418 Man can have this same alertness from the conscious sea of life when his mind is aware of its possibilities of receiving impressions from anywhere in the Cosmos. When this phase is understood and used man can be anywhere he wishes to be, either near or far away. For the Real You remember is the consciousness. The mind and the body are instruments which you use.
418 人はその心が宇宙の何処からの印象でも受け取ることが出来ることに気付いた時、その生命の意識の海からこれと同じ覚醒を得ることが出来ます。この側面が理解され応用されると、人は近くにも遠くにも自分が望むどのような所にも身を置くことが出来ます。何故なら、真実の貴方という存在は意識なのですから。心と肉体は貴方が用いる道具です。


【解説】
 よく”気付き”とか”悟り”とかという言葉が聞かれます。長年、求道者が精神的な探究を通じて或る日、人生(生命)の本質について見極まることが出来た、言い替えればポイントとなる宇宙を貫く原理を発見した際に自覚する境地を指した言葉だと考えます。その境地こそ、本稿でいうalertness(ここでは「覚醒」と訳しました)だと思われます。
 また、私達の本質的な部分である意識はこの生命の海に属しており、心も肉体もその本質を支える為の手段や道具に過ぎないと言っていることも重要なポイントです。とかく私達は自分の心や肉体のその時々の状況に影響を受けがちですが、それが「道具」に過ぎないということになれば、仮に道具を磨き、整備することは大切であることに変わりは無いものの、人生を送る上での第一は各自の主人公である意識の活動にもっと思いを致し、その自由な発達を心掛ける必要があることが分かります。
 意識に持つ潜在力を信じさえすれば、自分が望む所はどんなに離れていても瞬時に身を置くことが出来ることになれば、後は各自の思うままに自由に活動し、見聞することが出来ることになります。聖書の中のイエスの言葉「見ずに信じるものは幸いです」(ヨハネ20:29)が思い出されます。