004 We, as his highest creation are intrusted with that responsibility. The study should be no different than a careful observation of a famous painting would be when the artist is not known in person. For the more that it is studied, the better one understands the mind responsible for the painting.
004 最高位の創造物である私達は、その責任を任されています。その研究は画家を個人的に知らない場合に著名な絵画を注意深く観察するのと違いはありません。研究が進むにつれて、人はその絵画を描いた本人の心をより深く理解することになるのです。
【解説】
私達人間は最高位の創造物として、あらゆるレベルの創造物を探究し学ぶべき責任があると本項は説いています。またその探究の仕方として、絵画作品を見て画家の心情、心境を理解するように行えと具体的な方法も示しています。
つまりは私達を含め創造物を良く観察して、その作品がどのような意図で創られたのかまで遡って探究せよと説いています。
私達自身が何故、一つの細胞からこれまで生長し、この世に存在するのかも含め、人の一生を振り返ることも重要です。また多岐にわたる体内の諸器官がそれぞれ有機的に繋がって私達の日常生活が成り立っていることも確かです。また一方でこの目まぐるしい活動は他の生きものや環境とも密接に繋がっている等、学べば学ぶほど地球という惑星が生きもののようにこれら膨大な諸活動と連動していることも理解できるものと思われます。
その最高位の地位に相応しい概念や心境こそ、私達が求めているものだと考えます。
段落004における、以下の文について、僭越ですが私なりに訳を考えてみました。
For the more that it is studied, the better one understands the mind responsible for the painting.
研究が進むにつれて、進歩した人は絵画を産み出した感性を理解するようになります。
補足
この文は、画家とキャンバスは物理的に別々だが、絵画は画家の心(知性とか感性)が産み出した分身であることを指摘していると考えます。
私たちは創造主(神)と被創造物を分けて考えてしまいがちですが、創造のイメージは創造主の分身であるということです。