2010年12月

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落015

015 What of those that say truth is fact - explaining further that it is that which can be proven. Let me ask you this - proven to whom and by what and for how long? Again you must have a set standard of discrimination. Must it be proven by man's laws or theories that have already been given recognition? Then you are putting a limitation on truth. Must it be proven to all people or only to one who is able to see beyond the perception of his fellow-men? Proof can only go so far as a man will accept and truth to each man is only that which he has experienced either by mental realization or physical expression, and yet truth is universal. It is the sum total of action. Every smallest quivering frequency in the whole cosmos is truth - true because it perpetuates action. I shall bring all of my statements down to a perfectly logical, matter-of-fact foundation.
015 真理とは事実であるとする者達の言うことは、更に推し進めれば、それが証明され得るものだということです。このように質問させて下さい。誰にそして何によって、またどれくらいの間、証明されるのかと。ここでもまた、あなたがたは差別のための固定化した基準を持っているに違いないのです。それはこれまで既に認められた人間の法則や理論によって証明されなければならないのでしょうか。そうであるなら、あなたは真理にある限界を置いていることになります。それは全ての人々にあるいは仲間の者達より奥先を観ることが出来る者のどちらに証明されなければならないのでしょうか。証明とは人が受け入れるまでのものであり、個々の人にとっての真理はその人がかつて心の自覚あるいは肉体の表現によって体験したことでしかありません。しかし、真理は宇宙普遍のものです。それは行為の総計です。全宇宙の中の個々の極微の震える振動は真実です。それが永続する活動であるが故に真実なのです。私は私の論述を全て完全なる論理的で事実に即した基礎に基づいて書き起こすつもりです。


【解説】
 人が分かったと言う場合、その人が過去に自ら経験したこと、悟った事柄であることが必要ですが、その場合、人によって体験が異なる以上、真理を単に証明あるいは納得させるものとするには、限界があることになります。事実であるか、そうでないかを認める上で一定の基準を持っていると本項では指摘しています。
 しかし、真理はこれら個人の範疇をはるかに超えた宇宙全体のものだと本項では述べられています。各原子の振動そのものが永久不変に継続され続けて行くことの中に真理があると見透しています。小は原子の電子雲の振動、大は銀河宇宙の渦巻き等、人智を超えて永続する宇宙の諸活動こそが真理であると明言されています。
 これらの視点に立って、著者は改めて自らの哲学記述の全てをこの「宇宙哲学」の中で、基礎から再構築を行なって行くことにしたと述べているのです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落014

014 Let us, therefore, get down to real analysis. Just what is the truth about truth? You have said that it is Reality and if I were to ask you to define reality you would be compelled to admit that it is that which has actual existence, and yet you speak of the real and the unreal. You have a set standard for Reality. Does not everything that is known have apparent existence? How else should it have become known?
014 ですから、真の分析に取り組みましょう。真理についての真実は何かということに対して、あなたは真理とは現実だと先に述べましたが、もし私が現実を定義するようにあなたに問えば、あなたはそれは実際に存在するものだと認めざるを得ないでしょう。そしてあなたは現実と非現実について話していることになります。あなたは現実性に対して固定化した基準を設けていることになります。しかし、これまで知られているもの全ては、明白に存在していないのでしょうか。そうでなければ、どうして知られるようになったのでしょうか。

【解説】
 「真理とは何か」という古代からの命題に対し、真理は現実性だと答えた者への質問です。この場合、元来の問いはイエスの「真理はあなたを自由にするだろう」と言った意味での「真理」であり、私達地球人が体得しなければならない境地を指すものと思われます。
 その真理に対して、単にそれが現実に存在するものだと一口に言ってのけるのでは、未だ不十分だと著者は述べているように思います。そもそも現実と言った場合、その対称に非現実性という概念があることを著者は指摘しているからです。現実性があるものとそうでないものを識別していると言っている訳です。
 本文から、私達が見聞きしたもの、それは想念の世界の段階であっても、現実の世界の中のものであっても、両者に存在の差異は全く無い、私達が思いつくものはやがては現実化するのだと言っているように、私には思えます。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落013

013 Those who are idealistically inclined will answer, "It is reality!" And those who are founded upon a cold scientific basis will answer, "Fact." Others will say that truth is that which is opposed to untruth or is that which is good. To those who gave the first two answers I shall say you are correct so far as you have gone but I shall proceed to catch you in a net of your own weaving. The latter answer that truth is that which is good is utterly misconceived and evasive.
013 理想的な傾向がある者は、「それは現実だ」と答えるでしょう。また冷徹な科学的基礎に立つ者は「それは事実だ」と答えるでしょう。他の者達は真理とは偽りに対立するものだ、あるいは良きものだと言うでしょう。その最初の2つの回答を出した者については、私はあなた方がそう言う限りにおいて、あなた方は正しいと言うべきでしょう。しかし、私は更に進んであなたをあなた自身の編目で捕らえようと思います。一方、真理とは、良きものだとした後者の回答は全くの誤解であり、言い逃れです。


【解説】
 私達が求めている「真理」は何か、どのようなものかについて、改めて問われると、実は返答に窮します。それほどに私達は自分達がそもそも何を求めているかについてすら、理解していない訳です。
 ここでは、よくありがちな「真理」とは「良きもの」という概念は、全くの誤解だと著者は解説しています。真理は文字通り、善悪を超えたものであるという訳です。私達の目には、残虐非道に見える事柄も、時において自然界では起こっており、それらが生態系の調和を整えていることも確かです。
 私達が善悪というような裁きの視点を超えて、大自然、大宇宙を流れる原理を最重要なものと見詰めること、それらと同化し、自らその表現者にならんとすることが大切なところです。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落012

012 So to you of this present day - you who have acquired much knowledge of many things, I ask, "What is truth?"
012 そこで、多くの事柄の知識を多く得て来た今日のあなたに、私は問い掛けます。「真理とは何かと」


【解説】
 確かにイエスが地球に居た当時と比較して、私達には多くの知識が蓄積され、発展した社会システムの中で古代の人々に比べて格段に楽な生活をしています。しかし、宇宙を貫く真実の姿、原理の理解となると、その問いに十分に答えることは出来ません。
 私達は確かに「知識」の積み重ねについては努力して来ました。技術も進化させています。しかし、生命そのものへの深遠な理解、人生の生きる目的、各自の創造の目的となると、その理解の程度は古代の人々より劣っているかも知れません。
 現代社会には「お金」というシステムがはびこっており、全ての人々の活動を縛り付けています。この中にあって、宇宙を貫く「無垢なる」原理を体現することは容易ではありませんが、少なくても、その真理に心を向け続けることが大切だと考えています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落011

011 And for every such questioning voice there is another calling, "Follow me, I alone can give you the real truth!" And blindly the people follow, little knowing or understanding the purpose of life.
011 そしてこのような疑問の声の一つ一つに対しては、「私に従いなさい。私だけがあなたに本当の真実を授けることが出来るとする、別の呼びかけがあります。そして人々は生命の目的を少しも知ることも理解することもなく、盲目的に従うのです。


【解説】
 真理を求める私達は、もちろん真理を求めようとはしない人々に比べれば、良い方向に進んでいると言えますが、それでも多くの場合、本筋から離れてしまう危険性も多い訳です。いわゆる宗教の道が決して間違っているとは言いたくありませんが、大抵の場合、その団体や組織を維持するために労力の多くが費やされているのも事実でしょう。
 確かに多くのいわゆる教祖様は皆、何らかの悟りを得た人達であることは誤りないのですが、やがては当初の志は薄れて、組織拡大の団体に陥ってしまうように思います。
 大事なのは、他人に盲目的に従うのではなく、あくまで自分自身で理解し、少しずつ歩むことです。このUFO問題についても過去の例を見れば、様々な団体や活動がありましたが、結局は生命の科学をはじめとする各自の学習を通じて、各自が確認し、実践できた内容しか残らないということだと思います。
 本講座も原理や原則については記述されておりますが、その実生活への応用は各自に委ねられている訳で、私達一人一人が自分の生きる目的や意義を見つめ直す作業が必要となっています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落010

010 Many generations ago when the Roman Empire was at the height of her glory and the weight of her dominance was felt by a host of people there arose in her midst a master mind who said to those oppressed, "You shall know the truth and the truth shall make you free." And the people eager for deliverance, cried out, "The truth! Give us the truth that we may be free!" They were told the meaning of truth but they could not comprehend and so we hear the echo of those words and of the billions like them quivering down the ages with an insistent appeal - "The truth! what is truth?"
010 何世代も前、ローマ帝国が栄光の絶頂にあって、その支配の重圧が多数の人々によって感じられていた時、その只中に抑圧された人々に「あなた方は真理を知り、そして真理はあなた方を自由にするでしょう」と言った一人のマスターの心の持ち主が現れました。そして抑圧からの救出を求める人々は、こう叫びました。「真理!私達が自由になれる真理をお与え下さい」と。彼らは真理の意味を教えられましたが、彼らは理解できず、私達は以来、何世代も揺れ動くひとつの一貫した訴え、「真理!真理とは何か?」という言葉のこだまや何十億という類似した声を聞いています。


【解説】
 テレパシー(376)でも述べましたが、アダムスキー氏はイエスの周囲の当時の状況について、実に詳しく知っていたようです。本項もその一つで、私の記憶では聖書にこの部分に相当する記載箇所は残っていないように思います。
 さて、若干、英語のニュアンスについて申し上げます。本文中の"You shall know the truth"その他の"shall"の意味についてです。もちろん未来形の「○○するようになるでしょう」が意味ですが、更に詳しく言えば、むしろ「○○しなければならない」というような命令的な意図が含まれていることに注意したい所です。ISOの本文の記述やマッカーサーの"I shall return"の場合のように、「必ずや○○すること(になる)」という具合です。
 真理を求めてさまよう私達はイエスの時代から文明としては随分と進化した今日にあっても、その基本的な姿は変わりなく、真実を外に、現象の世界に求め続けているという訳です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落009

009 As long as man has been in existence I suppose he has sought for truth without recognizing it when he had it firmly in his grasp.
009 人間が存在するようになってからというもの、人間は自分自身の手の中にしっかりそれを握っていたにも拘わらず、それに気付かず、真実を求め続けて来たように私は思います。


【解説】
 生まれたばかりの赤ん坊には迷いも何の不足感もありません。ただ、満たされ、安心した表情を見せているように思います。
 そこには、創造されたばかりの生命体が持つ独特の光悦感があるようの思えるのです。創造の過程はこのように全ての生き物に、純粋な生命体としての表現を与えているのです。
 しかし、その者もその後の実社会での生活の中で、本来の輝きは薄れ、汚れが付着して行くことは残念な現実です。また、その一方では真実を求める気持も増して来ることも確かですが、その真実を私達はあまりに遠くに求めすぎている訳です。
 元来、自分も生まれた時には、しっかり手にしていた創造主への信頼を再度原点に立ち返って、取り戻す必要があります。素直で無垢な「みどり児」のようにならなければ、「天国に入れない」とは、そういうことを言っているのではないでしょうか。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第2章-段落008

2. Introduction
The Truth about Truth
008 Political factions are clamoring against each other for the right of opinion; philosophers and scientists are arguing about the truth of their various theories; all over the world conflicting thought centers are springing up, each professing itself the only dispenser of the absolute truth and man finds himself wondering just what is truth.
2 まえがき
真実についての真実
008 政治の党派達は互いに意見の正しさを巡って大声を出して主張し合っています。哲学者達や科学者達は自分達の様々な理論の真実について議論しています。世界中で互いに争っている思想の諸々の中心が急速に出現し、互いに自分だけが唯一絶対的な真実の提供者であると明言しており、人はただ、何が真実であるか知ろうと思い巡らせているのです。


【解説】
 この宇宙哲学が書かれた当時、地球は共産主義の台頭、また、各地での民族独立運動があり、その状況を示唆しているものと思います。しかし、現代でも国内外ともに、政治の世界、あるいは思想哲学の分野でも、本項に書かれていることが日常的に行なわれています。他惑星の文明に関しても、様々な著者や団体が、自らの正当さを主張し合っていることも確かです。
 こうした中にあって、何が真実かを見極めるのは容易ではありません。かつて、アダムスキー氏の最初の著作である「宇宙のパイオニア」の本物を見たことがあります。その奥付けには、確か「Good Luck To You」というアダムスキー氏の寄せ書きが書かれていたように記憶しています。「本書を読んで、何かが得られますように」「あなたの未来が素敵なものになりますように」というアダムスキー氏のメッセージがそこにありました。
 この宇宙哲学も著者は、ただ、私達各自の教材として提供し、中から得るものを得て下さいと言っている訳で、その成果を摘み取るのは、私達自身です。真実を求めるなら、この書の中にありますと言っているのです。



ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落007

007 The following lessons I humbly present with the hope that they may act as stepping stones in your quest for knowledge.
007 以下に続く教課を、私はそれらがあなたの知識への探求の道における踏み石として役立つことを願いながら、謹んで贈呈するものです。


【解説】
 著者は、この宇宙哲学を、これが正しく確かなものだからと言って、一方的に押し付けようとしているのではありません。あなたがこれから進むべき道において必ず役に立つもの、時々のポイントとしてしっかり身に付けるべき内容を収めてありますと述べているのです。
 とかく哲学は、議論にあるいは空論に走りがちですが、本書は違います。是非、通常の哲学書としては、ご覧にならないで下さい。短い文章の中に著者が他惑星人達から伝えられた、体系的な理解のエッセンスが簡潔に述べられている筈です。
 その内容から、どのような理解を導き出すかは、私達、本人次第ということになります。一段落毎、読み返している本講座のようにご自身が得た印象を書き留めることも良い方法かと思っております。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落006

006 Our neighbors on the sister planets of our solar system came to the realization a long time ago that every minutest particle in the Cosmos is inter-related with every other particle. Thereby in order to have even a small perception of the purpose of life, each phase must be studied in relation to the Whole. They shared a theory with all who were interested and gradually theories grew into facts as they explored further and further and unified all life. A humble reverence and love for All Knowing Intelligence as It expressed in every living form became their inspiration. Human relationship and behaviorism was taught to their children to aid them in individual expression of their own divinity.
006 私達の太陽系の姉妹惑星群上の隣人達は、遠い昔に大宇宙の中の一つ一つの極微細な粒子も他の一つ一つの微粒子と相互に関連しているとする認識に至りました。それ故、生命の目的に対する例え小さな理解を得るためにも、一つ一つの側面を全体との関連において学ばなければならないのです。彼らは一つの理論を関心のある者全てと分かち合い、次第に諸理論は、彼らが進んで探求し、全ての生命を統一するに至って、発展し、諸事実になったのです。一つ一つの生きる形あるものの中に表現されている全てを知る英知に対する心からの敬愛が彼らのインスピレーションになりました。人間関係と行動主義が彼らの子供達に、自分達自身の神性の表現を助けるため、教えられました。


【解説】
 万物の相互関係という言い方がありますが、進化した他惑星人はあらゆるものを、こうした相互関連の視点で観ている訳です。物理の実験で、顕微鏡下で牛乳の粒子が互いに不規則に動いているのを観察する機会があるかと思います。通常、「ブラウン運動」と言われる動きですが、これは顕微鏡下で勝手に牛乳の粒子が動いているのではなく、その周囲の目に見えない液体分子が不規則に運動している影響を受けたものであることは学校で習っています。このように、ある現象があっても、その奥にはもう一つの別の現象があって、その影響が現れている訳です。
 これは一つの粒子の話でしたが、より大きな生命体、とりわけ私達自身のことになると、どれほどの分野や要因と関わりがあるのか、想像も難しいくらいです。その中で、その生命体の主(あるじ)である私達には、更に大きな可能性と役割がある訳です。少しでも早い年少段階で、人間の生き方について学ぶことは大変重要なことです。誕生まもない無垢の段階から、教育を授けることが、この文明を救う唯一の道かも知れません。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落005

005 Principle, or source of origin, and nature's laws remain forever the same for they are immutable. Man's concept of the law expands as he desires to know more and more of his purpose in relation to the Cosmos.
005 原理、あるいは起源の源と自然の諸法則は永遠に同じであり続けます。何故なら、それらは不変であるからです。人のその法則に対する概念は、その人が自らの存在目的を大宇宙に関連して知ろうとすればするほど、拡がって行きます。


【解説】
 ここでは「原理」と「自然の諸法則」は永遠に変わらないものだと説いています。この内、原理とは、"原則"や"方針"、"本源"や"主義"を示唆し、文字通りの物事の有り様の原則を意味しています。また、諸法則とは、"法律"や"(科学の)法則"、"(宗教上の)おきて"等、具体的な作用原理を指すものと思われます。これらは太古から現在、更に未来まで変わることはないと述べています。
 宇宙とは、そうした未来永劫、同じ原理が働いている創造的空間と言えるでしょう。私達が把握する範囲は限られた内容ですが、知ろうとすればするほどに、私達の知覚できる範囲は広がって行くことでしょう。
 丁度、太古の人達が同じ空を見ても、現代の私達とは違うイメージを持っていたことは想像に難くありません。それと同様に、進化した他惑星人達の宇宙に対する概念は現代の私達とは随分異なるものであろうと思われます。
 創造的宇宙空間の中では、何一つ、存在理由や存在目的を有しないものはありません。私達の一人一人の存在意義と期待される役割について、気付こうとすることが大切です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落004

004 Observation is our greatest teacher but we must learn to see the Cause or the related purpose of all forms or manifestations.
004 観察は私達の最大の教師ですが、私達は因あるいは、全ての形あるもの・創造の現れ、の相互に関連した目的を観るよう学ばなければなりません。


【解説】
 先ずは観察からなのですが、この「観察」、単に物体や現象を眺めよという訳ではありません。物事を観察する時には、その物事が他とどのように関連しており、他のものとの関わりにおいてどのような意義や役割があるのかを観るように努めよと言っているのです。
 この物事の間の関連性を「因」という概念に相当すると著者は説いているように思われます。
 もちろん、冷静な立場、感情のレベル段階から離れて、客観的に観察することは大切です。本項では更に深く、広く、物事の相互関係、相互依存を洞察出来るよう、観察力を養えと述べています。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落003

003 Our present perception of mind and matter must be expanded to the realm of Cause in order to understand and take our place in the class room of everlasting learning.
003 私達の現在の心と物質に関する知覚力を理解の為に因の領域にまで広げ、永遠の学習の教室における私達の席を手に入れなければなりません。

【解説】
 ここで注目したいのは、心も因の領域との関係で理解せよと言っている点です。言い換えれば、心自体も因によって生まれた一つの結果と言うことが出来るのではないでしょうか。いわゆる「放蕩息子」の例えです。
 私達は表面的な結果、更にはその時々の身体の調不調時の苦痛も含めて、結果に振り回されて来ましたが、その現実を否定することなく、しかしその奥に働く原理を洞察し、その根本原因に気付こうとすることが大切だということです。
 現実に現れた諸現象から何を観て、何を感じるか、私達が現象をもたらした内奥の原因にまで気付くようにならないと、他の惑星人と交流できるレベルには達しないということでしょう。

再開のお知らせ

皆様にご心配かけましたが、体調も回復した為、
本日より、再開致します。
ご心配をかけてしまい、申し訳ありませんでした。
今後とも宜しくお願いいたします。

12月15日
竹島 正(於 中国雲南省昆明)

お知らせ

いつも、ご覧戴きありがとうございます。

実は先週後半から、若干体調を崩しております。
症状は軽い食当たりなのですが、海外出張中のことでもあり、大事をとって土日はホテルで休養しております。
連夜の仕事の疲れもあったかと思います。
その為、体調が元に戻るまで、しばらくの間、本講座の更新をお休みしますので、ご了承下さい。
なお、徐々に回復基調にありますので、ご安心下さい。

12月12日
竹島 正

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落002

002 Cosmic philosophy embraces the Universe conceived as an orderly and harmonious system complete in itself.
002 宇宙哲学は整然として調和が保たれ、それ自体で完結している一つお体系として理解される宇宙を奉じるものです。

【解説】
 この宇宙哲学は1961年の著作とされています。他の2部作と取り扱う角度が若干異なり、系統立った原理の理解に主眼を置いています。その為、本項ではそもそもこれから始まる「宇宙哲学」とはどのようなものを対象とするのか、どのような視点を構えているのかを明らかにすることから始めています。
 まずは、大宇宙自体は決して混沌としたものではなく、整然と調和がとられた世界なのだということ、それ自体に全てがあることを認識して欲しいと述べられています。
 とかく私達は宇宙空間が無秩序な偶然が支配する、互いにばらばらは空間だと思いがちですが、実際、そのような世界は長続きしない訳で、少なからず一定の法則の下、調和的な活動が行なわれていると思うべきです。これは私達の身体の諸活動を見れば明らかで、このような互いに連携し調査した活動があってはじめて永続性が保たれる訳です。

ジョージ・アダムスキー「宇宙哲学」 第1章-段落001

1. DEFINITION
001 Philosophy has been defined as the love of wisdom. A systematic general conception of principle as applied to a philosophy of life. The knowledge of the cause of all phenomena both of mind and matter.
第1章 定義
001 哲学とは英知を愛することと定義されて来ました。それは人生観に適用される系統立った原理の一般的な概念です。また、それは心と物質の両面に関する全ての現象の因への知識でもあります。


【解説】
 哲学(philosophy)の語源はphilo(愛する)+soph(智恵)から成るとされており、本文中の記述は著者がそのことを述べているものと思われます。また、人生観あるいは人生哲学という内容もphilosophyの語感には含まれています。
 また系統立った原理の説明がなされて行くとされていることも、この「宇宙哲学」の特徴です。
 本講座で、アダムスキー氏の哲学3部作全てに取り組むこととなりました。一段落ずつ読んで行きますので、お付き合い下さい。
 なお、原文では章番号はありませんが、整理の都合上、章番号を加えてありますので、ご注意下さい。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落388

388 May God bless you. May this course become You. For then you, the Prodigal Son, will have returned home to your rightful inheritance . . . one with the Father.
388 神の祝福があらんことを。この講座があなた自身になりますように。何故なら、その時、放蕩息子であるあなたは、あなたの正当なる相続財産の待つ自分の家に戻っているだろうからです。父と一体になって。


【解説】
 いよいよテレパシー講座も最終項を迎えました。
 これまでご覧いただいた皆様には感謝申し上げます。執筆者としては、日々のカウント数や寄せられるコメントが励みの糧でもありました。
 本文中に著者アダムスキー氏が述べているように、これら講座の内容を自分のものにすることが強く望まれており、やがては学習される皆様が、多くの恵みが待つ本来の自分の居所に戻ることが出来るとしています。
 一朝一夕に心の制御や感受性の向上は達成するものではなく、日々の体験の中で失敗を繰り返しながらも、本来の目的地を目標にして進むということでしょう。皆様のこれからのご発展をお祈りします。
 なお、現在、出張先からの執筆の為、準備が十分ではありませんが、次回から「宇宙哲学」に入りたいと思います。定期的な更新にはならないかも知れませんが、ご了解下さい。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落387

387 We all make mistakes These are part of our experiences. Do not be discouraged, for we have centuries to undo; so be grateful for even a small crumb that might become an integral part of you. The difference between a wise man and a fool is -a wise man learns from his mistakes, and never repeats them; while the fool keeps repeating the same mistakes.
387 私達は皆、過ちをおかします。しかし、これらは私達の経験の一部なのです。がっかりしないで欲しいのです。何故なら、私達には元に戻す為に何世紀もかかるためです。ですから、些細な手足の曲がりについても、それがあなたの総体の一部になることに感謝することです。賢い者と馬鹿者との違いは、賢い者は自分の過ちから学び、二度と繰り返しませんが、一方、馬鹿者は同じ過ちを繰り返します。

【解説】
 著者アダムスキー氏は、この講座を終わるに当たり、私達を本項のような記載をすることで、励ましています。私達は自分自身で学習を進めなければなりませんが、その過程では、様々な失敗があり得ます。時には大きなダメージを負うかも知れません。
 しかし、その時、その体験から自分は何を学んだかを明らかにして、次からはその反省点に立って、より良い生き方を進めれば良いという訳です。
 この歩みは何世紀もかかると著者は述べています。まして社会全体の進化は、各自の進化を反映するものでしょうから、更に年月を要するものと思います。それでも着実にあるべき方向に毎日、少しずつ前進することによって、意外に早く目的地に到達できるかも知れません。山登りのように一歩一歩、上を目指して歩むことで、登るほどに視界も開けて来るように思います。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落386

386 Impatience is a major cause of unbalance in our lives, and interferes when impressions are coming to us. Our zealous desires often inject our own sense ideas in place of waiting for the full thought; and we distort the true meaning of the impression. Logic tells us to be patient and observant. We should learn to obey logic from the Cosmic angle.
386 せっかちが私達の生活の中の不均衡をもたらす主要な原因ですし、それは印象類がやって来た時に介入します。私達の熱狂的な願望は、しばしば本来の完全な想念まで待つべき所に、私達自身の感覚のアイデアを注入してしまうのです。そして私達は印象の真の意味をゆがめてしまいます。道理は私達に忍耐強く、またよく観察するよう教えています。私達は宇宙的角度から道理に従うことを学ばなければなりません。


【解説】
 この講座も余すところ、あと2回で完結するところまで来ました。
 本項では著者が伝えたい事項のまさにエッセンスが述べられているように思います。
 とかく私達は何事につけ要求や願望が強く、ある意味では自己実現や欲求・欲望の強い生物のように思います。しかし、このことが印象への感度を鈍らせ、印象の解釈を誤らせる等、逆に進化を遅らせていることに気付く必要がります。
 解決方法はここで言う忍耐と表現されているように、自らの心の暴走を抑制することです。全面的に宇宙の印象を信頼し、任せて、その指導の下に生活する。その中で必要な知識や技能を修得して次のステップに移行するということかと思います。
 浅学の私には詳しいことはわかりませんが、その欲を捨て、忍耐強く宇宙的な印象に従おうとする姿勢は中国の老子にも似たところがあるように思います。自分自身も含めて、あらゆるものの観察者になることでテレパシー能力も自ずと身に付くことでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落385

385 Mind is but the medium between matter and Intelligence that associates the two for manifestation. The sense-mind is a minute part of Cosmic Mind. If the sense-mind hopes to be the recipient of Cosmic knowledge, it should not try to recreate, or change, the information given to it by feeling, or consciousness.
385 心は物質と英知の両者を創造のために結びつける媒体でしかありません。感覚心は大宇宙心の極小な一部分です。もしも、感覚心が宇宙的知識の受取人になりたいと望むなら、感覚心はフィーリングあるいは意識によって与えられた情報を再形成したり、変えてはならないのです。


【解説】
 本項の心についての概念は、多少現在の私達には難しいかも知れません。しかし、本項の内容からすれば、心自体の意義は大変大きいものがあることがお分かりになるのではと思っています。私達各自の心は大宇宙の心の一部であることとt、その機能が物質に英知を作用させる重要な役割を持っていることに、まずは心しておかねばなりません。
 言い換えれば、私達の日々の心の有り様が、知らず知らずに物質に作用を及ぼしていると言うことも出来ます。
 この心は知識が無いために、理解が進まず、生長することが出来ないままとなっていますが、無償の愛と知識、情報が絶えず宇宙から印象の形で提供されている訳で、これを素直に受け止めることが求められています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落384

384 The mind is made up of the four senses, and they should be educated for the purpose of acquiring knowledge; rather than passing judgment. Mind is a catalyst, or go between, uniting matter and Intelligence. When, through its personalized reasoning mind combines the two wrongly, the results are usually unpleasant. Remember, we have said we are living in what could rightly be called a chemical universe; conceived out of Intelligence, and perpetuated by Force. Any student of chemistry knows that wrong combinations of chemicals can produce undesirable results. So any time your actions result in unpleasant experiences, analyze the combinations you have put together.
384 心は4つの感覚から成り立っており、それら4感覚は知識を獲得する為には、裁きを下すのではなく、教育されねばならないのです。心は物質と英知を結びつける触媒であり、仲介者です。心の個人化した推論を通じて心が両者を誤って結びつける時、その結果は大抵、不快なものになります。覚えておいて欲しいのは、私達はまさしく化学的な宇宙と呼んでよいもの、英知の中から孕まれフォース(訳注:宇宙の力)によって永続されるものの中に生きていると私達が言って来たことです。化学を学ぶどんな学生でも化学物質の誤った組み合わせは望ましくない結果を作り出すことを知っています。ですから、あなたの行動が不快な体験になったとしたら、その時はいつもあなたが両者を結びつけた組み合わせについて分析することです。

【解説】
 重要だと思うのは、自分が辛い体験をしたり、困った状況に陥った時、本項の内容を思い出せるかにあります。そのような場合、通常はその現実から逃避したり、先延ばしにする対策がとられますが、本項では違います。つまり、私達が原因と結果の確固たる世界に生きていることを先ず認識する必要があります。誤った入力は誤った出力をもたらすという訳です。
 本項はそれを心が物質と英知を仲介する機能があり、その両者を誤った組み合わせで結びつけると問題が生じるとしています。簡単な例はノーベル賞の由来でもあるダイナマイトです。鉱山で利用すれば大変有効な力を発揮しますが、戦争で用いればとんでもない破壊兵器になる訳です。
 私達の心は、そのような破壊的想念を取り入れることもありますし、そのような心境になった時、手元に武器となるような物があれば、何をしでかすかはわかりません。
 日常生活の中で、問題にぶつかった時、それらの原因を自分の心と選択した物質的手段との組み合わせについて省みることが必要だということです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第4章-段落383

383 The four senses, the arbitrary rulers of most lives, should be your servants. Each sense has a will of its own, its own reasoning faculty, and is possessed by its own fears. In many instances, it is the four senses through their condemnation of that which they have not previously experienced, that closes the door to new ideas.
383 ほとんどの人生の専制的な支配者である4つの感覚は、あなたの召使にしなければなりません。各々の感覚はそれ自体の意思を持っており、また、その固有の恐怖にとりつかれています。多くの場合、自らが過去に経験したことがないことを非難することで新しいアイデアに対して扉を閉めるのは、この4つの感覚なのです。

【解説】
 文字通り、恐怖が私達を支配しているということでしょう。その大本となるのは私達各自の4つの感覚がわがまま、勝手な専制君主である一方で、絶えず保身のために新しい事柄を拒絶している訳です。
 確かに、食事やその他、多くの場面で私達は長年の習慣の中で暮らしています。とりわけ、海外での生活の場合には、安全が確認された食物や行動範囲等、特にその傾向になることは否めません。
 しかし、私達はテレパシーを学び、多少なりとも能力を身につけようとする目的は、これら宇宙から来る新しい印象に心を開くことではなかったでしょうか。
 そのためには、どのような状況下にあっても、4感覚を鎮め、心を開いて、印象に鋭敏になる必要があります。そして一度、その中で成功体験が持てれば、後はその時の心の状態を思い出しながら、再び同じ状況を作って行けば良いことだと思っています。
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