048 The longer I contemplated the wonders of nature, the more I realized my oneness with all I beheld. All forms breathed the same air; all enjoyed the blessings of the same sun and wind; all obtained their sustenance from the one source. In fact, no division existed; all were created under the same law of Nature.
048 自然の不思議について考えれば考えるほど、私が見る全てのものと自分との一体性についてより深く認識するようになりました。全てのものが同じ空気を吸い、全てが同じ太陽や風の祝福を享受しており、全ては一つの源泉からそれぞれの支えを得ていました。事実、如何なる区分も存在していませんでした。全ては同じ大自然の法則の下で創造されていたのです。




【解説】
 本文では私達人間も他の生きもの達と皆同じ空気を吸っていると指摘しています。全てが同じ大地、同じ星の元で暮らしているという訳です。
 これは水についても言えることです。私達生きものは水無しには生きて行くことが出来ません。しかし私達人間は自分達の快適な生活を志向する中で、これまで必要以上、許容される以上に水辺を汚して来たのではないでしょうか。
 最近、縁あって地元近くのある沼の水質浄化を目指すNPO活動のお手伝いをするようになりました。その沼はかつては良質のウナギや魚、鴨が獲れ、また白樺派の文人達が集う景勝地でありましたが、戦後の住宅開発から沼の水は汚れ、あっという間に全国一、二を争う汚れた沼になってしまいました。その後は様々な住民運動や流域下水道、更には導水事業が成果を発揮し、現在の汚染レベルはかつての半分以下にまで改善するまでに至っています。
 この水質経過を取りまとめて見ると、実に改善効果が発現するまでに30余年も要していました。人間の生活排水をそのまま沼に送り込んで魚達に汚染した水を飲ませていた訳で、遠い昔は許されても、今日のように人間活動の規模が大きくなるとその影響はより顕著に出るのです。
 同様に、私達人間の放つ想念も自然界に影響を及ぼしていることは十分考えられることであり、想念・印象の世界でも同様に皆同じ世界の中で生きていることになります。