073 You may say here, what about the people among us who are criminals and those who harm others? These actions could be considered mistakes on the part of the actor since he has been taught to guide himself by effects. And most everyone has been guided by effects, so we have all made mistakes. But if we are wise and desire understanding we shall then learn the reason for our mistakes and make the corrections. And we can be thankful for the experience that taught us a lesson. For without this we would not know the better way.
073 ここで、あなたは私達の中にあって犯罪者であったり、他人に危害を与える者についてはどうかと言うかも知れません。これらの行為は結果によってのみ自身を導くように教えられて来たその行為者の側の過ちと見なせるでしょう。そしてほとんどあらゆる人が結果によって導かれており、私達は皆、過ちを犯します。しかしもし、私達が賢明であり理解を望むなら、私達は私達の過ちの理由を学び、修正しなければなりません。そうすれば私達はレッスンを私達に教えてくれたその体験に対して感謝することにも成り得るのです。何故なら、このこと無しにはより良い方法を知ることは無かったからです。


【解説】
 外観等、いわゆる形あるものは「結果」に過ぎないこと、またそれらは絶えず変貌することを私達は学んでいます。これら変化し、不安定なものに自身を委ねることには問題が多い訳です。
 しかし、昨今の社会では結果主義、業績主義が横行し、どのような頑張りでも結果が揃わなければ、評価されない風潮も広がって来ました。いわゆる欧米型の管理の広がりです。実はその結果、短期的に見かけの結果が得られることしか取り組まれず、弊害が多く出ているように思われます。本講座で著者が盛んに「結果」と「原因」の対比を語るのは、結果至上主義の欧米社会に向けた警鐘の一つと言えなくもありません。
 私達は様々な過ちを犯しますが、唯一の救いは悔い改めてその失敗の原因を考え、改める勇気を持つことです。この内、最大級の罪は、創造主の存在を無視すること、或いは創造主から日常受けている恩恵を裏切ることだと考えています。その罪さえ犯さなければ、私達にはまだ十分、進歩の芽はあるように思われます。