2010年03月

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落228

228 The third channel to be shunned is that of the memories of discarnate entities who have lived in this world. These thoughts are often mistaken for "spirit communion." Remember the illustration we used about tuning into a thought frequency Plato had set in motion while he lived? This same principle applies to thought frequencies from others who have lived on earth; but unless they have evolved above the personal pettiness of most Earthlings, these thoughts are of no value to us. We are growing and unfolding daily, so except for a few outstanding minds who have sojourned here, we have advanced past the place in development these people had reached. The Law of Progression is a fundamental law of the Cosmos.
228 遠ざけるべき第三の経路はかつてこの世界に生存し肉体を失った存在の記憶の経路です。これらの想念はしばしば「霊的な交流」と誤解されています。私達が用いたプラトンが生きていた間に起こした想念振動に同調した事例を思い出して下さい。これと同じ原理が過去に地球に住んだ他の者達から来る想念振動にも適用されるのです。しかし、それらが大部分の地球人の個人的な些細な事柄を越える程進化したものでない限り、これらの想念は私達に何ら価値はありません。私達は日毎に成長し目覚めています。ですからここに逗留した一部の秀でた心を除けば、私達はこれらの人々が到達していた発達の場所を既に越えて進化しています。進化の法則は宇宙の基本的な法則なのです。


【解説】
 もちろん、かつて地上に居た優れた人物が発した想念もあるでしょうが、圧倒的大多数は私達一般人の想念が残留していると考えた方が良いでしょう。また、時代は紆余曲折を経ながらも確実に進歩している訳で、古来の人物の一部に優れた方が居たからといって、当時の社会は現代に比べれば大きな差があり、現代の私達の生活が格段に優れていることは明らかです。
 よく自分の過去生について語る人がいますが、それもこうした過去の残留想念を拾っていて、自分のエゴを自慢するだけのものであるかも知れません。私達にとって今必要なことは何であるかに焦点を置いて、昔のことに引きずり回されるべきではありません。言い変えれば、各自生まれる前の社会や出来事については一切の責任が無いと私は考えています。そうなれば、社会や経済等の学習の教材として、あるいは現在生きている社会の文化、伝統を知る教材として歴史を学ぶことは有意義ですが、私達自身の生き方は過去に縛られる必要は全く無い訳です。故人の想いはそのまま理解することとして、私達は自らの進む道を自分自身の選択で切り開く必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落227

227 The second channel of effect that we should avoid comes to us through the interblending of the Cosmos, bringing thoughts from other planets, or systems, where the inhabitants have not yet evolved to our level. These, too, will carry divisions, judgments, discriminations, etc. Such thoughts are of no help to us. They will only add to the confusion already prevalent in the world today.
227 私達が避けるべき第二の経路は宇宙の混和を通じてやって来るものであり、他の惑星や太陽系等、その住人が私達のレベルまで未だ進化していない所の想念をもたらすものです。これらもまた分裂や裁き、差別等々を運んで来るでしょう。このような想念は私達には何の助けにもなりません。それらは今日の世界に既に流行っている混乱に付け加わるだけです。


【解説】
 例え大宇宙から来るものでも、低次元なものもあるということです。宇宙人についても同じこと。技術的には優れていても精神レベルは低い類いも存在するかも知れません。宇宙船による拉致事件や地球人への人体実験等、この惑星を植民地にしようとする勢力も存在する可能性もある訳です。
 地球人が宇宙に存在するこれら低次元の想念と接することの他に、こうした勢力が私達地球人を征服するために様々な低レベルの想念を送り付けてくるかも知れません。それに対して私達各自は自分の心身を守る必要があるのです。宇宙には様々な段階が存在する訳で、私達はこれらの現実を認識しながら、より高次なる宇宙的要素を希求して行く必要があります。
 そうした取組むべき想念は絶えず自らの心を通過する際に得る印象によって、少し静かになっていれば比較的容易に判断が付くように思います。自らの想念に100%載ってしまうのではなく、少し冷静に自らの反応を見据えることでこのチェック機能が発揮できます。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落226

226 The first channel of effect that you should guard against comes from the average human mind. Since there are over two-and-a-half billion people on our planet, most of whom live under the daily influence of thought-patterns of avarice, personal judgment, and a thousand and one petty worries, you must try constantly to protect yourself against attracting these impressions to your mind. Remember, like attracts like. So endeavor to keep your thoughts on a level where they will not attract these emanations. If one is to develop to the state of Cosmic understanding, although these impressions will come to him, he will recognize their character and not lend himself to them. This is a major thing to watch for.
226 それに対し身を守るべき第一の経路は平均的な人間の心から来るものです。私達の惑星には25億を越える人々がおり、それらのほとんどが強欲や利己的な裁きで千一夜の些細な心配事という日常的な想念パターンの影響下で生きている以上、貴方はこれら諸印象を自分の心に誘引しないよう自身を常に守らなければなりません。類は類を呼ぶことと覚えておいて下さい。ですから貴方の諸々の想念をこれらの放射物を誘引しないレベルに常に保つよう真剣に努力することです。もし、人が宇宙的な理解の状態まで進化すれば、これらの印象がやって来ても、それらの性質が分かり、自身をそれらに委ねることはないでしょう。これが警戒すべき主要な事柄です。


【解説】
 人がどのような気分の状態になるかは、その時、本人がどのような想念に身を委ねているかで決まります。また、その想念は同種のものを次々と引き寄せるとも本項では言っています。こうして怒りは怒りを増幅させ、悲しみは悲しみに暮れる状況を作り出すということでしょう。
 しかし、こうした感情の問題は実に人間だけのように思えます。動物は群れを外敵から守る為、争うことも多く、弱肉強食の厳しい自然環境の中で肉親を失うことも多いのですが、私の知る限り、動物が長く怒ったり、悲しんだりする姿を見たことはありません。彼らは怒るべきことや悲しい出来事があっても、淡々と前進し、自らの生命を状況に関わらず全うしようとしています。
 犬がわずかな家の周囲の散歩に意気揚々と出かけるように、動物達は日々の生活の中にも宇宙を感じているのかも知れません。ひとり人間だけが迷いの薄暗い世界に生きているような想念状態である訳です。
 毎日、低次な想念を避けて、自分が同調する想念を明るいものに保つことは、心身両面の健康維持の上から、最大限の優先順位で取組まなければならない課題です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落225

Summary of Part Two
225 There are six channels of impressions; three of effect, and three of Cosmic value. As we have shown you, the three of effect carry discriminations, divisions, and hatreds, so well-known in the world today.
第2部要約
225 印象には6つの経路があります。3つは結果の、残り3つは宇宙的価値を持っています。これまで示したように結果の3経路は差別や分裂そして憎しみ等、今日の世界で良く知られている要素を運びます。


【解説】
 次項以降、具体的な印象の経路について、まとめの解説が続きます。各々の具体例については該当の項でお話出来ると思いますが、本項では印象には宇宙的価値があるものと、結果の世界に由来する低次元なものがある等、実はやって来る印象に全てを同調すべきではないことを示しています。
 もちろん、私達はこれら言わば飛び交う印象類の内、自分の好みや習慣に合致したものは容易に取り込みますが、そうでないものはなかなか感知することが難しいということでしょう。まさに「馬耳東風」の状況です。このような中にあって、より高次な印象に気付く為には、24時間、自分自身を監視して、少なくても低次元な想念を取り込まないようにしなければなりません。具体的には「自分が低次元な想念を現在、取り込んでいないか」見張る必要があります。
 また同様に、悪環境の現実世界の中で生きているにせよ、努めてより高次なものを志向することが大切です。通勤途上、多くの人々を電車の中という同一空間で過ごす毎朝ですが、これらの人々一人一人が想念を発し、また吸収している訳で、私達の周囲には本項で言う結果の世界から来る想念が圧倒的に多いことが分かります。その中にあって、宇宙からの印象(インスピレーション)を希求する姿勢は大変貴重であり、一人でも多く、それら高次なる印象を引き込むことが出来れば、周囲に及ぼす効果も大きいものとなる筈です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落224

224 We have shown earlier the influence uncontrolled emotions play in our lives; how bad temper can separate us from our friends and cause people to avoid us; how anxiety can bring unhappiness to us and to all around us. Therefore, is it not clear that our first task should be the conquering of these destructive emotions? No one can do this for us. Only we can change our thinking habits. However, now that we have a clearer understanding of the workings of our bodies and minds, this should be an easier goal to reach.
224 私達は先に、制御されない諸感情が私達の生活に及ぼす影響、即ち、如何にして不機嫌が友達から私達を引き離し、人々が私達を避けるようにさせ得るか、如何にして不安感が私達や私達の周囲の者全てに不幸をもたらし得るのかを示して来ました。従って私達の最初の任務はこれら破壊的な感情を克服することにあるべきだということは明らかではないでしょうか。誰もこれを私達に代わって行うことは出来ません。私達だけが私達の思考習慣を変えられるのです。しかしながら、私達は私達の肉体や心の働きについてより明確な理解を得ている今、これは到達するに易しいゴールである筈です。


【解説】
 自分の感情をコントロールすること、即ち自制こそ、最初に取組むべき課題であると本項で述べられています。ここで注目したいのは、講座の前半が終わる段階に来て、具体的な指導が示されている点です。各自のエゴや感情をコントロールせよということは種々の道徳書にも書かれていることであり、アダムスキー氏も同様のことを指摘している訳ですが、大きく違うのは、宇宙の中の全体の中の原子分子の活動や目に見えない想念のやりとりの中で、私達の心や想念・印象の果たしている役割を十二分に読者に分からせた上で、日常生活における感情のコントロールを説いている点にあります。
 真理というものはいつの時代にも変わらぬものです。かつて道を極めた先人が把握した真理は、周囲の者に伝えられましたが、その真理の言葉だけを引き継いだだけでは、その背景を理解することは出来にくいのです。全体との関係、何故そのことが大事なのかについて十分な理解があれば、半ばゴールは達成したと同じことです。これまで本講座で説明されて来た宇宙のこと、自身の肉体や心のことを十分に理解した上で、いよいよ実践的段階を迎えるという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落223

223 But to accomplish this he must first learn to control his emotions, his sense reactions, his selfish desires; and to understand that he is one with all creation. He must comprehend that the atoms vibrating in his present body have been used and reused throughout creation; therefore, they have participated in every phase, from the lowest conceivable form, to immense planetary bodies that ages ago were absorbed back into space. There are no divisions except those man has imposed upon himself.
223 しかしこれを達成する為には、彼は自らの感情や自らの感覚の反応、利己的な願望をコントロールすることを学ばねばなりません。そして自分が全ての創造と一体であることを理解する為にでもあります。人は自分の現在の肉体の中で振動している原子群は創造を通じて利用され、また再利用されて来たことを理解しなければなりません。ですから彼ら原子群は考えられる最も低次な形状物から大昔に宇宙空間に吸収された惑星体に至るまであらゆる段階に参画して来たのです。人が自分自身にこれらを押し付けない限り区分というものは無いのです。


【解説】
 私達は既に原子は不変であることを知識としては知っています。また、このテレパシー講座でこの原子に想念や印象が刻印されることを学んで来ました。そこから見えて来ることは、どのような世界かを各自で考えて見る必要があります。
 即ち、今両手を組んで互いの手の暖かみや血流の流れを感じあう時、これら肉体の成分は自分という肉体が亡くなっても宇宙に存在し続け、各々新たな創造物の創造に参加するであろうことが分かります。しかし、各原子はかつて私の手の一部であったこと、また私がどのような想念パターンの持ち主であったことを永久に記憶して行くに違いありません。各原子は私が考え及ばない程、理知的であり、記憶力に優れていると思われるからです。そうなるとこれら各原子に努めて良質な体験を持たせることが大変重要になります。地球においては植物から動物に至る諸々の子孫により良い未来をもたらす為にも、これら地球の原子達に穏やかで喜びに満ちた基本素材を引き継ぎことが必要だと考えています。
 このような活動を「祈り」の一つとするなら、各自の思いはこれら原子達に受け継がれ、宇宙に記憶されることになることでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落222

222 To the impatient mind, man's progress seems discouragingly .slow; but the Living Soul is ever unfolding and expanding. And though at times we may appear to have slipped back two steps where we have taken one, slowly but triumphantly man is preparing himself to become an occupant in another of the many mansions in the Father's house.
222 せっかちな心にとって、人間の進歩はがっかりする程、遅く見えます。しかし、生ける聖霊は永遠に開示し続け、拡張し続けます。そして時として私達は一段昇った所で、2段滑り落ちるかも知れませんが、人はゆっくりではありますが、意気揚々と父の家の多くの館の内のもう一つの館の主人となるよう準備を進めているのです。


【解説】
 事を急ぐのは年をとった証拠でもあるように思います。長年、エゴの支配下にある人間は望んだことを直ちに結果として手にしたいのです。しかし、種を播いたからと言って、直ぐに芽が出て花が咲く訳でもなく、成熟には各々のプロセルと時間が必要です。
 しかし、せっかちな心は一方で怠惰な心でもあり、最も大事な継続する努力を怠りがちです。自然界の時間の流れは雄大です。氷河の流れは年間30m程(1日約8cm)と言われる程のゆっくりとしてものですが、この間にも地球全体では毎秒29.78kmの公転速度のスピードで動いている等、その大きさの幅は広いものです。
 問題はその歩みの速さではなく、その方向性です。個々の人間がどのような方向に進もうとしているのかが重要で、その方向性さえ誤っていなければ、無限の時間の中にあっては速さは問題ではありません。様々な側面を磨き、生涯を閉じる時、評価されるのは成果だけではない筈です。様々な環境の中で与えられた任務に如何に取組んだか、少しずつの精進の中でどのようなことを身に付けたかが重要だということでしょう。その魂が習慣に流され続けた人生か、高さはわずかでも自ら取組んだ中で理解を高めた項目があったかどうかで次の人生に大きな差異が生じるものと考えています。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落221

221 It is the instinctive, inborn desire in Man for a better understanding of all he sees about him, that keeps his eyes raised heavenward and his hand ever reaching for a higher rung on the Ladder of Life. If this were not so, he would have been content with a sub-human existence; never seeking the answer to why the Sun God rode through the sky each day, or how his protector from the storm, the mighty oak, sprouted from a tiny acorn.
221 人が生命の梯子のより高い段を目指して両目で天空を見上げ、手を上の段に伸ばすのは、自分に関するより良い理解を得たいとする本能的な生まれながらの願望です。もしそうでなければ、人は類人の状態で満足していたでしょうし、何故毎日太陽の神が昇るのか、どのようにして小さなドングリから彼を嵐からの守護者となる樫の木が芽吹くのか知ろうとはしなかったでしょう。


【解説】
 向上心、探究心が進歩には必要だということです。また一方では、これら研究心は高齢者にとっては若さを保つ秘訣ともなっています。毎日、決まったように日が暮れ、再び夜が明ける日々ですが、朝早く日の出前に外に出れば、必ずと言って良い程、鳥達がじっと東の空を向いて太陽が昇ってくるのを、今か今かと待っている姿を目にすることでしょう。
 私達は人工の現代文明の中、とかく自然とは隔絶した環境で生きがちですが、所詮、地球の表面に生きる他はなく、自然から暮らしの糧を得ている訳です。当然、身の回りの事物の探究心となれば、自分自身の肉体の諸作用や宇宙や大地における刻々の営みが探究の対象となることでしょう。先般、2月の上旬、アラスカのフェアバンクスへのオーロラツアーに参加しましたが、オーロラを見た感動よりは、ほぼ日本人だけがオーロラの出現に喜んでいたことに驚きました。元来、日本からJALのチャーター便が出るせいもありますが、現地でオーロラ観測に参加するのは日本人ばかり。まさに日本人は現地にとっては冬の閑散期に迎える絶好な観光客でもあるのです。このような暗い凍てつく真夜中に戸外に出て、天を仰ぎ、冷えきった中でカメラを構える光景は、欧米系の人々にとっては理解できない存在なのだろうと思った次第です。
 いうまでもなくこの自然界の中で夜空の発光現象は美しいものであり、見ていると自然へあるいは宇宙への思慕の気持は自ずと湧いて来るものです。これら自然の美しさに関心を持ち、自ら進んで体験したいとする気持は大事なものだと考えます。このオーロラツアーに参加していた年齢層は様々で、若い女性のグループも多かったですが、特に杖をつくような高齢者が遠く長崎から成田に集まり、チャーター機に乗って、元気にオーロラ観測に参加し、戸外で写真を撮っていたのが印象的でした。日本も豊かになったと思うと同時に、皆さん元気の秘訣はこれら探究心にあるのではないかと思った次第です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落220

220 While these will not have the immediate impact upon our consciousness that contact with the strong emotions registered, unless guarded against constantly, they will insinuate themselves insidiously into our thinking pattern as opinions, criticism, snobbishness, and so forth. A flare of anger impresses the mind momentarily, but unless the person develops into a perpetual grouch, the mind will gradually regain its normal equilibrium; and once again resume its pursuance of thoughts in the same old rut it has been following.
220 記録された強烈な感情は接触した私達の意識に対し、直ちには影響を与えない一方で、常時見張っていないと、それらは自分達を気付かれぬよう私達の意見や批判、上品振り等々の思考パターンの中に巧みに入り込ませます。怒りの炎は瞬時的に心に印象付けますが、その当人が不機嫌を永続させない限り、心は次第に通常の平衡状態を取り戻しますし、これまで追従して来た古い轍(わだち)に沿った想念の追求を再開します。


【解説】
 私達は大変鈍感で、強烈な感情想念が体内を横切っても、何ら影響を受けないことも多いのかも知れません。以前にもご紹介したと思いますが、岐阜県神岡鉱山地下1000mに設置されたカミオカンデは宇宙から降り注ぐ高エネルギー粒子を観測する世界的な素粒子検出施設でありました。このような地表を貫く高速粒子が絶えず地球に衝突している訳ですが、私達は何ら頓着なく、生活しています。同様なことは想念波動についても言える訳です。
 その一方で、本項では日常的な想念パターン、思考傾向がより大きな力を持っていると述べています。つまりは一時的な力よりは継続的なものの方が影響を及ぼすということです。つまりは如何に私達の日常的な想念パターンを私達自身が注目し、観察を怠ることなく努めるかが大切だということです。まさに「継続は力」なのです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落219

219 But of more importance to us in our daily lives than either the strong, destructive emotions, or the interception of vibrations from the lower planets, is the subtle manner in which we are influenced by the waves of thought floating around us at all times. Inasmuch as the total universe is composed of thought-producing action, we can easily perceive that the human form as well as every other type of manifestation, is not only bombarded with billions of thoughts per second from outside sources, but is also creating billions of thoughts pertaining to itself. In most cases, the thinkers who gave birth to those thoughts coming to us from the outside, were limited to an understanding of the world of effect. Therefore, their thought emanations are steeped in divisions, discriminations, personal likes and dislikes, and other expressions of the ego.
219 しかし、日常的な生活の中で私達にとって強烈な破壊的感情や低次な惑星からの振動の傍受より重要なのは、いつも私達の周囲を浮遊している想念波に影響を受けているような密かな種類のものです。全宇宙は想念造成の作用から成り立っている以上、私達は人体は他のタイプの創造物と同様、外部発信源から毎秒何十億個の想念が衝突するばかりでなく、自身に関連して何十億個の想念を造り出しています。多くの場合、外部から私達にやって来るそれらの想念を生み出した思考者は、結果の世界への理解に限られています。その為、彼らの想念放射物は分裂や差別、個人的な好き嫌い、またその他、エゴの表現に浸っています。


【解説】
 前項での話は、いわゆる霊能者の示す宣託の類いに対し、どのように見るかについての解説でした。ここではそれよりも私達自身が日常的に感知する、より微妙で小さな出力の想念波動の取扱いの方が、より大切であることが述べられています。
 私達が自らの取り込む想念については、以前お話したように大変、微弱なもののように思います。これらは従来は「潜在意識」等の言葉で表現されて来たように思いますが、日常的に想念を感じる場合、多くはそれほど明確なものでなく、心がよほど落ち着いていないと取り逃がす程の微妙な存在ではないかと考えています。
 しかしその日常的な想念こそが、私達自身を含め、結果の世界には大きな影響を与えているという所がポイントになります。
 もちろん、他者が発したものの大多数は怒りや憎しみ、落胆等、地球上で暮らす人間の置かれた状況を反映する関係上、低次元のものでありましょう。そうした想念を取り込むことに対して、私達が十二分に注意する必要があるという訳です。つまり、自分の進路についてきちっとした指針を持っていないと、いつも間にかそれらの想念に染まり、同調した生き方に陥り易いことになります。宇宙兄妹達が創造主の肖像画を毎日見るように、彼らでさえも、日々創造主に向き合う心構えを新たにしているということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落218

218 Many mediums are caught in this trap, and never escape from the illusion that they are in actual contact with the person. Not understanding the workings of their own minds or the impressions coming from the cells of their bodies, and having no comprehension of the vast sea of thought vibrations within which they live, they eagerly accept the "prophecies and messages" contained in the innumerable frequency levels around them. True clairvoyance is a natural unfolding of the perceptions, which will be discussed in Part Three.
218 多くの霊媒達はこのワナに捕えられ、自分達がその人物と実際にコンタクトしている幻影から逃れ出ることはありません。自分自身の心や自分達の肉体細胞から来る印象類の作用を理解せず、また自分達が生きている広大な想念波動の海を理解しないまま、彼らは自分達の周囲の無数の振動数レベルに含まれている「予言とメッセージ」をひたすら受け入れています。これに対し、真実の透視とは知覚の自然な開示であり、それは第3部で討議されることになるでしょう。


【解説】
 本項から、米国においてもいわゆる霊媒と称せられる者が多く居たことが分かります。恐らくは、催眠状態等に身を置いて古代の英雄の霊が語り出すような状況が想定されますが、それに対してアダムスキー氏はそれが起る仕組みを解説しているのです。
 問題は私達がこのような超能力者に頼ることにあると思います。誰もがこれから起ることを知りたいと思うことは確かですが、それは不確定であり、誰一人未来を確実に見ることは出来ないことは周知のことです。その未来を知ってどうしようというのかが問題です。金儲けに利用するのは誤った道であることは明らかですし、他人の知らないことを知っているという自己満足であるかも知れません。むしろ未来を知ることは地球の場合、苦しい未来である故に、辛いことも多いものと思われます。
 一方、啓示であれ、インスピレーションであれ、宇宙的な想念波動については、大切にする必要があります。つまり、混沌とした中にあって、やって来る想念や印象を見極めて、生きる上で有益なものについては積極的に受け入れ、生活に応用することも求められます。つまりは判断する自分があって、取り入れるべきものを見極める能力も求められていることにもなる訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落217

217 To make this illustration more understandable, should you, while daydreaming, have the good fortune to receive one of the great thought-frequencies Plato set in motion while he lived on earth, you would not be receiving a "message" from Plato in the "spirit world.'" You would merely be picking up that thought vibration which was imprinted in space during his lifetime.
217 この説明をより分かりやすくする為に、貴方が空想している間に、幸運にもプラトンが生きていた時、思いを起こした偉大な想念振動の一つを得たとしても、貴方は「霊の世界」のプラトンからの「メッセージ」を受けたことにはならないということです。貴方は単に彼が生きていた間に空間に刻み込まれた想念振動を拾い上げているに過ぎないのです。


【解説】
 要は至る所に生きる上のヒントが隠れているということでしょう。即ち、低次な想念を排除する心得が出来ていれば、世の中に学ぶ所は際限なくあることになります。こうした偉人達の思考(想念)をトレース出来たとすれば、きっと素晴らしい体験になるものと思われます。私達が地球に残す最大の貢献は、自ら高次な印象を発し、私達を取り巻く原子達に伝え、その思いを後世に残すことであるとも言い換えることが出来ます。
 また同時に、人との出会いが大切なように、広大な宇宙空間にある様々な思考に出会うことも大切な機会です。想念との出会いは一瞬であり、わずかなことでも逃してしまうデリケートなものです。想念との出会いには澄み切った静かで受容的な心が不可欠であり、私達は日常的に自分の心をそのような出動体制に保つ必要があります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落216

216 The higher thought vibrations, coming from the more advanced planets, often flow undetected through our minds; for they do not confirm our divisions, judgments and personal opinions. These people have grown to the realization of the oneness of all life. and their impersonal thoughts do not exalt our ego. Therefore, they do not fit into the familiar thought pattern of most Earthlings.
216 私達より進歩した惑星からのより高次な想念振動は、しばしば私達の心の中を感知されることなく流れ去ります。何故なら、それらは私達の持つ差別や裁き、個人的な意見を確認するものではないからです。これらの人々は全ての生命の一体性を自覚する程に成長しており、彼らの主観を交えない想念は私達のエゴを持ち上げることはありません。ですから、それらの想念はほとんどの地球人の馴染みのある想念パターンには合わないのです。


【解説】
 「人智の及ばない」という表現がありますが、本人のレベルに合致しない高次な想念波動は心の中を通過しても全く気付かれることなk、通過して行ってしまうという訳です。また一方では、「類は類を呼ぶ」の通り、本人の志向に沿った想念には心が受け入れ易くなっています。
 そういう意味では、テレパシー学習において最初から無理に高次な想念を受信しようとしたり、ゲームとしてテレパシー実験を行うことは避けるべきでしょう。本人のレベルが低いままでは、依然として低次なものしか感受できませんし、無理に成果を出そうとすると、前項にありましたように、エゴを喜ばすだけの混乱を招くものばかりに波長を合わせることになるからです。
 人間を受信器に例えれば、その周波数の分解能と波長幅が重要で、私達が未発達の場合はその感度も低く、ほとんどが何も聞こえない状況が続きます。しかし、成長して感度が高くなると受信器本来の性能を発揮できるようになり、より繊細な放送番組を受信することができるようになります。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落215

215 These emanations are the source of many of the confusing "messages" supposedly being received from people on other planets. You will notice they are filled with personal names, predictions of events to come, (usually dire), and divisions of all sorts. To all and sundry, they give personal messages confirming and condoning hidden desires in the heart of the recipient. These should be disregarded, for they are worthless to us in our present growth.
215 こうした放射物は他の惑星の人々から受信したものと想定され、多くの混乱を与える「メッセージ」の源です。それらは個人の名前や今後起る出来事の予言(通常は悲惨なもの)、またあらゆる種類の分裂で満たされています。各自に対しそれらは受信者の心の中の隠れた願望を確認し、容認する個人的なメッセージを与えます。これらは無視されなければなりません。何故なら、それらは私達の現在の成長にとって価値のないものだからです。


【解説】
 いわゆる深層心理とか潜在願望とかとして説明される「インスピレーション」の類いの多くは、仮に本人が何らかの印象を感受していたとしても、本項で述べられているような源泉から来たもので、価値が無いどころか有害でさえあるということです。よく霊能者が来るべき災害を予言しますが、それらの多くは宇宙にさまよう低次な波動を持った想念に影響されているに過ぎないと本項は述べているのです。
 貧しいながらも、私の経験上、優れた想念ほど、微妙でかすかなもののように考えています。もちろん、言葉にもならず、静かな中で何か存在するという感じ、あるいはその示唆する行動を自分の意志を入れずに素直に行動した結果、はじめてあれはインスピレーションであったと気付く有り様です。そこには言葉で表現できるようなものは何もなく、直接的に行動を示唆するようなものだと考えています。従って、本項に例示されている予言等は言葉が飛び交っているという意味でも、印象のレベルとしては低次なものと見なした方が良いと思われます。
 私達が求める印象は、もっと静かで言葉ではなく、直接、行動を促したり、解答をイメージさせたりするもので、瞬時で微妙なものだと考えております。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落214

214 So we can see that surrounding us in space are planets below us in development, and others far beyond the scope of our understanding. Impregnated vibrations from both lower and higher planets, through the blending and interblending of the Cosmos, influence our world in an ever-changing pattern.
214 ですから、宇宙の中で私達を取り囲んでいる惑星は進化において私達より下位にあるものもあり、一方では私達の理解の範囲をはるかに超えたものもあることが分かります。低次と高次の両方の惑星から帯びた振動は、大宇宙による混合を混和作用を通じて、永遠に変化し続けるパターンの内に、私達の世界に影響を与えているのです。


【解説】
 もちろん意識レベルの遠隔的な想念伝達もありますが、物質自体、即ち原子が保持する想念振動に触れることで、その想念を感知することも多いことでしょう。本項ではこれら物質(原子)が宇宙空間を行き来する中で、個人に触れてその想念波動を感知することについて述べています。また、逆に言えば、私達の日常的に抱く想念も私達が放出する様々な物質を介して宇宙にまき散らされることでもあります。
 とかく私達は宇宙から来るもの全てを神聖なものと崇めがちですが、実はその中には私達より低次な惑星を起源とするものも含まれています。問題は低次から高次に至る様々な波動がある中で、自分として何を志向してアイデアを求めて行くかということでしょう。この原点さえしっかりさせて置けば、余分な雑念は何時かは消えて、十分なるヒントに巡り合えるものと思います。生物にも多様性が必要であるように、宇宙にも多様性が存在するという訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落213

213 True, the space people I have met from our system are more advanced than we on earth. That is why they have such compassionate understanding of our present struggles; for they once met and conquered the same problems which face us today. They know we will eventually place our feet upon the rung where they now stand, while they in turn, will climb even higher.
213 私が会った私達の太陽系の宇宙人達は、地球の私達よりさらに進化しています。そのことが彼らが現在の私達の奮闘に同情的な理解がある理由です。何故なら彼らもかつては今日私達が直面しているのと同じ諸問題に出会い、克服して来たからです。彼らは私達が何時かは彼らが現在立つ踏み段に私達の両足を置くだろうことを知っていますし、その間、彼らは更により高く登ることでしょう。


【解説】
 進化した他惑星人ではありますが、個々の置かれた環境は惑星によって、国によって、また地方によって大きく異なります。気候や自然環境は様々であり、その中で暮らして行く人々が置かれている環境は皆、違う訳です。その中で自然と向き合い、精一杯の努力をする中で人々は生きているということでしょう。
 問題は、このように異なる環境の中で自ら進化と進歩の道を進めて行く決意を持ち、日々努力することにある訳です。都会における便利な生活、辺境の不便ではあるが自然豊かな暮らし等、各々において学ぶべきものも多いものです。
 これら様々な状況は、その惑星、その国、その地方が長年月の末に作り上げたものであり、その多様さは生きた学習の場でもある訳です。進化した他惑星人にとっても、これら地球の状況は単なる未発達の状況として単に哀れむものではなく、創造の多様さを学ぶ格好のフィールドであるように思います。私達のありのままの生活を観察することは、彼らにとっても優れた学習の機会なのです。

お知らせ

明日から約4日間、撮影旅行に出ます。
その間、本講座の更新が出来ませんが、ご容赦下さい。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落212

212 Earth is one such class room in the Cosmos. It is a holy place, where we are given the opportunity to grow in understanding that we may climb to another rung on the endless Ladder of Life. When, through our own efforts, we place our feet upon a higher rung, we must then pause to assimilate the lessons to be learned at that level. But climbing far below us, struggling through the phases of development we have already mastered, are the dwellers of countless other planets.
212 地球は宇宙の中のこのようなクラスの一つです。それは私達に終わることのない生命の梯子でもう一つ上の段に登れる理解への成長の機会を与えられている聖なる場所なのです。私達自身の努力によって両足を上の段に置いた時、私達は次に立ち止まってその高さで学ぶべきレッスンを理解し、自分のものとしなければなりません。しかし、私達のはるか下方を登っていて、私達が既にマスターした発達の諸段階で奮闘している無数の他の惑星の住人達がいるのです。


【解説】
 進化の道程を垂直に立つ梯子に例える本文は、さながら芥川龍之介の「くもの糸」を読んでいるようなイメージがします。しかし、この梯子は丈夫であり、取り付く人の重さでちぎれることはありません。進化の道程は上を見ても、下を見てもはるか遠くまで続いているという訳です。上位の部分は登って見なければその内容は分かりませんが、下位については自ら経験して来たので分かります。そういう意味では経験者がこれから学ぶ者に要点を教えるのは役立つものです。
 このように長い梯子が続く訳ですが、決して登り急ぐ必要はないことが分かります。目標とする梯子の終端がある訳でもない以上、焦らず進むことが重要です。一歩一歩踏み締めた段階で、その位置で学ぶべきものを学び取り、その上で次の段階を登ることが出来ます。一歩ずつの階段があることで容易に上の階にも登ることが出来る訳です。一歩一歩着実に進化することで確実な進歩をものにすることが出来るというものです。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落211

211 It must always be borne in mind that all levels of mental development exist throughout the Cosmos. Since in recent years so much publicity has been given to the coming of visitors from other worlds, and particularly since some theologians now recognize that the mysterious visitations spoken of in the Bible undoubtedly referred to space people, many Earthlings are inclined to think that all dwellers on other planets are more advanced than ourselves. This is not true. All planets are class rooms in the Cosmic School of Life; and there exist many grades, from those far below us in development, to the very highest . . . which are beyond our present comprehension.
211 宇宙全体を通じては、あらゆる精神的発展レベルが存在することを常に頭に入れて置かねばなりません。近年、他の世界からの訪問者の来訪についてあまりに多くの宣伝広報が為されましたし、またとりわけ何人かの神学者は聖書の中で伝えられた神秘的な訪問は宇宙人を指しているものと今や認識している為、多くの地球人は他の惑星の全ての住人は私達よりはるかに進んでいると考えがちです。これは真実ではありません。全ての惑星は生命の宇宙的学校の中のクラスであり、私達よりはるか下から私達の現在の理解を超えた最高次のものまで多くの段階が存在するのです。


【解説】
 先史時代から宇宙からの訪問があり、私達地球人は訪問者達を神としてあがめていたことは確かです。しかし、技術的レベルと精神的レベルは必ずしも一致しません。訪問者達は科学技術の遅れた人々を支配したこともあるでしょう。アダムスキー氏は多くの講演の中で、宇宙からの訪問者達の全てが神としてあがめるような人達でないことを忠告しています。
 しかし、私達が手本とすべきは、進化を遂げた宇宙兄妹達(ブラザーズ)です。もちろん基本的な科学技術も学ぶ必要がありますが、更に大切なのは遠い時代に仏陀やイエス、その他の聖人達が伝えようと努めた精神面の知識と心の進化についてです。アダムスキー氏の死後、既に45年を経過しようとしている今日、氏を通じて伝えられた宇宙兄妹達の生きた哲学はこの地球にどの程度普及したのでしょうか。私の知る限り、米国では財団が一つ残っているだけで多くな携わった協力者の死とともに消え去ろうとしています。わずかにアダムスキー氏の「実見記」「同乗記」等の初期の著書が古本市場に出回っているのみです。
 この状況は外見上、日本でも大差はありませんが、他の国に比較してアダムスキー哲学に惹かれる人々も多く残っているように思います。現在、私もその内の一つのグループの会合に出ていますが、出席者は皆、長年アダムスキー哲学を学んでいる人達であり、アダムスキーに惹かれる日本人の特性のようなものを感じます。宇宙に存在する全ての物に知性が宿り、互いに意思疎通が出来ているとする思想は、万物に神宿るとする日本神道にも通じるものがあり、科学と宗教を融合させるこの民族の特性と一致するものなのかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落210

210 The thought frequencies pervading these dusts and gases are not altered by their trip through space. So when we intercept one of these vibrations that has come from another world and is now moving in our atmosphere, it does not mean we are in contact with a dweller on that planet. It can mean we have merely picked up a discarded thought from there, which contains no more value than any of the billions discarded by our own Earthlings.
210 これらのチリやガスに浸透している想念振動は、それらが宇宙空間を旅する間、変化することはありません。その為、私達がこれら振動の一つを掴み取ったとしても、それは私達がその惑星の住人とコンタクトしていることを意味するものではありません。それは私達が単にそこから捨てられた一つの想念を拾い上げたことを意味するだけで、私達地上の者が捨てた何十億もの内、いずれかを含む程度の価値しかないのです。


【解説】
 私達は大洋を航行する船に乗っているようなもので、海には様々な漂流物があり、それらが次々に船に衝突しますが、それらの内で価値あるものは少ないということでしょう。このテレパシー学習で難しいのは、このように自分にやって来る印象が全て高次元の存在からのメッセージであるとは限らない点です。
 地球上だけで、68億もの人が生き、刻々それなりの想念を発している訳ですから、大宇宙には莫大な数の想念がこだましていると考えるべきでしょう。(ちなみに10の68乗を「無量大数」、更に桁の大きな数を仏教では表現していると聞いています。)その中で取り入れるに相応しいものがどれほどあるのか、或いは取り入れるべきでないものがどれ程多いのか、判別はつきません。一つ一つの想念に鋭敏になる前に、宇宙に対する基本的な見方、考え方を身につけることです。時間はかかりますが、その基礎の上に立って感受性を高めることで、自然と取り入れるべき高次元の想念を取り込むことが出来るものと思われます。
 もちろん、これら自己学習の段階を経た後は、直接、価値ある人と会うことで、より深い理解を得ることが出来ることは当然です。アダムスキー氏の場合でも、氏の主張を確認させる為、後年、直接的な宇宙兄妹達(ブラザーズ)との会話や転生した亡妻メアリーとの再会があった訳です。

ジョージ・アダムスキー「テレパシー」第2部第4章-段落209

209 These gases and dusts will travel the waves of the sea of space, mingling and intermingling with similar dusts and gases from other worlds, until eventually they are gathered unto another planet through the same motion that cast them free from their home body. For centuries man has been aware of this star dust falling to earth, and science has studied it closely. While this cosmic dust sifts down from countless other worlds, our planet, in turn, is broadcasting dust particles and gases from its own body into space.
209 これらのガスやチリは宇宙空間という海の波に乗って移動し、他の世界からの類似したチリやガスと混ざりあい、混和して遂にはそれらの故郷の天体から放たれたと同じ運動を通じて、別の惑星に集められます。何世紀にわたって人はこの星屑が地球に降っていることに気付いており、科学はそれを綿密に研究して来ました。この宇宙のチリが他の無数の世界からの篩下(訳注:ふるいの目を通過する粉の意)である一方、私達の惑星はその天体からチリやガスを宇宙空間に放出しているのです。


【解説】
 本項は一度、太陽系が形成された後も、宇宙空間では各天体の構成物のやり取りが、継続的に行われていることを示唆しています。惑星が太陽の周囲を周回する意味は相互の引力と周回による遠心力とのバランス、惑星への季節の付与等、様々な役割があるのでしょうが、このような宇宙空間の星屑を通じた物質のやり取りとしても大きな役割を果たしていると言うことができます。
 この星屑の地表への堆積のせいかどうかは知りませんが、地層を調べる考古学の調査では、地下の地層は年々新しいもので埋まっていることが当然のこととされています。多くな火山の噴火による火山灰の堆積が多いものと思われますが、それでも地中深くになるにつれて、古い時代の地層が出て来ることは確かですし、このことは私達の生きる地表が常に上から降ってくるチリで埋まりつつあることを意味しています。
 万物は流転する中で、時代を超えた真実こそ大切なものです。イエスは「天地は滅びるが私の言葉は決して滅びない」(マルコによる福音書第13章31節)と述べたとされていますが、絶えず破壊と創造を繰り返す宇宙の活動の中に貫く原理や法則について語ったものと言うことが出来ます。
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