053 The pride of the sense mind may find the process painful, but the sense man must learn by experience. And to do this he must school the senses to respect one another. For as it is now they have no respect and as a result a person has no respect for his being. Thereby he has no respect for others, except those who please one or another sense.
053 感覚心のプライドはその過程に苦痛を見い出すかも知れませんが、感覚人は経験によって学ばなければなりません。そしてこれを成すには、各感覚を互いに尊敬しあうよう訓練しなければなりません。何故なら、現在そうであるように、それらには尊敬感が無く、その結果、人は自分の存在に尊敬感を持っていないからです。それ故に、人はいずれかの感覚を喜ばせるもの以外に他に対して尊敬感が無いのです。


【解説】
 若さが無くなるのは、学習意欲が薄れることに起因します。その遠因には、今更他人に教えを請うとか、自分が知らない事柄があることを表明することに対し、自我(エゴ)がプライドを失うことに抵抗を示すことがあるのです。しかし、自己防衛に走っていては、いずれまやかしの言い逃れの癖がつくだけで、真の進歩はない訳です。
 その点、大事なことはいくつになっても素直さを忘れないことです。とりわけ、創造主に対しては年齢の大小は関係ありません。また、本項にあるように、各感覚も等しく主人公(人間)の行動に役立つよう、各々平等に、また謙虚に互いを尊ぶ必要があります。
 このようなことは至極簡単な原理であり、私達に課せられた問題解決に向けた解決策は単純明快です。問題はその実行であり、そのような単純明快なる人生こそ、私達が求めるものと言えるでしょう。アッシジの聖フランチェスコもこうした明快な人生を送る手本を私達に示してくれた人物です。