169 Each atom making up the cells of the body possesses within itself the element of feeling-which is consciousness. Consequently, it is quite possible for the cells of one form, to convey the state of their activity to the cells of another form. When the cells of one body are impressed with vibrations from the cells of another body, the impulse is created in the nerve plasm and immediately carried through the afferent nerves to the brain, where it is decoded into a conscious thought. It may be difficult to accept the idea of cells as little conscious entities, capable of receiving and passing on vibratory impressions, or of forming their own messages; but experiments which have taken place in our laboratories have proved conclusively that all substance is possessed of consciousness.
169 肉体の細胞を構成する各原子はそれ自身の内部に意識であるフィーリングの要素を所有しています。したがって一つの形あるもの(訳注:肉体)の細胞群が他の形あるものに自らの活動の状況を伝えるというのは全くのところ、起こり得るのです。ある肉体の細胞群が他の肉体の細胞から来る振動を感受すると、神経の原形質に衝動が発生し、直ちに中枢神経を通じて脳に伝わり、そこで意識できる想念に解読されます。細胞が小さな意識ある実体で、振動による印象を受信し、転送する、あるいは自身のメッセージを作り出すとする概念は受け入れることが難しいかも知れません。しかし、私達の実験室で行われた実験では、あらゆる物質は意識を持つことを決定的に明らかにしているのです。


【解説】
 ここでは更に踏み込んで各細胞を構成する分子・原子が各々フィーリング機能を有しており、それは意識でもあると解説しています。つまり、万物の究極の構成要素である原子自体が印象を介して意思を交流させることが出来る存在なのだということです。
 このことはいわゆる生物・無生物を問わず、万物全てに知性があり、意識があることを意味しています。こうして鉛筆で原稿を書く間にも、鉛筆の先端部が紙面に残り、文字として記録される一方、筆者の意図を紙に記録するという役割を果たす中で、鉛筆の芯としての存在を終える訳です。これについて筆者はこれら鉛筆の芯に自分のアイデアを紙に記録して呉れたそれらの原子に感謝すべきことは言うまでもありません。
 こうして見ると、毎日の自動車が走る中でガソリンが燃焼され、その反応エネルギーで乗用車が動き、人々を望む場所に移動させる等、いわゆる無生物の献身に私達は依存して生きていることが分かります。