290 Remember the illustrations we used of the pessimist and optimist? The pessimist has formed the thought-habit pattern of always looking at the gloomy side of life, and will resist the presentation of joyous ideas. Even though the sun might be shining brightly, if you were to comment on the beauty of the day he would remind you of the terrible storms we had last winter. His thought-habit pattern looks upon all manifestation with suspicion.
290 以前、私達が用いた悲観論者と楽観論者の例示を思い出して下さい。悲観論者は常に生命の暗い側面を見る想念習慣パターンを形成してしまい、楽しいアイデアの披露に抵抗しようとします。太陽が明るく輝いても、貴方が日光の美しさを評しようとしても、その者は貴方に前年の冬にあったひどい嵐のことを思い出させようとするでしょう。その者の想念習慣は全ての創造を疑問の念をもって観ているのです。



【解説】
 私達は多かれ少なかれ自分自身の思考習慣を作り上げているのではないでしょうか。本文にあるような悲観的見解に立つ者は常に物事をそのように観て、決して建設的な部分、好ましい点を観ようとはしないという訳です。
 この他にも様々な思考パターンがある筈ですが、実はそれが私達自身の発達を妨げている原因のように思っています。即ち、これまでの「常識」、即ち思考習慣が真実の洞察を妨げ、折角の機会を逃しているということです。
 同じ対象物を見て、そこから深遠な印象を受ける者と、何ら気づくことなく通り過ぎてしまう者との違いは何処にあるのか、よく考える必要があります。私達は自分自身の習慣に流され、価値に気付かず狭い心に束縛された生活を送っていることに、先ずは気づくことが必要です。その上で従来の思考パターンを捨て、毎日新鮮な気持ちで朝を迎え、与えられた一日を有意義に過ごすことを心掛けたいものです。