131 Our senses of sight, hearing, taste and smell should be nothing more than conveyors of information to the brain, not the autocratic rulers of our lives. They should be our servants-not our masters. As you study these four senses, you will find they continually exalt their position in the scheme of life, belittling all that they see about them. Do not let this happen.
131 視覚、聴覚、味覚及び嗅覚から成る私達の感覚は、脳への情報の伝達人でしかなく、私達の命の独裁的支配者ではありません。それらは私達の召し使いであるべきで、主人ではない筈です。貴方がこれら四つの感覚を研究するにつれ、それらが見るもの全てを軽視することで、生命の図式における自らの地位を常に押し上げようとしていることを発見するでしょう。このことを起らせてはいけません。




【解説】
 私達の持つ感覚の取扱について、例えば目及び視覚は目に見えたもの、そのものを伝えれば良く、見た時の判断は不要です。それらの裁きは目がその対象と外観で比較し、良し悪しの判定をつけていることになります。自分より劣っていると思う対象には優越感を、勝っている対象には劣等感を抱くのが感覚人の常という訳です。
 その結果、視覚は本人を支配するばかりか、世の中全体を化粧品やファッションという一大産業になるまで成長させています。人間の傾向を利用した"ビジネス"が展開されている訳です。
 しかし、所詮これらは表層的なものに過ぎず、私達はその奥にある実体を観るように努力しなければなません。顕微鏡下では何気ない葉の中にも驚くべき美しさがありますし、水たまりの一滴にも様々な微生物が生きています。こうした目に見えない部分にも因を知ろうとする私達は気付くよう努めなければなりませんし、既存の感覚の限界を認識すべきなのです。