203 We have shown the detrimental influence destructive emotions have in our lives; yet, there is a simple demonstration to prove how easily their hold can be broken. If we can get an angry person to accept a pleasant thought, his strong, destructive emotion will quickly fade. The mind cannot retain thoughts of anger, fear, anxiety, worry, or any of the other destructive emotions which plague it, when one is happy. In this balanced state, we are using Nature's law of harmony; which relaxes the mind, releases tension in the body, and opens the way for unhampered telepathic reception.
203 私達は、私達の生活の中で破壊的な感情が持つ有害な影響について示して来ました。しかし、如何にそれらの支配が容易に壊れるかを示す簡単な実例があります。もし、私達が或る怒っている人間に、楽しい想念を受け入れさせることが出来れば、その者の強い破壊的な感情はすぐに消失することでしょう。心はその人物が幸せである場合、怒りや恐れ、不安や心配、その他、心を病に陥らせている破壊的な感情を保持出来なくなります。そのバランスのとれた状態では、私達は大自然の調和の法則を用いており、それは心をリラックスさせ、身体の中の緊張を解放し、妨げられることのないテレパシー受信への道を開くのです。
【解説】
怒りや悲しみの想念が自分自身をも破壊する程の大きな影響力を持つことは、これまでも説かれて来た訳ですが、その想念もひとたび幸福感に置き換えられると全て一瞬で消え去るものだと著者は私達に説いています。
よく悩んでいる者が信頼出来る誰かに相談し、アドバイス等を受ける中で心境が変化し、気持ちが軽くなる事例は、この場合のように抱く想念が入れ替わった結果に相当します。客観的な周囲の状況は何一つ以前のままであっても、本人の気持ちが180度転換し、楽しい心境になると自ずと物事も良い方向に変化することになります。宇宙の生命活動と一致した想念の実現力はそれ程、強大な潜在力を持っているのです。
従って私達は常にこのことを頭に入れて周囲の者の悩みを聴き、相談相手になる必要があります。実際は問題を解決するのは本人なのですが、その解決の発端はその本人の心境の変化にある訳で、私達はその1点に対し支援をすることが求められています。
『あすのことはあす思い煩えばよい』
セミナーでは、参加者同士いろいろな苦しみや体験を分かち合っていきます。この母親も胸に秘めた苦しみを打ち明け、昔の話に耳を傾けていました。するとある思いが湧いてきたというのです。それは「もう、あの子を立ち直らせようとは思うまい」というものでした。
幸い毎日ではあるけれども、親子3人が生活できるだけの条件が整えられている。こうして生かされているだけでもありがたいことだ。これからは、今ある恵みに焦点を合わせながら生きていこうーー精神敵はどん底に中でそのように腹を決めたのです。
小さな変化はその日のうちに起きました。
「もう息子を変えようとしない」
そう自分にいいきかせながら自宅のドアを開けると、、なんとなく空気が違うことが分かりました。
すると夕食時、息子さんがポツリと「このカレー美味しい」と呟いたというのです。長い間聞くことがなかったポジテイブ