221 It is the instinctive, inborn desire in Man for a better understanding of all he sees about him, that keeps his eyes raised heavenward and his hand ever reaching for a higher rung on the Ladder of Life. If this were not so, he would have been content with a sub-human existence; never seeking the answer to why the Sun God rode through the sky each day, or how his protector from the storm, the mighty oak, sprouted from a tiny acorn.
221 人が生命の梯子のより高い段を目指して両目で天空を見上げ、手を上の段に伸ばすのは、自分に関するより良い理解を得たいとする本能的な生まれながらの願望です。もしそうでなければ、人は類人の状態で満足していたでしょうし、何故毎日太陽の神が昇るのか、どのようにして小さなドングリから彼を嵐からの守護者となる樫の木が芽吹くのか知ろうとはしなかったでしょう。



【解説】
 唯一の救いとしては、本項に説かれているように、私達には進歩しようとする心、探求しようとする意思があることです。よく年齢を重ねるにつれて老化が目立つようになりますが、これもその本人が好奇心を無くし、向上心を失うことから来ているように思われます。
 一般に芸術家にはボケは起こらないように思いますが、これも本人がより良いもの、より美しい世界を探求し、自ら表現しようとしていること、また他人から評価されることが、その理由であると思っております。そもそも高齢になって毎日何も新しい試みを行うことなく、漫然とした生活を送るほど、つまらないものはなく、当然、心も身体も退化してしまうことになります。
 私達は常に身の回りのものに関心を持ち、その些細な生命の営みの中にも大きな真理を見出す努力をし、自己の心境を高めようとする向上心こそが、進化の本来の道を照らす光であると思っています。