010 Interest ran high for a short time, but the subject was eventually relegated to the shell of unsolved problems. It was not until ten years after the termination of World War I, that science considered telepathy important enough to incorporate it into the work of the research departments of several of our leading universities.
010 少しの間、興味は高まりましたが、結局、そのテーマは未解決の問題という殻として追いやられてしまいました。科学がテレパシーを我が国の先導的な大学の幾つかの研究部局の仕事として組み入れるに足る重要な課題と考えたのは、第一次世界大戦の終了から10年が経ってからのことです。


【解説】
 当時の状況は分かりませんが、日本では昭和40年代にも「テレパシー」というテーマに多くの人々の関心が高まったことがあります。確かに新しい概念は、人々の関心を引き寄せます。しかし、多くの場合、人の勝手な空論に終始し、結果として多くの研究は今日では廃れているのではないでしょうか。
 その原因はテレパシー現象が特定の能力者に現れ、その事実に驚異するだけでは、結局は能力者に驚くだけで、真の研究は出来ないこと、何よりも研究者自身の体験、実証を通じて、解明されるべき部分が無かったことであると考えています。
 もちろん、著名なフロイド等も当時はテレパシーに関する研究を行っていたと、前項(009)の解説で紹介したサイトには書かれている等、初期の研究は画期的な要素もあったようです。
 これに対し、私達はこの講座を通じて、自らを実験台や研究対象としてテレパシーについて学ぼうとしています。その道は決して派手な興味本位というものではなく、地味で進歩の遅いものとならざるを得ませんが、この講座を通じてアダムスキー氏は宇宙兄妹達のレベルにやがては到達できることを保証していると思っております。