193 Remember, we have shown earlier that thought can become a habit. We can develop thought-patterns of selfishness, discontent and greed; or we can cultivate thought-habits of humility, serenity and generosity. The choice is ours. And if a true analysis were to be made, we would find our lives are governed less by circumstances than by our thought habits.
193 私が以前、想念は習慣になり得ると説明したことを思い出して下さい。私達は自己中心や不満、そして貪欲の思考パターンを発達させることも出来ますが、一方では謙遜や落ち着き、寛容の思考パターンを育むことも出来ます。選択は私達の自由です。そしてもし、本当の分析がなされるなら、私達が自分達の生活が周囲の環境より自分達の思考習慣に多く支配されていることに気付くことでしょう。




【解説】
 これら一連の講座において説かれている重要なポイントの一つとして覚えて置きたいことは、私達各自がどのような想念・印象を自分に招き入れるかです。以前にも述べましたが、私達の心を良く表現しているものの一つに神社の本殿があるように思います。神道では本尊というものを置きません。本殿の中にあるものは鏡のみであるように思っています。
 つまり、汝自身を映すもの、自分自身の心を象徴しているように思うのです。しかし、その本殿に迎えているものは周囲に力を発揮し60兆にものぼる人体細胞の隅々にまで影響を与えるのです。その威力は恐るべき程です。
 即ち、良くも悪しくも私達は自分自身の心に抱く想念・印象に大きく影響を受ける訳で、それが習慣化すればより強固な力を発揮することになり、その修正にも大きな労力を必要とします。
 本項ではこれら習慣的な想念が私達を支配していることを改めて警告するものですし、その修正にも根気よく努めれば、やがては曇りない心とすることが出来ることを示唆しています。