102 What would this country be today if the pioneers who set sail from lands across the sea had lost faith and courage and spent their days merely dreaming of the new land while their ships remained anchored in the ports of the old world?
102 もし大西洋を横断した大陸から帆を上げた先人達が、信仰と勇気を失い旧世界の港に錨を降ろしたまま、単に新大陸のことを夢見て彼らの時を過ごしていたとすれば、この国(訳注:米国)は今日どうなっていたことでしょう。


【解説】
 いつの時代にも次の時代を切り開くパイオニアの貢献がその後の発展をもたらすものです。文中にあるコロンブスの当時、大洋を小さな帆船で横断するのは大変危険でした。そもそも地球に果てがあるか疑わしい感覚の時代、パイオニアたる者、大いなる勇気を持った冒険家であった訳です。
 これに対してこの宇宙哲学の学習においても同様な状況にあると著者は言っていることに私達は着目しなければなりません。私達の先に待っている当面のゴールに至る上で、実は未知の新大陸を求めて出帆するのと同様の勇気と信仰が必要だということなのです。日々の生活一つにしても心で考えているのではなく、思い切って実施に移すことが大切であり、それには両足ともに新しいステップに乗ることが必要だということです。
 私がかつて、故エマ・マーチネリ女史からもらったアダムスキー氏の著作、Pioneers of Space(宇宙のパイオニア達)の本の奥付には氏のサインがあり、合わせて「Good Luck To You」(あなたに幸運を)と記されています。今までそれがどういう意図で記されていたのか分からないままでしたが、本項により、一歩を踏み出そうとする私達への声援として理解することが出来たように思います。