103 As we take up the subject of telepathy, or thought-transference, we must learn something of thought itself. To do this requires an understanding of the universe in which we live, for man is a product of Nature; and in his natural mental state, aligns himself with its laws either consciously or unconsciously.
103 私達がテレパシー、想念移動の課題を取り上げる際、私達は想念自体についての事柄を学ばなければなりません。これを為すためには、私達が住む宇宙についての理解が必要です。何故なら、人は大自然の産物であるからです。そして人は自然な精神状態において、意識的或いは無意識に自分自身をこの諸法則に従わせるのです。
【解説】
私達が盛んにテレパシーを騒ぐ一方で、私達は想念や印象についての知識は貧しいままの状況です。未来を予測したり、相手の感情を読み取ったりすることが出来る者を崇めるだけで、何一つそれがどのような仕組みで実現するのかまでは、知ろうとしなかったことに改めて気付かなければなりません。
この問題を掘り下げ、研究する為には、人間の内側のみならず宇宙について学ぶ必要があると本項は説いています。何より私達の想念や印象は一見、私達の身体の内側だけの話に思いがちですが、その内側こそ宇宙の因にも繋がる大きな意義を持っているということでしょう。
この宇宙の因とも言うべき、想念や印象が湧き起こる空間は、物質の根源にも通じる力を有しており、般若心経に言う「空」に似た壮大な空間を指すようにも思っています。
『聖ファウステイナ・コヴァルスカ』
ポーランドのカトリック修道女、幻視者。1905~1938)
貧しい農家の10人兄弟の3番目の娘として生まれ、幼少の頃から、農作業の手伝いをして敬虔な両親から信仰を見、教会のミサや祭礼に参加したり祈りの生活をして成長した。当時はロシアの支配下で、十分な教育を受けれなかった。19歳の時、内的な声に気付き、やがて、イエス・キリストと確信し、修道生活に入る決心をした。
1931年2月22日、白衣のイエスを見て「私(イエス)の姿を絵にして描き『イエスよ、あなたに信頼いたします』と書くように」と仰り、又、「私の慈しみを受けなさい」という啓示を受けた。霊的指導者のミカエル・ソボチコ神父に今までのことを日記に書くよう言われた。
厳しい修道生活で体調を崩し1938年亡くなった。
2000年4月30日列聖された。