262 This particular phase of life is a major part to be learned and it should not be very hard when the sense mind begins to live with the consciousness instead of acting on its own as it has been doing. And results will be outstanding when the two live as one. This may seem to be a repetition of what has been said before, but repetition becomes a memory.
262 特にこの段階の生活は学習する上での主要な部分であり、感覚の心がこれまでして来たように自分自身が確保しているものを前提として行動する代わりに、意識と共に生き始める時には、過度に行うべきではありません。そしてその両者（訳注：意識と心）が一体となって生活する時、効果は傑出したものになるでしょう。このことはこれまで述べられたことの繰り返しのように見えるかも知れませんが、繰り返すことが記憶になるのです。
【解説】
最も大事な点は、私達は自分一人で生きて行くことではなく、常に「意識」を頼りとして行くことだと、本項は説いています。それは心自体が自らの意思をより柔軟なもの、よりオープンで広がったものに解き放つ中で、「意識」を受け入れ、そこから湧き出す印象に従った生活に転換することだとしています。
このように心と意識が一体となって生活を送ることで、格段に人生が変貌するという訳です。決してそれらの成果を求めての精進ではないのですが、結果としてそのような状況になるということでしょう。「生命の科学」の題名の「生命（Life）」には日本語で言う「生活」の意味も含まれており、このような日々の積み重ねが、永続する記憶にもなると説かれています。
262 特にこの段階の生活は学習する上での主要な部分であり、感覚の心がこれまでして来たように自分自身が確保しているものを前提として行動する代わりに、意識と共に生き始める時には、過度に行うべきではありません。そしてその両者（訳注：意識と心）が一体となって生活する時、効果は傑出したものになるでしょう。このことはこれまで述べられたことの繰り返しのように見えるかも知れませんが、繰り返すことが記憶になるのです。
【解説】
最も大事な点は、私達は自分一人で生きて行くことではなく、常に「意識」を頼りとして行くことだと、本項は説いています。それは心自体が自らの意思をより柔軟なもの、よりオープンで広がったものに解き放つ中で、「意識」を受け入れ、そこから湧き出す印象に従った生活に転換することだとしています。
このように心と意識が一体となって生活を送ることで、格段に人生が変貌するという訳です。決してそれらの成果を求めての精進ではないのですが、結果としてそのような状況になるということでしょう。「生命の科学」の題名の「生命（Life）」には日本語で言う「生活」の意味も含まれており、このような日々の積み重ねが、永続する記憶にもなると説かれています。
『聖大ヤコボ』
１２使徒はみな庶民の出で、聖霊降臨前までは、自分たちのうちでだれが偉いかと論議したり、主の御受難の時に逃げ隠れたりするような欠点の多い者だった。そのひとり聖大ヤコボもはじめは上席をねらう野心家だったが、ひとたび聖霊を受けると、命を捧げるまで大胆に人々の救霊のために働いた。
ヤコボはキリストの時代ガリラヤ、湖畔の貧しい漁師の子として生まれた。父はゼベデオ、母サロメは、聖母のいとこにあたり、のちに主や弟子たちの身辺の世話をしたけいけんな婦人である。
ある日ヤコボとヨハネの兄弟は父と共に船の上で網をつくろっていた。そこにイエスが２，３人の弟子をつれておいでになり、「私に従え」と言って二人を召された。すると二人は「ただちに船と父をおいて、これに従った。
ヤコボ兄弟は主から”雷の子”とよばれるだけあって、性質が激しく、純情いちずにキリストを敬愛した。
主もまたこの兄弟をペテロと共に最も信任した。そこで、ヤイロの娘を賦活させられた時も、タボル山上の御変容の時も、ゲッセマニの園で血の汗を流された時にも、この３人だけをお連れになった。
しかし、ヤコボには、激情かにつきものの短気な面があった。サマリアのある街で、主が一夜の宿を断られたとき、ヤコボ兄弟はかっとなり「主よ、天より、日を降らして、彼らを焼き殺してはいかがです」といきまいた。
彼らは、限りなく人の過失を許すべき福音的愛徳と忍耐とをまだのみこんでいなかったらしい。「あなたたちは自分でどんな精神の持ち主かわかっていない。人の子の来たのは、魂を滅ぼすためでなく救うためではなかったか」と、主は厳しくお叱りになった。
ご死去の３か月前主は使徒たちに御受難の迫ったことを話した。使徒たちは前にも２度ほど話を聞いていたにも関わらずみことばの真意が十分に分からなかった。彼らの目に映ったイエスは、ローマ軍を相手にユダヤ民族解放のために戦う英雄である。その聖戦中、主は不幸にして戦死されるが、すぐに復活して陣容を整え、大勝利を得て全世界を統一し、神のみ国を建てて、永久にこれを治められる、その時には自分たちも大臣の椅子につける。こうした誤解から主の話が終わると、ヤコボ兄弟は母に頼んで、自分の気持ちをイエスにとりついでもらった。
母サロメは２人を連れてみ前に進み「どうぞ、私のこの２人の子を・み国においてひとりは主の右に、ひとりは左に座れる身分をおとりたてくださいませ」とお願いした。
イエスは、地上の王国を夢見るこの救いがたい誤解を嘆かれた。「あなたたちは願うところが分からない。あなたたちは、私の飲もうとする杯を飲みうるか」とお尋ねになった。杯を飲むとは、キリストの苦痛にあずかることである。しかし二人は聖戦の際の艱難と思い「はい、できます」と答えた。イエスはかれらの未来を予言して、「実際あなたたちは私の杯を飲み干しうるだろう。しかし私の左右の席は、私が勝手に与えるわけにはいかない。私の父からそれを受くべき価値ある人に、与えられるのである。」と仰せられた。主の御受難の時には逃げ隠れたヤコボも、聖霊降臨後は、ユダヤ、サマリアの諸地方へ積極的に福音を伝え、多くの人々に洗礼を授けた。
晩年にはエルサレムの教会を司牧し、信者や未信者から大いに尊敬された。４４年ヘロデ・アグリッパ王はヤコボの信仰と熱烈な救霊心をねたんだファリサイ人たちの扇動にのせられて、ヤコボを捕えて斬首に処した。こうして主の苦しみの杯を飲み干したヤコボは、天国で主の右に座す栄誉を獲得したのである。
ヤコボの遺体は、後にスペインのコンポステラに移され、その墓の上に建てられた大聖堂は、有名な巡礼地となっている。リューマチはヤコボの遺物によって癒された多くの病気のひとつである。