069 The King turned to the blacksmith and asked him by what right he seated himself there. With this the blacksmith arose and questioned the other workmen by saying, "who fashioned your trowel and your compass" ? They replied "you did". Then he said, "could you have built this Temple without these ?" Their answer was "no." Then he said, "the honor belongs to me."
069 ソロモン王はその鍛冶屋に何の権利によってそこに座っているのかと訪ねました。すると、鍛冶屋は立ち上がり、他の者たちにこう訪ねたのです、「誰があなた方のコテやコンパスをこしらえたのか?」。彼らは答えた。「お前だ」。すると彼は言った。「あなた方はこれら無しにこの寺院を建てることができただろうか?」。彼らは答えた。「いいえ」。すると彼は言った。「それでは、その栄誉は私のものだ」。



【解説】
 私達は物事全般の価値を現在、金額で表現しています。そのものがいくらで購入出来るのかを基準に価格を決めているのです。
 先日、ある会合の折、近くで切手収集家の大きな集まりがありました。オークション等が開催されていたようです。本来は郵便料金を支払った証拠としての意味ですが、収集家の間ではわずかな紙切れに大きな価値が設定されているのです。このような仕組みが地球では一般化している訳です。
 しかし、ここで注目すべきは実際、この逸話のように王の前で鍛冶屋がそのように発言したとするなら、ソロモン王の時代は各自自由な意見を王の前で言える大変、フラットな社会、上下関係に緩やかで開放的な社会であったことが分かります。著者はこの事例をこの講座の中で紹介することの背景には、私達が本来、このような上下関係でなく、自由に意見が言い合える平等な社会を目指すべきことを示唆しているように思えるのです。