036 Lifting my eyes to the hillside, I discovered feats of engineering that would have been impossible for man to duplicate not too many centuries ago. Growing straight and strong, a sturdy oak clung to the precipitous slope. Nature had not used a slide rule to calculate at which angle the roots should imbed themselves to stabilize the tree's weight; they had instinctively grown in the right direction and to the proper depth. And I knew that if I were to take a saw and cut a large limb from that tree, nature would immediately compensate for the shift in weight by sending out new roots to bring the tree once more into perfect balance. The wild poppy growing at its feet, and the clumps of sagebrush dotting the slope, all bore witness to this same engineering principle.
036 丘の斜面に目を上げると、何世紀か前までは人間が真似出来なかった工学の偉業を発見しました。真直ぐに逞しく成長する1本の樫の木が急峻な斜面にしがみついていました。自然は木の重量を安定化させるには、それらの根がどの角度で潜り込んだら良いかを計算する為、計算尺を用いたのではありませんでした。木の根は本能的に正しい方向、適切な深さまで成長したのです。また、もし私がノコギリを手にとって大きな枝をその木から切り落としたら、自然は直ちに新たな根を伸ばして再び完全なバランスがとれるようにして、重量変化を補償するだろうことは私には分かります。野生のケシがその樫の根元に生え、ヤマヨモギの茂みが斜面に点在していますが、それら全てがこれと同じ工学の原理を目撃者に抱かせました。


【解説】
 崖に絶妙な枝振りで伸びる木は、その重心バランスを難しい計算を行って各部位の成長を調整している訳ではありません。植物がいとも簡単にそのような能力を発揮する背景には、もちろん、植物自体の感受能力の存在が前提になりますが、宇宙の本源から適時適切に来る指導に対し、100%信頼して受け入れ、行動を起こす素直な自己があることが大事なところです。
 また、一見、人の手に対して何ら抵抗を示さない植物ですが、かつて植物にうそ発見器をセットして人間の想念に反応する実験(実験者の名前から「バクスター効果」と当時は呼ばれていた)が盛んに行われたように、実際には植物は感受性が高く、人の想念にも反応することが知られています。ましてや宇宙本源から来るより高次な想念については更に鋭敏な感受能力を持っているものと思われます。