275 Do not become too absorbed with labels as they may confuse you. Do not expect the same kind of reaction as you have been accustomed to from the mental side. For when you become aware of the life of a flower you will also be aware of the intelligence that produced the effect. The flower will not speak to you in sounds you are accustomed to but it will react to you as intelligence speaking to intelligence. And all forms can be addressed in the same manner, for you will not be recognizing the form alone, but the intelligence manifesting through the form.
275 レッテルにはあまり没頭しないようにして下さい。それらは貴方を混乱させるかも知れないからです。また、感覚心からの反応に馴れて来たのと同じ種類の反応を期待してはいけません。何故なら貴方が一つの花の生命に気付く時、貴方はまた、その結果(訳注:花)を造り出した知性について気付くようになるからです。その花は貴方に貴方が馴れ親しんだ音で話し掛けることはないでしょうが、知性が知性に話し掛けるように貴方に反応することでしょう。そしてすべての形有るものはこれと同様なやり方で呼び掛けることができます。何故なら貴方は形のみを認識しているのではなく、その形を通して具現している知性を認識しているからです。


【解説】
 これまで人間が自然界を見て行って来たことは、各々の特徴を観察し、似たもの同士をグループにし、共通する特徴を集約しながら、個々に固有の名前をつけて来ました。いわゆる分類学です。このため、未だに何処そこで新種が見つかった等のニュースが流れます。これら分類の起源は、人に名前をつける権限を神が与えた太古に遡りますが、本文ではこのような既存の分類にとらわれず、現物、そのものを良く観よと言っているのです。
 また、自然界にある植物その他の対象物に対して、話し掛ける場合に従来の感覚表現の形式で相手から返事が来る訳ではないとも言っています。全ては対象と私との内部の知性同士の会話、印象の交換であることを示唆しています。あらゆる創造物に対して、自己の内部の知性から働きかけることによって、互いに意思疎通、即ち会話が出来ると言っているのです。各自の感覚心で表層の形を見ると同時に、内面ではこのような印象のやり取りを行うことが大切だということです。