316 This geometric pattern of magnetic and electric rays is the cause of all manifestation. So, inasmuch as the human is capable of perceiving these vibrations consciously, there is only the necessity of overcoming the illusion of time-space interference in order to foresee future events-or look back on past happenings.
316 この磁気的及び電気的な放射線の幾何学パターンは全ての創造作用をもたらす因なのです。ですから、人間がこれらの振動を意識して知覚することが出来る限りは、未来の出来事を予知したり、過去の事件を回顧する上で必要なのは、時空の幻影の妨害を克服することが必要なだけです。

【解説】
 ここでの注目点は想念には幾何学的パターン(模様)があるという所でしょう。著者は具体的には明かしていませんが、思い浮かぶのは同乗記の中で記されている宇宙船の内部にあったパネルに様々なパターンが自動的に描かれていたことです。
 実は同様なパターンは現在ではパソコンの音声再生ソフトの中にも現れていることは多くの読者がご存知のことと思います。これは音声波動を変動する2次元のパターン図形で表現するものですが、同様なことが想念にも当てはまるという訳です。
 もう一つの注目箇所は「時空の幻影」という表現です。私達はこれまで時間と空間に縛られて来ました。日常生活における時刻に従った行動、納期や期限に追われる仕事等々です。また空間についても同様に、物質に束縛された世界に私達は生きて来ました。
 これに対して、著者はこれら「時空」は幻影であり、実在しないとまで説いているのです。即ち、逆に言えばこれら時間や物質は実体の意味を持たないものとも言い換えられるでしょう。それでは何が実体があることになるかについて考えなければなりません。本文では明確には表現されていませんが、実は想念・印象こそが実体のあるものであり、他派幻影であると説かれているように思われます。永続する真理は想念・印象の側にあることを著者は示唆しているのです。