressions from the living cells in space. These cells do not lend themselves to personal opinions of sense minds. But there is not a moment in life that the sense mind does not receive impressions from the cosmic source. The mind may not be alerted to them because it is preoccupied with its own abnormal conditions, but the impressions are there just the same. The only time that the sense mind becomes aware of them is when it loses its interest in itself. Sometimes this is called meditation or silence, for it is then that thoughts or impressions move before the sense mind at terrific speeds.
349 この教課の冒頭(訳注:327)で宇宙は宇宙的細胞で染み渡っていると述べました。全ての細胞は心や知られている、またまだ知られていないあらゆる形有るものを造り上げる意識的存在なのです。地球の科学者達は今やこのことを認め、宇宙飛行士達は宇宙空間において生きている細胞達から如何にして印象を受けるかを教わっています。これらの細胞達は感覚心達の個人的意見に自らを委ねることはしません。そのかわり、感覚心がその宇宙的源泉から印象類を受信しないことは片時もないのです。心はそれ自身の異常な状況に夢中になっている為、それらに警戒できないのですが、その印象類は全く同様のままそこにあるのです。感覚心がそれらに気付く唯一の時とは、感覚心が自分自身への関心を無くす時です。ある場合にはこれは、瞑想あるいは沈黙と呼ばれます。想念或いは印象が感覚心の前を猛烈なスピードで移動するのはそのような時だからです。


【解説】
 本文に記されている「宇宙空間には宇宙的細胞で染み渡っている」ことについて、私達の知識は皆無といってよいでしょう。グレン飛行士の「宇宙ホタル」や同乗記に書かれている様々な活動が、実際の宇宙空間では起こっているという訳です。これまで私達は地球を取り巻く宇宙空間は空気もなく、ただ塵や惑星のカケラが漂う暗い空間でしかないとの認識でしたが、どうやらそれは間違いのようです。
 以前から、宇宙飛行士が宇宙での滞在経験によって、精神性が高まるとの指摘がありましたが、それもこのことが原因かも知れません。宇宙空間には創造主に直結する様々な要素があるということでしょう。
 本項が書かれた当時、既に宇宙飛行士の訓練カリキュラムの中にテレパシー能力の開発が加えられていたことを本項は明かしています。様々な装置を操作し、所期の目的に任務を遂行する為にも、冷静沈着な対応が必要である等、実務面からも宇宙飛行士には自らの感覚心を統制する能力が求められていることでもあります。
 地上に居る私達も含め、感覚心の中には時々刻々、猛スピードで想念・印象が通過しています。それら有益な想念をキャッチできれば、私達も進化を遂げることが出来る訳で、自分のことばかりを指向する自らの感覚心の関心を消して初めて、これら新鮮な想念・印象に触れることが出来るということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落348

348 We can use this illustration; A man on a tall building can observe all that is taking place below him. He sees the confusion but is not affected by it nor does he become a part of it. This is what you can do when you observe the actions of sense minds through your consciousness.
348 このような例を用いることが出来ます。高い建物の上にいる者は下で起っていることの全てを観察することが出来ます。彼は混乱を見ますが、それに影響を受けたり、その一部になることはありません。これが感覚心の行動を貴方の意識を通じて観察する際、貴方がなし得る内容です。


【解説】
 環境からの悪影響を受けない能力を持つことは、地球に生きる私達にとって大変重要なことです。ただでさえ、様々な誘惑や他人を恐怖に陥れるような仕組みがこの惑星の人間社会には出来上がっているからです。
 前項(347)はイエスの当時の状況を伝えるものと言えますが、アダムスキー氏がこのようなことを語った背景には、当時イエスの身近に居た人物であったからとも推定できます。
 いずれにせよ、私達は自身に湧き起こる想念も含めて、その発するイメージをよく観察し、それらがどのような種類のものかを分析する必要があります。そうする中で、低レベルのものについては、実際それらがどのような作用をもたらしているのか、少し離れた立場で分析・観察することが必要です。原因と結果の関係を学ぶ姿勢です。
 しかし、私達は単に観察者だけで終わってはならず、それら現実社会を向上させる上で、何らかの役割を果たしたいものです。それはここまで学んできた者のつとめであり、より高次なる者から私達に期待されているところです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落347

347 We are told that Jesus went to a prison and talked to the prisoners. But he was not affected by the environment or impressions that came from the prisoners.
347 イエスは牢獄に行き、囚人達に話をしたとされています。しかし、彼はその環境や囚人達から来る印象類に影響を受けませんでした。


【解説】
 聖書にはイエスが磔刑に処せられた時、傍らに同様の刑に処せられた盗人とのやり取りが伝えられていますが、イエスは処刑の前に牢獄に連れて行かれたものと思われます。
 本項は自らが処刑される状況下で、イエスは何らの影響も受けなかったと記されています。私達には到底及ばない強い意志と劣悪な地球の状況に対する哀れみさえ覚えられたものと推察されます。
 私達は様々な想念環境の中で暮らしています。自分のみならず他人の感覚心から発せられる言動にも大きく影響を受けがちです。そこに悩みも生じる訳ですが、そうした相手の発する言動と態度に対しても、動揺しない強い信念、私達自身の中にある宇宙的細胞の声こそが唯一、頼れる存在であることを十分に自覚し、つまらぬ影響を受けないよう注意することが必要です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」 第9課-段落346

346 There are two avenues of impressions. Those from abnormal or carnal cells created by the mind of distorted nature so well known in this world, and those that come from the normal cells of cosmic nature that give a constant feeling of elevation. The doors to both are open for manifestation and they permeate all space like the television and radio waves do. We live in the sea of them and it is up to the individual to make the choice of which ones he wants. If we want a war picture depicting misery we can tune into that type and live in that environment. Or we can choose a program of beautiful melodies or a performance of kind deed and enjoy that environment. One is of noble life and the other is of abnormal life. And we must remember that all of this is taking place in the sea of life. And we have been given a free will to choose which environment we wish to live in. I do not mean that we should ignore the abnormal actions of any phase. For if we are to know life from its lowest expression to its highest potential we must observe all actions. Then we will understand the cause back of them, observing the law of action and reaction - cause and effect. But we do not have to become the actors. We can watch a prize fight and not become a fighter but we can see how the human mind operates. When we can do this we are better equipped with knowledge and aware of the type of impressions that come upon us which could take over. This is where wisdom begins.
346 印象の経路には二つの道があります。この世の中ではあまりに良く知られているねじれた性質の異常細胞群、即ち肉欲細胞群から来る経路(訳注:複数)と常に高揚する気分にする宇宙的性質の正常細胞群からくる経路(訳注:複数)です。現出に向けての扉(訳注:複数)は両者ともに開いており、それらの印象はテレビやラジオの波のように全ての空間を通過しています。私達はそれら(訳注:印象)の海に生きており、自分がどれを望むのかを選択するのは各自に委ねられています。もし私達が悲惨さを描く戦争の映像を求めるなら、私達はそのタイプのものに同調出来ますし、その環境に生きることが可能です。あるいはまた、私達は美しいメロディーの番組か親切な行為のふるまいを伝える番組を選択し、その環境を楽しむことも出来ます。一方は高貴な生涯であり、他方は異常な生涯です。そして私達が覚えていなければならないのは、この全てが生命の海の中で起っているということです。また、私達はどちらの環境で生きたいかを選ぶ自由意志が与えられています。私は如何なる側面の異常な行為であっても無視すべきと言っているのではありません。私達が生命をその最低の表現から最高の可能性まで理解しようとするなら、私達は全ての行為を観察しなければならないからです。そうすれば、私達は作用と反作用、原因と結果の法則を観察することによって、それらの背後にある因を理解することになるでしょう。しかし、私達はその行為者になる必要はありません。私達は懸賞試合を観戦することが出来ますが、選手にはなれません。しかし、人間の心がどのように働くかを見ることは出来ます。これが出来れば、私達は私達にやって来て自分を支配しかねない印象のタイプに関する十分な知識を身に付け気付くことが出来るようになります。これが知恵の始まりです。


【解説】
 私達は想念・印象に溢れた海の中で暮らしています。様々な源から発せられた想念は当然のことながら、様々な段階のものがある筈です。また、地球では過去から現在まで多くの悲惨な結果をもたらした戦いがありましたし、そうした状況の中で発せられた想念も多くありますが、一方では自然豊かな環境の中で惑星本来の自然と調和した平和な印象も多く存在します。
 こうした中で、私達はどのようにこれら想念・印象を選択して行けばよいのかを本文は分かり易く解説しています。また、私達自身の中でも感覚心に追従する異常細胞と宇宙意識への従順さを保持している正常細胞がある訳で、そこから発する想念のレベルも様々となります。
 私達はそれらの実状を先ずはありのままに直視せよとしています。その想念に従って行動するというのではなく、まずその実態を観察せよとしています。こうすることで、それらが原因となってどのような結果を生じさせているかが分かるようになるという訳です。私達は否応無く様々な想念・印象にさらされている訳で、そうした中でどのような取捨選択をすべきかについて、私達に丁寧に説明して呉れているのが、本項です。
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