124 Most of the time, the only thoughts we are aware of, are those familiar ones amassed through our senses and experiences. Yet, gems of universal wisdom are interspersed in our habitual thinking.
124 大抵は、私達が気付く唯一の想念は、私達の諸感覚と経験を通じて蓄積されたものと馴染みのあるものに過ぎません。しかしそれでも、宇宙の英知の珠玉は、私達の習慣的な思考の中にも散りばめられています。
【解説】
自ら取り入れる想念・印象は長年慣れ親しんだ波長のものになり易い訳です。このことは仮に悩みや憤り等、一時的なマイナスの状況に陥ったとしても、それが数日も続けば、以後、その種の想念波が自身を形成することにもなりかねません。私達はこれ以上、状況を悪化させない為にも、自身の発する想念傾向をチェックしておく必要があります。
このように長年月の経緯から、ある意味救いがたい私達ですが、本項は我々の時々の想念の中にも小さいながらも宝石のかけら、宇宙的素質のものが含まれていると諭しています。私達の救いは実にこの印象のかけらにこそ有る訳で、それが次なる進歩のヒントになるという訳です。従って、これに気付くことが大変重要であり、私達は心して日頃の想念・印象の中にわずかに光るヒントに注意して過ごす必要があるのです。このことが著者が度々述べる「警戒」の意味でもあります。
『テレパシーとは』(アダムスキー著)
たとえば、私は今自分が考えていることを話しているわけですが、それらの想念は、最初は「印象」として私にやってきます。つづいて私はそれらに音を与えます。そのようにしてそれらを表現するわけです。その結果、皆さんは私の考えを知ることができるわけです。私がそうしなければ、皆さんはそれを知ることができません。なぜならば、皆さんの聞くことのできるのは音のみだからです。皆さんが音に波長を合わせているからです。ですから私は自分の想念に音を与えねばならないのです。
でも、もし皆さんが、より高い振動数を持つ「印象」に波長を合わせていたとしたら、私は自分の想念を音なしで、そしておそらく音を用いたときよりもずっと明瞭に皆さんに伝えることができるはずです。