237 In the prodigal son there was still one small part that accused itself of wrong doing which was symbolized by the son who had never left the household. For in every individual the original spark remains. That is the only hope for the straying one to be drawn back to his original place. So the small original spark reminded the prodigal son of his deeds. But this was soon overcome by Cosmic Consciousness for it knows no judgment or discrimination. But it takes a great determination to accomplish this victory and lose the self as an ego in the COSMIC SEA OF CONSCIOUSNESS.
237 放蕩息子の内部には家を出たことのない息子として象徴され、誤った行動を叱責した小さな部分が依然として存在します。各個人の中には原始のきらめきが残っているのです。道に迷った者にとってはそれが自分の起源に戻される為の唯一の希望でもあります。ですから小さな原始のきらめきがその放蕩息子に自分の行動を思い出させるのです。しかし、これは宇宙意識によって直ぐにも征服されてしまいます。何故なら宇宙意識は如何なる裁きも差別も知らないからです。しかし、意識の宇宙的大海の中でこの勝利を得て、エゴとしての自己を捨てることが出来る為には一大決心を必要としています。


【解説】
 振り返ってこれまでの人生を考えると、多くの失敗や挫折を経験していることに気付きます。また、冷静にその事を指摘されると気落ちするものです。実際、私達の生涯の多くは思い通りにならないことの方が多いということでしょう。
 年齢を重ね長く生きて来た者ほど、その痛みは増えるように思います。それ程に私達自身は様々な要素に影響され易く、意志も弱いものだということでしょう。
 これら自我の抱える問題の一方で、確かなことは一つだけあるのです。ご自身の身体と周囲を取り囲む大自然はこれらの悩みや問題に関わり無く本来の生存の姿を保っており、常に美しく輝いていることです。独り、自我だけが自分の思い通りに進まなかった過去を引きずっているのです。
 私達はこの恵まれた環境、即ちご自身の身体と私達が暮らす地球の自然環境の美しさにいち早く気付いて、これまでの自我の過ちや至らなかった要素を補い、本来の自分の表現に邁進する必要があるということです。真昼の暑さの中、文句も言わず働き続ける蟻達を見ると、自らの命も顧みず群れの為に一心不乱に働く彼らに学ぶところは多いようです。