068 Inasmuch as each of the four senses possesses this element of feeling, which is an intelligent force having the ability to react in a conscious state to expressions of itself, or in other words, the element that registers each contact of existing vibration, we must admit that telepathy is certainly not outside the normal operation of the recognized sense organs. For it is through the feeling channel, regardless of the avenue of reception, that thought becomes known.
068 この四つの感覚が意識的状態の中でそれ自身を表現する為に反応する能力、言い換えれば存在する振動との接触を毎回記録する要素を所持しているからには、私達はテレパシーは確かにこれまで認識されている感覚器官の通常の作用の外にあるものではないことを認めねばなりません。何故なら、感受の経路に係わらず、想念が知られるのはそのフィーリングのチャンネルを通じてであるからです。


【解説】
 私達の四感は基本的部分でフィーリングの要素が関与していることは、今まで述べられた通りです。本項では更に、テレパシー、即ち想念を感知する能力はこれらフィーリングを通じて行われることから、各四感の通常の認知作用の中に、テレパシーも含まれると言及しているのです。
 つまりは、目で対象物を見る時、その画像や網膜によって読み取られますが、合せてその視覚というチャンネルを通じて、視覚の中のフィーリングの要素部分では、想念や印象を同時に感知することが本来出来るという訳です。これは、後年執筆された「生命の科学」で言う「原因と結果を同時に見る」ことと同じ意味を持っているように思います。つまり、私達は目で結果を見るのですが、その視覚に関連するフィーリングの要素を活発化させ、発達させれば合せて「印象」も同時に感知することが出来ると言うことです。