064 The construction of a large building can be used as an example of what we mean, especially when it is to be a new type of architecture. The completed building is pictured on the screen of a man's mind by the consciousness. Once the mind sees the picture clearly a blue print of the impressions is drawn in order to retain the design of the structure. As in the drawing of the house plans, this is the first effect of the cause. Then the blue print is placed in talented responsible hands to bring about the manifestation. This individual in turn procures artisans and materials for the construction.
064 大きな建物の建設はこの意味するところの一例として用いることができます。新しいタイプの建築の場合は特にそうです。完成した建物は意識によってある人物の心のスクリーンに描かれます。その人物の心がそのイメージ(姿)を明確に見るとその建物のデザインを保持する為、すぐに印象に基づく青図が引かれます。家の建築計画の作図の時と同様、これが原因の最初の結果です。次に青図はそれを現出させる任務を担う人の手に委ねられます。この人物は次にその建設に必要な職人や材料を手配するのです。


【解説】
 私達は、あらゆるものが神の創造物とする時、人の手による建造物はどのように観たらよいのでしょうか。その問題を本項はわかりやすく述べています。
 つまりは、人を介して創造物が造られるというルートです。この場合、これまでにない新しいデザインの建物なのですが、それを感じ取ったのはある人間で、その人がそのイメージを紙に描いたのが第一の創造、即ちいままで形として表に現れて来なかった印象がはじめて物質である紙の上に固定されたということになります。
 この物語は更に進展し、建造の責任者の手により、より具体的な形となるよう、詳細な検討が行われ、図面化される訳です。
 このように次々に創造の段階は進展し、遂には当初のイメージを具現した建造物が出来上がることになる訳です。
 そこで大事な点は、この各段階を担う人の各々がそれぞれの自らの才能を発揮して具現化(即ち、創造)に向けて、役割を果たして行くことであり、それに携われる者全てが、その創造を担っている、あるいはその発現の道具になっているということです。