270 Our aim in this study is to discover how far out we can work from any given point. We are not trying to draw the universe into the level of the human consciousness, but to turn the human consciousness away from the personal self, that it may become universal. So the development of the true sense-man, and the reception of telepathic communication, does not depend upon concentration . . . but upon interest.
270 この学習における私達のねらいは、どんな与えられた地点からも如何に遠くに私達が作用することが出来るかを発見することにあります。私達は宇宙を人間の意識のレベルにまで引き寄せようとするのではなく、人間の意識レベルを各自の個我から離して宇宙的にしようとしているのです。ですから、真の感覚人の発達やテレパシー的意思疎通は集積にではなく、関心に依存するのです。




【解説】
 テレパシー開発のポイントはこれまでのような”集中”でなく、”拡張拡大”であると、本項はその秘訣を説いています。私達の概念や意識を自分自身や身の回りから如何に拡張させるかにあるということです。その為には私達の感覚範囲を広く宇宙にまで拡張すること、そして拡張した感受範囲に何が起こっているのか常に関心を持つことだとしているのです。
 とかく私達は何らかの課題や対象に集中しがちですが、実際に必要とされているのは広く拡張した意識をどのような想念・印象が通過するか、警戒することにあります。感受性を高め、やって来る価値あるインスピレーションを逃さぬよう、それらが通過する際に心の中に生じるわずかなさざ波に気付ける心境を保持することが大切です。