202 I cannot stress too strongly the importance of our daily attitudes; for it is during the long hours of routine living that our thought-habits are formed. While it is an admirable practice to devote a specified number of hours each day to study, if, with the closing of the book, the mind reverts to the old thought-pattern of worry, the benefit gained from study is nullified.
202 私は私達の日々の姿勢の重要性について強調してもし過ぎることはありません。何故なら、私達の想念習慣が形成されるのは、決まりきった日常の生活の間であるからです。毎日、特定の時間を学習に充てることは賞賛に値する訓練ですが、その一方でもし、本を閉じると同時に心が心配の古い想念パターンに戻ってしまうなら、学習で得た恩恵は無になってしまいます。



【解説】
 時々刻々心が抱く想念が私達自身を作り上げています。従って、もちろん良質な書物を読んで気分が一時期高揚したとしても、本を閉じた瞬間に元の想念状態に戻るのであれば、結局は効果は限られたものにならざるを得ません。
 とかく心は様々な言い訳を使って、旧来の生き方を続けようとしますので、それに対しては何らかの覚悟が必要になるものと考えています。
 ここでは不安に思う心に対し、楽観的な見方に転換するこtが説かれていますが、その効果を得るためには、心底そのことを理解し、24時間心の状態をそのような心境に保つ必要があります。その上で、具体的にこの想念の実現力がどれほど強力なものか良く観察することです。
 せっかく学ぶ以上は、片足を旧来の岸に置いたままにせず、全身を新しい船の上に乗せて進むことで、はじめて彼岸に渡れるというものでしょう。