074 In man we find the same condition existing . . . four phases of action, or manifestation, aided and supported by the inexplicable force that causes impulse, or action, within them. It is therefore obvious that feeling is no more a physical sense, than is the activating force in nature one of the four elements.
074 人間においても同じ状況が存在することに気付きます。その内部に衝動や行動を引き起こす説明出来ない力によって助けられ、支えられた四つの行動、創造の側面の存在です。ですから、フィーリングは肉体の感覚ではなく、四つの要素における自然界の活性化力であることは明らかです。


【解説】
 およそ物質の存在形態とは固体から気体までの4つあることは前項(073)で述べられました。人においても人体はこの4つの状態から成っていることが説かれています。歯や骨格等は明らかに固体として人体を支えていますし、時々刻々の呼吸は人体と大気との間のガス成分の出入りと解釈出来ます。
 このような生体作用はどのような発端、衝動に基づいて行われているかについては、著者は「説明出来ない力」であり、それがフィーリングと呼んでいるものであるとしています。この「説明出来ない力」という表現は、実は仏教ではよく説かれている概念で、物質的なものに属していないことを意味しているようです。
 自然界にある諸々の事象を見つめ、その原動力が何であるかを常に観察し、その本体に迫る探究こそ、価値ある経験になるように思われます。