2010年09月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落344

344 We find that fog and cloudy weather produce a sense of mental depression in many people. Even the direction at which the sun's rays strike the earth will influence us all to some degree. During the winter our natural ability is slowed down; but with the first promise of spring a feeling of exhilaration surges through our body cells, and we take a renewed interest in life. Seismological disturbances produce a general feeling of restlessness; electrical storms affect the nervous system. Examples of this chemical action upon the cell consciousness are almost endless.
344 私達は霧や曇りの天気は多くの人達に憂鬱な感じを作り出すことに気付いています。太陽の光線が地球に当る方向でさえも、私達全てに何らかの影響を与えることでしょう。冬の間、私達の自然の活動は低下しますが、春のきざしとともに快活さが私達の肉体細胞の中に沸き上がり、私達は生命に対する復活した関心を持つのです。地震の揺れは一般的な不安のフィーリングを作り出しますし、電気的嵐は神経系に影響を与えます。細胞意識に及ぼすこの化学作用の例はほとんど際限が無いくらいです。


【解説】
 私達の多くは環境に支配されていると言っても良いでしょう。中でも暑さ寒さ、晴天曇天は私達の精神活動に大きな影響を与えます。しかし、ここで考えたいのは、外界が私達の主人公であってはならないことです。以前にも書きましたが、雨の空港から飛び立つ飛行機に乗って分かることは、数分間の上昇で私達は例え下界が薄暗い雨の天気であっても、その上空の雲の上は、青空が広がり、晴れ渡っていることです。
 問題は一見して暗い空の下で生きていても、その環境は一時的であり、宇宙本来は澄み渡っている世界であることを自覚しているかどうかです。よく行く山で、春から初夏に掛けてウグイスをはじめとする多くの野鳥の声を聞きます。彼らは実に率直に待ちわびた季節の訪れを喜びます。生命の新しい息吹い調和したさえずりは創造物の祝福に感謝しているかのようです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落343

343 By observing the trend of human behavior during a change in atmospheric conditions, we have positive proof that chemical action does affect the cell consciousness. When the barometer drops a few degrees, many human mentalities drop with it. Any change in atmospheric pressures, such as those found at different elevations above sea level, influence the cell action of the body. This is noticeable to anyone, for the change of a few thousand feet will affect us all to some degree. As we climb higher, our heart action and respiration are speeded up, and at high altitudes physical exertion is an effort until the body cells make the necessary adjustment to the lighter atmospheric pressure with its accompanying lack of oxygen. Some people are so sensitive to this, that their bodies are aware of a change of only a few hundred feet.
343 大気の状態変化の間の人間の行動傾向を観察した結果、私達は化学作用は細胞の意識に影響を与えるという明確な証拠を得ています。気圧計が数度降下した時にも、多くの人間の思考状態はそれと一緒に低下します。大気圧のどんな変化も例えば海水面から異なる高度にある場合に肉体細胞の活動に影響を与えます。これは誰でも気付くことで数千フィートの変化は私達全てに影響を与えることでしょう。私達がより高く登るにつれて、私達の心臓の鼓動と呼吸は早まりますし、高い標高での肉体の消耗作用は肉体細胞が酸素欠乏を伴う薄い大気に馴れるまでの努力なのです。ある人々はこれに対し大変鋭敏で、彼らの肉体はわずか数百フィートの変化にも気付きます。


【解説】
 鈍感な人間と言えどもある程度以上の外界の変化に対しては、その精神状態も影響されるという訳です。この典型例は日の出来光に対するものでしょう。今迄暗かった空が次第に白み始め、東の地平線や水平線から橙色の太陽が顔を出す時、私達は自ずと偉大な太陽を崇める気持になります。古来からの太陽信仰の片鱗は現代の人々の中にも宿っています。
 一方、暗く厚い雲が空を覆い、冷たい雨が降る日はよほど、注意していないと気分も低下しがちです。私達はこのように周囲の環境からも影響を受けがちなのです。しかし、雨は植物達にとって必要不可欠な生きる糧であり、日照りに比較すれば喜ばしいものでしょう。同じ現象を暗い側面からみて影響を受けるのか、プラスの面の意義を見つけてその現象の価値を見い出すのか、どちらを選ぶかは全くの本人の自由な訳ですが、多くの昆虫や植物を観察すれば、彼らは皆、これら自然の変化に柔軟に対応している様子が分かります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落342

342 However, complete knowledge of this, or any other circumstance, is possible through the feeling channel. When a person is sensitive enough to interpret the vibrations emanating from the earth, this information can be received as easily as a thought from another human being. They will then be able to estimate the pressures being exerted, and deduce the natural results to follow. The tiny atoms manifesting in the strata of the earth will share this knowledge with those capable of intercepting it.
342 しかしながら、このこと、あるいはその他の環境に関する完璧な知識はフィーリングの経路を通じて入手可能なのです。人が地球から発せられている振動を解釈できるほどに鋭敏であれば、この情報は他の人間からの想念と同様に容易に受信可能です。そうなれば加わっている圧力を予測し、来るべき自然の結末を推論することも出来るでしょう。地球の地層の中で創造を担っている微小な原子達はそれを傍受できる者にこの知識を分ち与えてくれることでしょう。


【解説】
 私達人間はリンゴの皮のような地球の表層に生きているに過ぎません。時折起るこの地表の変動は地震や火山の噴火活動によって人間の住処を壊滅させる程の被害を与えたこともありました。しかし、このような大地の危難を事前に察知して難を逃れたものも多い筈です。地震の前には地中に住む多くの生き物達の異常行動も報告されています。
 本文中にあるように、大地の奥深くの地層を構成する原子の発する印象を察知することが出来れば、私達も容易に地球内部で起きている状況を知ることが出来る筈です。しかし、その為にはそれら原子達と「仲良くなる」ことが必要です。先日、三宅島で溶岩を見た際も、その由来が地下深く高温で融けた状態から地表に噴き上がって来たこと等、大地の奥深くの活動の関連として見ることが必要です。
 また、振り返って、地上の砂や小石を見てもその由来は地表ではなく、大地の奥深く高温で万物が文字通り融合した、まさに「創造のるつぼ」の中に起源を持つことに気付きます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落341

341 For instance, geologists have discovered that a great earth fault lies along the Pacific coast of America, extending from Alaska to Mexico, and beyond. Varying pressures are being exerted here, and the earth around the fault has a certain strength of cohesion; but accurate readings of this are not ascertainable by the use of present day instruments. So a1though geologists know that this portion of the earth's surface is destined to move from time to time, producing earthquakes, because of their limited knowledge of actual conditions they cannot predict a definite date for these disturbances, nor can they estimate the severity to be expected.
341 例えば、地質学者はアメリカ大平洋岸に沿ってアラスカからメキシコ、更に遠くまで一つの巨大な断層があることを発見しています。変動する圧力がここで働き、また断層の周囲の地殻はある一定程度の結合力を持っています。しかし、この正確な値の読み値は今日の計器を用いては確かめることは出来ません。そのため地質学者はこの部分の地表は地震を発生させ、時折動く運命にあることは知っていても、現実状態に関する彼らの限られた知識の為に、彼らはこれらの変動の正確な日付を予想したり、予期すべき激しさについて予測することが出来ません。


【解説】
 米国地質調査所(USGS )は全地球規模で現在何処にどの程度の地震が起っているかを示した地図を公表しています(http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/recenteqsww/)。それによれば、本項で述べられているように、太平洋の周囲を地震多発地帯が取り囲んでいることが分かります。日本やインドネシア等、いわゆる地震国もその断層の上にあるという訳です。
 地球全体がどのような動きをしているのかは、地球の自転速度や太陽系としての要因も大きいものと思われます。地震や火山噴火は皆、地球内部の大きな活動の側面なのですが、とかく私達は各々の現象を個別のものと思いがちです。大地を揺らす大きなパワーがどのような原因で発生するかは想像もつきませんが、地表内部に大きな圧力と熱が存在し、私達はそのわずかな地表に一時的に住みついている生き物なのかも知れません。先に訪れた三宅島で噴火の跡に立った時、それはまさしく創造主がかつての創造物を壊して、新たに万物を創造する現場に立っているような何か神聖な印象を感じがしました。山を信仰する古来の人々の心情も理解出来たように思います。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落340

340 Yet no civil engineer, nor geologist, nor seismologist can predict earthquakes. Why? For the simple reason they are not in possession of all the facts relating to the earth. Yet these facts exist as absolute frequency data! For if they did not exist, there would be no cause to produce the eventual effect.
340 それでも土木技術者も地質学者、地震学者も地震を予測することは出来ません。何故でしょうか。それは彼らが地球に関しての全ての事実を保有していないという簡単な理由からです。しかしこれらの事実は絶対頻度データ(訳注:このfrequencyの訳語については迷う部分もありますが、ここでは頻度としました。「絶対頻度」とは過去にどれくらいの頻度で地震があったかを示すものだと考えます。)として存在しています。何故なら、もしそれらが存在していないとすれば、そのいつかは起る結果(訳注:地震のこと)を作り出す原因が無くなることになるからです。

【解説】
 先日、機会があって三宅島に渡り、数日を過ごすことが出来ました。三宅島はご存知のように2000年6月に大噴火が起り、9月には全島避難が実施され、ようやく2005年に避難解除がなされたところです。あれから10年が経過しており、帰還から5年が経っているのですが、今も立入り禁止地区があるなど、火山ガスが少量ながら発生している状況でした。
 島を案内してもらった中で、実はこの三宅島はおおよそ20年に1度の噴火が起っており、かつての溶岩流出の跡や海岸付近の噴火跡を見ることが出来ました。島の海岸寄りの部分の多くは緑豊かな所のままですが、中央の山(雄山)付近は立ち枯れた高木の裸の幹や、かつての牧草地は緑が無い灰色の山斜面となっており、噴火の威力を目の当たりにしました。
 それでも小鳥達はにぎやかにさえずっており、三宅の豊かな自然を満喫しているようでした。
 とりわけ印象に残ったのは、鉄が最も火山ガスに弱い材質であることでした。酸性の火山ガスによって樹木は枯れてしまいますが、一方では幹は葉や皮を落としてもなお、その場で立ち続けています。しかし、鉄製品はすべて錆落ちており、跡形もありません。樹木や石等、自然界のものに比較して人間が創ったものが如何にもろいものかを知った次第です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落339

339 We must remember that thought, or conscious knowledge, knows no limitation for the well-balanced, unfettered individual; and we must also remember that every action, and every mechanical stress of pressure, is the source of a radiated vibratory wave. An example familiar to us all is the knowledge required by a civil engineer to ascertain the stability of any mass of substance. He must be thoroughly conversant with mathematics, stress analysis, weight loads, pressures, etc. He must know the tensile strength of the materials used, the weights of those materials, and be able to estimate the pressure to be exerted upon the finished structure. He is, of course, dealing with established facts that have been acquired through years of experience and research; and given all the data, he can deduce the stability of any specific construction.
339 良くバランスがとれ、自由に開放された個人においては、想念や意識上の知識には際限がないことを覚えておく必要があります。また、私達はあらゆる行動とあらゆる機械的圧力の力点が振動波の源泉であることも覚えておく必要があります。私達に馴染みのある例として、物体の安定性を確かめる為に土木技術者が必要とする知識があります。彼は数学や応力解析、荷重負荷や圧力等々に完全に精通している必要がありますし、完成した構造物に加わる圧力を推定することが出来ます。彼はもちろん、またこれまでの何年もの経験や研究を通じて得られた確定した事実を取扱うことも出来ますし、すべてのデータが与えられれば、どのような特定の建築物でも、その安定性を推定することが出来ます。


【解説】
 日本では少し前に耐震設計の問題が発覚しましたが、それ程、構造計算の世界は複雑で専門的です。文中、著者や建築物の構造設計の内容について実に具体的に記述しており、建築の分野でも正確な知識を持っていたことが分かります。
 しかし、本項以降の流れを後日、ご覧になれば分かるように、著者が言わんとしていたことは、土木技術についての話題ではありません。むしろ、主眼は冒頭にさり気なく書かれているように、「良くバランスがとれ、自由に開放された」状態が大切であることを伝えることにありました。
 あらゆる発信源からの印象波を感受するためには、先ずは広く受け入れられる態勢が必要であり、既存の知識や概念に捕われることなく、先ずはその印象に寄り添うことが必要な訳で、そうする中で関連する知識や情報が伝わって来ることは既に述べられているところです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落338

338 For instance, there may have been many cases in which the destruction of a city by flood or earthquake has been predicted by those alerted to the chemical changes that were taking place in nature. Often. these prophecies proved correct. Yet, information obtained by this means is not generally accepted as authentic, and is usually ignored by those in a position to avert the disaster or alleviate the suffering.
338 例えば、自然界で起っている化学変化に注意を喚起された人達によって、洪水や地震によって都市が破壊されることが予知されて来た多くの事例があります。しばしば、これらの予言が正しかったことが証明されて来ました。それでもこの手法で得られた情報は、一般的に信頼出来るものとは受け取られず、大抵は災害を回避し、被害を緩和する立場にある人達によって無視されて来ました。


【解説】
 微妙な気象の異変や地殻の変動を感じ取り、異常を知らせる例は過去にもありました。これらは通常、科学的データがないまま、本人だけが感じ取っていたために、根拠の無い「予言」として取扱われて来た訳です。
 しかし、テレパシー能力が発揮され、私達を取り巻く環境の変化に鋭敏になるにつれて、異常さについて私達は多くを感じ取ることが出来るようになるものと思われます。
 今日では、地震について、地殻の圧力の増加から地下深くの岩盤に亀裂が入り、内部のラドン等のガス状元素が地表に出て来ることが知られていますし、阪神大震災においては空の発光現象も見られたとの報告を聞いたことがあります。
 これら地殻の変動については、本項で書かれた1958年当時から比べて、研究は相当進んでいるようですが、当時、著者が既に十分な知識を持っていたことには驚くばかりです。

お知らせ

今晩から、夏休みの残りを利用して三宅島に渡ります。
その為、申し訳ありませんが、次回のブログ更新は9月21日になる見込みです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落337

337 Here, again, we are dealing with the law of affinity, which brings all things to fruition. It is this law that impels each different form to draw to itself those chemical elements which will promote its growth and individuality; it is this law that stabilizes activity in all planes of manifestation making a definite analysis possible in any field where we have understanding. And it is only because the laws of the Cosmos are immutable that telepathy, clairvoyance, clairaudience, and kindred phases of development can be understood. For all so-called prophetic knowledge is nothing more than telepathic deduction. However, due to the fact that thought vibrations travel at such high speed that complete reception is instantaneous, it is rarely recognized as telepathy by the recipient, or by the researchers in the field of thought-transference.
337 ここでも再び私達は親和の法則を取扱っており、その法則はあらゆるものに達成をもたらすものです。個々の形あるものにそれぞれの生長と個性を促進させる化学元素を摂取させようと駆り立てるのはこの法則です。あらゆる創造のレベルにおいて活動を安定化させ、私達が理解するあらゆる分野において明確な分析を可能とするのは、この法則です。テレパシーや透視、透聴そして同類の発達面が理解されるのも、この宇宙の法則が不変であるからに他なりません。何故なら、いわゆる予言的な知識はテレパシーを用いた推論でしかないからです。しかしながら、想念振動はそれほどに高速度に移動する為、完全な受信も瞬間的であるという事実から、受信者や想念移動の分野の研究者達によって、それがテレパシーであると認識されることはめったにありません。


【解説】
 精妙な法則も、それが理解される為には、その法則が宇宙の隅々の何処にあっても成立する必要があり、同時にあらゆる側面においてより顕著に現れる必要があります。その為には、各法則をより強固で大きな表現に促進する必要があり、その活動が親和の法則だと本項は言っているのです。
 それは私達自身にも言えることで、日々身体の各部位を維持・増強する為に食物を摂取することは、表現者として確固たる存在にする為の親和の法則の一環である訳です。創造主がいくら優れたアイデアを持ったとしても、それを具体的に表現する者がなくてはならず、人間は絶えずその期待を担いながら、成長を遂げる道を歩いています。
 もちろん、より優れた想念を沸き出させていれば、各元素はそれに同調した身体を作り上げて行くことになります。どのような想念波動を受容するのかは全く私達本人に委ねられている訳ですが、その流れが高速であるが故に、一瞬たりとも警戒を怠らないことが重要となります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落336

336 True clairvoyance is merely the ability to direct the attention of the real Self without producing a state of concentration, and to relax the sense-mind of the body to the point where it is open and sensitive to all impressions. The recognition of any particular personal feeling will automatically interfere with the incoming vibration. If, at the moment of contact with a specific impression, the recipient allows his interest to dwell upon it impersonally, all knowledge pertaining to that impression will reveal itself; because the facts are related and cannot be separated.
336 真の透視とは集中状態を作り出すことなく真の自我の注目を導き肉体の感覚心を開放的であらゆる印象に鋭敏な所までリラックスさせる能力に過ぎません。如何なる個人的なフィーリングもそれが感知された場合には、自動的に流入する振動を妨げてしまいます。もし、ある特定の印象と接触した瞬間、受信者が自らの関心を非個人的にそこに宿ることを許すなら、その印象に関連する全ての知識が自ずと明らかになるでしょう。何故なら、事実は相互に関連しており、引き離されないからです。


【解説】
 何か遠くのことが分ってしまう、いわゆる「透視」能力の実態について解説しています。この場合、透視する場所について何か特別に意識を移行させるようなことではなく、印象に附随して存在する様々な情報に触れることで、遠くで起っていることを知ることが出来るとしています。
 ここで注目したいのが、「dwell、宿る、住む」という表現です。つまり何かの印象が入った時、私達はそれを公平に受け入れれば、それが持つ様々な情報を知ることが出来る訳ですが、その際、それがどのような印象を持っているかを知る為には、しばしの間、その印象に付き添って、同調する必要があります。つまりはその印象にどのようなものが含まれているかを知る為には、そこにしばしの間、宿る必要があると言っているのです。
 つまりは、やって来る印象に対して、せっかちでもいけませんし、個人的な関心をもってもいけない訳ですが、更にはその印象、つまりその印象を発信した本来の人物の言いたかったこと、表現したかったことをじっと理解しようとする気持が必要な訳です。やって来る微妙かつ小さな声に対して、受け入れ、それに寄り添う程の丁寧な対応を取ることで、得られる知識は大きいものがあると言っているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落335

335 Inasmuch as all knowledge in the universe is thought vibration or frequency which permeates space, thus creating certain pressures, every form must of necessity exist within these pressures. So if the form is not too firmly encased in a hard shell of personal interest or indifference, it will become a figurative mixing bowl where all thought vibrations can unite and produce concrete knowledge of a universal nature.
335 宇宙における全ての知識が宇宙を透過し、ある種の圧力を創り出す振動ないしは周波数である限りは、あらゆる形有るものはその必要性から、これらの圧力の中でも存在しているに違いありません。ですから、その形有るものは、個人的な関心や無関心の硬い殻の中に堅固に包まれていない限り、それは比喩的に言えば、全ての想念振動が結合し、一つの宇宙的性質を持つ揺るぎない知識を作り出せる混合用のボウルになることでしょう。


【解説】
 これまで私達は、想念は波動・振動であると教わって来ました。実はその振動は私達の体内の諸細胞に振動を伝え、細胞群はこれら各種の想念それぞれの振動圧力に絶えずさらされているという訳です。
 即ち、どのような想念に関心があり、それらを取り込むことによって、私達の細胞自体がそれらを互いに融合させるようなことになり、結局は、その人の特徴、人柄を形づくることになるのでしょう。またその数多くの想念波動が融合して知識となると本項では言っているのです。
 想念自体には物事を創造する力があるとされていますが、その想念を常に抱くことによって、私達の身体は絶えずその影響を受けており、身体活動全てに想念影響が関わっていることが分かります。本項は自分自身が自ら取り入れ、或いは感心を持つ想念と密接な関係があり、各々の個性の成り立ちを示しているように思われます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落334

334 All knowledge is available to man from the vast sea of thought in which he lives. Out of the billions of thought-rays that radiate from the center of projection of one action, only ten may be intercepted by human intellects; while the rest of the thought-rays will travel on through the universe. Yet, at any time they may be picked up by an individual who is receptive to them. Though all the writings of man be destroyed, a truth once recognized can never be lost; for it has made its impression upon the mind-substance of space, and remains a universal memory. In the ancient teachings these thought patterns, or individualized records of action, have been referred to as the Akashic records; while the Bible speaks of them as the Book of Remembrance.
334 人には自らが住む想念の広大な海から、すべての知識が入手可能なのです。一つの行動の放射の中心から発する何十億もの想念線の中で、人間の知性はわずか10個の想念しか感受しないかも知れません。しかし、その一方では残りの想念線は宇宙空間を進行し続けます。しかも、いつかそれらは感受できる個人によって取り上げられるかも知れません。人間の書いたもの全ては破壊されたとしても、一度理解された真実は決して失われることはありません。何故ならそれは宇宙の心の物質の上に印象づけられ、宇宙的な記憶として残るからです。太古の教えの中では、これらの想念パターンあるいは個々の行動の記録はアカシックレコードと言及して来ており、聖書はそれらを記憶の書と呼んでいます。


【解説】
 テレパシー能力を高められれば、私達に書物は不要になるとさえ言えることになります。広大な宇宙の各地で発見された真実は、瞬く間に宇宙の隅々にまで広がって行き、それに同調できる者があれば、その得られた真実を共有することが出来るという訳です。
 そういう意味では、私達の想像を超える量の情報が宇宙空間に存在している訳で、私達はひたすら自分の感覚心を鎮めて、自分自身を横切る「妙なる調べ」を受け止めるだけに鋭敏さを磨く必要があるだけです。「Share(分かち合う)」という表現がありますが、想念レベルにおいてはまさに、真実を知った喜びを分かち合うことが日々、行われていることになります。世界の離れた場所で同時期に同じような発明、発見が起ること等、地球の上でも同様な現象が起っているのはその為でしょう。
 本項の記述からも分かるように、アカシックレコードなる所に何か特別なルートで到達するようなことはなく、宇宙空間を流れ、空間に存在する想念波を感知することが、それらの太古からの記憶を読み解くことの真実の姿であることが分かります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落333

333 Why should one delve into such a dangerous medium when he can recall his past without the aid of a hypnotist? When man gets to the eternal care of his real Self, this can be done in a true sense. Then will be revealed to him the many states through which he has passed in development; and the purpose for which the form of man was created. For the first time, he will then realize that he was a witness as one with the Father to all creation; for the story of creation and the part man played in it has been indelibly impressed throughout space. Therefore, since man is the product of space, and he is a Divine Thought in action, he ever strives toward his natural heritage; which is an understanding of the Primal Story.
333 人は催眠術師の助けを必要とせずに自らの過去を思い出すことが出来るにも拘わらず、何故このような危険な媒体を詮索しようとするのでしょうか。人間は彼自身の真の自我による永遠に続く庇護に到達すれば、これは真の意味で為されることになるのです。そうなれば、自分が成長の過程で通過した多くの状態を自らに現すことでしょう。また、その人が創造された目的についてもです。その結果、彼ははじめて自分が全ての創造の父と一つになった目撃証人であったことを自覚することでしょう。何故なら、創造の物語とそこにおける人間が果たす役割は宇宙全体に消えることなく印象付けられているからです。従って、人間が宇宙の産物である以上、また人間が活動する聖なる想念である以上、人は自分の自然の相続財産、即ち原始の物語の理解に向かって努力を続けるのです。


【解説】
 自分自身の本当の姿を知る程、各自が真の自我に近付ければ、その後は次々に過去生も明らかになると明言されています。また、同時に自分の何回にもわたる過去生の記憶がよみがえることで、私達自身が宇宙空間の申し子として生きていることを自覚するだろうとしています。
 おそらく、様々な星や地域で生きていた自分自身を知れば、私達が宇宙の子供、宇宙から生まれ出ていることが理解されるものと思います。また、生まれ変わりについて言えば、それは万物の創造、すなわち、一見、形の無い「無」から形を持つ「有」を生じることであり、それらの過程を間近に見ることになれば、それは本項で言う「創造の目撃証人」そのものになります。
 自分自身を理解する過程の中で、実は自分自身の中に宇宙全体にも及ぶ創造のひな形があることに驚くことになりそうです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落332

332 Hypnotism is an exact science. In the hands of a competent person it is unsurpassed for the relief of pain. It has proved invaluable in aiding psychologists and psychiatrists to untangle confused impressions that have been causing mental disturbances to the patient. But it is not a parlor game! When used as such, it can create drastic upheavals in our minds.
332 催眠術はまさしく一つの科学です。力量のある人物の手によれば、痛みの解放にとって催眠術はこの上ない手法です。患者に精神的な動揺をもたらしている混乱した印象類を解きほぐす為、心理学者や精神科医を手助けする上でそれ(訳注:催眠術)は非常に貴重な手法であることが明らかにされて来ました。しかし、それは室内ゲームではありません。そのように用いられた場合には、私達の心の中に激烈な地殻変化をもたらす可能性があります。


【解説】
 心を支配することの影響は計り知れません。それを他人に委ねることは最も危険な訳です。しかしその一方で、医学や心理学での治療技術としては、非常に有効であると本項では述べられています。
 私自身の経験としては、何かの原因で身体の一部に痛みが出た時、決まって行うやり方があります。それで大抵の痛みは消えてしまうのですが、それは自分の身体で痛みを訴えている箇所に、いわば自分の意識を静かに移行して、「何処で痛みの訴えが出ているのか」静かに探るというものです。通常は痛みに対して身体を防御するような気持になりますが、それとは逆に痛みを訴えている細胞群を探しに身体をくまなく巡り、その痛みの声を受け入れ、鎮めようとするものです。
 大抵の場合、その結果、痛みは消えてしまうことが多いものですが、それも自分自身で痛みで混乱した身体の一部分(
あるいは心)を鎮める効果を果たしているものと思われます。
 このように心の有り様を変化させることは、大変大きな影響を持つ訳で、いたずらに催眠術等を用いることは危険だということになります。これは他のテレパシー実験についても同様で、ゲームとしてテレパシーを取扱うことは良くありません。意識との交流、自身の心と向き合う中で、生涯における各自の体験の一つとして、真面目に取組むべき訓練であるべきなのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落331

331 Lying dormant through the years may be a memory involving some incident (either major or minor), that happened to your parents or to a neighbor, and which was discussed in your presence when you were very young. When a suggestion relative to any of these long-forgotten memories is given under hypnosis, they became readily accessible to us; for everything we have ever read, or heard, or seen, is stored in the mind.
331 貴方がとても小さい頃、貴方の居る前で貴方の両親か隣人に起った(大きいか小さいかのいずれかの)何かの出来事に関連したある記憶が何年も休眠していたのです。催眠術下でこれら長い間忘れられていたものに関係して暗示が与えられ、それらが私達に容易に接することが出来るようになります。何故なら、私達が読み、聞き、見たもの全ては心の中に貯えられるからです。


【解説】
 記憶が大切であることは言う間でもありません。認知症の人にとって、わずか前に体験したことが思い出せない(あるいは記憶されない)為に、生活上大きな支障を来す訳です。一方、その人にとって、自分が若い頃に体験した記憶はそれでも衰えることなく、明瞭に思い出すことが出来ます。これには、若い頃の活発な生命活動が体験を記憶する力が強いことを意味しています。
 そもそも自分は何者であるか、何故ここに居るか等、本来、自分の過去生を知っていれば理解できるのですが、その意味ではそれらの境地に到達することは容易ではありません。私達は日常、その他より多くの事柄を覚えなければなりませんし、日々の生活を維持する上で、労働が必要とされており、皆忙しい時間を送っているからです。しかし、自分自身の正体を理解しようとすることは、忘れてはならない一点です。様々な体験を経て人間は成長する訳で、その成長の方向は自分が達成すべき方向と合致していることが望ましい訳です。
 本項は催眠術下で術者の暗示をきっかけとしてあたかも自分の過去生を自ら語り出す状況について、その実状を解説している訳で、実際には、催眠術下で起ることは過去生ではなく、自分が子供の頃の体験を思い出しているのに過ぎないとしているのです。過去生に遡る記憶を甦らせるには、催眠術ではダメだと言っているのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落330

330 Only outstanding events in our lives are retained in our active memory files. Anyone can remember important happenings dating back to childhood; but, unless something momentous occurred on that day, can you remember the details of what happened to you one year ago today? Or, for that matter, can you recall every detail of a month ago today? Yet, these details were itemized and catalogued in your memory, and can be recalled.
330 私達の生活の中の目立った出来事だけが私達の活動状態の記憶のファイルに保持されています。誰でも子供時代に遡って重要な出来事を思い出すことは出来ます。しかし、何か重大な事がその日に起らない限り、一年前の今日、貴方に起った事柄の詳細を覚えていられるでしょうか。あるいはその件について一ヶ月前の今日の細かい個々の事柄を覚えていられるでしょうか。しかしそれでも、これらの詳細は貴方の記憶の中に箇条書きされ、分類されており、思い起こすことが可能なのです。


【解説】
 振動あるいは波動というものが記憶の形態であることは以前の本講座(159)「占有者から受け取った振動を染み込ませており、肉体の細胞も個々の創造物から受け取った記憶を運ぶのです。」にも述べられていました。物理的に見ると水面を行く波紋は一様な波の輪が外側に向かって拡がって行くだけですが、記憶の波動はもう少し複雑なものかと思っています。丁度、様々な色調が全て3原色の色の波動の合成として分解できるように、記憶の波動も様々な要素の波動の組み合わせから成り立っているのかも知れません。
 私達の想念が波動であるとした場合にも、それらは様々な周波数の波に分解され、七色の虹のように様々なスペクトルに分解することが出来ることになります。
 また一方では、これら想念が記憶されることについては、何処かにそれらスペクトルの構成要素が整然と記録されるような仕組みがあるのかも知れません。以上は根拠の無い全くの私の想像でしかありませんが、学生時代の分子構造論では電子のスピン軌道の話しが盛んでしたし、細胞を構成する分子や原子にその記憶の格納場所があることも容易に想定されます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落329

329 The so-called memories revealed while under hypnosis are usually due to one of two conditions. One, it is possible for the hypnotist unknowingly to suggest personal experience he has had to your mind; or you may receive strong thoughts pertaining to something he has seen or read that has impressed itself deeply upon his consciousness. Two, you may merely be recalling an incident that happened to you, which your sense-mind had forgotten; or it may be some information you read or heard in early childhood. We would be astounded at the information stored in our memories in this fashion.
329 催眠術の下で判明したいわゆる記憶とは、普通は二つの内、いずれかの条件によるものです。一つは催眠術者が知らずに自分の個人的な体験を貴方の心に暗示している可能性がありますし、あるいは貴方が催眠術者が自分の意識に深く印象づけられた何かを見たり、読んだことに関連した強い想念を受信した場合があり得ます。二番目は、貴方が貴方の感覚心が忘れてしまっていた貴方に起った出来事を単に思い出しているだけなのかも知れませんし、或いは貴方が幼児期に見聞きした何かの情報であるかも知れません。私達はこのようにして私達の記憶が貯えられていることに対して、仰天することでしょう。


【解説】
 催眠術に関する本項をはじめとする一連の記述から、当時、米国において盛んに催眠術が取り入れられていたことがわかります。また、UFO遭遇事件に対しても詳細を覚えていない体験者に催眠術をかけて、その事件の全容を知ろうとする試みも多く行われてきました。
 一方ではエドガー・ケーシーの事例のように、催眠状態になったはじめて何らかの人格が出現して過去の出来事の詳細や未来に起る出来事を予言するような事例もあります。しかし、このような本人が覚醒していない状態下で本人から発せ衣られる情報はその出所が明確でなく、その内容の真偽は別にして、私としては問題があると考えています。私達が目指したいのは、自らが覚醒している状態で、そのフィーリング(感じ)を感受し、内容を察知することだと思っています。また、同様に催眠術師に対しても私達は十分警戒した方が良いと考えているところです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落328

328 In order for anyone to be hypnotized, he must voluntarily give up his will to the will of the hypnotist. This can be extremely dangerous if repeated too often, for the will of the individual is weakened. The sense-mind is stilled by hypnotism, and thereby opened to suggestions from the operator. The sensory reactions are so subdued that you can suggest to a hypnotized person that ammonia smells like essence of roses, actually holding a bottle of it close enough for him to take deep breaths. Under hypnosis the person will insist the aroma is pleasing, yet you will find that it is impossible not to recoil from the pungency of ammonia fumes while in a natural state.
328 誰でも催眠術にかかる為には、その者は自らの意思を催眠術者の意思に委ねなければなりません。これは頻繁に繰返された場合、極めて危険になり得ます。何故なら、その個人の意思は弱められるからです。感覚心が催眠術によって鎮められ、それによって操作者からの提案に心を開きます。感覚の反応があまりに抑制されている為、催眠術にかけられている人物に実際にビンを手に持って鼻に深呼吸させる程近付けて、アンモニアの臭いをバラの精油だと暗示することも出来ます。催眠術下では、その人はその香りは心地よいと主張するでしょうが、自然の状態ではアンモニア蒸気の刺激からは尻込みしないでは居られないのです。


【解説】
 他人を支配する手法として催眠術があり、現代風に言えば、マインドコントロールとも言うことが出来ます。政治家のカリスマ的な演説をはじめ、大衆を自分の意のままにしようとする勢力も多いものと思われます。
 問題は、被術者が自分の意思を術者に委ねてしまうことで、その術者の言うなりになることで、自分を見失ってしまうことでしょう。ひとたび、自分を見失った場合には、本人は再び自分を取り戻すのに莫大な時間を要することになります。
 催眠術にかかっている者は、その間の記憶は無いようですし、そもそもどのようにしてその体験が可能となったか等、知る由もありません。従って、仮に素晴らしく、或いは気分の良い体験を持ったとしても、それらをどのようにして得たかについて記憶が無い為、後日、再現も出来ない訳です。
 全くの個人的見解ですが、催眠術を指向する人は表情に生き生きさは感じられず、目が輝いているような人はいないように思っています。野生動物と同様、人間についても目の輝いている存在で有り続けたいと思っています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落327

327 Let us digress for a moment and discuss hypnotism briefly. Much publicity has been given lately to the practice of hypnotism for the purpose of recalling past lives. Many believe that by using this means, they can send the subconscious back to read the Book of Memory. But what does hypnotism really do?
327 少しの間、脇道に入って催眠術について簡単に議論しましょう。最近では過去生を思い起こす目的による催眠術の実施について多くの宣伝がなされています。多くの人々がこの手法を用いることで、潜在意識を記憶の書を読みに送り出すことが出来ると信じています。しかし、催眠術は実際には何を行っているのでしょうか。


【解説】
 自分の過去を知る為に、他人の力を借り、しかもその間の記憶を持たない催眠術には多くの問題があります。術者の命令に従うことは、自らの自主性や主体性を弱めることになり、危険だと言うことは本項でも何度か出て来ています。
 一般に興味本位から、あるいは手取り早く成果を得たいと思うあまり、能力者に身を預けることは正しい道ではありません。自分が歩んで来た道を過去生にまで遡って知ろうとする本来の意味は、自分をよく理解しようとする気持から出ていることでしょうが、その課題は自分自身で取組むべき課題であり、他人に任せることは出来ません。極めて個人的な内容と言うべきでしょう。
 催眠術は本人の意思を弱め、術者への依存性を高めることになる為、仮に結果が良かったとしても自ら開拓したものでなく、仮に催眠時の体験が術後も覚えていたとしても催眠術下の一時的な体験でしかありません。
 現実には、マスコミを通じて、大衆には多くの催眠術が掛けられているのかも知れません。大衆をコントロールしようとする勢力はテレビの宣伝や特定のニュースを流すことで、大衆を自らの思う通りに動かそうとしているのかも知れませんので、注意が必要です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第3部第3章-段落326

326 We have called this accumulated data .... memory. And the Universal Memory is compiled from all individualized memories. So it is quite plausible to assume that a true sensitive, or one who is alerted to all phases of life, can recall the events of ten thousand years past, just as readily as he is able to recall the events of his childhood. By carefully observing the trend of sequences, he can predict what will take place fifty years from today from a careful evaluation of past events. The law of relativity demands certain results, or actions of balance, which are determined by the original motion.
326 私達はこの蓄積されたデータを記憶と呼んでいます。そして宇宙的記憶は全ての個別の記憶から編纂されています。ですから、真に敏感な人、即ち全ての生命の側面に対し鋭敏な者は、あたかもいつでも自分の子供時代の出来事を思い出すことが出来るように、過去1万年の出来事を思い出すことが出来るとするのは、極めてもっともなことなのです。過去の一連の出来事の傾向を注意深く観察することによって、その者は今日から50年後に何が起るかを予想出来るのです。相関性の法則はそのもともとの運動によって決定づけられたある種の結果、即ちバランスの行動を要求するからです。


【解説】
 個々の行動の記憶はエーテルと称される宇宙の細胞素子に振動として記憶され、その記憶を感じ取ることで私達は宇宙全体の過去1万年に遡る歴史を知ることが出来ると解説されています。
 「宇宙が記憶する」ということは、もし誤った行動が継続される場合、宇宙自体がいつの日か、その代償を要求する事態を創り出すことは容易に理解できます。戦後、数多くの大型台風が来襲したこと、古代の文明が海中に没したこと等、まさに本文で言う、自然がもたらす「バランスの行動」の結果であると言えるのでしょう。
 人についても同様で、各人が日々、どのような想念を発し、どのような行動を取って来たかが、宇宙に記憶されるということになります。各々の想念振動がそのまま宇宙空間の一部に保存される結果、それらの空間がその振動により力を帯びて物事を創り出す力を得るものと思われます。良い想念が良い結果を、誤った想念が良くない結果をもたらす訳です。大変、簡単な原理なのですが、私達はこの空間の中にこれからの世の中を変える大きな力が備わっていることに気付く必要があるのです。
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