107 You may say here, it is a mess. Yet it is the product of the exalted ego or human mind. For it no longer allows itself to be guided by the consciousness or creator.
107 ここであなたは、それを乱れと言うかも知れません。しかし、それは増長したエゴ、即ち人間の心の造り上げた所産です。何故なら、エゴはそれ自身を意識あるいは創造主によって導かれるものとはしていないからです。
【解説】
大自然の中で、風景や動植物に囲まれてくつろぐひと時が安らぐのは、そこに本来の調和した姿が現れているからでしょう。それに引き換え、街の雑踏の中では、騒がしさとゴミの散乱、慌しく動き回る車両等、本項で言う混乱、乱れが生じています。
人間社会だけが落ち着きの無い世界を作り上げているようです。
この原因は人間が各自の自我だけで、つまりは自我の欲望のままに生きていることに起因しています。本来は創造主の声とも言うべき「意識」状態から来る指導的印象に従うべきなのですが、人間はその大切さを学んでいないのです。
本講座を通じて、著者は繰り返し、意識の指導の重要性について述べています。私達が各々毎日の生活の中で少しずつでも著者の言う「意識」についての概念を身に付けられることを願うばかりです。人間を除く自然界のあらゆる生きものがその「意識」に気付いており、それを大切に取り扱っていることに私達は留意しなければなりません。
107 ここであなたは、それを乱れと言うかも知れません。しかし、それは増長したエゴ、即ち人間の心の造り上げた所産です。何故なら、エゴはそれ自身を意識あるいは創造主によって導かれるものとはしていないからです。
【解説】
大自然の中で、風景や動植物に囲まれてくつろぐひと時が安らぐのは、そこに本来の調和した姿が現れているからでしょう。それに引き換え、街の雑踏の中では、騒がしさとゴミの散乱、慌しく動き回る車両等、本項で言う混乱、乱れが生じています。
人間社会だけが落ち着きの無い世界を作り上げているようです。
この原因は人間が各自の自我だけで、つまりは自我の欲望のままに生きていることに起因しています。本来は創造主の声とも言うべき「意識」状態から来る指導的印象に従うべきなのですが、人間はその大切さを学んでいないのです。
本講座を通じて、著者は繰り返し、意識の指導の重要性について述べています。私達が各々毎日の生活の中で少しずつでも著者の言う「意識」についての概念を身に付けられることを願うばかりです。人間を除く自然界のあらゆる生きものがその「意識」に気付いており、それを大切に取り扱っていることに私達は留意しなければなりません。
「聖人たちの生涯」
『聖イシドロ農夫』
ある種の技術や職業は誰にでもできるわけではないが、救霊を得ること(聖人になること)はだれにでもできる。それには、神の掟を守り、すべての艱難や試練を耐え忍びながら、自分の職務をできるだけ忠実に果たしさえすればよい。農夫のイシドロは別に世間の耳目を引くようなことをしたわけでもなく。ただ、「祈りつつ働け」ということばの生きた模範として、一見平凡とも見える生涯を送ったまでにすぎない。
イシドロは、1070年スペイン、マドリードに生まれた。家が貧しく幼時から父親の家業の農業を手伝っていた。救霊のことについては両親の感化や聖霊の導きもあって人並み優れた知識を備え、おりあるごとに、人の手助けをしていた。その後、イシドロは豪農の農場に雇われた。
そこでも彼はまず夜の明けぬうちに起きて、聖堂に言っては熱心に祈ってから仕事にとりかかり、しばしば冬の寒さ、夏の暑さを忍びながら、汗みどろで働いた。もちろん日曜や祝祭日はいっさい労働を休み、必ずミサにあずかり、説教を聴き熱心に聖体を拝領した。
ところが同じ農場の農夫たちは、イシドロのまじめな生活をねたんでか、「イシドロは信心にこってのら仕事に身をいれない」と主人に告げ口をした。主人もまに受けて、「そんな長ったらしい信心では定めし仕事もはかどるだろう」とひにくった。
そこで、イシドロは主人に「それでは、私の耕した畑と、他の人の耕した畑とどちらが多く作物がとれるか調べてください」と願った。主人が試しに調べてみると、日曜の務めを果たし、朝晩長い祈りをするイシドロの畑のほうが、他の畑よりずっと収穫が多かった。イシドロが働くとき一緒に白衣の天使が手伝っていた、とか祈っている間天使が代わって仕事をしたとうわさされた。
ある日イシドロ夫婦が夕食後こじきが食べ物を求めにきた。イシドロは妻に「何か残っていないか」
妻は「何もありません」イシドロは「フタをあけてごらん」妻は「もう全部食べたのでなにがありましょう」と言ってフタを開けると不思議にもパンと野菜が入っていたので、それをこじきに与えたという。
イシドロの暖かい心は、鳥や動物にも及んだ。大空や山々を眺め偉大なる神のみわざを黙想した。
こうして、1130年眠るようになくなった。