8. MAN IS A FOUR SENSE BEING
085 One of the greatest bits of wisdom ever given to man by the outstanding philosophers of all ages is composed of two words: "Know thyself." That one assignment has kept the seekers of knowledge hard at work for billions of years, and it will still be a supreme admonition a billion years hence. It is an eternal study, for man himself is eternal. In that one statement the philosophers have taken in the whole of the Cosmos.

第8章 人は四つの感覚からなる存在
085 あらゆる時代の傑出した哲学者から人類に与えられた最も偉大な英知の小片は二つの言葉から成っています。「Know thyself(汝自身を知れ)」。その課題は知識の探求者を何十億年もの間、勤勉に働き続けさせましたが、またなお、これから10億年も最高の説諭となるでしょう。人自身が永遠であるために、それは永遠の学習なのです。その一つの声明の中に哲学者達は宇宙の全てを取り込んだのです。


【解説】
 「汝自身を知れ」という言葉はソクラテスの言葉として知られていますが、そもそもの起源は明らかでなく、ギリシャの神殿の入口に刻まれた碑文として残されているとのことです。その奥義は前項(070)に紹介されたイエスの言葉「私が為した以上の大いなることを貴方は為すだろう」にもあるように、最高位の創造物として人間には生まれながらにして全てのものが与えられているという意味があった訳です。
 しかし、そうであったとしても、現状の私達は常に現状に不足し、不満足な思いを持って生活を送っています。全ての原因を自分の外側のせいにして、自分自身の責任には言及しないのが常となっています。自分の内側に全てが用意されていることに気付かないまま、外側に求め続けているという訳です。
 人体には60兆個もの細胞があるとされていますが、このような膨大な数のレベルになると、それから先、ゼロがいくつ増えても大勢には影響はありません。即ち、地球全体から見ても、一人一人の人体の内側での出来事を宇宙全体の出来事と見なすことも出来るように思います。細胞レベル、原子レベルの世界と私達の心の諸反応との相互関係等、想念と物質、更には意識と呼ばれる普遍的知性との関係について学ぶことによって、本来の展望も開けます。自分自身を生きた教材として学ぶことの大切さをこの言葉は簡潔に訴えているのです。