2008年07月

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第9課-段落329

329 One who is interested in this, and the student should be, can read the June 1964 issue of Readers Digest, page 195. The scientists say here, supporting my earlier statements, quote; "These traveling enzymes are the voices of other cells calling across intercellular space, swapping information so that the millions of cells gathered to create body parts act in concord in dividing and multiplying, taking their places and assuming special shapes." end quote.
329 これに関心がある人や学生は1964年6月号のリーダーズ・ダイジェスト、195頁を読むべきです。そこに科学者達が私の以前の声明を立証して次のように言っています。「これらの移動する酵素類は何百万もの細胞が集まり、協調して分裂し増殖し、それらの位置を占め、特定の形を造るべく身体の部品を造り上げる為、細胞間の空間を通じて呼び掛け、情報を交換している他の細胞の声なのです。」


【解説】
 本文で紹介されて記事は身体が細胞によって形成されて行く過程で、細胞間を流れる酵素は細胞が自分の意思を伝える声の役割を果たしているというものです。これらの細胞は元はと言えば、1個の受精卵から生まれた「兄弟達」であり、各々が目的を持って身体を形成する姿は大変興味深いものです。
 酵素は一般的にはある特定な作用(反応)を促す触媒のようなものですが、細胞がこれを分泌するということは「それをこうしたい」とする細胞の意思(指令)を全身に伝える意味を持つということです。通常では反応しないような材料がその酵素が作用するといとも簡単に反応が進行します。酵素分子の特定部位が鍵穴、相手の蛋白質の形が鍵となっており、特定の蛋白質だけが結びつくことが出来ると現代化学は分析していますが、その本来の意味は肉体を支える細胞の意思を伝え、かつ実行力を備えたメッセンジャーと言うことが出来ます。私達の体内ではこれら酵素を含めて実に様々な化学物質が駆け巡っているということです。
 ちなみに、本項(329)と前項(325)はともに1964年の記事が引用されていますが、この年はこの「生命の科学」の連載が始まった年であることに注目戴きたいと思います。その頃、生命科学の分野で発見された事柄に、著者アダムスキーは注目し、読者に学習の広がりを求めていたということです。概念に留まらず、現実を見据えた科学として取組む姿勢が他に無い本講座の大切なポイントです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第9課-段落328

328 As we stated before, the human body is made of billions of cells, each with a specific mission in life which is carried out in group form. Yet each cell fills its geographic purpose for a structure to be. And remember all of this activity is independent of the sense mind. For it is the cells that bring about the sense mind and sight, hearing, etc., and once the mind realizes this, it looks to the cells for intelligent instructions. And it can communicate with any phase of life here on earth, in space, or on other planets. Even the scientists admit this now.
328 以前にも述べたように、人体は何十億もの細胞から成っており、それぞれの細胞は集合体としての役割を果たすそれぞれ特有の使命を持っています。しかし個々の細胞は構造があるべき姿になる為の地勢上の目的を満たしています。そして、この活動の全ては感覚心とは独立していることを覚えておいて下さい。何故なら、感覚心や視覚、聴覚その他をもたらすのはその細胞達だからですし、心がこのことを悟った後は、心は知性ある教えを求めて細胞に注視するようになります。そうして心はこの地球上や宇宙、或いは他の惑星上の如何なる段階の生命とも意思の交流をすることができるようになります。科学者達でさえ、今やこのことを認めています。

【解説】
 細胞一つ一つが知性を持ち、複雑多岐な人体を造り上げています。これら細胞の働きがなければ、一秒たりとも人体は生き続けることは出来ません。このように考える時、これら細胞の知性レベルと私達の心のレベルとは全くの大差があることが分かります。結局は私達各自が自分の身体を構成している細胞達から生きる上のアドバイスをもらうよう、心を傾け、耳を澄ます必要があるということです。
 以前にも書きましたが、最も身近な所に何十億(実際には60兆)個もの導師が共に寝起きしていると考えれば、至上なる喜び、恵まれた境遇の中に私達は居ることになります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第9課-段落327

SCIENCE OF LIFE - STUDY COURSE LESSON NINE
Cosmic And Carnal Cell Activity
By GEORGE ADAMSKI

327 In Lesson Eight we spoke of the scientists acknowledgement on the cells and color. And they now admit that there are living cells in space. I would say, space is an aggregate of living cells from the Brother's point of view.

生命の科学-学習コース
第9課
宇宙的細胞と肉欲的細胞の活動
ジョージ アダムスキー著

327 第8課では細胞と色について科学者達が認めたことをお話しました。今や、彼らは宇宙には生きた細胞が居ると認めています。私としては、宇宙兄弟の見解から宇宙は生きた細胞達の塊だと言いたいところです。


【解説】
 宇宙空間にも生きた細胞がいると言っています。私達の普通の概念では宇宙には空気が無く真空状態で文字通りの「空間」と思って来ました。しかし、本文ではそこは生きた細胞の塊だと言っているのです。
 確かに地上から高度を増すにつれ気圧は下がりますが、それだからと言って地上100キロから先の大気圏外は完全な真空であるとは言い切れません。
 私達の惑星は宇宙空間に浮んで居る訳で、丁度大海に浮ぶボールのように本来、宇宙空間も海に似た要素を持つかも知れません。丁度、海の中には様々な生物が存在するように、宇宙空間にも形は変わっていたとしても同様な生命体が存在することは十分有り得ることです。アダムスキー氏もグレン飛行士も宇宙空間で光を放ちながら動く物体を多数目撃しています。
 万物はこの宇宙空間で誕生することは誰でも分かることです。何らかの原因でこの惑星が崩壊してもその構成物は何処かに消え去るものでなく、宇宙空間で長く時間を掛けて再び精製精化されて次なる創造の材料となる訳で、宇宙空間にはこのような次なる創造の材料が満ちあふれていると解釈することは理屈に叶っています。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落326

326 We will expand on this in the forthcoming lesson.
326 私達はこれを来るべき教科で詳しく述べることにしましょう。


【解説】
 この第8課はそれまでに比べて高度な内容になっています。最初の導入部では土星旅行における自らの体験を通じて、物と一体になる意味とその時に自分の肉体と対象とがどのような関係で結ばれるかをアダムスキー氏は自らの体験の言葉として述べています。また私達はこれまで、単に知識として知っている、あるいは聞いたことがあるという段階で永らく留まってきましたが、それでは意味がないということです。
 自分の肉体や精神の両面を通じて、これらを一つ一つ実際に試し、その体験を通じて、その記憶が蓄積されるというものです。
 しかし、私達の日常生活には時として相手に傷つけられたり、不快に思ったりすることもある訳で、常に本課のような高尚なレベルで暮らしている訳ではありません。その中では一時的にレベルが下がることはある意味、やむを得ませんが、そこから再び這い上がる必要があることも言う間でもありません。様々な体験を経ながらも、魚達が流れの源泉を立ち向かって行くように、私達も目指す目的地に向かって少しづつ力をつけながら、前進することが望まれているということでしょう。次回は第9課に入ります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落325

325 May I suggest a scientific experiment which is just as good as any that one may practice. In the June 12, 1964, issue of Life Magazine is an article dealing with color frequency recognized by scientists. It is good for it deals with two phases of development that are quite essential for one's growth. And they are feeling and memory. The experiment is conducted by placing the first three fingers on the different colors while blind-folded. And one is to detect the vibration or frequency eminating from the color, thus being able to name the color. This helps to develop the feeling or touch sensitivity. For frequency or vibration is nothing but a feeling that imposes itself upon the sense mind. One should be very careful about this and once you are able to get the color right endeavor to remember the feeling you get from each color. This will develop a certainty that will stay with you and serve in many fields. And don't forget that a feeling or vibration is actually consciousness alerting the senses.
325 ここで練習するのに丁度良い一つの科学実験をご提案したいと思います。1964年6月12日号の雑誌Lifeに科学者によって存在を認められた色周波数を取扱う記事が出ました。それは人の成長にとって全く不可欠な二つの発達段階を取扱っており、良いものです。なお、その二つとは感じ(訳注:フィーリング)と記憶です。その実験は最初に目隠しをされたまま3本の指をそれぞれ異なる色に置いて行われます。そして色から発せられている振動ないし周波数を探るのです。これは感じや触覚の感受性を発達させるのに役立ちます。何故なら周波数や振動は感覚心にそれ自身の存在を気付かせようとする感じでしかないからです。これについては人はとても注意して行う必要がありますし、一旦、正しい色を把握できるようになったら、各々から得られた感じを覚えておこうと努力して下さい。これによって以後、貴方にとどまり多くの分野で役立つことでしょう。そして感じや振動とは実際には感覚に警報を発する意識なのだということを忘れないで下さい。


【解説】
 本シリーズも第8課の終わりになって、はじめて各自が具体的に練習を勧める内容が紹介されています。その内容は各自の肉体の細胞が持つ潜在的な知覚力を高める訓練として、指で色を感じるという実験です。もちろん世間一般の常識からはこれらは「超能力」というレッテルを貼られるでしょうが、私達は決してこれらを「超常現象」として自分に身に付けようとするのではありません。これまで、一連の生命の科学を学習する中で各自の細胞が本来、潜在的に有している能力を開花させ、意識への感受性を高める上での一段階であることに留意したいものです。
 宇宙を貫く波動に対し感受性を高める為には、目や耳、その他既存の旧弊に染まった感覚器官よりは私達の皮膚その他の部位をそれらに鋭敏にし、身体全体でキャッチすることの方が有効なのかも知れません。いずれにせよ、各細胞が感受した印象波動をしっかり把握する知覚力も同時に養う必要があり、それがどのような状態であったかを自ら記憶し、次回に生かすことの重要性についても本文が言及しているところです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落324

324 Recently scientists have finally admitted that the cells of any structure are the intelligence of the structure. They are the foundation that has always been, is, and will be, that are grouped for certain purposes.
324 最近になってようやく科学者達はどのような生物形態でも細胞がその知性であることを認めました。それら細胞達はこれまでも、また現在そして将来も基盤であり、各々特定の目的の為にグループ化されています。


【解説】
 ”万能細胞”の作成が発表される等、細胞研究も進んでいます。細胞の遺伝子を加え、言わば細胞をその気にさせることが出来れば、あらゆるものに変身してくれることが最近の研究成果として明らかにされています。もともとは一つの受精卵から全ての分化した細胞群が生まれて来る訳で、本来は肉体を構成する細胞自身、極めて高い潜在能力があり、本文で言うように知性そのものであると言わざるを得ません。
 そうなれば、目の前の自分の肉体細胞をもっと生き生き、はつらつとさせることは授けられている人間の義務でもあります。これら自分を構成する細胞にもっと信頼を寄せ、尊ぶことも必要です。丁度、神社の社殿の前で礼拝するように私達は毎朝、自分の身体各部の微細な存在に感謝する必要もあるでしょう。まさに生ける神の宮としてです。
 これら細胞が互いに協力し各々自分の役割を果たす為、特定の部位に分化して行く背景には、壮大な知性が全体を貫いて統治していなければなりません。その知性の存在をもっと身近に感じる為にも、私達は自分の肉体の中で日々どのような事が行われているか、関心を持つ必要があります。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落323

323 We will study the cell activities, for they not only make up the human form but the cosmic whole. And we will discuss how we can use them in exploring the cosmos.
323 私達は細胞の諸活動を学ぶことになるでしょう。何故なら彼らは人体をだけでなく、全宇宙を構成しているからです。そしてまた私達は如何にすれば宇宙探検にそれらを用いることが出来るかを論じたいと思います。


【解説】
 誰でも一度は顕微鏡下の細胞が活動する様子をご覧になったことがあると思います。60兆個とも言われる人体を構成するこれら最小ユニットとしての細胞群が日々活動するお蔭で全体としての人間が生き続けられる訳です。
 本文ではこれら細胞は人体を作り上げているばかりでなく、宇宙全体も構成しているのだと、より深い洞察を述べています。つまりは各細胞の活動は宇宙の活動とリンクしていると言っているのです。
 私達は少なくても自分の身体については自らの責任がある訳で、例え一つ一つの細胞を肉眼で見ることはないにせよ、自分の意識を通じて「感じる」ことは出来ます。自分の気持を自分の肉体の隅々にまで移動させ、その存在を感じるという程度までは誰でも出来ることです。実は、各自が所有する事実上無限と言ってよいこの細胞群自身が更に遠く宇宙にまで繋がった存在だということになれば、ますます私達は宇宙を勉強する環境の中に居ることを実感しない訳にはいきません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落322

322 In the forthcoming lessons I will venture out into the Cosmos and give you some idea how one may travel through the cosmos without involving the well known, and practiced laws of mysticism that have been used by those who did not know what they were doing.
322 次に続く諸教科では、私は宇宙に飛び出て、良く知られ実践されてはいても、自らは何を行っているか知ることのなかった者達によって使われて来た神秘主義の諸法則には何ら巻き込まれることなく、如何にして人は宇宙を旅することが出来るかについて貴方に幾分かの概念を授けたいと思います。


【解説】
 前項までで、私達は自分の中に父を招き入れる必要があることを学んで来ました。言い変えれば自分の主人公をこれまでの自我、即ち私という個性を形成して来た主人から、万物の支援者である父にその主人の座を譲ることが求められました。
 これは自我にとって、これまでの拠り所を手放す訳であり、それ以降どのように対処すればよいのか不安にもなることでしょう。しかし、実際には父を招き入れ、時々の適切な指導を受け入れられるようになると、不要な心配をすることなく、少しずつですが、安定した生活が始まります。
 本文では、次の課では自分の意識を拡大して居ながらにして宇宙空間を旅することが出来ると言っています。ようやくシリーズの第9課に来て初めて、通常人の目からは超常現象と呼ばれそうな事象について説明が行われています。つまりは物事の結果だけを求めるのでは知識が蓄積するだけで、何年経っても理解は広がりません。一つ一つ土台となる石を積み上げて初めて全体を見渡せる位置に立てるというものです。一方、本文はこれに対してたまたま能力だけが恵まれた者は全体に対する十分な理解が無いと却って人々を惑わす存在になる可能性が高いことも示唆しています。ちなみに、アダムスキー氏自身にはかなりな能力があったことが知られています。本シリーズはこれらアダムスキー氏自身が自身の体験と理解を基にその真実の姿を解説しているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落321

321 But there is one thing that God never takes away - the consciousness which the sense mind failed to recognize. For it is the Cosmic Intelligence back of all creation.
321 しかし、神が取り去らないものが一つあります。それは感覚心が存在を認めることが出来なかった「意識」です。何故ならそれは全ての創造物の背後にある宇宙的英知であるからです。


【解説】
 前項で述べられているように、あらゆる物が父から授けられたもので、本来の自分の物ではないということです。言い方を変えれば、全ては借り物ということになります。借りた物はいつかは返さなければなりません。
 しかし、本文で述べられているように、意識はそのまま存在し続けます。どのような状況に至っても意識だけは変わることなく私達のそばに居るということです。
 私達の感覚がこれまで気付かないでいた「意識」と表現される知性ことが時空を超えて永続する唯一のものであり、それがある所、常に生命を生み出し、支えているということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落320

320 But to have this great reward we must remodel our present house and admit the Father of us all into it. Then we as His children obey Him. Knowing He is all knowledge - our consciousness through eternity. For nothing, not even this present house we call our body, or the many planets in the cosmic system, belong to the sense man. He may claim them for the time being through his ignorance and separation from his Father, yet all of these things can be taken away from him and man cannot prevent this from happening. This proves that man owns nothing. He only fools himself when he claims ownership, and satisfies his ego for the moment.
320 しかし、この大きな報酬を得るには、私達は現在の家を改装し、その中に私達の父が入るのを認めなければなりません。その後は私達は父の子供達として父に従うだけです。父が全ての知識であり、永遠を通じて私達の意識であることを知っているからです。何故なら、何一つ、私達が自分達の身体と呼ぶ現在の家ですら、また宇宙世界の多くの惑星であっても感覚人に属するものはありません。感覚人はその無知と自らの父から分離している為に、つかの間、自分のものだと主張するかも知れませんが、これらの全てはその者から取り上げられ、人はこれが起るのを妨げることは出来ません。これのことは人は何一つ所有していないことを証明しています。彼は自分が所有権を主張する時、自分自身を騙し、つかの間自分のエゴを満足させているに過ぎないのです。

【解説】
 自己の中に全てが有ると言っても、その自己そのものに、まずは父を迎い入れる必要があると言っています。これまで私達は「自分の身体」等の表現をして来ましたし、私も「自分の手や足は最後の時まで自分と一緒にいる」とも述べて来ました。しかし、本文ではこの身体ですら、エゴの所有物ではないと言っています。「自分のもの」と主張しているのは、一時的なエゴの勝手な主張なのです。
 そうなると先ずは、家(身体)の本来の所有者(父)に全てを明け渡し、エゴはその権利を放棄することが必要ですし、返却するに当っては、いつのまにか溜まった雑物を整理し、これからの生活に必要なもの、不要なものを仕分ける作業も必要かも知れません。このように取りあえずの家の片付けを終えた後は、快く父を床の間に招き入れ、以後は父の教えに従う新しい生活を始める必要があります。
 この身体までが”借り物”だとすれば、私達は本来、失うものは何もありません。全ては父からの賜り物ということになれば、私達は贈り主の意向に沿って、自分の身体を含め授けられたものを大切にし、活用することが私達の務めでもある訳です。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落319

319 Any logical person can see the advantage of going directly to the source of knowledge, the rightful inheritance of each individual. For it is the cosmic household from whence we came. Our space brothers have shown us the importance of a more direct approach to this realization. Now it is up to us to make this a part of our life. Endeavoring to express the real of our self and thus continue through eternity, in many different steps of understanding, in the many forms through which we will everlastingly learn or progress. This is no different than when we build a home here and live and learn in it only to eventually leave it for a still better home. As we progress in knowledge there must be forms to fit this knowledge. Once we learn this the sting of death will be removed. And we will continue to always be the children of the Divine Father, until we become as he is. One consciousness - not the many. Manifesting in varying degrees for various purposes, completing the Cosmic Melody through each form.
319 論理的な人なら誰でも直接、知識の源、各自の正当な相続の恵みの所に行くことが好都合であることが分かります。何故なら、それは私達が生まれ出た宇宙の家庭であるからです。私達の宇宙兄弟達は私達にこの悟りに更に直接的に近付くことの重要性を示して来ました。これからは、このことを私達の生活の一部にすることは私達次第になっています。永遠を通じてのこれらの継続、多くの異なる理解の段階の中、私達がそれを通じて永遠に学び進歩する多くの形有るものの中に私達自身の真実な部分を表現するよう尽力するということです。これは私達がここに家を建て、そこに住み、その中で学び、遂にはより良い家を求めてそこを去ることと大差はありません。私達が知識に於いて進歩するに連れ、この知識にふさわしい形有るものがある筈です。一度、私達がこれを学べば死の苦しみは取り去られるでしょう。そして私達は常に聖なる父の子供であり続けるでしょう、私達が父になるまではです。多くではなく、一つの意識にです。それは各々の形有るものを通じて宇宙のメロディーを完成させる為、様々な目的で様々な程度に現出することです。


【解説】
 誰一人として、貴方に的確な道程を授けられる者はいません。唯一、貴方自身が自分の中の宇宙の源泉に立ち至って、少しづつ生長することを、本文ではあたかもアダムスキー氏の遺言のように語り続けています。
 これまで様々な宗教が説いて来た教えも究極には各自が自分の内面をどのようにコントロールし、内部から湧き出るインスピレーションを自分の成長に役立てるかにありました。しかし、各々の宗教宗派がその過程に独自色を出そうとするあまり、本筋とはかけ離れてしまっています。中東で続く宗教戦争は既存の宗教で現代社会を救うことが出来ないことを示唆しています。
 しかし、各自に備わる宇宙英知の源泉は、地球上で営々と連なって来たこのような他人が編み出した思考誘導とは無縁であり、何よりも直接的に貴方に結果が返って来る、言い方を変えれば大変便利なアドバイザーでもあります。また、内部にあるこれら源泉に親しむことによって、私達自身も進化させてもらえる大変有り難い存在と言うことが出来るでしょう。
 私達の心の高慢さを取り除き、誠意をもって各自の内側にある英知の子供になる時、私達は実は本当に創造主の子供、父の庇護を受け、その成長を無償の愛で暖かく見守られていることを自覚することでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落318

318 Many mystics have employed stimulants of various kinds to promote the knowledge of the unknown. But this is temporary, and many times only a hallucination or a reflection of their desires. This of course is unnatural and does not lead to beneficial knowledge of oneself. And only by knowing and following the natural laws can lasting knowledge be obtained. That is why the words of wisdom, "man know thyself and you shall know all things," have come down through the ages. And are just as true today as when spoken. And if we live these lessons, instead of stumbling in the dark as so many have done, we can go direct to the library of the Cosmos, the house of knowledge, directed by consciousness.
318 多くの神秘主義者は未知の知識を増進しようと様々な興奮剤を採用して来ました。しかし、これは一時的であり、多くの場合は幻覚体験、もしくは彼らの願いの反射でしかありません。これはもちろん、不自然であり、自身の有益な知識に導くものではありません。そして自然の諸法則を知り、従うことによってのみ、永続する知識が得られるのです。それが「人は汝自身を知る、そうすれば全ての物事が分かるはずだ」という知恵の言葉が何世代も通じて伝えられて来た理由です。そしてそれは、その言葉が話された時と全く同様に今日でも真実なのです。そして多くの者がそうであるように暗闇の中でつまづく代わりに、私達がこれらの教科に沿って生きていれば、私達は意識によって指揮された宇宙図書館、知識の家に直接行くことが出来るのです。


【解説】
 多くの場合、本講座を独習する者にとって、この世の中、自らの師を見つけることは容易ではありません。自らの道は自分で切り開く必要がある訳です。とりわけ、前項でも述べられているように学習を続けて行くにつれて、自分の身体が次第に生長して行くことは大変重要なポイントです。つまりは自分の身体を実験台にして日常的に心の状態と対応する身体の反応を見比べれば良いのです。自分の進んでいる方向が誤っているか、いないかは実は本人にとっては大変分かりやすいことなのです。
 本文では「汝自身を知れ」という名言が述べられています。これは本文のこの場所で述べられてはじめて本来の意味を持つと私は思っています。つまり、各自の心が如何に自身の中に生きる「真自我」ともいえる「意識」に自分自身への指導を委ねると、次々に様々な知識が心に洩されるという関係の中で、はじめて自らの中にある「意識」部分に無尽蔵の知識や記憶の源があり、それを頼りに進んで行けば良いということが浮き出て来ます。他の教師や何処か特別な場所に出向くことなく、全てを自らの中から沸き出させよという古来のメッセージがそこに息づいているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落317

317 Some people call this pulsation a knocking in the head. Others say it is a code system like dots and dashes, but it is neither. In mystic fields this is considered as messages from the dead, or other planets or planes because they do not know what is taking place and give credit to mysterious forces. When in reality the pulsation is caused by the expansion of the mind cells in a broader field of interest.
317 人々の中にはこの脈動を頭の中のノック音と呼んでいます。他のものはそれを(訳注:無線の)トン・ツーのようなコードシステムだと言いますが、いずれも違います。神秘主義の分野ではこれを死者か、他の惑星或いは他の次元から来るメッセージだと考えられていますが、それは彼らが何が起っているかが分からずに、それを神秘的な力のお蔭としているのです。しかし、実際にはその時、その脈動はより広がった関心の分野に向けて心の細胞が広がることによって引き起こされているのです。

【解説】
 本文には脈動現象の発生理由について述べています。自分の身体の中では絶えず心の状態を反映した細胞の活動が行われているという訳です。とりわけ、心に属するとされる細胞、おそらくは視覚や聴覚等、アダムスキー氏の言う四つの感覚器官に直接関わる細胞は、従来は与えられた信号に対して、「好き嫌い」や「敵味方」の判断を即決し、あるいはまたフィルターのような存在であったのが、心が不可視な既存の感覚器官では捉えきれない存在(意識)に気付くようになるにつれ、新たな生長を行うようになるということでしょう。
 具体的には目、耳、舌、鼻で四つの感覚器官がいずれも頭部にある訳で、本文で言う頭の中の脈動はこれらの細胞が新たな分化に向けて、自ら生長し始めていることの反映だということです。これらの現象は言わば頭蓋骨の内側で起っていることから、通常、外見からは様子が分かりませんが、心の発達に呼応して肉体が発達する様はまさに人間の進化ということが出来ます。
 しかし、私も含め、このような段階に未だ到達していない学習者にとっても、少なくとも大自然の生命力の本源から日常的な空間に広がる目に見えない存在があり、それらに心を寄せることで心とそれに属する肉体細胞が変化を起こすことは良く分かる内容だと思います。人間本来が持つ可能性をこれから如何に発現させるかは本人の努力次第ということでしょう。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落316

316 I speak of this that you may not think something is wrong and seek help. It is only an expansion of your sense mind activity towards the expression of a full man. Instead of only the effective half as before.
316 私がこのことを話すのは貴方が何か問題が出来たと考えたり、助けを求めたりしないようにする為です。それは完全なる人の体現に向けた貴方の感覚心の活動の拡張作用に過ぎないからです。以前の実質わずか半分であったことからに代わってです。


【解説】
 実際に心の拡大によって、現実の肉体に変化が生じるということです。また当然ながら、心自体の状況も大きく変容するものと思われます。いわゆる覚醒と呼ばれる状態となり、澄み切ったような感覚です。おそらくは本人の視野にあるもの全ての細部に至るまで、その存在と一体化する、言い換えれば心を通わせる感じかと思われます。
 これらの澄んだ感覚(感じ)はヒトだけに備わるようなものではなく、実は自然界の生き物全てが有しているように思います。例えば草むらのカエルにしても、観察すれば実に澄んだ目をしていますし、その座った落ち着いた容姿は、どの場面をとってもバランスよく調和がとれています。また、細部を見れば見る程、その種、独特の個性を十二分に発揮する中で、美しさを最大限に表現しています。もちろん、野生の中では、食物連鎖の掟もある訳で、一瞬たりとも気を緩めることなく、ひたすら「警戒」の状態を保っています。
 これら自然界の動物は地震その他の地球の異変には特に敏感だとされています。大地震の起る前に多数のカエルが現れた等々、多くの事例があります。このように心を意識に拡げることは多くの災害を避けることにもなるのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落315

315 Do not be mystified by the different feelings you may experience, for until now millions of cells in the body and brain have had nothing to do. They have been dormant, waiting to be used. Your mental interest in the cosmic self will give them an opportunity to act. And as they go into action you will notice a difference of feeling, a conscious alertness that you did not have in the past. You may even feel a strange, faint pulsation in your head as you put some idle brain cells to work. But in a short time they will blend with others and you will not be aware of their activity. And this will occur from time to time as the need arises for extra cells to go to work. For until now less than half of the cells of the brain have been active.
315 貴方は違った感覚を体験したとしてもまごつかないで下さい。今や身体や頭の中の何百万もの細胞が今迄何もすることがなかったからです。彼らは使われるのを待って休眠していたのです。宇宙的自己への貴方の心の関心が彼らに活動の機会を与えるのです。そして彼らが活動に入る時、貴方は異なる感覚、これまで経験したことのない意識的な警戒状態に気付くことになるでしょう。貴方は何か怠惰な脳細胞を働かせようとする時には頭の中である奇妙でかすかな脈動さえ感じるかも知れません。しかし間もなく彼らは他と融合し、貴方は彼らの活動に気付かなくなることでしょう。そしてこのことは追加の細胞が働くようになる必要性が起る場合に時として起ることでしょう。何故なら、これまで頭脳の細胞の半分以下しか活動していなかったからです。


【解説】
 宇宙意識との一体化、融合が進むにつれて、私達自身の身体もまた変化するとしています。未だ私自身、本文で言う違った感覚を日常的に覚えるまでには至っておりませんが、学習を通じて自分自身も向上改善させることが、そもそも目的の一つである訳で、まさに自分自身を生きた教材として、日々対峙することに、この生命の科学講座の意義があるのです。
 身体の中の細胞の支配者である心がより意識の方に、即ち宇宙を貫く生命の本源の方に関心を向ける時、やがて今まで閉ざしていた細胞群が目覚めて本来の様々な活動をするようになると本文では言っています。当然ながら、このような状況の変化は身体各部を若々しくする等、良い効果をもたらすことは間違えありません。
 これから分かるように必要なものは既に各自の身体に備わっていて、それを開花させるか、させないで終わるのかは、ひとえに私達一人ひとりに委ねられているということです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落314

314 Once you expand your mind into the womb of consciousness you will be witnessing some of the things of which you may have read or heard pertaining to the mystical fields. But if you have learned your lessons well you will understand what is back of this. And what causes the different effects that are oftimes produced through the various branches of mystics, or religions. And you will not participate in the confusion in which they find themselves.
314 ひとたび貴方が貴方の心を意識の子宮にまで広げるなら、貴方はこれまで読んだり聞いて来た神秘の領域に属するような物事のいくつかを目撃することでしょう。しかし、もし貴方は自分の教科を良く学んでいれば、この背景にあることを理解することでしょう。そして様々な神秘学派や宗教を通じて何がしばしば異なる結果をもたらしているかも理解するでしょう。そして貴方は彼らが見る混乱に関与することはありません。


【解説】
 ここで言う学習を通じて体験するようになる神秘的な事柄とは、具体的には現実に物事が起る前に予知したり、事前の知識が無いにも関わらず印象から、それが分かる等々の事柄があると思います。とかくこれらは奇跡的、あるいは不思議な働きとして特別視される一方、常にそのような能力を発揮する者を霊能者としてあがめて来ました。あるいは利用して来たと言っても良いでしょう。
 しかし、本文では実は私達一人ひとりが真面目に本課に取組めば、ごく自然に身に付く能力であると言っています。即ち、本シリーズのように基本的な事項を積み重ねて行くことで、人は大きな成果を挙げられるとしています。最初から心の訓練を行わないまま、究極の神秘だけを追い求めるのは害が大きいことに注意したいものです。
 一方、このように心を意識の領域まで拡大する、言い換えれば意識と融合するということは、単に学びたい、上達したいという気持(発心)からではダメで、そこには万物に対する愛情が不可欠であるのです。かつて数多くの人々から慕われた明恵上人(1173-1232)は「愛心なきはすなわち法器にあらざる人なり」(愛心ない人に仏法はわからない)と諭したとされています。この言葉は本文で言う万物の生みの親である意識が慈しみ深いことをも指しているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落313

313 We do not want anyone to associate what is to be given with the type of mysticism or occultism that they may have learned to know. For these have divisions and deal with two different ends. One material, the other spiritual, and they have been widely separated by fears and lack of understanding. While we are dealing with reality, as there must be a cause for every effect.
313 私達は誰一人として神秘主義や超自然主義の類いから学ぶかも知れないようなものに関わって欲しくはありません。何故なら、それらは分裂を有し、二つの異なる対極を取扱うからです。一つは物質的なもの、他は精神なものです。両者は恐怖心と理解の不足から大きく引き離されてきました。一方、私達は現実を取扱っています。個々の結果には全て因があるに違いないからです。

【解説】
 何故に神秘的志向に近付くべきでないのか、本文では明確にその理由を述べています。そもそも最初のアプローチで現実的なもの(即ち物質的なもの)と神秘的なもの(精神的なもの)に世界を両極に分離していることに問題があるということです。
 本来はそれらを融合させるべきであることは言うまでもありません。しかし、これは私達のような哲学の学びの道を歩む者にとっては、大変難しい問題でもあります。とかく、分析を増すにつれて関心は精神面に移ります。しかし、インドの行者のようにひたすら祈り、修業することだけで社会は改善されません。人々の生活を豊かなものにする、日々の暮らしの労苦から解放する上で多くの電化製品が必要なように、物質面への研究や事業化も大変重要です。
 しかし一方で、私達はこれまで数えきれないほどの戦いを起こして来ました。その要因には経済的なものも数多くあるとされていますが、何と言っても起爆剤は民衆の怒りという精神状態にあります。大衆の精神状態を落ち着いたものに保ち、調和ある発展の道に歩ませることが重要だということでしょう。
 同様に、各々の学習の場においても、それが本物であろうと偽者であろうと、興味本位で神秘に近付くべきではないのです。身の回りの自然や宇宙から、毎日少しずつ何かを学ぶ姿勢こそが望まれます。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落312

312 All faiths and religions were originally founded on what we call the occult or supernatural. For the supernatural is nothing more than the cause back of all creation - The consciousness that we call God. And while mystery has been created through lack of understanding, in reality there is no mystery. For that which can be known ceases to be a mystery. And the space brothers know that it can be known by using the right approach. They have proven this to some degree.
312 全ての信仰や宗教は元々はいわゆるオカルト(訳注:神秘的なもの)或いは超自然的なものに基礎を置いて来ました。しかし、そこでの超自然的なものとは全ての創造の背後にある因、私達が神と呼ぶ意識であることに過ぎません。そして理解の不足に起因して神秘が造り上げられる一方で、現実にはどこにも神秘はありません。何故なら、理解し得るものは神秘では無くなるからです。そして宇宙兄弟達は正しい取組によってそれが理解するようになることを知っています。彼らはこのことを自身で幾分か立証して来たからです。

【解説】
 いずれの宗教においてもその発端となる教祖は皆、人並み外れた感受力を持っていました。また、多くの場合、いわゆる神秘体験、本科の学習者であれば意識からの印象を一時的に覚醒した体験を有するものと考えられます。これらの体験を通じて、身近に迫った災害から人々を守り、またひとり一人の悩みを解決する方策を伝授したいという気持から、各々の宗教活動が始まったものと思われます。
 しかし、次第に年月が経過し、教団組織が大きくなるとこれら本来の目的よりも、如何にして組織を維持し、拡大して行くかの方が重要となって来るものです。その結果、信者から多額の寄付を集めるシステム作りや、他の団体を敵視することによる身内の団結等、いずれも世の中の商売(Business)と何ら変わらない様相を呈します。これについては、アダムスキー氏は組織を信じなかったこと、組織を作らなかったことは良く知られています。氏の活動を宗教に仕立てれば、一大宗教になったかも知れませんが、その後の弊害を知るアダムスキーは敢えてその道を選択しなかった訳です。
 その理由の一つに本文で言う、これらの神秘体験は決して特異なものでなく、学習を続ければ、一般人でも容易に達成できるもので、決して神秘的なものではないからです。超能力は誰でも身につけられることを前提にすれば、既存の宗教についてももっと違ったアプローチが出来るはずです。各教祖が何を志向し、どのような内容で時々の人々を救おうとしていたかを学ぶこともその一つです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落311

311 A cosmic man is all inclusive, he does not go anywhere for he is everywhere. And your cosmic counterpart will take you on a journey through the household, from room to room, act to act, so that you may understand your inheritance and thereby become one with the whole.
311 宇宙的人間は全てを包含しています。彼は何処にも行くことはありません。何故なら彼は何処にもいるからです。そして貴方の中の宇宙側の相棒は貴方を部屋から部屋に、行動から行動へとその家庭の中を連れ歩くことでしょう。そのようにすることで貴方は自身が受け継いでいるものを理解し、それによって全体と一つになるのです。

【解説】
 少なくても、この教科を学ぶ中では次第に身の回りの世界、自分が認識する範囲が広がって行くことは間違い有りません。また、やって来る印象類からも表層からは判らない内部の状況や真の原因、更には近未来に起ること等をそっと教えられることも多くなる筈です。
 それもひとえに本文で言う各自の宇宙側の相棒(意識)からもたらされるものであり、心がその存在を認め、受け入れることから全てが始まります。その具体的状況はどのようなものか、私自身、未だはっきりした体験はありませんが、例えば「2001年宇宙の旅」(1968年)の最終段階にそれを象徴するシーンが数多く出ているように思います。ボーマン船長が宇宙船で木星に接近する際、強烈な光りの流れの中を通り過ぎますが、それは意識から来る印象類を表現しています。また、木星上では自分がやがて年老いて死を迎え、更に生まれ変わって地球に戻って来る光景で最後のシーンとなりますが、その際にも、部屋から部屋に移動する際、それぞれ年代の異なる自分を見るシーンがあり、本文の内容を関連しているように思います。
 ちなみにこの映画監督であるスタンリー・キューブリック(1928年ー1999年)という監督は、デスモンド・レスリーと交流があり、かつては同乗記をベースにした映画の制作を企画していたという記事を読んだことがあります。「博士の異常な愛情」(1964年)に出て来る映像の端々に、同乗記を想定した円卓の場面が出ているように思うのは私だけかも知れません。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落310

310 Let me remind you here again, before we proceed with conscious exploration by the mind, that the sense mind is limited and consciousness is unlimited. And it is the sense mind that will be doing the exploring. The ego or personality, the second part of man, or the effect of consciousness. And as you know, the consciousness is the real you which produces the effect known as the personality which has the potentials and the image of the cosmic man.
310 心による意識的探検に進む前に、ここで再び念を押したいのが感覚心は制限がありますが、意識は際限が無いということです。そしてその探検を行うのは感覚心であるということです。エゴ或いは人格、人の第二の部分、意識の結果物とも言い換えることができます。そして貴方が知っているように、意識は宇宙的人間の可能性とイメージを持っている人格として知られる結果物を作り上げる真実の貴方なのです。


【解説】
 本文を呼んで、この段階が一連の学習の中の分岐点、登山で言えばふもとから登り詰めて、一定程度の尾根に達した後、再び正面にそびえる頂に登って行く前に再度、装備や体力をチェックし、必要な準備をするという段階に似ているように思います。
 これまでの私自身の経験からも、自分の理解力を超えて単に知識として学習するのでは意味がなく、また自分の能力を大幅に超えて精神活動に没入することは、逆に不均衡が生じ、良い結果は生まれません。そういう意味では、これからが各自、自分の理解力に応じた着実な体験中心の学習を少しづつ行って行くことが望ましいと考えます。
 これからの学習のカギとなるのは、各自の意識と心なのですが、その両者の関係は親と子以上の間柄であり、意識が心の面倒を全て見ており、その人格をも育てるということです。言い換えれば、心自体が意識を自分の指導者、養護者として受け入れれば、遠からずその指導の声を聞き取れることになるということです。理論物理学者リサ・ランドールが描く宇宙像にある私達が住む「平面宇宙」を貫く神のメッセージが意識であるようにです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落309

309 This portion of the lessons should be firmly adhered to, for in the forthcoming lessons we will venture into the Cosmic Sea of Consciousness. This will bring many revelations according to the individual, and the mind may have a tendency to dislike what it views. i.e. You may see yourself in a million different expressions in past existences, and the mind may tend to discriminate between the scenes, as some will not be flattering according to the mind. In other words, the mind must learn to face reality. For life is not made of just the sweet, as the sour is also in the plan. Yet by putting the sweet and the sour together we get a pleasant combination. It must be this way if man's form and mind are to progress and develop into something finer. Nothing can be omitted if one is to have full knowledge.
309 教科の内、この部分はしっかり固執されなければなりません。何故なら次に来る教科において私達は意識の宇宙的海の中に踏み入れることになるからです。これは個人によっては様々な啓示をもたらすことでしょうし、また心は見たものについて嫌悪を感じる傾向があるかも知れません。即ち、貴方は過去生における何百万もの異なった自分自身を見るかも知れませんが、心は場合によっては自らを楽しませるものではない為、それらの光景を分け隔てする傾向になるかも知れないからです。言い換えれば、心は真実に直面することを学ばねばなりません。生命は単に甘いだけのものから出来ているのではなく、酸っぱいものもその計画には含まれているのです。しかし、甘いものと同時に酸っぱいものを合わせることによって心地よい組み合わせを得るのです。もし、人の身体と心がより繊細なものに進歩し発達するにはこの道でなければならないのです。人が完全なる知識を得るには、何物をも除外出来ないのです。


【解説】
 やって来る印象類に対し、受け入れるべき心がとっさに判断しその流れを止めることのないように訓練することは、これから先おnレッスンにとって大変重要なポイントとなるので、必ず身に付けられるよう、粘り強く学ぶことを本文では要請しています。
 私達にとってこれから学ぶ内容は、前人未踏の領域なのですが、それ故に突き進む為には私達が基本的な姿勢を備えているように求めているのです。その為には再度、この辺でこれまで培った知識を整理し、自分自身で何が身につけられたのかを振り返る必要もあるのです。
 また、本文にあるように、例え各自の過去生の断片が甦ったとしても、それは美しいものではないことを改めて覚悟しておくべきでしょう。私自身の体験から言っても、日々、この分野を学んで来てこの程度ですから、まして過去生では惨澹たる状況であったことは想像に難くありません。おそらくは大多数の皆さんも同様かと思います。その中では、各自の感受性が高まるにつれて、むしろ苦しいこと、醜いことがより一層、見えて来ることもあり得るのです。
 しかし、その際に毛嫌いしたり、無視したりすることなく、ありのままを受け入れること、先ずは真実に直面することを優先すべきだと本文は言っているのです。全てを包括的に理解する姿勢が必要だと説いているのです。

ジョージ・アダムスキー「生命の科学」第8課-段落308

308 Should you become aware of an interference from the sense mind, either through impatience or egotistical effort, discipline it as you would a child. This must be done immediately, for if you don't, something will be missing from the picture which could result in confusion.
308 もしも貴方がせっかち或いは自己中心的な活動から感覚心を通じた干渉を察知した場合は、その心を子供に対する様に躾けることです。これは直ちに行われなければなりません。何故なら、もし貴方がそうしなければ、その全体像から何かが欠落し、その結果、混乱を生じさせ得るからです。


【解説】
 多くの場合、本文で言うように心の干渉が生じた時にその問題に気付くというよりは、後から考えればあの時、変だと思って次の行動に移せなかったのは、誤りだったと気が付く方が多いものと思われます。本文では、更に進んだ段階として、その場その場で生じる心の反応を観察し、子供を躾けるように心を指導し、育成せよと言っています。
 いずれにしても、心を通過しなければいかなる優れたイメージも現実世界に再現されない訳ですから、心に対するこの教育課程は大切だということが出来ます。また、意識からのメッセージに対して未熟な心はその受容能力が小さい為、常に断片的な要素しか受信できませんが、受信中に心の中で他の印象が湧き起こったり、その受信中の印象の断片を見て拒否反応を起こす場合が多いということでしょう。折角、意識によって与えられた印象を滞りなく感受する為には受信する側の心の訓練と同時に送信元(意識)への信頼感を高める必要もあるのです。
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