057 My earthly parents had merely served as a channel for the birth of my physical form. But this Force in Cosmic Intelligence had formulated the plan and directed the building of my body. So it is with all expectant parents. The mother's body furnishes the necessary materials for this Master Builder, yet at no time does she control the miracle of creation taking place within her.
057 私の地上の両親は単に私の肉体の誕生の為の経路を務めたに過ぎませんでした。この宇宙的英知の中の力がそのプランを組み立て、私の肉体を作り上げることを指揮したのです。それはこれから両親となる全ての者についても同様です。母親の肉体はこの棟梁の為に必要な材料を供給しますが、彼女が自身の中で起っている創造の奇跡を統制することは決してありません。


【解説】
 もちろん、ここでは父母への孝養、家族への愛情を否定しているものではありません。アダムスキー氏自身も清貧なカトリック教徒の家に生まれたと伝えられています。そのアダムスキー氏が宇宙兄妹達と交流する中で得た、人間の本質的な視点として各個人の生きる目的を突き詰めた結果、得た結論が、各自と宇宙英知との関係が最重要であり、両親は各自の誕生の経路というその大きな任務を果たしたに過ぎないと言うことなのです。
 また、妊娠中の女性の体内で起る胎児の成長のドラマは母体の協力があってのことですが、肝心の母親の心はそれについて知識は皆無だと指摘しています。体内で起っている大きな変化、次世代を産み出す重要な役割を果たそうとしているにもかかわらず、心は理解力の無い為に知覚するものが少ないということです。他方、肉体は必要なことを全て知っていることになりますが、それこそが各細胞や器官が宇宙英知から絶えず指導を受けていることに他なりません。
 自然界の動植物を見れば、皆同様に次世代をこの世界に残すべく、ある意味、必死で各々の生涯を送っています。産卵の為に故郷の川に還って来る鮭、子育ての為、遠く南半球から渡って来る渡り鳥、果ては草むらで鳴くコオロギや狩りをするハチ等、皆各々が次世代の生長にとって必要な環境や食料の確保に生涯を捧げています。
 こう考える時、冒頭の父母は生まれて来る為の経路に過ぎないといる本来の意味は、父母にとっては創造主のお働きになる場所を提供し、子供の誕生に奉仕するという意味が含まれていることが分かります。